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2019年6月

誘拐捜査・九龍猟奇殺人事件【未公開映画の感想】

これまで観てきた2年分の映画のうち、tweetはしたけど、独立した記事が書けなかったものをまとめてUPします。
まずはタイトルの2作。2017年くらいから、WOWOWで未公開中華電影の放映も目立つようになってきたので、よく観ていました。

『誘拐捜査』


中国で実際に起こった俳優誘拐事件を基にした映画。監督は成龍さん主演の中国映画を多く手がけるディン・シェン。
香港の映画スター吾先生誘拐をめぐる警察と犯人、そして吾先生と誘拐犯との駆け引き。成龍さん出演作を手がけてる監督さんだと思うけど、ポリストレジェンドをさらにリアルに寄せたような感じだったな。実際に誘拐された俳優さんも出演し、刑事役リウ・イエの上司役で出演していた。
吾先生は香港スターだけど大陸出身であっと驚く背景を背負っているのだけど、それゆえにもしかして…という期待をさせてしまうのはあえてなのか?親友の北京在住の実業家が林雪ってのは美味しい。『ブレイドマスター』の王千源はなかなか曲者。でも本来は《健忘村》のようなコメディ演技のほうが得意分野らしい。
派手ではなく、あえてリアルさで見せたのは好感度高いし、これならシネマート系の中華祭りでやってもよかった気はするんだけど、それでやるには華が足りなかったかもしれないな。でも、ドラマとしてしっかりした作品だったので、観てて安心した。北京の元宵節の風景もいい。

『九龍猟奇殺人事件/踏血尋梅』



少女の殺人事件から見えてくる、人間の孤独と哀しみを描いた映画だった。憧れの香港で夢を叶えられず落ちていく少女と、幼い頃に事故で母親を失い、失意のまま成長した男が出会ったことで起こった悲劇は確かに猟奇的だが、お互い何かを求めていたと見ると印象が変わる。
主演はアーロンだけど、決して派手じゃないし、むしろ彼の役どころは狂言回し的。渦中の男女を演じる白只(マイケル・ニン。『宵闇真珠』にも出演)と春夏(『シェッド・スキン・パパ』のジェシー・リー)が本当に熱演で、アクションよりリアリティを求めた映画のトーンともマッチしていた。グロい場面や台詞もあるけど、それほど気持ち悪くはならなかった。TVで観たからだろうか?うーむ。
撮影にドイル兄、あとウィリアム叔父さんの名前も見たので、映像的にも見ごたえある。いい映画なんだけど、派手でもなくむしろ地味な展開なので一般公開はキツかったんだろうな。ただTLによると、WOWOW放映版は98分の短縮版で、120分のディレクターズカット版があるらしい。これも観たい。
当事者の王佳梅(ジェシー)は湖南省生まれという設定で、広東語も割とすんなりしゃべりつつ時々キッツい湖南訛りで喋るというキャラで、普通話話さないのは珍しいなと思ったのだけど、ある場面でしゃべっていたのは意味があるのかな?と思った。

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【ZINE新刊】『閱讀之旅2019之雙城故事』

どうも、6月に入りましたね。
先月はタピオカミルクティーのエントリを上げましたが、その後ますます加熱するタピオカブームをSNSで眺めていて、なんだか恐ろしくなってついつい頭を抱えてしまう日々を過ごしております。
おーいそこの女子たち、炎天下に2時間も並んでタピるくらいなら、今すぐ台湾に行って、街角にごまんとあるティースタンドでおじさんの作る珍珠奶茶を飲みに行った方が早いぞー。バエとか狙ってるのならすぐ廃れるのだからあきらめろ。
そしてこのブームが消費されることなく、台湾式ティースタンドが日本に定着してコーヒー派に対抗するくらいになってほしいんだけどね>そう願うワタクシはコーヒー飲めない人間でございます
 
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台南にある艸祭Book Innの奥のロビー。

と言いつつ、そういえば今回はお知らせエントリでありました。
さて、今年も文フリ岩手の季節がやってまいりました。
今年は6月9日に盛岡の岩手県産業会館で実施されます。

今年の新刊は、以前のエントリでも予告した通り、台湾と香港の本と書店をめぐる『閱讀之旅2019之雙城故事』。
昨年夏から今年の春までの旅を抜粋してまとめた旅行エッセイ集です。
先行してnoteで立ち読み兼有料全文公開しております。

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昨日、本文を印刷してみました。36ページ(一部カラー)になりました。

ここしばらく、まとめて旅行記を書く余裕がないのと、SNSのログで記録に残せることからblogで旅行記を日記形式で書くのをここ2年ほど中断していますが、今回はnoteの有料記事で原稿を同時製作したことで、だいぶ絞れてすっきりまとめられました。それでも書ききれない出来事はたくさんあるので(食べ物や行った場所とかね)昨年春の台湾旅と共に、思い出したらシンプルに書いてここにもUPしていきますので、どうぞこちらも引き続きご贔屓くださいませ。

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賽馬會創意藝術中心(JCCAC)にて
古い活字を収めた事務所の表の「日日是好日」が気に入ってパチリ。

直接販売は文フリ岩手(6/9)第4回浜藤古本市(7/13・14)石巻一箱古本市(7/20)で行います。
通販も前回同様、boothの通販部で行います。
販売及び通販については、詳しくは後日改めて紹介いたします。

 

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