盛岡台湾Happyフェス

コロナ禍による海外の往来が難しい中、いち早く新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めた台湾に学び、その台湾と様々な縁があり昨年秋に花蓮と友好都市提携を結んだここ盛岡で、今後の友好と交流を深めていこうと立ち上げられた盛岡台湾Happy project。9月5日にはスタートイベント、応援企画として開催された26日の盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭での『祝宴!シェフ』上映を経て、10月30日から11月4日までの6日間、市内の商業施設クロステラス盛岡などを会場に盛岡台湾Happyフェスが開催されました。

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クロステラスは立体駐車場併設の商業施設。産直やマツキヨ、100均のセリアや楽器店が入居しています。

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メイン会場は施設中央の広場。ロゴ等のデザインは地元専門学校の学生デザインチームkuromameによるものです。

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プロジェクト団体の一つ、いわてとたいわんは台湾留学&研修経験のある県内の大学生によるユニット。当日はリトルプレスの無料配布やホットタピオカの販売をしておりました。上のPRポスターもkuromameのデザインによるもの。

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市内の高校による研究発表や写真作品の展示、台湾向けに製作された盛岡や岩手のプロモーションビデオやフェス開催においてのメッセージビデオ、後藤新平や新渡戸稲造の台湾での活動を取り上げたローカル局製作の番組ダイジェスト等のPRブースは連日公開。期間中の土日と祝日の3日間にわたって行われたトークイベントにも参加してきました。

1日目(10/31)は先のいわてとたいわんのメンバーが台湾を語り、統治時代に台湾で活動した新渡戸稲造を始めとする郷土の先人や地域貢献についての高校生の研究発表や、昨年秋にフィールドワークで台湾研修を行った高校生たちなどの報告がありました。台湾にはまだ行ったことがないという人から、台湾のイメージは九份?(はいはい千となんとかですねー、と軽く言ってみる)というところから始まり、一度行ったらすっかり魅了されてしまったという人まで、実に様々な若者たちの話を楽しく聞いてきました。
2日目(11/1)は歴史から食まで市内の専門家たちが集い、盛岡と台湾のつながりを多方面から語るレジェンドDAY。新渡戸基金の理事長さん、県の台湾同郷会の会長さん、さくらんぼやブルーベリーの観光農園をいち早く訪日客向けにPRしたサンファームやわんこそばの東家、そしてfu-daoが登場。実に濃ゆいトークが展開されました。

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すっかり恒例となった東家のお弁当。これまでの2回のイベントで提供された盛岡台湾弁当の集大成のようなラインナップ。
わんこそばの他に仕出し弁当も手掛けていて、これまで『3月のライオン』や『カメラを止めるな!』などの市内の映画イベントにもお弁当を提供してきました。

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サンファームはさくらんぼやブルーベリーの他、リンゴ農園も経営。
ジョナゴールドのような定番のほか、アップルパイなどの調理に適したすっぱいリンゴも作っています。

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これは、イベント限定で販売されたリンゴパイナップルケーキ。微熱山丘にリンゴケーキのサンプルを提供した実績があり、そこから作ったそうです。台湾での日本のリンゴのシェアは圧倒的に青森が強いので、現在盛岡のリンゴを絶賛売り込み中とのこと。
このケーキ、おいしかったです。りんごの酸味も程よく効いてていい感じでした。

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3日目(11/3)は観光をテーマに今後の盛岡と台湾の未来を探る日。
岩手県の観光に関わる企業による現状報告から、盛岡市都市戦略室によるプロジェクト「盛岡という星で」まで、こちらも様々な面々が揃う中、印象深かったのはクロステラスを経営する三田農林がかつて台湾に開いた農場を訪ねる目的で社員旅行に行ったという話。高雄郊外の田寮(月世界の付近だとか)にあり、土地もあまりよくなかったようで開墾にも苦労したとか。今も農場として使われており、楊桃やグァバなどが栽培されていたとのことです。

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↑ふぉんさんの魯蛋いり油飯と胡瓜の漬物。3日のお昼にしました。

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そして3日からはサテライト会場として、大通のシェアオフィス&ブックカフェのpono books&timeにて台湾書籍&雑貨フェアも開催されています。

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古本から新刊まで幅広く揃っております。目をつけていた新刊があったので、今度買いに行きます。

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最近文庫化された一青妙さんの『私の箱子』やっと読みました。
面白かったです。感想書かなきゃ(汗)

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お馴染みの「秋刀魚」はponoの店主さん自らが台湾で買い付けてこられたもの。
ここに遊びに行くと、いつも店主さんと台湾話で盛り上がります。

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高雄の独立書店、三餘書店が昨年発行した日本語ZINE「時行」。
編集を担当された陳瀅羽さんは盛岡に滞在した経験があります>実は知人でもあります(^^)

これまで全国各地で開かれていた台湾フェスに比べると規模もかなり小さく、本場のお店が出店するなどということもなかったのですが、それでもまるで文化祭のような手作り感もあり、参加していてとても楽しかったです。
コロナウィルス感染が全国で一番遅かった県といえども、春からは県も市も観光業は大打撃を受けていたわけだし、参加した業者さんには知り合いも多かったのでいろいろ話も聞いていたし、こちらもここ半年はどこにも行けない分、地元の経済や観光を盛り立てていこうと心がけていました。
最終トークイベントでは、プロジェクトメンバーが盛岡と台湾の未来に向けた前向きな発言が見られ、これがいずれ実現したら嬉しいなと思ったものです。特にクロステラスに台湾の店舗を誘致するっていくのはぜひお願いしたい!飲食でもいいけど、MITの雑貨などを扱ったお店が来てくれると嬉しいですよ。

