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2013年1月

渡る世間は無間道…。

 昨年後半はホントに中華ネタがなくて、香港つながりだからといって本来は日記の方で書くべきるろ剣記事をこっちで3回も書いてしまって(これこれこれだ)申し訳ない…ってだれにともなく謝ってみる。

 さて、年末の香港行きですっかり調子を取り戻し、今年はなんとか多くの香港映画を観て、たくさんblog記事書きたいもんだねーとかいいながら、実は今回のネタも実は香港つながりの日本ドラマだったりする。スマン。早いところ書いておかないと、忘れるからねー。

 まずは、昨年の秋に製作の報を聞いて非常に驚いた、『インファナル・アフェア』の日本リメイクドラマ『ダブルフェイス』。かつて6年前に『ディパーテッド』という名でハリウッドリメイクされ、何の間違いだかオスカーまで獲った作品がすでに存在するが、それは(強制省略)というのは改めて話すことはないだろう。でもこれが未だに「ハリウッドのベストリメイク」だとかぬかす米国人(と一部日本人)をワタシは信じない。
おそらく日本の映画人&テレビ人もインファ好きな人多いんじゃないの?だからディパに納得いかん人多いんじゃないの?とか常々思っていたけど、まさかオリジナル製作10年という記念すべき年に作っちゃうとはね…。

 舞台は香港から横浜へ。主人公は西島くん演じる潜入捜査官の森屋純と、照之演じるヤクザの織田組からの潜入スパイ高山亮介の二人に。彼らを囲むのは、純の直属の上司(角野卓造)、織田組のボス(小日向文世)、純の弟分(伊藤ちびノリダー淳史)、精神科医(和久井映見)、高山と恋仲になる政治家の娘(蒼井優)…。誰が誰というのは、説明するまでもないか。
インファが大好きで、トニー演じるヤンの役は自分にしかできないと言う西島くん、「オレだってトニーやりたかったよ!」と返した照之。この言葉から、ちゃんとオリジナルへのリスペクトがあり、ディパには負けられん!という意志が伝わってくるのは嬉しい。だけどね、優れたオリジナルがあると、リメイクはどうしてもそれが壁になるもんなんだよね…。
 ま、インファを超えるリメイクなんてもともと期待してませんしね。それなら、スタッフがどこまでリスペクトしているんだか見てやろーじゃねーのと臨んだ次第。

 まず、10月に観た西島くん主演の『潜入捜査編』。
 純と高山の出会いが雨宿り(しかもご丁寧に捨てられて雨に濡れた仔犬まで…。わかりやすい隠喩だなー)だったり、高山が現金強奪犯と派手な立ち回りを演じたりと、なかなかインパクトのあるオリジナルなツカミで幕開け。しかし、ちびノリダー演じるヒロシと屋上屋(!)で暮らす純が小野寺警視正(角野)から呼び出しを受けてからの展開は、なんかどっかで観た…というかオリジナルそのまんまなんですけど。場面によっちゃセリフやシチュエーションも全く一緒で、これをリスペクトと見ていいのか、それとも(強制終了)。
 織田組組長を演じる小日向さんはエリックとっつぁんには似てないけど、ニコニコしながら残酷なことを平気でやる恐ろしさがハマるので、演技のタイプが似てるのかもしれない。ただ、オリジナルキャラとして登場した奥さん(伊藤かずえ!)がねえ…。あの奥さんは絶対後妻で、10年前に高山の面倒を見ながらも、抗争に巻き込まれて死んだ先妻がいるに決まってるって勝手に思ってるんだけど。
 だけど、小野寺警視正がねー。なんで角野なのか?秋生さんとは似ても似つかんぞ?角野自身も渋い顔作って頑張ってても、ウォン警視の迫力と色気は皆無だからなー。ダイエット中の奥さんがいるとか言ってたが、きっとピン子(もちろん泉)似なんだぜ、きっと(笑)。しかし屋上から血まみれで墜落するあの場面まで再現するとは思いもよらなかったよ。本放送時に思わず「渡る世間は無間道…!」とつぶやいちゃったのである(それが今回の記事の題名の由来)。この時点でもう1時間40分近く経っていて、続いてヒロシが刺されていたのでイヤな予感がしたのだが、案の定そこで本放送が終わり、続きがWOWOWでの『偽装警察編』で…という予告で観ていたみんな(含む自分)がネットで怒りまくっていたのであった。でもこれも1月に地上波放映されると聞いたので、それまで我慢するしかないか、であった。

 はい、そんなわけで『偽装警察編』。こちらは高山が主人公。
こちらは映画の後半部にオリジナルの展開をプラス。ここから優ちゃん演じるマリー…もとい万里ちゃんが登場するのだが、厚生労働大臣の娘で作家志望のフリーターって、考えているようでかなり強引な役どころ(笑)。織田さんは高山を万里ちゃんに近づくように命令して、自分のとこのヤクを売りさばくために彼女をヤク漬けにしろとか言うのだが、それは万里ちゃんを使って阿片を作ってばら撒けってことだろ、織田さん…ってそれは明治初期の話だろ。しかし照之と優ちゃんはカップル役になる率が高いな(参考としてこれ)。ロリコンか照之、とか言われてたけど。
 そんなこんなで高山と純が出会い、警察に復帰したい純と善人になりたいと願い織田ボスを自ら葬る高山と、それからあれこれあって二人の屋上への対決になだれ込むのはこれもオリジナルに同じ。あと、純が結局もう一人のスパイに撃たれ、彼を高山が撃つのも同じ。しかし、オリジナルを知らない人がこれを観ていたら確かにショックは大きいよな。まあワタシは知ってたけどね。
 そして生き残った高山には…織田組に代わる別の組織が彼を取り込み、香港版とは違う無間地獄に巻き込まれることになったという、ちゃんとオリジナルの「無間道」に日本的に即するような結末を迎えたのであった。
 
