日本の映画祭

フィルメックス終了。お疲れ様でした。

ただいま、新幹線で移動中です。
今年は初のクロージング参加となった東京フィルメックス。珍しく中華以外の映画も観ちゃったし、いろいろな方にお会いできて楽しかったです。

トーさんのセルフ撮影によるメッセージ付きの『奪命金』も楽しみました。もっかい観られたらいいなあ。

そんなわけで、今年の映画祭ツアーもこれで締め。
皆さん、本当にお疲れ様でした。

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ちょっとFILMeXまでにやる気出してきます。

 東京国際映画祭も無事終わり、言いたいことも例によっていろいろあるけどうまくまとめられず。今月前半はまた仕事が忙しくなりそうなんだけど、これ以上blogの更新をしないのもなんなので、こっちでもご報告。

 本日、東京フィルメックスのチケット発売日でしたが、プレリザーブで外して焦っていたクロージング作品、トーさんの『奪命金』のチケット、無事ゲットできました。香港映画はこれだけだけど(他に何か入れば、去年あったような文句がまた自称「シネフィル」の方々から出るんだろうか?参考としてこちらを)、中国映画の『ミスター・ツリー』や追加招待作品の『人山人海』もちょっと興味あったんだよね。でも、これは別に観る機会があればってことで。

 で、ここでもちょっと書いたんだけど、中華に関係なさそうでありそうなアレも結局観ます。詳しくはここで書くことじゃねーな(爆)。

 あ、いくら忙しいからといって、こっちを長く更新しないってのもちょっと惜しいかな。今月は地元上映の中華電影も2本あるし、気づいたら更新できるようにしておきます。VCDも観たいもんな。はい、やる気出しておきます。

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東京国際一作入魂、無事終了!

ただいま東京です。しかもこんな時間にblogアップしちゃいます(笑)。
昨日から上京し、東京国際映画祭で『香港四重奏』観てきました。香港の監督メインの1、フィリピン、マレーシア、タイからやってきた監督たちがとりあげた2、全8作ともそれぞれ個性派揃いでした。感想は2度目の上映が終わった頃にでもアップします。

今年は台湾映画『あの頃、君を追いかけた』の評判がよかったようで、TIFFに新たなスターが誕生?って感じなのかな?また、我らがアイドル、パン・ホーチョンも作品を持ってきてないけど、TIFF期間中は東京に滞在し、いろいろ動いているらしい。中華電影の未来がこれから開けていくといいなあ。

中華電影は一作入魂だけど、今年はもう1本映画を観るので、今日一日東京滞在を楽しみまーす( ´ ▽ ` )ノ。参加されている皆様、お疲れ様でした。

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【速報】今年のTIFFは一作入魂!

25日(火)の「香港四重奏」取れました。
これである意味、ゆるゆる過ごせそうです(笑)。

今回はお会いできる人が少ないかな?
まあ、見かけたらよろしくお願いしますm(_ _)m。

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電影節的秋天已經開始。

 今月は本業でかなり忙しく過ごしていたのだが、それでもネットサーフィンは欠かさず、先月下旬から始まっていたヴェネチア映画祭のレポートなどを楽しんでいた。
 日本では主演二人がマルチェロ・マストロヤンニ賞を受けた園子温監督の新作『ヒミズ』ののことばかりが話題になっていたが、中華趣味的には、アン・ホイ監督の新作《桃姐(Simple Life)》でベテラン、ディニー・イップさんが最優秀女優賞を受けたことが嬉しい。



 ヴェネチアでの記者会見。

 

 予告編。主演はアンディ。映画プロデューサー役なのね。

 で、このヴェネチアでは、『海角七号』の魏徳聖監督の新作『セデック・バレ』や、我らがトーさんの最新作《奪命金》がコンペに出品。そして、この《奪命金》がそのまんま日本でも観られるのである、もちろん東京フィルメックスで!しかもクロージング!



