グルメ・クッキング

熱烈歓迎!盛岡台湾Happyフェス

このblogでもこれまでたびたび紹介してきた盛岡台湾Happy project
昨年12月から正式に協議会として組織され、これからは通年で盛岡と台湾の交流イベント事業等行っていくようです。

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このプロジェクトのメインイベントであり、今年で3回めとなる盛岡台湾Happyフェスは1月28日と29日に開催されました。

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大都市圏で行われるような台湾祭や台湾フェスのような大規模イベントではなく、地元の事業者による出店とトークで構成されるのはいつも通り。今年は盛岡と友好都市である花蓮から、花蓮縣政府青年發展中心が参加してパネル展示と物販を行いました。3回目にして初めて台湾からの参加!

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今回は物販が大人気。毎年恒例の東家特製盛岡台湾弁当は2日とも即完売。
(私も買えなかったので友人が購入した弁当を撮影しました)

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今年は魯肉飯と蒸し魚がメイン。

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こちらはパイカ(軟骨)の豆鼓煮込み弁当。市内の台湾料理店ふぉん特製。
お店は夜のみ営業ですが、市内のお弁当イベント等にも時々参加しています。

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「楽しみながら学ぶ盛岡台湾交流DAY」と銘打った土曜日のイベントは教育がテーマ。
今年始め話題になったニューヨークタイムス紙の「2023年に行くべき52カ所」に盛岡が(実は台北も)選出されたことを受けるように、台湾の高校生に盛岡のいいところをおすすめするプランを即興で作ったり、盛岡や台湾を題材にしたクイズを作成するなどの高校生たちの取り組みが発表されていました。
その中でひときわ興味深かったのが、市内で食品業を営む方の台湾留学レポート。ご両親が台湾から日本に移住し、日本で生まれた2世の方なのですが、日本語を母語として育ったので、中国語はビジネスで使うくらいだったそうです。両親の故郷で学ぶことを長年夢見ていたそうで、2年前の秋から昨年の夏までの1年間、65歳にして悲願を叶えたとのこと。しかも留学されていたのが、私がここしばらく心の近所として通っている台南の成功大学。課題の多さ(これは誰でもいうことだけど)に加え、一人暮らしでの食生活の工夫や体力作りなど、参考にしたい話もたくさん聞けました。
私も今後仕事を首にされるか、運よく定年を迎えた後に、親に不測の事態が万が一起こらなければ、また留学したいかなと思うようになったのですよ。自分の頃と比べても留学しやすくなってきたし、実際高校でも米国より台湾への留学案内も増えてきているとのこと。
若者たちにとっても、いろいろと学べることも多いし、有意義だと思います。

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2日目の日曜日のイベントテーマは「ディープにデュアルトーク盛岡台湾DAY」。
盛岡出身の新渡戸稲造を始めとして、後藤新平や伊能嘉矩、三田定則など台湾統治時代に活躍した岩手県人についてや、市内の森林公園できのこアドバイザーを務めるきのこ王子さんによるきのこ話などが展開する中、私と友人たちで結成した台湾カルチャー研究会(以下台カル研)も「おいでよ、台湾映画沼 わたしたちはこうしてハマった」という題名で、台湾トークしてきました。
昨年12月、協議会に関わる友人の某氏より「台カル研で台湾映画トークやらない?」と打診があり、昨年出した台カルZINEを基に、これまであまり意識して台湾映画を観たことがない方々が多いことを想定して、現在観られる映画を中心に紹介しました。
キーワードとしては青春映画、台湾ニューシネマ、LGBTQ+、ホラー、社会と歴史、そしてリメイクなど。個別の作品では『幸福路のチー』『あの頃、君を追いかけた』『1秒先の彼女』を紹介しました。
あわせて、配信で観られる作品もリーフレットにまとめました。(写真の右下に写ってます)

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私自身は、4年前の『藍色夏恋』上映会でトークは経験済みなのですが、あの時はほぼ準備してなかったのでいろいろ大変だったっけ…なんて思い出していましたが、その時よりスペースはオープンだしどんな人が聞いてくれるかわからなかったし、退かれたらどうしよう…などとオタク的ないらぬ心配までしてしまいましたが、メンバー3人の好きなことをあれこれ話せて本当に良かったです。聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。

今年は『藍色』や『あの頃』を始め『海角七号』『KANO』など21世紀に入ってからの傑作台湾映画の配給権が次々と切れていくそうで、国内で上映される作品が少なくなるのが残念ですが、それでも今後様々な台湾映画が広く観られて、観光やグルメと共に台湾を知るきっかけになってほしいと思うのでした。
今年は何か上映会が企画できるといいなあ。

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今年はステージトークがあったのでいろいろ時間が取られ、合わせて本業の仕事等も大変で、プレウィークで行われた市内各所の展示等もじっくり見られなかったので、スタンプラリーを回るのもなかなか大変でした。
今年のデザインはこんな感じ。
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今年のコンプリ特典は昨年とちょっとデザイン違いの美麗!台湾コラボステッカーと、昨年秋に行われたボンネットバスツアーの特製ポストカード。(ちなみにこのボンネットバス、バリバリの現役です。Suicaやpasmoで乗車できます)
スタンプとスタンプカードは今月いっぱい、ポノブックスさんに設置してあります。