 ざっとこんなもんだけど、スタッフのみなさんがオリジナルに敬意を表して、ディパのようにズタズタにせずに、ちゃんと尊重しながら作っているのはよくわかった。それでも、オリジナルを超えたとは感じなかったな。おそらくね、スタッフさんもオリジナルを超えるつもりじゃなかったんじゃないかって感じてたんじゃないかな。好きだから、オマージュは送りたいけど超えようなんて言うのはやっぱり恐れ多いんじゃないかな。ってのは深読みしすぎかしらん。

 HPやtwiiterの反応を見ると、西島くんの好演にハマった人とオリジナルを知らない人が多かった(韓国映画とか誤解してた人が多かったなあ、ちょっとイラッとした)。彼は現在放映中の大河でも熱演しているし、いきなり人気急上昇でビックリしたけど、オリジナルを知らない人には是非インファを観てもらいたい。トニーだって西島くんと全く違った魅力があるし(好みに合うかどうかは人それぞれだけどね)、照之の高山はやや悪役風味が強く出てしまって残念だったけど、オリジナルのアンディは悪役というにはあまりにも複雑な役柄を見事にこなして、これまでのアイドル的な印象をすっかり払拭してしまったからね。そしてこのオリジナルは、カンフーというイメージが強い香港映画のまた違った面があるのだから、やっぱり多くの人に観てほしいわけですよ。そうして多くの人に観てほしい名作が、インファナル・アフェアなのですよ。そんなわけでヒマさえあれば、くどくならないように以上のことを言い続けて、香港映画に普及に努めますよ、ワタクシは。

 追記:オリジナル未見の方にも親切なインファ&ダブルの比較解説がNAVERまとめにありました。非常に客観的なので是非是非。

 あともうひとつは、金田一少年の事件簿。これは香港ロケでも、あの反日運動時でいろいろ大変だったそうだけど…やっぱりメインの言語が普通話というのが残念だった。通訳が手配できなかった事情などもあるんだろうけど、同日放映というプランであっても、このへんでリアルさを出さないとダメだよ。九龍城寨などの懐かしい香港ネタは、あの頃の香港が好きな人にはたまらなかっただろうけどね。

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さらば復讐の狼たちよ(2010/中国)

 まずはこの画像に流れる曲を、まあ黙って聞いてくれ。


 これは、姜文の前作『陽もまた昇る』の予告。音楽は久石譲。ものすごくジブリっぽい。
よくわけわからん映画だけど、ワタシは意外と好き。秋生さんが「ブンガワン・ソロ」を中国語で歌うんだよ~♪

 で、次はこの動画。

 …はい、見事なまでに同じ曲です(笑)。

ちなみにオリジナル予告編はこんな感じ。メインテーマ使ってねえ(苦笑)



 そんなわけで『さらば復讐の狼たちよ』。原題は《譲子彈飛》、英題は「Let the bullet fly」。いくらキャストにユンファがいて、前作に引き続き、英皇の製作だからとはいえ、この邦題は詐欺だろー(笑)。

 民国初期の1920年。地方都市・鵝城に向かう新県知事馬(葛優)とその妻(カリーナ)、書記(フォン・シャオカン)を乗せた馬列車を、あばたの張(姜文)率いる7人の盗賊団が襲撃する。金で県知事の身分を買った詐欺師の馬は、自分を捕えた張に「鵝城の県知事だと名乗るといい、あそこで金儲けができるぜ」といい、自分は書記になりすます。実はその鵝城、あらゆる悪事を働いて街を牛耳っている黄(ユンファ)の支配する街であった…。

 とまあ、あらすじを書けばシリアスだけど、もちろんそんな映画であるはずがない。最初っからアホアホ感満載で、大笑いしていたよ。普通、大陸電影にユンファを悪役で出すのなら、それなりに強敵で出すのが相応しいと思う。主演の姜文さんが監督を兼ねているから、なおさらね。当然姜文さんは一人俺得でカッコいいし、葛優さんをコメディリリーフにするのもわかるのだが、まるでゴッドギャンブラーを彷彿とさせるユンファのアホアホな二役演技や、豪快に無駄遣いのカリーナ姐、脈絡もなく登場して上半身ひん剥かれるきょぬーのお姉さん、そしておいしいんだかおいしくないんだかよくわからん姜文さんの嫁や胡軍など、キャラの使い方が往年の香港コメディみたいなんだよな。 
よくぞここまでコメディにしたよなとは思ったけど、それでもこれは香港コメディではない。なぜなら、喜劇でありながらも姜文らしい妙な生真面目さが全体から漂っているように感じたからだ。

    ワタシは前作の『陽もまた昇る』のわけのわからんスカしたロマンシチズムを買っているんだけど、いくら芸術的であっても、さすがに大陸じゃ大コケだったという。まーそりゃわからなくはないわな。それもあったから今回はバリバリのエンターテインメントにしたんだろうけど、オレが作るんだからただのエンタメにはしないんだぜ、メッセージや風刺も込めるんだぜ、ということをやっちゃうのがまさに姜文。悪く言えば俺様なんだが、それが気にならないのは、本人がかなり真面目な人だからなんだろう。HPに詳しく解説してあるからここでは書かないけど、それぞれの小道具やセリフに込められた現代中国への風刺をどれくらいパンピー中国人が読み取ったかはわからないけど、結構わかりやすい風刺だからウケたんじゃないかという気もするな。

