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2016年1月

『歩道橋の魔術師』呉 明益

 今回から3月末までは、昨年から読んできた中華圏絡みの本の紹介と感想をあげていきます。とはいえ相変わらずの不定期更新となりますがご容赦を。
   まずは現代台湾のベストセラーである、呉明益の『歩道橋の魔術師』から。
 これは2012年に台湾で出版された連作短編集。

  1961年から92年まで、台北の中心地・中華路に沿って建てられていた商業施設、中華商場。ここで育った子供たちが成長して当時を回顧する形で綴られる。今はない施設や文化や人物などに共通の思い出があることを「集體回憶」と呼ぶらしく、まさにそれ。

 中心となる年代は1980年代初頭。その頃に小学生だった人々が、それぞれの中華商場での思い出を振り返る。同じ頃に少年時代を過ごしても、現在の立場はもちろん違うし、思い出だってそれぞれ異なる。だから、全てがただ甘いだけの三丁目的ノスタルジーに陥ることは決してない。親しい人の死があったり、甘く苦い恋の顛末があったり、ちょっとした怖さもあったり。そして、中華商場と街をつなぐ歩道橋に立つ魔術師。それらの出来事を反芻して、現代に生きる主人公たちがあの頃と今のつながりを思う。だから、昔はよかった的な語りではなく、異文化であるこちら側も共感ができるんだろうな。登場する人々の描写も豊かなのもいい。

 冒頭のエピグラフがガルシア=マルケスなのでマジックリアリズムな点で通じるところがあったり、喪失を想うスタイルが村上春樹っぽいと感じさせたりするのだろうかと思うのだけど、これまで読んできた台湾小説はもちろん、古今東西の小説のどれにも似ていないとワタシは感じる。うん、それでいいんだと思う。

 ところで、ワタシが台湾に留学していた頃には、まだ中華商場が存在していたし、一人ではなく友達と一緒だったけど、歩いてみたこともあった。数年後の取り壊しが決まっていたこともあって、古ぼけたままで時代に取り残されているように見えた。だけど、そんな建物だって、人の生きてきた証がたくさん詰まっている。それを読んで確信したのはいうまでもないのであった…って当たり前ですね。
 これを読んだことでワタシも中華商場を思い出すことができた。今度台北に行って中華路を歩けば、記憶の中の建物を風景の中に見ることができるだろうか。

 そして、この記憶はもう少し持続するのであった。
なぜならこれを読んで間もない頃だった昨年の夏、直木賞を受賞した東山彰良さんの『流』に再び中華商場が登場したからであった。

 そんなわけで次の感想は『流』になります。よろしく。

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進め!キラメキ女子/小資女孩向前衝

 いやー、朝ドラ効果って本当にすごいわ、と、現在放映中の『あさが来た』で大阪の大恩人こと五代友厚を演じていたディーン・フジオカ(以下おでぃーん)のブレイクを見てつくづく感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?(笑)
 かつて傑作朝ドラ『カーネーション』で同様にいきなりモテまくった綾野剛の役どころには全然これっぽっちも魅力も感じず、なんでみんなそんなに騒ぐの?と腑に落ちなかった過去があるんだけど(ファンの人本当にすみませんごめんなさい許してください。俳優としての綾野の魅力は承知しております。でも周防さんだめだったの、アタシ)、おでぃーんの五代はんはホントにカッコよくて颯爽としていて、ヒロインに想いを寄せてもスルーされるけど(こらこら)これはええわーって思っちゃうもの…まあ、そーこー言っても惚れませんけどねー。
 そんなワタシは先日のお茶会で、師匠となぜかおでぃーん話で盛り上がってしまったのでした。ははは(^◇^)。

 おでぃーんといえば、福島出身の日本人にして、ヤンヤン・マク監督の香港映画『八月的故事』(2006)でデビューし(この時は本名の藤岡竜雄名義。おでぃーん人気でソフト化しちゃえばいいのに…って未見なので)、その後台湾に移って数多くのドラマに出演したというプロフィールは、台湾ドラマをあまり観ていないワタシでも知ってるくらいだから、同好の士の皆様はすでにご承知かと。『八月的故事』がTIFFで上映された時、残念ながら観る機会に恵まれなかったので、我が初おでぃーんは、なんと『ハーバー・クライシス』の1作目でした。でもあまり印象に残らなかったなあ。結局、ドラマよりも映画に出てくれないと、顔も名前も覚えないものなのね。

↑4年前に香港でるろけんが上映された時のプレミアムノベルティがこのコラボうちわ。
これは裏面にアミューズアーティストが紹介されているが、フクヤマやワンオクやぱひうむと共にすでにおでぃーんが!

