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2022年2月

レイジング・ファイア(2020/香港・中国)

昨年は開催中止となったため、2020年と21年の香港での上映作品をノミネート対象とした第40回香港電影金像奬のノミネート作品が先ごろ発表され(リンクはアジアンパラダイスより。授賞式は4月17日(日)に開催予定)、作品賞・監督賞始め全8部門にノミネートされた『レイジング・ファイア』。

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21世紀の香港アクション映画を代表する人物となり、ハリウッド進出も順調なドニー・イェンと、香港返還直前にデビューを果たし、俳優や歌手のみならず、近年は料理番組でシェフとしても活躍するニコラス・ツェーという、21世紀香港映画のアイコンである2人が主演。そして監督は『ジェネックス・コップ』『香港国際警察 NEW POLICE STORY』『レクイエム 最後の銃弾』など、このblogでも感想を書いてきた多数の作品を手掛けた“香港の爆発王”ベニー・チャン。反送中デモが起こった2019年に撮影を終え、香港及び中国で上映が始まって間もない2020年8月に58歳でこの世を去り、本作が遺作となった。

 

 

東九龍警察本部に所属する張崇邦警部(ドニ―)と、彼の部下として働いている邱剛敖(ニコ)。自らの正義を信じ、悪人の逮捕に全力をかける邦を敖は尊敬していたが、大手銀行の霍会長の誘拐事件で二人の運命は大きく分かれる。2人の容疑者が特定された後、そのうちの一人の何を追った敖とその仲間たちが、司徒副総監(ベン・ユエン)の命令を受けて会長の居場所を暴行により白状させ、さらには殺してしまったことが大きな問題となり、敖たちは裁かれて実刑を受ける。
4年後、邦は誘拐犯の残りの1人の王の逮捕に執念を燃やしていたが、有力者の息子の逮捕の件でクレームが入り、捜査を外される。彼の代わりに同僚の姚(レイ・ロイ)が王とベトナムマフィアの麻薬取引現場に赴くが、その現場で麻薬が強奪され、姚たち捜査班も襲撃される。彼らを襲ったのは出所した敖と元警官たちだった。

この映画が撮影された2019年の香港といえば、先に書いた通り反送中デモに端を発した14年以来の民主化運動の再燃と、市民運動の徹底排除を貫いた香港政府の対立により、警官がデモ隊に催涙弾を撃ち、学生たちを投打する映像をニュースやドキュメンタリー等で見て大きな衝撃を受けたことが思い出される。14年の雨傘運動時同様、市民の安全を守る警察が政府を守る側に守ってしまったことに大きな失望を抱いたのは市民でなくても同じだった。そんなマイナスイメージが香港警察についてしまった今、どうこの映画を受け入れたらいいのか?と、ついついそんなことを観る前には考えてしまった。
しかし、10年代は『コールド・ウォー』2部作のように警察内部の問題をテーマにした映画も多かったし、この映画でも上層部の命令により起こった悲劇から警察内部の腐敗を匂わせているので、とりあえず現実と距離を置きつつ、でも重ねて考えてもいいように思う。それを思えば、近年のヒーローにしてはストイックに正義を貫き、自らの組織にもその追求を止めない邦も、命令に従ったことがかえって罪となり、復讐を以て組織とかつての上司に怒りを突きつける敖も、彼らそれぞれのやり方で警察に異議申し立てをしているのではないか、と私は考える。
(ところで映画界でも現在の警察をそのまま描くのではなく、ドニーさんとアンディW主演の『追龍』のように過去に題材を求めたり、19年冬に台湾で観た『廉政風雲 煙幕』のように廉政公署を舞台に犯罪者とのチェイスを描く作品が10年代後半にはあったので、やはりそのあたりは意識されていたのかとも思うのだが、実際はどうだろう?)

