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funkin’ for HONGKONG的十大電影2012

 農歴正月まっただ中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
おかげさまで本blogも先月で10年目を迎え、よくもまあここまで続いたぞ、と自分で自分をほめたくなります。よく言えば継続は力なり、悪くいえば進歩がないってことでしょうか。
まあ今後もこのblogは続けますので、どうぞよろしくお願いいたしますですアルよ。

 では恒例の十大電影も行きます。これはあくまでも個人のためのランキングなので、あまりご参考になさらない方が賢明だと思いますが、くどくなるのでさっさといこう。

10 捜査官X

 宇宙最強ド兄さん×久々の金城くんにインクレディブル王羽さん、そして昨年から今年にかけて大活躍の谷垣さん、という素晴らしき面々が揃っているのにも関わらず、地元上映がなかったという悲劇のためにこの順位。るろ剣ヒットしたのに!地元映画祭に谷垣さん来たのに!どーして地元映画館(以下延々とグチるため強制終了)

星空

 ジミー原作映画ではもちろん最高峰だし、ミラクル7号のあの子がなんともしっとりした女の子に変身して帰ってきてくれたのが嬉しかったよ。日本公開がまだ決まらないのが残念だけど、どこかの子ども映画祭で上映してくれてもいいなあ。大人はもちろん、少年少女に観せてもいけそう。

あの頃、君を追いかけた

 昨年日本でも『桐島、部活やめるってよ』という本格派青春映画がヒットしたけど、前者がどことなくネガティヴさを、そしてこの映画がポジティヴさを漂わせている違いはあっても、根底には何かしらの共通点があるんじゃないかなと思った次第。しかし、とある事情で一般公開ができないとのことだけど、版権ものか?それとも、◯◯で◯◯◯◯するのがマズいってのか?

ビッグ・ブルー・レイク

 大阪アジアン映画祭での拾い物。そして一番のお気に入り。
街中でも失われるものが多くなっていく香港だけど、それ以上に記憶は失いたくない。そして、それが帰るところとしての故郷も、決して忌むべきものではない、というメッセージが響いた

台北カフェ・ストーリー

 昨年引越しをして、いろんなものを処分してはまたいろんなものをもらったけど、誰かにとってのいらないものが、他の誰かに必要とされる大切さを確認し、ものに執着しない心の軽やかさが欲しいと思うよ。まだまだ執着心いっぱいで申し訳ないのす。

大魔術師”X”のダブルトリック

 すいません、この新年に観た映画も入れちゃって。一応中華圏では昨年公開されたわけだしね。今年はいよいよ『グランドマスター (一代宗師)』が公開されるけど、ファンとしては実に4年ぶりのトニー主演作が日本で観られたのは本当に嬉しかった。これと《聽風者》と大陸仕様の作品が続いたけど、せっかくローカル香港映画が復調傾向にあるのだから、今後トニーには、ローバジェットでも面白いローカル映画に出て笑わせて欲しいなんて思うんだけど…おっとその前に『1905』だよね!これもうまく話が進みますように。

光にふれる

 これも観てよかった。オーソドックスなサクセスストーリー&ハンディを持つアスリートやアーティストが自分自身を演じる(これ、実は結構多い。例を挙げるとアーティストじゃないが、この春公開される日本映画『だいじょうぶ3組』も原作の乙武くんが自身を演じるとか)という泣かせ要素&ベタ感満載作品だけど、ひねらないからこそ素直に感動できるってのがいい。

恋の紫煙2

 …う、これは2年前の2位の続編(笑)。しかも二人とも禁煙しちゃってるから、題名がすでに意味がない。けど続編。続編になると普通作品の持つパワーって落ちるもんなんだが、これは全然落ちてなくて、1とはまた別角度で攻めているっていうのがすごいんだよな。しかも北京が舞台なのに、香港ローカル感たっぷり。どちらかといえば皮肉っぽく大陸を見ている作品なのに、それでも大ヒットする大陸様の気持ちがわからんよ…(笑)。

燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

 …うう、これは2年前の1位(爆)。しかも現在も大絶賛上映中。
この邦題はホントに何とかならなかったのか、という気はまだあるけど、それでもいろんな人に観てもらえたのは嬉しい。この調子で全国ツアー上映にも出しちゃいましょうよ、ねえ!?

