田舎者が考える、今年の中華電影上映のことなどあれこれ。
2014年も間もなく終わりを迎えようとしております。
今年は本業多忙等により、せっかく開設10年を迎えたというのにblogの更新が減ってしまい、申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫びいたします。
今年はblog開設10年記念としてここで書いてきた10年間の映画を簡単にまとめて紹介した本当にささやかなZINEを作成いたしました。おかげさまで全て完売しましたが、ご要望があれば改訂版を製作したいと考えております。今後も映画や旅等、中華圏をテーマにしたZINEは年に一度くらいの割合で制作する予定です。
さて、この年末年始の中華電影といえば、全国公開作品としては行定勲監督による日中合作『真夜中の五分前』があるし、東京ではトーさんの傑作『ヒーロー・ネバー・ダイ』のリバイバル上映、台湾のドキュメンタリー『天空からの招待状』、そして昨年世界中の主要映画祭を席巻したシンガポール映画『イロイロ』と、様々なタイプの作品が上映されています。これらの作品は帰省時にできるだけ観て、真夜中も含めて年明けに感想をアップいたします。
で、ここからが本題。
今年、我が街(北東北地方の県庁所在地にして、一つの通りに映画館が複数ある『映画館通り』と呼ばれる地区がある街)で上映された中華電影を数えてみました。
今年は合作も合わせて13作品上映されました。
『三姉妹・雲南の子』(キネマ旬報ベストテン記念で上映・スケジュールの都合で見逃す)
『危険な関係』
『ドラゴン怒りの鉄拳』(バック・イン・シネマ)
『ポリス・ストーリー』(バック・イン・シネマ)
『死亡遊戯』(バック・イン・シネマ)
『ポリス・ストーリー レジェンド』
『罪の手ざわり』
『南風』
『ドラゴンへの道』(バック・イン・シネマ)
『スパルタンX』(バック・イン・シネマ、スケジュールの都合で見逃す)
『西遊記 はじまりのはじまり』
『プロジェクトA』(バック・イン・シネマ)
『真夜中の五分前』
新作は8作、しかも1作品を除いてほとんど中国映画。そして、愕然としたのは香港が主体となる広東語が主言語の映画が新作では1本もないこと。ちなみに昨年が5作、一昨年が6作。もちろん『グランドマスター』や『桃さんのしあわせ』も入ってます。シネマート系公開作品はほぼ来ていません。
こうして見ると、日本全体の香港映画の公開本数が以前よりは増加しても、上映形態がいかに小さくなってしまったのかというのがよく分かるんだよなあ。もっともシネマート系上映作品は、評判がよければ仙台までは何とか来るので、往復最低5,200円かければ観に行くことはできるんだけど、スケジュールが合わないと観られなくなるしね。
そんなわけで、ここ数年は映画祭や帰省等の上京時にまとめて観て感想を書くというのが主流になってしまってます。
「なんで劇場公開にこだわるの?ソフトやTV放映でフォローすればいいじゃないの?」と言われるのもわかってます。今年は多忙のためあまり出来ませんでしたが、香港で購入した未見のソフトや、WOWOWで録画した映画はたくさんあります。来年はこれらを閑散期に少しずつ観ていきたいもんです。
で、話がずれちゃったけど、なぜ劇場公開にこだわるかといえば、やっぱり街に「映画館通り」があるからかな、ってことです。
せっかくスクリーンがたくさんあるのなら、地方でもいろいろな映画が上映されてほしい。マンガ原作やアニメの日本映画ばかりじゃなく、小規模のアジア映画ももっと上映してほしいのです。
長引く不況のために、娯楽にかける費用が減り、映画館に年に一度も行かない人がいたり、映画館の観客の多くが家族連れや若者となってしまったから、固定した観客層しかいないミニシアターやアジア映画がないがしろにされる理由もわからなくはありません。でも、大量宣伝される作品も、口コミでの宣伝を当てにする作品も、スクリーンにかかる映画としては平等だと思うし、うっかり観てしまった作品から興味が広がるってこともあるから、選択肢は多いほうがいいと思います。たくさんありすぎて選べないと言われるかもしれないが、選ぶことで映画に対して受け身にならずにすみます。
あ、一応書いておきますが、当地では韓国映画の上映も減っております。ここ数年話題になった作品では『サニー』『建築学概論』『十人の泥棒たち』『新しき世界』が未上映ですし、最近人気のインド映画も『オーム・シャンティ・オーム』『ダバング』が未上映です。観客の年齢層もあるのでしょうが、ミニシアター作品の上映も少し偏りつつあるように感じます。行きつけの映画館にはミニシアター作品の上映リクエスト用紙があるので、毎月中華電影の名前を書いて箱に入れているのですが、一作も通ったことがありません。残念です。
地方都市とはいえ、こういう現状はすっごく寂しいんですよ。特に今年は無間道三部作やトーさんの作品に影響を受けたという『新しき世界』や、香港アクション映画に多大なリスペクトを捧げたるろけん京都編二部作など、いい具合に香港映画の遺伝子を受け継いだ作品が多かっただけに、ここから興味関心を伸ばしてアジア映画方面まで来て欲しかったと思ってたのですが、やっぱりなかなか手が出せないジャンルになっちゃったのかなと思ったりもします。
ワタシは開設以来、好きな香港映画を中心にした中華娯楽をネタに、このblogを書いてきましたが、その間、映画上映の状況というのは変わり続けてきました。地方在住ゆえのフラストレーションも度々書いてはきています。グランドマスター地元上映の際、宣伝や客の入りを見て「今後は地元で香港映画が上映されなくなるかも…」と危惧はしていたのですが、それが見事にあたってしまいました。残念です。
来年は年始めから『祝宴!シェフ』と『KANO』が来ます。これまで香港映画以上に上映の機会がなかった台湾映画の上映が続けて決まったり、ホウちゃんの新作が松竹の配給となるなど、少し変わるのかなという期待はあるのですが、まずは地元でお客さんが入ってほしいと思います。
そして、なんとかして中華電影の新しい観客を増やして、いろいろお話していきたいなと思うのが、来年の目標です。るろけんにハマった方とはド兄さんの映画の話もしたいし、『真夜中』を観て気に入ってくれた三浦春馬ファンには、ホウちゃんやヤンちゃんの映画をオススメしたいもんね。
そんなこんなで、久々に愚痴めいた記事になってしまいましたが、これを今年の反省とし、来年も頑張って映画観て感想書いて、あれこれ皆さんとお話したいと思います。なお、近いうちに『プロジェクトA』の感想もアップしますので、次を持って今年最後のエントリーとします(予定)。
では皆様、良き聖誕節を…。
このままささくれだったまま終わるのも何なので、澤東兄弟の聖誕節画像を貼り付けて終わることにするわ。
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