ヴェネチアでの記者会見。

 予告編。

 実は中華電影じゃないんだけど、フィルメックスでコンペ入りしている『東京プレイボーイクラブ』もなんとかして観ようかなーと思っている。一番の理由は自分が主演の人のファンだからってのがあるんだけど(大爆笑)、実はこれもひそかにトーさんつながり作品。この映画の監督さんは、昨年のゆうばりファンタのオフシアターコンペでグランプリを獲っている人なのだが、その時の審査委員長がトーさんだったのよ。そんなところでの注目だったりする。はい、マジで。

 そして、昨年は特集企画で中華電影の上映本数が多く、なぜか余計なトラブルもあった東京国際映画祭では、昨年の反動もあってか上映本数はガクッと減った。うむ、残念だがバランスを取るためにこれはしょうがないような気がする。
 このラインナップではオムニバスの『香港四重奏』2部作を観たい。


↑これはⅡの予告。ちなみにⅠの予告はyoukuで見られる

 そうそう、“伝説の字幕”でお馴染み、2011日本中国映画週間の作品も何か観ようと考え中。今年は平日鑑賞になりそうなので。

 チケット取りを思うとユーウツになりそうだけど、どの作品もなんとか頑張って取りたいものだよ。これまで本業がしんどかったけど、これに参加できることを思えば気も楽になるしね。

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恭喜發財 萬事如意 香港電影 永遠支持

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 本日は日本的には節分ですが、中華圏的には初一(旧正月の元旦)です。

恭喜發財 萬事如意 龍馬精神!

 写真は4年前の2月香港旅行で撮った、尖沙咀文化中心のディスプレイ。

 来週の今頃はいよいよ香港。今月に入ってやっと「あー香港行くんだー」とやる気になってきた(ほら、先月はずっと寒かったからやる気が出なかったもん)。今回の旅は4年前に一緒に旅した朋友・零食皇后とある意味マダームなツアー(笑)になる予定。日ごろのストレスをしっかり解消し、大いに楽しみたい次第。冬の食も楽しみたいぞ。蛇とか煲仔飯とか蛇とか(笑)。賀歳片も本数が多そうだけど、果たして観られるかなあ。うーむ。

 賀歳片といえば、昨年は日本における香港映画の上映が少なく、それ以外でも中華電影全体の上映も減っていってさびしかったのだけど、映画祭は相変わらず大賑わいのようで。なんのかの言いつつ、一番盛り上げるのが香港電影迷だからかしらねえ。
 昨年はトーさんが掛け持ちしていらしたゆうばりファンタ大阪アジアン映画祭も、もちろん香港映画の上映はあり。上映作品がややかぶっているけど、ゆうばりではジャンユーがゲスト、大阪ではトーさんの新作にして久々のラブコメ『単身男女』がワールドプレミア上映されるとのことで、なんとも賑やか。あー、香港行っちゃうし、2月下旬から3月中旬はまた忙しくなるので、やっぱりパスになっちゃうなあ。その間はVCD観てひとり映画祭していようかしら。

 香港へ行ったら春までお預けになりそうな予感がするけど、その先にはまたお楽しみが。GWからシネマート六本木で往年の香港映画をまとめて上映してくれるという『香港電影天堂SPECIAL』が決定とは!フィルム上映じゃないのが残念だけど、これらの作品をスクリーンで観たことのないファンには嬉しい企画。ちなみにワタシがスクリーンで観たのは、『狼たちの絆』『天地大乱』、作品自体観る機会がなかったのが『風の輝く朝に』『過ぎゆく時の中で』、そして『片腕ドラゴン』。もちろん、他の作品もスクリーンで観たいのはいうまでもない。特に『友は風の彼方に』と『ワイルド・ブリット』が観たいなあ。
 GWは何もなければ関東の実家に帰省するので、必ず行きたい。ああ、この時まで頑張るよ、オレ。

 ところで『葉問2(イップ・マン)』の公開が順調に拡大中らしい。青森まで公開が決まって盛岡が追い越されたじゃんか~!と泣きそうになったが、劇場情報を見たら仙台と山形が春に上映されることが決まっているので、観られるのは5月くらいになるのかなあ…。その時はぜひとも、『葉問(序章)』とのセット上映をプリーズ。

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密告者(2010/香港)

