うちから一番近い台湾

今年始め、うちの近くに台湾がやってきました。
 B74d316ed46d448ca21c81e03d61df37

市内で中国語教師や通訳として活動されている台湾出身の方が、岩手大学の近くに開店した台湾カフェ&バー「fu-dao」です。
取り扱う飲み物からインテリアまで台湾に特化したお店です。これが実に徹底されていて見事です。

484f0ff41f66482eb3bd94459f44d562 

お茶は9種類提供。お茶菓子が付きます。
現在のお勧めは921台湾中部地震からの復興のために作られたという陳年凍頂煙仔茶だそうです。  

08feb722eea14f88bb7b018284851c06

フードメニューもいろいろあります。これは官材板。

13444febdef046b1b53b7bb75218e403

お約束ですが蘿蔔糕。
この他鹽酥雞や刈包などもあります。

78c807d35bc64c97ad71efcdcc4f28a0

ビールもドリンクもオール台湾。
この写真にはないけど、台湾のクラフトビールSUNMAIやウィスキーのKAVALANも扱ってます。

4c916cecb9a14bd1a8e52461dab27930

先日、久々に黒松沙士もいただきました。
いやー、相変わらず薬っぽい味であった…。


5b68b8fbae9e454b87b8fbc5e520af68

こちらは3人以上の予約メニューである火鍋。
つみれは台湾で使われているのと同じ。タロイモも食べられます。味付けはクミン。

9f8045f46f974f278bd7b98fff4464f6  
この豆花は仙草入り。

D9d1d4ad5c094f658d996a4bd9cb7f39

最近は台湾の食材を使ったオリジナルメニューも出しています。
こちらはルーローピザ。名前の通り滷肉のピザトーストです。
これ、結構イケます。この他、擂茶と麻糬を合わせた客家麻糬吐司というメニューも。

35e4cc8c3c2746139b80bda366890a1a

お店のオリジナルグッズはもちろん、台湾雑貨も多数揃っております。

ここしばらく、台湾フードのお店が東京や主要都市部に開店するたび、うらやましく思って上京時にはせっせと通ったものです。
でも、ここまで徹底してオール台湾にこだわったお店がまさか地元にできるとは。そりゃもう通うでしょ!
お客さんも台湾好きな方から実際に住んでいた方までいらっしゃるようです。
店主さんいわく、このお店を盛岡や岩手と台湾をつなぐ情報発信と交流の場にしたいとのことで、今後はイベントも行いたいとのことです。

現在、花巻ー桃園便も運航休止中で、今度いつ台湾に行けるのかという状況が続いていますが、それまではこのお店でお茶を飲みながら台湾の話をしたり、台湾料理レシピ本を参考にして料理を作って次の旅に行ける機会をうかがっています。

ホント、はやく台湾に自由に行けるようになるといいねえ…。

| | コメント (0)

続・路~台湾エクスプレス~(+香港ネタふたつ)

前の記事の最初の方で、「グイ・ルンメイ…もとい波瑠」と書いたのだけど、まずはこの話から。

波瑠は出てきた頃から「なんかルンメイに似てるなー」と思っていたら、朝ドラのヒロインに選ばれて一気に知名度が上がりました。サバサバ感のあるルックスとアルトの声がよくて割と好きなんですが、映画よりもドラマで見る機会が多いですね。出演作で好きなのは朝ドラの『あさが来た』と『未解決の女 警視庁文書捜査官』
清潔さのあるショートカットがトレードマークで、それもあってルンメイに似ているのかと思ったりもしたのですが、今回はロングヘア。その前に主演していたドラマでミディアムにしていたようなので、そのまま伸ばしたのだろうけど、まさかショートにしなかったのは、切るとますますルンメイに似るから…とかいうのは思い込み過ぎでしょうかね、ははは。

さて、前回の記事から間をおいてしまいましたが、全話観終わっての感想は、あの話を3話で書くのはやはり無理があったということと、あそこまで恋愛推しにしなくてもいいのに、ということでした。これは前に書いたのとあまり変わりませんね。
脚本の田渕久美子さんが「確かに短いと思ったが、コロナの流行が拡大する前に撮影終われたので」というようなことをblogで言われていたけど、それはタイミングや結果であって、本当ならもっとじっくりと書いて撮ってほしかったですね。最終回に開通の遅れと無事故を目指した試験走行が描かれたけど、ここに繋がるまでの流れはもう少しあって良かったなあ。
そこを早く済ませちゃったからなのか、春香と人豪の話が妙に目につきやすかったのかもしれない。二人の再会は2話後半でも良かったし、早々とやっちゃったからか、その後の春香と繁之(大東駿介)の別れ方がうまくいってないようにも見えたし(原作ではもっと深刻であったけど、あまり引きずらずに決着つけていた感が)あと、春香はずっと人豪のことを「エリック」と言っていたけど、最後くらいは「人豪(レンハオ)」と呼んでほしかった。阿志と美青(吳玳昀。彼女も李梓誠と同じく新人)の恋は逆にじっくり観たかったんですけどね。

