« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月

皆様、良いお年を…from台北

A4F0C3B8-E9AF-4DBE-B89B-409EB03007DA

今年の年越しそば。

なんと学生時代以来の、台湾年越しです。
2010年はあともう少しで終わりますが、ワタシの旅はもーちょっと続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

国境の南の灯台に、悲しみを捨てながらやさぐれる(笑)。

82886D7A-D297-474F-9603-8AE132095EB9

こうみると、ウシュワイアにも見えないことはない。それでもまわりはもっとかほうてきなんだけど。

今日は午前中はビーチでやさぐれ、午後は観光に出てました。いや~、リゾートの一人旅って大変よね~(笑)。
このへん、詳しくは旅行記でも書くつもり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

国境の南で「ワタシは日本を捨てた(後略)」とさけぶ

 ただいま、墾丁のシーサーパークホテルにいます。
 そして、やさぐれています(笑)。

006

 こんなビーチでやさぐれる予定です。部屋はこんなところ。

004

 こんなバーもあります。

005

 いやー、リゾートホテルって全くの初体験。
とにもかくにも、ゆっくり休んで、日ごろの疲れを癒します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

やさぐれツアーにふさわしき旅立ち

順調に行けば、夕方に高雄に着いて愛河の畔でも歩き、夜は六合夜市で棺桶板でも食べて気分良くなっていたはずなのだが、羽田で3時間足止めをくらい、松山空港に降り立ったのは6時すぎ。

Evaair

これは機内食。

それからラッシュアワーのMRTに乗り込み、高鐵に飛び乗って一路南へ。高雄に着いたのが9時すぎ。
腹が減ってしょうがなかったので、ホテル近くの小さな夜市で夜食を手配。

002

夜食の但仔麵。

003

洛神花茶と綠豆豆花。

明日は墾丁に行くのだが、何時に出ようか。
午前中は街をちょっと歩いて、昼頃出るかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

6年ぶりだぜ、長榮航空。

DE4D3734-0C4D-4CF5-ABE6-DDF08FD88B96

大家早安。
これから羽田発で台湾です。
羽田発で海外に出る機会はけっこう多かったのだけど、新ターミナルからはもちろん初めて。

この旅では、写真を撮ったら、なるべくこちらにアップするようにしますね。
wifiカードがあると教えてもらったので、なるべくそっちを使って更新やつぶやきをしたいものだなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寶島撒潑茶樓―ワタシは日本を捨てた、もう戻る気はありません(笑)・序章

 ちなみに題名の「撒潑」とは、本来なら「すねる」ですが、ここでは「やさぐれ」の意味で取っていただきたい。つまり「寶島やさぐれ茶楼」。

 ついに明後日出発になってしまいました、6年ぶりの台湾ツアー。
そもそもは先日書いたとおり、弟に会いに行って頼まれたブツを運ぶだけの簡単なお仕事になるはずだったのだが、年明けにならないと会えないことが分かり、結局前半の高雄&墾丁がメインになりそうだったりする。

 そんなわけでこことかここここを見て、どこに行こうかチェックしている。Twitterでは「船帆石がいいよ」というおススメがあったので、これも見に行こう。なぜか台湾では奇岩ばっか見に行っているワタシ(笑)。野柳とかね。

 後半の台北は、うーむ、民國100年の年またぎになるので、いろんなイベントがあるみたい。年越し恒例の台北101の花火は、毎年えらい混雑になるので市内の移動が大変らしい。年が明けたら、改めて東區に行くか、『モンガに散る』でお馴染みの龍山寺界隈を歩こうかと思っている。といっても予定は変更する可能性が大きいのだけど。…といいつつ、結局モンガを観ることもないまま出発することになるんだけどね(泣)。

 なお、旅にはあいぽんはもちろん、ネットブックを持っていくので、接続がうまくいったらこっちをまめに更新します。Twitterでもつぶやくけど、中華ネタ以外のつぶやきも多いし、海外パケホーダイでえらいことになるのもなんなので(笑)。

 しかし、ここ盛岡は大雪、そして墾丁は気温20℃台。どんだけ気温差があるんだか…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アジア映画『ノルウェイの森』

