文化・芸術

〈香港抗議の記録 A Film on Hong Kong Protests〉を世界から日本へ

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あけましておめでとうございます。
このblogを始めてもうすぐ16年になります。ここ数年は多忙でまとまった文章を書くのも難しくなりましたが、できるだけ書いていきたいです。

さて、新年最初のエントリです。
ここしばらくの香港のことについては以前にも書いた通りですが、香港政府と警察の横暴、そして中央政府が裏にいる「中国化」の進行と民主活動の弾圧が進むばかりで、コロナ禍でどうしようもない事態になっているのが悲しく、ニュースを聞くたびに胸が痛くなります。2014年の雨傘運動に始まる香港の抗議活動から、映画『十年』『乱世備忘 僕らの雨傘運動』が生まれ、そして昨年の抗議活動をまとめた『香港画』というドキュメンタリーも生まれました。

そして現在『乱世備忘』と『十年』のクリエイターが、新たな映画『BlueIsland 憂鬱之島』を製作しています。この映画を日本の配給会社太秦(最近は『私たちの青春、台湾』『台湾、街かどの人形劇』などを配給)が中心となって世界に発信していこうとするクラウドファンディングが始まっています。

香港の抗議活動を継続的に取材されているジャーナリスト堀潤さん(ドキュメンタリー『わたしは分断を許さない』ショートショートフィルム『STAND WITH HK』監督)のtweetを引用いたします。
クラウドファンディングページはこちらからもどうぞ。

香港映画の黄金期は80年代から90年代。その間に香港映画を好きになって四半世紀が過ぎました。
実に人生の半分以上、香港映画と一緒に生きてきたようなものです。だから、自分を育ててくれたような香港映画に、今できることがしたいのです。そう思って、このクラウドファンディングに参加しました。最低1,000円から支援できるので、参加のハードルは決して高くはないです。支援の際に寄せたコメントをここにも掲載します。

映画や旅で親しんできた愛する街香港の現在を憂いております。 非常に厳しい局面にありますが、映画『男たちの挽歌』の英題のように、BETTER TOMORROWが香港に訪れることを願ってやみません。応援しています。実現しますように。

今年の5月5日までの募集だそうです。香港が好きな方、映画が好きな方、どうかよろしくお願いします。

もう一つ、ここで今年の目標を挙げます。
それは、地元での香港映画や台湾映画の上映会を企画・開催することです。
上記に挙げた作品のうち、当地では未上映のものが幾つかあります。重いテーマを含んだものもあるので、気軽に観てねとは言えないのですが、自分が観たいものもあるし、それでも、なんとか観てもらって気づきを起こしたり話したりもしたいのです。
目標というより野望みたいなものですが、それでもなんとか頑張ってみます。

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盛岡台湾Happyフェス

コロナ禍による海外の往来が難しい中、いち早く新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めた台湾に学び、その台湾と様々な縁があり昨年秋に花蓮と友好都市提携を結んだここ盛岡で、今後の友好と交流を深めていこうと立ち上げられた盛岡台湾Happy project。9月5日にはスタートイベント、応援企画として開催された26日の盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭での『祝宴!シェフ』上映を経て、10月30日から11月4日までの6日間、市内の商業施設クロステラス盛岡などを会場に盛岡台湾Happyフェスが開催されました。

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クロステラスは立体駐車場併設の商業施設。産直やマツキヨ、100均のセリアや楽器店が入居しています。

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メイン会場は施設中央の広場。ロゴ等のデザインは地元専門学校の学生デザインチームkuromameによるものです。

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プロジェクト団体の一つ、いわてとたいわんは台湾留学&研修経験のある県内の大学生によるユニット。当日はリトルプレスの無料配布やホットタピオカの販売をしておりました。上のPRポスターもkuromameのデザインによるもの。

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市内の高校による研究発表や写真作品の展示、台湾向けに製作された盛岡や岩手のプロモーションビデオやフェス開催においてのメッセージビデオ、後藤新平や新渡戸稲造の台湾での活動を取り上げたローカル局製作の番組ダイジェスト等のPRブースは連日公開。期間中の土日と祝日の3日間にわたって行われたトークイベントにも参加してきました。

1日目(10/31)は先のいわてとたいわんのメンバーが台湾を語り、統治時代に台湾で活動した新渡戸稲造を始めとする郷土の先人や地域貢献についての高校生の研究発表や、昨年秋にフィールドワークで台湾研修を行った高校生たちなどの報告がありました。台湾にはまだ行ったことがないという人から、台湾のイメージは九份?(はいはい千となんとかですねー、と軽く言ってみる)というところから始まり、一度行ったらすっかり魅了されてしまったという人まで、実に様々な若者たちの話を楽しく聞いてきました。
2日目(11/1)は歴史から食まで市内の専門家たちが集い、盛岡と台湾のつながりを多方面から語るレジェンドDAY。新渡戸基金の理事長さん、県の台湾同郷会の会長さん、さくらんぼやブルーベリーの観光農園をいち早く訪日客向けにPRしたサンファームやわんこそばの東家、そしてfu-daoが登場。実に濃ゆいトークが展開されました。

