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冬光乍洩香港聖誕節2012(その4)

 12月27日。行きたいところにもだいたい行ったので、買い物の日。そして夕方はこの日から始まった《血滴子》 を観ることにした。

Guilloqins

 

これは《狼客剣心》観た時に旺角で撮った写真。
ちなみにこの映画館、今月で閉館らしい…(涙)。
 

  《血滴子》は3Dと2Dで上映されていたが、前日の夜どっちで観ようか悩んでいたところ、 日本じゃ滅多に見られない3DがいいんじゃないとTwitterで推薦され、ちょうど手元に3Dグラスもあったので、牛頭角の隣にある九龍湾のACLシネマで夕方に観ることにした。感想は別記事にて。

早餐は前日行った餐廳で点心二種。お茶が中国茶だったらなおよかったんだけど、つい習慣で熱檸檬茶を頼んでしまった…(笑)。
その後は尖沙咀に出て重慶大厦で両替し(円安でレートが下がっていた。アベノミクスェ…)、違う入り口からショッピングモールに入って、ジェニーベーカリーを目指す…と、そこはものすごい行列ができていた。並んでいるのは香港人だけじゃなく、台湾人も大陸様も韓国人も、もちろん日本人もいる。ひえーと思いながら列を辿り、非常階段を1階分降りて並んで30分ほど待って購入。ここの目玉商品であるパイナップルケーキは未だに買ったことがない。今度いくらか安くなってチムに泊まれるチャンスがあったら、朝から並んで買ってみようか。
その後、iSquareに入っているルクルスでお土産用のチョコを、DVDショップで未鑑賞の香港映画ソフトを買いだめしたら手いっぱいになったので、ホテルに戻って荷物を全部置く。

午後からは大角咀を街歩き。
現在牛頭角や觀塘の東九龍が再開発に入っているが、次はこの辺りが狙われていると聞いたので、見に行くことにしたのだ。ワタシはロケ地探しなどはあまりしなくて、他の方々にお任せしてしまうんだけど、ここはマクダルの街のモデルになっているということもあって、気ままに歩いてみた。

 牛頭角から九龍塘でKCRに乗り換え、旺角東駅前から大角咀行きのミニバスに乗る。
場所としては旺角の隣の地区なので別ルートもあったかもしれないけど、時間がなかったのでこの手段を取った次第。
 午餐は賑わってる餐廳で白切鶏飯を食べ、小雨振る中を少し歩いて、あちこち写真を撮る。高架道路に面し、自動車部品店が多いなと思ったけど、夕方から開店する甜品店が意外と多かった。あと、雑居ビルを改装した新タイプの安ホテルとして店舗を増やしてきている紅茶館酒店(参考としてきたきつねさんのblogを)も2軒あった。でもちゃんとしたホテルも地区内にあるから、今度はここに泊まろうかな。

Daikoktsui

  味わいのあるビルは路面店がリノベートされ、パブになっている。いい感じ。   

Daikoktsui2

Teahouse

 

 時間になったのでミニバスに乗って旺角東に行き、逆のルートで今度は九龍湾で降り、《血滴子》を観た。

 映画が終わったのは7時半ごろ。お腹も空いてるようなそうでないような、という感じで食べるものに迷いながら牛頭角に戻り、蛇屋がいくつか並んでいたのを思い出したので、その一つに入って蛇羹&五蛇湯をいただく。小さいサイズで十分だった。おいしかったわー。
そして近所の甜品店も開いてたので、果物入り仙草ゼリーを食べる(同じ地区に許留山もあったと思ったのだが、行かなかったなー)。そしてホテルに戻り、買ってきたお土産と荷物のパッキングに悪戦苦闘しながら夜が過ぎていったのであった。

最終日、12月28日。この日は午後初のフライトだったので、午前中はフリー。
 あーっ、《寒戦》観忘れてた!と真っ青になったが、もう後の祭り。近場に上映館もなかったで諦め、オーシャンターミナルに停泊して話題になっていた世界最大の図書船「ロゴスホープ」の公開を見にチムまで行った。