なんか文句ばかり言ってますが、そんな中でも良かったのが葉山さんと中野さんこと呂さんの友情と、一度は手を引いた高鐵開通の危機に戻ってきたレスター王の件。日本の高度経済成長を支えてきた葉山さんの人生は日本の20世紀後半の現代史とも重なるけど、18歳までを過ごした台湾に戻って生涯を閉じたことと、彼との決裂した友情を修復し、医師として彼を看取った呂さんの姿にはいろいろと意味が感じられてグッときた。レスターの存在には劇中でもあった「台湾の誇り」を象徴するようなところもあるし、現場へのカムバックはこれこそ土曜ドラマの醍醐味!という感じだったね。
また、エンディングの疾走する高鐵をはじめ、劇中の高鐵走行の場面はとても良くて、どこで撮ったのだろう?と思ったら、撮影スーパーバイザーには台湾の撮り鉄さんが協力していたそうで(詳細はこの記事)これは素晴らしいです。日本の鉄道ファンにも注目されるかな。

ところで自分が商社への就職活動をしなかったので、全くわからないままだったのだけど、ダイアログが英語ばかりで、前半は中国語が全く出ないのを不思議に思っていた。特に春香はあれだけ台湾に通っていたのに、あまり中国語を話さないなあと。それもそのはずで、多国籍事業ゆえ、ビジネスでは専ら英語でやりとりをしていたからこれでいいと、台鐵の建設に関わられていた方から教えてもらって納得しました。

観終わったばかりの頃は文句ぼっかり言ってましたが、NHKとしては初めての日台合作だし、これまで日中合作のドラマが多く作られてきたことを考えた時、NHKでは政治的に無理かなと思っていた『路』がこうしてドラマ化された意義は大きかったと思います。今後も続いてくれたらと思います。台北経済新聞によると、視聴率もよかったそうですし。
でも恋愛ものよりはもう少し見ごたえのあるものがいいかな。台湾ドラマ=若手俳優主演の恋愛ものor日本マンガ原作という公式が今も有効かどうかはわからないけど、近年は社会派ドラマやサスペンスが配信で紹介されているようですから。

感想は以上ですが、次の2つはいろいろと関連しつつも香港ネタになっているおまけです。ついでにつけておきます。

(おまけその1)ドラマの音楽を担当した清塚さんが手がけたネスカフェ香港のCM貼っておきます。日本のアニメスタジオが製作。



(おまけその2)NHKは日中合作ドラマが多いと書いたけど(『大地の子』など。先の台北経済新聞にあった「NHK同時間帯ドラマ歴代視聴率2位」の1位は多分これじゃないかな?)、11年位前の土曜ドラマ『遥かなる絆』では、『恋の紫煙』『レイジー・ヘイジー・クレイジー』グレゴリー・ウォンが出てたことを思い出した。
現在香港の民主運動についても積極的に発言している彼、どうかご無事で、と思ってしまうよ。

| | コメント (0)

路~台湾エクスプレス

いろいろあって、なんと今年初のblogです。
TIFFからここまでの約半年間、本当にいろいろなことがあったのですが(恒例の年度末台湾がアレのせいで潰されたことも含む)、その間は映画も観たり音楽も聴いたりしていました。なかなか長文が書けなくなってきているのはしんどいですね。
その件は近いうちに別記事で話すとして、久々の更新は今観ているドラマの話をします。以前感想を上げた、吉田修一さんの『路』が日台合作の『路~台湾エクスプレス~』としてドラマ化されました。しかも当時希望として言ってた土曜ドラマでの枠で。
とはいえ、主演は石原さとみとジョセフ・チャンではなくて、グイ・ルンメイ…もとい波瑠と、元飛輪海のアーロンですけど。(どうも自分がアーロンと聞くと、後ろにクォックとつけたくなるのを台湾ドラマファン方面には許してほしい)

 

動画は台湾公視から。NHKのプレマップそのままかな。

脚本は『篤姫』や『江』の田淵久美子さん、音楽は『コウノドリ』の清塚信也さん。連続3回で、台湾でも1時間の時差で同日放映。
現時点では2話まで放映、いよいよ来週が最終回なんですが…これ、展開がかなり速いんですよ。ただでさえ濃密な物語なのに、こんなにスピーディーでいいのか?せっかくの土ドラ枠だから、50分×6回くらいでもよかった気がしますよ。あと、原作では特に気にならず、むしろ爽やかなアクセントとして好感は持っていた春香(波瑠)と人豪(アーロン)の交流が、幾分恋愛感情強めに描かれているのはちょっとなんだかなあ感を多少抱かせてしまうんですが。いやむしろ恋愛話いらんだろとまで思ってしまってるんだが。
NHKの土ドラといえば、2000年代の『ハゲタカ』から近年の『フェイクニュース』『サギデカ』まで、良質な社会派エンターテインメントで知られるけど、こういう枠で放映しているからこそ、THSR開通までの長い道のりをむしろ丁寧に描いてくれてもよかったのよーと。まあ、原作の感想でも書きましたが、吉田さん自身はこの小説を恋愛小説として描いたということですが、まあそれでもねえ…。
恋愛といえば、湾生の葉山さん(高橋長英)と彼の旧台北高校時代の同級生中野さんこと呂さん(楊烈)との話も、葉山さんの奥さんである曜子さん(岩本多代)をめぐる学生時代の話でまとめちゃっていたので、あれ、もっといろいろあったよね?と思ったのですが。そういえば今回のドラマ化を前に読み返すようなことがなかったので、いろいろうろ覚えではありますが。
THSR建設プロジェクトのコーディネーターである安西さんはARATAこと井浦新が演じていて、商社マンにして新幹線オタク(なので交渉の場面ではかなりこだわりが強い)という割といい味付けがなされているのだけど、これからどんどん苦しんでいくんだろうなと思うとワクワ…いやそんなことを言ってはいけないか。

日本側の話はこんな風にツッコミ入れながら観てますが、原作でも一番好きだった高雄組のエピソードも思ったよりちゃんと作ってくれているので、台湾語が聞こえてくるたびにニコニコしてしまいますね。陳威志を演じる李梓誠くんは、映画やネトフリのドラマ等の出演は過去にあるけど、これが連ドラ初出演とのこと。(twiiterinstagramあり)台湾キャストではレスター・王(苗字はカタカナ表記じゃないんだ…)役の梁正群と楊烈さんがなんかどこかで見たような気がする…と思っていたら、二人とも歌手でした。梁正群さんは『靴に恋する人魚』にも出てたらしい。
そしてこの人を忘れちゃいけない、台湾のお母ちゃんまたは台湾の藤山直美ことオレたちの林美秀!