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パンデミックの始まりから3年が経ち、まだまだ感染は収まらないけど、経済や往来は元に戻していこうとしているこの頃。
定期便も観光も復活しつつあるけど、当地の国際線はまだ復活せず。まだまだ状況が厳しいのはわかるけど、今年はなんとか行けることを願うばかりだし、このフェスで台湾に興味を持ってくださった方が、気軽に地元の空港から旅立てるようになってくれたらということもあわせて願うところです。イベントも毎年ながら楽しく充実しているし、こんなに楽しいのなら台湾自体もっと楽しいのは言うまでもないですしね。

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サークルとしても、もちろん個人でも、今後もこのプロジェクトには積極的に協力していきます。
何かイベントがあったらこちらでも紹介しますので、今後ともご注目をお願いしますね。

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第7回文学フリマ岩手に出店します【ZINE新作】『台カルZINE Vol.1』ほか

バタバタしている間に前日のお知らせとなりました。申し訳ございませぬ。
前回のエントリ通り、明日6月19日(日)に岩手県産業会館(産ビル)7階大ホールで開催される第7回文学フリマ岩手書局やさぐれ&透明度として出店いたします。
当日のセットリストは画像の通り。

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【新刊】『台カルZINE Vol.1 特集:台湾映画鑑賞指南』(発行:台湾カルチャー研究会

「台湾を深掘るともっと楽しいよ!」を合言葉に、岩手の3人の台湾好きが結成した同好会によるZINE。創刊号のテーマは台湾映画。

【新刊】『自宅台湾飯』

以前のblogエントリを元に、複数のレシピ本を参考にここ2年作り続けた台湾飯をまとめたフォトブック第2弾。
第1弾は昨年発行した『職場台湾便當』(関連記事はこちら)です。

【新刊】『日日是MAKE TEA NOT WAR』

中華色薄めですがこちらもご紹介。地元産のお茶から英国紅茶まで、全編「ああお茶うめぇ…」とだけ言って1冊まとまった(笑)エッセイ。題名が物騒ですが、一応戦争反対の思いを込めて作りました(真顔)

【既刊】『閱讀之旅2019之雙城故事』 『寶島電影院』

部数僅かですがこちらもあります。

以上の本は今後ZINEイベントやブックイベント参加時にも取り扱います。
また通販も検討しております。
ではでは、よろしくお願いいたします。
そして明日のイベント頑張ります。
(当日は台カル研メンバーも集合しますよ)

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盛岡台湾Happyフェス2021

恭喜發財 萬事如意 身體健康 世界和平

世界的に感染拡大が続く中、旅行も気軽にできない日々が続き、悩ましいばかりですが、今年度も昨年に引き続き盛岡台湾Happy Project主催の盛岡台湾Happyフェスが開催されました。
今回は感染対策として、10月にプレイベント、12月にメインイベント、年明けの1月に物販メインのマーケットという3部構成となり、いずれもクロステラス盛岡を会場として行われました。

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10月のプレイベント。
プロジェクト参加団体によるポスター・パネル展示がメイン。

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当地でも上映された『台湾、街かどの人形劇』と布袋戲の人形たち。

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盛岡てがみ館では10月から「台湾と岩手の先人たち」という企画展が開催されていました。
昨年のイベントでトークをされた新渡戸財団の藤井茂さんによるトークも企画されていましたが、残念ながら中止に。
いずれどこかでお話を聞けることを願っております。

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イベント名物となったHappyランタン。

展示内容は昨年のフェスのおさらい的なものだったけど、クロステラスを経営する三田農林が発表報告と共にまとめていたレポートが一番読みやすかったです。

それから約2ヶ月後の12月3日からの週末で行われたのが、メインイベントのHappyフェス。

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昨年に続いてのメインビジュアルはkuromameによるもの。
このキャラクターたちには「もにょもにょ」という名がついているらしい。

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お出迎えはアミ族の衣装をまとったお嬢さん(!名前がついているらしいけど忘れましたすみません)
なぜアミ族?答えは次の写真をご覧あれ。

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以前もここで少し書いたのですが、我が盛岡市は2019年に花蓮市と友好都市提携を結びました。
この冬岩手公園の川沿いに記念碑が建てられました。

そして、花蓮といえば昨年話題を呼んだこの小説『リングサイド』の舞台ですね。

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花蓮を舞台にしたこのプロレス小説、地元の愛好者によるローカルプロレス団体が登場しますが、この街にも発祥のローカルプロレス団体のみちのくプロレスがあるので、親しみも感じながら読んだのでした(といいつつみちプロの試合は生で観たことはなかったりする)
作者の林育徳さんは花蓮の東華大学で『歩道橋の魔術師』の呉明益さんに師事したいわば直弟子。

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閑話休題。
今年のトークは、市内の高校生が開発に携わった甘酒ドリンク(台北にある拾糀商號を参考にしたとか)の話、台中のコーヒーショップと交流している盛岡を代表するコーヒーショップのひとつNagasawaCOFFEEによる台湾コーヒーの話、台湾の高校とオンライン交流会を実施した市内の私立高の交流報告、仙台出身のポンフーマスターさんによる膨湖の話、LGBTQをめぐる話(スピーカーのお一人は3年前の藍色夏恋上映会でトークをご一緒したかとうまいさん)そして恒例となった岩手観光アカデミーメンバーのミーティングなど、前回にもまして盛り沢山でした。
 個人的に印象深かったのがNagasawaCOFFEEさん。台中のコーヒーショップ樂咖さんと交流があり、数年前にイベントも開いています。台湾の珈琲文化は若者が中心であること、統治時代からの珈琲栽培の歴史等興味深いお話が聞けました。といいつつ実は私はコーヒーが飲めません(参考としてこれ
 

