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たとえフィクションであっても、いろんな物語とリンクしてくる。

 いよいよ第4コーナーを回った感がある『ラスト、コーション』全国上映。
うちの地域では今週金曜までの上映だけど、結局3回鑑賞となった。2回は地元で、そしてあと1回はもうしばらく上映が続きそうなシャンテ・シネで。
確かに気軽にリピートして観られる作品じゃないよな、これ。『2046』も2時間を越える映画だったけど、脳内自己編集という超能力(?)を駆使して2時間にまとめて観たから5回ほど観られた。けど、この作品の自己編集は厳しかった。オヤヂ系メディアであれこれ騒がれた(やでやで…)セックスシーンを脳内自己編集したいと思ってもどーしてもできないしね(苦笑)。
 
 そんなわけで、オヤヂ系巨大メディアの興味本位記事と誤解と偏見を解くために(ってそんな使命を勝手に帯びていたのか、この場末のblogが!?なった気すんなよ自分!)もとはしが勝手にやってきた『色、戒』キャンペーンもいよいよオーラス。そんなわけで、今日はこの映画を観て思い出していたいろんな作品をつれづれに。

 まずは、このおふざけ記事でも挙げた、ポール・ヴァーホーヴェン監督の『ブラックブック』。ヴァーホーヴェンといえばラジー賞常連(&堂々のトロフィー受賞者)で知られる“暴力とセックスの巨匠(爆)だけど、オランダに帰って撮ったこの映画は比較的まともであり、2年前のヴェネチア映画祭のコンペにも出品されたくらい。さらにヴァーホーヴェンは昨年のヴェネチアで審査員も務めたわけだが、時代もテーマもかぶるこの作品をどーゆーふーに評価したんだか一度聞いてみたいよ。

 1930~40年代の上海は、戦争の影を落としながらも物語の舞台としては非常に魅力的であるのはいうまでもない。ご存知『上海グランド』や『インディ・ジョーンズ2』でもこの時代の上海を描いている。そして、80年代にマンガ読みだった女子なら名前を聞いていると思われるのが、森川久美の上海2部作-『南京路に花吹雪』と『Shang-hai 1945』。『南京路』はちょうど「ダ・ヴィンチ」2月号の「シネマ ダ・ヴィンチ」でもネタにされていたけど、もう一度読み直したくなったなぁ。

 そして、イム・ホー監督と今はなき台湾の女性小説家三毛が張愛玲の半生をモデルにして作り上げた『レッドダスト』。『色、戒』や、佳芝のモデルとなった丁蘋如のことを知らずに観たので、漢奸との恋愛というテーマはかなり大胆だなとビックリしてしまったのだけど、佳芝の人物像は丁蘋如に張愛玲の若い頃をミックスして作り上げたといえば腑に落ちる次第。これも再見したいけど、日本語版DVDは出ていないんだっけ…日本公開されているんだから、是非字幕で観たいんだよね。

 あと、いろいろ探したらいろんな作品とのリンクもでてくるのではないかと思うんだけど(例えばオールドハリウッドのフィルムノワールとか)、とりあえずこんなところを思い出した次第。漢奸つながりなら『川島芳子』も挙げられそうなので、これも今度観ておくか。
 皆さんは、他にどんなものとリンクさせて観たのでしょうか?

 ところでこの映画、日本に先行して上映された米国では、ブロークバックに比べてそれほどヒットしなかったという。その原因は「米国人が複雑な20世紀アジア史をよく知らないから難しかったのかもしれない」とか言われていたけど、案外例によって例の如く、字幕を読むのが大変だったからじゃないのかっていう気もした。だってほら、無間道シリーズを知らずに平気で『ディバ』に作品賞与えちゃうアカデミーがある国だからねぇ、とかなんとか言って1年前の恨みをここで蒸し返すのであった。…ってこらこらぁ!

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