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頭文字D(香港=日本/2005)

うううううううううー(大泣)。ちくちょうちくしょうちくしょう、どーしてうちんとこでは日本語吹替え版しかやってくれないだよ『頭文字D』を!
ホントは来月仙台で字幕版を観ようと思ったけど、結局ぽしゃっちまいそうだよー!土曜のレイトに行ったら、周りはいかにも“岩手の秋名山”こと国道455号(大嘘)で走ってます的なにーちゃんばっかだし(でも久々に映画サークル友達にも会えた)、ジェイはともかくえぢもショーンもチャッピーもアンソニさんも阿Bも杏ちゃんもベラベラベラベラ日本語しゃべりやがって…ってちょっと待て!杏ちゃんは日本人だろーが!それでもオレは杏ちゃんのふがふがふがふがふ…(以下ブラックアウト)

…えー、大変失礼しました。ただいまはなんかあれこれ言っていたのは、暗黒もとはしでございます。仕切り直させていただきます。

以前も書いたように、香港では返還前後から『フル・スロットル』や『超速伝説』などのレーシング映画も作られてこともあって、若き走り屋の青春を描いたマンガ『頭文字D』は昔から大人気だった。これが香港で映画化という噂が挙がったのが数年前。当初は大御所の徐克(ツイ・ハーク)の名が挙がったものの、諸事情により降板、替わって登板したのが、『欲望の街・古惑仔』から香港の若者像を描いてきたアンドリュー・ラウと『インファナル・アフェア(以下“無間道”)』でアンドリューとコンビを組み始めたアラン・マック。そして主演にはなんと台湾の実力派シンガー、ジェイ・チョウを起用し、オール日本ロケ、日本のカースタントチームを使いつつ、主要キャストをジェイとヒロインの鈴木杏以外は香港人で固めたという、日本人では絶対考えつかない方法(当たり前だ)で映画化を実現してしまったのだ。

藤原拓海(ジェイ)18歳、群馬県出身&在住の高校3年生、普段は親友の立花樹(チャッピー)と彼の父親祐一(阿B)が経営するENEOSのスタンドでアルバイトをしている。実家は父・文太(アンソニー)がひとりで切り盛りする豆腐店。つい最近樹と一緒に普通免許を取得したばかりだが、実は中学生の頃からこっそり車を運転していた。父の命令で早朝に秋名山を通って豆腐をハチロクで配達しており、カーブの多い下り道を走っていくうちにいつの間にか高度なドライビングテクニックを身につけていたのだった。
ある日、拓海は樹を通じて妙義山ナイトキッズの中里毅(ショーン)と赤城レッドサンズの高橋涼介(えぢ)という二人の走り屋と出会う。スピードを競い合うよりも幼馴染の茂木なつき(杏ちゃん)との恋が気になる拓海は、ついついそちらの方ばかり気にしてしまう。しかし、プロの走り屋集団「エンペラー」のナンバー2、岩城清次(ウィール)を負かし、彼が「エンペラー」リーダーの須藤京一(小春)を担ぎ出してリベンジし、見事に惨敗したことがきっかけで、拓海の中で何かが変わってくる…。

