文化・芸術

第7回文学フリマ岩手に出店します【ZINE新作】『台カルZINE Vol.1』ほか

バタバタしている間に前日のお知らせとなりました。申し訳ございませぬ。
前回のエントリ通り、明日6月19日(日)に岩手県産業会館(産ビル)7階大ホールで開催される第7回文学フリマ岩手書局やさぐれ&透明度として出店いたします。
当日のセットリストは画像の通り。

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【新刊】『台カルZINE Vol.1 特集:台湾映画鑑賞指南』(発行:台湾カルチャー研究会

「台湾を深掘るともっと楽しいよ!」を合言葉に、岩手の3人の台湾好きが結成した同好会によるZINE。創刊号のテーマは台湾映画。

【新刊】『自宅台湾飯』

以前のblogエントリを元に、複数のレシピ本を参考にここ2年作り続けた台湾飯をまとめたフォトブック第2弾。
第1弾は昨年発行した『職場台湾便當』(関連記事はこちら)です。

【新刊】『日日是MAKE TEA NOT WAR』

中華色薄めですがこちらもご紹介。地元産のお茶から英国紅茶まで、全編「ああお茶うめぇ…」とだけ言って1冊まとまった(笑)エッセイ。題名が物騒ですが、一応戦争反対の思いを込めて作りました(真顔)

【既刊】『閱讀之旅2019之雙城故事』 『寶島電影院』

部数僅かですがこちらもあります。

以上の本は今後ZINEイベントやブックイベント参加時にも取り扱います。
また通販も検討しております。
ではでは、よろしくお願いいたします。
そして明日のイベント頑張ります。
(当日は台カル研メンバーも集合しますよ)

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台湾カルチャー研究会はじめました

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突然ですが、立ち上げました。略して「台カル研」

Facebookページはこちら→

6月19日(日)に岩手県産業会館(産ビル)で3年ぶりに開催される第7回文学フリマ岩手のB-27「書局やさぐれ&透明度」のブースにて、この台カル研発行のZINE「台カルZINE」第1号を頒布いたします。
詳細はまた後ほど。

そうそう、書局やさぐれとしても、現在新作のZINEを製作中です。こちらも完成しましたら後ほど紹介いたします。

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大阪アジアン映画祭とこれからの中華電影上映

今年の第17回大阪アジアン映画祭(以下OAFF)では、昨年末に香港で公開されて話題になったアニタ・ムイの伝記映画『アニタ』がスペシャルメンションと観客賞を、昨年の香港亞洲電影節で上映された香港映画『はじめて好きになった人』が後日関西ローカルでTV放映されるABCテレビ賞をそれぞれ受賞したそうです。恭喜!

 

 

OAFFは、10年前に参加したのが最初で今のところ最後。そういえば4年前にもnoteこんな記事を書いていました。
この時期のTwitterのTLによく流れてくるのが「OAFF、東京でも開催すればいいのに」といったような東京近辺からのtweet。
すいません、大変申し訳ございませんが、田舎モンが以下太字にして言っていいですか?

「おめだづなに寝言ゆうとんだ、イベントは今のままでも東京一極集中しすぎてるでねーの。TIFFもフィルメックスも台湾巨匠傑作選もシネマート中華祭りも未体験ゾーンも国立映画アーカイヴ特集上映もあんのにはあ、ごだごだ贅沢ゆうでねえ!」

はい、失礼いたしました。正気に戻ります。

北東北の地方都市在住の映画ファンとして、地元で十分な映画館とスクリーンの数が揃っていても、小規模な配給会社によるアート館のみの上映が多い中華電影は滅多に映画館でかからないので、それがフラストレーションになっていました。地元で観られない映画は仙台に遠征したり、帰省中なら東京まで観に行ったりもしていました。だけど今はコロナ禍。昨年も一昨年も映画祭には行けてません。
もちろん、以前も書いた通り配信でカバーして観てはいるのですが、それだけではやはり物足りません。映画は映画館で観る習慣を25年以上続けているので、どうしても小さな画面での鑑賞に満足できません。

そんな不毛な状況ですが、それでも最近は少し希望を感じています。それはOAFF上映作の日本公開と、地方まで回ってくる作品が少しずつ増えていることです。

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OAFF2020で上映されたサミー・チェン主演の香港映画『花椒の味』は、昨年11月に新宿武蔵野館で上映されましたが、そこから半年以上経った6月に中央映画劇場略して中劇で上映されます。やったあ!
(前回感想を書いたこれも中劇で上映。実はこの館のスタッフさんに熱烈なニコファンがいらして、上映時のblogが半端なく熱いのでぜひぜひご一読ください)昨年は同年上映の『少年の君』や『夕霧花園』も地元で上映がありましたし、さらに一昨年は2019年上映の『淪落の人』も上映されました。花椒と淪落は武蔵野館の配給部門武蔵野エンタテインメント配給。東京公開開始後半年でソフト化されることが多かった単館系作品が、時間をかけても全国公開で持ってきてもらえるのって本当にありがたいです。

映画祭でいち早く観て、みんなで盛り上がれることは楽しい。その場でしか上映できない映画を観られるのも本当に貴重な体験。
だけど、中華電影迷としての一番の願いは、イベントに参加したみんなが楽しんだ映画に配給がついて、それが日本全国の映画館にかかってくれることなんです。
私が住む北東北の地方都市に上映が回ってきて、地元の同好の士の皆様に観てね観てねとアピールしながら映画館に通い、鑑賞後は地元のカフェやレストランで食事しながら一人でかみしめたり、あるいは友人とあれこれ話し合ったりできることは本当に楽しいです。

これからも日本で中華電影が上映され続けてほしいので、地元で上映される映画はもちろん、できれば遠征でも観て、支えていきます。
あとはこちらに来なかった映画の上映会も行いたいです。そのためにはどうすればいいか、いろいろと策を練っています。