 Togetterという、Twitterでのポストをまとめたサイトを見ていたところ、フィルメックスに関してのつぶやきで「フィルメックスには香港映画枠でもあるのか?こういう娯楽作をこの映画祭でやるのには違和感がある」というのがあった(うーんと下の方だ)。多分、シネフィルさんのつぶやきだったと思うのだけど、ガッカリしたのはいうまでもない。
 それ以前に、先月発売された雑誌BRUTUSの「映画監督論」にて、ベテラン映画評論家の滝本誠さんが書かれた「ダンテ・ラム論」に「日本に香港映画が来なくなったのは香港映画ファンが消滅したから」と書かれてしまい、それにものすごく腹を立てて思わず彼のアカウントにリプライしてしまったくらいなのだ。
 香港映画も立派な映画じゃないの?「娯楽作」というのは、日本でいえば「踊るなんとか」とか「スペースバトルシップなんとか」みたいな作品のことを指すんじゃないか?そして香港映画ファンが消滅したのなら、なぜTIFFやフィルメックスで一番先に前売がソールドアウトするのが香港映画なのか?それらの意見に、そういう反論をしたくてたまらなかった。少しナーバスになりすぎているのかもしれない。
 しかし、若きアジアの才能と共に、ベテラン監督の定番路線映画も観られるのがフィルメックスの醍醐味である、と齋藤敦子さんがコラムで書いてくださったのにはほっとした次第。この援護射撃、ホントに嬉しかった。それでいいのである。以前と比べて 世界各国の映画が自由に観られなくなっているからこそ、映画祭にはカンヌでコンペに出すヴェテランの作品から初めて映画を撮った若手もあっていい。凝りに凝りすぎて物語が解体されちゃってる超難解作だけじゃなく、誰もが楽しめる娯楽作もあっていいと思うのよ。

 さて、これまでフィルメックスで紹介されてきた香港映画といえば、一番多かったのがジョニー・トー監督作品であり、彼の会社である銀河映像の作品も多かった。しかし、トーさんもこの10年でカンヌのコンペに作品を出したり、海外との合作を行ったりして知名度も上がってきた。もう一人、ウィルソン・イップ監督もこの映画祭で『ジュリエット・イン・ラブ』や『SPL』が紹介されたけど、来年はいよいよ『葉問2』が日本で公開される。そんな感じで、すでに香港電影迷には知られている監督の作品がここで紹介されてきたわけだけど、今年は誰のどの作品?と思ったら、このところひねりを聞かせたアクション映画を送り出しているダンテ・ラム監督の作品『密告者(綫人)』だった。

 「綫人」とは、捜査官が対象組織に入って内偵する「臥底」とは違い、一般人の情報提供者の事を指す。リー・チョントン(ニック)は、密告者をある組織に送り込んで内偵させ、情報をつかもうとするが、相手に男の正体がばれてしまい、密告者は殺されかける。すんでのところで男を助け、組織の壊滅も成功させたトンだが、その密告者はすっかり精神を病み、ホームレスとして日々を過ごすことになってしまった。
 その1年後、トンは台湾から帰ってきた犯罪者ポーペイ(陸毅)の動向をさぐることになり、新たな密告者として出所間近の青年サイグァイ(ニコ)に白羽の矢を立て、彼に接触する。もともと道楽息子だったサイグァイは、若い頃から無免許運転等で何度も逮捕され、服役を繰り返していた。その間に実家の事業は失敗して借金まみれになり、最愛の妹が娼婦としてヤクザに稼がされているという事実を知って、妹を救うために密告者を引き受ける。 
 ポーペイ主催の違法カーレースに飛び入り参加し、彼と情婦のディ(ルンメイ)の両方から信頼を得るサイグァイ。そこから受けた情報を逐次トンに伝え、警察は包囲網を築いていく。しかし…。

 ダンテ・ラム監督と言えば、スー・チーとレオ・クーを主演に迎えた東京ロケ作品『スイート・ムーンライト』、ゴードン・チャン監督と共同で撮った『野獣警察』、Twins主演のバトルファンタジー『ツインズ・エフェクト』、そしてリッチー&えぢ&黄曉明の『スナイパー:』など、実にさまざまなジャンルの作品を撮っているわけなのだが(それはウィルソン・イップ監督にも通じる)、この作品と同じくニコ&ニックの主演作である前作《証人》の成功により、ちゃんとしたアクション作品を撮れる監督として評価されている様子。

 過去にかかわった事件のトラウマを背負いながら犯人を追い詰めるというプロットは両作に共通しているものの、追う者(ニコ)と追われながらも立ち向かう者(ニック)の対決を明確に打ち出したのが『証人』であれば、微妙な主従関係を保ちつつ、ともに敵を追いながらもお互いにボロボロになっていくというのが今回の特徴であろうか。