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すっかり恒例となった東家のお弁当。これまでの2回のイベントで提供された盛岡台湾弁当の集大成のようなラインナップ。
わんこそばの他に仕出し弁当も手掛けていて、これまで『3月のライオン』や『カメラを止めるな!』などの市内の映画イベントにもお弁当を提供してきました。

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サンファームはさくらんぼやブルーベリーの他、リンゴ農園も経営。
ジョナゴールドのような定番のほか、アップルパイなどの調理に適したすっぱいリンゴも作っています。

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これは、イベント限定で販売されたリンゴパイナップルケーキ。微熱山丘にリンゴケーキのサンプルを提供した実績があり、そこから作ったそうです。台湾での日本のリンゴのシェアは圧倒的に青森が強いので、現在盛岡のリンゴを絶賛売り込み中とのこと。
このケーキ、おいしかったです。りんごの酸味も程よく効いてていい感じでした。

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3日目(11/3)は観光をテーマに今後の盛岡と台湾の未来を探る日。
岩手県の観光に関わる企業による現状報告から、盛岡市都市戦略室によるプロジェクト「盛岡という星で」まで、こちらも様々な面々が揃う中、印象深かったのはクロステラスを経営する三田農林がかつて台湾に開いた農場を訪ねる目的で社員旅行に行ったという話。高雄郊外の田寮(月世界の付近だとか)にあり、土地もあまりよくなかったようで開墾にも苦労したとか。今も農場として使われており、楊桃やグァバなどが栽培されていたとのことです。

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↑ふぉんさんの魯蛋いり油飯と胡瓜の漬物。3日のお昼にしました。

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そして3日からはサテライト会場として、大通のシェアオフィス&ブックカフェのpono books&timeにて台湾書籍&雑貨フェアも開催されています。

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古本から新刊まで幅広く揃っております。目をつけていた新刊があったので、今度買いに行きます。

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最近文庫化された一青妙さんの『私の箱子』やっと読みました。
面白かったです。感想書かなきゃ(汗)

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お馴染みの「秋刀魚」はponoの店主さん自らが台湾で買い付けてこられたもの。
ここに遊びに行くと、いつも店主さんと台湾話で盛り上がります。

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高雄の独立書店、三餘書店が昨年発行した日本語ZINE「時行」。
編集を担当された陳瀅羽さんは盛岡に滞在した経験があります>実は知人でもあります(^^)

これまで全国各地で開かれていた台湾フェスに比べると規模もかなり小さく、本場のお店が出店するなどということもなかったのですが、それでもまるで文化祭のような手作り感もあり、参加していてとても楽しかったです。
コロナウィルス感染が全国で一番遅かった県といえども、春からは県も市も観光業は大打撃を受けていたわけだし、参加した業者さんには知り合いも多かったのでいろいろ話も聞いていたし、こちらもここ半年はどこにも行けない分、地元の経済や観光を盛り立てていこうと心がけていました。
最終トークイベントでは、プロジェクトメンバーが盛岡と台湾の未来に向けた前向きな発言が見られ、これがいずれ実現したら嬉しいなと思ったものです。特にクロステラスに台湾の店舗を誘致するっていくのはぜひお願いしたい!飲食でもいいけど、MITの雑貨などを扱ったお店が来てくれると嬉しいですよ。

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↑イベント中に開催されたスタンプラリーのシートと、左は景品の「盛岡という星で」コンセプトブック、右はいわてとたいわんが製作したリトルプレス。実はこれで2冊めです。いずれ紹介しますね。

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こちらのポストカードは市の観光課が作成したレアなもの。

イベントとしては初めての試みで、一体どんな感じになるのだろうと思っていましたが、先に書いたとおりとてもいい感じにまとまっていて、楽しかったです。主催者さん曰く、プロジェクト同様に今後もフェスは続けていきたいとのこと。
最近のニュースによると、台湾と海外の観光による往来が再開されるのは、早くても来年の秋以降という話が出ているそうです。あと1年となるとそれは長いのか短いのか。いずれにせよ、もう少し辛抱しなければならないようです。その間は、やはり国内や身近なところで台湾を楽しめる機会が増えた方がいいですよね。

今回のイベントは観光と食、若者の交流などを表に出していましたが、もし今後再びこのフェスが開催されるのなら、もっと広いジャンルで扱っても良いかと思います。例えばスポーツ交流も大いにアリでしょう。野球やホッケーやラグビーの交流試合があるといい。
あとはこちらの趣味的にはカルチャー方面の紹介があってもいい。台湾映画はもちろん観たいし(上映権が切れる前に観たい作品はたくさんある!)太台本屋さんによる台湾ブックトークに宮沢賢治から『影裏』まで、台湾で出版された岩手の文学を語ってもいい。こちらでも妄想をふくらませていけば、もうきりがない。次のイベントにも期待したいし、もしできれば協力もしたいものです。

数年前までは台湾を語る言葉は「おいしいかわいいほっこり、九份は千と千尋のモデル」的なものばかりで、そのようなアプローチを見るたびにとても複雑な気持ちになったものでした。だけど、今は昔と違います。交流が進むごとに台湾のスピリットも明確になってくるし、激変する世界の中で見えてくる台湾の姿は非常に興味深くあります。そんな台湾はワタシが学生時代を過ごした故郷と言える場所でもあるし、そこが現在の「地元」でもある我が街盛岡と結びつくことができたら、本当にうれしいし、前を向くことができます。