  ところでワタシがこの映画を観たのは、タイミングよく(?)尖閣諸島問題で日中間が険悪なムードに陥った9月中旬。当然観客は少なし。そんなわけで「尖閣問題なんぼのもんじゃーっ!反日のバーカ!反中のどアホーッ!(暴言失礼)」とか心の中で喚きながら観に行ったわけだが、クライマックスで張に扇動されたされたフツーの老百姓(中国語で庶民の意味)たちがたちまち暴徒と化す下りには、きっと反日デモもこんな感じで起こっていったんだろうなーと思った次第。つーことは…、ま、この後は言わないでおくか(笑)。

原題&英題:譲子弾飛 (Let the bullets fly)
監督&出演:チアン・ウェン  原作:マー・シートゥー  撮影:チャオ・フェイ  造形デザイン:ウィリアム・チャン  音楽:久石譲&シュウ・ナン
出演:チョウ・ユンファ   グォ・ヨウ  カリーナ・ラウ   チアン・ウー   チョウ・ユン  チェン・クン  フー・ジュン  フォン・シャオカン

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ボンクラ勇者と三匹のおっさんドラゴン

「はぁ?あの『ギャランツ シニアドラゴン龍虎激闘』の邦題が『燃えよ!じじぃドラゴン龍虎激闘』?いったい何ふざけてんのよ?」
 『ギャランツ』の日本公開&邦題決定の一報を聞いた時、上のようなことを思わず言ってしまった。だってそうでなくても、香港映画の邦題ってやる気あるのか?って聞きたくなるものばかりなんだもの。例えば『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』とかさー。いやだなーこのB級狙いは。

Gallants1

 でもやってくれるのなら、意地でも観に行く。だって昨年は思うように香港映画が観られずにフラストレーションためてたし、これは絶対地元には来ないこと間違いないからね。それに『大魔術師』と同じ日に公開されるのなら、一緒に観てみんなと楽しみたい。たとえ人が少なくてもね。

 そんなことを思って1月シネマート六本木に行ったら…。 

なんすかこの列は?どうしてこんなに並んでるの?

 と、思わず唖然としてしまいました。てっきりガラガラだと思ったし(失礼)、チケットもすぐ買えると思ったのだもの。でも前に並んでいた方(男性多し)もこれと大魔術師のチケットを一緒に買っていた人が多く、買うのにも時間がかかってしまった。
 なんでも前日、民放TVの複数のワイドショーで紹介されたらしく、当日も『王様のブランチ』でも流れたらしい(ワンセグ録画を見せてもらいました)。上映時間までにカウンターでお客がさばききれなかったとのことで、なんと時間を遅らせて上映!これは珍しい現象。

 2年ぶりに観る本編は、字幕翻訳がちょっと変わったくらいで、初見時とはあまり印象が変わっていない。前回はネタばれになるからラストまで書かなかったけど、梁小龍さん演じる淳とロー・ホイパン演じる軍の死闘の果てにたどりついた「勝ち負けを越えたところにあるものが大切である」というテーマにも、改めてジーンとしちゃいましたからね。

Gallants2

 観客は我々のようなコアな香港映画ファン、かつてのカンフー映画ファンはもちろんのこと、物珍しさで観に来たっぽい若い人もちらほら。みんな大笑いして、いい気分を味わってくれてたかな、とちょっと心配になったが、ご覧になった方のtweetのまとめを見ると、だいたいが好意的な感想で本当に喜ばしい。
 でも、やっぱり「あの邦題で損してるんじゃない?」という意見は多いかな。今となってはこの題で正解だったとはいえ、まだちょっと複雑な気分かな…。

 ところで、今のところ香港映画はアクションものの公開が多いせいか、男性の観客が多く、女性客がかえって珍しがられるらしい。それだけじゃなく、ごく一部の男性客には「なんで女が来てるんだ?」とか思われ、挙句の果てには「彼女たちは韓流ファンか」とか言われることがちょっと前にたびたびあった。これを知ってワタシは残念に思った。韓流にいいイメージがないこともあったのか、特に後者の意見にはカチンときた。
 香港映画に限らず、全ての映画がかかるスクリーンの前には、観客は平等だと思う。香港の観客だって、どんな映画も平等に観るし、ポルノ方面の三級片だって女性客は入る。そんな状況を知っているだけあって、一部の映画ファン(まあB級映画ファンとは言わないけど)の、ただでさえ狭い範囲をさらに狭くさせるような発言にはガッカリするのである。ついついケンカ腰になるところもあるけど、そんなことを思わせないように、そしてそんな揶揄を言う輩には全力で対抗することにしたい。

 そして、一介の香港電影迷としては、もっと若い人にも香港映画を観てほしいと願っている。王家衛の《一代宗師》もなんとか公開できそうだし、DVDスルー&首都圏・関西圏限定上映がほとんどとはいえ、今年も香港映画の公開が多そうだ。何度も言っていることだが、香港映画で活躍してきた谷垣さんがるろ剣に参加されたことからも、あの映画の超絶アクションが気になった方には是非彼の師匠であるド兄さんのアクション映画群や、徐克さんやウーさんのエンターテインメント作品を観てもらいたいもんね。

 そんなわけで今後も、香港映画に想いを寄せ、くどくならないように感想を書き、いろんな人に観てもらいたいなーと誓う、bloggerもとはし10年目の決意なのでした。こんなことを思った次第。
 なかなか感想も更新できませんが、今後ともよろしくお願いいたしますですアルよ。<(_ _)>