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↑イベント中に開催されたスタンプラリーのシートと、左は景品の「盛岡という星で」コンセプトブック、右はいわてとたいわんが製作したリトルプレス。実はこれで2冊めです。いずれ紹介しますね。

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こちらのポストカードは市の観光課が作成したレアなもの。

イベントとしては初めての試みで、一体どんな感じになるのだろうと思っていましたが、先に書いたとおりとてもいい感じにまとまっていて、楽しかったです。主催者さん曰く、プロジェクト同様に今後もフェスは続けていきたいとのこと。
最近のニュースによると、台湾と海外の観光による往来が再開されるのは、早くても来年の秋以降という話が出ているそうです。あと1年となるとそれは長いのか短いのか。いずれにせよ、もう少し辛抱しなければならないようです。その間は、やはり国内や身近なところで台湾を楽しめる機会が増えた方がいいですよね。

今回のイベントは観光と食、若者の交流などを表に出していましたが、もし今後再びこのフェスが開催されるのなら、もっと広いジャンルで扱っても良いかと思います。例えばスポーツ交流も大いにアリでしょう。野球やホッケーやラグビーの交流試合があるといい。
あとはこちらの趣味的にはカルチャー方面の紹介があってもいい。台湾映画はもちろん観たいし(上映権が切れる前に観たい作品はたくさんある!)太台本屋さんによる台湾ブックトークに宮沢賢治から『影裏』まで、台湾で出版された岩手の文学を語ってもいい。こちらでも妄想をふくらませていけば、もうきりがない。次のイベントにも期待したいし、もしできれば協力もしたいものです。

数年前までは台湾を語る言葉は「おいしいかわいいほっこり、九份は千と千尋のモデル」的なものばかりで、そのようなアプローチを見るたびにとても複雑な気持ちになったものでした。だけど、今は昔と違います。交流が進むごとに台湾のスピリットも明確になってくるし、激変する世界の中で見えてくる台湾の姿は非常に興味深くあります。そんな台湾はワタシが学生時代を過ごした故郷と言える場所でもあるし、そこが現在の「地元」でもある我が街盛岡と結びつくことができたら、本当にうれしいし、前を向くことができます。

このプロジェクトもはじまったばかり。いつかまた花巻から飛び、海を越えて行けること、次のステップに行けることを期待します。
プロジェクトの皆様、お疲れさまでした。そして楽しいイベントの企画をありがとうございました。

 

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祝宴!シェフ上映会at盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭

この秋から地元で始まった盛岡台湾Happy Project
先月のスタートイベントに続き、今月末からは県内の企業や関係団体、学校等が集まった公開イベントも開催されるそうです。
2018年夏から始まった花巻空港発着の国際便は残念ながら年内いっぱい運航休止ですが、運航再開の暁にはこの岩手県からも台湾を訪れる人が増えてくれることを願ってやみません。

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さて、前回の記事でも書いたとおり、〈映画の力〉プロジェクトによる野外上映イベント「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」にて、9月26日の夕方より『祝宴!シェフ』の上映会が開催されました。

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会場は市内の老舗デパート、パルクアベニューカワトク(以下カワトク)の屋上。この屋上、かつてはテニスコート等で活用されていたそうです。上の写真の看板が夜にはネオンとして点灯するのですが、以前それを見て思い出したのが下の写真。

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はい、台湾電影迷にはお馴染み、『台北ストーリー』の一場面です。
当日は上映に配慮してなのか、点灯しなかったのが残念。点灯したらホントに似てるんですよー。

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映画の力PJでは8月に市内を流れる中津川の河川敷で『ストリート・オブ・ファイヤー』の野外上映会を実施しており(参考として岩手日報の記事をリンク)、それに続く第2弾の今回は、先月のイベントに続いて東家さん特製の祝宴弁当が提供されました。

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メニューは映画を観た人ならよくわかるトマトの卵炒めとルーロー飯に、エビの豆苗炒め、シュウマイ、きゅうりの漬物、ピーナツとゴマの餅。これで焼きビーフンもあればもう最高でしたが、それ入れるといっぱいいっぱいですね(笑)。

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デザートの花生豆花はfu-daoさんご提供。 

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休憩時間にはふぉんさんの関東煮もふるまわれました。五香粉がきいてました~。

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当日は前日に台風から変わった温帯低気圧で朝から天気はすぐれず、雨も時折降っていたので夕方から夜にかけて気温が下がり、観客はそれぞれ上着や毛布を抱えての鑑賞となりました。いやあホントに寒かった。とにかく寒かったので、鑑賞中は思い切り笑い、ラストは歌ってました。もしできたらお馴染みのパフィーダンス(以前も貼ったのでお好きな方は『路』の記事へ)も踊りたかったわ。
来場者は約80名と予想以上の方が見えられたそうです。市内の映画ファンはもちろん、先に挙げたイベントから来場された方、屋上上映に注目してこられた方など来場のきっかけは様々だったようです。(こちらも新聞記事にリンク

そういえば、昨年の同じころに『藍色夏恋』の上映会を行っていたのでした。ちょうど中秋節前後の上映となるので、9月に台湾映画を上映できるのっていいですよね。これが今後の定番になってくれることを願うばかりです。(香港の映画も上映会で観たいけどね)

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そういえば『祝宴!シェフ』は現在東京で開催中の台湾巨匠傑作選でも上映されているのですが、意外にも今回が傑作選初登場とのこと。しかも傑作選初上映に先駆けて盛岡で上映がかなったのは嬉しいです。傑作選上映ではさすがにお弁当も出ないしね。どうだどうだ、いいだろう。へっへっへっへー(ここは助っ人B風に読んでください)

なお、市内の次の上映会は、10月11日に盛岡市動物公園ZOOMOで行われるZOOMOハロウィンフェスでの映画祭です。詳細はこちらを。

 

