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2012年7月

この夏休み、香港映画は何本観られるのかなー?

 最近ますますblogの更新が減ってきている言い訳になっちゃいそうですが、仕事が忙しくなってきているのがもちろん、映画をあまり観ていないからってのがあるんですわ。ええ、香港を始めとした中華電影が。昨年まではこっちに作品が来なくてもVCDで映画を観て、感想を書いたりもできたけど、忙しいとじっくり観る機会もなくてねえ。引っ越してTVを買い替えたけど、これまで使っていたDVDプレイヤーとつないだら、アナログ接続ゆえかレコーダー録画の画質が悪く思えたし。PCでは音声切り替えができないのだけど、なんとかこの夏はたまった香港映画のVCDを観る機会を作りたいなあ。

 さて、この夏の東京&大阪では、香港映画の特集上映がなんと2つもある。
ひとつは新宿武蔵野館で行われるニュー香港ノワールフェス。ここでは《鐡三角》こと『強奪のトライアングル』、《火龍》こと『コンシェンス/裏切りの炎』、そして《報應》こと『やがて哀しき復讐者』の3作品が上映される。
 そして、香港電影天堂シリーズでお馴染みシネマート六本木では、夏の傑作香港映画まつりと称して、リンチェイの『白蛇伝説』、そしてあの《竊聽風雲》二部作が『盗聴犯』という邦題で、2が「狙われたブローカー」、1が「死のインサイダー取引」という副題がついた。…んー、『盗聴風雲』ってタイトルでよかったと思うんだけど、って贅沢言っちゃいけないよね。
 他には、立体でおっぱいぼいーん!…なのかどうかわからないが《3D肉蒲団》、周迅&ヴィッキー+ド兄さんの『画皮 あやかしの恋』、かわいい福ちゃんが吹き替えを担当するのが話題なのが実は結構嬉しい『マクダルのカンフーようちえん』など、エロいのからかわいいのまで、よりどりみどり状態。帰省して時間が取れたら、なんとか観に行きたいんだけど、どうかなー、観に行けるかなー。
 …ああ、このうち何本が地方都市まで来るのかしら。かくいう我が街では、実はまだ『捜査官X』が未上映なんですよ!観たいのにー、地元のでっかいスクリーンでド兄さん観たいのにー!と心の中で叫びながら、現在せっせと近隣の映画館でリクエストカードを書いてます。なんとか11月のBD発売前に上映してほしいですよー。エグザイルの悲劇再びは絶対いやー。金城くん出てるのにさー。

 さて、いきなり話題を変えて、『新少林寺』以来香港映画が全然来なくなった今の状態の我が街で、一番楽しみにしている映画が、実はこれだったりする。

 …はい、来月公開の映画『るろうに剣心』です(笑)。
 twitterの方ではかなり騒いでいますが、これはNHK出身で『ハゲタカ』や『白洲次郎』、そして2年前の大河ドラマ『龍馬伝』を手掛けた大友啓史監督の劇場版映画第2作です。ちなみに彼は盛岡出身です。
 これらのドラマにハマり、さらにそのクリエイターが地元出身(でもそれを知るまでほとんど面識なかったよ)ってことに驚きかつ感動して、追っかけることを決意したんだけど、実はこの映画のアクション監督があの谷垣健治さん!そういえば以前、『孫文の義士団』 を観た時にも、「なんか龍馬っぽい…」と思ったもんだけど、この映画にも谷垣さんが参加しているので、ちょっとした運命を感じたりして。

 いや、それ以前に、実は大友さんが演出された作品には、どこか香港映画っぽさを感じずにはいられなかった。ハゲタカには無間道三部作+ウーさんのテイストを感じたし、龍馬の、特に第3部の長崎の風景が香港っぽかった。極めつけはあの寺田屋事件。狭い階段で繰り広げられるアクションには「ここでド兄さんを呼べー!そしたら龍馬は助かるぞ!」などと叫びそうになったくらいだからね。

 その大友さんも、どうやら香港映画がお好きな様子。
なにせ、るろ剣を手掛けるにあたっても、「日本のワンチャイ」を目指したとtweetされたのだから、これを見た時にはもう嬉しくて嬉しくてたまらなかった!あと、撮影時には谷垣さんと香港映画談議で盛り上がったという話も聞いたなあ(注:また聞き)。ああもう、それなら大いにハマらずにはいられないじゃないのよ、そしたら一生ついていくよー(こらこら)なんて思った次第アルのよ、ワシは(大笑)。
 ああ、今後の香港映画上映のトークイベントにでも、是非大友さんを招いていただいて、香港映画について語っていただきたいのですけど、どこか企画してもらえませんでしょうか?もちろん、地元のもりおか映画祭でもいいですよ。どうでしょうか、〈映画の力〉プロジェクトさん