 さて、こんなマクラから本題に行きますが(ちょっと流行りに乗ってみたー。笑)、昨年は台湾映画を多く観ていたワタクシが一番気になった女優が、『共犯』 『風の中の家族』 『百日草』に出演していたアリス・クー(柯佳嬿)。1985年生まれ、デビュー作は日本でも映画祭で上映された『一年之初(一年の始め)』で、ご存知『モンガに散る』でマーク演じる蚊子が思いを寄せる娼婦を演じてたのね(当時は英語名がまだなくて「クー・ジャーヤン」名義)。王家衛率いる澤東の台湾のマネジメントオフィスに所属してて、映画では他に『光にふれる』のサンドリーナ・ピンナと共演の《渺渺》など。これは日本未公開なので、今度台湾でソフト探してこよう。


 アリスがヒロインを務めているMVがジェイの『楓』劉畊宏の『彩虹天堂』
そうそう、この2本で前後編の物語になっていたのでした。


 角度によっては石原さとみにも見え、髪を下ろすとオノマチ(尾野真千子)にも似ている。いや、同意してくれる人は多分少ないと思うが。

 そのアリスが2011年に主演した台湾ドラマ『進め!キラメキ女子』が現在我が地元IBC岩手放送で日曜深夜に放映中。そんなわけで、観てみましたよ。

 京師百貨公司(デパート)に勤める沈杏仁(アリス)は平凡なOL。趣味はお金を貯めることで、勤務4年にして念願の100万元の貯蓄を達成。夢は、家を買って離れて暮らす母親を呼び寄せて一緒に暮らすこと。営業部の上司・史特龍の無理めな要求にも耐え、張り切って働く毎日。
  その京師デパートの社長・秦の息子子奇(ロイ・チウ)は、留学から帰ったばかりのアホボン。外国へ行っても、アホボンなので当然何も学んでいない。それに怒り 心頭の社長は、子奇と親子の縁を切って追い出し、平社員の身分まで落としてしまう。営業部に配属された子奇の面倒は杏仁が見ることになるが、偉そうで何も しない子奇は彼女の手を焼かせる。
 杏仁の憧れは若きファッションデザイナー兼ショップオーナーの余承風(温昇豪)。なんとかしてデパートに店を出してほしいと願っているが、彼の服は高嶺の花。そんな時、営業会議でそのことを言ってしまったがために、余承風にコンタクトをとることになり…!



ちょっと待て、何だこのサムネイル(汗)↑

 話は他愛ないし、なんのかの言いつつ杏仁と子奇は恋に落ちるんだよなと先が見えるんだけど(台湾Wikipediaには結末まで書いてあるしね)、とにかくアリスが元気でかわいい!これに尽きる。
 いや、だってこれまで観てきたアリスがあまりに薄幸で不憫な役回りばかりだったから、かえってここまで明るくて天真爛漫な役どころって新鮮だったんだもの。初見が娼婦だし、地味なスクールカウンセラーだったり、夫を火事で失ってしまう牛肉麺売りだったり、石頭の交通事故で死んでしまう奥さんだったりと、去年観た作品の役どころを並べても、ああ。・゚・(ノД`)・゚・。
 そーゆー役回りばかり観てきただけあって、ああもう可愛くて可愛くてたまらんよアリス!って感じでニコニコしちゃいましたもん。あはははは。
 相手役はロイ・チウ(邱澤)。このドラマの前に兵役に出ていて、復帰第1作だったそうで。…すいません、明らかに興味ないってのがモロわかりですね。だって知らないんだもの、映画に出てないから。いや、単に自分の観てない作品に出てるのかもしれないけどね。
 ま、脇の俳優さんたちも合わせて、続けて観ていって親しんで覚えていきましょうかね。