こっちでは感想を書くつもりはなかったけど、やっぱり中華なかほりがどことなくあったので、ちょっとだけ書いてしまおう、『ノルウェイの森』

↑台湾で流れていたスポット広告、だと思う。

 かつてトニーが映画化を熱望していたというのは有名な話だけど、この映画はそのトニーと親交があるご存じトラン・アン・ユン監督が手掛け、カメラはリー・ピンビンが担当している。
 それもあるので、日本映画らしさがあまり感じられない。60年代の東京というより、アジアのどこかみたい。学生運動が背景に描かれていても、どこか浮遊感がある。同じころはアジア各国も大きく揺れていたもんね。それもどこかに感じられる。

 よく考えれば、村上春樹(以下ハルキ)の作品群は、日本文学の枠を飛び越えて、すでに世界文学となっている。だからこそ、日本ではなくアジアの監督で映画化されるというのは納得できる。ましてや、トランさんは長い間映画化を渇望していたというのだから、なおさらである。安易な世界的ベストセラーではなく、ちゃんと愛とリスペクトが込められた作品に仕上がっていたのが嬉しかった。

 そして、改めて思ったのは、王家衛はやっぱりバリバリのハルキストなんだなってこと(笑)。それで、この本を早いところ読んでおこうと思った次第。

 ところで、映画自体はうまくできているし、観てよかったとも思うのだけど、それでもツッコミどころはいっぱいある。それについては、改めて日記blogに書いてTBするのでよろしくお願いしますです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

年末年始は、ちょっと台湾でやさぐれてきます(笑)。

 TIFFもフィルメックスも終わり、感想を書き終わった。気がついたら、12月も半ばじゃないですか。
 今年はいろいろあったなあ。中華趣味的にも、それ以外にも。そして、blogの更新が減っちゃってすいません。ひまさえあればつぶやいてる状態になってて申し訳ないっす。
 心身はもちろん、社会的にも厳しくなっている今日この頃、いろんなニュースを見たり聞いたりしただけでも、ストレスがたまりやすくなっちゃってるよねえ。あまりにいろんなことが起こりすぎてて、あー日本出ていきてー、って思っちゃうくらい。

 そんなわけで「ワタシは日本を捨てた。もう戻る気はありません」と言いたくて、6年ぶりに台湾に行くことにした。…いや、本気で捨てないよ?もちろん冗談だよ。

 実は、6年ぶりに我が弟が台湾で働いている。その前は3年ほど韓国にいたのだが、どーしても行くことはできなかった。中華圏だったら喜んで遊びに行ってやるよ、でも時間が取れるのは冬しかないから年末にな、と言っていたのである。そんなわけである。

 しかも、今回はかなり久々に南部に行く。予定に入っているのは高雄と墾丁。
高雄は学生時代以来で、墾丁は全く初めて。
 墾丁といえば台湾を代表するリゾート地で、『海角七号』や台湾ドラマ『墾丁は今日も晴れ!』『モンガに散る』のスタッフ&キャストの製作らしい)がロケされているそうだが、実はそれとは違う目的で行くのである。なんだかは言わないけどさ(笑)。

 とりあえず、台北ナビ旅々台北などで情報を収集したりして、回るところを決めよう。
ここに行きたいなあというものがあったら、blogの方でもメモしていきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

密告者(2010/香港)

 Togetterという、Twitterでのポストをまとめたサイトを見ていたところ、フィルメックスに関してのつぶやきで「フィルメックスには香港映画枠でもあるのか?こういう娯楽作をこの映画祭でやるのには違和感がある」というのがあった(うーんと下の方だ)。多分、シネフィルさんのつぶやきだったと思うのだけど、ガッカリしたのはいうまでもない。
 それ以前に、先月発売された雑誌BRUTUSの「映画監督論」にて、ベテラン映画評論家の滝本誠さんが書かれた「ダンテ・ラム論」に「日本に香港映画が来なくなったのは香港映画ファンが消滅したから」と書かれてしまい、それにものすごく腹を立てて思わず彼のアカウントにリプライしてしまったくらいなのだ。
 香港映画も立派な映画じゃないの?「娯楽作」というのは、日本でいえば「踊るなんとか」とか「スペースバトルシップなんとか」みたいな作品のことを指すんじゃないか?そして香港映画ファンが消滅したのなら、なぜTIFFやフィルメックスで一番先に前売がソールドアウトするのが香港映画なのか?それらの意見に、そういう反論をしたくてたまらなかった。少しナーバスになりすぎているのかもしれない。
 しかし、若きアジアの才能と共に、ベテラン監督の定番路線映画も観られるのがフィルメックスの醍醐味である、と齋藤敦子さんがコラムで書いてくださったのにはほっとした次第。この援護射撃、ホントに嬉しかった。それでいいのである。以前と比べて 世界各国の映画が自由に観られなくなっているからこそ、映画祭にはカンヌでコンペに出すヴェテランの作品から初めて映画を撮った若手もあっていい。凝りに凝りすぎて物語が解体されちゃってる超難解作だけじゃなく、誰もが楽しめる娯楽作もあっていいと思うのよ。