このプロジェクトもはじまったばかり。いつかまた花巻から飛び、海を越えて行けること、次のステップに行けることを期待します。
プロジェクトの皆様、お疲れさまでした。そして楽しいイベントの企画をありがとうございました。

 

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祝宴!シェフ上映会at盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭

この秋から地元で始まった盛岡台湾Happy Project
先月のスタートイベントに続き、今月末からは県内の企業や関係団体、学校等が集まった公開イベントも開催されるそうです。
2018年夏から始まった花巻空港発着の国際便は残念ながら年内いっぱい運航休止ですが、運航再開の暁にはこの岩手県からも台湾を訪れる人が増えてくれることを願ってやみません。

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さて、前回の記事でも書いたとおり、〈映画の力〉プロジェクトによる野外上映イベント「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」にて、9月26日の夕方より『祝宴!シェフ』の上映会が開催されました。

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会場は市内の老舗デパート、パルクアベニューカワトク(以下カワトク)の屋上。この屋上、かつてはテニスコート等で活用されていたそうです。上の写真の看板が夜にはネオンとして点灯するのですが、以前それを見て思い出したのが下の写真。

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はい、台湾電影迷にはお馴染み、『台北ストーリー』の一場面です。
当日は上映に配慮してなのか、点灯しなかったのが残念。点灯したらホントに似てるんですよー。

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映画の力PJでは8月に市内を流れる中津川の河川敷で『ストリート・オブ・ファイヤー』の野外上映会を実施しており(参考として岩手日報の記事をリンク)、それに続く第2弾の今回は、先月のイベントに続いて東家さん特製の祝宴弁当が提供されました。

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メニューは映画を観た人ならよくわかるトマトの卵炒めとルーロー飯に、エビの豆苗炒め、シュウマイ、きゅうりの漬物、ピーナツとゴマの餅。これで焼きビーフンもあればもう最高でしたが、それ入れるといっぱいいっぱいですね(笑)。

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デザートの花生豆花はfu-daoさんご提供。 

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休憩時間にはふぉんさんの関東煮もふるまわれました。五香粉がきいてました~。

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当日は前日に台風から変わった温帯低気圧で朝から天気はすぐれず、雨も時折降っていたので夕方から夜にかけて気温が下がり、観客はそれぞれ上着や毛布を抱えての鑑賞となりました。いやあホントに寒かった。とにかく寒かったので、鑑賞中は思い切り笑い、ラストは歌ってました。もしできたらお馴染みのパフィーダンス(以前も貼ったのでお好きな方は『路』の記事へ)も踊りたかったわ。
来場者は約80名と予想以上の方が見えられたそうです。市内の映画ファンはもちろん、先に挙げたイベントから来場された方、屋上上映に注目してこられた方など来場のきっかけは様々だったようです。(こちらも新聞記事にリンク

そういえば、昨年の同じころに『藍色夏恋』の上映会を行っていたのでした。ちょうど中秋節前後の上映となるので、9月に台湾映画を上映できるのっていいですよね。これが今後の定番になってくれることを願うばかりです。(香港の映画も上映会で観たいけどね)

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そういえば『祝宴!シェフ』は現在東京で開催中の台湾巨匠傑作選でも上映されているのですが、意外にも今回が傑作選初登場とのこと。しかも傑作選初上映に先駆けて盛岡で上映がかなったのは嬉しいです。傑作選上映ではさすがにお弁当も出ないしね。どうだどうだ、いいだろう。へっへっへっへー(ここは助っ人B風に読んでください)

なお、市内の次の上映会は、10月11日に盛岡市動物公園ZOOMOで行われるZOOMOハロウィンフェスでの映画祭です。詳細はこちらを。

 

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盛岡台湾Happy Project

厳しい残暑が過ぎ、長雨が短い秋を呼ぼうとしている季節が到来。
年度末台湾旅行のキャンセルから始まり、3月あたりから新型コロナウィルス感染拡大の影響のためイベントが次々と中止になったり、首都圏での感染拡大のために5月の連休とお盆も帰省できず、この夏は地元でただなんとなくぼうっとした休みを過ごしてしまいました。
東京ではこの春から延期していた台湾巨匠傑作選2020の上映が今月中旬から始まり、さらに東京国際映画祭東京フィルメックスがほぼ同時期に作品数を減らしながら開催することも決まったのですが、現時点で東京を始めとした首都圏での感染がまだ収まっていないことと、多くの人を相手にする職業上、参加するには感染リスクがまだ高いと判断したので、今年は両映画祭とも参加を見送ります。上映作品が有料オンライン配信されたら、それはそれで喜んで参加したいのですが、両映画祭ともフィジカルレベルでの開催とのことなので、それは期待できそうもないですね。特にフィルメックスはこのblogを始めた16年前からずっと参加し続けていたので、参加できないのは本当に残念です。