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冬光乍洩香港聖誕節2012(その4)

 12月27日。行きたいところにもだいたい行ったので、買い物の日。そして夕方はこの日から始まった《血滴子》 を観ることにした。

Guilloqins

 

これは《狼客剣心》観た時に旺角で撮った写真。
ちなみにこの映画館、今月で閉館らしい…(涙)。
 

  《血滴子》は3Dと2Dで上映されていたが、前日の夜どっちで観ようか悩んでいたところ、 日本じゃ滅多に見られない3DがいいんじゃないとTwitterで推薦され、ちょうど手元に3Dグラスもあったので、牛頭角の隣にある九龍湾のACLシネマで夕方に観ることにした。感想は別記事にて。

早餐は前日行った餐廳で点心二種。お茶が中国茶だったらなおよかったんだけど、つい習慣で熱檸檬茶を頼んでしまった…(笑)。
その後は尖沙咀に出て重慶大厦で両替し(円安でレートが下がっていた。アベノミクスェ…)、違う入り口からショッピングモールに入って、ジェニーベーカリーを目指す…と、そこはものすごい行列ができていた。並んでいるのは香港人だけじゃなく、台湾人も大陸様も韓国人も、もちろん日本人もいる。ひえーと思いながら列を辿り、非常階段を1階分降りて並んで30分ほど待って購入。ここの目玉商品であるパイナップルケーキは未だに買ったことがない。今度いくらか安くなってチムに泊まれるチャンスがあったら、朝から並んで買ってみようか。
その後、iSquareに入っているルクルスでお土産用のチョコを、DVDショップで未鑑賞の香港映画ソフトを買いだめしたら手いっぱいになったので、ホテルに戻って荷物を全部置く。

午後からは大角咀を街歩き。
現在牛頭角や觀塘の東九龍が再開発に入っているが、次はこの辺りが狙われていると聞いたので、見に行くことにしたのだ。ワタシはロケ地探しなどはあまりしなくて、他の方々にお任せしてしまうんだけど、ここはマクダルの街のモデルになっているということもあって、気ままに歩いてみた。

 牛頭角から九龍塘でKCRに乗り換え、旺角東駅前から大角咀行きのミニバスに乗る。
場所としては旺角の隣の地区なので別ルートもあったかもしれないけど、時間がなかったのでこの手段を取った次第。
 午餐は賑わってる餐廳で白切鶏飯を食べ、小雨振る中を少し歩いて、あちこち写真を撮る。高架道路に面し、自動車部品店が多いなと思ったけど、夕方から開店する甜品店が意外と多かった。あと、雑居ビルを改装した新タイプの安ホテルとして店舗を増やしてきている紅茶館酒店(参考としてきたきつねさんのblogを)も2軒あった。でもちゃんとしたホテルも地区内にあるから、今度はここに泊まろうかな。

Daikoktsui

  味わいのあるビルは路面店がリノベートされ、パブになっている。いい感じ。   

Daikoktsui2

Teahouse

 

 時間になったのでミニバスに乗って旺角東に行き、逆のルートで今度は九龍湾で降り、《血滴子》を観た。

 映画が終わったのは7時半ごろ。お腹も空いてるようなそうでないような、という感じで食べるものに迷いながら牛頭角に戻り、蛇屋がいくつか並んでいたのを思い出したので、その一つに入って蛇羹&五蛇湯をいただく。小さいサイズで十分だった。おいしかったわー。
そして近所の甜品店も開いてたので、果物入り仙草ゼリーを食べる(同じ地区に許留山もあったと思ったのだが、行かなかったなー)。そしてホテルに戻り、買ってきたお土産と荷物のパッキングに悪戦苦闘しながら夜が過ぎていったのであった。

最終日、12月28日。この日は午後初のフライトだったので、午前中はフリー。
 あーっ、《寒戦》観忘れてた!と真っ青になったが、もう後の祭り。近場に上映館もなかったで諦め、オーシャンターミナルに停泊して話題になっていた世界最大の図書船「ロゴスホープ」の公開を見にチムまで行った。

Macau

その前に朝食。澳門餐廳でパイナップルパン。やっぱり観光地だからお値段が高かったわ…。

Logoshope

    ロゴスホープは宣教師協会が所有している船で、途上国の教育活動や布教をしているらしい。船内には多くの本が売られ、訪問国の通貨事情に対応できるように「ユニット」という独自の共通単位を設けて販売しているらしい。キリスト教団体らしく、子供のための英語の教科書や料理本が多く販売されていたな。

    ブラブラしてたら、ボランティアさんにつかまり、アンケートに答えることになった。最初は香港人と思われて広東語で話しかけられたけど、日本人とわかるとなんと日本語に切り替えられた(運よく?ボランティアの一人の香港人が日本語ペラペラだった)けど、「ワタシ仏教徒アルよ」と言って終わらせた(笑)。すいませんアルね。

   時間を見ながらバタバタとホテルに戻り、バタバタと荷物をまとめてチェックアウト。
九龍駅まで無料シャトルバスが出ていたので(しかもチム経由…まめに利用すればよかったかしらん)、これを利用して帰路はエアポートエクスプレスで空港へ。
   ショップが充実していると聞く第2ターミナルものぞきたかったけど、時間もあまりなかったので、とりあえずきたきつねさんから聞いた新しい翠華餐廳へ行って、蝦球撈麵を食べた。前回も正斗で食べたので、香港最後飯の定番となってきたな。   

