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ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻(1998/香港)

 今日からは『恋の風景』ハイビジョン放映&『ツインズ・エフェクト』日本公開記念として(^^ゞ、イーキン・チェン主演作品の感想をアップします。…ていっても今まで感想を書き溜めただけでなかなかアップできなかった作品ばかり(笑)、しかもツッコミかなり多めかもしれないのでファンの方はどうか笑って許してくださいませー。m(_ _)m
 まずは『星願』『東京攻略』のジングル・マー監督のデビュー作でもある『ヴァーチャル・シャドー』をアップ。

 CIAで極秘裏に開発されている「VR戦士プロジェクト」―コンピューターにインプットされたデータを人間の神経系統にダウンロードし、身体能力に優れた人間を開発するシステム―に参加している3人の中国人研究者タンゴ(イーキン)、CS(小春)、ブルー(ケリー)は香港の孤児院で育った幼馴染。CSはケイト(樋口)との結婚を控え、タンゴはブルーと愛し合っていた。そんな中テロリスト(テレンス)が別班の研究所を襲撃、さらには結婚式に乱入してCSの目前でケイトを殺してブルーを拉致する。タンゴとCSは自らVR戦士の被験者となることを決意、肉体にデータをダウンロードし、戦士となった二人はブルー奪還のために戦うが、CSのコントロールが不能に陥り…!

 ♪VR戦士、誰が~ために戦うー、VR戦士、誰が~ために戦うぅぅぅー…あ、失礼しました。『009』が好きだったもんで、ついつい子供の頃放映されてたアニメヴァージョンの替え歌を歌ってしまったわ。この作品、『マトリックス』より先に作られていたのに、香港映画の悲しき宿命で日本公開が遅くなり『マトリックス』のフォロワーのように扱われてしまった作品。内容は全然違うのにね。
 この映画を観ながら『マト』との関係やSF的ネタをあれこれ考えてたら思いついたのがこんなことだった。(いやワタシ、元SF少女だったんすよ。これ話すと引かれるんだけど)『マト』でも多少ネタにされていたと思ったんだけど、ウィリアム・ギブスンが1980年代に書いたSF小説『ニューロマンサー』は、現在のインターネット社会を予言するかのように、電脳世界(サイバースペース)でやばい仕事をこなしていく主人公が暗躍していく話だったんだけど、その関係を不等式で表すとしたらコンピューター≧人間という割合で示されそうだけど、この映画では最強の戦闘能力を持つ人間のデータを、別の人間の肉体にインプットしていくからコンピューター≦人間っていう感じかな?肉体に機械を直接組み込まないものの、これも一種のサイボーグなんだろーな。もっとも現実では不可能だと思うが。

 しかし、サイボーグといえば改造人間。この映画にもタンゴ&CSの“改造”シーンが出てくるけど、いや、水(培養液?絶縁液?何だったんだろー?)に浸かりながらの改造でも別に構わない。ただそこで、二人が身に着けていたあの白いバミューダは何よ!(笑)イーキンも小春もカラダはそんなに悪くないんだけど、あのシーンでバミューダは間抜けでしょう。改造されるなら全裸(あ、でも3級片以外の香港映画ではヌードは御法度だろうから後ろからとか)無理なら一般的なアンダー(ブリーフとかトランクスが無難)が限度だろーが。手に汗握るシーンなのにそんなんだから笑うしかなかったじゃないかー。
 小春の暴走やその後の展開はそれなりに予想できたけど、もーちょっとエモーショナルでもよかったかなぁ、とか、ところどころで詰めが甘いと思うくだりあり。でも『マト』よりこの映画のほうが、人間の肉体/精神的な“痛み”が通じるんじゃないかな。それは肉体を駆使する香港映画だから出てくるのだけど。…とかなんとか言いつつ、この映画では『風雲』から一般的になってきたCG処理が随所に見られるから、痛み云々って言うのも過去の作品ほどじゃないんだろーけど。

原題:幻影特攻(hot war)
監督/ジングル・マー 製作/ジャッキー・チェン
出演/イーキン・チェン チャン・シウチョン ケリー・チャン テレンス・イン 樋口明日嘉

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コメント

こんにちは。初めまして。
つい最近この映画観ました。
3人共演というよりは小春メインのようでした。
VR戦士になってブルー救出まではおもしろかったのですが、その後もう少し展開が欲しかったかな
と思います。
私もトニーさん大好きですが、ファン歴も浅く、
情報もないけど好き!です。
また遊びに来させてください。

投稿: hana | 2005.03.12 09:39

hanaさん、はじめまして。
『ヴァーチャル・シャドー』はもーちょっと頑張れば面白くなったのになぁと思いますが、『マト○ックス』よりはよく出来ている、なんて思っちゃいます。これは香港電影迷の贔屓目なんですが(笑)。

hanaさんはトニー迷なんですね!いろいろつっこんだりしておりますが、こちらこそよろしくお願いいたしますm(_ _)m

投稿: もとはし | 2005.03.12 22:17

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