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昨年に引き続きの、サンファームさんのりんごディスプレイ。

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ここからは展示。
「岩手と台湾をつなぐキーパーソン 後藤新平をたずねて」というテーマで、市内の高校の写真部が撮影した後藤新平の像や出身地の水沢の風景。
水沢の後藤新平記念館には台湾赴任時代の資料も多数あり。

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こちらはイベント発表も行った市内の高校のオンライン交流会の展示。

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日本初公開となった(!)片倉佳史さんによる台湾の鳥の展示。

イベントでは物販もあり。
日本ドラマ特集の「秋刀魚」(『名作マンガの間取り』の著者、盛岡在住の影山明仁さん監修のドラマの間取りを収録)があったので購入。

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お馴染み東家さんの台湾弁当第3弾。
菜脯蛋が定番メニューとなりつつあるけど、実はだし巻き卵がお店の宴席料理でも定番。
現在はおそば屋さんとして知られていますが、開店当初は市内の老舗の料亭の分店だったそうです。

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昨年度に続いてのサンファーム特製りんごケーキ。
今回のはココナッツを加えたサクサク感のあるクッキーっぽい仕立て。
これはこれでアリ。

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ところで今回のフェスは12月開催ということで、こんなオリジナルグッズが登場していました。

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盛岡台湾Happyカレンダーは、旧暦併記(今年の農暦初一は2月1日)と台湾の年中行事に加え、盛岡の年中行事も記されているという、台湾好き&盛岡好きには非常に有り難い(マジで)カレンダー。A4サイズで携帯にも便利。
私は職場で旧暦話をしたり、イベント合わせで仕事をしたりもするので、このカレンダーを職場で使っているA4版の手帳に差し込んですぐ見られるようにして使っています。

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ところで今回は初めて県外からの企業がフェスに参加しました。
台湾グッズのECサイトや旅や留学のアレンジを行っている美麗!台湾です。
社長さん自らが来盛し、ものすごい熱量で台湾への愛を語っておりました。
↑はスタンプラリーのノベルティとして製作されたコラボステッカー。エアチケットのデザインです。

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こちらは登録特典としていただいた日本未発売のopenちゃんロンググミ。
フレーバーはこれまで日本でもレアなヤクルト味。

感染拡大期だったこともあって、前回より開会日程が短かったのは残念だったけど、引き続きイベントが行えたのが本当に良かったです。
参加はできなかったけど、トラベルリンクさんによる台湾華語で案内する街歩きツアーも行われ、台湾と共に地元を知り、そして楽しむという意義が感じられるものでした。サテライト企画としては後日、盛岡市内と小岩井農場などを華語ガイドで回るバスツアーなども行われていたとのことです。

そして年が明けて旧正月間近の1月29・30日に開催された盛岡台湾Happyマーケットでは、台湾に盛岡のテイストをミックスさせたフードとグッズを、フェス販売からヴァージョンアップして販売。甘酒ドリンクは1日のみの販売だったので買い逃してしまったけど、それ以外はだいたい押さえたのでご紹介。      

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東家の盛岡台湾ハッピー弁当 
新年快樂ver.先に挙げた写真と比べてみてくださいませ。

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花生仁湯(上)fu-daoの雪Q餅と台湾カステラ(中)サンファームのりんごケーキ(下)
カステラの中にはサンファームのりんご果実(旬の黄色りんご・きみとを使用)が練りこまれていて、瑞々しい食感。

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さわや書店のブースで昨年秋刊行の『味の台湾』を購入。

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これは来場者特典の新年卡。

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スタンプラリーで押してもらえるフェス入国スタンプ。
使用済みパスポートに押してもらいました。

先ほども書きましたが、昨年度に引き続き台湾イベントが行えたのは本当に良かったです。姉妹都市締結後2年経ちましたが、市内にも記念碑ができたし、往来再開後への期待もあるので、今後も続いていくのでしょう。
今回残念だったのは、やはり感染拡大期に入ったこともあってのイベントの縮小化。正直できるかどうかと心配していたので開催できたことは参加者としても嬉しかったのですが、来年も実施があるのなら、もう少し多方面に広げてもいいと思います。昨年は新作台湾映画もいくつか公開されたし、台湾本の発刊も多かったので、今後はフェスと連動した新作映画公開(いや、未上映作品の上映会でもいいんだ)やブックフェア、作者さんや訳者さんのオンライントーク等カルチャーイベントも実施できればいいし、できることなら協力していきたいです。台湾文化センターとの共催があってもいいし、地元在住の作家さんとのクロストークがあってもいい。ここ盛岡は映画の街にして本の街なので、文化的アプローチがもっとあってほしいです。そうそう、以前は滅火器や叮噹が市内でMVを収録していた縁もあるので、音楽に触れる機会もほしい。
あと、市内にもうちょっとだけ台湾スイーツが食べられるお店があってもいいかな。専門店じゃなくても、小さな豆花くらいでいいです。名物の寄せ豆腐をアレンジしたり、りんごのような季節のフルーツをトッピングしたり。
本当は早く台湾に行きたいけど、今年も防疫生活は続きそうです。