そう、『祝宴!シェフ』の!《健忘村》の!『ゴッドスピード』の!五月天のPVにも出てた林美秀!
しかも日本語まで話してくれる!いやー嬉しい嬉しい、彼女が出てくるともう頬が緩んじゃう。

そんな感じで、まだ全話通しで観てないので、こんな感想くらいしか書けませんが、来週の最終回を観て、思うところがあればまた別記事か追記でもしたいとも思います。本編中のダイアログのことについても書きたいし。

| | コメント (0)

【32ndTIFF2019】『チェリー・レイン7番地』ほか観た映画の感想

7fa01004c4e64a6eb6442eda80d8c4c5

今年も映画祭の秋がやってまいりました。
まずは、先ごろ参加してきました第32回東京国際映画祭で観た映画の感想を。
今年は観たい作品が2日間にまとまっていたので、悩まずにチケットが取れました。

『チェリー・レイン7番地』

36fe862a55004d63bde54487a250e59f

『美少年の恋』『華の愛・遊園驚夢』(TIFF出品作)の楊凡(ヨン・ファン)監督の新作はなんとアニメーション。先ごろのヴェネチア国際映画祭ではコンペティション部門に選出され、最優秀脚本賞を獲得。1964年に台湾から香港へ移住してきた監督の自伝的要素も入っていて、60年代香港を舞台に繰り広げられる、家庭教師のバイトをする香港大学の青年(アレックス・ラム)とバイト先の女子高校生(ヴィッキー・チャオ)、そしてその母親(シルヴィア・チャン)との三角関係を描くヨン・ファンらしい耽美的な作品。

Ed8192c30bdd4aa7845783b6d01424a9

  1967年香港の風景も空気も再現するにはもうアニメという手法を使うのしかないのだろう。広東語・普通話・上海語が入り混じるダイアログ、愛欲と自由と古今東西の名作も入り混じるムード、シルヴィアさんやヴィッキーからフルーツ・チャン監督に至るまでの豪華声優陣はとても贅沢。
質問はアニメに詳しい方々から多く発せられていた。(今年は話題を呼んだ世界のアニメ映画の一般公開も多かったし、実際にアニメーターさんが多く参加されていた様子)キャラは3Dで作って2D化するという手法を使ったらしいけど、こういうのはあまりないのだろうか?楊凡さん、「アニメはよく知らないし、アニメファンにもアート映画ファンにも観てもらえないような作品」と言われていたけど、これはなかなか面白い挑戦だと思いますよ。完成まで7年かかったとか。

そして、発掘した『美少年の恋』のプレスシートにサインを頂いたのでした。
『遊園驚夢』のパンフや《涙王子》のソフトジャケットを持参していた方もおられました。

Fe06208adf29417fa328acba7aa92177

今見ると、なかなか感慨深いものを覚えるこのビジュアル。
彦祖ことダニエル・ウーはハリウッドで活躍中、ステことスティーブン・フォンは映画監督としても順調だし、なんといってもこの映画で初共演したすーちーと夫婦になったというのが一番大きい…。
楊凡さんにこのプレスを見せたら「おお…」と驚かれていましたよ。

『ファストフード店の住人たち』

Dc6c342028a6497aae8bb7c416c95475


アジアの未来部門に出品されたこの映画は、TIFFがワールドプレミア。
主演のアーロン・クォックとミリアム・ヨンは初日のレッドカーペットとプレミア上映にはそろって参加。
2度目の上映にはアーロンとこの作品が監督デビューとなるウォン・シンファン(広東語の発音だとシンファンよりヒンファンの方が近いようですが…)がゲストで参加しました。

77e65f6942c64308993f7accc465dfcb

24時間営業のファストフード店にたむろする訳ありの人々と、彼らの困りごとを解決すべく奔走する元投資コンサルタントのホームレス(アーロン)と彼の友人であるカラオケバーの歌手(ミリアム)の物語。このアジアの未来部門を中心にTIFFレポートを書かれている翻訳家・映画評論家の斎藤敦子さんのblog「新・シネマに包まれて」でも触れられています。

C1e2fa2e570742daa786be4d1ba0faae

今年一番楽しみにしていたのがこの映画。これまでTIFFでは『父子』 『プロジェクト・グーテンベルク』とアーロン主演作が上映されているけど、ゲストとしてのTIFF参加は意外にもこれが初めてとのこと。
香港では2006年からマックの24時間営業が始まったが、世界で初めてそれをやったのは日本だったという記事も着想のヒントとなったとか。深夜のファストフード店に集まる人々のささやかな連帯感は微笑ましいけど苦難を乗り越えられても貧困は希望を砕く。
最近、ヴォネガットの言う「親切は愛にも勝る」という言葉を何かにつけて思い出すのだが、転落して一文無しになった博(アーロン)が仲間の世話を焼いてはどうしようもないところまで追い込まれてしまうのにも、その言葉は重なった。あとどこか「幸福な王子」的なものも覚えたかな。
ウォン・シンファン監督は新人ではあるけど、助監督などで現場の長い方とのこと。日本でも公開された『誰がための日々』これから公開の『淪落の人』に連なる香港社会派電影系列と見てよさそう。貧困問題はいずれにもある。どうか希望が持てるような世界であってほしい。

