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春光乍洩九龍縦横記(その2)

3月26日(水・承前)

MTRで尖沙咀まで出て、重慶大厦で両替。複数の両替店を回り、複数の店がつけてた515ドルより高い店がなかったので、そのうちの1店で両替。6年前の春は620ドルくらいだった記憶があるのだが…
尖沙咀東まで歩いてMRT屯馬線に乗って啓徳へ。5年前に開通したばかりの路線で、かつてのKCR東線が延長して名称変更したもの。もちろん初めて乗る路線。
AIRSIDEは駅直結。九龍城砦展は1階(日本で言う2階)なのでエスカレーターで上る。

確かにそこにあった。新しいショッピングモールの一角に、九龍城砦への入り口があった。

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龍城髪廊と名付けられた龍捲風の理髪店。丸刈りからパーマまであらゆる髪型に対応可能。鏡周りが楽しいことになってる。

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さすがにここに座って写真を撮る勇気はなかった…というかもしかして座るの禁止?

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フードコート部分にあった水槽。フィギュアの並べ方がかわいい

香港上映後の昨年秋くらいに空港で展示された再現セットを移転し、劇中で使用された衣裳や小道具の展示、メイキング動画の上映やエクストラな装飾もあって楽しい。春休みなので日本人客も少なくなかったが、おそらく漫画版キャラのコスプレしてた華人女子コンビがポーズをつけて写真を撮りまくってたのが印象的であった。

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生活感あふれまくり、信一の部屋の一部。

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「それどこで買ったんだ?」「シート―」でお馴染み、士多(売店)

物販ではソフトはもちろんのこと、作品をモチーフにした地元作家によるグッズがたくさんあり、噂になっていたキャラクターイメージの香水もあった。もちろん全部テイスティングして、一番華やかな信一(ピオニー&フリージア)にした。ミーハーで申し訳ない。
また、メインキャラを日本語入りでイラスト化したステッカーとマグネット(香港映画のイラストグッズを多く手掛けるデザインユニットMIBOROCKによるもの)があり、どれでも2種から購入できるというので、「龍兄貴を…」といったところ、販売員さんに「龍兄貴はセット購入でゲットできる」といわれたため、全種類購入したのであった。いい商売方法だな、と思ったが、ある意味それでよかったのかもしれない。

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こうして並べると、まるで私が信一推しみたいに思われるじゃないか。箱推しだぞ箱推し。ウケを狙ってもいいじゃないかにんげんだもの。

AIRSIDEを後にして向かったのは九龍寨城公園。16年前の春に友人と一緒に訪ねて以来だ。当時の印象はこんな感じ
公園化されてからまだ10年くらいだったから、薄いと感じるのは致し方ないのかもしれない。そろそろ30年、ともなると木々はしっかりと生い茂り、花々も見事に咲いている。あの城砦は姿を消してしまっても、そこには確かにあった、というところまで定着したのだろうな。一部改修が進んでいて、アートフェンスが並んでいた。

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公園脇の日本城でバスタオルとゴムサンダルを買い(理由は後述)腹も減ってきたので九龍城廣場に入り、雲風堂という餐廳に入る。下午茶メニューの西多士がアレンジバリバリでなんか甘すぎかも…と思っていたら、水餃があったので注文。

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水餃というより雲吞っぽい…openriceによればベトナム料理がメインのお店だったらしい

最寄りの宋皇臺駅(南宋最後の王の幼い兄弟が逃亡して休息を取った地として知られ、石碑が啓徳空港内にあったそうだが、第二次大戦時に日本軍が破壊したそうだ。ひどいし申し訳ない)から尖沙咀に戻ってiSQUARE英皇戯院に寄って映画のチケットを購入し、一旦深水埗に戻る。

美荷樓はユースホステルなので、タオル類がないのは予想がついていて、フェイスタオルとアウトドア用のクイックタオル(髪を乾かす時などに使用)を持ってきていたのだが、持っていくつもりだったバスタオルを忘れていた。そしてもう一つの誤算は、室内履きを忘れていたこと。それもスリッパではなく、館内やバスルームでも使えるビーチサンダルかゴムサンダルが必要であった。それらがなかったので、1日目の入浴はなかなか大変であった。そんなわけで、出かけた時に買ってきておいた。
食事に関しては1階の美荷・時光で食べるか、テラスをはさんだ向かいにあるキッチンで調理するというようになっていて、お茶用の熱湯も供給されていたのだが、お茶の葉やティーバッグがあってもカップがないので(皿などの食器はあるのに)温かいお茶が飲めないという事態になっていて、せっかくプーアール茶葉を持ってきていたのに飲めず、がっかりであった。
ここしばらくの台湾旅でドミトリーを利用していたが、設備が割と至れり尽くせりだったので、それになれてしまったのが油断のつきだったようだ。次に香港のドミトリーを利用する時には、携帯茶器セットかシエラカップを持っていかねば。

夕方に美荷樓に戻ってストレッチなどをして少し休み、再び尖沙咀に《今天看我怎麼說(私たちの話し方)》 を観に行く。平日のイブニングショーだからか、劇場は若者が多い。晩餐の時間にかかるので、ホットドッグと温かいお茶を注文して鑑賞のお供にする。

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美荷樓に戻ったのは22時頃。部屋が暗かったので、夜更かしもせずにさっさと入浴して寝る前のストレッチをし、24時前に就寝。だけど、久々の街歩きだったからか、なかなか眠れずに困ったのであった。

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