…感想?うーむ。意外と楽しめたっすよ。でも、日本語吹替えじゃなきゃもっと楽しめたのは言うまでもないよ。もちろんさ!
確かにさ、この映画の対象である一般人にはあれでよかったのかもしれないけど、なんかさー、みんな顔と声を知っているだけあって、声優さんによるオーバーアクションで話されると尻がこそばゆくてさぁ…。逆に香港で日本語吹替えのドラマを観ても、そんな気分にはならないんだけどなー。納得できたのは、『無間道』三部作でも声をあてたと言うアンソニーの磯部勉さんかな(ハリソン・フォードや『エアーウルフ』のジャン・マイケル・ビンセントの吹替で御馴染。最近ではマジーロのウルザードか)。「…うめぇ~」ってそればっかだけどさ。あと、チャッピーは日本語吹き替えでもノリが変わんなかったなー。いったいだれ?ああ、山口勝平か。ふーん…。それ以外は…もうしわけない、ホントに、ピンとこなかった。
と、これ以上声についてあれこれ言うとまた暗黒もとはしが出てきて暴言吐きまくるので、ここで冷静にならねば。
では、各キャストについて。
歌ばかり聴いてきた(PVで演技はみたけど)ジェイ、結構うまかったではないか。きっとホントの拓海もこれくらいボケボケ&モジモジ君なんだろうな。ちょっとした表情がよかったな。
彼と対決するえぢ&ショーン。おお、『無間道Ⅱ』では実現しなかった(はず)ツーショットじゃねーか!いやぁ、いい眺めだ。ショーン、ヒゲがなきゃもっといいオトコだぞ(注・個人的好み)。…しかし、ナイトキッズの面々を見ていて思ったのは「オマエら、実はGボーイズ(fromIWGP)だろう!」なんだが(大笑)、なぜだ?ああ、某脇君がいたからか?
えぢはいい男だった~。自分としてはあまりツボがないはずなんだけどね。まー、この映画では小春の次にオトナだからかなぁ。ショーンより格があったというのは言い過ぎか。そして小春。…幾つの役だ?ってゆーか若造どもの中にちゃーんと馴染んでいたのはすごいな(声は一番合ってなかったが)。
チャッピーはさっきも書いたように日本人役とは思えないノリ演技。そのコスチュームのキテレツさと合わせて役作りしていないだろうオマエ(爆)。いや、楽しいけどさ。それでもいいけどさ。ノリといえば杉浦先輩ことウィール・リュウも妙なノリだった。ってゆーか最初岩城が杉浦先輩だって思わなかった。やっぱ脱いでご立派な胸筋見せてくれなきゃわかんないよー、杉浦先輩!
でもでも、あれこれ言ってもやっぱり楽しいのはオッサンたちだろう。びば!アンソニーさん&阿B!オッサンたちがこの映画の一番のMVPだったよ、自分的には!オッサンたちだけ観ていても幸せだったもの!クルマなんかどーでもよくてさ!(ってそれじゃこの映画の趣旨、まるまんま無視じゃん!)
というわけでしまい…あ、杏ちゃん忘れてた!う~ん、さすがに演技派ではあるのだが…。ごめん。でもかわいいから許す(ってなんか違うような)。

なんかまともな感想にならないなぁ。おのれ吹き替え版め!(まだ言うか)
ここは来月上京するときにでも、ぜひとも字幕版を観てリベンジ感想を書かねば!待ってろよイニD字幕版!いつかオレのものにして…ってそのノリはいったいなんだよー!?と混乱のまま、終了。

監督:アンドリュー・ラウ&アラン・マック 原作:しげの秀一 脚本:フェリックス・チョン 音楽:チャン・クォンウィン
出演:ジェイ・チョウ 鈴木 杏 アンソニー・ウォン エディソン・チャン ショーン・ユー チャップマン・トウ ケニー・ビー ウィール・リュウ(リュウ・ゲンホン) 阿部 力(李冬冬) チャン・シウチョン(ジョーダン・チャン)

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コメント

どもども!
「頭文字D」吹替え版でご覧になってんですねぇ~
ホント、字幕版を見たいとゆー衝動が抑えらんなくって参っちゃいますよねぇ~
私も仙台へ見に行けるかビミョーなのが、悲しいです(-_-;)
TBさしてもらいましたm(__)m
では☆

投稿: えま | 2005.09.26 23:31

すみません、暗黒もとはしさんに笑ってしまいました。吹き替え版も面白そうだったりして…。

ぜひぜひまた字幕版を観た感想を楽しみにしております〜。

投稿: tomozo | 2005.09.27 21:41

どーもー、暗黒もとはし登場でーす。ゲロじゃなくて暴言吐きまくりまーす。
…嘘でーす。普通のもとはしです。

>えまさん
TB多謝です。やはり先に吹き替え版を観ざるをえない状況になってしまいますよね。
なんとか上京の折を見て字幕版を観たいもんです、ホント。

>tomozoさん
字幕版の魅力は、杏ちゃん自らの吹き替えによるラブリー演技でせうか…。
そーいえば、ほとんどの声優さんを知らなかった自分でございます。ほほほほほほ。

投稿: もとはし | 2005.09.28 00:30

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公開二日目の日曜日…混んでいるのを覚悟で観てまいりました!!"イケてるお豆腐屋サン"は、やっぱ渋くてサイコーだったぁ〜(≧▽≦)ノうちの地元は"吹替え"版の上映しかない…... [続きを読む]

受信: 2005.09.26 23:27

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