『ひとつの太陽』

A257b0cac3504ad0823301dad9b48040

『失魂』 『ゴッドスピード』の鐘孟宏(チョン・モンホン)監督の新作で、今年のTIFFでは唯一の台湾映画。
台湾での上映開始日と映画祭が重なったとのことで、モンホンさんの来日はなし。残念だった…。
罪を犯して逮捕される次男と、彼を拒絶する父親。そして長男は思いもよらぬ行動へ…と途中まで観ていて、これは台湾版『葛城事件』だなと思った。父と息子たちの葛藤とそこで起こる悲劇はよく似てはいるけど、ディテールやキャラの性格はもちろん違う。こちらは後半は意外な展開を見せるし、同じモチーフでも作り手が違うと全く変わる。
残酷な一方、ユーモアもあるし、過ちを犯した人間への受容も描かれている。とっ散らかっているという感想も見かけたけど、ラストには衝撃を受けてもどこか希望は少し感じる作りになっているのは受け入れやすい。


『ある妊婦の秘密の日記』

32950711c517409186dcdc5a9340e02c

『レイジー・ヘイジー・クレイジー』で衝撃のデビューを飾ったジョディ・ロック監督の第2作のテーマは「妊娠」。

5cb263b19e664bb78a16670f4abf69bd

これもワールドプレミア上映で、フォ

 

フォトセッションでは製作のジャクリーン・リウさんや、このたび日本に拠点を移して映画製作を行う撮影のジャムくんも大集合。

82ef5ed3efa842ecbb140be09f5e0916

周りから過剰な期待をかけられる一方で、妊娠なんかしたくない!出来たら堕ろす!という毒づきから始まるダダ・チャン演じる香港女子の一大妊娠記。日本でも仕事を持つ者の妊娠と子育てで大きな問題があるだけに、ここまでサポートしてもらえるのはうらやましいと思った。
劇中にはルイス・チョン演じる男性の妊婦アドバイザーが登場し、主人公夫婦の周りにやたらと出没。妊娠アドバイザーは実在する職業らしいけど、男性はいないらしい(当たり前か)
面白かったのが、妊娠した妻を持つ夫たちによるパパクラブ。オヤジの会とは似て異なるし、以前ネットに回ってきて話題になっていたメキシコのウィチョル族に伝えられるアステカ法出産(出産時に妻が痛みを感じた時、夫の睾丸に結びつけたロープを引っ張ると以下かいてて痛いので略)がネタになってるのはさすがである。
パパクラブのメンバーには、これまたSNSで話題になった、平成ライダー全変身ポーズを決められる男子・豆腐くん(しかも台詞は一応全部日本語。発音不明瞭なのはまあしょうがない)がいて笑った笑った。妊婦あるあるが詰まっている作品。今回も楽しい作品で気持ちよく笑ってTIFF収めをしました。

次の映画祭は今月23日から行われる東京フィルメックス
ワタシはミディ・ジー監督の新作『ニーナ・ウー』と、いまだに「マギーの元旦那」呼ばわりしてしまうオリヴィエ・アサイヤスによるホウ・シャオシェンのドキュメンタリー『HHH』そしてそのホウちゃんとトニーが再びタッグを組んだ『フラワーズ・オブ・シャンハイ』のデジタルリマスター版を観に行きます。

| | コメント (0)

【ご報告】『藍色夏恋』デジタルリマスター版盛岡上映会

先の記事でもご案内いたしましたが、9月25日に岩手県盛岡市のおでってホール(プラザおでって内)にて、映画『藍色夏恋』盛岡上映会が行われました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

542fc877a3f24063ad0777a3e2de9827

主催の〈映画の力〉プロジェクトは、盛岡市内で映画上映のサポートやイベント、ロケ協力を行っている団体。盛岡出身の大友啓史監督の同期生を中心として結成された任意団体で、以前このblogでも取り上げた、大友さんと谷垣健治さんのトークショー&アクションワークショップも開催しています。ご縁がありまして、ワタシもイベントや上映会のお手伝いをしております。

この上映会のことを知ったのは、8月末の某ドキュメンタリー映画上映会の時。そこでティザーフライヤーをいただいて、思わず「えーっ、これやるんですか!それじゃ上映会のお手伝いしますよ!台湾映画の上映ってあまりないから、リーフレット作ってもいいですか?」とPJの人に申し出たのだけど、打ち合わせに参加したらあれよあれよといろいろ決まり、気が付いたらなぜかアフタートークに登壇して、台湾映画のあれこれについて話すことになってしまったのですよ、あはははは…。(実は前回と今回のポスターの写真にしっかり名前が記載されていたのですが、あえて言及しませんでした)
アフタートークで一緒にお話ししたのは、この夏最年少(25歳)で盛岡市議会議員に当選したいわてレインボーマーチ代表の加藤麻衣さん。映画にかかわる話として(ここではあえてネタバレにしませんが)、LGBTをめぐる状況とレインボーマーチのお話をされました。共感するところも大きく、有意義なトークでした。そんなわけでワタシも10月12日に盛岡市内で実施されるプライドパレードに参加を決めちゃいました>実は去年も参加して歩いていました
783caef3b35f4899b9fc1569da436f59
当日のお振舞いその1は、市内の渋いコーヒーショップ。漸進社さんよりご提供の台湾コーヒー、阿里山・雛築園のスマトラティピカ。
コーヒー飲めない身としては羨ましい…と言いながらやっぱり台湾茶を飲んでしまうのは言うまでもない。すみません。

