『November's Chopin 11月的蕭邦』周杰倫
↑なんだかチョコレートの箱みたいだと思った歌詞ブックレット(右)
本題に入る前にまず一言。
祝!周杰倫先生香港電影金像奨最優秀新人賞ノミネート!
…以上。では本題。(なお、金像ノミネートについては近日記事をアップします)
ジェイ演唱会ですっかりヘヴィロテになっている『11月的蕭邦』。今回は日本盤で買ってみた。
ヴェネチアロケの写真が満載のチョコ、もといブックレットとカレンダーはなかなか美しい。風景が。もちろんジェイも。(こらこら、おまけみたいに言わないの)あと、イニDオリジナル版の主題歌&挿入歌も入ったのは嬉しい。(『initial J』買ってなかったもんで)
『葉惠美』や『七里香』を継承したようなHIP HOPナンバーもあるけど、全体的にはメロディアスな曲が多くて聴きやすかった。ラップをやってもスローなビートだったりするし、“11月のショパン(直訳)”という題名が象徴するように、クラシックを原点とした曲調なので、初心者にも馴染めるんじゃないかなーって思うんだが、いかがなもんでしょうか?
印象的な曲についてコメントを、DVD収録PVの感想とあわせていくつか。
ショパンのノクターンをモチーフにした『夜曲』は過ぎ去った愛を歌った曲。PVではニューヨーク(だよねー)を舞台に、逝ってしまった恋人を偲ぶストーリー展開に仕立てられていた。ペプシのCF曲だという『藍色風暴』はロックとヒップホップとエレクトリックと賛美歌が融合した激しい曲。ちょっとリンプ・ビスキット(ウーさんの『M:i-2』のテーマで御馴染)っぽい?中国の故事をテーマにしてかなわぬ恋を歌った『髪如雪』はジェイ自らがPVを監督したそうで、現代と古代、二人の女、赤と白という鮮やかな対比が美しい。PVはヴェネチアロケ敢行&周迅と共演の『四面楚歌』は実体験から歌ったもの?あとはイントロのアコースティックギターが美しい『黒色大衣』や効果音が激しい『逆鱗』も印象的だし、コンサートでも南拳のLaraちゃんとデュエットした、透明感あふれる『珊瑚海』も聞きこむとステキである。実は初視聴になる『飄移』(祝・金像奨最優秀主題歌賞ノミネート!)、イントロ前の文太パパ&拓海の北京語での会話が楽しかった。『一路向北』、これはやっぱりスクリーンで聴きたかったなぁ。これを聴いてちくしょう吹替版のバカー(爆)と叫び、DVDレンタルでオリジナルを観ることを決意したのは言うまでもない。もちろん『楓』や『浪漫手機』や『麦芽糖』もよかった。捨て曲ははほとんどなし。よーしよし。
今までに何度も書いているように、ワタシはアメリカと日本のHIP HOPがホントにダメなんだけど、ジェイだとそういうナンバーもすんなり聴けてしまう。なんでだろうか?と思ったところ、やっぱり声かなーという結論にたどり着いた。よくよく聴いてみるとジェイの声ってやや高め(と言ってもそんなに高くもない)で透明感がある印象がある。ジェイに限らず、中華男子(特に台湾)アーティストの歌声は高めで甘い。日本や米国のラッパーは声が低いからどうも、と思うことがあるんだけど、ジェイの声でラッブされると、その声のよさから非常に馴染めるのだ。(宏くんのラップも同様。でも宏くんとジェイはまた雰囲気が違うんだよね。これもまたいつか記事にしてみたいんだけど…)まぁ、ジェイの曲はジャンルがクロスオーバーしてるから、それぞれのジャンルのいい点を生かして聴けるという利点があるのかもしれないね。
…やっぱり「霍霍霍霍霍霍霍霍!」じゃなかった『霍元甲』のシングルも買っておけばよかっただろーか。
そういえば、本日の読売新聞にジェイ演唱会の記事が出たようで。レビューを書かれた大野さんは6年前のレスリー演唱会の記事も書いていた記憶もあるので、中華アーティストのライヴもよく観られている方のようです。結構好意的な評価で嬉しいですねー(^o^)丿。
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コメント