そんなふうに思いながら、地元の盛岡で観られる映画は観て、地元の経済に貢献する日々を送っていますが、そんな地元では、新型コロナウィルスの感染拡大をいち早く食い止めた台湾に学び、交流していこうという「盛岡台湾Happy Project」というプロジェクトがこの夏からスタートしました。インバウンド事業を実施してきた旅行代理店トラベルリンクや以前取り上げたFu-Daoをベースに日台関連事業のコーディネイトを行う岩台朋友会、県内の大学生で結成された団体「いわてとたいわん」等が立ち上げました。

このプロジェクトの公開スタートイベントが9月5日に行われ、参加してまいりました。

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会場は老舗のそば屋、東家の大手先店。
当日限定で店内外には九份をイメージした赤いランタンが飾られ、盛岡なのに台湾気分。

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未だに九份を「千と千尋…」のロケ地とか舞台とかいう人がいるらしいけど、決してそうじゃないからね!と久々に強く言ってみる。

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帰りがけにはきれいな明かりが見られました。ここを背景に写真を撮った方もおりましたよ。

このイベントのメインは台湾好きにはお馴染み、在台ジャーナリスト片倉佳史さんによるオンライン交流セミナー「台湾を知って岩手を考える〜知れば知るほど面白い隣国・台湾」。
これまでこの本この本を読んだり、かつては高校生による新渡戸稲造と台湾の研究に資料提供をしたり、つい最近まで野嶋剛さんの『なぜ台湾は新型コロナウィルスを防げたのか』を読んでいたこともあって、台湾の歴史も多少は知っているから聞いたことのある話がいっぱい出るのかな、などと思ってセミナーに臨んだのだけど…いやあ、初めて聞くことも多かったし、実に濃く内容も充実していてよかった。
岩手県には新渡戸稲造を始め、後藤新平や伊能嘉矩など、台湾にかかわりのある多くの先人がいます。特に新型コロナウィルスの防疫に関しては、後藤新平が台湾総督府民政長官を務めた時に疫病の発生に関して公衆衛生を徹底したことが現在まで伝わっているので、7月下旬まで感染確認者なしを続けてきた岩手としては、シンパシーを感じやすいのではないかと思います。

国民党政権末期に台湾留学して以来、ここ15年は弟が暮らしていることもあって台湾に通い続けていますが、なぜこんなにも台湾が好きなのか?ということについて考えると、やっぱりいろいろな思いがあるし、さらにいろいろな偶然が引き寄せてくれて、ここまで来たのではないかなと思います。もう一言でいうのは難しいですね。コミュニケーションツールとして中国語も続けてきてよかった。
ここ30年間の台湾に関する人々の反応も大きく、よい方に変わりました。観光で触れる人が多いのでしょうが、タピオカや九份は千と千尋云々が入り口であっても、台湾を訪れる岩手の人々が今後もっと増えて、今後佳き関係が築けることを願うばかりです。

さて、当日はいろいろなお楽しみがありました。

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ウェルカムスイーツはマンゴー雪花冰。かき氷なんてしばらく食べてなかったなあ。

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こちらは東家さん特製の盛岡台湾弁当。左上から時計回りに、台湾風豚角煮、菜脯蛋、クラゲと胡瓜のサラダ、唐揚げ、おこわ、潤餅。上品だ…デザートはfu-daoの愛玉。

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こちらは袋に入ったままですが、市内にある台湾居酒屋ふぉん特製の茶葉蛋。

今後は10月下旬にクロステラス盛岡で実施されるPRイベントが控えております。
このイベントにもしかしたら仕事がらみで関わりそうな予感がするので(詳しくは言えないが)秋の映画祭ロスはこれで埋め合わせできるかな、個人的には。

そうそう、映画といえば、もちろん映画による関連イベントもあるんですよ、嬉しいことに!

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昨年『藍色夏恋』上映会を実施した〈映画の力〉プロジェクトによる「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」で、なんとなんと『祝宴!シェフ』が野外上映されるのですよ!しかもお弁当付き!いやあこれはもう楽しみしかないわ。毎日パフィ姐さんのダンスを踊りながら、当日の晴天を願うばかりです。
(陳玉勳といえば、台湾ではもうすぐ新作の《消失的情人節》が上映されます。これも観たいなー。TIFFで上映されてしまうのだろうか…)

これまではいろいろと気がふさぐことが多かったけど、やっと岩手が台湾に追いついた!(こらこら)これを待っていたのだよーと思うと、今後の展開と未来の交流がとても楽しみになります。始まったばかりのプロジェクトですが、全力で応援していきますので、地元の皆様、それ以外の皆様もどうかよろしくお願いいたします。

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【ご報告】『藍色夏恋』デジタルリマスター版盛岡上映会

先の記事でもご案内いたしましたが、9月25日に岩手県盛岡市のおでってホール(プラザおでって内)にて、映画『藍色夏恋』盛岡上映会が行われました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

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主催の〈映画の力〉プロジェクトは、盛岡市内で映画上映のサポートやイベント、ロケ協力を行っている団体。盛岡出身の大友啓史監督の同期生を中心として結成された任意団体で、以前このblogでも取り上げた、大友さんと谷垣健治さんのトークショー&アクションワークショップも開催しています。ご縁がありまして、ワタシもイベントや上映会のお手伝いをしております。