 台湾ドラマを観るのは、南拳の二人主演&ジェイ監督の『パンダマン(でも途中で脱落)』以来なんだが、TV放映としては仔仔の『戦神 MARS(これも途中で脱落)』以来だろうか。そういや後者、この冬日本でリメイクだっけ(違)。
 そーねー、ワタシも昔はいろいろ台湾ドラマも観ていて、感想もあれこれ書いていたんだけどね…。でも観なくなったのは、やっぱり完結まで長かったり、物語的にノレなかったり、なんか演出が合わなかったり、いろいろなんだけどね(苦笑)。
 これまで観てきた作品は『パンダマン』を除いてほとんど日本のマンガが原作。まあ、面白いものもあったけど、合わないものもあったし、字幕が日本のキャラの名前になってしまうのもちょいとなーって思ったこともあった。
 でもこのドラマはオリジナル。しかも台湾のデパート業界が舞台なので、働く台湾女子の様子も見られて楽しい。ちょっと時代が5年ほど古くなるけど、その頃の流行りなども出てきそうだしね。
 そんなわけで、全40話を頑張って観たいと考えている。

 しかし、楽しく観てても気になるのは、劇中にやたらと版権キャラが出てくるため、それらのものにことごとくボカシが入っていること。これは何もこの作品に限ったことじゃなく、他の台湾ドラマが日本で放映されるときによくあることらしい。まあ、日本のキャラが好きでついつい出しちゃう気持ちはわからなくもないけど、こういう版権、もっと簡単にクリアできればいいわよね…。そしたら観てて微妙な気分にならなくてすむのに。無許可使用だろうからしょうがないんだけどね。

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『わたしの台南 「ほんとうの台湾」に出会う旅』一青 妙

 この年度末の春休みも、昨年に続けて台湾へ行ってきます。しかも今回のメインは台南。
 そんなわけで、昨年の台湾旅行前に読んだこの本を再読しております。

 歯科医で女優、そしてエッセイストとして多彩な活躍を見せる一青妙さんは、言うまでもなく一青窈小姐のお姉さん。お父上が台湾人、お母上が日本人で若いころに両者ともに死別しているということは、窈小姐の歌う「大家」「パパママ」でも歌詞でちょっとだけ触れられているので周知の事実かな。妙姉さんもご両親の面影を追ったエッセイを過去に2冊出しているとか。あ、すみません、まだ読んでいません。


↑この本はなんと日台合作で映画化されるそうですよ!

 そんな彼女が、幼少期を過ごした台北ではなく、 台南に魅かれてここ数年ずっと通い続けているのは、父方の家系である顔家が台湾史に大きく関わっているらしいというのが理由の一つというのに気を引かれました。台南はよく「台湾の京都」とも言われるけど、それは街並みや雰囲気だけが似ているというのではなく、台湾史を作った場所としての称号じゃないかと思ったからです。

 初めて台南に行ったのは、留学時代に同學と一緒に行った環島旅行で。
 同學の友人が台南出身ということで、そのご友人が昔通っていたというYWCAに泊めてもらって、市場を回ったり、赤崁樓や安平古堡を回ったことを思い出します。その後は南下して高雄に行ったんだけど、街としては高雄より台南の方が面白かったなと感じたのはその頃と変わってないかも。
 それから実に25年ぶり(‼︎)の昨年の再訪だったわけだが、街の面影はかなり変わっていたものの(当たり前)、昨年の旅行記にも書いたように自転車を走らせて街を回ると、日本統治時代の建物から古い家も上手にリノベートしていたり、最近の台湾のムーブメントであるアートに力を入れた街づくりがなされていたので、かなり興味を持ったのであった。
 これは本の中にも書かれていたけど、若い人が積極的にそれに関わっているようなので、やっぱり街づくりは面白くなきゃねーなどと思うのは、地元で街づくりが叫ばれてあれこれ試行錯誤しているのが最近妙に気になるからだったりします、ハイ。

 あとは、日本統治時代にまつわる話もあれこれ。いうまでもなく新渡戸もそうだし、八田與一も。文中では知られざる統治時代の先人も紹介され、統治時代の最後の台南市長・羽鳥又男や朱印船貿易後期に台南にやってきた浜田弥兵衛など、すいません知らなくてーな人々もいる。なお、台南市役所に新渡戸や八田與一の銅像を寄付したのは大手企業奇美実業の創立者許文龍氏だそうだけど、実は盛岡駅前にもその許文龍さんによる新渡戸像があります。これです。

