冬光乍洩香港聖誕節2012(その1)
昨年2月以来、つまり震災前以来の香港行き。きっかけは《一代宗師》の公開が現実的になったことであった。11月初旬、今年中に完成させて12月中旬に公開というアナウンスがあり、こりゃもう現地で観るしかないだろ!なんせ《大魔術師》も《聴風者》も観られなかったし、トニー不足なんだよこっちは、おかげで香港映画自体からも離れそうになってるから血中香港不足で貧血気味なんですけど、って状態であった。
そんなわけで香港へ行こう!と決意し、光の速さで飛行機を取った…ものの、ホテルがなかなか決まらなかった。なにせ10年ぶりのクリスマス香港、その時と状況的には全然ちがうわけで、尖沙咀のホテルはことごとく値が上がっている。本当は1泊10000円以内で泊まりたかったのだが、それで探すとほとんどが遠目の場所か、ヤバそうな安宿ばかり。仕方なく1000円プラスして探したら、東九龍の觀塘という、面白い場所にある如心艾朗酒店(L'Hotel Elan/ロテル・エラン)が引っかかった。この街は3年前の夏に歩き、下町の雰囲気と工業地帯が入り混じる面白さが気に入ったので小説の舞台にした場所でもあった。しかも2年前にオープンしたばかりのデザイナーズホテルというので、張り切って予約した。
しかし飛行機とホテルの予約を取って間もなく、案の定というか驚きというか、一代宗師の1月初旬の公開延期が正式にアナウンス。 最初の方こそ「うぞーーーー!許せん王家衛&澤東」なんて怒ったもんだけど、あえてノープランで歩くのもいいかな、しかも12月初旬から《浪客剣心》ことるろ剣の公開も始まっているので、それも劇場で観てみたいなと思った次第。
12月23日午後、成田空港に向かって電車に乗り、夕刻発のANA機で香港へ。
当日の天気はよかったものの、向かい風がきつめに吹いているとのことで進みはゆっくり。香港に到着したのも午後11時過ぎで、荷物を受け取って空港を出たら日付が変わっていた…。A22のバスに乗って觀塘へ向かい、MTR牛頭角站で降りてホテルにたどり着き、1時すぎに就寝。
ホテル室内。なかなかオサレでした。
翌日の12月24日は8時起床。 港湾地帯と住宅地を分ける觀塘道をオフィスビル創紀之城(ミレニアムシティ)から渡り、牛頭角道に入って市街地の茶餐廳で早餐。ああ、久々だよ港式早餐。
その後ホテルに戻り、出かける準備をして10時半ごろ尖沙咀行のバスに乗り込む。重慶大厦で両替して、twitterで教えてもらった3HKでのwifiSIMカードの購入にトライしたところ…「アンタのルーターじゃSIMカードが差し込めない」とあっさり断られて終了。…あー、まー、こんなこともあろうかと、あらかじめ日本でグローバルデータの海外専用wifiルーターを申し込んでおいたから、これを存分に使うしかないな。
そして初っ端の尖沙咀でやさぐれたワタシは、昼間から映画を観ることに決め、港威からKCRで旺角に行ったところ、ラッキーにもここで《浪客剣心》が上映されていたので、飛び込んで観ることにした。一番小さなスクリーンだったけど、お客さんの入りは平日昼でも8割。全体的にお行儀もよく、笑いも多くて(特に後半)いい雰囲気だった。字幕は日本語のセリフより短く簡単だし、「神谷道場」がなぜか「学校」と翻訳されてあれ?と思った次第。どうも英語翻訳から取ったみたいで、そこが惜しかったかな。
写真は香港での先行上映プレゼントだった特製うちわ。裏面はタケルの所属するアミューズアーティスト大集合写真でした。
映画を観たあとは、 新世紀広場に入っている杏花楼で楊枝甘露を食べる。ああ、美味し…。
そして、時間もあったので尖沙咀まで出て、風に吹かれながら星光大道を歩く。しかし観光客はほとんどが大陸様なのね…。そう思いつつ、最近新たに設置されたニコの手形や、新名物となったマクダルのブロンズ像を眺めていた。
当日はクリスマスイヴなので、彌敦道が夕方からホコ天になる。それを避けるために、6時にバスで尖沙咀を出発する。チムから牛頭角まではだいたい50分。乗り換えがないのは楽だけど、地下鉄に比べたらやっぱり遅いかな。そんなわけで、結果的に乗ったのはこの日だけだった。
晩餐は觀塘の楽翠園海鮮菜館で火鍋パーティー。觀塘站前のapmにあるジャスコでサンミゲルビールと白ワインを買って持ち込み、陰陽スープで牛肉と湯葉を煮て美味しくいただいた。そして聖誕節なので、クリスマスケーキも。
中にライチやマンゴーがぎっしり詰まった、龍島(ルクルス)のマンゴーライチムースフォンダンショコラ。小さめサイズなので二人でシェアしても大丈夫な量。ごちそうさまでした、姐さんm(_ _)m。
それでは、その2に続く。
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