いま東京や大阪の大都市では正統派の台湾フード&スイーツ店も増えているけど、ここでも「台湾がこっちに来い」的な心意気で過ごし、フェスの時だけでなく台湾を身近に考え、文化や歴史に触れる機会が今年は多くなることを期待します。
そのためにこの一般人も、いろいろ行動していきたいです。

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台湾メロンパン?なにそんなもん知らないよ #菠蘿油は香港発祥

今回も食べ物ネタです。

ここしばらくの台湾ブームは、いわゆる「美味しい、かわいい、ほっこり」的なものから、コロナウィルス防疫対策による感染者数の抑え込みから社会的や歴史的な面に関心が移り、お互いを知ることで将来の往来再開に希望を寄せることができそうで何よりだし、今後も引き続き台湾ファンが増えてくれそうなので、その点はとても喜ばしいです。

その一方、2年前の令和改元を機とするように突如沸き起こったタピオカドリンクブーム(参考までにこの記事貼っておきます)は、もう20年以上前に日本には上陸していたブラックタピオカのミルクティーが珍しくてインスタ映えするからという理由からか、春水堂や貢茶、一芳など台湾のティースタンドのフランチャイズ店では長蛇の行列ができ、それをビジネスチャンスと見た日本の外食業界の一部が乗っかってあちこちにタピオカスタンドを開店させてはやはり行列を作らせておりました。確かにタピオカミルクティーは好きだけど、そんなに行列までして飲みたいものでもないので、そのブームを客観的に見ては、そういえばこれが台湾発祥と謳って売り出しているところってあまりないのね…(聞いた話だが、貢茶は発祥こそ台湾だけど、海外展開は韓国の企業が担っているそうで、日本のお店の親会社もそうらしいとか)と思っていたのでした。

そして今年に入ってのコロナ禍。わが街にブームに遅れてやってきたタピオカスタンドも、何軒か閉店していったのを見届けました。
それからしばらくたった昨年秋から、妙に気になるニュースリリースをSNSで見かけることが増えました。例えばこれ。


写真にあるのは、どう見ても台湾では見かけたことのない、でも香港ではしょっちゅう見かけていて、何度も食べているあのパン。
それは「台湾メロンパン」という名前ではなく、菠蘿油、日本語を当てればパイナップルバターパンという名前のパンです。香港スタイルのパンが台湾にあるのは別段不思議なことではないのだけど、なぜこんな名前を付けられて売られているのか。それが理解できませんでした。
やがて、TVでもこの「台湾メロンパン」がたびたび取り上げられるようになった頃から、違和感は増してきました。TVでその情報を見なくても、SNSには流れてきます。だから流れてくるたびに「それは香港のパイナップルバターパンだ」とコメントし続けてきましたが、それでもその名前が改められることはなく、このまま異議を申し立てていても通じないのか、と空しくなってしまいました。

だけど今年の初め、かつて香港在住で現在は台湾でコーディネーターをしていらっしゃるmimiさんのこの記事がアップされて、本当にホッとしました。これまでパイナップルバターパンがいかに香港で愛され、ソウルフードとなっているのかが実に的確に、愛と尊重を持って紹介されており、説得力があって本当に嬉しかったです。
さらに、香港からはこの方のtweetも(今の状況はもちろん承知。どうかご無事を…と祈っています)

これに安心しても、それでも止まらない「台湾メロンパン」のゴリ推し。当のメロンパンはどう感じているのだろうかと思ったら、なんと日本メロンパン協会さんがアピールしてくれました。

ダメ押しでメロンパンbotによるこのまとめ もどうぞ。

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19年の香港旅でいただいた、佐敦の茶餐廳での波羅油。

しかし、いくら菠蘿油が香港発祥だと言うことを必死にアピールしても、それでも「台湾メロンパン」の呼称はなくならないし、発祥が香港だとわかっていても、マーケティングのためにその名を使うと言い切る業者もいて、やはりガッカリは続くのであった。 しかも、最近我が街に上陸してしまった某チェーンで販売されていたものを始め、「台湾メロンパン」の名を冠したパンは、ただのメロンパンに厚切りバターを挟んだだけだったり、常温で販売されて熱々じゃないし、その上さらにホイップクリームやあんやチーズがトッピングされていて、台湾どころか香港でも見かけることはない魔改造パンに進化してしまっているのだ。
twitterで「台湾メロンパン」を検索すると、そこに広がるのはガッカリの荒野。間違った食文化がこれ以上広がってほしくないので、こんなまやかしの「台湾グルメ」は定着などしてほしくないのです。

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ホカホカに温まった菠蘿包にバターを載せ、それがジュワっと溶けていくのを頬張って味わうのが、本来の香港の菠蘿油の楽しみ方。
かなりのハイカロリーなので、コレステロールを気にするお年頃としてはどうもためらってしまうのだけど、この辛い現状が改善されたなら、改めてちゃんと食べたいです。もちろん香港に行ければ一番ありがたいのだけど、東京でも飯田橋と吉祥寺にある香港贊記茶餐廳でいただくことができます(5年前のこの記事でも紹介しているけど、この他の2店はもう閉店してしまった…)


吉祥寺店は行ったことがないけど、こちらの本でも紹介されています。ちなみにこちらはお友達が書いている本です(^_-)