 閑話休題。
 なーんて結構固いことは書いてますが、今回は長い滞在になるので、せっせと街中を回り、高雄や嘉義に遠足しつつ、地元の食べ物を楽しみたいですね。前回は蝦仁飯とサバヒー粥を食べ逃したので、これが楽しみで。本にもいろんなお店が紹介されているので、メモしてガイドに貼り付けつつ、せっせとプランニングしています。
 ああ、早く雪が溶けて春にならないかしらん。まあ、その前に年度末の激務があるんだけど。

 あと、ヤマサキ兄妹のこの台南本も、今度こそ読まないと。

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【お知らせ】本館公開9月終了に伴う様々な変更について

☆最新の記事は、この後から始まります☆

 2016年1月13日で、本blogは13年目に突入いたしました。
このblogでは香港映画を中心に、中華圏(&中華つながり)の芸能や文化や旅をテーマに1500本以上の記事を書いてきました。ここ数年は身辺多忙のために記事のアップも回数が減り、SNSの方に中心が移りつつありますが、ここはワタシのホームグラウンドなので、まだまだ書いていきたいです。
 近年の両岸三地(中台港&マカオ)の状況や、香港(だけでなく中華圏、さらに韓国も)映画上映規模の縮小化など、気になることは多くありますが、それでも自分の楽しみのためにここを守っていきたいと思います。

 さて、そもそもこのblogは、2002年5月に開設した個人ホームページの別館としてスタートしたのですが、2005年にメインコンテンツ化後、本館の更新は2007年で実質上停止しました。HPのサーバーには、このblogと同じニフティが無料提供しているサービスを利用していましたが、今年の9月29日をもってサービスを終了し、以降は有料サービスになると先日アナウンスがありました。そのため、同日をもって本館公開を終了し、映画や本の感想、旅行記をblogに一本化します。

 だいたい以下のようなスケジュールでデータを移行する予定です。

 

 1月~ 記事データをウェブページに移行(情報が古い場合は追記訂正)

 9月29日までに 本館リンクをサイドバーから削除、及び本館公開終了

 また、HPの一本化に伴い、blogタイトルも「funkin' for HONGKONG」に変更しました。
 本館とサイドバーにリンクしている中華ネタ以外の話題を取り上げた日記blogは継続します。

 SNS向けには、Facebookページも開設を検討しています。更新情報とリンクがメインとなる予定です。
 更新情報はもとはし個人のtwitterアカウント@funkin4hkでもお知らせします。
(個人アカウントのため、中華圏以外の話題も多いですがあしからず)

 それでは、しばらく更新も不定期となりますが、今後ともよろしくお願いいたします。
 この記事は、本館公開終了までblogのトップ記事にしておきます。

Tonyandy_2005

現在、本館のトップページを飾っているトニー&アンディ。
本館の写真も、できる限りでblogに貼っていきます。

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煲を使わずに煲仔飯を作ってみた。

 久々の「作ってみた」シリーズです(^_^)。先日書いたように峠の釜めしの空器を使い、香港の冬の定番・煲仔飯を作ってみました。

 これは5年前の香港ポストの記事(てゆーかこの日付、ワタシがマンダリンオリエンタルに泊まって豪遊してた時じゃないか…笑)ですが、記事中の写真にあるように、本来なら煲仔飯は日本の土鍋に持ち手がついたような煲(鍋)を使うもので、料理を作られる香港迷の中には買って帰られる方もいるとか。最近香港へ行ってないし、煲を買っても果たして使いこなせるかどうかだよな~と思っていた。

 そんな折、年末年始の帰省から岩手に戻るとき、大宮駅の駅弁屋に久しぶりにおぎのやの釜めしがあるのを見つけ、重いとわかっているのについつい買ってしまったのが運の尽き(笑)。空の釜を駅で捨てずに持って帰ってしまい、はてこれをどうしようか、フツーにご飯でも炊こうかと一思案。今は冬だしなー、しかし香港行きたいなー、この釜確か直火に書けられるんだよなー、あーそれならこの釜で煲仔飯作れるんじゃね?とひらめいた。
 というわけで、レシピを検索したら先の香港ポストと、香港ナビの櫻井景子先生によるレシピがヒット。この2つをアレンジして北菇滑雞飯(しいたけと鶏肉のご飯)を作ってみた。