Macau

その前に朝食。澳門餐廳でパイナップルパン。やっぱり観光地だからお値段が高かったわ…。

Logoshope

    ロゴスホープは宣教師協会が所有している船で、途上国の教育活動や布教をしているらしい。船内には多くの本が売られ、訪問国の通貨事情に対応できるように「ユニット」という独自の共通単位を設けて販売しているらしい。キリスト教団体らしく、子供のための英語の教科書や料理本が多く販売されていたな。

    ブラブラしてたら、ボランティアさんにつかまり、アンケートに答えることになった。最初は香港人と思われて広東語で話しかけられたけど、日本人とわかるとなんと日本語に切り替えられた(運よく?ボランティアの一人の香港人が日本語ペラペラだった)けど、「ワタシ仏教徒アルよ」と言って終わらせた(笑)。すいませんアルね。

   時間を見ながらバタバタとホテルに戻り、バタバタと荷物をまとめてチェックアウト。
九龍駅まで無料シャトルバスが出ていたので(しかもチム経由…まめに利用すればよかったかしらん)、これを利用して帰路はエアポートエクスプレスで空港へ。
   ショップが充実していると聞く第2ターミナルものぞきたかったけど、時間もあまりなかったので、とりあえずきたきつねさんから聞いた新しい翠華餐廳へ行って、蝦球撈麵を食べた。前回も正斗で食べたので、香港最後飯の定番となってきたな。   

 出国審査にもひっかからず、搭乗前に多少おみやげを買う余裕もあった。
2年前のようなトラブルもなく、飛行機は定刻に離陸。予定より早く成田に着き、そのまま千葉の実家に向かい、この旅を終わらせた。

  1年10ヶ月ぶりの香港だけど、前回の旅から1ヶ月後に震災があったこともあって、ずいぶん長い間行ってなかった気分になった。その間、古い建物もなくなり、観光地には大陸様がますます増え、店もあっという間に変わってしまう。時の流れも速いけど、街の移り変わりはそれ以上と言った感じ。

   香港返還から15年。あれ以前から香港を好きだった人の中には、今の香港から心が離れてしまった人もきっと少なくないだろう。だけど、心が離れても、基本的に街はその場に存在し続けるし、地球が滅ばない限りは発展し続ける。
   この間放映された金田一少年でも取り上げられた九龍城塞が消え、この15年間で幾つもの建物や団地が消えてしまったけど、歴史的価値のある建物は残してくれるし、啓徳空港後の再開発がいよいよ動き出すようなので、今後の香港がどうなるかということも、ここまで付き合うとホントに楽しみになる。
  最後に今回の反省。
  今回は当初から完全に一代宗師目当てだったため、それが観られないとなると途端にノープランで行く!ということになった。そんなわけでかなり気ままに歩いたし、ロケ地めぐりもしなかった。でも評判になってた《寒戦》を見落としたのが痛い…。これは日本公開を期待すべきだな。まあ、渡港するまで血中香港濃度が低かったからなあ。
 でも、やっぱり香港へ行けば、映画のことも合わせてたちまち元気になる。今回はスパの予約も取らなかったけど、結構ヨワヨワで渡ったのに、火鍋を食べた次の日はすっかり体調も整い、元気に街を歩くことができた。いつもは歩き過ぎてヘロヘロになるので、今回は意識して交通網を駆使したり、きちんと休んだりしたので、終盤でバテることもなかったし、帰っても体調を崩すことはなかった。ああ、やっぱり香港はワタシの元気のもとでアルよ。だからやめられないんだよ。

 今度はいつ行こうか。《一代宗師》は日本でリベンジするからいいとして、ちゃんとスタミナをつけて、今年は久々に夏にいこうかな。もう若くないのはわかっているし、きちんとコントロールして歩きたい。そして久々にマカオにも行ってみたいし、泊まっても観たいからね。そんな希望を胸に、これからもがんばっていきたいねえ。

 はい、ここで旅行記は一旦結びます。といってもまだ《血滴子》の感想も書いてないので、そこに続くということで。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 おじぎ

 おまけ。これも買いました。まだ使ってないんだけどね(笑)。

Yunnan

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