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盛岡台湾Happy Project

厳しい残暑が過ぎ、長雨が短い秋を呼ぼうとしている季節が到来。
年度末台湾旅行のキャンセルから始まり、3月あたりから新型コロナウィルス感染拡大の影響のためイベントが次々と中止になったり、首都圏での感染拡大のために5月の連休とお盆も帰省できず、この夏は地元でただなんとなくぼうっとした休みを過ごしてしまいました。
東京ではこの春から延期していた台湾巨匠傑作選2020の上映が今月中旬から始まり、さらに東京国際映画祭東京フィルメックスがほぼ同時期に作品数を減らしながら開催することも決まったのですが、現時点で東京を始めとした首都圏での感染がまだ収まっていないことと、多くの人を相手にする職業上、参加するには感染リスクがまだ高いと判断したので、今年は両映画祭とも参加を見送ります。上映作品が有料オンライン配信されたら、それはそれで喜んで参加したいのですが、両映画祭ともフィジカルレベルでの開催とのことなので、それは期待できそうもないですね。特にフィルメックスはこのblogを始めた16年前からずっと参加し続けていたので、参加できないのは本当に残念です。

そんなふうに思いながら、地元の盛岡で観られる映画は観て、地元の経済に貢献する日々を送っていますが、そんな地元では、新型コロナウィルスの感染拡大をいち早く食い止めた台湾に学び、交流していこうという「盛岡台湾Happy Project」というプロジェクトがこの夏からスタートしました。インバウンド事業を実施してきた旅行代理店トラベルリンクや以前取り上げたFu-Daoをベースに日台関連事業のコーディネイトを行う岩台朋友会、県内の大学生で結成された団体「いわてとたいわん」等が立ち上げました。

このプロジェクトの公開スタートイベントが9月5日に行われ、参加してまいりました。

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会場は老舗のそば屋、東家の大手先店。
当日限定で店内外には九份をイメージした赤いランタンが飾られ、盛岡なのに台湾気分。

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未だに九份を「千と千尋…」のロケ地とか舞台とかいう人がいるらしいけど、決してそうじゃないからね!と久々に強く言ってみる。

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帰りがけにはきれいな明かりが見られました。ここを背景に写真を撮った方もおりましたよ。

このイベントのメインは台湾好きにはお馴染み、在台ジャーナリスト片倉佳史さんによるオンライン交流セミナー「台湾を知って岩手を考える〜知れば知るほど面白い隣国・台湾」。
これまでこの本この本を読んだり、かつては高校生による新渡戸稲造と台湾の研究に資料提供をしたり、つい最近まで野嶋剛さんの『なぜ台湾は新型コロナウィルスを防げたのか』を読んでいたこともあって、台湾の歴史も多少は知っているから聞いたことのある話がいっぱい出るのかな、などと思ってセミナーに臨んだのだけど…いやあ、初めて聞くことも多かったし、実に濃く内容も充実していてよかった。
岩手県には新渡戸稲造を始め、後藤新平や伊能嘉矩など、台湾にかかわりのある多くの先人がいます。特に新型コロナウィルスの防疫に関しては、後藤新平が台湾総督府民政長官を務めた時に疫病の発生に関して公衆衛生を徹底したことが現在まで伝わっているので、7月下旬まで感染確認者なしを続けてきた岩手としては、シンパシーを感じやすいのではないかと思います。

国民党政権末期に台湾留学して以来、ここ15年は弟が暮らしていることもあって台湾に通い続けていますが、なぜこんなにも台湾が好きなのか?ということについて考えると、やっぱりいろいろな思いがあるし、さらにいろいろな偶然が引き寄せてくれて、ここまで来たのではないかなと思います。もう一言でいうのは難しいですね。コミュニケーションツールとして中国語も続けてきてよかった。
ここ30年間の台湾に関する人々の反応も大きく、よい方に変わりました。観光で触れる人が多いのでしょうが、タピオカや九份は千と千尋云々が入り口であっても、台湾を訪れる岩手の人々が今後もっと増えて、今後佳き関係が築けることを願うばかりです。

さて、当日はいろいろなお楽しみがありました。

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ウェルカムスイーツはマンゴー雪花冰。かき氷なんてしばらく食べてなかったなあ。

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こちらは東家さん特製の盛岡台湾弁当。左上から時計回りに、台湾風豚角煮、菜脯蛋、クラゲと胡瓜のサラダ、唐揚げ、おこわ、潤餅。上品だ…デザートはfu-daoの愛玉。

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こちらは袋に入ったままですが、市内にある台湾居酒屋ふぉん特製の茶葉蛋。

今後は10月下旬にクロステラス盛岡で実施されるPRイベントが控えております。
このイベントにもしかしたら仕事がらみで関わりそうな予感がするので(詳しくは言えないが)秋の映画祭ロスはこれで埋め合わせできるかな、個人的には。

そうそう、映画といえば、もちろん映画による関連イベントもあるんですよ、嬉しいことに!

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昨年『藍色夏恋』上映会を実施した〈映画の力〉プロジェクトによる「盛岡かわとみどりのほしぞら映画祭」で、なんとなんと『祝宴!シェフ』が野外上映されるのですよ!しかもお弁当付き!いやあこれはもう楽しみしかないわ。毎日パフィ姐さんのダンスを踊りながら、当日の晴天を願うばかりです。
(陳玉勳といえば、台湾ではもうすぐ新作の《消失的情人節》が上映されます。これも観たいなー。TIFFで上映されてしまうのだろうか…)

これまではいろいろと気がふさぐことが多かったけど、やっと岩手が台湾に追いついた!(こらこら)これを待っていたのだよーと思うと、今後の展開と未来の交流がとても楽しみになります。始まったばかりのプロジェクトですが、全力で応援していきますので、地元の皆様、それ以外の皆様もどうかよろしくお願いいたします。