この上映会のことを知ったのは、8月末の某ドキュメンタリー映画上映会の時。そこでティザーフライヤーをいただいて、思わず「えーっ、これやるんですか!それじゃ上映会のお手伝いしますよ!台湾映画の上映ってあまりないから、リーフレット作ってもいいですか?」とPJの人に申し出たのだけど、打ち合わせに参加したらあれよあれよといろいろ決まり、気が付いたらなぜかアフタートークに登壇して、台湾映画のあれこれについて話すことになってしまったのですよ、あはははは…。(実は前回と今回のポスターの写真にしっかり名前が記載されていたのですが、あえて言及しませんでした)
アフタートークで一緒にお話ししたのは、この夏最年少(25歳)で盛岡市議会議員に当選したいわてレインボーマーチ代表の加藤麻衣さん。映画にかかわる話として(ここではあえてネタバレにしませんが)、LGBTをめぐる状況とレインボーマーチのお話をされました。共感するところも大きく、有意義なトークでした。そんなわけでワタシも10月12日に盛岡市内で実施されるプライドパレードに参加を決めちゃいました>実は去年も参加して歩いていました
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当日のお振舞いその1は、市内の渋いコーヒーショップ。漸進社さんよりご提供の台湾コーヒー、阿里山・雛築園のスマトラティピカ。
コーヒー飲めない身としては羨ましい…と言いながらやっぱり台湾茶を飲んでしまうのは言うまでもない。すみません。

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お振舞いその2はおそらく盛岡初のパイナップルケーキ!市内のひだまりカフェさん謹製(ただし非売品)です。
中の餡はパイナップルはもちろん台湾と同じく冬瓜も使用。コーティングにパルメザンチーズを使っているのもなかなかよし。

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当日配布のフライヤーより。左がレインボーマーチ、右が上映会のために作った台湾映画のしおり。おすすめの台湾青春映画、巨匠の青春映画、そして台湾のLGBTQ映画を紹介しました。

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こちらは先週まで台湾を旅行されていた方が持参された豚のランタン。LEDランプ付きでもちろんピカピカ光ります。

トークは30分を2人で分け合う形だったので、何をしゃべろうか考えた挙句、いきなり台湾の歴史からニューシネマの誕生、そして台湾の青春映画やLGBT映画についてざっくり話す構成にし、あとはしおり見てねーということにしました。あれでよかったかなーと思いつつ、いくらかカットしたもののだいたい話したいことは話せたので良しとします。

今回は小規模の上映会ではありましたが、人生初トークも緊張せずに話せたのでとりあえずよかったです。
次に地元で台湾や香港の映画が上映されるのはいつになるかわからないけど、その機会があったら、また何かやりたいと思います。
いや、またトークしたいというわけではありませんが(笑)。

来場された皆様、ありがとうございました。
そして上映に携わった皆様と麻衣さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

☆後ほどnoteの方にも、上映会レポートの別ヴァージョン記事をUPいたします。

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【ZINE新刊】『閱讀之旅2019之雙城故事』

どうも、6月に入りましたね。
先月はタピオカミルクティーのエントリを上げましたが、その後ますます加熱するタピオカブームをSNSで眺めていて、なんだか恐ろしくなってついつい頭を抱えてしまう日々を過ごしております。
おーいそこの女子たち、炎天下に2時間も並んでタピるくらいなら、今すぐ台湾に行って、街角にごまんとあるティースタンドでおじさんの作る珍珠奶茶を飲みに行った方が早いぞー。バエとか狙ってるのならすぐ廃れるのだからあきらめろ。
そしてこのブームが消費されることなく、台湾式ティースタンドが日本に定着してコーヒー派に対抗するくらいになってほしいんだけどね>そう願うワタクシはコーヒー飲めない人間でございます
 
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台南にある艸祭Book Innの奥のロビー。

と言いつつ、そういえば今回はお知らせエントリでありました。
さて、今年も文フリ岩手の季節がやってまいりました。
今年は6月9日に盛岡の岩手県産業会館で実施されます。

今年の新刊は、以前のエントリでも予告した通り、台湾と香港の本と書店をめぐる『閱讀之旅2019之雙城故事』。
昨年夏から今年の春までの旅を抜粋してまとめた旅行エッセイ集です。
先行してnoteで立ち読み兼有料全文公開しております。

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昨日、本文を印刷してみました。36ページ(一部カラー)になりました。

ここしばらく、まとめて旅行記を書く余裕がないのと、SNSのログで記録に残せることからblogで旅行記を日記形式で書くのをここ2年ほど中断していますが、今回はnoteの有料記事で原稿を同時製作したことで、だいぶ絞れてすっきりまとめられました。それでも書ききれない出来事はたくさんあるので(食べ物や行った場所とかね)昨年春の台湾旅と共に、思い出したらシンプルに書いてここにもUPしていきますので、どうぞこちらも引き続きご贔屓くださいませ。

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賽馬會創意藝術中心(JCCAC)にて
古い活字を収めた事務所の表の「日日是好日」が気に入ってパチリ。