このコロナ禍が早く収束して、また映画祭で関東や関西の同好の士の皆様にお会いして一緒にもりあがれる日が来ますように。
そして、また香港や台湾に行けますように。

そうそう、これも言わなきゃね。
『アニタ』の日本公開を強く願います。

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盛岡台湾Happyフェス2021

恭喜發財 萬事如意 身體健康 世界和平

世界的に感染拡大が続く中、旅行も気軽にできない日々が続き、悩ましいばかりですが、今年度も昨年に引き続き盛岡台湾Happy Project主催の盛岡台湾Happyフェスが開催されました。
今回は感染対策として、10月にプレイベント、12月にメインイベント、年明けの1月に物販メインのマーケットという3部構成となり、いずれもクロステラス盛岡を会場として行われました。

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10月のプレイベント。
プロジェクト参加団体によるポスター・パネル展示がメイン。

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当地でも上映された『台湾、街かどの人形劇』と布袋戲の人形たち。

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盛岡てがみ館では10月から「台湾と岩手の先人たち」という企画展が開催されていました。
昨年のイベントでトークをされた新渡戸財団の藤井茂さんによるトークも企画されていましたが、残念ながら中止に。
いずれどこかでお話を聞けることを願っております。

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イベント名物となったHappyランタン。

展示内容は昨年のフェスのおさらい的なものだったけど、クロステラスを経営する三田農林が発表報告と共にまとめていたレポートが一番読みやすかったです。

それから約2ヶ月後の12月3日からの週末で行われたのが、メインイベントのHappyフェス。

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昨年に続いてのメインビジュアルはkuromameによるもの。
このキャラクターたちには「もにょもにょ」という名がついているらしい。

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お出迎えはアミ族の衣装をまとったお嬢さん(!名前がついているらしいけど忘れましたすみません)
なぜアミ族?答えは次の写真をご覧あれ。

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以前もここで少し書いたのですが、我が盛岡市は2019年に花蓮市と友好都市提携を結びました。
この冬岩手公園の川沿いに記念碑が建てられました。

そして、花蓮といえば昨年話題を呼んだこの小説『リングサイド』の舞台ですね。

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花蓮を舞台にしたこのプロレス小説、地元の愛好者によるローカルプロレス団体が登場しますが、この街にも発祥のローカルプロレス団体のみちのくプロレスがあるので、親しみも感じながら読んだのでした(といいつつみちプロの試合は生で観たことはなかったりする)
作者の林育徳さんは花蓮の東華大学で『歩道橋の魔術師』の呉明益さんに師事したいわば直弟子。

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閑話休題。
今年のトークは、市内の高校生が開発に携わった甘酒ドリンク(台北にある拾糀商號を参考にしたとか)の話、台中のコーヒーショップと交流している盛岡を代表するコーヒーショップのひとつNagasawaCOFFEEによる台湾コーヒーの話、台湾の高校とオンライン交流会を実施した市内の私立高の交流報告、仙台出身のポンフーマスターさんによる膨湖の話、LGBTQをめぐる話(スピーカーのお一人は3年前の藍色夏恋上映会でトークをご一緒したかとうまいさん)そして恒例となった岩手観光アカデミーメンバーのミーティングなど、前回にもまして盛り沢山でした。
 個人的に印象深かったのがNagasawaCOFFEEさん。台中のコーヒーショップ樂咖さんと交流があり、数年前にイベントも開いています。台湾の珈琲文化は若者が中心であること、統治時代からの珈琲栽培の歴史等興味深いお話が聞けました。といいつつ実は私はコーヒーが飲めません(参考としてこれ
 

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昨年に引き続きの、サンファームさんのりんごディスプレイ。

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ここからは展示。
「岩手と台湾をつなぐキーパーソン 後藤新平をたずねて」というテーマで、市内の高校の写真部が撮影した後藤新平の像や出身地の水沢の風景。
水沢の後藤新平記念館には台湾赴任時代の資料も多数あり。

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こちらはイベント発表も行った市内の高校のオンライン交流会の展示。

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日本初公開となった(!)片倉佳史さんによる台湾の鳥の展示。

イベントでは物販もあり。
日本ドラマ特集の「秋刀魚」(『名作マンガの間取り』の著者、盛岡在住の影山明仁さん監修のドラマの間取りを収録)があったので購入。

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お馴染み東家さんの台湾弁当第3弾。
菜脯蛋が定番メニューとなりつつあるけど、実はだし巻き卵がお店の宴席料理でも定番。
現在はおそば屋さんとして知られていますが、開店当初は市内の老舗の料亭の分店だったそうです。

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昨年度に続いてのサンファーム特製りんごケーキ。
今回のはココナッツを加えたサクサク感のあるクッキーっぽい仕立て。
これはこれでアリ。

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ところで今回のフェスは12月開催ということで、こんなオリジナルグッズが登場していました。

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盛岡台湾Happyカレンダーは、旧暦併記(今年の農暦初一は2月1日)と台湾の年中行事に加え、盛岡の年中行事も記されているという、台湾好き&盛岡好きには非常に有り難い(マジで)カレンダー。A4サイズで携帯にも便利。
私は職場で旧暦話をしたり、イベント合わせで仕事をしたりもするので、このカレンダーを職場で使っているA4版の手帳に差し込んですぐ見られるようにして使っています。

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ところで今回は初めて県外からの企業がフェスに参加しました。
台湾グッズのECサイトや旅や留学のアレンジを行っている美麗!台湾です。
社長さん自らが来盛し、ものすごい熱量で台湾への愛を語っておりました。
↑はスタンプラリーのノベルティとして製作されたコラボステッカー。エアチケットのデザインです。

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こちらは登録特典としていただいた日本未発売のopenちゃんロンググミ。
フレーバーはこれまで日本でもレアなヤクルト味。