そして台湾の屋台で港式菠蘿油を食べて気に入ったから「台湾メロンパン」とか最初に言い出したという人には、その人の食べたそのパンがちゃんと温められていたものかどうか聞いてみたいですね。そして是非贊記の菠蘿油を食べに行って勉強してもらいたいものですよ。
なお現在、贊記では菠蘿油がかなり売れまくっているとのことです。これでもっと菠蘿油が香港発祥であることが広く知られてほしいものです。

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『台湾のお弁当』で作る #職場台湾便當

クッキングネタが続きますが、今回は前回も紹介した『台湾のお弁当』です。

この本は10人の台湾の地元っ子が仕事や学校に持参する、家庭料理をベースにした手作り弁当を紹介したコラム&レシピ集。
先日はおきらく台湾研究所さん主催でオンラインイベントが開催され、参加いたしました。

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私事ながら近年、検診でコレステロール値が高く出てしまったことから食事に気を遣うようになり、昼食はなるべくお弁当を自作して持って行くことを試みています。しかし調理工程が複雑だったり、朝忙しい時期に作ることができなかったりで、どうしても長続きせずにいました。加えて今年はコロナ禍の影響もあって仕事が増えて辛く(仕事は対面業務メインなのでリモートワークにはならず)雪もよく降って運動もできずにストレスが溜まりまくっていたのです。そんな単調な日々の楽しみは、お弁当作りくらいでした。

では、これまでに作ったお弁当の画像を説明なしで上げていきます。

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だいたいこんな感じで作っています。この他にスープジャーで魚丸湯をアレンジした肉丸湯や麻油鶏を加えたり、飯糰を作ったりもしています。
お気づきかと思いますが、ローテーション入りのおかずが幾つかあります。炒青菜、炒花椰菜、菜脯蛋、滷蛋などですね。青菜炒めは普段から様々なレシピで試していましたが、最近は自分の好みに仕上がる確率も上がりました。菜脯はそのものを買い置きしていないので、秋田のいぶりがっこを刻んで加えています。

この本のレシピの特徴は、台湾で販売している調味料がなくても日本の調味料や食材を代用できるようにアレンジされていること。しかも簡単な工程で短時間で美味しく仕上げることができるのが有難いです。何よりも、ニンニクと酒と生姜で台湾の家庭料理が再現できるのが楽しくて、夢中になって作ってしまいます。これまでニンニクを使った料理をランチにするのに抵抗があったのですが、マスク生活のおかげでそれも気にならなくなったし(こらこら)
今や滷肉飯や牛肉麵も日本で食べられるようになったけど、こういう台湾の家庭料理も日本でもっとメジャーになってほしいなと思います。台湾の美味しいものの魅力は宴席料理や屋台料理だけではないし、健康を考えて味付けも濃くない食べ物も多いですからね。

お弁当の写真は、twitterとinstagramでそれぞれ#職場台湾便當 というタグをつけてUPしています。
また、この本のレシピでお弁当を作られてSNSにUPされている方がいたら是非教えてくださいませ。
見に行きます(^_-)

そうそう、美味しいもので思い出したけど、台湾屋台グルメが広く知られるようになり、飲食業者がタピオカドリンク(決してミルクティーではないところが残念)の次を狙って持ってきたものにワタシは絶句しました。それが台湾グルメではなかったからです。
それはこれです。

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はい、これは2年前の香港旅行で撮った波羅油(パイナップルバターパン)です。
これがよりによって「台湾屋台グルメ」として一部業者が売り出し始めたのです。
このことについては、次の記事で。

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#自宅台湾飯 あるいは自宅港台飯

新型コロナウィルス感染拡大による海外渡航制限からまもなく1年。
この間いち早く防疫対策を講じた台湾では市中感染もおさまって、マスクの着用や検温などの厳しい条件付きで通常の市民生活が営まれているとのこと。夏には1万人規模のライヴイベントも開催されるようになり、五月天もこの年末からライヴツアーを始めています。

 

↑大晦日から新年にかけて配信されたカウントラインライヴを貼っておきます。

一方、香港では前の記事で書いた通りの状況ですが、感染も再拡大しているとのことで、飲食店の営業に制限がかかり、お店も複数の人数での利用や夜の営業が禁止されているとのことです。
そして、わが日本では一部地域に二度目の緊急事態宣言が発令し、該当地域では飲食店の8時以降の営業自粛、それに伴い一部の映画館等もレイトショーが休止になっております。いったいどうなるか心配です。

近況はこのへんにしておいて本題です。
昨年の冬から春の緊急事態宣言期を経て今に至る間、ワタクシはひたすら自宅で香港や台湾で食べてきた、あるいは名物とされるフードを実際に自ら作って食べることに夢中になっていました。というわけで今回のテーマは自宅港台飯です。

まずは香港の冬の味、煲仔飯。以前も作っていますが、今回は別レシピで。

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以前使った峠の釜めしの器を割ってしまったので、長年愛用している土鍋で作ってみました。

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上2つは鶏ささみとエリンギ、青梗菜の菜花で作りました。

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こちらはささみとしめじ。
写真載せ忘れましたが、窩蛋牛豬肉煲仔飯も作っています。
我が街は春先まで寒いので、昨年は久々に作りました。今年もかなり寒いので、タイ米を入手してまた作ろうかな。