材料(釜めしの釜1つ分)
タイ米(ここでも使ってるジャスミンライス)1合 鳥のささ身 1~1.5本 しいたけ 3つ
軽くゆでた青梗菜(ここでは水菜を使用) 1/2本 生抽 老抽 植物油

作り方
1)釜の中に油を塗る。
2)鳥のささ身は筋をとって一口大に切り、しいたけは石づきをとってかさを4つに切る。柄も細かく刻む。
3)2に生抽小さじ2,老抽小さじ1を加えてよく和え、鍋に入れて火を通す。
4)タイ米をさっと研ぎ、水を切る。釜の中に米を入れ、1.5カップの水を加える。
5)蓋をして強火で5分ほど炊く。吹きこぼれやすいので、蓋を少しずらしておく。
6)蓋を開けて3の具を上に載せ、すぐに蓋をする。中火で3分、そして弱火で5分。
7)火を止めて10分蒸らす。
8)生抽大さじ半分、老抽大さじ1にグラニュー糖(きび砂糖を使いました)を混ぜてかけ醤油を作り、青菜を載せてかけ、5分ほど蒸らしてできあがり。

作ってみたら、こんな感じになりました。

 …はい、釜めしですね?と言われたら、そうですねとしか言えません(笑)。
味も香港と同じにはならないのもデフォルト。あはははは…
でもいいんだ。食べられたらいいんだ。

 まーねー、見た目はこんなんだけど、炊いてる時はタイ米の匂いが実に香ばしく漂うし、味もよく染みてて美味しかったです。焦げる匂いもするんだけど、釜めしで作った時はそれほど焦げつきはしませんでした。

 ただ、1合飯で作るので、一気に食べ切るのは難しいですね(笑)。
タイ米は冷えると美味しくないですが(昔、台湾留学時にイベントでおにぎり作った時はタイ米を使ったから大変だった記憶が…)、温め直せば食感も復活するので、翌日の早餐でも食べました。
 あと、注意しなきゃならないのは土鍋の扱い方ですね。強火で炊くので、器にヒビも入りやすいです。よく乾いた器で作るのがお約束かな。

 今回は鶏肉としいたけで作ったけど、今度は桜井先生のレシピを参考に窩蛋牛肉煲仔飯(たまごのせ牛ミンチご飯)を作ってみたいなあ。
 今度いつ香港に行けるのかまだ決まってないけど、それまではこんなふうに自己流香港メシを作って楽しみたいものです。

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2015 funkin'for HONGKONG的十大電影

 えー、今年はここ数年の傾向(リンク先に書いてるので参考として)から元に戻しました。というか、農暦晦日までに中華電影を観る予定がないからです。そんなわけで、blog開設12年の記念日のタイミングでアップいたします。

 昨年我が地元で上映された中華電影は数えてみたら6作品(旧作再映含む)。香港映画に至っては1本も上映がありませんでした。そんな状況なので、仙台に行ったり映画祭で稼いだのがほとんどです。今年は3月に『最愛の子』『ドラゴン・ブレイド』が上映されますが、その後はどうなることやら。まあ、足りない分はWOWOW放映で補ったりしてみます。…ずんぬくまんじうとかな(こらこら)

 また、昨年は台湾映画をたくさん観ました。春先に台湾に行ったこともあるのでしょうが、そんなこともあって、ちょっといつもと違う趣の十大電影になったと思います。
 では、例年通りのカウントダウンで十大電影いってみましょうか。

10 戯夢人生

 昨年は旧作上映もいいものが来てよかったです。特にこれは初上映時にみのがしていて、ずっと観たかった作品。どうかデジタル・リマスタリングされて、悲情城市と一緒に午前十時の映画祭に選ばれますように。

9 九月に降る風

 昨年春のシネマート六本木の閉館上映時の再映で拝見。これを観て「トムさんいいなぁー」と改めて思った次第。その約半年後に新作が観られたのだけど…。

8 レクイエム 最後の銃弾

 昨年春の仙台の特集上映でやっと観られた映画。そうそう、香港映画における男たちの絆ってーのはこーゆーのなんだよ!これが観たかったんだよ!とついつい力こぶが入ってしまったのは言うまでもない。

7 全力スマッシュ

 香港映画の希望の星(半分マジで言っている)デレクさんの新作。ワールドプレミアは日本だったし、もっともっと盛り上げたかったなあ。そして今年の奥運會では、当然バドミントンも応援しますよ。