Bc0ae04151384513babdb5816b75a11d

お振舞いその2はおそらく盛岡初のパイナップルケーキ!市内のひだまりカフェさん謹製(ただし非売品)です。
中の餡はパイナップルはもちろん台湾と同じく冬瓜も使用。コーティングにパルメザンチーズを使っているのもなかなかよし。

8598d2de73e1409b8a51673d80907dd3
当日配布のフライヤーより。左がレインボーマーチ、右が上映会のために作った台湾映画のしおり。おすすめの台湾青春映画、巨匠の青春映画、そして台湾のLGBTQ映画を紹介しました。

97c6fef0b0974dc7b91b7c3a621a3c8d
こちらは先週まで台湾を旅行されていた方が持参された豚のランタン。LEDランプ付きでもちろんピカピカ光ります。

トークは30分を2人で分け合う形だったので、何をしゃべろうか考えた挙句、いきなり台湾の歴史からニューシネマの誕生、そして台湾の青春映画やLGBT映画についてざっくり話す構成にし、あとはしおり見てねーということにしました。あれでよかったかなーと思いつつ、いくらかカットしたもののだいたい話したいことは話せたので良しとします。

今回は小規模の上映会ではありましたが、人生初トークも緊張せずに話せたのでとりあえずよかったです。
次に地元で台湾や香港の映画が上映されるのはいつになるかわからないけど、その機会があったら、また何かやりたいと思います。
いや、またトークしたいというわけではありませんが(笑)。

来場された皆様、ありがとうございました。
そして上映に携わった皆様と麻衣さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

☆後ほどnoteの方にも、上映会レポートの別ヴァージョン記事をUPいたします。

| | コメント (0)

【ZINE】『閱讀之旅』販売ほか、いろいろお知らせ

逃亡犯条例改正案への反対から始まった、香港のデモや政府への抗議行動が100日続いている現在、その行方が非常に気になるところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この夏はワタクシ自身もいろいろありまして、更新もまたまた間があいてしまい、またお知らせ記事になってしまって申し訳ございません。

6cd6ed88814b425d9e795b40bbf52807

6月9日に岩手県盛岡市で開催された第4回文学フリマ岩手にて、最新ZINE『閱讀之旅2019之雙城故事』の初売を行いました。
ご購入頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。
文中でも香港の現在に少し触れていたので、少しタイムリーな本になったかと思います。
続けて、7月13・14日に行われた浜藤古本市と7月20日の石巻一箱古本市、9月8日のブックハンターセンダイでも販売いたしました。

7f13260e1c69442cb1d1ac5f97dcd465 

↑ブックハンターセンダイでの販売の様子。

ZINEは新刊始めバックナンバーも今月末までに通販部のページに在庫をUPしておきますので、ご希望の方はしばらくお待ちください。

C4cc398a8e7a4e6cb6e6d7bad23fe681
また、今年も盛岡市のアートギャラリーCygで開催されたART BOOK TERMINAL TOHOKU 2019にて、昨年製作した『寶島電影院』(詳細はこちらにて)をフランス装で仕立て、ボーナストラックのエッセイをつけて出品いたしました。この特装版のために書き下ろしたエッセイ「『ただの夏』と『台北暮色』」をnoteで公開しています。
こちらも昨年出品した『寶島幸福茶舗+寶島浪漫的逃亡』特装版と共にCygのオンラインショップで販売予定です。

今後もZINE製作は続けていきますが、実は来年は少し本格的な本を作る予定です。といっても商業出版ではなくあくまでも同人としての出版ですが。現在編集中で、早ければ来年5月くらいに発行できるように目指しております。お楽しみに。

70320963_1778005629010738_39144789092062 

さらに、直近&地域限定のお知らせになって申し訳ございませんが、地元の盛岡市で『藍色夏恋』のデジタルリマスター版上映会が今月25日(って実はもう明後日ですね)が開催されます。会場はプラザおでってです。詳細は上記画像とこちらのページから。(2003年日本公開のオリジナル版の感想をこちらにはっておきますね。ちなみに完全ネタバレです)
当日はいわてレインボーマーチ代表の盛岡市議会議員・加藤麻衣さんをゲストに迎えたトークイベントもあります。

来月からは映画祭シーズンを迎えます。また近いうちに更新いたしますね。

| | コメント (0)

誘拐捜査・九龍猟奇殺人事件【未公開映画の感想】

これまで観てきた2年分の映画のうち、tweetはしたけど、独立した記事が書けなかったものをまとめてUPします。
まずはタイトルの2作。2017年くらいから、WOWOWで未公開中華電影の放映も目立つようになってきたので、よく観ていました。

