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『店主は、猫 台湾の看板ニャンコたち』猫夫人

 学生時代に初めて台湾に行った時に感じたのは、やたらと犬が多いところだということだった。だけど今は、猫が多いらしい。それは自分自身も旅して感じることが多く、台北の路地裏から墾丁の海岸まで、いろいろなところで猫を見かけてきた。
 ただ、台北近郊の猴侗には残念ながらまだ行ったことがない。ここ数年は台北より北にあまり行かなくなってしまったのと、休日になるといつも人出がすごいと聞くので、ヘタレなワタシはついつい腰が引けてしまうのでしたのよ(笑)

 その猴侗で猫ボランティアに従事し、『世界ネコ歩き』台湾編のコーディネーターを務めている猫専門フォトグラファー・猫夫人こと簡佩玲さんが5年前に発表したフォトエッセイがこれ。


 こちらが前作。これで猴侗が一躍名所となったとか。

 また、猫夫人は日本最北端のネコ島として知られる宮城県石巻市の田代島にゃんフォトコンテストでも大賞・金猫賞の入賞経験があります。こちらのblogに写真がありました。かわいい~(=^・・^=)

 登場するお店は、写真と住所を見る限りいずれもローカル的で老舗っぽい雰囲気を醸し出している。乾物屋などのお店で猫を飼うのは、もともと店に出るネズミを捕ってもらおうという理由が大きいのだろうけど、ネズミを捕るのが下手くそな猫はそのまま家族あるいは店員として一緒に暮らすというのがいい。そして、ご近所にもお客さんにも可愛がられて自由に生きている様が写真から伝わってくるのもまたいいのだ。

 また、どの店の猫にもそれぞれの物語があり、それぞれの個性がある。お客さんが苦手な猫もいるし、店の売り物を食べちゃう猫もいる。店にやってきて飼われるようになった理由も様々で、ほとんどの猫が保護猫出身じゃないかなと思われる。
 猫夫人はただ猫の写真を撮るだけではなく、猫と人との共生を目指して活動している。それはあとがきでも詳しく述べられているのだけど、これまで台湾人は猫に迷信や悪いイメージを抱いていて尊重してこなかったというのがやや意外であった。まあ、それは以前は野良犬を多く見かけたというのと関係があるかどうかというわけじゃないのだろうけど。でも、こういう写真を見たり、実際に街で猫を見かけたりする限りでは、台湾の人々の親切は何も人に対してだけでなく、猫や犬のような小さきものにも向けられているのではないか、などとついつい思ってしまう。

 猫カフェももちろんいいんだけど、街なかの商店街でノビノビしている猫に出会えて、ちょっと遊んでもらえたらそれはそれで嬉しい。それがきっかけでお店の人や近所の人と話ができればなお嬉しい。そんなところからだって台湾を知ることができそうだな、などとも思ったのでした。
 今度は『猫楽園』も買って、次の旅で猴侗まで足を運べたらいいけど、休日はかなり混雑するともいうからねえ…。でも一度行ってみたい。

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