6 破風

 スポーツ映画が続きます。両岸三地だけにとどまらず、東アジア全体に目を向けて作られたのはヘリオスと同じ。こういう可能性もあるんだよなと思いつつ、日本がこの枠に入らない、もとい入れないのは中華びいきでもほんとうに残念。アミューズさんあたり、今年はどうですか?こんな東アジアコラボにかんでみるのは。

5 KANO 1931 海の向こうの甲子園

 はは、これもスポーツ映画だわ。 
 厳密には中華電影とは言えないんだろうな。でも、魏導&馬導には「これを作ってくれてありがとう!」と感謝したくなった。野球もまじめに観るようになったしね(笑)。

4 カンフー・ジャングル

 自分でも意外なんだけど、思ったよりも上位に来ました。もちろん洋画ベストの中にもランクイン。こっちで書いてるのでお暇があればどうぞー。
 ストーリーもよかったし、アクションもエモーショナルで感情移入しやすかったもんなあ。だからやっぱりド兄さんは宇宙最強なんだよなあ。《葉問3》は是非とも全国公開でお願いしまーす。

3 レイジー・ヘイジー・クレイジー

 今回はこれが最上位の香港映画。パンちゃんももう中堅として安定した地位を得たんだなと思いつつ、新星の登場にはいろいろある香港映画(&香港)の中でも、ひときわ眩しさを感じるのでした。今年の金像奨では、どこまで賞レースに絡めるかしら? 

2 黒衣の刺客

 思った以上に静かで、美しくスリリングな映画であった。古希を目前にして作り上げたのがこんな武侠電影なのだから、ホウちゃんってやっぱりすごいやー、これからもついていかなきゃ、と思った次第。しかし、これが地元で上映されなかったのはつくづく(強制終了)。

1 百日草

 はい、実は12年やってきて、今回初めて台湾映画が№1になりました。自分でもびっくりぽん>流行り言葉
とふざけるのはこのへんにして、観て本当によかったです。トムさん自身の悲しみももちろん感じるのだけど、大切な人を亡くす喪失はだれにでもあることだから、その描き方に強く胸を掴まれたのでした。是非とも日本公開してほしい作品。

お次は部門賞。

主演男優賞 ドニー・イェン『カンフー・ジャングル』『スペシャルID 特殊身分』

 やっぱり宇宙最強だし。『百日草』の石頭もよかったんだけど、比べちゃうと、ねえ(苦笑)。

主演女優賞 カリーナ・ラム『百日草』

 祝!復活。しかもとても印象的な役どころなのがよかった。
今年は久々に學友さんとの共演作もあるとのことで(旦那さんが監督らしい)、今後の活躍も楽しみ。

助演男優賞 アンドリュー・ラム『全力スマッシュ』
助演女優賞 スーザン・ショウ『全力スマッシュ』『レイジー・ヘイジー・クレイジー』

 ここはまとめてコメントしますか。いやー、このコンビは夫婦漫才みたいで最高でした!
デレクさんたちから鬼才のスカッド監督までカバーする、スーザン姐の香港映画界のゴッドマザーっぷりもすごいしね。

監督賞 ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』『風櫃の少年』『戯夢人生』
      トム・リン『百日草』『九月に降る風』

 台湾映画豊作の年ということもあり、ベテランと中堅コンビをチョイス。
両者とも、今後の作品が楽しみなんだけど、そういえば寡作でもあるのよね(汗)。

新人賞 ジョディ・ロック&アシーナ・クォック&フィッシュ・リウ&コーイー・マック『レイジー・ヘイジー・クレイジー』

 なかなかにセンセーショナルな作品でデビューした監督&三人娘。
いろいろある(とまた言っちゃうけど)香港映画界を大いに引っ掻き回してほしいなあ。

 今年はどんな映画に出会えるだろうか。日本での上映状況も厳しくなってきてるけど、それにもめげずに観ていきたいものです。
 では、ラストにこれを。今年は申年だし、葉問3と共に日本公開を期待したい作品。

 

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茶餐廳気分の東京の午後

 関西の東北料理の次は、東京の香港。
 昨年くらいから開業が続く香港茶餐廳に行ってみました。開業当初から香港ウンチク話さんなどでも紹介されているのですが、なんせこちらとーほぐ在住なので、なかなか気軽に行くことはできず(笑)。