ベニーさんといえば先に挙げたような、大規模な爆発を得意としており、『WHO AM I!?』などの成龍とのコラボレーション、そして《衝鋒隊:怒火街頭》に始まる警察ものが代表作と言われるけど、デビュー作はあの『アンディ・ラウの逃避行/天若有情』だし、『新少林寺』や『コール・オブ・ヒーローズ』のような時代ものも撮れるオールラウンダー。ドニーさんとは90年代のTVシリーズでコンビを組んだとのこと。ベニーさんを語るのに欠かせない人物は成龍を始め様々いるが、やはりここでは『ジェネックスコップ』以来主演や助演で多く出演してきたニコを取り上げたい。

ここ数年のニコといえば、大陸のドラマへの出演の他、料理番組のホストを務めてシェフとして腕を振るい、そこから生まれたグルメ&スイーツブランド・鋒味をプロデュースしている。かつて中環にクッキーショップの路面店を出していたけど、コロナ禍で撤退し、現在は通販のみで対応の様子。

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2017年春の香港で撮影。

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看板スイーツのひとつ、茶餐廳曲奇(クッキー)
辛いクッキー等面白いフレーバーもあり。

私自身も出演作はジェイとW主演の『ブラッド・ウェポン』(2012)以来か、その後何かあったっけか?というくらいで本当に久々のニコであったが、先に挙げたジェネックス、ニューポリ、新少林寺の他、ゲスト出演の『プロジェクトBB』やショーン・ユーやジェイシー・チャンと組んだ『インビジブル・ターゲット』など、2000年代のベニーさん監督作品の数々を思い出し、歳は重ねどもあの頃の若さと変わらぬ熱さのニコに、この20年間に彼が経験した様々なこと(必ずしもいいことばかりではなかったが)もあって、ついつい本人の実人生を重ねてみたくなった…というのはオーバーであるか。
敖は自らの正義を貫く先輩の邦を慕う一方、上層部の命令に逆らえず(エリートの設定なので出世に係わる面も大きいのかも)それに引き裂かれて起こった悲劇により邦も含めて警察への憎悪を抱いた復讐鬼と化すのだが、その憎しみの暴走は邦の頑なな正義にもナイフを突きつけていくので正義は絶対的なものなのか?ということにも考えが及ぶし、説得力もある。
そんな敖を激しく演じてくれたら、もうニコすごい…と語彙力が消失したようなことしか言えないではないか。デビュー直後から彼を観てきた身としても!本当に久々のアクション映画での演技ということもあって、ニコの熱演が本当に嬉しかった。

 

こちらも久々にニコが歌う主題歌のMV。ドニーさんが特技のピアノを披露しているのもまた楽しい。

ドニーさんは誰がなんといっても宇宙最強。この映画自体が単純な勧善懲悪でないとはいえ、最後に彼が勝つのはもちろんわかっている。では彼とニコはどう戦っていくのか、というのも見せ場である。
アクション監督をドニーさん自身が務めているから、ベニーさんお得意の爆発描写に彼の格闘が加わるわけで、激烈さは増し増しである。それと同時に、近年の潮流でもある感情や物語に応じたアクションもしっかり実践されている。彼を中心に、カーアクションは李忠志さん、銃撃戦は谷軒昭さん、そしてクライマックスの格闘を谷垣健治さんと、香港を代表するコーディネーターたちが集って取り組んでいるから迫力もありエモーショナルである。特に広東道での激しい銃撃戦(香港島にセットを組んで実景と合成したそうだが違和感はなかった)から、古い教会に舞台を移してからの邦と敖の格闘は、ドニーさんの方が圧倒的にパワーが上というのもわかっていながらも、ニコが互角に戦えていたし、熱量もあって見ごたえ充分。この作品の前に谷垣さんが参加されていたるろけんファイナル(るろうに剣心最終章The Final)で繰り広げられた剣心と縁のクライマックスの格闘場面も非常に熱く見入ってしまっていたので、ああやっぱり格闘はいいよねーと語彙力が消失気味になってしまうのであった…。

この作品は完成時から「このくらい大規模なロケができる香港の警察映画はもう当分撮れない」と言われていたが、その後のコロナ禍による行動制限、そして国安法等の法律改正により、本当にこのレベルの映画が作れるかどうか心配になってきた。そしてベニーさんが亡くなられているという事実も、これに加えてずっしりと重くのしかかってくる。
香港映画の未来はどうなるのか。これについては、またの機会に書いてみたい。

最後に、改めてベニー・チャン監督のご冥福をお祈りいたします。

原題:怒火
製作・監督:ベニー・チャン 製作・アクション監督:ドニー・イェン 撮影:フォン・ユンマン 音楽:ニコラ・エレナ スタントコーディネーター:ニッキー・リー クー・ヒンチウ 谷垣健治
出演:ドニー・イェン ニコラス・ツェー チン・ラン パトリック・タム レイ・ロイ ベン・ユエン ベン・ラム ケン・ロー カルロス・チェン サイモン・ヤム

