ゴッド・ギャンブラーⅡ(1990/香港)
“賭神”がユンファ、“賭聖”が星仔、そして“賭侠”は華仔!というわけで、前回観た『賭聖外伝』と『ゴッド・ギャンブラー』2作共通の続編という、ついあまりにもお手軽すぎるぞ王晶!と叫びたくなる《賭侠》を鑑賞。考えてみればこの映画は今から15年前の作品、当時の香港映画はこういう作品もありだったと考えると、時代は移り変わるもんなんだなぁ…と感慨深くなってしまったのはいうまでもない。登場人物の服のセンスとかそのへんにも時代を感じるけど。
“賭神”(ユンファ)の後を継いでギャンブラーとなり、“賭侠”と呼ばれるまでに成長したナイフ(アンディ)が香港に帰ってきた。師の教えを守り、賭けの儲けを慈善事業に寄付してきた彼は香港でつかの間の休息を望む。
一方、超能力者で“賭聖”と呼ばれる星(星仔)は“賭神”への弟子入りを望み、彼の弟子であるナイフと対決しに、達叔父(マンタ)とともに彼のもとへ。当然、星はナイフの相手にはされなかった。しかし、ナイフが謎の刺客に襲撃され、ボディガードのドラゴン(向華強)が連れ去られたことから状況は一変。星はナイフに協力し、二人は義兄弟の絆を結ぶ。超能力でドラゴンの行方を知った星は、達とともにその行き先のバーに乗り込む。そのバーにはなんと、星の目の前から姿を消した恋人・綺夢(張敏)に瓜二つな夢蘿(張敏)に出あう。しかし夢蘿は星など相手にせず、達叔父と親しくする。
ナイフを襲ったのはかつての“賭神”の宿敵フセインだった。彼は自らを“賭侠”と偽り、船上ギャンブルパーティーを開いて自らを正当な後継者と認めさせようと企み、ナイフの身を狙ったのだ。さらに夢蘿もまたフセインの部下であり、彼女とデートした達叔父も拉致される。
師匠ほど完璧なギャンブル術を持たない、まだ未熟なナイフ。強力な超能力者に力をコントロールされ、力が使えない星。さまざまなものを失った彼らはそれでもへこたれず、フセインとの賭け勝負に乗り出すのであった…!
確かにストーリーはほとんど忘れたものの(チョコレートを食べれば思い出すかも?)、多少は記憶にあるので、凄腕のボディガードのドラゴンとか、場末の賭博上の主シン・フィオンとかは覚えていたので、そのへんではもちろん笑えたのはいうまでもなし。このへんを考えれば、これは確かに『ゴッド・ギャンブラー』の正式な続編で、なおかつアンディ主演映画なのであろうけど、…やっぱりシンチーが持ってっちゃってるのよねぇ(^_^;)。この年代の映画のシンチーはとにかくよく笑う。もともとシリアス顔でおかしなことやって受けを取るが得意なんだろうけど、笑うともっとかわいいんだなって思ったりして。そのへんもまた星仔の魅力なのかなぁ。うん、決してハンサムとはいいがたいし、やっぱりトニーには似ていないよなぁとも思うんだけど。
一方のアンディ。…若い。以上。
おいおいそれで終わりかよ!とつっこまれそうなのでもうちょっと書こう。
まぁ、完全なアンディ単独作品じゃないこともあって、彼独特のヒロイズム(恐怖の出血多量&ゲロ吐き男とか哀愁の鼻血野郎とか)は当然ない。ついでに顔もちょっと違う感じ。うーむ、なんでだ?若いから?というわけじゃなくて、『いますぐ抱きしめたい』や『欲望の翼』のときとも違うんだよなぁ。ふむむ…。
あと、ドラゴン。この人はいつ観てもすごい人だ、と思ってしまう。お兄さんが「本業(から映画人になった)」の方ということもあわせて。
ちょっと感想少なめだけど、とりあえずこんなとこかな。なんかチョコ食べたくなってきた…。
原題(英題):賭侠(God of gamblers Ⅱ)
監督:ウォン・ジン 製作:向華勝
出演:アンディ・ラウ チャウ・シンチー ン・マンタ チョン・マン ヒョン・ワーキョン ブラッキー・コー ロナルド・ウォン
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コメント
はじめまして、TBさせてもらいました。
このシリーズ2と3は続編には
なってるものの、ほとんど別作品ですよね。
アンディ主演で「賭侠復活」とか撮るなら
チャウ・シンチー主演で撮っても
いいんじゃないかと思います。
ていうか、単純にシンチー主演の
ゴッドギャンブラーの新作見たいです。
やってくれないかな、バリーウォン。
投稿: 月影星之介 | 2005.09.09 15:06
月形さま、初めまして&TBありがとうございました。
星仔もアンディも賭聖&賭侠ものに近いものは、この作品以降も結構撮っていたみたいですね。日本で公開されていないものがほとんどですが。二人ともビッグになっちゃったので、今すぐ実現と言うのも難しいかもしれませんが、いつかまた観てみたいという気はしますね。
王晶も最近妙に元気だけど、路線的にはハード系中心に作っているようですし…。
投稿: もとはし | 2005.09.11 01:01