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2013funkin' for HONGKONG的十大電影

恭喜發財,萬事如意!

♪我恭喜你發財,我恭喜你精彩!…と○○の一つ覚えのように、今年もまたこれを貼るアルよ。


 というわけで、今回は旧正月に合わせての更新です。

 blog開設以来、この個人的な電影奨も10年欠かさず続けてこられました。と言っても最近は、どうしても地元の劇場公開が少ないので、年末年始に帰省した時に観た分まで入れないと成立しないし、一般公開での再見作品も入るようになってしまった。
 ここで、昨年の農歴初一から農歴晦日までに初めて観た映画を対象とする、としよう(笑)。
 さて、基準も確定したので、カウントダウン始めます。

10 恋はあせらず

 ちょうど20年前の作品で、今年劇場で観た作品としては一番古い(苦笑)。
 レスリーも家輝さんも今の自分より若くてかわいいのはもちろんのこと、香港映画黄金期の軽いコメディを久々に観られたのは嬉しかった。そして、返還を控えても明るくいようとする結末に、現在に至るまでのいろんな出来事を思い出して切なくなるのであった。

9 ピクニック

 現在の台湾映画全体の流れから見ると、ミンリャンの映画はあまりにも異端である。だけど彼も20年間全く変わらず、自分の個性と主張を全面的に出し、ぶれることなく10本の作品を輩出してきた。好きだ嫌いだとさんざん話題にしたが、この作品はやっぱり彼らしくあり、集大成への覚悟が見える。その潔しさを尊敬する。本当にお疲れ様でした。でもいつか復活してね。

8 太極二部作

 武侠+スチームパンク+ゲーム+バカ。これほど胸を躍らせる(個人的にはゲームであまり胸は躍らないが)要素がいっぱい詰まった作品なのに、大陸ではあまりヒットせず、日本でも地味に公開というのはあまりにもさびしすぎるんだが、これってどうよ。時間がかかってもいいから、3作目もいつか作ってほしいですよ、ステ監督よ。 

7 名探偵ゴッド・アイ

 どうやら一般的には、「ジョニー・トー=ノワール」とくくられているらしく、現在公開中の『ドラッグ・ウォー』は高評価な様子。でも、アンディとサミーという黄金カップルのクレイジーなラブコメもまたトーさん作品の醍醐味であるのよ。いや、ワイさんの醍醐味なのかもしれないが、久々なので多少のやりすぎ感には片目をつぶることにしましょうね。

6 モーターウェイ

 去年の初めからWOWOWに加入しているので、これは劇場よりも早く観ることができた。イニD再びというより、ショーンと秋生さんの師弟もの映画として観るとかなりハマる。ロケ地もいいチョイスで、観塘が出て嬉しかったわ。80年代っぽいが決してダサくは聴こえない音楽も印象的。でも、やっぱり最初は映画館で観たかったわ。

5 低俗喜劇

 映画をめぐる映画は面白いに決まってる、というのが我が持論(だから園子温の『地獄でなぜ悪い』も思いっきり楽しんだ)。日本ではなかなかわかりにくいプロデューサーの仕事にスポットを当てたこの作品は珍しいタイプなんだけど、なんといってもパンちゃんだから安定的にハチャメチャなのはお約束。これでスターダムに上ったダダ・チャンがどうかこれからもうまくお仕事できますように。

4 グランド・マスター

 …すみません、本当にすみません、別blogにアップした記事では洋画ベスト1にしているのですが、向こうはお行儀がよくて、こっちはそうでもないので、こんな位置です。だって言い訳したら長くなるけど、3位以上の作品があまりにも魅力的だったのだもの。ホントに許してくださいよー。てゆーか王家衛は今後短い期間で映画を作ることにもっと慣れさせた方がいいぞ。

3 激戦

 男くさい作品が多い香港映画において、格闘技ものはまさに究極の男くささ(※意見には個人差があります)。自分の身体一つで戦い、傷つきつつも立ち上がる男の姿は美しい。それを演じるのが、あまり格闘技イメージのない細身のニックさんだったらなおさらね。マカオロケも効果的だし、明日への活力にもなる映画だった。