 出国審査にもひっかからず、搭乗前に多少おみやげを買う余裕もあった。
2年前のようなトラブルもなく、飛行機は定刻に離陸。予定より早く成田に着き、そのまま千葉の実家に向かい、この旅を終わらせた。

  1年10ヶ月ぶりの香港だけど、前回の旅から1ヶ月後に震災があったこともあって、ずいぶん長い間行ってなかった気分になった。その間、古い建物もなくなり、観光地には大陸様がますます増え、店もあっという間に変わってしまう。時の流れも速いけど、街の移り変わりはそれ以上と言った感じ。

   香港返還から15年。あれ以前から香港を好きだった人の中には、今の香港から心が離れてしまった人もきっと少なくないだろう。だけど、心が離れても、基本的に街はその場に存在し続けるし、地球が滅ばない限りは発展し続ける。
   この間放映された金田一少年でも取り上げられた九龍城塞が消え、この15年間で幾つもの建物や団地が消えてしまったけど、歴史的価値のある建物は残してくれるし、啓徳空港後の再開発がいよいよ動き出すようなので、今後の香港がどうなるかということも、ここまで付き合うとホントに楽しみになる。
  最後に今回の反省。
  今回は当初から完全に一代宗師目当てだったため、それが観られないとなると途端にノープランで行く!ということになった。そんなわけでかなり気ままに歩いたし、ロケ地めぐりもしなかった。でも評判になってた《寒戦》を見落としたのが痛い…。これは日本公開を期待すべきだな。まあ、渡港するまで血中香港濃度が低かったからなあ。
 でも、やっぱり香港へ行けば、映画のことも合わせてたちまち元気になる。今回はスパの予約も取らなかったけど、結構ヨワヨワで渡ったのに、火鍋を食べた次の日はすっかり体調も整い、元気に街を歩くことができた。いつもは歩き過ぎてヘロヘロになるので、今回は意識して交通網を駆使したり、きちんと休んだりしたので、終盤でバテることもなかったし、帰っても体調を崩すことはなかった。ああ、やっぱり香港はワタシの元気のもとでアルよ。だからやめられないんだよ。

 今度はいつ行こうか。《一代宗師》は日本でリベンジするからいいとして、ちゃんとスタミナをつけて、今年は久々に夏にいこうかな。もう若くないのはわかっているし、きちんとコントロールして歩きたい。そして久々にマカオにも行ってみたいし、泊まっても観たいからね。そんな希望を胸に、これからもがんばっていきたいねえ。

 はい、ここで旅行記は一旦結びます。といってもまだ《血滴子》の感想も書いてないので、そこに続くということで。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 おじぎ

 おまけ。これも買いました。まだ使ってないんだけどね(笑)。

Yunnan

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大魔術師(2011/香港・中国)

 香港旅行記の途中ですが、帰省時に六本木に観に行った『ギャランツ(またの名をじじぃドラゴン)』とこれがスマッシュヒットし、年明けから非常に嬉しかったので忘れないうちにこっちを先に書いておきます。なお、じじぃドラゴンのことも近日。

 映画は芸術でもあり、エンターテインメントでもある。急速に消費される有料TVドラマもどきから、iPhoneで観られる名作まで種類は様々だし、それを観る人・好む人それぞれにも様々な認識で受け取られるものである。   香港におけるそれは、まず9割方が後者だとワタシは考えている。
 いくら王家衛やトーさんが国際映画祭の常連となり、世界中のシネフィルにもてはやされそうと、彼らはやはりエンタメの人間である。手がけるジャンルも幅広いのだから。(王家衛は幅狭いじゃんと言われそうだが、『楽園の瑕』や《一代宗師》はアクションものとしても受け取れる側面を持っているもの)
 ゼロ年代は『ワンナイト・イン・モンコック』などで香港のダークな一面を描いてきたイー・トンシンだって、「お仕事」 とはいえ『ぼくの最後の恋人』のような明るいエンタメ作品も撮ってきている。そのトンシンさんがかなり久しぶりにトニーを主演に迎え、初めて中国大陸で撮影したこの『大魔術師』冬の香港傑作映画まつりの1作として上映)は、これまた久々の一大エンターテインメントで、大いに楽しめた。

Great_magician2

 パンフも発行されてないし、独立したチラシもないので、オリジナルポスター画像を貼る。

 時は民国初期、1920年代の北京。軍閥の将軍雷大牛(らうちん)は元宦官の執事劉を従えて、我が世の春を味わっていた…が、そんな彼の泣き所は第七夫人に迎えた柳蔭(周迅)が全く笑顔を見せてくれないこと。7人の夫人の中で一番力を持つ第三夫人(イェン・ニー)には目もくれず、大牛は途方にくれていた。
  一方、街では魔術が大流行。ライバル興行主(方中信)に小屋を買収された劇場主の兄妹(林雪他、ごめん妹役の女優さんの名前を失念)の元に、洋行帰りの張賢(トニー)という魔術師が現れ、劇場を立て直す。実は張賢は、軍閥に対抗するゲリラたちと手を組んでおり、彼らにマジックをサポートしてもらって、大牛を捕らえようとしていた。なぜなら彼の師匠の柳(チョン・プイ)が大牛の元で囚われの身となっており、娘である蔭が張賢の元恋人でもあったからだ…。

Great_magician_2

これはティザーポスター。

  