『誘拐捜査』


中国で実際に起こった俳優誘拐事件を基にした映画。監督は成龍さん主演の中国映画を多く手がけるディン・シェン。
香港の映画スター吾先生誘拐をめぐる警察と犯人、そして吾先生と誘拐犯との駆け引き。成龍さん出演作を手がけてる監督さんだと思うけど、ポリストレジェンドをさらにリアルに寄せたような感じだったな。実際に誘拐された俳優さんも出演し、刑事役リウ・イエの上司役で出演していた。
吾先生は香港スターだけど大陸出身であっと驚く背景を背負っているのだけど、それゆえにもしかして…という期待をさせてしまうのはあえてなのか?親友の北京在住の実業家が林雪ってのは美味しい。『ブレイドマスター』の王千源はなかなか曲者。でも本来は《健忘村》のようなコメディ演技のほうが得意分野らしい。
派手ではなく、あえてリアルさで見せたのは好感度高いし、これならシネマート系の中華祭りでやってもよかった気はするんだけど、それでやるには華が足りなかったかもしれないな。でも、ドラマとしてしっかりした作品だったので、観てて安心した。北京の元宵節の風景もいい。

『九龍猟奇殺人事件/踏血尋梅』



少女の殺人事件から見えてくる、人間の孤独と哀しみを描いた映画だった。憧れの香港で夢を叶えられず落ちていく少女と、幼い頃に事故で母親を失い、失意のまま成長した男が出会ったことで起こった悲劇は確かに猟奇的だが、お互い何かを求めていたと見ると印象が変わる。
主演はアーロンだけど、決して派手じゃないし、むしろ彼の役どころは狂言回し的。渦中の男女を演じる白只(マイケル・ニン。『宵闇真珠』にも出演)と春夏(『シェッド・スキン・パパ』のジェシー・リー)が本当に熱演で、アクションよりリアリティを求めた映画のトーンともマッチしていた。グロい場面や台詞もあるけど、それほど気持ち悪くはならなかった。TVで観たからだろうか?うーむ。
撮影にドイル兄、あとウィリアム叔父さんの名前も見たので、映像的にも見ごたえある。いい映画なんだけど、派手でもなくむしろ地味な展開なので一般公開はキツかったんだろうな。ただTLによると、WOWOW放映版は98分の短縮版で、120分のディレクターズカット版があるらしい。これも観たい。
当事者の王佳梅(ジェシー)は湖南省生まれという設定で、広東語も割とすんなりしゃべりつつ時々キッツい湖南訛りで喋るというキャラで、普通話話さないのは珍しいなと思ったのだけど、ある場面でしゃべっていたのは意味があるのかな?と思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【ZINE新刊】『閱讀之旅2019之雙城故事』

どうも、6月に入りましたね。
先月はタピオカミルクティーのエントリを上げましたが、その後ますます加熱するタピオカブームをSNSで眺めていて、なんだか恐ろしくなってついつい頭を抱えてしまう日々を過ごしております。
おーいそこの女子たち、炎天下に2時間も並んでタピるくらいなら、今すぐ台湾に行って、街角にごまんとあるティースタンドでおじさんの作る珍珠奶茶を飲みに行った方が早いぞー。バエとか狙ってるのならすぐ廃れるのだからあきらめろ。
そしてこのブームが消費されることなく、台湾式ティースタンドが日本に定着してコーヒー派に対抗するくらいになってほしいんだけどね>そう願うワタクシはコーヒー飲めない人間でございます
 
 Image1_7

台南にある艸祭Book Innの奥のロビー。

と言いつつ、そういえば今回はお知らせエントリでありました。
さて、今年も文フリ岩手の季節がやってまいりました。
今年は6月9日に盛岡の岩手県産業会館で実施されます。

今年の新刊は、以前のエントリでも予告した通り、台湾と香港の本と書店をめぐる『閱讀之旅2019之雙城故事』。
昨年夏から今年の春までの旅を抜粋してまとめた旅行エッセイ集です。
先行してnoteで立ち読み兼有料全文公開しております。

Ee8d2b565d184583aa9bd49b41c330a3

5d54c8914fc94bebae0c16ab413bee4c

293633d30287465e8c4e94aeee84e244

昨日、本文を印刷してみました。36ページ(一部カラー)になりました。

ここしばらく、まとめて旅行記を書く余裕がないのと、SNSのログで記録に残せることからblogで旅行記を日記形式で書くのをここ2年ほど中断していますが、今回はnoteの有料記事で原稿を同時製作したことで、だいぶ絞れてすっきりまとめられました。それでも書ききれない出来事はたくさんあるので(食べ物や行った場所とかね)昨年春の台湾旅と共に、思い出したらシンプルに書いてここにもUPしていきますので、どうぞこちらも引き続きご贔屓くださいませ。

Image2_6

賽馬會創意藝術中心(JCCAC)にて
古い活字を収めた事務所の表の「日日是好日」が気に入ってパチリ。

直接販売は文フリ岩手(6/9)第4回浜藤古本市(7/13・14)石巻一箱古本市(7/20)で行います。
通販も前回同様、boothの通販部で行います。
販売及び通販については、詳しくは後日改めて紹介いたします。

 

| | コメント (0)

珍珠元年、世界和平

今月から、元号が変わりましたね。
そんなわけで新元号初のエントリです。

平成に入ってから外国語学部で中国語を学び、台湾と米国に留学したこともあって、そのあたりから元号を使わない生活をするようになったからか、改元にはなんか実感が湧かなかったりします。だからずいぶんとみんな馬鹿騒ぎしているなーなどと思ってしまいますが、譲位(ですよね?)という形式で代替わりされたのはよいことではないでしょうか。上皇様はこれまで本当にお疲れ様でした。

とかいう前書きはいい加減にしておいて、まだ新元号が発表される前にワイドショーであれこれあった新元号予想で、女子高生が「タピオカとかいいんじゃね?」というのがあったとSNSのどこかで見かけ、なんじゃそりゃー?と思ったので、それに乗っかってこれまで飲んできた珍珠奶茶(タピオカミルクティ)の画像をUPしていくことにしました(笑) 

Image1_5 

始めに、これは先の香港旅行で飲んだ貢茶。
北角駅入口のスタンドで買いました。

Image2_4 

実は初めて飲んだのは、2年前のマカオ旅行で。
この時はタピオカだけじゃなくて、プリンやゼリーも入っている三兄弟奶茶というのを飲みました。
日本以外の方が、バリエーションが多くて楽しいですよね。

Image3_2 

そしてその半年後に日本で初めて飲んだのがこれ。
なんと実家近くの柏にお店がありました。マカオの次が柏とは!