直接販売は文フリ岩手(6/9)第4回浜藤古本市(7/13・14)石巻一箱古本市(7/20)で行います。
通販も前回同様、boothの通販部で行います。
販売及び通販については、詳しくは後日改めて紹介いたします。

 

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【お知らせ】通販部のページを開設いたしました。

今回はお知らせのみで失礼いたします。
前回のエントリでZINEの新刊のお知らせをいたしましたが、通販ご希望多数のため、新たに「書局やさぐれ通販部」のページをBOOTHで開設いたしました。
今後作成するZINEは直接取引ではなく、こちらのページからご注文をお願いいたします。

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Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

 台湾の伝統的人形劇・布袋戯については、『戯夢人生』でも少し書いたけど、それを現代的に発展させた霹靂布袋戯についてこれまで全く触れてきませんでした。すみません。ホテルのケーブルで多少観たことはあるという認識しかなかったのと、2002年に日本公開された映画『聖石傳説』(予告はこちらから)を観る機会に恵まれなかったからってのが大きな理由です、ハイ。

 そんなわけで今年の冬、『まどか☆マギカ』を手がけ、『仮面ライダー鎧武』の脚本を書いたクリエイター・虚淵玄氏の新作が霹靂で製作されると聞いた時、うっかりスルーしかけて「え?」となったのでした。
 いやまあ、ワタシかなり前にアニメファンやめてるから、まどマギって全然知らんし、特撮ドラマは観てても鎧武はキャスト的にも物語的にもなんかのれなかった。それでもよく話題に上がるし、この方の名前はネット界隈ではよく聞くので、へー虚淵さんって人気のクリエイターさんなんですねー(棒読み)、と思うくらい。

 それが、この夏より日本で放映が始まった『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』。
こちらでは中文題から「東劍」と呼ばせていただきます。一般的には「サンファン」の略称を使うようですが。まあ、こちらは中華趣味blogですので、アニメや特撮絡みの感想には決してならないことを、先にお詫びしておきます>と検索でうっかりここに来ちゃった皆様へ 


ここは中華blogなので、台湾版PVを。

ついでにこれも。主題歌はT.M.Revolution。かなりアガる。素晴らしい!
本編の音楽は朝ドラ『まれ』の澤野弘之さん。ヴォーカルをサントラに多用するという特徴があって、東劍でもメインテーマが英語詞(多分)コーラス。

 物語は公式サイトを参考にしてもらうとして、さてどないなもんかとBS11で視聴してみたところ(関東だとTOKYO MXで観られる)、いやこれが予想以上に面白かった!霹靂って今こんなふうになっているのか!と感心しちゃいましたよ。
 人形は普通の布袋戯よりかなり大きく、ワイヤーアクションやCG合成は当たり前で、日本のライヴアクション特撮とほぼ同じレベルにまで進化しているのに思わず目を見張ったけど、唇や目などの微妙な動きも巧みで、感情豊かな表現があっていい。そして、斬られたら流血する場面も思い切って見せるにも驚いた。いやそれだけではない、致命的な攻撃を受けて人体が爆発する場面まで!でも全然汚くない!まさに「散華」するように散っていく。それもすごい。

 あとはね、人形ゆえに登場人物がことごとく美形で、それがまた嫌味にならないところもいい。ページではニトロプラスのデザイナーたちによる原案も一緒に見られるのだけど、いかにも日本ですぐアニメやゲームにできますよー的なデザインを、よくぞここまで自分たちの様式に落とし込んで美形にしたなと思ったもの。(ニトロファンの皆さんすいません)
 主人公コンビである銀髪の美丈夫・鬼鳥こと凜雪鴉と無精髭に白髪交じりの剣客・殤不患を見るとこのへんはよくわかる。これはいい仕事だわ。あとは声優さんたちの熱演も相まって、キャラにそれぞれいい味がついてくるんだろうな。今のところまだ3話までしか観てないから断言はできないけど。
 殤不患が典型的巻き込まれキャラで面白いね。彼をどんどん巻き込んでは焚き付け、それをニヤニヤ見てるような凜雪鴉のややドSな感じも楽しい。

 物語世界もちゃんと作りこまれているようだし、武侠小説的な雰囲気もちゃんと尊重しているみたいなので、あれこれと研究して書いているのかもな。なにより虚淵氏がかなり霹靂に惚れ込んでいるようなので、それをうまく日本に紹介してもらえたことには感謝するなあ。もしかしたら今後どんどん悲劇的な展開になっていく予感もしないでもないが、1クール放映とのことなので最後まで見守りますか。 

 そして東劍をきっかけにして、日本のアニメ好き&特撮好きの皆さんが、他の霹靂布袋戯に触れたり(このスタイルの布袋戯は霹靂以外でも製作しているらしい)、金庸や古龍の武侠小説を読んでくれたり、その延長線上で中華圏の武侠電影にも興味を持ってくれたらと思うんだけど…うまく広げられるかなー、広がってくれるといいなあ。

