ニコと彦と成龍さんがいま日本に来ている。
昨日、ラジオで『OH! MY RADIO』を聴いていたら、インフルに倒れたパーソナリティースガシカオのピンチヒッターとして杏子姐さんとスキマスイッチ(アフロヘアが目印のピアニスト常田くんとヤサ男のヴォーカル&ギタリストの大橋くんのデュオ)が登場。
ここで大橋くんの言葉に耳を奪われた(うろ覚えだけどね)。
大橋「そうそう、ボク今日ジャッキーに会ったんですよ!」
大橋くんの言う「ジャッキー」は当然我らが成龍さん。成龍さんが大好きだという彼は昨日、『香港国際警察』の試写会(and成龍さん記者会見)に行ったとのことだが、上記の言葉に対する杏子姐さんの言葉がすごかった。
杏子「え、ジャッキー・チョン?」
…杏子姐さん、ナイスボケ(こらこら)。さすが學友さんと共演したキャリアを持つだけあるわ。ラジオの前で大爆笑したのはいうまでもない。
そんなわけで、ただいま『香港国際警察』のプロモのため、成龍さんがニコことニコラス・ツェー、彦祖ことダニエル・ウーを引き連れて来日中。
ジャッキー来日会見、来年新宿舞台の映画(from日刊スポーツ)
おお、この記事の写真、彦とニコも一緒に写してくれた!嬉しいわ。
ニコは髪の色をちょっと濃い目に染め直したのかな?こーやって見ると、大人になったなぁニコ、なんて改めて思う。彦祖は基本的にあんまり変わらないねぇ(まぁ、ニコよりは映画でよく見かけるからってのもあるけど)。
そういえば今日はニコのファンミーティングがあるんだった。今まさに真っ最中なのかな。
ワタシの住んでいるところは田舎なので、未だに「香港映画=成龍作品」という固定観念(または時々李小龍も)がある。特に男性が多いなぁ、そーゆー反応をするのは。ジョン・ウーが聖林でメジャーになっても、王家衛作品が全国公開されるようになっても、未だにその公式は崩されない。かつてはそこにやきもきすることもあった。
今思えば、それはしょうがないことだと思う。かつて'70年代後半から80年代にかけて、日本で広範囲に公開された香港製娯楽電影といえば成龍作品だし、許三兄弟のいわゆる“Mr.Boo!”シリーズだった。当時、東京近郊に住む小学生だったワタシは、1年に二、三度父に映画館に連れて行ってもらったのだが、そこで初めて成龍さんの『ドラゴンロード』を観たのだ。(ちなみに当時のその映画館は2本立てが常識で、その時の同時上映は若きダニエル・オートゥイユがアホな予備校生を演じ、リシャール・ボーランジェと敵対していたフランス映画『ザ・カンニング』だった。こんな出会いのせいで、今やフランスを代表するヴェテラン俳優と化したオートゥイユ氏を見るたび大笑いしてしまうのだ。すまん、長くなった)当然、彼のものすごいアクションにビックリしたのはいうまでもない。
それ以来、TVや映画館でチョコチョコと成龍さん作品を観ていた。ファンになることはなかったけど、やっぱりすごいって思ったもんだった。ワタシと同じように感じた子供は多かったんじゃないかなぁ。特に映画というものは当時も今も高価な娯楽。ちょっと田舎になると上映される映画は決まっちゃう。だから、成龍作品で育った子供って全国を見回しても少なくない。
…でも、やっぱりそれだけじゃ栄養は偏っちゃったのだ。そのおかげで、上記のような公式が出来上がっちゃったんだろうな。あまりに成龍作品のインパクトがすごかったから、他の映画会社も、彼の作品以外の香港映画の売出しにはきっと困っていたかもしれない。そう、“香港ノワール”という総称を産み出したジョン・ウー&ユンファ作品に代表される映画たちや、あえて“香港映画”を強調せずに売り出した『恋する惑星』他の王家衛作品も。
日本のスポーツ紙マスコミだと、どーしても対象が映画館で熱心に映画を観る世代とはいいがたい(偏見だったらすみません)お父さん世代ってゆーか、30代以上男性向けになってしまうので、 わかりやすいフレーズやイメージが求められてしまうのだろうね。とにかく総「様」付けの“韓流”関係記事もそうだし、かつてトニーを始め香港明星が来日するたびに「香港の木村さん」「香港のブラピ」とかの枕詞がつけられたのも。
そんな状況でも、たとえ誰もわかってくれなくてもいいのかもしれない。時代は流れているし、香港映画だって進化している。今回何気なく『香港国際警察』を観に行った人が、すでに若手から中堅へとキャリアをつんできているニコや彦祖やテレ(テレンス・イン)に、旬の香港アイドルである阿Sa@TwinsはやBoy's(残念ながら解散だとか…)を知って、香港映画迷に足を踏み入れるかもしれないしね。
そんな彼らはもちろん、トニーやすーちー、星仔などとも積極的にコラボしていった成龍さんは、ハリウッドより日本より(これはちょっと違う?)も、そして誰よりも香港映画を愛しているんだろうなぁ、と思うのであるよ。
なんだかとりとめもないんだけど、これで終わり。
でもひとつ心配なことが。この『香港国際警察』、もちろんものすごーく楽しみなんだけど、ワタシの街での上映は果たしてあるのかしらん…(^_^;)。いや、最近映画館通いが減っているので、単に上映予定をチェックしていないのがいけないんだろーけど。
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