路~台湾エクスプレス
いろいろあって、なんと今年初のblogです。
TIFFからここまでの約半年間、本当にいろいろなことがあったのですが(恒例の年度末台湾がアレのせいで潰されたことも含む)、その間は映画も観たり音楽も聴いたりしていました。なかなか長文が書けなくなってきているのはしんどいですね。
その件は近いうちに別記事で話すとして、久々の更新は今観ているドラマの話をします。以前感想を上げた、吉田修一さんの『路』が日台合作の『路~台湾エクスプレス~』としてドラマ化されました。しかも当時希望として言ってた土曜ドラマでの枠で。
とはいえ、主演は石原さとみとジョセフ・チャンではなくて、グイ・ルンメイ…もとい波瑠と、元飛輪海のアーロンですけど。(どうも自分がアーロンと聞くと、後ろにクォックとつけたくなるのを台湾ドラマファン方面には許してほしい)
動画は台湾公視から。NHKのプレマップそのままかな。
脚本は『篤姫』や『江』の田淵久美子さん、音楽は『コウノドリ』の清塚信也さん。連続3回で、台湾でも1時間の時差で同日放映。
現時点では2話まで放映、いよいよ来週が最終回なんですが…これ、展開がかなり速いんですよ。ただでさえ濃密な物語なのに、こんなにスピーディーでいいのか?せっかくの土ドラ枠だから、50分×6回くらいでもよかった気がしますよ。あと、原作では特に気にならず、むしろ爽やかなアクセントとして好感は持っていた春香(波瑠)と人豪(アーロン)の交流が、幾分恋愛感情強めに描かれているのはちょっとなんだかなあ感を多少抱かせてしまうんですが。いやむしろ恋愛話いらんだろとまで思ってしまってるんだが。
NHKの土ドラといえば、2000年代の『ハゲタカ』から近年の『フェイクニュース』『サギデカ』まで、良質な社会派エンターテインメントで知られるけど、こういう枠で放映しているからこそ、THSR開通までの長い道のりをむしろ丁寧に描いてくれてもよかったのよーと。まあ、原作の感想でも書きましたが、吉田さん自身はこの小説を恋愛小説として描いたということですが、まあそれでもねえ…。
恋愛といえば、湾生の葉山さん(高橋長英)と彼の旧台北高校時代の同級生中野さんこと呂さん(楊烈)との話も、葉山さんの奥さんである曜子さん(岩本多代)をめぐる学生時代の話でまとめちゃっていたので、あれ、もっといろいろあったよね?と思ったのですが。そういえば今回のドラマ化を前に読み返すようなことがなかったので、いろいろうろ覚えではありますが。
THSR建設プロジェクトのコーディネーターである安西さんはARATAこと井浦新が演じていて、商社マンにして新幹線オタク(なので交渉の場面ではかなりこだわりが強い)という割といい味付けがなされているのだけど、これからどんどん苦しんでいくんだろうなと思うとワクワ…いやそんなことを言ってはいけないか。
日本側の話はこんな風にツッコミ入れながら観てますが、原作でも一番好きだった高雄組のエピソードも思ったよりちゃんと作ってくれているので、台湾語が聞こえてくるたびにニコニコしてしまいますね。陳威志を演じる李梓誠くんは、映画やネトフリのドラマ等の出演は過去にあるけど、これが連ドラ初出演とのこと。(twiiterとinstagramあり)台湾キャストではレスター・王(苗字はカタカナ表記じゃないんだ…)役の梁正群と楊烈さんがなんかどこかで見たような気がする…と思っていたら、二人とも歌手でした。梁正群さんは『靴に恋する人魚』にも出てたらしい。
そしてこの人を忘れちゃいけない、台湾のお母ちゃんまたは台湾の藤山直美ことオレたちの林美秀!
そう、『祝宴!シェフ』の!《健忘村》の!『ゴッドスピード』の!五月天のPVにも出てた林美秀!
しかも日本語まで話してくれる!いやー嬉しい嬉しい、彼女が出てくるともう頬が緩んじゃう。
そんな感じで、まだ全話通しで観てないので、こんな感想くらいしか書けませんが、来週の最終回を観て、思うところがあればまた別記事か追記でもしたいとも思います。本編中のダイアログのことについても書きたいし。
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