 いやー、楽しかった!確かに詰めの甘さやグダグダさが真面目なシネフィルには気に障るかもしれないけど、さっき書いたように元気の出るエンターテインメントはこの世に必要です!民国初期という設定や暗躍する日本の秘密組織(リーダーの御手洗を演じるのはお馴染み澤田拳也さん)も出てくるので抵抗感を持つ人もいるだろうけど、そんなのはあくまでもたくさんある小道具の一つにすぎない。華麗なコスプレを披露して次から次に魔術を繰り出すトニー、いかにもな悪役感満々で登場しながら滑稽でそれでいて愛すべきらうちん将軍、デレなど全く見せず、終始ツンツンなのにそれが鼻につかない(むしろツーイーよりツンツンが似合うのにかわいい>個人的意見)周迅をひたすら楽しみ、大笑いするのがこの映画の正しい見方。

 その他、まさかの登場&退場であっけにとられる彦祖、胡散臭さ満載の中信さんにチョン・プイさん等のトンシン組登場に、大御所二大監督(徐克さん&ヴィンセントさん!)が軍閥にいるなどの賑やかし、ラストを飾るトニー&周迅のデュエット(後で書くけど、ダブルフェイスでもラストに西島くん&照之のデュエットがあればよかったのに。笑)で、実に見事な正月映画(実際に去年の賀歳片だったっけな)であった。年初めに観る映画としては大正解。

 ただね、ひとつ残念なのはダイアログが北京語だったこと。
大陸で作った作品だし、こっちの言語がどうやらメインらしいとのことだけど、せっかく「香港映画まつり」でかかるのだったら、香港上映版の広東語ダイアログを採用してもらいたかった。赤壁も《血滴子》もそうだったけど、北京語ダイアログだと香港人にウケが悪そうなんだもんな。しかもソフト版も北京語とのうわさ。うーむ、これは難しい問題だよね。

 

←ジャケットもセンスがイマイチな…。他にいい画はあるはずなんだが。

 でも、4年ぶりにトニーの映画をスクリーンで観られたのは嬉しかった。是非、地方巡回上映もお願いしますよ。ソフト化された後でもいいし、映画祭上映扱いでもいいです。どうですか、某もりおか映画祭さん!>と堂々と名指ししてみる。地元だし(笑)。

英題&邦題:The great magician/大魔術師“X”のダブル・トリック
監督&脚本:イー・トンシン 撮影:北 信康 アクション指導:トン・ワイ
出演:トニー・レオン ラウ・チンワン ジョウ・シュン イェン・ニー ラム・シュー アレックス・フォン チョン・プイ 澤田拳也 ダニエル・ウー ヴィンセント・コック ツイ・ハーク

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冬光乍洩香港聖誕節2012(その3)

12月26日。この日の香港はボクシングデイのためお休みだけど、面白いことがいろいろあって最も楽しかった日。

   朝はもうすぐ取り壊しになる裕民坊まで歩き、佳餚坊餐廳という24時間営業の餐廳で通粉(マカロニ)の早餐。ここは朝の点心も注文できるので、翌日も行った。

Kwungtongyutminfang1

 ここでtwitterから「裕民坊はうまくいけば屋上に上がれるよ」と教えてもらったので、餐廳の隣の入り口から入って上がってみた。建物は7階だてだけど、階段が低いのでそれほど疲れない。途中の階にそれぞれ電灯がついていたので、まだ人が住んでいるのかと思えば、どうもそうじゃなかった様子。

   屋上に出てみると、まさに香港映画の世界が広がっていた。

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   ここは昨年きたきつねさんblogで紹介されていて、香港に行かれたベテランの影迷の皆さんも足を運んでいるという。建物自体はお店の立ち退きも進んでいて、もう今年中にはなくなってしまいそうである。5年前と4年前の夏に行った牛頭角下邨も、もう更地になっているのだろうな。

   かなり興奮して写真を撮りまくり、これで満足して終了してもいいかな?とか思ったが、やっぱり今まで行ったことがない赤柱など、香港島の裏側も今行かなきゃいつ行くんだ?と思ったので、昼前にMTRに乗って中環へ行き、例によって迷いながら、公益広場の赤柱行きバスターミナルへ。

  その途中で出会った《一代宗師》バスだ!おお、マネーショット!(違)

Grandmasterbus

 赤柱まではバスで30分。天気はかなりよく、浜辺を歩くにはちょうどいい。重いブーツをはいてきたのをやや後悔。ここはレスリー作品のロケが多かったそうだ。そういえばあの星げ…と言おうとしたが我慢我慢。

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  ここには確かジェニーベーカリーの本店があるはず、とiPhoneで検索して行ってみたところ、完全に閉店してるんじゃないかー、そんなら中環に行く!とガッカリ。

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 お腹も空いたけど、混み混みのここで食べる気は起こらないなというわけで、レパルスベイに移動した。行くのは実に15年ぶり。

 ザ・レパルスベイに行き、2階のレストランで贅沢にアフタヌーンティーでも、と思ったらあいにく夜まで貸切。その下の階にあるアジアンレストラン・スパイスは営業していたので、ここで思い切ってフォーを注文して食べてしまった。結構いいお値段でしたよ。

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 その後は海岸に下りて散策。風も強かったから、同じアジアの海岸でも墾丁みたいにやさぐれることはできなかったなあ(笑)。

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フィルタかけてるけど、こんなにどんよりはしてなかった。ちょっと絵になると思ったので。

