やっぱり、香港映画好きはやめられない!
まぁ、このblogは中華趣味blogと銘打っているけど、タイトルにうたっている通り、香港映画ネタ中心ですすめている。今アジア映画といえば圧倒的に韓国映画で、そりゃ韓国映画は質もいいし面白いけど、毎週新しい作品が公開されている状態でこちらとしても観るのが追いつかなくなっている。それに加えて冬のなんちゃらとか美しきなんちゃらなどの韓国ドラマブーム。なんだかねー…(-o-)*タメイキ*。
そんな中、目についたのがこの記事。
鳥瞰憂歓:香港映画は大丈夫か? 韓流の陰、公開激減
MSN-Mainichi INTERACTIVE 映画
香港映画の製作本数減少は数年前からいわれていた。でもそんな中から『無間道』3部作やジョニーさん監督の映画など、質のいいものが誕生してはいるんだけど、全体的、そして全盛期から見ればまだまだって感じなんだろうなぁ、って思うとますますため息をついてしまう。
でも、そんななか、我らが(大笑)暉峻創三さんのこのコメントを読んで、彼がプログラムディレクターを務めた東京国際映画祭アジアの風での香港映画のセレクションの意味がなんとなくわかったのだ。
映画評論家の暉峻(てるおか)創三さんは「香港映画界は今の凋落(ちょうらく)を海賊版の横行のせいにするなど現実を直視してこなかった。香港のプロデューサーをインディペンデント作品の上映会で見かけることはほとんどないし、現場のカメラマンや美術監督が監督に起用されることはあっても、インディーズからというのはなかった」と問題点を挙げる。
しかし、数年前から変化も起き始めたという。「ベテラン俳優のエリック・ツァンが、危機感を抱き、インディーズ映画の監督たちに出資するなど、若手育成に尽力している」と期待を募らせる。製作費支援のための政府による基金設立、中国との経済貿易緊密化協定(CEPA)による本土への参入など、環境も整い始めた。
ここで挙げられている例としては、アジアの風で上映された『ベッカム、オーウェンに出会う』かな。実際、インディーズでビデオ撮影で主演は子供たちだったけど、商業作品と同じように楽しめた作品だった。インディーズ作品を目にする機会がなかっただけあって、パン・ホーチョン作品とあわせてこんな作品を持ってきてくれた暉峻さんには感謝の気持ちでいっぱいだった。
東京国際ではいろいろ思うことがあったけど、『2046』もあわせて心ゆくまで香港映画に浸れた。ともすれば香港映画から離れそうになった時もあったけど、このココログを始めて、そして改めて香港映画を新旧あわせていろいろ観るようになったし、東京国際でワタシは改めて「やっぱ、香港映画はやめられないぜ!」と実感したもんだった。
さて、これからの楽しみはフィルメックスの『柔道龍虎榜』に、現在ソウルで撮影が開始されたトニー&リッチー&すーちーの《韓城攻略》だ!…といってもいまさら香港映画も韓流ブームなんていうなよー!
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コメント
「頭文字」っていう映画すごくヒットしそうな予感します。どうなんでしょうね?
トニーの今度の映画は「韓国攻略」だけなんですか??
投稿: YUTA | 2004.11.10 01:50
今度の、というのは来年度のという意味?
2008年まですでに出演予定が決まってるそうなんですが(市村正親さん並み)、トニーさんは正式発表まで口を堅く閉じているタイプなのですよー。
投稿: nancix | 2004.11.10 17:59
>YUTAさん
以前もここで書きましたけど、『頭文字D』は日本で人気のマンガが原作だから、マンガやゲームが好きな人は確実に来るのでしょうね。香港映画だけど原作を尊重し、あくまでも日本人として演じるようなので、言葉の件は日本公開時は吹き替えにするとか。香港電影迷としてはジェイやえぢやショーンたちの声が聞けないのはちょっと残念かな。
>YUTAさん&nancixさん
今度の、というのは『2046』の後に控えし次回作って意味ですよね?
そういう意味で言うとトニーの今度の映画は、現在撮影中なのが《韓城攻略》で、企画として挙がっているのがこの夏日本でも翻訳が出た台湾の小説『蛋白質ガール(蛋白質女孩)』の王家衛による映画化作品への出演ということになるのでしょうね。これについては原作小説を入手後、後日記事を書こうかと考えています。
しかし王家衛に任せると制作年月が長くかかりそうなので、ここはプロデュースに回ってもらった方がいいんじゃないかと個人的には思うんですが…。(笑)
投稿: もとはし | 2004.11.10 22:48
>もとはしさん、nancixさん
どうも情報ありがとうございました。トニーの新作楽しみにしています。
投稿: YUTA | 2004.11.11 00:11