曖昧な週末(1999/香港)
なぜか“春のアラン・マック祭り”状態でVCDの『曖昧な週末』を観る。
おお、ビデオ発売元のタキ・コーポレーションに紹介サイトがあったぞ!
ドンこと志強(マーク)はコンピューター会社に勤めるマジメなサラリーマン。誕生日の次の朝、二日酔いで目覚めた彼は“ソニア”という女性とベッドをともにしたことしか思い出せない。傍らには水色のファイロファクスの手帳が忘れ去られており、連絡先に電話すると男が出た。
彼女を探すためにクラブに来たドンは、レイヴパーティーで魅惑的な女性ニコール(ジェイミー)とエキセントリックなゴードン(サム)と出会う。ニコールに心を奪われたドンはソニアのことなど忘れて彼女との情事に身を任せ、さらにはトイレでファイロファクスをなくしてしまう。
そのファイロファクスを拾ったのは広告ディレクターのアシュリー(ヨーヨー)。連絡先に電話すると、ソニアの恋人だという弁護士のスティーブン(テレ)が応答した。アシュリーは新聞記者と身分を偽り、失踪したソニアを探すことにする。
スティーブンと一緒にクラブに来たアシュリーは、挙動不審なゴードンと出会う。ふとクラブを離れた彼を追いかけてみると、タイフーンシェルターの船の上で血まみれで錯乱状態になっていた。彼女はゴードンがソニアを殺したと確信する。
そのゴードンは仕事をクビにされ、知人の医師パトリックを頼って検査をしてもらうと胃から出血していると告げられて強引に入院させられる。しかし、レイヴこそ生きがいと感じている彼は点滴管をしたまま病院を脱走する。
次の週末、ドンはニコールが別の男と愛し合っているのを見て愕然とする。ゴードンに声をかけると彼は血にまみれていた。そして、突然警察がやってきて彼を逮捕する…。
おお、ワタシも若いころはよく香港のクラブで踊ってたよ…ってーのは冗談冗談。実際は一度しか行ったことないです。
香港のオサレ系ミュージシャン(多分)であるマーク・ロイが主演と同時に音楽を務め、アランさんが監督を手がけた(デビュー作…なの?《愛與誠》はこの次の年の作品だし)この作品、最初のレイヴシーンからドン&ニコールのラヴ・アフェアまでは結構たるくて(爆)、このままトランス系せいすん映画をダラダラやってたらヤだなーとややイラッとしていたら、ゴードンが逮捕されて物語はいきなりミステリー展開になってしまう。
をを、さすが無間道の産みの親!やっぱりアランさんならこうでなくちゃ!
そんなわけでアシュリー&スティーブンの物語パートはかなり楽しめた。しかしスティーブン、恋人を失ったばかりでよく別の女とベッドインできるもんだなーと思っていたら…そういうオチかい!?(あえてネタバレせず)
そしてゴードンのパート。笑えたといえば笑えたんだけど、どうも彼が余命わずかもないように見えてしまったのは、中国語字幕を正確に読み取ってないからか?彼が病をおしてまでもレイヴに執着する理由がちょいと読み取れなかった。
最終的に、とっちらかった謎を全て収束させたのはさすがだと思ったのだが、あのオチってば!!今年のテレのエイ○リル○ー○ネタそのものじゃんかよー!!9年前にやってたのか、それを!
ところで、ジェイミー・オンといえばかつては梅宮アンナ小姐とともに某資生堂の化粧品のキャラクターも務めた経験があるお嬢さん。初見はもちろんジェネックスなんだけど、最近すっかり見かけなくなっちゃったなぁ…。結婚して引退したのか?
欧米華僑らしい彼女は台詞のほとんどが英語なのだが、このところの香港映画で北京語をしゃべる俳優の出演率がずいぶん高まっていることを思うと、こういうのがとっても懐かしいって思ってしまうのだ。ああ、時代は移り変わっていくのね…とわけのわからない感傷に浸りつつ、このへんで締めることにするか。
原題&英題:周末狂熱(X'mas Rave Party)
監督:アラン・マック 音楽&出演:マーク・ロイ
出演:テレンス・イン サム・リー ヨーヨー・モン ジェイミー・オン
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