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ここからは台湾飯。まずは鹹豆漿。友人にカラスミパウダーをいただいたので、エビの代わりに入れたものです。

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油條の代わりに焼いた油揚げを入れるレシピが多いですが、さらにその代用として仙台や宮城南部でよく食べられている油麩を軽く焼いたものをトッピングしたこともあります。

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魯肉飯はいろいろトライしています。まずは数年前の日本のレシピによくあった挽肉を使ったそぼろご飯風。

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本来は豚バラ肉を使用する正統派。脂身が多いので結構危険…(笑)でも美味い。
ご飯は紫米を入れて炊きました。

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滷肉とゆで卵は一緒に煮ました。

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この時の滷肉はお弁当にも入れました。付け合わせは醃黃瓜(きゅうりの甘酢漬け)とキャロットラペ。

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素食滷肉飯。先の鹹豆漿にも使った仙台麩使用。車麩の方が合うかもしれない。

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滷肉飯よりも気楽に作れる雞肉飯。
付け合わせは上の弁当と同じ。手抜きですみません。

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蝦仁飯。台南の小さい蝦を使った出汁の効いた炊き込みご飯風のが好きですが、再現は難しい…

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蝦仁飯別ヴァージョン

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そして滑蛋蝦仁。失敗もなく美味しくできました。

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素食としていただける紅燒豆腐飯。

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豆鼓をいただいたので、蒼蠅頭も作ってみた。

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これも素食としていただける三杯菇。本来はバジルを入れるのだが、売ってなかったので豆苗を投入。


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寒くなったら黒輪の出番。最近電気圧力鍋(残念ながら大同電鍋ではない)を購入したので作れるようになりました。課題はいかに手羽元をに崩さないか、でしょうか。

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こちらはつい最近つくったもの。健康を考えて醤油と砂糖を控えましたが、その分八角はかなり効かせてます。

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かなり前に記事にも書いた番茄炒蛋。トマトの味で十分なので、最近は味付けせずにシンプルに作ってます。野菜不足を感じる時の晩飯はだいたいこれです。

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さて、これらはネットで調べたりもしますが、やはり本が使いやすくて便利です。
まずは『日本の調味料と食材で作る ペギーさんのおいしい台湾レシピ
沙茶醬などの台湾調味料も紹介されていますが、ほとんどが日本の調味料で代用できる料理ばかりです。 

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続いて『台湾オニギリ
こちらは飯糰を中心に、飯ものメニューを中心としたレシピ集。
これを応用して作ったのが↓のサラダチキンと高菜炒めの飯糰です。地味でした(笑)

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そして最近買ったのが、台湾人のお弁当ライフを描いたレシピ集『台湾のお弁当: 地元っ子が作るいつもの味、見せてもらいました!
こちらも日本の調味料や食材で作れるレシピなので、今後どんどん活用していきたいです。


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お弁当といえば、最後にこの写真を。これは、昨年暮れにローソンで販売されていたLチキ台湾唐揚げ味を使ったお弁当です。

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『大台南見聞録』のヤマサキタツヤさんがinstagramでこのLチキを使った台灣便當をUPしていたのを見かけて、思わず真似して自己流で作ってみました。適度な手抜きでもけっこうよく見えるのがいいですね。

ここで取り上げなかったものも、instagramで #自宅台湾飯 のタグをつけてUPしていますので、もしよろしければごらんください。

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うちから一番近い台湾

今年始め、うちの近くに台湾がやってきました。
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市内で中国語教師や通訳として活動されている台湾出身の方が、岩手大学の近くに開店した台湾カフェ&バー「fu-dao」です。
取り扱う飲み物からインテリアまで台湾に特化したお店です。これが実に徹底されていて見事です。

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お茶は9種類提供。お茶菓子が付きます。
現在のお勧めは921台湾中部地震からの復興のために作られたという陳年凍頂煙仔茶だそうです。  

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フードメニューもいろいろあります。これは官材板。

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お約束ですが蘿蔔糕。
この他鹽酥雞や刈包などもあります。

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ビールもドリンクもオール台湾。
この写真にはないけど、台湾のクラフトビールSUNMAIやウィスキーのKAVALANも扱ってます。

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先日、久々に黒松沙士もいただきました。
いやー、相変わらず薬っぽい味であった…。


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こちらは3人以上の予約メニューである火鍋。
つみれは台湾で使われているのと同じ。タロイモも食べられます。味付けはクミン。

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この豆花は仙草入り。

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最近は台湾の食材を使ったオリジナルメニューも出しています。
こちらはルーローピザ。名前の通り滷肉のピザトーストです。
これ、結構イケます。この他、擂茶と麻糬を合わせた客家麻糬吐司というメニューも。

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お店のオリジナルグッズはもちろん、台湾雑貨も多数揃っております。

ここしばらく、台湾フードのお店が東京や主要都市部に開店するたび、うらやましく思って上京時にはせっせと通ったものです。
でも、ここまで徹底してオール台湾にこだわったお店がまさか地元にできるとは。そりゃもう通うでしょ!
お客さんも台湾好きな方から実際に住んでいた方までいらっしゃるようです。
店主さんいわく、このお店を盛岡や岩手と台湾をつなぐ情報発信と交流の場にしたいとのことで、今後はイベントも行いたいとのことです。