2 総舗師―メインシェフへの道

 活力は食べることでも養われるのは当たり前。16年間長編劇映画を発表してこなかった陳玉勳の新作は「食」にスポットを当てた。しかも身近にあったのにいつの間にか埋もれてしまった食文化を。
 地方の隠れたお宝を掘り起こして楽しいエンターテインメントに仕上げたのは『あまちゃん』にも通ずるかなと思いつつ、笑いのツボは昔から変わってないのにホッとした。新作も近いうちによろしくねー。

1 コールド・ウォー

 一昨年の暮れの香港旅行ではうっかり見逃してしまい、金像奨の受賞でやっぱり観ておきたかったーと悔しく思ったが、意外と早く日本上陸してくれて嬉しかった(地方上映が少なかったのは残念だが )。映画界のキャリアは長い新人監督コンビと、香港市街地を有効に使ったロケとストーリーテリング、円熟の域に達したスターたちと期待の若手男優の共演、しかも社会派エンターテインメントと、香港映画の今後に大きな影響を及ぼす要素が多いこの映画を、やっぱり1位にしたい。続編ももちろんだけど、コンビの次回作も楽しみです。

主演男優賞  トニー・レオン『グランド・マスター』

 まーねー、賞レースでいくつ主演男優獲れるかとかは下衆な話だからしないけど、金像やAFAで獲れなくても、ワタシの心の中での最優秀主演男優賞ですから…って自分で言ってて超恥ずかしいぞおい(笑)。

主演女優賞   ダダ・チャン  『低俗喜劇』

 引退話やら行方不明やらいろいろあったけど、せっかく久々に香港から登場した若手女優さんなのだから、これからどう化けるのかを見守っていきたいよ。だからスキャンダルは横に置いときたい。今後の香港映画に大きくかかわる女優さんになってほしいしね。

助演男優賞   アンソニー・ウォン『モーターウェイ』

 師匠の秋生さんって結構好き。いぶし銀で思慮深いけど、昔は凄腕だった(やんちゃだった)ってイメージが漂ってくるもんね。

助演女優賞  クリスタル・リー 『激戦』

 ダンテさん作品に欠かせない子役ちゃん(マレーシア出身)だそうです。
子役ってどうも苦手なんだけど(特に邦画)、プロであってもこの子はよかったもんな。
やっぱりこれから本格的な女優さんを目指すのかな?

監督賞  チェン・ユーシュン 『総舗師』

 そりゃもう復活を祝して、賞状も商品も出さないけど。
早い時期での次回作も期待してますよー。

新人賞   リョン・ロクマン&サニー・ルク  『コールド・ウォー』

 先にも書いたけど、香港映画の未来を期待しての選出。将来、中国映画のローカル版という目で見られることが大きくなっても、香港で撮る香港映画の意義と価値を明確にするためにも、今後の活躍に期待したい。大陸で撮るのもありだけど、それでも香港映画ってどういうものかが示してもらえると嬉しい。

永年功労賞   ツァイ・ミンリャン  『ピクニック』

 作品的には好みで分かれるけど、やはりこの方が台湾で映画を作ってきたことの大きさを今頃しみじみとかみしめてる。未見も合わせて過去作品を見直したくなってるもんなあ。
そして台北に行ったら、蔡明亮珈琲走廊にも行かなきゃなあ。コーヒー飲めないけどさ。

 さて、長年勝手に実施してきたこの電影奨ですが…ええ、今後も続けますよ。
場末の個人blogの、全然権力も影響力もないアワードですけど、自分が何を評価するか明確に分かりますからね。
 でも今年はblog開設10年ということもあるので、これまでの電影奨を振り返って、ここ10年の香港映画の流れを自分なりにおさえつつ、香港映画への理解ももう少し高めたいなーという目的で、これをベースに久々にZINEを作って(もちろん以前作ったこのシリーズで)、地元ブックイベントに出そうかと計画しております。
 そんなわけで、この冬から春は、台北旅行をはさんでこれまでの振り返りを行います。
blog更新は再び不定期となりますが、何かありましたら記事を更新いたしますし、今後ともお付き合いいただければ幸いです。

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