 さて、これまでフィルメックスで紹介されてきた香港映画といえば、一番多かったのがジョニー・トー監督作品であり、彼の会社である銀河映像の作品も多かった。しかし、トーさんもこの10年でカンヌのコンペに作品を出したり、海外との合作を行ったりして知名度も上がってきた。もう一人、ウィルソン・イップ監督もこの映画祭で『ジュリエット・イン・ラブ』や『SPL』が紹介されたけど、来年はいよいよ『葉問2』が日本で公開される。そんな感じで、すでに香港電影迷には知られている監督の作品がここで紹介されてきたわけだけど、今年は誰のどの作品?と思ったら、このところひねりを聞かせたアクション映画を送り出しているダンテ・ラム監督の作品『密告者(綫人)』だった。

 「綫人」とは、捜査官が対象組織に入って内偵する「臥底」とは違い、一般人の情報提供者の事を指す。リー・チョントン(ニック)は、密告者をある組織に送り込んで内偵させ、情報をつかもうとするが、相手に男の正体がばれてしまい、密告者は殺されかける。すんでのところで男を助け、組織の壊滅も成功させたトンだが、その密告者はすっかり精神を病み、ホームレスとして日々を過ごすことになってしまった。
 その1年後、トンは台湾から帰ってきた犯罪者ポーペイ(陸毅)の動向をさぐることになり、新たな密告者として出所間近の青年サイグァイ(ニコ)に白羽の矢を立て、彼に接触する。もともと道楽息子だったサイグァイは、若い頃から無免許運転等で何度も逮捕され、服役を繰り返していた。その間に実家の事業は失敗して借金まみれになり、最愛の妹が娼婦としてヤクザに稼がされているという事実を知って、妹を救うために密告者を引き受ける。 
 ポーペイ主催の違法カーレースに飛び入り参加し、彼と情婦のディ(ルンメイ)の両方から信頼を得るサイグァイ。そこから受けた情報を逐次トンに伝え、警察は包囲網を築いていく。しかし…。

 ダンテ・ラム監督と言えば、スー・チーとレオ・クーを主演に迎えた東京ロケ作品『スイート・ムーンライト』、ゴードン・チャン監督と共同で撮った『野獣警察』、Twins主演のバトルファンタジー『ツインズ・エフェクト』、そしてリッチー&えぢ&黄曉明の『スナイパー:』など、実にさまざまなジャンルの作品を撮っているわけなのだが(それはウィルソン・イップ監督にも通じる)、この作品と同じくニコ&ニックの主演作である前作《証人》の成功により、ちゃんとしたアクション作品を撮れる監督として評価されている様子。

 過去にかかわった事件のトラウマを背負いながら犯人を追い詰めるというプロットは両作に共通しているものの、追う者(ニコ)と追われながらも立ち向かう者(ニック)の対決を明確に打ち出したのが『証人』であれば、微妙な主従関係を保ちつつ、ともに敵を追いながらもお互いにボロボロになっていくというのが今回の特徴であろうか。

 刑事側に猛烈なトラウマがあるのは前作と一緒だけど、今回のトラウマのかけ方は半端じゃない。先に書いたような過去を持つ東は、その事件の顛末がきっかけで、妻(ミャオ・プウ)と悲劇的な別離を経験し、さらにこの事件で妻との間に再び悲劇がおこる。あまりにも悲しすぎる。そこまでやるのか、ダンテさん。