 刑事側に猛烈なトラウマがあるのは前作と一緒だけど、今回のトラウマのかけ方は半端じゃない。先に書いたような過去を持つ東は、その事件の顛末がきっかけで、妻(ミャオ・プウ)と悲劇的な別離を経験し、さらにこの事件で妻との間に再び悲劇がおこる。あまりにも悲しすぎる。そこまでやるのか、ダンテさん。

 ニコも同じようにトラウマを背負っているが、彼と心を通じ合わせるディも不幸をしょっている。あのかわいらしいルンメイちゃんが、恐ろしく不幸な役どころを演じているのでこっちとしても観てていたたまれなくなる。そんなわけで登場人物がほとんどトラウマをしょっており、だれも救われないのは目に見えてわかってしまっていた。

 しかし、それを先にわかっていたせいか、あるいは開き直ってみたせいか、クライマックスの血みどろな追跡劇とボコり合いを観て、なぜか「もっとやれもっと殴れ、もっと血まみれになっていいんだぞ!」という気になってしまった。…なんでだ?自分、いつからSになったのか?今思っても非常に不思議である。
 多分、先に《証人》を観ていて、そこでダンテさんの演出のリズムってこういうものなんだというのがあらかじめ織り込まれていたからなのかもしれない。実際面白かったと思うのは前者なのだけど、こういうのがつかめたからいいのかなという気もしたりして。

 なんて、非常に感覚的な感想になってしまったけど、そんなところで。 

原題:綫人(The stole pigeon)
監督&原案:ダンテ・ラム
出演:ニコラス・ツェー ニック・チョン グイ・ルンメイ ルー・イー ミャオ・プウ リウ・カイチー ヴィンセント・ワン

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フィルメックス、一本入魂!

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本日(日付が変わって昨日になったけど)、フィルメックスにて『密告者(綫人)』観てきました。日劇はさすがにでかかった(笑)。

ダンテ・ラム×ニコ×ニック・チョンといえば、《証人》トリオだけど、役回りが違ったので印象は…あー、でもみんなボロボロにされたのは同じか。今回はヒロインのルンメイちゃんもボッロボロだったもんな。

詳細は帰盛したら改めて書きますね。
今年の映画祭はこれで終了。
お会いできた皆様、お会いできなかった皆様、お疲れ様でした。

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政治と映画、取るなら当然後者だよん(笑)。

Teddy

陳徳森導演@日劇前

 さて、今日からフィルメックスだし、地元で中華がらみ映画を2本観たので、そろそろTIFFまとめ。
でも、今年はやっぱりこのことをいわなきゃ気が治まらないかな。

 3年前から始まった、東京・中国映画週間
この映画祭、本祭とはつながりのない提携企画なので、うっかりしているとチケットを取り忘れる。
2年前に「赤壁キャストが来るよ」と聞いて慌ててチケットを取って行ったのが最初だった。 
今年はオープニングが『ボディガード&アサシンズ(十月圍城)』だったので、忘れないようにして取った。

 しかし、この映画週間、はっきり言って好きではない。
理由はいろいろあるが、一番言えるのは、中国(大陸)政府のにおいがぷんぷんしているところだろうか。
 ワタシは中国語学習者だし、一時期は都内の某中国語専門学校に通っていたことがあるので、大陸関係のイベントの雰囲気はだいたいわかっている。語学関係のような学術的な交流会なら、別に堅苦しくても構わないのだけど、そういう雰囲気が好きじゃない。
 特に政府系の方が絡むとかなり堅くなる。主催が中国国家広播電影電視総局電影管理局だったから、なおさらなのかもしれない。オープニングセレモニーでも、そのへんは強調されるしね。それにこういう時の偉い人の話は、校長先生の話に負けないくらい長いし、あちこちで言われているように仕切りも悪いから、セレモニーの前半、やさぐれ香港電影迷としては、はいはいお話はいいから早くゲスト出してよ、映画見せてよ、という気分になってしまう。
 それから、上映作品。大陸作品が多いのは別に構わないのだが、観たいと思わせる作品が少ない。そして、台湾や香港との合作も混ぜて「我が国の作品」という(これについては後述)。さらに字幕についてはいうまでもなし。この3年間のラインナップは後で調べるつもりだけど、この映画祭で上映されてあとで一般公開された映画って何本あるのだろう?今年の作品ではユンファの『孔子』と提携イベントでのみ公開された『唐山大地震』の一般公開が決まっているんだっけ?

