« 春光乍洩單身修学旅行完結編・香港編3 | トップページ

残酷ドラゴン 血斗竜門の宿(1967/台湾)

先月、岩手県北の二戸で行われたカシオベア星空映画祭という野外上映イベントにるろけんを観に行った。「なんどめだるろけん!」というツッコミは承知の助だが、監督の大友さんがトークをされるので、久々にるろけん話が聞けるのは嬉しいぞ♪ってなわけで行ったのである。
内容としては人気マンガの映画化の苦労などを中心に今まで聞いてきた話をまとめた感じになっていたけど、20年前の米国留学時にキン・フーから始まる香港のアクション映画に多く触れ、そこで谷垣健治さんを知ったというくだりにはやっぱりニヤニヤさせられたのでした。以前フィルメックスで『侠女』を観て、「この映画がるろけんにつながるのかあああああぁぁぁ!」と大興奮していたのだけど、「つながった!これでやっぱり裏付けされたわねー!」とまた一人で妙に盛り上がっていたのでした。すいません、ほんとに単純バカっすねオレ。

さて、今年の始めに侠女と共に東京で公開されたキン・フー監督作品がこの『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』2月の五月天ライヴの翌日、予定が変わり日中のスケジュールが空いたので、劇場で観ることができました。ああ、スクリーンで観られて本当によかった…。

↑は劇場でもらったオリジナルポスター版ポストカード。
そしてオリジナル予告はこちら(埋め込みサイズが大きいのでリンク)

 

 追われる者と追う者、あるいは目的は同じなれど様々な思惑を抱えた者共が一つの宿に集まり、一触即発の状態を保ちながら駆け引きをし、クライマックスに雪崩れ込む…これは後の『ドラゴン・イン(1992/すいませんいまだに未見です)』や『ドラゴンゲート(2012)』など後に徐克さんがリメイクした2作品ももちろん同じ。そしてドキドキハラハラしながらも、非常に燃えるシチュエーションだったりする。
 追われる将軍の遺児たち(徐楓さん)、追う側は太監・曹少欽(白鷹)の部下たち、守るのは将軍の元部下とその妹(薛漢&上官靈風)、風に吹かれてやってきたような義士・簫少鎡(石雋)。曹の部下が辺境の地の宿・龍門客棧を借りきり、そんな中に簫が飛び込み、場を引っ掻き回すくだりが楽しい。椅子など日常のものを使ったコミカルなアクションは成龍さん作品でよく見られるけど、すでに60年代にキン・フーさんが先駆けていたとは、と感心。上官靈風さんが演じる男装の剣士も中華電影ではお約束なので、彼女の存在もまた楽し。石雋さんは侠女でのややボンクラ入った知性派とは違う役どころで、もちろんアクションも見せてくれるんだけど、すっとぼけながら密偵たちを手玉に取るユーモアがあって軽快でよかった。
 宿の主人も簫たちと合流し、曹の部下の密偵たちを撃破。そしてついに曹が彼らに立ちふさがるのだけど、さすがラスボスの貫禄ありで、ものすごく強くて憎々しい。そこまでに至るテンポもよく、観ていてほんとうに楽しかった。京劇のメロディを織り込んだ音楽も、現代の作品では定番になっているけど、公開当時は結構珍しかったんじゃないかな。

 しかし、これのどこが残酷なんだ?日本公開は74年だったそうなので、もろに燃えよドラゴンのフォロワー的扱いを受けての邦題なのだろうけど、人はガンガン死んでいても、そんなに残酷じゃないじゃん…と思ってラストにたどり着いたら、うわーっ、それは残酷だー!たしかに誰が観ても残酷だー!と心のなかで叫んで大いに納得したのでした。
以上、ちゃんちゃん♪

なんかすんません、ふざけた感想で。でもものすごく面白かったんです。
『楽日』で苗天さんと石雋さんがしみじみと観ていたのが、この映画だったんだなあとジーンとしたのも確かだったし。

原題(&英題):龍門客棧(Dragon Inn/Dragon gate inn)
監督&脚本:キン・フー 撮影:ホア・ホイイン 武術指導&出演:ハン・インチェ
出演:シャンクァン・リンフォン シー・チュン バイ・イン ツァオ・ジエン シュエ・ハン ミャオ・ティエン シュー・フォン

|

« 春光乍洩單身修学旅行完結編・香港編3 | トップページ

台湾映画」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14197/65023379

この記事へのトラックバック一覧です: 残酷ドラゴン 血斗竜門の宿(1967/台湾):

« 春光乍洩單身修学旅行完結編・香港編3 | トップページ