感染拡大期だったこともあって、前回より開会日程が短かったのは残念だったけど、引き続きイベントが行えたのが本当に良かったです。
参加はできなかったけど、トラベルリンクさんによる台湾華語で案内する街歩きツアーも行われ、台湾と共に地元を知り、そして楽しむという意義が感じられるものでした。サテライト企画としては後日、盛岡市内と小岩井農場などを華語ガイドで回るバスツアーなども行われていたとのことです。

そして年が明けて旧正月間近の1月29・30日に開催された盛岡台湾Happyマーケットでは、台湾に盛岡のテイストをミックスさせたフードとグッズを、フェス販売からヴァージョンアップして販売。甘酒ドリンクは1日のみの販売だったので買い逃してしまったけど、それ以外はだいたい押さえたのでご紹介。      

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東家の盛岡台湾ハッピー弁当 
新年快樂ver.先に挙げた写真と比べてみてくださいませ。

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花生仁湯(上)fu-daoの雪Q餅と台湾カステラ(中)サンファームのりんごケーキ(下)
カステラの中にはサンファームのりんご果実(旬の黄色りんご・きみとを使用)が練りこまれていて、瑞々しい食感。

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さわや書店のブースで昨年秋刊行の『味の台湾』を購入。

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これは来場者特典の新年卡。

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スタンプラリーで押してもらえるフェス入国スタンプ。
使用済みパスポートに押してもらいました。

先ほども書きましたが、昨年度に引き続き台湾イベントが行えたのは本当に良かったです。姉妹都市締結後2年経ちましたが、市内にも記念碑ができたし、往来再開後への期待もあるので、今後も続いていくのでしょう。
今回残念だったのは、やはり感染拡大期に入ったこともあってのイベントの縮小化。正直できるかどうかと心配していたので開催できたことは参加者としても嬉しかったのですが、来年も実施があるのなら、もう少し多方面に広げてもいいと思います。昨年は新作台湾映画もいくつか公開されたし、台湾本の発刊も多かったので、今後はフェスと連動した新作映画公開(いや、未上映作品の上映会でもいいんだ)やブックフェア、作者さんや訳者さんのオンライントーク等カルチャーイベントも実施できればいいし、できることなら協力していきたいです。台湾文化センターとの共催があってもいいし、地元在住の作家さんとのクロストークがあってもいい。ここ盛岡は映画の街にして本の街なので、文化的アプローチがもっとあってほしいです。そうそう、以前は滅火器や叮噹が市内でMVを収録していた縁もあるので、音楽に触れる機会もほしい。
あと、市内にもうちょっとだけ台湾スイーツが食べられるお店があってもいいかな。専門店じゃなくても、小さな豆花くらいでいいです。名物の寄せ豆腐をアレンジしたり、りんごのような季節のフルーツをトッピングしたり。
本当は早く台湾に行きたいけど、今年も防疫生活は続きそうです。

いま東京や大阪の大都市では正統派の台湾フード&スイーツ店も増えているけど、ここでも「台湾がこっちに来い」的な心意気で過ごし、フェスの時だけでなく台湾を身近に考え、文化や歴史に触れる機会が今年は多くなることを期待します。
そのためにこの一般人も、いろいろ行動していきたいです。

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第58回金馬奬受賞結果について、いろいろ考える。

11月27日に台湾で実施された第58回金馬奬。
その受賞結果の詳細はアジアンパラダイスさんをご参照ください。

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長年blogを書いてきましたが、実は今まで金馬奬についての記事を書いたことがありませんでした。
香港映画を中心にblogを運営してきたので、金像奬は気にしても金馬までカバーする余裕がなかったというのが一番の原因でしょうか。
ここ数年来、金馬奬のストリーミング中継を観ているのですが、今年は、というかここ何年かは受賞結果も非常に興味深いものがあったので、今回は初めて金馬奬について書いてみます。 

今年の金馬奬のトピックとして、個人的に次の3つを挙げます。

  • 鐘孟宏(チョン・モンホン)監督最新作『瀑布』が最優秀作品賞他最多6部門受賞
  • 『十年』のキウィ・チョウ監督のドキュメンタリー『時代革命』の最優秀ドキュメンタリー賞受賞
  • 俳優デビュー30年の張震(チャン・チェン)4度のノミネートを経て『The Soul:繋がれる魂』で遂に最優秀主演男優賞受賞

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澤東電影SNSより

2019年までは東京フィルメックスと金馬奬が中心イベントとなる台湾最大の映画祭・台北金馬影展の開催時期が重なってので、webで中継される授賞式は、当日に映画鑑賞等が入ってしまうと見られないことが多かったのだが、2020年からフィルメックスがTIFFの協賛企画になって日程が繰り上がったことで、20年と21年の授賞式はリアルタイムで鑑賞できました。TIFFとフィルメックスにはノミネート作が出品されることもあり(今年のノミネート作では『瀑布』がフィルメックスに、『アメリカン・ガール』『テロライザーズ』がTIFFに出品)さらにここ数年は公開後にnetflix等でも配信されるので、一般公開決定前にノミネート作を観ることも可能になった。
加えて今年は、ラジオではおそらく初めて本格的に金馬奬が紹介(TBSのアフター6ジャンクションに江口洋子さんがご出演)されたり、ここ数年の金馬奬の傾向が変わったこと、後日記事に書く予定の香港映画の状況など注目に値するトピックが多かったため、今年は例年に増して受賞結果が気になったのでした。

 

 