現在、花巻ー桃園便も運航休止中で、今度いつ台湾に行けるのかという状況が続いていますが、それまではこのお店でお茶を飲みながら台湾の話をしたり、台湾料理レシピ本を参考にして料理を作って次の旅に行ける機会をうかがっています。

ホント、はやく台湾に自由に行けるようになるといいねえ…。

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珍珠元年、世界和平

今月から、元号が変わりましたね。
そんなわけで新元号初のエントリです。

平成に入ってから外国語学部で中国語を学び、台湾と米国に留学したこともあって、そのあたりから元号を使わない生活をするようになったからか、改元にはなんか実感が湧かなかったりします。だからずいぶんとみんな馬鹿騒ぎしているなーなどと思ってしまいますが、譲位(ですよね?)という形式で代替わりされたのはよいことではないでしょうか。上皇様はこれまで本当にお疲れ様でした。

とかいう前書きはいい加減にしておいて、まだ新元号が発表される前にワイドショーであれこれあった新元号予想で、女子高生が「タピオカとかいいんじゃね?」というのがあったとSNSのどこかで見かけ、なんじゃそりゃー?と思ったので、それに乗っかってこれまで飲んできた珍珠奶茶(タピオカミルクティ)の画像をUPしていくことにしました(笑) 

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始めに、これは先の香港旅行で飲んだ貢茶。
北角駅入口のスタンドで買いました。

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実は初めて飲んだのは、2年前のマカオ旅行で。
この時はタピオカだけじゃなくて、プリンやゼリーも入っている三兄弟奶茶というのを飲みました。
日本以外の方が、バリエーションが多くて楽しいですよね。

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そしてその半年後に日本で初めて飲んだのがこれ。
なんと実家近くの柏にお店がありました。マカオの次が柏とは!

お次は珍珠奶茶の元祖、春水堂。
ワタシは大宮駅のルミネのお店をよく利用します。
お店が増えてからは、バリエーションも増えましたね。

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これは草莓珍珠奶茶。
奥にあるのは朋友がオーダーしたきな粉の珍珠奶茶(後できな粉の中国語表記を調べておこう)

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これも限定の芒果珍珠奶茶。
まだ抹茶などの日本的なフレーバーは試したことないですね。
お茶のベースはジャスミン茶も好きです。

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でも冬場は冷たいのを飲みたくないので、日本でも台湾でも温かいお茶ばかり飲んでいます。
これはこの冬の台南旅行でいただいた奶茶。行った時は雨も降っていたのでね。

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珍珠が入っているので、春水堂の豆花も。
フルーツ入りも美味しいけど、緑豆や花生(ピーナツ)の入った豆花も日本でメジャーになるといいな。
今度高田馬場のI Love 豆花も行こう。

最後は都内でもお店が増えてきている芋圓。

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百人町の有點甜の芋圓特製1号。
白や黒が多いカラフルなタピオカもメジャーになりつつありますね。
タロイモが食べ応えあり。アイスで頼んだので、下のかき氷を食べるのが大変でした(笑)

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この春新宿にオープンした台湾甜商店の芋圓仙草満足にサツマイモをトッピング。
新宿東口には一芳のスタンドもあるのだけど、そちらは通りかかるたびに大混雑。
うわー、そんなに流行っているのかタピオカ、と改めて思いましたよ。それなら「タピオカ元年」とか言いたくなるのもわかるわな(笑)

そんなふうに、こちらが思った以上に流行っているタピオカなのですが、このへんのお店は残念ながら我が東北には未上陸。
仙台の駅ビルやイオンなどに出店し始めたらもうブームじゃなくて定着なのでしょうが、ここまで混むのなら台湾や香港へ行ったほうがいいのかなーなどと思う次第でした。
以上、軽いエントリで失礼いたしました。

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時間は経っても、プーアール生茶は美味い

 これは、かつて昆明に留学していた弟が買ってきてくれたプーアール茶。
雲南省の易武地区に生育している古樹から採られた七子餅茶です。

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このお茶をもらったのは2001年。それより8年前に採取されて餅にまとめられたとのことで、すでにかなり時間が経っていて飲み頃ではあったのですが、弟曰くあと8年寝かせればもっと味わいが深くなるとのことだったので、もらってすぐ飲むようなことはなく、ボール紙の空き箱に入れて長らく暗所に保存していました。
ーそしてしばらくその存在を忘れ(でも引越し時にはちゃんと持っていった)、8年どころか18年の時が過ぎました。
今年の2月の台南旅行で、恒例の姉弟ミーティングをした際、再び弟がプーアール餅茶をくれました。
今度はシーサンパンナ産のプーアール生茶。もちろん、昔もらった七子餅茶と同じ大きさ。
これをもらってやっと易武古茶の存在を思い出したので、そろそろ飲まなきゃな、とやっと決意。でも長期間の保存だったので、もし傷んでいたりカビが生えていたらどうしようか、と判断に迷ったので、毎月恒例の中国茶会で、我がお茶の師匠である焙茶工房しゃおしゃん店主のしゃおしゃんさんに状態を見てもらうことにしました。
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餅にはカビなど特に目立つ変化はなし。ただトータル26年もののため、プーアール茶独特のカビ臭く感じる香りが強めだったので、2度の洗茶でいただきました。
おお、これぞ古茶。プーアール古茶独特の味わいがしっかり出て美味しい。
水色も濃くないので(茶葉多め、蒸らし時間長めだと黒くなるけど)青プーアール茶かな。
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そういえば、初めて青プーアールの古茶をいただいたのも、しゃおしゃんさんのお茶講座からでした。
もともとプーアール茶好きでしたが、講座では黒くて濃くて独自の匂いを持つもの黒プーアールだけではないということを教えてもらいました。当時ハマった千年古茶青プーアールも今では希少価値のお茶になってしまいましたが、この易武古茶を飲んで、千年古茶の懐かしい味を思い出しました。
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味もしっかり出て、一度淹れると2日間くらい飲んでも薄くならないので、夏前くらいまでは適度にお湯切りしながらゆるく飲んで楽しんでいます。
餅茶の量はだいたい357g。香港や台湾の茶荘で100g単位で購入してもすぐに減る量でないことから、多分毎日飲んでも1年以上は保ちそうです。他に弟や友人からもらった台湾の高山茶やジャスミン茶もあるので、お茶のバリエーションをいろいろ楽しんで飲んでいます。

