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funkin'for HONGKONG的十大電影2011

 …いやもう、今年は洋画や邦画もだけど、ホントに映画を観られない年だった。
震災があったのが一番大きかったけど、本業でちょっとした事務局仕事を任されちゃったからねえ。それでもう疲労困憊しちゃって、買ってきたVCDも消化できてないし。東京や大阪ではやっと香港映画の劇場公開が復活しつつあるというのに、うちみたいな田舎にはまだまだその波はこない。いや、来ないで終わりそうな悪寒、もとい予感大。

 とはいえ、年明けには『新少林寺』『孔子の教え』が来る。だから希望はまだ捨てられないし、この冬は仕事さえ落ち着けば夜にVCDを観る時間もきっと取れるだろうから、映画を諦めたわけじゃございませんよ。そんなわけで、鑑賞本数は少ないものの、なんとか10本は見つくろったので、10位からカウントダウン行ってみませう。

 10 《跳出去》

  なんとこの映画、『ジャンプ ~上海ドリーム~』というタイトルで、iTunes storeにて販売&レンタル中。コロムビア映画だったからこそ、こういう形で公開できるのだろうけど、劇場にもかからず、DVDでも観られないのは惜しい気がする。ステ×星仔という中華電影界きっての悪ノリクリエイター(しかもイケメン。笑)がコンビを組んだ楽しい作品だからこそ、そう思ったのであった。

  9 出エジプト記

 今年はついにパン・ホーチョン作品が日本で初めて劇場公開された。それは大いに喜ばしいことなのだが、なんでそれがよりによって『ドリーム・ホーム』…(泣)。
 ま、この映画もサスペンスフルだったり見方によってはホラーっぽかったりもするんだけど、いくらドリームホームが受けたからって、頼むからホーチョンにホラーのオファーなんか送るのはやめてくれ。とりあえず新作《春嬌與志明》の公開は楽しみにしている。そして早く北京から香港へ戻っておいで、ホーチョンよぉ。

  8 香港四重奏二部作

 個人的なことを書いちゃうけど、来年夏までは香港に行けなさそうなんだよね。仕事が立て込んでいたり、引越しの計画をしているので。香港熱が落ちているわけじゃないけど、行けないとモチベーションが確実に下がりそう。そんな時に観るのなら、これくらいのショートフィルムがちょうどいいかもしれない。
 で、これまたどーでもいい個人的なことなんだけど、もしⅡの方に日本人監督を起用するならば、是枝裕和監督にお願いしたかった次第。即興演出で10分くらい、香港の一般の人々を使った物語を作ってくれそう。まあ、アピチャッポンみたいなのには(強制終了)。 

  7 海洋天堂

 涙よりも優しさを、悲しみよりも思いやりを。そんなことを言ってくれているような、ステキな小品。リンチェイ自らが出演を懇願しただけあって、そんじょそこらの泣ける映画と一緒にしちゃいけない。人間関係で苛立つことが多かったこのごろ、これをもう一度見直してもいいかなと思った次第。

  6 奪命金

 うう、これももう一度観たいよぉ。…だってあのときは(以下省略)。
 それはともかく、心配なのは、もしこの映画の日本公開が決まっても、フィルメックスで上映された香港映画は盛岡まで来たためしがないというジンクスがあるために、やってくれても来てくれるかどうかという保証がないのである。ああ、未だに恨んでいますよ、《放・逐》をやってくれなかったことにはね。

  5 モンガに散る

 このタイトルにはやっぱり許せないものがあるのだが、海角七号が消化不良であっても、こちらで大いに満足したからよしとする。鮮烈で痛くて苦い、戒厳令末期の80年代台北。そこはワタシの知らない世界だっただけに(もしかして先に留学した先輩は体験したのかもしれないけどね)、そこにたたずむイーサンの姿も共に刻み込まれた。

  4 台北の朝、僕は恋をする

 とかなんとか上で熱弁をふるっておきながら、同じ台湾映画でも実はこっちの方が好きだったりする。夜の街が持つミラクルさに、ギュッと掴まれちゃったもんでね。こうして日本公開作品を観ると、台湾映画も魅力的な作品が多いから、もっと日本で上映してほしいもんだ。TIFFで評判だった『あの頃、君を追いかけた』、青春ものであっても、若者向け限定じゃなくても十分売れると思うよ。だからさー、日本上映を決めようよ、どこかの配給会社さ
んさ。

  3 イップ・マン 葉問

  2 イップ・マン 序章

 ええ、はい、このへんはもう説明しなくてもいいんじゃないかって気もしますし、いろいろと後述します。そして、《一代宗師》にはこれに負けて欲しくないと思ってます、はい。

  1 孫文の義士団

 …まあ、今年観た映画の量と質を考えれば、これがぶっちぎりの1位になっちゃいましたわね。昨年のベスト10にいれなくて本当によかった(葉問入れちゃったけど、気にしないで。笑)大河ドラマ+超絶アクション、2時間15分があっという間の娯楽作。某辛亥革命よりも、これを全国一斉ロードショーにしてほしかったよ、ホントに!

 では、毎年恒例の個人賞へ。

 

主演男優賞:ドニー・イェン(孫文の義士団、葉問2部作)

 もう今年は完全に「イヤー・オブ・ザ・ド兄さん」だったよねえ。映画館でよく会う先輩同僚が職場でド兄さんの話をしていたのには驚かされたもの。『処刑剣』まで来たのには驚きましたよ。《精武風雲》がこっちまで来るかどうかはわからないけど、せめて《武侠》の日本公開決定の暁には、こっちまで来てほしい…。

 

主演女優賞:アンバー・クオ(台北の朝、僕は恋をする)

 作品自体の出来もよかったけど、やっぱりアンバーちゃんはかわいかった。もうこれだけで主演女優賞決めちゃいました。いいんです、独断と偏見で(笑)。

 

助演男優賞:ウェン・ジャン(海洋天堂)

 新人賞にしてもいいかなーと思ったけど、年齢的な面と、今後の活躍も期待できそうなので、この賞を。やっぱり名前がユニークだ、文章くん。

 

助演女優賞:グイ・ルンメイ(海洋天堂)

 ルンメイのはかなさはいろいろ応用が効く感じがする。『密告・者』の彼女は痛々しくも魅力的だったけど、この映画の彼女のちょっとさびしげな感じもまたよかった。結局好きなんだな、ルンメイが(笑)。

 

新人賞:トー・ユーハン(葉問2部作、香港四重奏、1911
      イーサン・ルアン(モンガに散る)

 今年は男優の当たり年でもあったかな。香港でも大陸でも着実にキャリアを積んでいるので、早いところ当たり役が観てみたい杜宇航、そういえば高良健吾くんにも雰囲気が似ているような(この映画限定だろうか?)イーサン、文章くんとあわせて、今後が楽しみ。

 

監督賞:ニウ・チェンザー(モンガに散る)

 そして最後が監督賞。あははは、豆導(でよかったっけ、愛称?)でしたね。ユニクロのモデルにもなってしまう監督、いつでもイケイケでいてくださいませ。

 とまあ、こんな感じにまとまりました。はい、来年は頑張って中華電影を観ることにします。VCD未見の山も崩していかないと、きりがないもんね。

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