『瀑布』は今年のヴェネチア映画祭オリゾンティ部門でプレミア上映された長編第6作。前作『ひとつの太陽』も19年に作品賞を受賞。
コロナ禍の現在を舞台に、母(アリッサ・チア、主演女優賞受賞)と娘(王淨/ワン・ジン、主演女優賞ノミネート)の関係をみつめた物語とのことで、フィルメックスで鑑賞された方々にも好評だった様子。モンホンさんは自分で撮影する人で、これまで「中島長雄」名義で撮影監督を務めていたのだけど、今作ではその名前を使わないほか、作風にもこれまでとかなり変化が見られるということなので、そこが気になるところ。昨年の台湾映画の興収成績では7位だそうです(アジアンパラダイスより)
『ひとつの太陽』はTIFF上映後、Netflixで配信が始まったのですが、この作品も今年初めに配信が始まるそうです。
(…netflixにまだ加入していないのだけど、これを機に加入してしまおうか考え中。なお過去作品はJAIHOで『ゴッドスピード』が期間限定で配信、プロデュース作の『大仏+』も期間限定配信
なお、アリッサ・チアはドラマ『悪との距離』で知りました。


 

張震が主演男優賞を受賞した『The Soul:繋がれる魂』は『目撃者 闇の中の瞳』(未見)の程偉豪監督作品で、こちらもNetflixで配信中。
張震といえば、昨年はかつて出演していたサントリー烏龍茶のCMスチールを撮影した上田義彦氏が監督した『椿の庭』や、18年にカンヌで共に審査員を務めたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『デューン 砂の惑星』など中華圏以外の出演作品が続けて公開されたけど、ホームグラウンドである台湾ではこれまでは無冠の帝王だったのが意外でした。
受賞スピーチではヤンちゃんに感謝の言葉を送っていたのが印象的でした。出会いの作品であった『牯嶺街少年殺人事件』ももちろん最優秀作品賞受賞作。

香港映画勢で最優秀脚色賞を受賞した《濁水漂流》は、TIFFで『トレイシー』が上映されているジュン・リー監督の新作。

金馬影展でも上映された《花果飄零》で監督賞を受賞したクララ・ロー監督は、マカオ出身で現在はオーストラリア在住。日本では『あの愛をもういちど』が紹介されています。あとは『アジアン・ビート(香港編)オータム・ムーン』も。11年前にTIFFで上映された『香港四重奏』の1編「レッドアース」を観ていました。香港とマカオを舞台にしながら、どちらでもまだ上映されていないという作品。
そして『時代革命』は納得の最優秀ドキュメンタリー賞受賞。サプライズでのワールドプレミアはカンヌ、シークレット上映だったフィルメックスを経て影展では3か国目の上映で、毎回満席だったようです。かつて18年に『私たちの青春、台湾』が同じ賞を受賞した時、傅楡監督のスピーチにあった「台湾独立」に対して大陸からの審査員団が抗議して翌年から作品出品を取りやめさせ、現在のノミネート及び受賞状況に至っていることから、政治的なメッセージが強い作品も優れていれば賞を与え、危機的状況にある香港に対して文化を守ろうとする姿勢を取ってくれたのは本当に嬉しいものです。
もともとこの賞には、中国大陸の影響下にない映画の製作促進を目的として1962年に創設されたというので、ここ2年ほどの受賞状況は当初の目的にかなったものでしょう。また中国語圏で作られた映画(合作含む)をノミネート対象としていることもあるので、ここ10年ほどのマレーシアやシンガポールで製作された中国語映画がよく受賞しているのもその影響にあることもわかります。
しかし、大陸の映画がノミネート対象として追加された26年前は、中国との合作やロケも多かったし、大陸でも政府の干渉を受けながらもメッセージ性の高い映画を作る同志のような映画人も多かったのに、と思うと、政治的な力が背景にある意味も考えてしまうものです。

と、ついついシリアスな方に考えがちになりますが、近年の台湾および香港映画の動向を知るには大いに参考となる金馬奬。
ノミネート及び受賞した未公開作品はこの春の大阪アジアン映画祭でも上映されるのでしょう。
最後に、個人的に観てみたい作品を2作挙げます。

 

ギデンズ監督第3作《月老》は、『あの頃、君を追いかけた』以来のタッグとなるコー・チェントンと『私の少女時代』のヴィヴィアン・ソンが主演。視覚効果賞等受賞。突然死んでしまった青年が月老(縁結びの神)となって地上に戻り、悪戦苦闘するファンタジー…のはずだけど、ホラー味ももちろんある様子。『瀑布』以降売れっ子となった王淨、KANO監督馬志翔も出演。

 

《詭扯》はTVドラマやMVの演出でキャリアを築いてきた許富翔監督の長編第1作で、韓国のホラーコメディのリメイク。富川ファンタスティック映画祭に出品されて審査員賞を受賞。主演はチェン・ボーリン。
昨年日本公開の『1秒先の彼女』で主演を務め、『ひとつの太陽』で最優秀助演男優賞を受賞した劉冠廷がこの作品で2年ぶりに助演男優賞を受賞。彼が演じる老楊、予告編でどこかで見たような衣裳を着て腕にギプスを…と思ったら、無間道三部作の陳永仁にリスペクトをささげた造形だそうで、もうこれは笑えと言われているようなものではないか(メイキングはこちらから)

ラストは授賞式のオープニングフィルムについて。
埋め込みができないのでリンクのみの紹介ですが、『坊やの人形』のオマージュを捧げるようにサンドウィッチマンとして映画館で働きながら、いつか李安監督(今期まで金馬奬主席を務めた)と一緒に映画を撮りたいと夢見る青年(司会を務めた林柏宏)の物語で、全編に五月天の「知足」が流れる(そして林柏宏が熱唱する)かわいらしい短編でした。

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〈香港抗議の記録 A Film on Hong Kong Protests〉を世界から日本へ

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あけましておめでとうございます。
このblogを始めてもうすぐ16年になります。ここ数年は多忙でまとまった文章を書くのも難しくなりましたが、できるだけ書いていきたいです。

