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春の香港を、クロネコとボクサーが走ってた。

 この週末で『レッドゾーン』(真山仁)を読みおわった。あー、面白かったー。
 物語は2007年晩夏のマカオから始まり、翌年6月の香港でクライマックスを迎える。中国による日本企業買収は、はたして日本経済を崩壊させるのか?それに対してどう防衛していくのか?という大筋はもちろんのこと、故国の複雑怪奇な遵法精神に悪戦苦闘する、米国のロースクールで教育を受けた中国人企業弁護士の活躍や、これは現代経済版『色、戒』ですかー!と叫びそうになった、前作での重要人物の死の背景など、中華趣味的に興味深いサブエピソードも満載なので、改めてこちらで感想書きますです。
 えーと、確かにこの小説はこのシリーズの最新作なのですが、いくら自分がハゲタカマニアであっても、なんでこっちで感想書くんだ?とかつっこまれそうかなー>いやいないか。まあ、脳内キャスティングしちゃってるし、以前こっちで『ベイジン』も感想書いたし(笑)。

 そんなわけで今日は別ネタ。ちょっと上記のネタと関連があるかもしれないけどね。

 6月16日にNHKで放映された仕事ハッケン伝を、遅ればせながらやっと観た(当日放映分のブログもあり)。この番組はタレントが有名企業に1週間「入社」して、実際の業務を体験するというものだが、今まで観たことはなかった。だけど観る気になったのは、香港のヤマト運輸が登場するということをTwitterで教えてもらったからである。もっとも当日は夜に用事があったため、リアルタイム鑑賞はできなかったのだけどね。

 プロボクサーの内藤大助ヤマト運輸に1週間入社し、1日目は銀座で、2日目は三重の津で、それぞれ配達業務を体験。悪戦苦闘しながらも、配達サービスとは何かということをつかんだところで後半は香港へ。
 すでに大陸には昨年初めに進出していたらしいけど、香港進出が後だったというのが意外。そう言っても、今年2月の香港進出の話は聞いていたし、実際香港に行った時も、あのトラックだか看板だかを街で見かけていた記憶もあるしなあ…。ほほお、サークルKと白洋舎から出せるのね。

 閑話休題。香港人パートナー・スティーブンとコンビを組むことになった内藤も、日本との業務とはまた違う意味で悪戦苦闘。その中で気になったのが、スティーブンの受け答えに笑顔がないことという点。彼、「もしかして、日本の会社だから嫌なのか?」なーんて思ってたみたいだけど、そんなことはないよねーとモニターの向こうで思った次第。確かに香港人も「中国人」ではあるけど、レストラン等のサービスレベルは大陸よりはずっといいわけだし。それはワタシが「ガイジン」として香港を訪れるからそう感じるだけなんだろうけどね。その後、内藤がスティーブンたちと火鍋を囲んで飲み会した時に、香港人社員たちがこの企業で働く理由を聞いたときには、非常に香港人らしいなーなんて思ってほほえましく思ったなあ。

 香港業務後半、内藤は香港での宅急便の有効活用をアピールしていく。
日本では当たり前のクール便も、市場が街中にある香港ではイマイチ意義が見い出しにくい。「みんな市場で魚を買ったらすぐ持って帰っちゃうから、そのサービスはありえないよ」とスティーブンが言うのも納得だなー、なんて思ってた。
 しかし、やっぱりクール便の需要はあるんだねー。それにはビックリした。考えてみれば、先に市場で魚や魚介類を買って配達を頼めば、別の買い物もできるわけだからね。なるほど。

 コメンテーターの宋文洲さんは、このことを受けて「これからの中国には日本のようなサービスが必要とされるだろう」と言っていた。まー、香港と中国の事情は多少違うわけだからいっしょくたにできないなーなんて思うところもあるけど、一国二制度の香港で展開される日本式サービスがうまく咀嚼されて、大陸に広がっていくってのはありかもしれないなー、なんてね。
 もっとも、TVで紹介された業務が全部じゃなくて、多少香港式なところもあるんだろうけど、紹介されただけでも非常に興味深いドキュメントだった。次の自作小説のネタにも使えそうだし、ヤマト運輸の展開がどうなっていくのかも楽しみだ。

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