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盛岡台湾Happyフェス2021

恭喜發財 萬事如意 身體健康 世界和平

世界的に感染拡大が続く中、旅行も気軽にできない日々が続き、悩ましいばかりですが、今年度も昨年に引き続き盛岡台湾Happy Project主催の盛岡台湾Happyフェスが開催されました。
今回は感染対策として、10月にプレイベント、12月にメインイベント、年明けの1月に物販メインのマーケットという3部構成となり、いずれもクロステラス盛岡を会場として行われました。

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10月のプレイベント。
プロジェクト参加団体によるポスター・パネル展示がメイン。

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当地でも上映された『台湾、街かどの人形劇』と布袋戲の人形たち。

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盛岡てがみ館では10月から「台湾と岩手の先人たち」という企画展が開催されていました。
昨年のイベントでトークをされた新渡戸財団の藤井茂さんによるトークも企画されていましたが、残念ながら中止に。
いずれどこかでお話を聞けることを願っております。

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イベント名物となったHappyランタン。

展示内容は昨年のフェスのおさらい的なものだったけど、クロステラスを経営する三田農林が発表報告と共にまとめていたレポートが一番読みやすかったです。

それから約2ヶ月後の12月3日からの週末で行われたのが、メインイベントのHappyフェス。

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昨年に続いてのメインビジュアルはkuromameによるもの。
このキャラクターたちには「もにょもにょ」という名がついているらしい。

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お出迎えはアミ族の衣装をまとったお嬢さん(!名前がついているらしいけど忘れましたすみません)
なぜアミ族?答えは次の写真をご覧あれ。

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以前もここで少し書いたのですが、我が盛岡市は2019年に花蓮市と友好都市提携を結びました。
この冬岩手公園の川沿いに記念碑が建てられました。

そして、花蓮といえば昨年話題を呼んだこの小説『リングサイド』の舞台ですね。

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花蓮を舞台にしたこのプロレス小説、地元の愛好者によるローカルプロレス団体が登場しますが、この街にも発祥のローカルプロレス団体のみちのくプロレスがあるので、親しみも感じながら読んだのでした(といいつつみちプロの試合は生で観たことはなかったりする)
作者の林育徳さんは花蓮の東華大学で『歩道橋の魔術師』の呉明益さんに師事したいわば直弟子。

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閑話休題。
今年のトークは、市内の高校生が開発に携わった甘酒ドリンク(台北にある拾糀商號を参考にしたとか)の話、台中のコーヒーショップと交流している盛岡を代表するコーヒーショップのひとつNagasawaCOFFEEによる台湾コーヒーの話、台湾の高校とオンライン交流会を実施した市内の私立高の交流報告、仙台出身のポンフーマスターさんによる膨湖の話、LGBTQをめぐる話(スピーカーのお一人は3年前の藍色夏恋上映会でトークをご一緒したかとうまいさん)そして恒例となった岩手観光アカデミーメンバーのミーティングなど、前回にもまして盛り沢山でした。
 個人的に印象深かったのがNagasawaCOFFEEさん。台中のコーヒーショップ樂咖さんと交流があり、数年前にイベントも開いています。台湾の珈琲文化は若者が中心であること、統治時代からの珈琲栽培の歴史等興味深いお話が聞けました。といいつつ実は私はコーヒーが飲めません(参考としてこれ
 

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昨年に引き続きの、サンファームさんのりんごディスプレイ。

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ここからは展示。
「岩手と台湾をつなぐキーパーソン 後藤新平をたずねて」というテーマで、市内の高校の写真部が撮影した後藤新平の像や出身地の水沢の風景。
水沢の後藤新平記念館には台湾赴任時代の資料も多数あり。

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こちらはイベント発表も行った市内の高校のオンライン交流会の展示。

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日本初公開となった(!)片倉佳史さんによる台湾の鳥の展示。

イベントでは物販もあり。
日本ドラマ特集の「秋刀魚」(『名作マンガの間取り』の著者、盛岡在住の影山明仁さん監修のドラマの間取りを収録)があったので購入。

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お馴染み東家さんの台湾弁当第3弾。
菜脯蛋が定番メニューとなりつつあるけど、実はだし巻き卵がお店の宴席料理でも定番。
現在はおそば屋さんとして知られていますが、開店当初は市内の老舗の料亭の分店だったそうです。