お次は珍珠奶茶の元祖、春水堂。
ワタシは大宮駅のルミネのお店をよく利用します。
お店が増えてからは、バリエーションも増えましたね。

Image1_6 

これは草莓珍珠奶茶。
奥にあるのは朋友がオーダーしたきな粉の珍珠奶茶(後できな粉の中国語表記を調べておこう)

Image2_5  

これも限定の芒果珍珠奶茶。
まだ抹茶などの日本的なフレーバーは試したことないですね。
お茶のベースはジャスミン茶も好きです。

Image3_3   

でも冬場は冷たいのを飲みたくないので、日本でも台湾でも温かいお茶ばかり飲んでいます。
これはこの冬の台南旅行でいただいた奶茶。行った時は雨も降っていたのでね。

Image4_3 

珍珠が入っているので、春水堂の豆花も。
フルーツ入りも美味しいけど、緑豆や花生(ピーナツ)の入った豆花も日本でメジャーになるといいな。
今度高田馬場のI Love 豆花も行こう。

最後は都内でもお店が増えてきている芋圓。

Image5_2  

百人町の有點甜の芋圓特製1号。
白や黒が多いカラフルなタピオカもメジャーになりつつありますね。
タロイモが食べ応えあり。アイスで頼んだので、下のかき氷を食べるのが大変でした(笑)

Image6 

この春新宿にオープンした台湾甜商店の芋圓仙草満足にサツマイモをトッピング。
新宿東口には一芳のスタンドもあるのだけど、そちらは通りかかるたびに大混雑。
うわー、そんなに流行っているのかタピオカ、と改めて思いましたよ。それなら「タピオカ元年」とか言いたくなるのもわかるわな(笑)

そんなふうに、こちらが思った以上に流行っているタピオカなのですが、このへんのお店は残念ながら我が東北には未上陸。
仙台の駅ビルやイオンなどに出店し始めたらもうブームじゃなくて定着なのでしょうが、ここまで混むのなら台湾や香港へ行ったほうがいいのかなーなどと思う次第でした。
以上、軽いエントリで失礼いたしました。

| | コメント (0)

非分熟女・逆流大叔・G殺・入鐵籠【2019年春香港で観た映画】

前の記事の続編です。
ここからは香港で観た映画の感想。

《非分熟女》

Image1_4               

この春の大阪アジアン映画祭でプレミア上映されたこの映画、香港では4月4日からの上映でしたが、運良く優先場があったので鑑賞。
監督は初OAFFで観て好きだった『ビッグ・ブルー・レイク』のツァン・ツイシャン。
一言で言えばセックスと食とポールダンスで語るあらほー女子(シャーリーン・チョイ、以下阿Sa)の成長記といったところか。阿Saの相手役は《引爆點》などの台湾の俳優ウー・カンレンだが、個人的にはもしかして初見かも

産婦人科の看護師として仕事に邁進し、結婚はしたもののセックスレスが原因で離婚した主人公が親の病のために家(茶餐廳)に戻り、そこから次に進むという展開は『ビッグ・ブルー…』と同じだけど、今回はかなりセクシュアルな要素が多い。茶餐廳にシェフとしてやってきた男(カンレン)と恋に落ちて、かなり大胆な彼とのセックスシーンも展開するのだけど、撮り方にイヤらしさがなく上手かったので感心したし、展開的にもセックスだけが強調されなかったので好感を持った。性によって解放されていくけど、それに溺れず生き方の糧として一歩進むというのがいい。
しかしアイドルだった阿Saがこんな役どころを演じるようになるなんて…と思わずトオイメになったのは言うまでもなかったのでした。
旧友に誘われてレッスンを始めたポールダンスを踊る場面もあって、これもまたステキであった。もっとも彼女のダンスはエロティックより健康的に感じたけど。

《逆流大叔》

Image2_3

昨年夏公開されて高い評価を受け、4月に実施される香港電影金像奬では、作品賞を始め10部門にノミネート。
金像奬授賞式を前にしたティーチイン付き上映@香港藝術中心古天樂電影院で鑑賞。(実はアニエス・ベー・シアターの時も含めて初めて行ったシアターでした)
『地下鉄』や『モンスターハント2』など多くの香港映画の脚本を手がけてきた作家、サニー・チャンの初監督作品で、主演はン・ジャンユー。ジャンユーはプロデュースも兼ねてます。製作は古天楽の天下一電影で、藝術中心の映像ホールの名前が昨年夏に古天樂電影院となってのこけら落とし上映作品だったとのこと。