 ニコも同じようにトラウマを背負っているが、彼と心を通じ合わせるディも不幸をしょっている。あのかわいらしいルンメイちゃんが、恐ろしく不幸な役どころを演じているのでこっちとしても観てていたたまれなくなる。そんなわけで登場人物がほとんどトラウマをしょっており、だれも救われないのは目に見えてわかってしまっていた。

 しかし、それを先にわかっていたせいか、あるいは開き直ってみたせいか、クライマックスの血みどろな追跡劇とボコり合いを観て、なぜか「もっとやれもっと殴れ、もっと血まみれになっていいんだぞ!」という気になってしまった。…なんでだ?自分、いつからSになったのか?今思っても非常に不思議である。
 多分、先に《証人》を観ていて、そこでダンテさんの演出のリズムってこういうものなんだというのがあらかじめ織り込まれていたからなのかもしれない。実際面白かったと思うのは前者なのだけど、こういうのがつかめたからいいのかなという気もしたりして。

 なんて、非常に感覚的な感想になってしまったけど、そんなところで。 

原題:綫人(The stole pigeon)
監督&原案:ダンテ・ラム
出演:ニコラス・ツェー ニック・チョン グイ・ルンメイ ルー・イー ミャオ・プウ リウ・カイチー ヴィンセント・ワン

| | コメント (6) | トラックバック (0)

ラスト・ソルジャー(2010/中国)

 今年は成龍さんが日本に紹介されて30周年だかのメモリアルイヤーらしく、BSで80年代の人気作品が公開されたり、劇場公開作も『ダブル・ミッション』『ベスト・キッド』、そしてこの『ラスト・ソルジャー』と3本あって、成龍迷には実に嬉しい年だったのだろうなあと思う。
 確かに、彼の絶頂期である80年代の作品はそれなりに面白かった。アクションもてんこ盛りでユーモアもいい。香港映画界自体も絶好調だった、まさにこの時代ならではの名作群である。
 だからこそワタシは、成龍さんにあの時のまま時を止めてほしくないと思うのだが、残念ながら日本の一般マスコミは彼のことをこの時代で定型づけてしまったような感じがする。だから来日してインタビューを聞いても、聞かれることや要求されることがいつも同じなので、どうも…というのは、いつも書いている“ジャッキー・チェン・ジレンマ”なのでこれ以上は書かない。

 閑話休題。さて、劇場公開作のしんがりを務めるこの映画、先の2作(といっても実は『ダブル・ミッション』は未見)と違うのは、中国を舞台にした中国映画であることなのだ。しかも、香港の資本が入っていながら完全に大陸メイン、監督もこれが第1作となる新人である。まるで最近の成龍さんの政治的シフトを表しているなあ、なんてちょっと揶揄しそうになったけど、共演が宏くんこと王力宏なので観ないわけにはいかない!

 時は春秋戦国時代。梁国と衛国の間では、激しい戦が行われていた。
 屍累々な戦地の中に立ち上がったのは、衛国軍でたった一人生き残った中年の兵士(成龍さん)。その中で彼が見つけたのは、まだ息のある負傷した梁国の若き将軍(宏くん)。農民の出である兵士は、将軍を捕虜にして国に帰れば、広い畑がもらえると喜び、将軍を人質にして戦場を抜け出す。息を吹き返した将軍は、自分が敵国の兵士に拉致されたのに驚くが、傷が完全に癒えてなかったため、彼のなすがままにされるしかなかった。
 しかし、衛国軍は決して全滅したわけではなかった。将軍を目の仇にしている衛国の皇太子(ユ・スンジュン)が、将軍の生存を確認して彼を殺そうと追いかけ始めていた。追っ手の存在を確認した将軍と兵士は、皇太子たちと戦うことになるのだが、実は将軍と皇太子の間には思いも寄らぬ秘密が隠されていた…!