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絕不放棄 加油香港 #standwithhongkong

一番最近の海外旅行は、昨年3月の香港。
その時の旅のことは、noteマガジン自体は有料ですが、該当ページの試し読みの範囲を拡大しました)とZINEにまとめています。

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この旅の直後である昨年6月、香港では逃亡犯条例改正案の完全撤回や普通選挙の実現等「五大要求」を掲げたデモ運動が始まり、それに対して政府側が警察を動員して厳しく取り締まるようになりました。
前者は昨年秋に完全撤回はされましたが、普通選挙の実現や2014年のデモ(雨傘運動)から行われた警察による強制排除、すなわち警察の過剰な暴力を検証する独立調査委員会の設置やデモ参加者の逮捕取り消し、デモの暴動認定などには応えられていません。
そして昨年暮れからの新型コロナウィルス感染拡大により、国境の封鎖や経済活動の停止が起こる中でデモ活動は禁止。オンライン上に活動の舞台を移す中、今年5月の全人代で中国共産党が香港へ国家安全法を導入することを決定して香港自治へ介入。1997年から2047年までの50年間保証されるはずだった一国二制度が事実上終了、ということになりました。
7月以降は公共図書館で民主運動に関わる書籍の撤去、立法会議会の一年延期など、追いきれなくなってくるほどのニュースが毎日報道されてくるのですが(まとめとして日経の香港デモヘッドラインをリンク)昨日は蘋果日報の創業者の黎智英と民主活動家の周庭(以下アグネス)の逮捕という衝撃的なニュースが入ってきて絶句し、SNSでニュースを追うのが辛くなってしまいました。

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この一連の動きを見て、SNSである人は「香港終わった」と言うが、そんな言い草は香港人にとっても、香港にとっても失礼です。
確かに23年前の英国からの返還がきっかけで変わったのは事実ですが、返還されても言語も街並みもいきなりは変わりませんでした。ワタシは返還直後から香港に通いつつけていますが、当初は楽観視していて、中国大陸にはいい影響を与えていくのではないかと思っていました。
しかし、思えば97年後半のアジア経済危機、02年末~03年のSARS流行、その年からのCEPAの締結による香港と中国の間における様々な協定など、変化の節目はたくさんありましたし、その間の経済発展による中国大陸の変化もすさまじいものでした。しかも中共は政策を全く変えず、指導者が替わるごとに締め付けも厳しくなっています。そこまで考えは及びませんでした。

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しかし、7月に入ってからの中国共産党の介入はあまりにも度を越しています。その前からチベットやウイグルでの人権侵害行為が伝えられていることもあり、政府の強権を安易に発動しすぎていると見えるのです。新型コロナウィルスの感染拡大をバックにしてまで行うことではないし、31年前の天安門事件もまだ記憶に残る中、国内の民主活動家や銅鑼湾書店の店員たちも取り締まってきたことも考えれば、黎さんやアグネス、そして香港で活動してきた民主活動家たちが危機にさらされることは、人権の侵害と共に民主主義を冒涜しています。

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香港で生まれ、香港で民主と自由を得て生きてきた人たちが、苦しめられるのを見るのは嫌です。
ワタシの好きな香港が、政治的に変わってしまうのがとても嫌です。
これまで中共が頑なに民主化を拒んできたことを念頭においても、自由と民主がこのように奪われていくのを黙ってみていたくないです。

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香港のことは香港の人たちに任せたい。ずっとそう思っています。
でも、こうやって上からの力で押さえつけられるのは、彼らも望むことではないはずです。
だから、香港人の未来は中共でなく、香港人自らが作れるように、ワタシは今後ももこれから香港で暮らして、香港で生きる人々を応援していきます。
Stand with Hong Kong.

うまくまとめられなくてすみません。
今後もSNSでは特に言及しませんが、常にこういうスタンスですので、今後ともよろしくお願いいたします。

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うちから一番近い台湾

今年始め、うちの近くに台湾がやってきました。
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市内で中国語教師や通訳として活動されている台湾出身の方が、岩手大学の近くに開店した台湾カフェ&バー「fu-dao」です。
取り扱う飲み物からインテリアまで台湾に特化したお店です。これが実に徹底されていて見事です。

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お茶は9種類提供。お茶菓子が付きます。
現在のお勧めは921台湾中部地震からの復興のために作られたという陳年凍頂煙仔茶だそうです。  

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フードメニューもいろいろあります。これは官材板。

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お約束ですが蘿蔔糕。
この他鹽酥雞や刈包などもあります。

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ビールもドリンクもオール台湾。
この写真にはないけど、台湾のクラフトビールSUNMAIやウィスキーのKAVALANも扱ってます。

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先日、久々に黒松沙士もいただきました。
いやー、相変わらず薬っぽい味であった…。


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こちらは3人以上の予約メニューである火鍋。
つみれは台湾で使われているのと同じ。タロイモも食べられます。味付けはクミン。

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この豆花は仙草入り。

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最近は台湾の食材を使ったオリジナルメニューも出しています。
こちらはルーローピザ。名前の通り滷肉のピザトーストです。
これ、結構イケます。この他、擂茶と麻糬を合わせた客家麻糬吐司というメニューも。

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お店のオリジナルグッズはもちろん、台湾雑貨も多数揃っております。

ここしばらく、台湾フードのお店が東京や主要都市部に開店するたび、うらやましく思って上京時にはせっせと通ったものです。
でも、ここまで徹底してオール台湾にこだわったお店がまさか地元にできるとは。そりゃもう通うでしょ!
お客さんも台湾好きな方から実際に住んでいた方までいらっしゃるようです。
店主さんいわく、このお店を盛岡や岩手と台湾をつなぐ情報発信と交流の場にしたいとのことで、今後はイベントも行いたいとのことです。