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なんかテコンドー部らしき人々が演武していた。

 ここにくるとやっぱり写真を撮ってしまうのが天后廟。昔行った時より像が増えたような気がするんだけど…。

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  だんだん暗くなってきたけど、ついでに香港仔にも行く。と行ってもジャンボには行きませんでした。埠頭を散歩した程度。埠頭に停泊していた海鮮料理を振る舞う船に、鎖につながれてにゃーにゃー鳴いている猫がいて、ちょっとかわいそうに思ったな。まあ、放したら大変なことになりそうだかから、仕方がないんだけどね。

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Aberdeen3

  日が暮れたころ、薄扶林を通るバスに乗って中環へ戻る。車内モニターで流れた《一代宗師》の予告に興奮しつつ、見る機会が少ない景色を眺めたよ。

  中環に来たので、ジェニーの中環店に行ってみたけどすでに閉店。これは明日尖沙咀店に行かなきゃダメかと思いつつ、弟から単そう茶を頼まれていたので、尖沙咀から中環に移転していた茶芸楽園へ。もう閉店に近かったけど、烏龍茶に近い味わいの単そうと、桂花単そうをいただき、両方買う。一つ不満だったのは、以前チムのお店ではOKだった量り売りがダメだったこと。2つ買って割引してもらったけど(前者の単そうが賞味期限切れだったのもあったし。まあお茶は賞味期限が切れても美味しく飲めるからね)、  お茶って値段が高い割には使い切れない場合って多いからね(まあワタシは毎日飲んでいるから使い切るけど)。

  ここですっかり疲れてしまったワタシ。晩餐をどうしようか考えたところ、せっかく中環にいるし、ホテルの無料ミニバーにビールがあるので、前回も利用した鏞記の金牌燒鵝飯に皮蛋をつけてテイクアウト。実は皮蛋につける生姜も売っていたのだが、一緒に買うの忘れちゃったよー。MTRで牛頭角まで行き、ホテルに戻って青島ビールとスーパードライを開けて気持ちよく酒盛りした。

(おまけ)地下鉄内にあった《一代宗師》広告、トニー葉問ヴァージョン!

Grandmastertony

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冬光乍洩香港聖誕節2012(その2)

 12月25日、3日目。朝は觀塘で昨日行ったのとは別の茶餐廳に入って、サンドイッチのセットを注文。その後、街を少し散策して、写真を撮る。觀塘の住宅地側は坂になっていて、上の方に高層の新しいマンション、下に古い低層マンションがあるという構成。

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    この日は觀塘から北角までフェリーで行ってみた。本数は少ないけど、実にいい感じの船である。北角フェリーターミナルでは名物猫ちゃんに出会えた。

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光らせてしまった。ごめんよ猫ちゃん。

  北角ではいつも新光戲院をのぞくが、時間が早かったせいか、まだ開いていなかった。

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 しょうがないので、トラムに乗って大炕に行った。女優のジョー・コック(花火降る夏)が開店した甜品店「小甜谷」や姉妹店「谷媽媽」ができてから注目されるようになった、中央図書館裏の地域。それじゃ甜品でもと思い、開いていた谷媽媽に入ったら、甜品はまだやっていないと言われる。さらに小甜谷も閉店中。やれやれとため息をついて、銅羅湾に歩いて向かう。

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 ここは昔の学校らしい。 

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    休日ということもあって銅羅湾はいつもながら人が多いが、麺で有名な池記に入れたので、雲呑麺と菜心のセットを頼んで食べた。やっぱり雲呑麺は香港麺で食べねば。

 銅羅湾に来たら必ず寄るのがG.O.D、でも今回からはもう一つお楽しみができた。それは、台湾でもお馴染みの誠品書店の香港店である。かつて三越があった一角がリー・ガーデングループのファッションビルとして生まれ変わり、そこの3フロアで誠品が開店していた。

   歩いてみると、台湾と同じインテリアで見やすいけど、さすがに座り込んでまで読んでいる人はいなかったような…。本はほとんどが台湾出版のもの。職業柄か、つい日本文学に目がいっちゃうのだが、ミステリーが人気なのかな。東野圭吾とメフィスト系作家のラインナップが充実していた。あとは奈良美智、草間彌生、安藤忠雄など美術&建築系の翻訳本が充実しているのが誠品らしい。あまり本は買いたくないかな、と思いながらも買ったのが《關不住的春光》(程青松編)という、同性愛をテーマにしたここ20年の中華電影を回顧した評論&インタビュー本。レスリーのことにも触れているので、ちょこちょこと読んでいこう。 

  その後はG.O.Dにも行って案の定ハマり(でも何も買わなかったなー、珍しく)、トラムで中環まで出て檀島珈琲餅店でパイナップルパン&レモンティーで下午茶。蛋撻も買ってみて、前回泊まったマンダリンオリエンタルのロビーで一休み。メインロビーではバレエパフォーマンスが展開され、夕方から行われるらしい結婚披露宴の準備もされていた。ああ、またここに泊まりたいなあ…。

  あまり遅くならないうちにスターフェリーで九龍に行き、尖沙咀の香港藝術館で開催されているアンディ・ウォーホル展を見た。最近は大規模な美術展が東京でも流行っているけど、なかなか見られないもんね。

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  ウォーホル作品をまとめて見られる機会って、ありそうで実はあまりなかったのではないかな?ここではもちろん有名な作品はだいたい来ていたし、初期のペン画や中国・香港旅行でもらって保存していたパンフレットやその旅行の写真が興味深かった。マンダリンオリエンタルに宿泊していたのがなんだか嬉しかった。

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 エントランスの専用ディスプレイで写真を撮ると、ウォーホル風に加工されてここに写る。ワタシも写したよ。