5e2c9b782f874305b5444cc7fab4665f

レイオフに揺れるネットプロバイダー会社の技師たち(ジャンユーら)とその上司が、会社の命令で端午節のドラゴンボートレースに出場。家族や恋人との間にそれぞれの事情や悩みを抱える彼らはボートの練習を経て友情を深めるが…という話。
雨傘運動の時によく歌われた「獅子山下」や、お馴染『男たちの挽歌』がネタとして上がったり(上写真のユニフォーム参照)、香港人のスピリットをコメディ仕立てて描いている映画。挽歌ネタはちょこちょこ出てくるので楽しく、これは本当に香港人男子のソウルに触れる作品なんだなと確信。

Image5_1  
ティーチインの模様。左が淑儀役の潘燦良さん、真ん中がサニー・チャン監督。 

ジャンユーももちろんよかったのだけど、女性みたいな名前と言われる中年男子の淑儀(当日ゲストで来た潘燦良さん。演劇畑の方で助演男優賞にノミネート)や元アスリートのウィリアム、妻の不倫に悩む上司の泰、チームを鍛える先導のドロシー(ジェニファー・ユー)などそれぞれのキャラもよかった。
音楽は年明けのJ-WAVEの香港スペシャルでも紹介された中堅バンドのRubberBand(『レクイエム・最後の銃弾』の主題歌も歌ってます)主題歌「逆流之歌」とともに金像奬では音楽賞も受賞。ラップも入る軽快な挿入歌「大叔情歌」を始め、劇伴も物語にフィットしていて感心。個人的にはかなり気に入りました。
スポーツ映画であり、人間ドラマでもあり、香港らしいサバサバさもあって終始笑って観ておりました。あー楽しかった。

しかし面白いしテーマも興味深いのに、なんで日本の映画祭はどこもこれを呼ばなかったの?福岡もTIFFもOAFFもゆうばりも一体なにやってるの?監督に「日本の映画祭でやらなかったから香港まで観に来ましたよ」って言いましたよ。ちなみにティーチインでは質問できませんでしたし、残念ながら内容もほとんど理解できませんでしたよ。・゜・(ノД`)・゜・。でもこういう機会に行けてよかったよ!

179d78f0b5214b129fe3fd9002bd9e18

授賞式には欠席したジャンユー。残念なので金像奬の特写フォトをば。

《G殺》

Image3_1

製作は『八仙飯店之人肉饅頭』や『イップ・マン 最終章』でお馴染みハーマン・ヤウだけど、どこかしらパン・ホーチョンのテイストも感じるのは、我らがチャッピーこと、チャップマン・トーが出演しているからですか?

生首だけの娼婦の変死体、彼女を愛人にしていた悪徳刑事と、担任教師と肉体関係を持っていたその娘、刑事に関わられてしまった彼女の2人のクラスメイト。彼らの関係や行動は全てGというアルファベットの単語で繋がる。
刑事龍(チャッピー)の娘雨婷(ハンナ・チャン)はいじめられっ子、2人のクラスメイトのうち、親友のドンは自閉症でアスペルガーでゲイ、もう一人の以泰は親に捨てられた孤独なチェリストでやはりいじめられっ子。彼ら若者たちのどこか追い詰められた感じは痛々しく、対比していじめっ子たちの幼さと残酷さも強烈であった。辛いよなあ、こういうのは。
胃ガンで母を亡くした雨婷の元に来て、継母として居座った父の愛人の小梅(『ブラインド・マッサージ』『台北セブンラブ』のホアン・ルー。助演女優賞ノミネート)も最初は嫌なヤツとしか言えないのだけど、中国大陸からやってきて香港で生きてきた孤独と絶望があり、彼女の最期も合わせて全体的に皮肉が効いているのだろうけど、どこか笑い飛ばそうとするのはやはりブラックコメディなのかもしれない。

キャストで目を引いたのはやはり主演のハンナ・チャン。SPL3では可哀想な役だったけど、あの古天楽の娘役と同じ子とは思えなかった。
ワールドプレミアとなったOAFFでは橋本愛ちゃんに似ているという評判があったけど、個人的には早見あかり嬢にもちょっと似てると思いましたよ。近作はあの『カメラを止めるな!』のスタッフが香港で撮る新作で、しかも主演なので、今後の活躍が楽しみな女優さんです。

《入鐵籠》

Image4_2

香港で最後に観たこの映画は、香港の実在の総合格闘家がモデルらしい。
主人公は施設育ちのジャック(エドワード・マー)と阿兎(ラム・イウシン。《九降風・烈日當空》でデビュー、『恋の紫煙』にも出ているらしい)の兄弟。格闘家の姉弟(元秋&エリック・コット)に引き取られて兄は格闘家に、弟は学校を中退してメッセンジャーをしながら地下格闘家をやっている。ある日兄がMMAのアマチュアチャンピオンと戦うことに…という話。
この時点で話は読めた感はあったのだけど、兄が負け、弟がチャンピオンと戦うことになる時、「これを兄の復讐と思ってはいけない」と言われるのが当たり前なんだけどいい。この試合の勝者は日本の修斗の選手権に出られるという設定で、ラストは、実際に修斗の全日本選手権の開催中に小田原でロケされていた様子。
ジャックの恋人リリー(ウィヨナ・ヨン)は同じ道場でグレイシー柔術を学んでいる達人というのもいいし、師母の元秋さんもカッコええ。
ベタな展開だけど、それだからこそ楽しめたし面白かった。誰も死なないし、相手役もフェアであったしね(まあ外野は騒ぐけど)

| | コメント (0)

«廉政風雲 煙幕・歐洲攻略・大師兄【2019冬&春に台南と機内で観た香港映画】