 まずは、飯田橋にある香港贊記茶餐廳twitter/fb)。
初めて行ったのは去年のGW。シネマート六本木閉館上映の合間に訪問。
この時は波蘿油と熱檸檬茶、そして三文治も追加。
 いやー、表参道にあった香港カフェCinaが閉店して9年、まさか東京で再び波蘿油が食べられる日が来るとは、夢にも思わなかったよ。香港に行ったらもちろん食べるようにしているけど、ここ3年行けてなく、あまりにも寂しくて、地元のベーカリーで売ってるメロンパンバターサンドに浮気しちゃったくらいだもの(笑)。



写真を見るとわりとしっかり目に見えるけど、ちゃんとホロホロしてた。

この素朴な三文治もいい。自分で作るとベチャッとなっちゃうんだよな。

二度目に行ったのは、ランチと下午茶が始まっていた8月。



立川でのマッドマックスの極音上映に行くついでに寄りました。
いつもは熱檸檬茶を頼むところだけど、夏場なので冷檸檬茶を。

この日の下午茶は撈麵でした。



蛋撻もつけてもらいました。



三度めはTIFFの時に行きました。この時はランチに間に合ってよかった。
香港でも余り食べることがない鶏肉のレモングラスグリル(漢字名忘れちゃった^^;)をいただきました。このメニューは蛋撻もセット。

 お値段はかなりリーズナブル。たくさん食べても1,000円ちょっと超えるくらい。
オーナーさんは香港人、ホールさんは香港人と日本人半々くらいかな。
BGMは香港のラジオ(多分RTHK)で、5月に行った時には香港公開直前だった『全力スマッシュ』の主題歌がかかっていた。
 飯田橋はビジネス街でもあるけど、近辺に中国関係のオフィスや語学学校も多いので、わりと無関係ではないんだろうな、とも思った次第。
 映画館のある新宿からは電車で移動しなきゃならないけど、本場の茶餐廳と同じ味が味わえるので、今後も足を運ぶことは確実。これまでは日曜休日だったそうだけど、本格的に日曜営業も始めたそうだしね。

 次は代官山にあるCondensed.(リンクは香港まるごとナビっちゃおより。お店のtwitter/fb
 ここは8月に行きました。駅から歩いて5分くらいで行けるはず…迷わなければ(つまり迷った。笑)。

この時はランチを注文。エビと冬瓜の湯飯でした。
これも香港では食べたことなかったなあ…。

ランチデザートのマンゴープリン。オサレだ…。
なお、ここも蛋撻あります。この時はテイクアウトしたんだけど、写真取るの忘れてた…。

 ここは土地柄のせいか、とにかくオサレ。食事は美味しかったけど、お値段も代官山価格(汗)。まあそれはそれとして、夜はダイニングバーとなるとかで、今度は夜に…っていつ代官山に夜繰りだすんだよオレ(笑)。
 オーナーは香港人の姉妹さん。当日は奥のテーブルで香港人家族がわいわいとくつろいでいたのも印象的でした。華人観光客にも人気の代官山蔦屋書店にも近いから、今度また行ってみようかな。

 そして、板橋区大山の商店街にあるカフェ香港時間twitter)。
香港人オーナー・ビクターさんが経営する、蛋撻と奶茶の小さなお店。
 この年末に行ってまいりました。



 店内で蛋撻と奶茶をイートイン。
檸檬茶派のワタクシですが、冬の奶茶は体が温まっていいですね。
両方ともテイクアウト可ですが、奶茶はマイボトルにも詰めてもらえるみたい(目の前で買われていた人が詰めてもらっていた)。
蛋撻はテイクアウトして、実家でもいただきました。

 香港でグルメというとどうしても料理ばかりだったり、スイーツ店がきても上陸してもすぐ撤退しちゃったりというのが10年前くらいの状況だったけど、こんなふうに都内に3店お店ができたというのも、やはり最近の円安のおかげかしら。
 いずれにしろ、どのお店も末永く続けてもらい、各地域での定番になってほしいものです。そしたらワタシも上京時に楽しめるもんねー。

 ああ、それにしても香港行きたい…。なんとか来年の春までには一度行きたいなあ。

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冬の関西で中華な羊肉料理を。

年が明けました。おめでたうございます。とここでは簡単に御挨拶いたします。

 さて、2016年初投稿です。
昨年はなかなかblogが更新できず、初めて1か月記事が書けなかったということがあったり、映画の感想も遅れがちでした。SNSにばかりうつつを抜かすことなく(^_^;)、時間のあるときにはどんどん更新します。映画以外にも本などについても書いていきますね。

 では、新年最初の更新は約1年ぶりの食べ物記事です。
冬になると煲仔飯が恋しくなる中華趣味ですが、近所の産直の輸入食品コーナーが生抽と老抽を扱っているのを発見したので、峠の釜めしの釜を使ってアレンジしてみようかなと思う次第。作ってみたら書きますね。
 そんなわけで、今回はそれ以外の冬の中華めしについて。

 ここ3年ほど、年末年始は大阪で過ごしています。
 目的はこれ(昨年の日記より)だったりするのですが、この年末は余裕もあったので、京都へ出かけて1日街歩きしてました。京都は昨年の夏に出張で滞在したけど、観光していないので実質上8年ぶり。寒かったけどいい天気でよかった(ちなみに冬の京都は高校の修学旅行以来だったりする)。

 夕飯は当初、丸太町に開店した誠光社の近くにある微風台南の予定だったけど、残念なことに年末休業に入ったばかりだったので、河原町に新しくオープンしたあの中国火鍋専門店・小肥羊に行って火鍋をいただいてきたのでした。

 小辛でお願いしてもやっぱり辛い麻辣湯と白湯の陰陽でオーダー。

 お肉は羊肉と鶏肉(薄切り)。麻辣の方が早く沸騰したので火の調節が大変だったけど、はふはふと美味しくいただきましたよ。スープで入っているクコの実や棗もいただきました。

デザートは特製の杏仁豆腐。
写真に撮らなかったけど、温かいお茶を頼むとポットに茶葉入りで来るのもありがたいです。もちろん差し湯もあり。

 一人行動になると、どうしても大皿料理や鍋が食べられなくなってしまうのだけど、二人以上なら火鍋もオッケイなのは嬉しいものです。締めに雑炊やうどんを食べなくてもお腹いっぱいになったしね。かなり昔、歌舞伎町の奥にある中華なお店で火鍋をいただいたのも思い出したなあ。
 機会があれば、東京でも小肥羊に行きたいのですが、どなたかご一緒に行きませんか?
あ、東京といえば、ついでにここのアフタヌーンティーも行きたいんですけど。ははは。

 おっと、閑話休題。話題を元に戻しましょう。
京都に行った翌日は、花園に高校ラグビーの観戦に行ったり、なんばで映画を観たり、当日が改装前の最終営業日だった大丸心斎橋店を見に行ったりした後、在阪の中華趣味の方のご案内で、島之内の艶家に行ってまいりました。
 ここでは羊肉串をいただきました。

 島之内は本格的な中国料理が多く、このお店の近所にある故郷という店も有名だとか。
青島ビールを飲みながら、あれこれいただきました。

細切り豆腐干の和え物。上にある調味料は羊肉串のスパイス。

酸白菜のスープ。これは体が温まる。

どうしても頼んでしまう豆苗炒め。

細切りじゃがいものサラダ。

 その他メニューはいろいろあったけど、だいたいこんなところでこれまた美味しくいただきました。そういえば、以前池袋で食べたような蚕の串もあったのだけど、まあさすがにそれはね(笑)。
 2日連続の羊肉でしたが、冬にぴったりでどちらも美味しゅうございました。
やっぱりみんなでわいわい食べられるのっていいですねー。
 今度はいつ関西に行けるかわからないのですが(大阪アジアンの時はいつも年度末行事にかかってしまうのでねー)、その時も美味しいお店に行ければ嬉しいものです。

 そうそう、大阪で中華といえば551蓬莱はかかせないよね。ここの豚まんはもちろん大好き。
帰りに新大阪エキナカのお店で豚まんとちまきを買って、新幹線の中で晩餐代わりにいただきました。横浜の肉まんも好きだけど、この皮の厚さがなんともいえん。
恋しくなったら通販で頼もうっと。

 これは香港でニコが経営している洋菓子店・鋒味のクッキー。
同好の士の方にいただきました。
今度香港へ行ったらワタシも買いに行くわ。だからまだお店続けててね、ニコ!

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