《超級学校覇王》(1993/香港)
久々に大プロデューサー様が来日されて、某お昼のバラエティ番組でいじられたり(泣)、迷の皆さんと楽しい時間を過ごされたということで、今作品は大プロデューサー様来日記念と、前回の《忠義羣英》に続いて、全盛期の香港映画が得意としたパク…もとい無許可インスパイア映画つながりでの鑑賞となっております。
90年代前半、日本のゲーム界でひとつのアクションゲームが話題となった。その名は『ストリートファイターⅡ』。そういえばデビューしたての水野美紀ちゃんがこのゲームのキャラクターのコスプレをしてCMに出ていたんだっけねー、なんて懐かしく思ったのだが、ワタシはゲームに全くといって興味がないので、どーゆーゲームだかやったことありませーん。そーいやあこれ、ハリウッドでも映画化されたけど、それに先駆けて(もちろん無許可で)映画化したのは香港で、しかも王晶作品。もう大笑い必至ってのがよくわかるなぁ。
2043年香港。死刑を控えた未来の黒社会のボス“将軍”の部下、阿健(イーキン)、泰王、トヨタが将軍奪還を画策し、過去にタイムワープして将軍に死刑を下した裁判官余鉄雄を暗殺しようとするが、未来警察のスペシャルチーム“飛龍特警”のアーロン(アーロン)、鉄面(アンディ)、掃箒頭(學友)たち4人がその計画をかぎつける。そこでアーロンを除く3人が過去に行って余鉄雄を探し出すことになる。
それより50年前の1993年。高校生の阿雄(ディッキー)は学園のボス忌安(ホイホイ)にいじめられ、家に帰れば母親の春代と妹の春美(チンミー)に尻を叩かれるヨワヨワな日々を過ごしていた。自殺を考えた彼の前に現れたのが飛龍特警たち。鉄面たちは阿雄の学校に裁判官がいることまでは突き止めたが、なにせ50年前なので誰なのかがわからない。阿雄を助ける代わりに先生や生徒として学校に潜入し、若き日の裁判官を探すことにする…。
さすが王晶!ゲームがわからなくてもものすごーく笑えるぜ!
観たビデオはもう10年以上前のもので、ものすごーく画面が劣化(コピーの繰り返し過ぎで?)していて、ヤムヤムのやっていた役はダルシムなのか泰王なのかよーわからんくらいだったけど、それでも充分笑えたもの。
アクションはチン・シウトンということもあって、バリバリ力入りまくり。てゆーか、これを観て気づいたんだけど、『少林サッカー』を例にとってもわかるように、シウトンさんのアクションは結構マンガチックでバカバカしい動きをダイナミックに見せることに全力を注ぐんだな―と思った次第。ゲームキャラの動きは結構研究しましたって感じがするもの。来年公開の『どろろ』もこんな感じになるんだろーか。
四大天王のうち3人(出ていない黎明はなぜか役名で登場。しかもホイホイの部下)が登場しているものの、アーロンは最初と最後だけの登場で、劇中大暴れするのはアンディと學友さん。學友さんは主題歌も歌う大サービスだけど、俳優としての彼は言うまでもなく大暴走することがお約束なので例によってのハジケっぷり。アンディは…主役なのでカッコいいんだが(鉄仮面にウルヴァリンみたいな鉤爪がトレードマーク)、ホントにお間抜けな役も似合うよなぁ。彼と恋に落ちて、バッタもんの春麗に変身するチンミーも見もの。
そういえばディッキー、初めて顔と演技を見たんだけど、…もしかしてアンディより背が低い?と思ってしまった。
他にいろいろつっこみたいことがあったけど、とりあえずここまで。
これを観たことで、次回鑑賞もアンディ作品にしようかな、と思った次第。
英題:Future Cops
監督:ウォン・チン 撮影:アンドリュー・ラウ アクション指導:チン・シウトン
出演: アンディ・ラウ ジャッキー・チュン アーロン・クォック サイモン・ヤム ディッキー・チョン チャーリー・ヤン チンミー・ヤウ イーキン・チェン ロー・ワイコン
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