 そんなわけで、香港映画も観たいけど、るろ剣もすっごく楽しみ。谷垣さん指導の壮絶なアクションが堪能できるので、これを観た皆様にも是非ご覧になっていただければ、とこーゆーところで宣伝してしまうワタシを許して下さいませ。
 あ、原作は未読でーす。そして、感想は別に書きまーす。だって香港明星出てないんだもの、カムイの時と違って。

 あ、そうだ。ワタシのこの夏の目標には、未見香港映画の消化と共に、るろ剣の予習として、ワンチャイシリーズをなんとか観るってのも当然加わってる。
 まだここで感想書いてないので、いいネタになるかなー。

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プリズン・オン・ファイアー2(1991/香港)

 先日、NHKのトーク番組に出演していた玉木宏くんが、清盛と並行して撮影していたという(!)、中国映画《銅雀台》の話をしていた。貴一ちゃんや中車こと照之など、今や中国映画に日本人俳優が出演するのは珍しくはないけど、彼やジョーみたいに若手主役級で活躍する俳優はあまり出ないよなあ…などと思ったりする。
 このニュースを最初に聞いたとき驚いたのが、なんと主演がユンファだということ。しかもここで演じるのは曹操。かつてユンファは《赤壁》で周瑜を演じるはずが、孔明役に決まっていたトニーが降板した後で連鎖的に降板したってのがあったよな。そうかそうか曹操か…(別にシャレではない)。

 ユンファと言えば、今月は姜文主演&監督の中華(ヌードル?)ウエスタン『さらば復讐の狼たちよ』がいよいよ日本で公開される。邦題を聞いた時には「あれ?こりゃ確かユンファは助演であくまでも主演は姜文さんでしょ?」と思ったものだが、どうやらたくらみがあってこう名付けたらしい。(新田理恵さんのこの記事より) 
 まーねー、確かにねー、おっしゃる通りだとは思うんですけどね。もちろん「姜文が撮った痛快ヌードルウエスタン!」と言われてもワタシゃ観に行きますけど、きっとこういうのは少数派なんでしょうね。
あ、こーゆー売りもあるようですが、そこまでしなくてもええぞサンケイ(爆)。

 この「さらば狼」や《銅雀台》では、きっと貫録を増した現在のユンファのご立派な姿が見られるだろうし、それはそれで嬉しいけど、それだけが彼の魅力じゃないもんねえ。ウーさんがハリウッドに行ってしまい、王家衛やトーさんが映画祭の常連になってから香港映画のファンになった人も少なくないだろうし。そう、つまり何が言いたいのかというと、30代の時のユンファはむちゃくちゃステキでカッコよかったんだってことなんですよ!そんなわけでやっと本題にたどり着けた(笑)。
 そんなわけで、みんなに観てほしいステキなユンファが見られるたくさんの作品の一つ、『プリズン・オン・ファイアー2』を六本木で観たのであった。ちなみに1は未見。…それでいいのか自分。


 貧しいながらも妻と幼い一人息子リョンと懸命に過ごしていたチョン(ユンファ)は、妻が生活の糧に身体を売っていたことに激怒し、誤って彼女を殺してしまう。息子を老母に預けて服役するチョン。刑務所には大陸から来た元軍人ロン(陳松勇)を中心とする中国人グループと香港人グループが対立していたが、チョンは天性の陽気さを武器に、したたかに生活を送っていた。
 刑務所に新たな看守長(徐錦江)が赴任してきた。彼はチョンに目を付け、自分のスパイにならないかと話を持ちかけるが、チョンはそれを断り、報復の暴行を受ける。
 息子への面会がかなえられなかったチョンは、こっそりと脱獄してしまう。それが明らかになって独房入りするが、意外なことにロンが接触してくる。実は彼もまた脱獄を試みていたのだ…。

 監獄ものというと、かの『ミッドナイト・エクスプレス(と言っても米国映画じゃなくてトニー主演の方)』みたいなしんどいものしか想像できないのだが、さすがにユンファが主演なので、当時の彼のイメージに合った、陽気で身軽で、だけど怒るときにはものすごいというキャラクターがうまく生きてていい。本当はシャバに残した家族が心配だが、その寂しさをあまり表に出さずに塀の中ではうまく生きていっている。まー確かに、管理する側にとってはやりにくい人物だろうねー。だからこそ、対立する看守長が憎々しい人物になるのだよな。しかし第1作ではロイが演じていたのに対し、ここではカムコン。…いやー、髪があるカムコンは新鮮だー(笑)。なんせ初めて見たときにすでにアレでしたから。しかしカムコン、この数年後には囚人役をやってるではないか、なんてこった。

 やがてユンファの相方となるロンはご存じ文雄兄ちゃんこと陳松勇さん。台湾人でありながら大陸人の役なので当然吹き替えなんだが、えらいかっこいい役回り。下手すると彼の弟役だった高捷よりもかっこよく見える。この2年前に出演した『悲情城市』の時よりシャープで、アクションも見られるし、脱ぐし(笑)。現在は体を悪くされて俳優活動を停止されているというのがなんとも悲しいです。
 囚人のみなさんも盛りだくさんだけど、あまりにも盛りだくさんで見落とした人も多少いるかも?B哥を始めとした古惑仔の皆さんも多数出演していたけど。