そして、先日の香港の旅にもこの古茶を持っていき、ホテルでお茶を淹れたり、タンブラーに詰めて街歩きの水分補給で飲んでいました。
蓮香居や添好運にも行って、当然のごとく飲茶のお供には黒プーアールを注文したのですが、同じプーアールでもやっぱりあの古茶とは味わいが違うわー、と改めて思ったのでした。

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煲を使わずに煲仔飯を作ってみた。

 久々の「作ってみた」シリーズです(^_^)。先日書いたように峠の釜めしの空器を使い、香港の冬の定番・煲仔飯を作ってみました。

 これは5年前の香港ポストの記事(てゆーかこの日付、ワタシがマンダリンオリエンタルに泊まって豪遊してた時じゃないか…笑)ですが、記事中の写真にあるように、本来なら煲仔飯は日本の土鍋に持ち手がついたような煲(鍋)を使うもので、料理を作られる香港迷の中には買って帰られる方もいるとか。最近香港へ行ってないし、煲を買っても果たして使いこなせるかどうかだよな~と思っていた。

 そんな折、年末年始の帰省から岩手に戻るとき、大宮駅の駅弁屋に久しぶりにおぎのやの釜めしがあるのを見つけ、重いとわかっているのについつい買ってしまったのが運の尽き(笑)。空の釜を駅で捨てずに持って帰ってしまい、はてこれをどうしようか、フツーにご飯でも炊こうかと一思案。今は冬だしなー、しかし香港行きたいなー、この釜確か直火に書けられるんだよなー、あーそれならこの釜で煲仔飯作れるんじゃね?とひらめいた。
 というわけで、レシピを検索したら先の香港ポストと、香港ナビの櫻井景子先生によるレシピがヒット。この2つをアレンジして北菇滑雞飯(しいたけと鶏肉のご飯)を作ってみた。

材料(釜めしの釜1つ分)
タイ米(ここでも使ってるジャスミンライス)1合 鳥のささ身 1~1.5本 しいたけ 3つ
軽くゆでた青梗菜(ここでは水菜を使用) 1/2本 生抽 老抽 植物油

作り方
1)釜の中に油を塗る。
2)鳥のささ身は筋をとって一口大に切り、しいたけは石づきをとってかさを4つに切る。柄も細かく刻む。
3)2に生抽小さじ2,老抽小さじ1を加えてよく和え、鍋に入れて火を通す。
4)タイ米をさっと研ぎ、水を切る。釜の中に米を入れ、1.5カップの水を加える。
5)蓋をして強火で5分ほど炊く。吹きこぼれやすいので、蓋を少しずらしておく。
6)蓋を開けて3の具を上に載せ、すぐに蓋をする。中火で3分、そして弱火で5分。
7)火を止めて10分蒸らす。
8)生抽大さじ半分、老抽大さじ1にグラニュー糖(きび砂糖を使いました)を混ぜてかけ醤油を作り、青菜を載せてかけ、5分ほど蒸らしてできあがり。

作ってみたら、こんな感じになりました。

 …はい、釜めしですね?と言われたら、そうですねとしか言えません(笑)。
味も香港と同じにはならないのもデフォルト。あはははは…
でもいいんだ。食べられたらいいんだ。

 まーねー、見た目はこんなんだけど、炊いてる時はタイ米の匂いが実に香ばしく漂うし、味もよく染みてて美味しかったです。焦げる匂いもするんだけど、釜めしで作った時はそれほど焦げつきはしませんでした。

 ただ、1合飯で作るので、一気に食べ切るのは難しいですね(笑)。
タイ米は冷えると美味しくないですが(昔、台湾留学時にイベントでおにぎり作った時はタイ米を使ったから大変だった記憶が…)、温め直せば食感も復活するので、翌日の早餐でも食べました。
 あと、注意しなきゃならないのは土鍋の扱い方ですね。強火で炊くので、器にヒビも入りやすいです。よく乾いた器で作るのがお約束かな。

 今回は鶏肉としいたけで作ったけど、今度は桜井先生のレシピを参考に窩蛋牛肉煲仔飯(たまごのせ牛ミンチご飯)を作ってみたいなあ。
 今度いつ香港に行けるのかまだ決まってないけど、それまではこんなふうに自己流香港メシを作って楽しみたいものです。

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