 笑って飛び回って「挺好的(最高だ)」を連発する成龍さん。これだけ見ればいつもの彼であるし、日本でも強調される面である。
しかし、そうであってもやはり彼は変わった。そのきっかけは『新宿事件』を撮りきったことからなのだろうか?
  ここ数年の彼が、主演作でも若手をたてる位置に立ってくるようになったのは今さら言わなくてもいいのだが、それでもあくまでも彼がヒーローであり、若い女性をヒロインにして自らラブロマンスを演じたりするのは相変わらずだった。(但し大陸資本が入ってくる最近作だと『プロジェクトBB』の高圓圓や『新宿事件』のジンレイ&ファン・ビンビンなどの大陸女優がお相手だったっけ)
 今回の映画の特徴としては、主演二人が対等の立場にあることと、ラストの意外な展開であるかな。そして、女性が出てないわけじゃないけど、突出した存在ではない。最初のうちこそ、成龍さんが「敵国の将軍を捕えて手柄を立てたい兵士」で、宏くんが「逃亡したいが負傷がひどくて彼を頼りにせざるを得ない将軍」なので、立場的には成龍さんが圧倒的に有利である。しかし、将軍を狙う同じ国の人間があらわれ、意外な事実がわかる頃には、二人の立場は対等となる。そしてラスト、兵士は将軍を殺さず、平和を彼に託す。そして…という展開なのである。ラストも含めてこういう流れは、珍しいのではないだろうか?物語的にも非常に考えられているなと思った次第。
 ただ、そうであってもやっぱり惜しいと思うのは、うーん、なんだろうな。脚本と監督はまだ本数をこなしていない大陸の監督らしいので、あまり厳しいことは言えないけど、大陸主体で作られた映画の限界なのかなとか、よく考えれば『英雄』のテーマにもダブってどっかデジャヴ感じちゃうんだよなと思わせられるところなのかしら。
 
 この映画の成龍さんはものすごいヒーローではない。ただの農民出身の中年兵士である。だけど成龍さんなので、その平凡さは消えてしまう。まあ案外、それが狙いなんだろうけどね。もう少し若いときに演じていたら、もっとヒーロー感を漂わせていただだろうから、今の年代で演じることが挺好、ってことなのかな。
 宏くんの将軍はもちろんカッコよかったけど、彼こそヒーローっぽさがあってもよかった気がする。ああいう姿での登場だったからしょうがない気がするのだが、その分クライマックスシーンが引き立つと考えたらいいのだろうか?
 彼らを追いかける皇太子を演じたのは、韓国のシンガー、ユ・スンジュン。すっとした顔立ちとか、無駄脱ぎせずともご立派な二の腕がいかにも大韓明星という感じだったが、もちろん惹かれるってことはなかった。
 あとは于榮光とか盧惠光とか探したり、ある場面で孔子とその弟子っぽい賢者の皆さんを見つけてちょっと笑ったりしたくらいかな。

 ちょっと全体的に厳しい意見になったけど、成龍さん映画は米国製より中華のほうが断然面白いと思っているので、ついついあれこれ言ってしまいたくなるのよね。
でもあまり大陸寄りになるのも、いろんな意味でマイナスになるのかもしれないと思うのは、考えすぎかしら。

 今後観たいのは、やっぱりジェイシーとの親子共演。ジェイシーが日本で全然知名度がないのもあるけど(一般的な意味でね)、もう共演しても問題ないと思うよ。

原題(英題):大兵小将(Little Big Soldier)
脚本&監督&編集:ディン・シェン 製作&原作&出演:ジャッキー・チェン
出演:ワン・リーホン ユ・スンジュン ユー・ロングァン ロー・ワイコン

| | コメント (3) | トラックバック (0)

小さな村の小さなダンサー(2009/オーストラリア)

 人種の坩堝と呼ばれるアメリカでは、華人を主人公にした映画は決して珍しいものではない。ウーさんや成龍さんがハリウッドに進出する以前からそのような作品は作られてきた。例を挙げるなら『スモーク』で有名な中華系アメリカ人ウェイン・ワン監督の作品群や李安さんの出世作『ウエディング・バンケット』などがそれ。
 ヒューストンバレエ団でプリンシパルを務めた華人バレエダンサーの半生を描いた、この『小さな村の小さなダンサー』も、その系列であるんだけど、珍しいのはオーストラリアのスタッフで作られたということ。しかも監督は中華系じゃなく、21年前にアカデミー賞で作品賞に輝いた『ドライビングMissデイジー』のペレスフォードさん。それに加え、やはりオーストラリアで作られた傑作伝記映画『シャイン』のスタッフが集結して作られたとか。

