イケイケ女子、イケイケの街にて、敗北す。
たった今まで、土ドラ『上海タイフーン』を観てました。
これまで上質な社会派作品や働く人々のドラマを数多く産み出したNHKの土ドラ枠&実力派女優木村多江(以下多江しゃん)とピーター・ホーの共演、ということでかなり期待してました。
ちなみに、マイベスト土ドラは『ハゲタカ』です。
前置きはそこそこに、率直な感想、行きます。
これ、いつの月9ですか?
月9ファンの皆さん、ほんとにすみましぇーん。
脚本の方は、当の月9で『検事クリューコーヘイ』(検索除け)や今度映画化される『探偵博士がりれお』(これ検索除けになってないぞ)を手掛けた方とか。
はー、だから月9っぽいのか。
ちなみにこの方、再来年の大河で龍馬を取り上げるそうですね。
多江しゃん演じるこの物語のヒロイン、野村美鈴(以下メイリン)は32歳のバリキャリ女子。そんな彼女がレディースファッションからランジェリー部門へと異動し、ちょっと中国語が話せるから上海へ出張したことから彼女の転落が始まる。現地の出資者曹飛(ピーター)との取引で日本流を押し切ったことで衝突し、上司も彼の言い分を通したことでブチキレ退社。長年の恋人にもわかりやすくふられ、再就職もままならず、プライドの高い彼女は「ワーキングプアになるかもー」とわかりやすく凹む。ふとしたことで再会した曹飛に厳しいことを言われたことがきっかけで、メイリンはリベンジを決意し、上海に渡る。ホテルで出会った日本人ビジネスウーマン三井香(松下由樹)のように、この街で起業して見返してやる!と息巻くが、現実は彼女の想像以上に厳しくて…。
あー、結構ツッこみたいとこ多いかなー。でもアタシ、上海で働いたことないからなー(汗)。
第1話&第2話予告を観る限り、メイリンがわかりやすくイタいです、同じ30代独身女子として。まーでも、彼女の当初のスタンスが、どっかで中国(&アジア)を見下しているってのも、設定としては珍しいことじゃないし、散々叩きのめされてもどっかで這い上がってこないとドラマにならないもんね。
メイリンがあまりにアイタタなので、当初はヤなヤツ?に思えた曹飛も、毒っ気はそれほどでもないかな。今後、メイリンと彼が恋に落ちたらそれこそ月9と化しそうでブーイングもんなんだけど、ここは富士電視台じゃなくてNHKなので、あえてお仕事面を強調してもらわないとね。頼みますよ!って全て撮影終了している今こういうのは野暮か。
ちなみに、日中間のお仕事面のゴタゴタを描いた作品だと、谷崎光さんの『中国てなもんや商社』をさとちゃん(小林聡美)主演で映画化した『てなもんや商社』がおもしろかったけど、さすがにそういうお笑いな展開を求めちゃいけないか。
ともかく、今後の展開に期待ってことかな。
しばらく観てから、また感想書きますわ。
ところで個人的に気になったキャラは、MEGUMI演じる遠野麻里。上海の不動産屋に勤務しているという設定なんだけど、そういえばワタシの高校時代の友人にも北京に留学後、上海の不動産屋に就職した子がいるんです。彼女のその近況を聞いたのがかれこれ10年前。連絡が途切れてしまったのでその後の状況を聞いていないのだけど、彼女、元気かなぁ…。
ああ、アタシも語学の勉強頑張らなくちゃ。
ってメイリンや香のように、上海や香港で起業したいわけじゃないけどね。
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