さて、新年最初のエントリです。
ここしばらくの香港のことについては以前にも書いた通りですが、香港政府と警察の横暴、そして中央政府が裏にいる「中国化」の進行と民主活動の弾圧が進むばかりで、コロナ禍でどうしようもない事態になっているのが悲しく、ニュースを聞くたびに胸が痛くなります。2014年の雨傘運動に始まる香港の抗議活動から、映画『十年』『乱世備忘 僕らの雨傘運動』が生まれ、そして昨年の抗議活動をまとめた『香港画』というドキュメンタリーも生まれました。

そして現在『乱世備忘』と『十年』のクリエイターが、新たな映画『BlueIsland 憂鬱之島』を製作しています。この映画を日本の配給会社太秦(最近は『私たちの青春、台湾』『台湾、街かどの人形劇』などを配給)が中心となって世界に発信していこうとするクラウドファンディングが始まっています。

香港の抗議活動を継続的に取材されているジャーナリスト堀潤さん(ドキュメンタリー『わたしは分断を許さない』ショートショートフィルム『STAND WITH HK』監督)のtweetを引用いたします。
クラウドファンディングページはこちらからもどうぞ。

香港映画の黄金期は80年代から90年代。その間に香港映画を好きになって四半世紀が過ぎました。
実に人生の半分以上、香港映画と一緒に生きてきたようなものです。だから、自分を育ててくれたような香港映画に、今できることがしたいのです。そう思って、このクラウドファンディングに参加しました。最低1,000円から支援できるので、参加のハードルは決して高くはないです。支援の際に寄せたコメントをここにも掲載します。

映画や旅で親しんできた愛する街香港の現在を憂いております。 非常に厳しい局面にありますが、映画『男たちの挽歌』の英題のように、BETTER TOMORROWが香港に訪れることを願ってやみません。応援しています。実現しますように。

今年の5月5日までの募集だそうです。香港が好きな方、映画が好きな方、どうかよろしくお願いします。

もう一つ、ここで今年の目標を挙げます。
それは、地元での香港映画や台湾映画の上映会を企画・開催することです。
上記に挙げた作品のうち、当地では未上映のものが幾つかあります。重いテーマを含んだものもあるので、気軽に観てねとは言えないのですが、自分が観たいものもあるし、それでも、なんとか観てもらって気づきを起こしたり話したりもしたいのです。
目標というより野望みたいなものですが、それでもなんとか頑張ってみます。

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盛岡台湾Happyフェス

コロナ禍による海外の往来が難しい中、いち早く新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めた台湾に学び、その台湾と様々な縁があり昨年秋に花蓮と友好都市提携を結んだここ盛岡で、今後の友好と交流を深めていこうと立ち上げられた盛岡台湾Happy project。9月5日にはスタートイベント、応援企画として開催された26日の盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭での『祝宴!シェフ』上映を経て、10月30日から11月4日までの6日間、市内の商業施設クロステラス盛岡などを会場に盛岡台湾Happyフェスが開催されました。

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クロステラスは立体駐車場併設の商業施設。産直やマツキヨ、100均のセリアや楽器店が入居しています。

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メイン会場は施設中央の広場。ロゴ等のデザインは地元専門学校の学生デザインチームkuromameによるものです。

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プロジェクト団体の一つ、いわてとたいわんは台湾留学&研修経験のある県内の大学生によるユニット。当日はリトルプレスの無料配布やホットタピオカの販売をしておりました。上のPRポスターもkuromameのデザインによるもの。

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市内の高校による研究発表や写真作品の展示、台湾向けに製作された盛岡や岩手のプロモーションビデオやフェス開催においてのメッセージビデオ、後藤新平や新渡戸稲造の台湾での活動を取り上げたローカル局製作の番組ダイジェスト等のPRブースは連日公開。期間中の土日と祝日の3日間にわたって行われたトークイベントにも参加してきました。

1日目(10/31)は先のいわてとたいわんのメンバーが台湾を語り、統治時代に台湾で活動した新渡戸稲造を始めとする郷土の先人や地域貢献についての高校生の研究発表や、昨年秋にフィールドワークで台湾研修を行った高校生たちなどの報告がありました。台湾にはまだ行ったことがないという人から、台湾のイメージは九份?(はいはい千となんとかですねー、と軽く言ってみる)というところから始まり、一度行ったらすっかり魅了されてしまったという人まで、実に様々な若者たちの話を楽しく聞いてきました。
2日目(11/1)は歴史から食まで市内の専門家たちが集い、盛岡と台湾のつながりを多方面から語るレジェンドDAY。新渡戸基金の理事長さん、県の台湾同郷会の会長さん、さくらんぼやブルーベリーの観光農園をいち早く訪日客向けにPRしたサンファームやわんこそばの東家、そしてfu-daoが登場。実に濃ゆいトークが展開されました。

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すっかり恒例となった東家のお弁当。これまでの2回のイベントで提供された盛岡台湾弁当の集大成のようなラインナップ。
わんこそばの他に仕出し弁当も手掛けていて、これまで『3月のライオン』や『カメラを止めるな!』などの市内の映画イベントにもお弁当を提供してきました。

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サンファームはさくらんぼやブルーベリーの他、リンゴ農園も経営。
ジョナゴールドのような定番のほか、アップルパイなどの調理に適したすっぱいリンゴも作っています。

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これは、イベント限定で販売されたリンゴパイナップルケーキ。微熱山丘にリンゴケーキのサンプルを提供した実績があり、そこから作ったそうです。台湾での日本のリンゴのシェアは圧倒的に青森が強いので、現在盛岡のリンゴを絶賛売り込み中とのこと。
このケーキ、おいしかったです。りんごの酸味も程よく効いてていい感じでした。