 リー・ツンシン(李存信)ご本人の自伝が原作。

 1972年、文革まっただ中の中国山東省のとある村。この村に突然やってきた共産党幹部により選ばれ、わずか11歳で親と引き離されて北京舞踏学院で学ぶことになった存信(ホアン・ウェイピン)。理由もわからず家族と別れた彼にとって、バレエの訓練は厳しく辛いものだった。しかし、彼をバレエに目覚めさせたのは、親身になって教えてくれたチェン先生だった。
 頭角を現し成長した存信(グオ・チャンウ)は舞踏学院でもトップクラスのダンサーとなる。しかし文革まっただ中のこの時代、時の指導者が求めたのはクラシックではなく、『紅色娘子軍』のような革命を鼓舞する創作バレエだった。チェン先生は指導者の一人、江青に申し入れをしたが、そのために学院から追放されてしまう。現実を厳しさを知る存信。
 ある日、アメリカのヒューストンバレエ団から芸術監督のベン(ブルース・グリーンウッド)と二人のダンサーがやってきて、舞踏学院の生徒とデモンストレーションを行った。彼らは中国の優れたダンサーを自分たちのバレエ団に招くことを希望し、そのメガネにかなったのが存信だった。初めて行く外国、初めて見るアメリカの人々やもの。中国の外にはこんな自由な世界があったのかと、存信は気づく。そして、彼はスランプに悩むバレエ団の研修生・エリザベス(アマンダ・シュル)と初めての恋に落ちる。
 そして、研修の期限が近づいてきた。存信は自由のためにエリザベスと結婚し、弁護士のフォスター(カイル・マクラクラン)の協力を得て、アメリカに亡命することを選ぶ。それは、両親をの別れを決意しなければならないという辛い選択であった…。

 中国という国の誇りよりも、中華民族という誇りを選んで自分の道を進む。
在外華僑の著名人のスタンスは、こういうものではないかと感じる。
しかし、国に縛られていたら、自分の表現に限界がある。それが現実だ。

 もともと李存信は、自らバレエを目指したわけではない。共産党によって選ばれ、親と引き離された。大都会で一人で生きる彼に光を示したのが、バレエであった、と捉えた方がいいかも。
バレエと出会ったことで彼は二人の師と、自由と、初めての恋と、生涯の伴侶を得た。だけど、国を捨てても忘れられなかったのは、幼い頃に別れた両親と、家族だった。国を離れてもなお、それを恋うるのは、やはり両親や家族のことなのだろう。中華民族の「家族」の絆の強さは、中国以外で作られる華人の映画にはよくあるテーマなのだが、それがまたこの映画でも大切に描かれていた。

 李存信を演じた3人は、いずれもプロの俳優ではない。
渡米後の存信を演じたツァオ・チーは本人もまたバレエダンサー(英国バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパル)だし、メインビジュアルで印象的な少年期のホアン・ウェイピンは、この作品のために選ばれた男の子。でも、それほど違和感はなくつないでいたと思う。
 お母さん役は、どんな作品でどんな役でもこなせるジョアン姐さん。彼女は2年前に出演した《意(ホームソング・ストーリー)》でオーストラリアと縁ができたようで、おそらくその経験を買われての出演で、弁護士役のカイル・マクラクランは絶対『ツイン・ピークス』つながりでの出演だと思う(笑)。

 ところで、李存信のことを調べるためにTwitterで質問し、いろいろ教えてもらった中で知った事実がある。この映画、やっぱりというか意外というか、中国本土で上映されていないのだ。
 原因はやはり、政府の考えを否定的に描いてるからだということにあるのだが、そこまで不寛容じゃなくていいのに、とあいかわらず大陸にわだかまりを残してしまうワタシであった。いや、まあ、しょうがないことなのだが。

原題:Mao's Last Dancer
監督:ブルース・ペレスフォード 製作:ジェーン・スコット 脚本:ジャン・サーディ 振付:グレアム・マーフィー 
出演:ツァオ・チー ホアン・ウェンビン グオ・チャンウ ジョアン・チェン ブルース・グリーンウッド アマンダ・シュル カイル・マクラクラン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »