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楊家将 烈士七兄弟の伝説(2013/中国・香港)

 本題に入る前に。
 皆さ〜ん、最近発売されたダ・ヴィンチ2月号はご覧になられましたか?


 ここ2,3年に女性誌等で台湾特集が増え、やれ屋台だやれ九份は千と千尋の舞台だ(違う!悲情城市のロケ地だ!と全力で上書き)やれ女子旅だと大騒ぎしているのを眺めていると、もうちょっと違った切り口もあっていいんじゃね?と思ってた。そんな時に台北の書店をフィーチャーした特集を出してくれたのは嬉しかった。まあよく考えたら、ダ・ヴィンチは角川グループ傘下だし(だよな?)、その角川は台湾現地法人の出版社も持っているから(だよな?)、こんな特集も朝飯前だったんだろうし。
 ただ、台湾ドラマ対談で取り上げられたのがことごとく古い作品でキツかった…。流星花園も山田太郎ものがたりも、とっくの昔にうちのHPでネタにしてたのに!日本マンガ原作のドラマも、今は主流じゃなくなっているのかな?もっと新しい俳優もいっぱい出てるじゃないのよ。なんかもったいない。

さて、流星花園といえばもうおわかりですね(前振り長い)。はい、仔仔です(笑)。
そして、日本のマンガ原作ドラマでは『東京ジュリエット』『花ざかりの君たちへ』に出演していたウーズン。もう元飛輪海という肩書きもいらなくなったね。昨年から放映の『金田一少年の事件簿』にも出演し、日本でも知名度は上がってきているのかな。
その二人と、イーキン(香港の人気コミックの映画化作品でスターになった、無理やり関連づけてみる。笑)が共演したのが、『楊家将』なのである。

 宋王朝の時代、七人の勇敢な息子を持つ楊業(アダム・チェン)は、皇帝からの絶大な信頼を受けていたが、敵国はもちろんのこと味方にも恨みを買われていた。
ある時、六男の延昭(ウーズン)と、楊業を逆恨みしている宰相潘仁美の息子・潘豹が郡主の娘を巡って腕比べをすることになったが、卑怯な手を使ってそれに勝とうとした潘豹の目論見を見抜いた七男・延嗣(付辛博)が乱入し、もみ合った末に滑り落ちた潘豹が頭を打って死んでしまう。
 この事件がきっかけで楊家と潘家は対立を深め、潘仁美は皇帝に楊家への処罰を申し出るが、その頃、かつて楊業が打ち破った遼の軍が宋に攻め入ろうとしているという知らせが入る。将軍は楊業に父親を殺されている耶律原。宋は潘仁美を司令官に、楊業を先鋒として軍を編成し、戦地に送り込むが、遼軍の激しい攻撃のさなか、なんと潘仁美は先鋒を見捨てて撤退してしまう。楊業も敵に毒矢を受けて絶体絶命に追い込まれる。
父を救うべく、長男の延平(イーキン)、三男で名射撃手の延安(仔仔)たち七兄弟が立ち上がる。夫と息子たちの身を案じた楊夫人・余賽花(徐帆)は山に登るが、そこで「七子行き、六子戻る」という信託を受ける。
 戦地に赴いた七兄弟は少数で敵陣を突破し、父親と合流するが、その途端に敵の猛攻に遭う。父を背負って関門を目指す兄弟たちだが、耶律原の執拗な攻撃に、一人また一人と倒れていく…。

Yangbros

 Wikipediaによると、楊家将演義は中国明代の古典文学で、日本では1997年にNHKBSで放映されたテレビドラマで初めて知られたとあるのだが、三国志と違って日本では本格的な翻訳書がないというのが不思議なところ。(北方謙三による同名小説は訳書ではなくオリジナルとのこと)
 京劇の演目としても人気が高く、四郎探母や楊門女将等が知られているとか。

 あらすじを見ると相当長い小説であるというのがわかるのだが、この映画は思い切って楊業と七兄弟の義に溢れたエピソードのみを抽出し、なんと1時間42分で収めているというのがなんともいい。このところ、歴史ものの映画はどうしても2時間30分くらいのものが多かった分、この潔さと「最初からクライマックスだぜ!(by仮面ライダー電王 )」な勢いで盛り上げていくのがなんともいい。監督が『夜半歌聲』『SPIRIT』の、そして『フレディVSジェイソン』『ケミカル51』を手がけたロニー・ユーなので、割と手堅く作っていて、観ていて安心する。アクション指導もリアルな合戦ものに力を発揮するトン・ワイさんなので、こちらもしっかりした安定感が嬉しい。

 楊家の七兄弟は、先にあげた他には、中国歴史ドラマの主演が多い于波が次男の延定、『戦場のレクイエム』の李晨が四男の延輝、『白蛇伝説』のレイモンド・ラムが五男の延徳を演じている。 当然みなさんええオトコ。でも半分が初めて見る俳優ということもあって、名前とお互いを呼び合うのをよく聞かないと誰が誰だかわからなくなる(笑)。
 イーキンはホントにお久しぶり。これが結婚後初の映画になるのかな?
頼もしいお兄さんっぷりは見ていて嬉しかったし、七兄弟の中で一番好き。髪型も髷を結わずにサイドパートをまとめて流しているので、よくわかってるスタイリングだよなーと感心。イーキンはやっぱり長髪が似合う。そして思ったより若々しかったなあ。
 仔仔は以前より甘さがずいぶん抜けている感じがしたのだけど、三男が寡黙な仕事人タイプなので、精悍なイメージが強調されたかな。
 そしてウーズンは、考えてみたらいろいろ大活躍だったなあ。最初っから脱いでたし、騒ぎの元でもあるし。でも彼を中心にしたという感じはあまりないんだよな。うむ。

 で、この物語に続く、楊夫人と七兄弟の妹や未亡人が息子や夫、兄を殺された復讐に出るのが『楊門女将』であり、これを元にした過去の映画化をリメイクしたのが、去年さんざん話題を振り向いた『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』になるのか…。うーむ、ソフトで観るべきかどうかちと悩ましくあるなあ。どーしよ?

原題&英題:忠烈楊家将(Saving General Yang)
製作&脚本&監督:ロニー・ユー   製作:レイモンド・ウォン   音楽:川井憲次   アクション監督:トン・ワイ
出演:イーキン・チェン  ヴィック・チョウ  ウーズン  ユー・ボー  リー・チェン  レイモンド・ラム  フー・ジンポー  シュー・ファン  アダム・チェン

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