 それほど辛気くさくはなく、なおかつかなり盛り沢山な作品だけど、やっぱり一番の見せ所はチョン&ロンの大脱走劇でしょうかね。塀の中でもそれなりに過ごしていたけど、シャバに出たことへの達成感と解放感にあふれた野郎同士のキャッキャウフフな場面でしょうね。これはもういろんな人たちが指摘しているだろうけど。

 いや、ユンファの魅力は別にそういう変な意味じゃないんだぞ!とにかくキュートで素敵でカッコいいから、パイレーツ3とかシャンハイとかドラゴンボールでしか彼の姿を知らないという人には、是非若き日のユンファを観ていただきたいと強力推薦する。挽歌シリーズ以外にも、最近はいろんな作品が再ソフト化されてきているからね。

原題:監獄風雲Ⅱ盗犯
監督:リンゴ・ラム 音楽:ローウェル・ロー
出演:チョウ・ユンファ チェン・ソンヨン チョイ・カムコン ン・チーホン ヴィンセント・ワン ロイ・チョン

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15年前、どんな未来を予想していたのだろう。

香港の中国返還15年、民主化訴え40万人デモ

 【香港=竹内誠一郎】香港が中国に返還されて15年を迎えた1日、香港島で胡錦濤(フージンタオ)国家主席らが出席し、記念式典が行われた。

 香港トップの行政長官就任式も行われ、親中派の実業家、梁振英氏が就任した。一方、民主派団体は同日午後、中国の民主化や香港への直接選挙早期導入などを訴えるデモを行い、主催者発表で約40万人が参加した。

(2012年7月2日12時44分  読売新聞)
 昨日は再稼動デモが話題になっており、複雑な気分で見守っていたが、それ以上に気になっていたのが、香港の民主化デモである。

 このデモ及び、ここ数日の香港の動きについては、りえさんのblogをご覧くださいませ。


 返還について最後に書いたのはいつだろう?と思ったら、なんと6年前だったか…。
 先週末からTVでもよく香港の話題が上がるようになったのだが、気になったのは、NHK-BS1の「ワールドwaveトゥナイト」特集だった。

 数年前、大陸からやってきた妊婦が香港で出産するというニュースを聞いたものだが、その「香港市民」の大陸の子供が国境近くの上水の公立小学校に越境入学して、地元の子供たちが割を食っているということがそこで伝えられていた。これ、まるで都内の私立校に入って電車で遠距離通学する首都圏の小学生みたいじゃないか、と驚いた。いくら「香港市民」とはいえ、地元の子供を押し出すっていうのはいったいどういうことなのか。そんなに香港に通いたければ、金出して私立校でも作れよって言いたいもんなのだが、そんな道理は通らないんだよな、大陸だから。

 また、それ以前から「H&M香港人撮影禁止事件」とか「大陸観光客地下鉄マナー違反事件」など、今年は香港人と大陸人の間でトラブルが立て続けに起こり、孔子の感想でも触れた孔慶東教授の暴言やそれに乗じたデモ未遂などもあった。そして、こんな調査結果も出ちゃったとなれば…。なんだかなあ、と思うのであった。いや、もちろん香港人にじゃないよ、大陸のやり方にね。

 もちろん、コテコテの日本人のワタシが、香港人の気持ちをすべてわかるといえばそうではないし、そんなエラそうな御身分ではない。ワタシ自身、返還前の香港は映画の中でしか知らない。映画が好きだから、特に政治的なことはあれこれ言いたくないのだけど、この15年で経済力を武器に大陸が急速に力をつけ、日本を追い越そうとしていて、はやいとこ香港も手中に収めなきゃっていう気持ちが見えちゃってるような気がしたから、ついつい文句を言いたくなるのかもしれない。
 ああ、かつて「返還されたら北京語も使いやすくなって困らなくなるわよね?」なんてのほほんと言っていた不真面目なチャイ語学習者だったワタシが、まさか「香港で北京語聞きたくなーい!広東語聞きたーい!」とか言うようになるとは、自分でも思わなかったぜ。

 …ああ、なんか冷静さを失いがちだな。自分でも何書いてるんだかわからなくなってきた(笑)。

 ともあれ、今後香港はどうなっていくのか。かつての香港が好きだった人には、今の香港に興味がわかない人もいるかもしれないけど、過去も今も合わせて、やっぱり香港が好きだから、なんのかの文句を言いながら見守っていきたいな。
って相変わらず芸のない文で申し訳ありません。とりあえずこんなところで。

 

返還というと思いだすのが、『花火降る夏』。
アンディが歌うこの主題歌も印象的だった。
でもこれ、北京語で歌っているのね、兄さん…。

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