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3日目(11/3)は観光をテーマに今後の盛岡と台湾の未来を探る日。
岩手県の観光に関わる企業による現状報告から、盛岡市都市戦略室によるプロジェクト「盛岡という星で」まで、こちらも様々な面々が揃う中、印象深かったのはクロステラスを経営する三田農林がかつて台湾に開いた農場を訪ねる目的で社員旅行に行ったという話。高雄郊外の田寮(月世界の付近だとか)にあり、土地もあまりよくなかったようで開墾にも苦労したとか。今も農場として使われており、楊桃やグァバなどが栽培されていたとのことです。

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↑ふぉんさんの魯蛋いり油飯と胡瓜の漬物。3日のお昼にしました。

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そして3日からはサテライト会場として、大通のシェアオフィス&ブックカフェのpono books&timeにて台湾書籍&雑貨フェアも開催されています。

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古本から新刊まで幅広く揃っております。目をつけていた新刊があったので、今度買いに行きます。

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最近文庫化された一青妙さんの『私の箱子』やっと読みました。
面白かったです。感想書かなきゃ(汗)

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お馴染みの「秋刀魚」はponoの店主さん自らが台湾で買い付けてこられたもの。
ここに遊びに行くと、いつも店主さんと台湾話で盛り上がります。

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高雄の独立書店、三餘書店が昨年発行した日本語ZINE「時行」。
編集を担当された陳瀅羽さんは盛岡に滞在した経験があります>実は知人でもあります(^^)

これまで全国各地で開かれていた台湾フェスに比べると規模もかなり小さく、本場のお店が出店するなどということもなかったのですが、それでもまるで文化祭のような手作り感もあり、参加していてとても楽しかったです。
コロナウィルス感染が全国で一番遅かった県といえども、春からは県も市も観光業は大打撃を受けていたわけだし、参加した業者さんには知り合いも多かったのでいろいろ話も聞いていたし、こちらもここ半年はどこにも行けない分、地元の経済や観光を盛り立てていこうと心がけていました。
最終トークイベントでは、プロジェクトメンバーが盛岡と台湾の未来に向けた前向きな発言が見られ、これがいずれ実現したら嬉しいなと思ったものです。特にクロステラスに台湾の店舗を誘致するっていくのはぜひお願いしたい!飲食でもいいけど、MITの雑貨などを扱ったお店が来てくれると嬉しいですよ。

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↑イベント中に開催されたスタンプラリーのシートと、左は景品の「盛岡という星で」コンセプトブック、右はいわてとたいわんが製作したリトルプレス。実はこれで2冊めです。いずれ紹介しますね。

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こちらのポストカードは市の観光課が作成したレアなもの。

イベントとしては初めての試みで、一体どんな感じになるのだろうと思っていましたが、先に書いたとおりとてもいい感じにまとまっていて、楽しかったです。主催者さん曰く、プロジェクト同様に今後もフェスは続けていきたいとのこと。
最近のニュースによると、台湾と海外の観光による往来が再開されるのは、早くても来年の秋以降という話が出ているそうです。あと1年となるとそれは長いのか短いのか。いずれにせよ、もう少し辛抱しなければならないようです。その間は、やはり国内や身近なところで台湾を楽しめる機会が増えた方がいいですよね。

今回のイベントは観光と食、若者の交流などを表に出していましたが、もし今後再びこのフェスが開催されるのなら、もっと広いジャンルで扱っても良いかと思います。例えばスポーツ交流も大いにアリでしょう。野球やホッケーやラグビーの交流試合があるといい。
あとはこちらの趣味的にはカルチャー方面の紹介があってもいい。台湾映画はもちろん観たいし(上映権が切れる前に観たい作品はたくさんある!)太台本屋さんによる台湾ブックトークに宮沢賢治から『影裏』まで、台湾で出版された岩手の文学を語ってもいい。こちらでも妄想をふくらませていけば、もうきりがない。次のイベントにも期待したいし、もしできれば協力もしたいものです。

数年前までは台湾を語る言葉は「おいしいかわいいほっこり、九份は千と千尋のモデル」的なものばかりで、そのようなアプローチを見るたびにとても複雑な気持ちになったものでした。だけど、今は昔と違います。交流が進むごとに台湾のスピリットも明確になってくるし、激変する世界の中で見えてくる台湾の姿は非常に興味深くあります。そんな台湾はワタシが学生時代を過ごした故郷と言える場所でもあるし、そこが現在の「地元」でもある我が街盛岡と結びつくことができたら、本当にうれしいし、前を向くことができます。

このプロジェクトもはじまったばかり。いつかまた花巻から飛び、海を越えて行けること、次のステップに行けることを期待します。
プロジェクトの皆様、お疲れさまでした。そして楽しいイベントの企画をありがとうございました。

 

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祝宴!シェフ上映会at盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭

この秋から地元で始まった盛岡台湾Happy Project
先月のスタートイベントに続き、今月末からは県内の企業や関係団体、学校等が集まった公開イベントも開催されるそうです。
2018年夏から始まった花巻空港発着の国際便は残念ながら年内いっぱい運航休止ですが、運航再開の暁にはこの岩手県からも台湾を訪れる人が増えてくれることを願ってやみません。

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さて、前回の記事でも書いたとおり、〈映画の力〉プロジェクトによる野外上映イベント「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」にて、9月26日の夕方より『祝宴!シェフ』の上映会が開催されました。

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会場は市内の老舗デパート、パルクアベニューカワトク(以下カワトク)の屋上。この屋上、かつてはテニスコート等で活用されていたそうです。上の写真の看板が夜にはネオンとして点灯するのですが、以前それを見て思い出したのが下の写真。

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はい、台湾電影迷にはお馴染み、『台北ストーリー』の一場面です。
当日は上映に配慮してなのか、点灯しなかったのが残念。点灯したらホントに似てるんですよー。