 それに加えて、今年はやっぱり前日の、台湾映画団グリーンカーペット不参加(リンク先はムビコレ)が響いていた。
 もともと台湾映画団は、本祭の特集企画のためにやってきたのであって、提携企画である中国映画団にはごねる資格はない。それをうまく捌けなかったTIFFスタッフもアレだったけど、その「ごねた当人」を目の前にしていたことにはビックリした。
 個人攻撃になるから敢えて名前は言わないが、その「当人」、オープニングセレモニーではゲストの美人女優を隣に置き、終始ニコニコしていた。彼は昨年も来ていたそうだが、昨年セレモニーに参加していた朋友によると、彼はヴィッキーとファン・ビンビンの両脇に陣取り、ずーっと一緒だったという。なんだこのオヤヂ、まったく現金だねえ、なんて言ってたら、翌日のネットで「台湾は『中国台湾』と名乗るべき」と言い出したのがこの人だとわかり、深くため息をついてしまった。
 セレモニーには台湾の蘇有朋も来ていたのだが、どうりで彼を「中国台湾」と紹介していたわけだよ…。はあ。それでよかったの、蘇有朋?

 さらに切なさに拍車をかけられたのは、花束贈呈ゲストの人と、そのコメント。
 来たのはこの映画の主演女優。これもあまり非難したくないので詳しく書かないが、花束贈呈でタイミングを逃し、自分と大陸とのかかわりを香港映画出演のキャリアで述べたスピーチにもなんか不自然さを感じ、彼女自身には罪はないことを十分わかっていながらも、久々にイラッとさせられてしまったのだ。あの映画に出られたことが嬉しかったのはわかるけど、香港映画は中国映画と根本的に違うんだぜー、といいたかったよ。
 花束贈呈の人のことをいうと話がどんどんずれていくので、このへんに。

 閑話休題。せっかく映画を楽しみにして来ているのに、こんなふうに政治色をまる出しにするのはいただけない。ワタシは常々「中国語を学んでいるからといって、中国自体は好きじゃない」と言っているのだが、中国映画が好きな人がみな、国を好きで観ているわけじゃない。

 文化は国境を越えるものである。かつて中国映画は、政府が横槍を入れても、作り手が作りたいものを作って、メッセージを伝えてきた作品が多かった。張藝謀や陳凱歌、姜文の作品は映画祭に出すと政府が必ず問題にしてきたし、今関西上映に関して起こったいざこざが話題になっている(これはまた日を改めて)『スプリング・フィーバー』のロウ・イエ監督も、政府の思惑を超えて自分の作りたい映画を作っている人だ。そのような人たちを世界の映画祭と映画好きは評価し、中国映画の価値を認めてきた。
 だけど、それでも政府は映画祭に抗議する。カンヌでもヴェネチアでも。それでも各映画祭は作品を尊重し、評価してきた。TIFFだってそうだった。

 確かにTIFFでも過去に一部の出品作品に対して大陸の電影局が申し入れをしてきたそうだが、それに対して事務局は出品を優先したかったがために国籍変更の処置をとったという。(先ほどは事実未確認のまま書いてしまったので、訂正しました)
 それがあるから、今回のグリーンカーペットでの対応には、もう少し何とか説得できなかったのだろうか、という気分になってしまったのであった。 いや、決してスタッフを責めているわけではないのだが。

 中国は社会主義だから、商業も文化も政治が介入しやすい。国が文化に力を入れ、バックアップすることには文句はないが、そうだからと政治利用するのは違和感がある。彼らにとっては当然なのだろうけど、やっぱり映画は、売り上げや野望はもちろん、主義や主張を超えていけるものだと思う。昔も、そして今も。
 だからワタシは映画を支持し、大切にしたいと思うのであった。

 あー、今回は久々に主義主張入りまくった文章になっちゃったー。
 おまけにやっぱりとりとめがない。
 もちろん、例によって例の如く、政治的なコメントはお断りですよ。

 これにて、ワタクシのTIFF+αは終わり…。だけど、まだいろいろあったりする(笑)。

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ワタシたちの、もといみんなの、パン・ホーチョン。

Shawn_love

 以前アップした“志明與春嬌”特製タンブラー。

Loveinapuff

 2年ぶりに、パン・ホーチョンがTIFFに帰ってきた。
しかも、持ってきてくれた作品はこの『恋の紫煙』
これは春の香港旅行で観ているし、感想も大きく変化したところはないので、今回はティーチイン採録と、TIFFにおけるホーチョン人気を検証したいと思う次第(偉そーに>我)。

