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あの企業の参入に、香港映画の運命やいかに?

 東京国際の感想は、まだ『女人本色』と総括が残っているんだけど、週末に飛び込んだこの話題に驚いたので、ちょっと中断。

エイベックスが香港映画会社の株取得(日刊スポーツ)

レイモンド・チョウ氏が引退…ブルース・リー“育ての親”(スポーツ報知)

 かなり衝撃的なニュースでした。
 ええ、バブル期における、ソニーのコロンビア買収や松下のユニバーサル買収(のちに売却)などのジャパンマネーのハリウッド買占め以上の(こらこら)。
 最初はエイベ自体がゴールデンハーベスト(以下GH)を買収したのかと思って「うぞー!いやだー!!」と驚いた。だが、記事をよく読んでみると、エイベグループの中国傘下にあるエンタメプロダクション橙天娯楽(所属俳優は梁家輝、夏雨くんなど大陸俳優としては結構いい面々)がGHの最大株主になったことで、直接の買収ではないと知ったものの、いずれはエイベが買収する気満々なんかじゃないか、と一通りの心配をしてしまうわけで。

 すでに映画製作から撤退し、今はシネコン経営や配給(この冬香港で観た《生日快楽》を配給していて、えーロゴ変わっちゃったんだーとひそかに残念に思った記憶あり)を執り行っているGHだが、橙天の株取得によって果たして不死鳥のごとく蘇るのか、というより、先にも書いたようにこれを足がかりにしてエイベが香港や大陸娯楽に進出してかつての日本でやってたようにブイブイ言わせるのかと思うと、かなりゲンナリ。
 おそらく今後、GHの名作映画(いいやつばっかりだもんなー)はエイベの映像ソフトで最発売されるのだろうけど、エイベといえば日本でブイブイ言わせていることはおいても(いっぱいツッコミしたいがここで書くことじゃない)、イニDや傷城のプロモに歯がゆい思いをした過去もあるし、《赤壁》でも、先頃この会社の芸能部に移籍した中華方面への進出に熱心な某歌舞伎俳優(スマンこんな長い説明で)が出演すると聞いて、ただでさえ頭を抱えている。
 今後は、ぴんちーぷー小姐以外に、この会社所属のアーティストやタレントがプロモや製作映画にどんどん出てくるのかと思うと、なんかなぁ…。 

 以下は完全に独り言。話半分に読んでください。
 これならまだ10年前にGHに出資して共同で映画を製作していたり、香港明星の日本でのマネージメントを手がけていた(金城くんも一時期所属していた)“藝神集団”ことアミューズのやり方のほうがよかった(今は大韓方面でそれをやっているんだっけ?いや、詳しくは知らないんだけど、以前ここにドンゴンが所属していると聞いて驚いたので)。
 おーい、フクヤマくんや南方総明星楽団(笑)や色情画像楽団(なんだその嘘中国名は)は香港や大陸で人気ないのか?
 2本の香港映画で主演を張った靖子ちゃんの後輩、ふかっちゃんやジュリちゃんはどうだ?あと、最近この事務所は特撮ドラマの主演もかなり輩出してるから、若手俳優くんを香港のワイヤーワーク&ノースタントアクションでちょこっと鍛えてやってもいいと思うんだぞー(無理か?苦笑)。
 そーいえばケリーの日本側マネージメントは未だにここなのか?

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コメント

>ケリーの日本側マネージメントは未だにここなのか?

ここではなくて、ずっとこっち↓です。

http://www.chiara-int.com/

過去の業務を見ると意外と不思議、興味深いですよ。

投稿: Kumi | 2007.11.07 04:10

 Kumiさん、ありがとうございました!
 きっとご存知じゃないかと待っておりましたよ。

 10年前、JICAの機関誌でアミューズの中華圏進出に関する記事を読んだことがあり、そこで登場したのが金城くんにケリーにカレンだったので、てっきり日本でもアミューズがマネージメントしているのかと思っていました。
 でもこの会社、アミューズとは全然関係ないんですね…?社長さんの名前はどこかで聞いたことがあるんですが。

投稿: もとはし | 2007.11.07 21:39

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