現在、花巻ー桃園便も運航休止中で、今度いつ台湾に行けるのかという状況が続いていますが、それまではこのお店でお茶を飲みながら台湾の話をしたり、台湾料理レシピ本を参考にして料理を作って次の旅に行ける機会をうかがっています。

ホント、はやく台湾に自由に行けるようになるといいねえ…。

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続・路~台湾エクスプレス~(+香港ネタふたつ)

前の記事の最初の方で、「グイ・ルンメイ…もとい波瑠」と書いたのだけど、まずはこの話から。

波瑠は出てきた頃から「なんかルンメイに似てるなー」と思っていたら、朝ドラのヒロインに選ばれて一気に知名度が上がりました。サバサバ感のあるルックスとアルトの声がよくて割と好きなんですが、映画よりもドラマで見る機会が多いですね。出演作で好きなのは朝ドラの『あさが来た』と『未解決の女 警視庁文書捜査官』
清潔さのあるショートカットがトレードマークで、それもあってルンメイに似ているのかと思ったりもしたのですが、今回はロングヘア。その前に主演していたドラマでミディアムにしていたようなので、そのまま伸ばしたのだろうけど、まさかショートにしなかったのは、切るとますますルンメイに似るから…とかいうのは思い込み過ぎでしょうかね、ははは。

さて、前回の記事から間をおいてしまいましたが、全話観終わっての感想は、あの話を3話で書くのはやはり無理があったということと、あそこまで恋愛推しにしなくてもいいのに、ということでした。これは前に書いたのとあまり変わりませんね。
脚本の田渕久美子さんが「確かに短いと思ったが、コロナの流行が拡大する前に撮影終われたので」というようなことをblogで言われていたけど、それはタイミングや結果であって、本当ならもっとじっくりと書いて撮ってほしかったですね。最終回に開通の遅れと無事故を目指した試験走行が描かれたけど、ここに繋がるまでの流れはもう少しあって良かったなあ。
そこを早く済ませちゃったからなのか、春香と人豪の話が妙に目につきやすかったのかもしれない。二人の再会は2話後半でも良かったし、早々とやっちゃったからか、その後の春香と繁之(大東駿介)の別れ方がうまくいってないようにも見えたし(原作ではもっと深刻であったけど、あまり引きずらずに決着つけていた感が)あと、春香はずっと人豪のことを「エリック」と言っていたけど、最後くらいは「人豪(レンハオ)」と呼んでほしかった。阿志と美青(吳玳昀。彼女も李梓誠と同じく新人)の恋は逆にじっくり観たかったんですけどね。

なんか文句ばかり言ってますが、そんな中でも良かったのが葉山さんと中野さんこと呂さんの友情と、一度は手を引いた高鐵開通の危機に戻ってきたレスター王の件。日本の高度経済成長を支えてきた葉山さんの人生は日本の20世紀後半の現代史とも重なるけど、18歳までを過ごした台湾に戻って生涯を閉じたことと、彼との決裂した友情を修復し、医師として彼を看取った呂さんの姿にはいろいろと意味が感じられてグッときた。レスターの存在には劇中でもあった「台湾の誇り」を象徴するようなところもあるし、現場へのカムバックはこれこそ土曜ドラマの醍醐味!という感じだったね。
また、エンディングの疾走する高鐵をはじめ、劇中の高鐵走行の場面はとても良くて、どこで撮ったのだろう?と思ったら、撮影スーパーバイザーには台湾の撮り鉄さんが協力していたそうで(詳細はこの記事)これは素晴らしいです。日本の鉄道ファンにも注目されるかな。

ところで自分が商社への就職活動をしなかったので、全くわからないままだったのだけど、ダイアログが英語ばかりで、前半は中国語が全く出ないのを不思議に思っていた。特に春香はあれだけ台湾に通っていたのに、あまり中国語を話さないなあと。それもそのはずで、多国籍事業ゆえ、ビジネスでは専ら英語でやりとりをしていたからこれでいいと、台鐵の建設に関わられていた方から教えてもらって納得しました。

観終わったばかりの頃は文句ぼっかり言ってましたが、NHKとしては初めての日台合作だし、これまで日中合作のドラマが多く作られてきたことを考えた時、NHKでは政治的に無理かなと思っていた『路』がこうしてドラマ化された意義は大きかったと思います。今後も続いてくれたらと思います。台北経済新聞によると、視聴率もよかったそうですし。
でも恋愛ものよりはもう少し見ごたえのあるものがいいかな。台湾ドラマ=若手俳優主演の恋愛ものor日本マンガ原作という公式が今も有効かどうかはわからないけど、近年は社会派ドラマやサスペンスが配信で紹介されているようですから。

感想は以上ですが、次の2つはいろいろと関連しつつも香港ネタになっているおまけです。ついでにつけておきます。

(おまけその1)ドラマの音楽を担当した清塚さんが手がけたネスカフェ香港のCM貼っておきます。日本のアニメスタジオが製作。



(おまけその2)NHKは日中合作ドラマが多いと書いたけど(『大地の子』など。先の台北経済新聞にあった「NHK同時間帯ドラマ歴代視聴率2位」の1位は多分これじゃないかな?)、11年位前の土曜ドラマ『遥かなる絆』では、『恋の紫煙』『レイジー・ヘイジー・クレイジー』グレゴリー・ウォンが出てたことを思い出した。
現在香港の民主運動についても積極的に発言している彼、どうかご無事で、と思ってしまうよ。

