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『霍元甲』周杰倫

本blogは映画『SPIRIT』をオリジナルの形で上映されることを希望しております。

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記憶に新しいジェイの東京演唱会で、リンチェイの強力リコメンド映像と共に観客の心に強烈なインパクトを残した新曲『霍元甲』。かくいうワタシもあの♪霍霍霍霍霍霍霍霍!のフレーズ&豪快な太鼓さばきにやられ、これが『SPIRIT』のラストにかかるのか!カッコいいじゃねーか、これは映画が楽しみだと思い、HMVでCDを買わずに帰盛したのであるが…その後は、ええ、ご存知の通りの主題歌差し替え事件発生(詳しくはこの経緯をまとめて下さったwarner sisters様のblogをご覧下さい)。あまりもの理不尽さに「ごめんリンチェイ、『SPIRIT』は観ないかも!」と思わず叫んでいたのだけど、よくよく考えれば映画はちゃんと観るべきで、CDを入手してエンドタイトルの時に自分だけ聴けばいいことじゃないかと思い、初めてyesasiaに注文して購入したのだ。

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…というわけでやっと届いたぞ、魂揺るがす霍霍霍霍霍霍霍霍
いやぁもう、すっかりヘヴィローテーションざんす。というわけで感想。今回はとりあえず曲とPVのみの感想。
DVDに収録されている『11月的蕭邦』全曲PV(これもすごいなー)と香港演唱会ハイライトは別記事にてアップします。

曲の一部は台湾アルファの特設サイト映画の予告編、そしてわざわざ「※本編では使われておりません」の字幕が追加されているTVCMで聴けるけど、通しで聴くとやっぱりいいんだわ、これが!あまりにご機嫌になりすぎて高めだった最高血圧も下がったくらいだよ!(嘘みたいな話だが、これは本当です)
台湾や中華圏では、この曲を「中華と西洋の音楽が出会って融合した!」といったような紹介がされていた(と思った)けど、世界初披露だった演唱会での曲を聴いた時点では、かなり中華っぽい度合いの方が強かったように感じたのね。でも、CDを聴くとかなりハードロック度の方が強い(HIPHOP度よりもね)。御馴染方文山さんが書いた歌詞もなかなかよい。女声の部分の歌詞なんて、字面を見る限りなかなかおセンチだし。
この歌はリンチェイ自らが「自分の最後のアクション映画のラストを飾る曲には、失意の若者を励ますという願いをこめたいと願って、人気と勢いのあるジェイに曲を依頼した(妻のニナがジェイ好きだというもう一つの理由もあり)と指名したこともあって、やはりリンチェイ迷であるジェイがそれに見事に応えた作りになっているなぁと思ったよね。ホントにそうなんだなって思った次第。
ジェイ自らが監督したPVは、映画の場面を交えながら(劇中シーンだけど、ちゃんと獅童くんも登場している)中華なお屋敷の中で歌うは踊るは扇を振るはブレイクダンスするはでめっちゃカッコいいし(月並みな形容詞の乱発でスマン)、本編の最後にこのPV流してくれよーって何度思ったことか。あ、ジェイの着ている緑色の上着ってチョットベロアっぽい(どーでもいいことだけど)。
C/Wは香港演唱会で歌った初(これは意外)の広東語曲『獻世』。小春に提供した曲らしい。作詞は広東ポップスといえばこの人!のこれまた御馴染林夕さん。
ちゃーんと伝統的広東語曲的メロディを踏襲しているように思えるのは気のせいか?

『霍元甲』が日本でエンディングに起用されなかったのは、日本でのジェイの知名度を知らなかったビルの計算違い(苦笑)とか、日本でこの曲が流せなかったという契約の問題(というわりになぜ予告編であれだけバンバン曲を使っているの?)とか、アメリカからプリントが届いた時にエンディングに何も曲が入っていなかった(だから最初のマスコミ試写では梅林さんのインストが流れたらしい)など、いろんなことを聞いて、それなりの大人の事情も見えてきたわけなんだけど、いくら欧米系の配給会社が世界に向けてその映画を発信するとはいっても、それをオリジナルな形で観たいと願うファンは必ずいる。そして、その形の映画をたまたま観た人が、中華電影や中華芸能の世界に足を踏み入れるきっかけになるかもしれないってことを、配給会社や製作会社、広告代理店には承知してほしいのだ。わざわざ「泣ける映画だと思う」なんて言わせなくていい。一人の格闘家の壮絶な生き方と、彼に思いを寄せた歌をそのまま見せるだけで充分じゃないかって思うんだ。

というわけで、ワタシは『SPIRIT』を観に行こうと思う。『霍元甲』のCDを携え、オリジナル版が観たいという意思表示をなんらかの形でするとして

spirit_on_Js

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コメント

テンションあがりますね、この曲。MVのダンスもかなり頑張ってる感じがします。扇子で扇いでる姿にちょっと惹かれたりします^^;)古装も似合っていて。
「※本編では使われておりません」というテロップは、もしかしてこの映画が初めてのような気がしてます。珍しいというか、変な宣伝してるなぁと、全然事情を知らない人でも多少なりとも思うんじゃないでしょうか。じゃ、ナンデ宣伝で使ってるの使えるの、と。これはわたし自身が訊きたいことなんですけどね。
宣伝が流れるたびに「コレコレコレよ!」と家族に言ってます^^

投稿: みったん | 2006.03.16 00:11

年度末の忙しい時期、ストレス解消に聴いて踊って吼えております(半分ウソ)。太鼓→中国琴&二胡→ギターと連なる前奏の高揚感がたまらんです。PVではみんなで扇をパシッと開く決めポーズがいいですね。
実際、「※本編では使われておりません」って初めて観ましたよ。なんでわざわざ断っているの?って一般の人でも思ってしまうのでしょうね。そしてググッて真実を知るのかも(^_^;)。

投稿: もとはし | 2006.03.16 22:20

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» 「SPIRIT」は端正で真面目な物語だった [nancix diary]
「SPIRIT 霍元甲」の試写会in大阪に、行ってまいりました。 この映画は主題歌差し替え問題と、中国での霍元甲の子孫からの訴訟問題で気が重く、うっかりヒットした日にゃ日本の配給会社の担当宣伝マンが映画宣伝セミナー講師として得意がって語るのかと思うとケッタクソ悪..... [続きを読む]

受信: 2006.03.16 17:38

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