 さて、TIFFでは絶大な人気を誇りながら、不況のためかマニアすぎるためか、なかなか一般公開されず、やっと『イザベラ』がDVDスルーされただけというパン・ホーチョン。

 今や香港映画、それも成龍さん作品や大陸との合作を除けば、トーさん一味(笑)やアンドリューさん組に代表されるアクションサスペンス&ノワール系ばかりが紹介されている感があるんだけど、そればかりというのもちょっとさびしいのよね…。いや、実際ワタシもサスペンスアクションは大好きなんだけどね。それも王家衛がまだ《一代宗師》を撮り終えてないからというのもあるのだが。

 ホーチョンは当初“ポスト王家衛”的な紹介をされていたけど、どうもそうとは思えない。それはホーチョン本人がちゃんと脚本を作って撮っていることや、王家衛が持つスカした感じがないからというところにある。そして、これも何度か言っているけど、ご本人の感覚がやんちゃ坊主っぽく、それが香港の街に生きる人々の気持ちにシンクロしているように思えるからなのだ。なーんて書いてみたら、気取りすぎかねえ。

 TIFFの頃、Twitterで「なんでホーチョンって人気あるの?」というような投げかけがあったので、自分でもいくつかつぶやいてみた。ここでは他の皆さんのつぶやきはないけど、あれだけ毎年熱狂するのに、他の電影迷の皆さんはえらくクールに彼の作品を観ていて、的確に分析されて客観的につぶやいていたから、ミーハーな自分がなんだか恥ずかしくなった。
 …やっぱりマニアックすぎるのかなあ、一般公開するには。
でもTIFFで人気出ちゃったのはいいけど、一般に紹介される前にお亡くなりになってしまったヤスミン・アフマド監督(残念ながら作品を観たことがないのだ!大泣き)のようなことだってあり得ないわけじゃないから、どこかの会社が早く作品を紹介してほしいと思うんだけどなあ。『イザベラ』はともかく、『恋の紫煙』は一般公開してもいいんじゃないの?一応社会的な側面もあることだし、日港に共通している(笑)。

 さて、個人的なホーチョン雑感はとりあえずこのへんにしておくとして、ティーチインの採録(例によって余計なツッコミつき)を。

 今年は1回だけのティーチイン。それが前半の上映にあったのはラッキーであった。
観客の皆さんも常連さんが多いし、司会者さんも流れをわかっているので、段取りがものすごく悪いというわけでもなかったし、質問者も適切だったので、今までのティーチインで最も観やすく聞きやすかった。
 昨年映画祭に来られなかったのは、この作品を撮っていたからだと理由を述べてから、すぐに司会者さんとのトークへ。
 ここで早速、ワタシが聞きたかった質問に答えが出ちゃいました(苦笑)。

 司:香港では喫煙所は、みんなで周りを囲むことから「火鍋スポット」と呼ばれているそうですが、喫煙者ではない監督がこの映画を撮るのは大変だったんじゃないですか?この映画を撮ろうとしたきっかけは一体何だったのでしょうか?

 ホ:ある日友人の会社に行った時、彼がそのビルの他の会社の女の子たちと挨拶をしているのを見て不思議に思った。聞いてみたところ屋内が禁煙になって、外でたばこを吸うようになってから知りあうようになったと言っていた。それを聞いた時は最初ムカついたんだけど、路地が今、社交場になっているということに興味をもち、自分もそこに行くようになった。そこでこの映画の構想を考えたんだ。
 自分は煙草を吸わないけど、現場で数人が吸い始めると、もうそこは煙たくなってしまう。それが嫌だから、撮影中は助監督にトランシーバーを装着して、そこから間接的に指示を与えた。

 ええ、聞きたかったのは「喫煙者なんですか?」ということ。きっとこれはほかの人もそうだったんだろう。そんなわけで急いで質問を考えなおした次第。はい次。

 Q:香港も日本も、喫煙できるところが減ってきて厳しくなっている。今後は撮影でタバコを小道具で使うのも不便になると思うが、そのあたりはどう考えているのか?

 ホ:全世界的にタバコが吸えなくなってきているし、この映画も大陸で上映した時は大量にカットされた。それにこれは決して喫煙を薦める映画じゃないからね。

 Q:喫煙を通じて歳の差(女子が年上)カップルが愛し合う物語になっていたが、なぜそのような話にしたのか?そして、なぜこのキャスティングになったのか?