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路~台湾エクスプレス

いろいろあって、なんと今年初のblogです。
TIFFからここまでの約半年間、本当にいろいろなことがあったのですが(恒例の年度末台湾がアレのせいで潰されたことも含む)、その間は映画も観たり音楽も聴いたりしていました。なかなか長文が書けなくなってきているのはしんどいですね。
その件は近いうちに別記事で話すとして、久々の更新は今観ているドラマの話をします。以前感想を上げた、吉田修一さんの『路』が日台合作の『路~台湾エクスプレス~』としてドラマ化されました。しかも当時希望として言ってた土曜ドラマでの枠で。
とはいえ、主演は石原さとみとジョセフ・チャンではなくて、グイ・ルンメイ…もとい波瑠と、元飛輪海のアーロンですけど。(どうも自分がアーロンと聞くと、後ろにクォックとつけたくなるのを台湾ドラマファン方面には許してほしい)

 

動画は台湾公視から。NHKのプレマップそのままかな。

脚本は『篤姫』や『江』の田淵久美子さん、音楽は『コウノドリ』の清塚信也さん。連続3回で、台湾でも1時間の時差で同日放映。
現時点では2話まで放映、いよいよ来週が最終回なんですが…これ、展開がかなり速いんですよ。ただでさえ濃密な物語なのに、こんなにスピーディーでいいのか?せっかくの土ドラ枠だから、50分×6回くらいでもよかった気がしますよ。あと、原作では特に気にならず、むしろ爽やかなアクセントとして好感は持っていた春香(波瑠)と人豪(アーロン)の交流が、幾分恋愛感情強めに描かれているのはちょっとなんだかなあ感を多少抱かせてしまうんですが。いやむしろ恋愛話いらんだろとまで思ってしまってるんだが。
NHKの土ドラといえば、2000年代の『ハゲタカ』から近年の『フェイクニュース』『サギデカ』まで、良質な社会派エンターテインメントで知られるけど、こういう枠で放映しているからこそ、THSR開通までの長い道のりをむしろ丁寧に描いてくれてもよかったのよーと。まあ、原作の感想でも書きましたが、吉田さん自身はこの小説を恋愛小説として描いたということですが、まあそれでもねえ…。
恋愛といえば、湾生の葉山さん(高橋長英)と彼の旧台北高校時代の同級生中野さんこと呂さん(楊烈)との話も、葉山さんの奥さんである曜子さん(岩本多代)をめぐる学生時代の話でまとめちゃっていたので、あれ、もっといろいろあったよね?と思ったのですが。そういえば今回のドラマ化を前に読み返すようなことがなかったので、いろいろうろ覚えではありますが。
THSR建設プロジェクトのコーディネーターである安西さんはARATAこと井浦新が演じていて、商社マンにして新幹線オタク(なので交渉の場面ではかなりこだわりが強い)という割といい味付けがなされているのだけど、これからどんどん苦しんでいくんだろうなと思うとワクワ…いやそんなことを言ってはいけないか。

日本側の話はこんな風にツッコミ入れながら観てますが、原作でも一番好きだった高雄組のエピソードも思ったよりちゃんと作ってくれているので、台湾語が聞こえてくるたびにニコニコしてしまいますね。陳威志を演じる李梓誠くんは、映画やネトフリのドラマ等の出演は過去にあるけど、これが連ドラ初出演とのこと。(twiiterinstagramあり)台湾キャストではレスター・王(苗字はカタカナ表記じゃないんだ…)役の梁正群と楊烈さんがなんかどこかで見たような気がする…と思っていたら、二人とも歌手でした。梁正群さんは『靴に恋する人魚』にも出てたらしい。
そしてこの人を忘れちゃいけない、台湾のお母ちゃんまたは台湾の藤山直美ことオレたちの林美秀!


そう、『祝宴!シェフ』の!《健忘村》の!『ゴッドスピード』の!五月天のPVにも出てた林美秀!
しかも日本語まで話してくれる!いやー嬉しい嬉しい、彼女が出てくるともう頬が緩んじゃう。

そんな感じで、まだ全話通しで観てないので、こんな感想くらいしか書けませんが、来週の最終回を観て、思うところがあればまた別記事か追記でもしたいとも思います。本編中のダイアログのことについても書きたいし。

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【32ndTIFF2019】『チェリー・レイン7番地』ほか観た映画の感想

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今年も映画祭の秋がやってまいりました。
まずは、先ごろ参加してきました第32回東京国際映画祭で観た映画の感想を。
今年は観たい作品が2日間にまとまっていたので、悩まずにチケットが取れました。

『チェリー・レイン7番地』

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『美少年の恋』『華の愛・遊園驚夢』(TIFF出品作)の楊凡(ヨン・ファン)監督の新作はなんとアニメーション。先ごろのヴェネチア国際映画祭ではコンペティション部門に選出され、最優秀脚本賞を獲得。1964年に台湾から香港へ移住してきた監督の自伝的要素も入っていて、60年代香港を舞台に繰り広げられる、家庭教師のバイトをする香港大学の青年(アレックス・ラム)とバイト先の女子高校生(ヴィッキー・チャオ)、そしてその母親(シルヴィア・チャン)との三角関係を描くヨン・ファンらしい耽美的な作品。

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  1967年香港の風景も空気も再現するにはもうアニメという手法を使うのしかないのだろう。広東語・普通話・上海語が入り混じるダイアログ、愛欲と自由と古今東西の名作も入り混じるムード、シルヴィアさんやヴィッキーからフルーツ・チャン監督に至るまでの豪華声優陣はとても贅沢。
質問はアニメに詳しい方々から多く発せられていた。(今年は話題を呼んだ世界のアニメ映画の一般公開も多かったし、実際にアニメーターさんが多く参加されていた様子)キャラは3Dで作って2D化するという手法を使ったらしいけど、こういうのはあまりないのだろうか?楊凡さん、「アニメはよく知らないし、アニメファンにもアート映画ファンにも観てもらえないような作品」と言われていたけど、これはなかなか面白い挑戦だと思いますよ。完成まで7年かかったとか。