今回のアルバムは、個人的に濃厚に感じた『葉惠美』や『七里香』と比べるとかなりあっさりしていて、くせがなくて、聴きやすいかったです。ヴェネチアで撮影したブックレットもカレンダーも美しくて。あ、Jayがですが(笑)。あれはカツラを着用してたとか・・・。
『一路向北』なんですが、イントロ前の部分がこのアルバムに収録されてるバージョンと『Initial J』収録バージョンとは違うんですよ。映画ではたしか『Initial J』収録バージョンでした。わたしは『Initial J』収録のほうが好きです実のところ。
『霍元甲』のシングルは、日本版が出るのか不明ですけど、ショパン全曲のMV(DVD)と香港コンサ(25分)が付いてるし、MVには劉畊宏ももちろん?出演していて、見応えあります。
劉畊宏の新アルバムの曲『彩虹天堂』はJayが監督してさらに出演もし、おまけにショパンの『楓』の続編となっていて、こちらもなかなか良いですよ。
投稿: みったん | 2006.02.12 16:19
あー、違った・・・。
『一路向北』ではなく『飄移』でした。
投稿: みったん | 2006.02.12 16:25
ブックレット&カレンダーを見ていて、なんか微妙に髪型が…と思っていたら、カツラだったんですね。やること細かいぞジェイ。
そういえば演唱会の最初の方で、銀色のメッシュを入れた髪型をしてましたけど、あれもカツラだったのでしょうか?衣裳換えではメッシュがなくなっていたので。
『Initial J』は持ってなくてもなんとかなるかなーと思ったのですが、『霍元甲』はアルファの特設ページで視聴して「やっぱり欲しいかも…」なんて思ってきました。PVも観たいし。杉浦先輩、もとい劉畊宏のアルバムもなんとなく興味があるし…ははは、どーしよーって感じですね。
投稿: もとはし | 2006.02.13 19:57
メッシュの入ったJayは前にネットでみたことあったんですけど、あのコンサ時のJayはなんだか微妙に髪の量が増えてたような気がしてます(^ ^;)
>衣裳換えではメッシュがなくなっていたので。
そうなんですか。夢中で気づきませんでした。髪の量に変化はありませんでしたか(って何訊いてるんだ自分)。
投稿: みったん | 2006.02.14 00:55
>髪の量に変化はありませんでしたか
変化…、うーーーーん、前髪くらいでしょうか?というかジェイの前髪のすきかたって微妙に薄いですよね。気にしてるのだろうか(ってどこを?)
…失礼しましたm(_ _)m
投稿: もとはし | 2006.02.14 23:06
そして、また(>_<)「霍元甲」のエンディングでは周杰倫の歌が聴けないことになりましたね(TT)。
お願いだから、せめてこういうのはイメージソングくらいでやめておいて欲しいものです。配給会社さん、自社タレントを使いたいとは言っても、冷静な判断を…もう遅いですけど。
そのグループは格闘映画好きの方々のアイドルなのでしょうか。確実に、周杰倫ファン(=ある程度の中華迷)で、(格闘技は好きでは無かったとしても)周杰倫の歌が使われているなら観ようか、と思っていた層を逃しましたね。
ソニーさんって、映画の配給はしないのでしょうか。周杰倫モノは自社配給でお願いします!…と、配給などのシステムはよく知りませんが、がっかりして思わず書き込んでしまいました。
投稿: ぷぅ | 2006.02.19 23:17
ところが!代わりに主題歌を歌うハイなんとか…っていうのはジェイと同じソニー所属なんですよ…
つまりソニーはジェイのプロモーションよりその何とかいうグループの方が大事だと考えたわけで…
私も映画館でジェイの歌を聞けるのを楽しみにしてました。ほんとにこの件にはがっかりです。
投稿: KEI | 2006.02.20 01:54
ぷぅさん&KEIさん
情報ありがとうございます。この件に関しましては今日の記事で取り上げます(これからアップします)。
韓流映画では声が吹き替えられても主題歌はそのままだし、大韓歌手もばんばん来日して稼…もとい注目されているのに、なぜ中華圏芸能は冷遇されるんでしょうねぇ?
投稿: もとはし | 2006.02.20 21:13