 ホ:香港では女子が年上のカップルは珍しくないし、ミリアムは旦那さんが年下で(参考としてこの記事を)、ショーンも年上女性と付き合っていたことがある。だから不自然なことじゃなかった。でも、ミリアムはタバコを吸わないから、撮影時は大変そうだった。

 上の二つは、観客からの質問。やっぱり話題はタバコのことになる。
いいタイミング(?)で日本でもタバコの値上げがあったので、一般的にもかなりタイムリー(笑)。
 主人公二人の年齢設定の話は、そうだよな、別に女子が年上でも全然問題ないんだよな。なんか日本だけだよな、男子が年下の女子と、女子が年上の男子と付き合うのを好むのって…。

 さて、次の質問。実はこれ、ワタシがしました。これの元ネタは最初の感想にありますよ。

 Q:過去の作品との関連になってしまうが、『イザベラ』ではラストでイザベラ・リョン演じるヒロインが「恋人が戻るまでワタシはタバコをやめる」と言い、この映画でもラストは禁煙を誓って終わる。この2作品のラストがいずれも禁煙だったのだが(特に前者では肺がんの危険性もテーマに入れたといってたし)、偶然だったのか?

 ホ:禁煙した人に理由を聞いてみたところ、「好きな人がいるから」という動機が多かった。それに感動したから、両作品ともそうしてみたんだ。

 おおおお、でましたな(笑)。好Romantic~。
 話を聞いていると、ノンスモーカーであるホーチョンは、タバコに対しては中立的な立場にあるんじゃないかなーと思ったりして。
 そう、どうしてもタバコについては聞きたかったのですよん。

 Q:喫煙禁止場所での撮影はどうしたのか。

 ホ:今の禁煙法は、室内の喫煙を禁止している。撮影はほとんどが屋外だったから、それは問題なかった。ただ、撮影クルーが喫煙場所でどんどん吸っちゃったから、そっちの方が大変だったよ。

 Q:この映画は香港で三級指定されたけど、やはり台詞のせいなのか?香港のレーティングは一体どんなふうに決められているのだろうか?

 ホ:これは18歳未満が観られない三級片に指定されたが、このレーティングは正直言って意外だった。今まで変なものばかり撮ってきたので、今回は健全な作品を撮ったつもりなのに、こうなってしまった。香港の映倫に三級と決められた後、会社でなぜこうなったのか話しあった。それで言葉のせいだとわかったが、3年前の『出エジプト記』で汚い言葉が出てきたのに問題にならなかった。その理由を聞いたら、「これは頭にきて汚い言葉を吐いているから、問題はない。でも『紫煙』ではみんなが嬉しそうに話しているからヤバいんだよ」と言われたよ。

 …嬉しそうにって。この映画を字幕で観たかったのは、この下ネタトークを理解したかったんだからなんだよね。3月に観たときは、志明の元カノのバングルにい○毛ネタだけで精いっぱいだったので(笑)。
 『出エジプト記』はTIFFで観られなかったので、VCDを買ってあるのだが(やっと出た!)、そっか。…理解できるかな、罵倒語。

 ところで、最後にホーチョンの近況を聞いたときは、衝撃だった。
ずっとバリッバリの香港っ子でいると思ったのに!

 Q:最近、北京に引っ越したそうですが、生活はどうですか?

 ホ:北京語は苦手だから、会議は嫌だな。でも北京に拠点を移したことで、短編で自由に撮ることができるし、実際に短編も撮った。シナコムで見られるよ。あと、プロデュースもやっているんだ。

 …ピーターさんに続いて、キミもか。
香港から北京に移れば、確かに可能性は出るのだろうけど、そのまま大陸寄りになってしまうのはちょっとなあ。ビジネスと割り切っていれば、香港でも変わらないんだろうけどね。

 でも、ホーチョンはやっぱりホーチョンかな。いつまでも変わってほしくない。でもそれ以前に、日本でも自信を持って一般公開できる作品を撮ってほしいと思う。だから、応援したいのでアルよ。

 ティーチイン終了後は例年のごとくのサイン会。ええ、毎度ですがまたもらいました(笑)。暗くなったTOHOシネマズの階段を、たくさんのファンに囲まれて降りた姿を見て、やっぱホントに人気あるんだよなーと当たり前のことを思ったりして。
 また会える日を楽しみにしているよ、ホーチョン。

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