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大館の御成座で『捜査官X』を観る

 今回は久々に映画の話題です。

 シネコンの都心進出と対比して、シネマート六本木やシネマライズの閉館、新宿武蔵野館の休館など、都心では単館系映画館の寂しい話題が続き、地方の映画ファンでも残念に思うこの頃。
 北とーほぐの我が街にはメインストリートに交差する「映画館通り」がありますが、実際は5館14スクリーン。年間上映本数が1000本を超えるここ数年ですが、どうしてもシネコンではメジャー作品が上映の中心になるので、香港映画や台湾映画の上映本数は悲しいほど減りました。まあそれでも、今月末には実に18年ぶりのホウちゃん作品上映になる『黒衣の刺客』やピーター・チャンの新作『最愛の子』が地元上映されるので、ちょっとはホッとしてます。あ、当然(笑)『ドラゴン・ブレイド』は上映されますけどね。

 それは置いといて、先日、秋田県大館市にある御成座に行ってきました。
我が街から大館は高速バスで2時間20分位で行けます。

 御成座は1952年に開館した洋画専門のロードショー館で、老朽化により2005年閉館。駅から徒歩3分という地の利の良さのため、常設館としての再建も試みられたようですが、2014年7月より平日はイベントホール、週末に映画上映という形で利用されることになったそうです。上映はフィルムとBDの併用で、ドルビーSRDも導入されているとか。そしてなんといっても幅9メートルの大画面が魅力的!

 これまでの上映はとーほぐではなかなか観られないミニシアター上映作品や国内外の往年の名作など。香港映画は成龍さんの『ファースト・ミッション』が昨年上映されています。SNSでの情報発信も積極的に取り組んでいて、飛ば…じゃなくてユーモアと情熱あふれるtweetが楽しいです。

 で、ここで観たのは…

『捜査官X』でした。初映時に関東で観たものの、結局地元盛岡では上映されずに終わり、同年のもりおか映画祭でも「せっかく谷垣さんがるろけん上映で来盛されているのに、なんで出演作品を上映してくれないのー!」と一人勝手にブーたれていたという、例の件のアレです。まあ、個人的な想いなのでこれはこのへんで。

 さて、ここで久々の劇場上映を盛り上げるために、御成座さんが用意した数々のアイテムをご紹介いたしましょう!

 オサレなカフェ風ブラックボードにキメキメのロゴデザインとキュートでファンキーな似顔絵!※意見には個人差があります。

 上映のために地元の看板屋さんに描き下ろしていただいたというイラスト看板!
これは盛岡名物ピカデリーの絵看板と双璧をなすぞ!

4月までの上映ラインナップ。ピアノ伴奏付きサイレント映画上映会なども行われているそうです。
そしてとーほぐ、雪国秋田といえばこれだ!どや! 

金城徐百九だるま&ド兄劉金喜だるま!いやー、似てるなあ。
今年は暖冬で雪が少ないので、もっと積もってたら面白かったんだけどなあ…。

 昔の映画館ゆえ、建物が古いのはまあ仕方がないのだけど、場内にはブルーヒーターがあったので(!)、ストーブに当たりながら久々の大スクリーンでド兄さんと王羽さんの激烈な闘いを堪能いたしました。フィルム上映だったのもまた良し。

ちなみに↓は、ロビーにあった旧型の映写機。

ロビーには市内の映画サークルでアジア映画ファンの方の愛蔵書(だいたい持ってたわ…あは)やパンフも展示。そしてこんなポスターもね。

このように往年の映画館の雰囲気を漂わせているけど、実は結構フリーダムな館内。
そのフリーダムさを象徴するのが、この子。

御成座さんのアイドル、うさぎのてっぴー。
普段はストーブの前が指定席らしいのですが、一度椅子の下に潜るとなかなか出てこないとのこと。当日がそうでした(笑)。
むくむくしてかいらしいんだけど、うまく撮れなくてすみませぬ。

 こんな感じの映画館で楽しんできました。
 東北の映画館も郊外のシネコンが多く、県庁所在地ではミニシアター作品が上映されても、仙台や山形で上映されても盛岡や他の小都市まで来なかったり、名画上映ももっと選択肢があってもいいよなと思うのだけど、御成座さんのように、小さな都市の映画館として往年の作品と癖のあるミニシアター作品をうまい具合に上映していけるのは面白いと思うし、東北各地の小さな単館でも楽しくできるという可能性を示してくれるような気がしました。岩手にも盛岡以外で小さな映画館がいくつかありますが、そこでもなにか面白い映画がかかれば観に行きたいですよ。できればアジア映画を…成龍さんの以外の(ごめん、贅沢言って)。

 とまれ、御成座さんは今後も応援いたします。またアジア映画が上映されたら観に行きますね。今度は夏に行って、夕方まで楽しみたいわ。
 そんなわけで、全国の映画ファンの皆様、とーほぐを旅するときには、是非大館の御成座へ!そのついででもいいから、盛岡にも来てねー(と一応地元アピールもしようっと)

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今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いいたします。なお、本blogは相変わらず花巻-台湾間の国際線定期便の就航を願っています。

 さて、今年最後の更新がこの記事です。
 ここ数年、更新が滞っており、特に今年は初めて1か月も記事を書かなかった月もあったりして、大丈夫だろうかと心配しましたが、今年観た映画の感想は全部書けてホッとしております。
 来年初頭は、地元で上映される中華電影も『ドラゴン・ブレイド』くらいしかないので(『ヘリオス』は来るとしてもかなり待たないとダメでしょう)、今年観た映画の総括は毎年恒例の十大電影の時にではお話しましょう。

 で、今回はまたしても我が地元岩手と台湾を結ぶ完全俺得記事です。
 岩手日報によると、来年のチャーター便の成果次第では、早くとも再来年に就航とのことです。ああ、ワタシもチャーター便に一度乗ってみたいわ…でも、就航時期っていつも繁忙期なんですけど。それなら有給もらって思い切って週末にでも行ってみるか?