そして、発掘した『美少年の恋』のプレスシートにサインを頂いたのでした。
『遊園驚夢』のパンフや《涙王子》のソフトジャケットを持参していた方もおられました。

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今見ると、なかなか感慨深いものを覚えるこのビジュアル。
彦祖ことダニエル・ウーはハリウッドで活躍中、ステことスティーブン・フォンは映画監督としても順調だし、なんといってもこの映画で初共演したすーちーと夫婦になったというのが一番大きい…。
楊凡さんにこのプレスを見せたら「おお…」と驚かれていましたよ。

『ファストフード店の住人たち』

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アジアの未来部門に出品されたこの映画は、TIFFがワールドプレミア。
主演のアーロン・クォックとミリアム・ヨンは初日のレッドカーペットとプレミア上映にはそろって参加。
2度目の上映にはアーロンとこの作品が監督デビューとなるウォン・シンファン(広東語の発音だとシンファンよりヒンファンの方が近いようですが…)がゲストで参加しました。

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24時間営業のファストフード店にたむろする訳ありの人々と、彼らの困りごとを解決すべく奔走する元投資コンサルタントのホームレス(アーロン)と彼の友人であるカラオケバーの歌手(ミリアム)の物語。このアジアの未来部門を中心にTIFFレポートを書かれている翻訳家・映画評論家の斎藤敦子さんのblog「新・シネマに包まれて」でも触れられています。

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今年一番楽しみにしていたのがこの映画。これまでTIFFでは『父子』 『プロジェクト・グーテンベルク』とアーロン主演作が上映されているけど、ゲストとしてのTIFF参加は意外にもこれが初めてとのこと。
香港では2006年からマックの24時間営業が始まったが、世界で初めてそれをやったのは日本だったという記事も着想のヒントとなったとか。深夜のファストフード店に集まる人々のささやかな連帯感は微笑ましいけど苦難を乗り越えられても貧困は希望を砕く。
最近、ヴォネガットの言う「親切は愛にも勝る」という言葉を何かにつけて思い出すのだが、転落して一文無しになった博(アーロン)が仲間の世話を焼いてはどうしようもないところまで追い込まれてしまうのにも、その言葉は重なった。あとどこか「幸福な王子」的なものも覚えたかな。
ウォン・シンファン監督は新人ではあるけど、助監督などで現場の長い方とのこと。日本でも公開された『誰がための日々』これから公開の『淪落の人』に連なる香港社会派電影系列と見てよさそう。貧困問題はいずれにもある。どうか希望が持てるような世界であってほしい。

『ひとつの太陽』

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『失魂』 『ゴッドスピード』の鐘孟宏(チョン・モンホン)監督の新作で、今年のTIFFでは唯一の台湾映画。
台湾での上映開始日と映画祭が重なったとのことで、モンホンさんの来日はなし。残念だった…。
罪を犯して逮捕される次男と、彼を拒絶する父親。そして長男は思いもよらぬ行動へ…と途中まで観ていて、これは台湾版『葛城事件』だなと思った。父と息子たちの葛藤とそこで起こる悲劇はよく似てはいるけど、ディテールやキャラの性格はもちろん違う。こちらは後半は意外な展開を見せるし、同じモチーフでも作り手が違うと全く変わる。
残酷な一方、ユーモアもあるし、過ちを犯した人間への受容も描かれている。とっ散らかっているという感想も見かけたけど、ラストには衝撃を受けてもどこか希望は少し感じる作りになっているのは受け入れやすい。


『ある妊婦の秘密の日記』

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『レイジー・ヘイジー・クレイジー』で衝撃のデビューを飾ったジョディ・ロック監督の第2作のテーマは「妊娠」。

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これもワールドプレミア上映で、フォ

 

フォトセッションでは製作のジャクリーン・リウさんや、このたび日本に拠点を移して映画製作を行う撮影のジャムくんも大集合。

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周りから過剰な期待をかけられる一方で、妊娠なんかしたくない!出来たら堕ろす!という毒づきから始まるダダ・チャン演じる香港女子の一大妊娠記。日本でも仕事を持つ者の妊娠と子育てで大きな問題があるだけに、ここまでサポートしてもらえるのはうらやましいと思った。
劇中にはルイス・チョン演じる男性の妊婦アドバイザーが登場し、主人公夫婦の周りにやたらと出没。妊娠アドバイザーは実在する職業らしいけど、男性はいないらしい(当たり前か)
面白かったのが、妊娠した妻を持つ夫たちによるパパクラブ。オヤジの会とは似て異なるし、以前ネットに回ってきて話題になっていたメキシコのウィチョル族に伝えられるアステカ法出産(出産時に妻が痛みを感じた時、夫の睾丸に結びつけたロープを引っ張ると以下かいてて痛いので略)がネタになってるのはさすがである。
パパクラブのメンバーには、これまたSNSで話題になった、平成ライダー全変身ポーズを決められる男子・豆腐くん(しかも台詞は一応全部日本語。発音不明瞭なのはまあしょうがない)がいて笑った笑った。妊婦あるあるが詰まっている作品。今回も楽しい作品で気持ちよく笑ってTIFF収めをしました。

次の映画祭は今月23日から行われる東京フィルメックス
ワタシはミディ・ジー監督の新作『ニーナ・ウー』と、いまだに「マギーの元旦那」呼ばわりしてしまうオリヴィエ・アサイヤスによるホウ・シャオシェンのドキュメンタリー『HHH』そしてそのホウちゃんとトニーが再びタッグを組んだ『フラワーズ・オブ・シャンハイ』のデジタルリマスター版を観に行きます。

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【ご報告】『藍色夏恋』デジタルリマスター版盛岡上映会

先の記事でもご案内いたしましたが、9月25日に岩手県盛岡市のおでってホール(プラザおでって内)にて、映画『藍色夏恋』盛岡上映会が行われました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