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昨年度に続いてのサンファーム特製りんごケーキ。
今回のはココナッツを加えたサクサク感のあるクッキーっぽい仕立て。
これはこれでアリ。

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ところで今回のフェスは12月開催ということで、こんなオリジナルグッズが登場していました。

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盛岡台湾Happyカレンダーは、旧暦併記(今年の農暦初一は2月1日)と台湾の年中行事に加え、盛岡の年中行事も記されているという、台湾好き&盛岡好きには非常に有り難い(マジで)カレンダー。A4サイズで携帯にも便利。
私は職場で旧暦話をしたり、イベント合わせで仕事をしたりもするので、このカレンダーを職場で使っているA4版の手帳に差し込んですぐ見られるようにして使っています。

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ところで今回は初めて県外からの企業がフェスに参加しました。
台湾グッズのECサイトや旅や留学のアレンジを行っている美麗!台湾です。
社長さん自らが来盛し、ものすごい熱量で台湾への愛を語っておりました。
↑はスタンプラリーのノベルティとして製作されたコラボステッカー。エアチケットのデザインです。

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こちらは登録特典としていただいた日本未発売のopenちゃんロンググミ。
フレーバーはこれまで日本でもレアなヤクルト味。

感染拡大期だったこともあって、前回より開会日程が短かったのは残念だったけど、引き続きイベントが行えたのが本当に良かったです。
参加はできなかったけど、トラベルリンクさんによる台湾華語で案内する街歩きツアーも行われ、台湾と共に地元を知り、そして楽しむという意義が感じられるものでした。サテライト企画としては後日、盛岡市内と小岩井農場などを華語ガイドで回るバスツアーなども行われていたとのことです。

そして年が明けて旧正月間近の1月29・30日に開催された盛岡台湾Happyマーケットでは、台湾に盛岡のテイストをミックスさせたフードとグッズを、フェス販売からヴァージョンアップして販売。甘酒ドリンクは1日のみの販売だったので買い逃してしまったけど、それ以外はだいたい押さえたのでご紹介。      

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東家の盛岡台湾ハッピー弁当 
新年快樂ver.先に挙げた写真と比べてみてくださいませ。

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花生仁湯(上)fu-daoの雪Q餅と台湾カステラ(中)サンファームのりんごケーキ(下)
カステラの中にはサンファームのりんご果実(旬の黄色りんご・きみとを使用)が練りこまれていて、瑞々しい食感。

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さわや書店のブースで昨年秋刊行の『味の台湾』を購入。

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これは来場者特典の新年卡。

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スタンプラリーで押してもらえるフェス入国スタンプ。
使用済みパスポートに押してもらいました。

先ほども書きましたが、昨年度に引き続き台湾イベントが行えたのは本当に良かったです。姉妹都市締結後2年経ちましたが、市内にも記念碑ができたし、往来再開後への期待もあるので、今後も続いていくのでしょう。
今回残念だったのは、やはり感染拡大期に入ったこともあってのイベントの縮小化。正直できるかどうかと心配していたので開催できたことは参加者としても嬉しかったのですが、来年も実施があるのなら、もう少し多方面に広げてもいいと思います。昨年は新作台湾映画もいくつか公開されたし、台湾本の発刊も多かったので、今後はフェスと連動した新作映画公開(いや、未上映作品の上映会でもいいんだ)やブックフェア、作者さんや訳者さんのオンライントーク等カルチャーイベントも実施できればいいし、できることなら協力していきたいです。台湾文化センターとの共催があってもいいし、地元在住の作家さんとのクロストークがあってもいい。ここ盛岡は映画の街にして本の街なので、文化的アプローチがもっとあってほしいです。そうそう、以前は滅火器や叮噹が市内でMVを収録していた縁もあるので、音楽に触れる機会もほしい。
あと、市内にもうちょっとだけ台湾スイーツが食べられるお店があってもいいかな。専門店じゃなくても、小さな豆花くらいでいいです。名物の寄せ豆腐をアレンジしたり、りんごのような季節のフルーツをトッピングしたり。
本当は早く台湾に行きたいけど、今年も防疫生活は続きそうです。

いま東京や大阪の大都市では正統派の台湾フード&スイーツ店も増えているけど、ここでも「台湾がこっちに来い」的な心意気で過ごし、フェスの時だけでなく台湾を身近に考え、文化や歴史に触れる機会が今年は多くなることを期待します。
そのためにこの一般人も、いろいろ行動していきたいです。

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