桃さんのしあわせ

 これもついこの間観た作品だけど、東京基準だと昨年の作品のになるのでね。
ああ、もうこれはダントツです、ホントに。現代日本にも共通するテーマでもあるけど、ここ数年のアン・ホイさん作品をTIFFで観た身としては、社会的な背景をテーマにした中で彼女が描いてきた人々の営みの愛おしさがこの作品に結集し、日本で観られたのが嬉しかったのよね。このヒットをいいきっかけに、天水圍二部作もぜひ日本公開してほしいものだなあ。

主演男優賞   アンディ・ラウ(桃さんのしあわせ)

 日頃アンディに厳しいワタクシですが、プロデューサーとしての彼は大いに買っております。昨年の金像で彼が最優秀主演男優賞に選ばれた時、ちょっとだけ驚いたのだけど、いざ映画を観たら大いに納得。ホント、文句ないです。でもまたどーでもいい映画に出てワタシにつっこまさせてねー(笑)。

主演女優賞 ディニー・イップ(桃さんのしあわせ)

 こちらももう文句なしです。お見事でした。しかし彼女もそうだけど、劇中ご本人役で出演の羅蘭さん、ギャランツのスーザン・シウさん、「生きていく日々」のパウ・ヘイチンさん、そしてネグリジェ大家の元秋さんと、ベテラン女優さんの皆さんは、おばちゃんやおばあちゃん役ではどんなにボケたり弱々になっても、受賞式やプロモやプレミアでは華やかで堂々とした姿をみせるのがすごいんだよね。ワタシもそんなふうに歳をとりたい。

助演男優賞  ジミー・ウォング(捜査官X、血滴子)、ホアン・シャオミン(恋の紫煙2)

 王羽さんはもうホントに怖くて怖くて、もう姿を見ただけで殺気がすごかった。ご本人もかつてヤバい方面にいたというのは有名だけど、でも、リンダ・ウォンさんのお父上か…。
シャオミンは『葉問2』の血気盛んな若者でいくらかいいイメージが出てきたけど、どうも全体的に「なんか企んでる」感が抜けなくてねえ。でも紫煙2の「シャオミン似の男性」という役どころは見事だった。本人もノリノリだったんじゃないかな。はやく怪我が治りますように…。

助演女優賞 ヤン・ミー(恋の紫煙2)

 ヤン(イェン)・ニーという人もいるので紛らわしいけど、ヤン・ミーさん。男性がいかにもコロッといっちゃいそうな小悪魔系女子がハマっておりました。もちろん今後の活躍にも期待。

新人賞  ホアン・ユィシアン(光にふれる)

 俳優というより、音楽家としての新人賞かな。今月来日ライヴをするんだよね。忙しい時期なので行くことができないのが残念だけど、自由自在にジャンルを横断するプレイは一度生で観てみたい気がする。

最優秀監督  アン・ホイ(桃さんのしあわせ)

 これももうダントツですし、尊敬もしております。近いうちに前作『愛に関するすべてのこと』も観ますしね。すでに大監督の風格も漂っておりますが、5年前に香港でご本人を見た時の、緑の可愛いスカート姿が未だに記憶に残っておりますよん。

 …こんなところかな。
去年はいろいろと不本意なところもあったから、ベスト5が結構反則気味なんだけど、まあそこは許してください。
 さて、来月地元でやっと『ドラゴンゲート』も上映されるし、これから春まで香港映画を観まくりたいし、今までサボっていた分を取り戻していかなきゃね。

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