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主催の〈映画の力〉プロジェクトは、盛岡市内で映画上映のサポートやイベント、ロケ協力を行っている団体。盛岡出身の大友啓史監督の同期生を中心として結成された任意団体で、以前このblogでも取り上げた、大友さんと谷垣健治さんのトークショー&アクションワークショップも開催しています。ご縁がありまして、ワタシもイベントや上映会のお手伝いをしております。

この上映会のことを知ったのは、8月末の某ドキュメンタリー映画上映会の時。そこでティザーフライヤーをいただいて、思わず「えーっ、これやるんですか!それじゃ上映会のお手伝いしますよ!台湾映画の上映ってあまりないから、リーフレット作ってもいいですか?」とPJの人に申し出たのだけど、打ち合わせに参加したらあれよあれよといろいろ決まり、気が付いたらなぜかアフタートークに登壇して、台湾映画のあれこれについて話すことになってしまったのですよ、あはははは…。(実は前回と今回のポスターの写真にしっかり名前が記載されていたのですが、あえて言及しませんでした)
アフタートークで一緒にお話ししたのは、この夏最年少(25歳)で盛岡市議会議員に当選したいわてレインボーマーチ代表の加藤麻衣さん。映画にかかわる話として(ここではあえてネタバレにしませんが)、LGBTをめぐる状況とレインボーマーチのお話をされました。共感するところも大きく、有意義なトークでした。そんなわけでワタシも10月12日に盛岡市内で実施されるプライドパレードに参加を決めちゃいました>実は去年も参加して歩いていました
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当日のお振舞いその1は、市内の渋いコーヒーショップ。漸進社さんよりご提供の台湾コーヒー、阿里山・雛築園のスマトラティピカ。
コーヒー飲めない身としては羨ましい…と言いながらやっぱり台湾茶を飲んでしまうのは言うまでもない。すみません。

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お振舞いその2はおそらく盛岡初のパイナップルケーキ!市内のひだまりカフェさん謹製(ただし非売品)です。
中の餡はパイナップルはもちろん台湾と同じく冬瓜も使用。コーティングにパルメザンチーズを使っているのもなかなかよし。

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当日配布のフライヤーより。左がレインボーマーチ、右が上映会のために作った台湾映画のしおり。おすすめの台湾青春映画、巨匠の青春映画、そして台湾のLGBTQ映画を紹介しました。

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こちらは先週まで台湾を旅行されていた方が持参された豚のランタン。LEDランプ付きでもちろんピカピカ光ります。

トークは30分を2人で分け合う形だったので、何をしゃべろうか考えた挙句、いきなり台湾の歴史からニューシネマの誕生、そして台湾の青春映画やLGBT映画についてざっくり話す構成にし、あとはしおり見てねーということにしました。あれでよかったかなーと思いつつ、いくらかカットしたもののだいたい話したいことは話せたので良しとします。

今回は小規模の上映会ではありましたが、人生初トークも緊張せずに話せたのでとりあえずよかったです。
次に地元で台湾や香港の映画が上映されるのはいつになるかわからないけど、その機会があったら、また何かやりたいと思います。
いや、またトークしたいというわけではありませんが(笑)。

来場された皆様、ありがとうございました。
そして上映に携わった皆様と麻衣さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

☆後ほどnoteの方にも、上映会レポートの別ヴァージョン記事をUPいたします。

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【ZINE】『閱讀之旅』販売ほか、いろいろお知らせ

逃亡犯条例改正案への反対から始まった、香港のデモや政府への抗議行動が100日続いている現在、その行方が非常に気になるところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この夏はワタクシ自身もいろいろありまして、更新もまたまた間があいてしまい、またお知らせ記事になってしまって申し訳ございません。

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6月9日に岩手県盛岡市で開催された第4回文学フリマ岩手にて、最新ZINE『閱讀之旅2019之雙城故事』の初売を行いました。
ご購入頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。
文中でも香港の現在に少し触れていたので、少しタイムリーな本になったかと思います。
続けて、7月13・14日に行われた浜藤古本市と7月20日の石巻一箱古本市、9月8日のブックハンターセンダイでも販売いたしました。

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↑ブックハンターセンダイでの販売の様子。

ZINEは新刊始めバックナンバーも今月末までに通販部のページに在庫をUPしておきますので、ご希望の方はしばらくお待ちください。

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また、今年も盛岡市のアートギャラリーCygで開催されたART BOOK TERMINAL TOHOKU 2019にて、昨年製作した『寶島電影院』(詳細はこちらにて)をフランス装で仕立て、ボーナストラックのエッセイをつけて出品いたしました。この特装版のために書き下ろしたエッセイ「『ただの夏』と『台北暮色』」をnoteで公開しています。
こちらも昨年出品した『寶島幸福茶舗+寶島浪漫的逃亡』特装版と共にCygのオンラインショップで販売予定です。

今後もZINE製作は続けていきますが、実は来年は少し本格的な本を作る予定です。といっても商業出版ではなくあくまでも同人としての出版ですが。現在編集中で、早ければ来年5月くらいに発行できるように目指しております。お楽しみに。

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さらに、直近&地域限定のお知らせになって申し訳ございませんが、地元の盛岡市で『藍色夏恋』のデジタルリマスター版上映会が今月25日(って実はもう明後日ですね)が開催されます。会場はプラザおでってです。詳細は上記画像とこちらのページから。(2003年日本公開のオリジナル版の感想をこちらにはっておきますね。ちなみに完全ネタバレです)
当日はいわてレインボーマーチ代表の盛岡市議会議員・加藤麻衣さんをゲストに迎えたトークイベントもあります。

来月からは映画祭シーズンを迎えます。また近いうちに更新いたしますね。

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