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映画の力PJでは8月に市内を流れる中津川の河川敷で『ストリート・オブ・ファイヤー』の野外上映会を実施しており(参考として岩手日報の記事をリンク)、それに続く第2弾の今回は、先月のイベントに続いて東家さん特製の祝宴弁当が提供されました。

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メニューは映画を観た人ならよくわかるトマトの卵炒めとルーロー飯に、エビの豆苗炒め、シュウマイ、きゅうりの漬物、ピーナツとゴマの餅。これで焼きビーフンもあればもう最高でしたが、それ入れるといっぱいいっぱいですね(笑)。

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デザートの花生豆花はfu-daoさんご提供。 

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休憩時間にはふぉんさんの関東煮もふるまわれました。五香粉がきいてました~。

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当日は前日に台風から変わった温帯低気圧で朝から天気はすぐれず、雨も時折降っていたので夕方から夜にかけて気温が下がり、観客はそれぞれ上着や毛布を抱えての鑑賞となりました。いやあホントに寒かった。とにかく寒かったので、鑑賞中は思い切り笑い、ラストは歌ってました。もしできたらお馴染みのパフィーダンス(以前も貼ったのでお好きな方は『路』の記事へ)も踊りたかったわ。
来場者は約80名と予想以上の方が見えられたそうです。市内の映画ファンはもちろん、先に挙げたイベントから来場された方、屋上上映に注目してこられた方など来場のきっかけは様々だったようです。(こちらも新聞記事にリンク

そういえば、昨年の同じころに『藍色夏恋』の上映会を行っていたのでした。ちょうど中秋節前後の上映となるので、9月に台湾映画を上映できるのっていいですよね。これが今後の定番になってくれることを願うばかりです。(香港の映画も上映会で観たいけどね)

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そういえば『祝宴!シェフ』は現在東京で開催中の台湾巨匠傑作選でも上映されているのですが、意外にも今回が傑作選初登場とのこと。しかも傑作選初上映に先駆けて盛岡で上映がかなったのは嬉しいです。傑作選上映ではさすがにお弁当も出ないしね。どうだどうだ、いいだろう。へっへっへっへー(ここは助っ人B風に読んでください)

なお、市内の次の上映会は、10月11日に盛岡市動物公園ZOOMOで行われるZOOMOハロウィンフェスでの映画祭です。詳細はこちらを。

 

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盛岡台湾Happy Project

厳しい残暑が過ぎ、長雨が短い秋を呼ぼうとしている季節が到来。
年度末台湾旅行のキャンセルから始まり、3月あたりから新型コロナウィルス感染拡大の影響のためイベントが次々と中止になったり、首都圏での感染拡大のために5月の連休とお盆も帰省できず、この夏は地元でただなんとなくぼうっとした休みを過ごしてしまいました。
東京ではこの春から延期していた台湾巨匠傑作選2020の上映が今月中旬から始まり、さらに東京国際映画祭東京フィルメックスがほぼ同時期に作品数を減らしながら開催することも決まったのですが、現時点で東京を始めとした首都圏での感染がまだ収まっていないことと、多くの人を相手にする職業上、参加するには感染リスクがまだ高いと判断したので、今年は両映画祭とも参加を見送ります。上映作品が有料オンライン配信されたら、それはそれで喜んで参加したいのですが、両映画祭ともフィジカルレベルでの開催とのことなので、それは期待できそうもないですね。特にフィルメックスはこのblogを始めた16年前からずっと参加し続けていたので、参加できないのは本当に残念です。

そんなふうに思いながら、地元の盛岡で観られる映画は観て、地元の経済に貢献する日々を送っていますが、そんな地元では、新型コロナウィルスの感染拡大をいち早く食い止めた台湾に学び、交流していこうという「盛岡台湾Happy Project」というプロジェクトがこの夏からスタートしました。インバウンド事業を実施してきた旅行代理店トラベルリンクや以前取り上げたFu-Daoをベースに日台関連事業のコーディネイトを行う岩台朋友会、県内の大学生で結成された団体「いわてとたいわん」等が立ち上げました。

このプロジェクトの公開スタートイベントが9月5日に行われ、参加してまいりました。

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会場は老舗のそば屋、東家の大手先店。
当日限定で店内外には九份をイメージした赤いランタンが飾られ、盛岡なのに台湾気分。

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未だに九份を「千と千尋…」のロケ地とか舞台とかいう人がいるらしいけど、決してそうじゃないからね!と久々に強く言ってみる。

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帰りがけにはきれいな明かりが見られました。ここを背景に写真を撮った方もおりましたよ。

このイベントのメインは台湾好きにはお馴染み、在台ジャーナリスト片倉佳史さんによるオンライン交流セミナー「台湾を知って岩手を考える〜知れば知るほど面白い隣国・台湾」。
これまでこの本この本を読んだり、かつては高校生による新渡戸稲造と台湾の研究に資料提供をしたり、つい最近まで野嶋剛さんの『なぜ台湾は新型コロナウィルスを防げたのか』を読んでいたこともあって、台湾の歴史も多少は知っているから聞いたことのある話がいっぱい出るのかな、などと思ってセミナーに臨んだのだけど…いやあ、初めて聞くことも多かったし、実に濃く内容も充実していてよかった。
岩手県には新渡戸稲造を始め、後藤新平や伊能嘉矩など、台湾にかかわりのある多くの先人がいます。特に新型コロナウィルスの防疫に関しては、後藤新平が台湾総督府民政長官を務めた時に疫病の発生に関して公衆衛生を徹底したことが現在まで伝わっているので、7月下旬まで感染確認者なしを続けてきた岩手としては、シンパシーを感じやすいのではないかと思います。