 まあそれはともかく。昨年創刊された「秋刀魚」という台湾の日本旅行&文化雑誌があるのですが、この秋に盛岡特集号が発行されました。

 この夏、地元リトルプレスのてくりやわんこそばの東家に取材が入ったと聞き、どんな特集になるのかなーと楽しみにしてました。そんなわけで我が師匠経由で台湾から送ってもらいました。
 歴史的建造物と独自の食べ物(先に挙げたわんこそばの他、平壌式をアレンジした冷麺、中華や韓国のものとはまた違うじゃじゃ麺、全国区になってしまって嬉しいやら困るやらの福田パン)など個性が強い盛岡の名物や行事、民芸品などをバランスよく取り上げてくれていて、翻訳したらそのまま日本のガイドにも使えそう(笑)。まあ、盛岡ゆかりの偉人紹介で石川啄木と金田一京助のイラストが入れ替わっていたり、これまた全国的に有名なさわや書店じゃなくて大型チェーン書店の盛岡TSUTAYAが紹介されているのは地元本好きにはなんか解せなかったり(台湾人は代官山蔦屋書店が好きそうだもんな、誠品書店に似てるから)、いろいろツッコミたいのだが、まあそれは許す。あはははは。
 そうそう、盛岡ゆかりの偉人といえば新渡戸稲造がいますが、以前この本の感想でも書いた通り、台湾にも縁の深い人。今年は地元で台湾時代の稲造をめぐるドキュメンタリーも作られました。ついでに、「映画監督・大友啓史が旅する『新渡戸稲造の青春』展」という企画展が、今月20日まで地元の記念館で開催されていました。詳しくはこちらの記事を。

 おっと、閑話休題。この秋刀魚みたいな感じで日本でも台湾の文化が紹介されたらいいのにねーと思っていたら、雑誌Penの別冊Pen+で、台湾カルチャークルーズなる特集号が発売されました。これが思った以上の充実度で、かなり楽しめる保存版特集であった。永瀬と張震がインタビューで登場しているのが嬉しいのだが、カワイイ好き女子に人気のフォトグラファー川島小鳥氏の話題の写真集はまだ見たことないです、すいませんね。
 そう、最近の台湾観光ブームはカワイイ系で語られることが多いから、なんだかくすぐったいカンジがするんですよ。もう若くないのもあったり、あまりカワイイ連発されても、なんだかなーって感じがしてね。アートや建築なら男の人にも勧められるし、書店文化の充実もあって文学や歴史にも目が向けられれば、映画にだって結びつくしね。

 文化といえば、先のフィルメックスの記事にも書いた通り、今年は台湾文化センターのリニューアルによって、日本への台湾文学の紹介が活発化したのも嬉しい。昨年から文学を中心とした台湾カルチャーを案内するサイト「もっと台湾」も開設されたしね。
過去にここでも『蛋白質ガール』とか朱天文さんの短篇集ジミーの絵本などの感想を書いてきたけど、書籍カテゴリをざっと眺めたら、10年くらい台湾の小説は途切れていたなあ。
 それを考えたら、今年に入ってからの台湾文学と日本における台湾小説の登場は本当に充実したものであった。なにせ、我が盛岡に近い紫波町の出版社、桜出版からも、20年前にベストセラーとなった「塩田児女」シリーズ第1弾の『明月』(蔡素芬)が刊行されたくらい。先月、盛岡で講座があったので参加してきたのでした。参考としてこれ
なお、シリーズ第2弾の『オリーブの樹』も桜出版より刊行されたそうです。これも来年あたり読みますね。
参考として、先頃朝日新聞に掲載された著者のインタビュー記事を。

 その他、今年はリアルタイムでのベストセラー作家、呉明益の短篇集『歩道橋の魔術師』や、芥川賞を獲った某芸人と同時に直木賞を受賞した台湾出身の東山彰良さんの『流』、そして文庫化された吉田修一さんの『路』など、ホントにいろんな台湾小説が読めて嬉しかったですよ。



 で、嬉しかったのはいいんだけど、映画の感想を優先していたので、本の感想は全然書けませんでした。すみませぬ。
 まあ、来年初頭はあまり映画の感想もないと思うので、手元にある中華ネタの小説やエッセイを再読して、改めて感想アップします。ということを予告しておきます。後は台湾旅行も計画していますしね。
 本業も忙しくなってきて、なかなか大変なこの頃ですが、13年目も張り切って行きたいと思います。
 では、祝大家生活愉快,平平安安!
 一足お先に、良いお年を~(^^)/~~~

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