クリスマスの夕飯は重慶大厦のカレー屋、咖喱王にて。3年前のカレー初体験でスパイスに負けてしまったこともあったのでリベンジ。サモサから始まり、食べやすい量のナンとカレーで大満足。ビンディマサラミックスライタなどのインド料理も楽しめてよかった。ビールも美味しかったしね。

おまけ2つ。大坑で降りたところで見かけたシチズン金城くんバスと《大上海》バス。

Kaneshirobus

Dashanghaibus

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冬光乍洩香港聖誕節2012(その1)

 昨年2月以来、つまり震災前以来の香港行き。きっかけは《一代宗師》の公開が現実的になったことであった。11月初旬、今年中に完成させて12月中旬に公開というアナウンスがあり、こりゃもう現地で観るしかないだろ!なんせ《大魔術師》も《聴風者》も観られなかったし、トニー不足なんだよこっちは、おかげで香港映画自体からも離れそうになってるから血中香港不足で貧血気味なんですけど、って状態であった。

   そんなわけで香港へ行こう!と決意し、光の速さで飛行機を取った…ものの、ホテルがなかなか決まらなかった。なにせ10年ぶりのクリスマス香港、その時と状況的には全然ちがうわけで、尖沙咀のホテルはことごとく値が上がっている。本当は1泊10000円以内で泊まりたかったのだが、それで探すとほとんどが遠目の場所か、ヤバそうな安宿ばかり。仕方なく1000円プラスして探したら、東九龍の觀塘という、面白い場所にある如心艾朗酒店(L'Hotel Elan/ロテル・エラン)が引っかかった。この街は3年前の夏に歩き、下町の雰囲気と工業地帯が入り混じる面白さが気に入ったので小説の舞台にした場所でもあった。しかも2年前にオープンしたばかりのデザイナーズホテルというので、張り切って予約した。

   しかし飛行機とホテルの予約を取って間もなく、案の定というか驚きというか、一代宗師の1月初旬の公開延期が正式にアナウンス。 最初の方こそ「うぞーーーー!許せん王家衛&澤東」なんて怒ったもんだけど、あえてノープランで歩くのもいいかな、しかも12月初旬から《浪客剣心》ことるろ剣の公開も始まっているので、それも劇場で観てみたいなと思った次第。   

  12月23日午後、成田空港に向かって電車に乗り、夕刻発のANA機で香港へ。

当日の天気はよかったものの、向かい風がきつめに吹いているとのことで進みはゆっくり。香港に到着したのも午後11時過ぎで、荷物を受け取って空港を出たら日付が変わっていた…。A22のバスに乗って觀塘へ向かい、MTR牛頭角站で降りてホテルにたどり着き、1時すぎに就寝。

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ホテル室内。なかなかオサレでした。

  翌日の12月24日は8時起床。 港湾地帯と住宅地を分ける觀塘道をオフィスビル創紀之城(ミレニアムシティ)から渡り、牛頭角道に入って市街地の茶餐廳で早餐。ああ、久々だよ港式早餐。
  その後ホテルに戻り、出かける準備をして10時半ごろ尖沙咀行のバスに乗り込む。重慶大厦で両替して、twitterで教えてもらった3HKでのwifiSIMカードの購入にトライしたところ…「アンタのルーターじゃSIMカードが差し込めない」とあっさり断られて終了。…あー、まー、こんなこともあろうかと、あらかじめ日本でグローバルデータの海外専用wifiルーターを申し込んでおいたから、これを存分に使うしかないな。

   そして初っ端の尖沙咀でやさぐれたワタシは、昼間から映画を観ることに決め、港威からKCRで旺角に行ったところ、ラッキーにもここで《浪客剣心》が上映されていたので、飛び込んで観ることにした。一番小さなスクリーンだったけど、お客さんの入りは平日昼でも8割。全体的にお行儀もよく、笑いも多くて(特に後半)いい雰囲気だった。字幕は日本語のセリフより短く簡単だし、「神谷道場」がなぜか「学校」と翻訳されてあれ?と思った次第。どうも英語翻訳から取ったみたいで、そこが惜しかったかな。

Ruroken

写真は香港での先行上映プレゼントだった特製うちわ。裏面はタケルの所属するアミューズアーティスト大集合写真でした。

  映画を観たあとは、 新世紀広場に入っている杏花楼で楊枝甘露を食べる。ああ、美味し…。

Sweet

  そして、時間もあったので尖沙咀まで出て、風に吹かれながら星光大道を歩く。しかし観光客はほとんどが大陸様なのね…。そう思いつつ、最近新たに設置されたニコの手形や、新名物となったマクダルのブロンズ像を眺めていた。

Mcdull

  当日はクリスマスイヴなので、彌敦道が夕方からホコ天になる。それを避けるために、6時にバスで尖沙咀を出発する。チムから牛頭角まではだいたい50分。乗り換えがないのは楽だけど、地下鉄に比べたらやっぱり遅いかな。そんなわけで、結果的に乗ったのはこの日だけだった。

  晩餐は觀塘の楽翠園海鮮菜館で火鍋パーティー。觀塘站前のapmにあるジャスコでサンミゲルビールと白ワインを買って持ち込み、陰陽スープで牛肉と湯葉を煮て美味しくいただいた。そして聖誕節なので、クリスマスケーキも。

Cake

  中にライチやマンゴーがぎっしり詰まった、龍島(ルクルス)のマンゴーライチムースフォンダンショコラ。小さめサイズなので二人でシェアしても大丈夫な量。ごちそうさまでした、姐さんm(_ _)m。

それでは、その2に続く。

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