国民党政権末期に台湾留学して以来、ここ15年は弟が暮らしていることもあって台湾に通い続けていますが、なぜこんなにも台湾が好きなのか?ということについて考えると、やっぱりいろいろな思いがあるし、さらにいろいろな偶然が引き寄せてくれて、ここまで来たのではないかなと思います。もう一言でいうのは難しいですね。コミュニケーションツールとして中国語も続けてきてよかった。
ここ30年間の台湾に関する人々の反応も大きく、よい方に変わりました。観光で触れる人が多いのでしょうが、タピオカや九份は千と千尋云々が入り口であっても、台湾を訪れる岩手の人々が今後もっと増えて、今後佳き関係が築けることを願うばかりです。

さて、当日はいろいろなお楽しみがありました。

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ウェルカムスイーツはマンゴー雪花冰。かき氷なんてしばらく食べてなかったなあ。

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こちらは東家さん特製の盛岡台湾弁当。左上から時計回りに、台湾風豚角煮、菜脯蛋、クラゲと胡瓜のサラダ、唐揚げ、おこわ、潤餅。上品だ…デザートはfu-daoの愛玉。

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こちらは袋に入ったままですが、市内にある台湾居酒屋ふぉん特製の茶葉蛋。

今後は10月下旬にクロステラス盛岡で実施されるPRイベントが控えております。
このイベントにもしかしたら仕事がらみで関わりそうな予感がするので(詳しくは言えないが)秋の映画祭ロスはこれで埋め合わせできるかな、個人的には。

そうそう、映画といえば、もちろん映画による関連イベントもあるんですよ、嬉しいことに!

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昨年『藍色夏恋』上映会を実施した〈映画の力〉プロジェクトによる「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」で、なんとなんと『祝宴!シェフ』が野外上映されるのですよ!しかもお弁当付き!いやあこれはもう楽しみしかないわ。毎日パフィ姐さんのダンスを踊りながら、当日の晴天を願うばかりです。
(陳玉勳といえば、台湾ではもうすぐ新作の《消失的情人節》が上映されます。これも観たいなー。TIFFで上映されてしまうのだろうか…)

これまではいろいろと気がふさぐことが多かったけど、やっと岩手が台湾に追いついた!(こらこら)これを待っていたのだよーと思うと、今後の展開と未来の交流がとても楽しみになります。始まったばかりのプロジェクトですが、全力で応援していきますので、地元の皆様、それ以外の皆様もどうかよろしくお願いいたします。

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【ご報告】『藍色夏恋』デジタルリマスター版盛岡上映会

先の記事でもご案内いたしましたが、9月25日に岩手県盛岡市のおでってホール(プラザおでって内)にて、映画『藍色夏恋』盛岡上映会が行われました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

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主催の〈映画の力〉プロジェクトは、盛岡市内で映画上映のサポートやイベント、ロケ協力を行っている団体。盛岡出身の大友啓史監督の同期生を中心として結成された任意団体で、以前このblogでも取り上げた、大友さんと谷垣健治さんのトークショー&アクションワークショップも開催しています。ご縁がありまして、ワタシもイベントや上映会のお手伝いをしております。

この上映会のことを知ったのは、8月末の某ドキュメンタリー映画上映会の時。そこでティザーフライヤーをいただいて、思わず「えーっ、これやるんですか!それじゃ上映会のお手伝いしますよ!台湾映画の上映ってあまりないから、リーフレット作ってもいいですか?」とPJの人に申し出たのだけど、打ち合わせに参加したらあれよあれよといろいろ決まり、気が付いたらなぜかアフタートークに登壇して、台湾映画のあれこれについて話すことになってしまったのですよ、あはははは…。(実は前回と今回のポスターの写真にしっかり名前が記載されていたのですが、あえて言及しませんでした)
アフタートークで一緒にお話ししたのは、この夏最年少(25歳)で盛岡市議会議員に当選したいわてレインボーマーチ代表の加藤麻衣さん。映画にかかわる話として(ここではあえてネタバレにしませんが)、LGBTをめぐる状況とレインボーマーチのお話をされました。共感するところも大きく、有意義なトークでした。そんなわけでワタシも10月12日に盛岡市内で実施されるプライドパレードに参加を決めちゃいました>実は去年も参加して歩いていました
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当日のお振舞いその1は、市内の渋いコーヒーショップ。漸進社さんよりご提供の台湾コーヒー、阿里山・雛築園のスマトラティピカ。
コーヒー飲めない身としては羨ましい…と言いながらやっぱり台湾茶を飲んでしまうのは言うまでもない。すみません。

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お振舞いその2はおそらく盛岡初のパイナップルケーキ!市内のひだまりカフェさん謹製(ただし非売品)です。
中の餡はパイナップルはもちろん台湾と同じく冬瓜も使用。コーティングにパルメザンチーズを使っているのもなかなかよし。

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当日配布のフライヤーより。左がレインボーマーチ、右が上映会のために作った台湾映画のしおり。おすすめの台湾青春映画、巨匠の青春映画、そして台湾のLGBTQ映画を紹介しました。

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こちらは先週まで台湾を旅行されていた方が持参された豚のランタン。LEDランプ付きでもちろんピカピカ光ります。

トークは30分を2人で分け合う形だったので、何をしゃべろうか考えた挙句、いきなり台湾の歴史からニューシネマの誕生、そして台湾の青春映画やLGBT映画についてざっくり話す構成にし、あとはしおり見てねーということにしました。あれでよかったかなーと思いつつ、いくらかカットしたもののだいたい話したいことは話せたので良しとします。

今回は小規模の上映会ではありましたが、人生初トークも緊張せずに話せたのでとりあえずよかったです。
次に地元で台湾や香港の映画が上映されるのはいつになるかわからないけど、その機会があったら、また何かやりたいと思います。
いや、またトークしたいというわけではありませんが(笑)。

来場された皆様、ありがとうございました。
そして上映に携わった皆様と麻衣さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

☆後ほどnoteの方にも、上映会レポートの別ヴァージョン記事をUPいたします。

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