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《正牌韋小寶之奉旨溝女》(1993/香港)

 今日は香港返還記念日。
まー、大陸からすれば「回帰」とか「回収」とか何でもいえるだろーが、こっちからすればだからどーした的な感じ(笑)。
 この時期はトニーの誕生日もあるので、ついつい香港のことについて考えることも多い。当然ながらね。

 で、今年は久々に未公開のトニー主演作品の鑑賞もできた。嬉し♪
この作品は、トニーがTVBのテレビドラマで活躍していた80年代に彼が主演した、金庸の長編小説が原作のドラマ《鹿鼎記》の主人公、韋小寶がそのまま主役になったスピンオフ作品。
ちなみに観たのは頂き物の台湾版。だからみなさん北京語しゃべくりまくっております。当然吹き替えで。

 韋小寶は、娼館の家に生まれた腕白少年で、金庸作品にしては珍しく、拳の使い手ではない。
清の康熙帝の時代、成り行きで反清復明を謳う秘密結社天地会の一員となり、盟主の陳近南の命により清の朝廷にもぐりこむものの、なぜか老宦官の世話になることに。自らを宦官と偽ってなんとか朝廷にもぐりこんだものの、今度は康熙帝にも気に入られ、結果的には二重スパイ状態に。そんなこんなで野望や陰謀が渦巻く中、7人の女性を妻にして、江湖をうまーく渡り歩いてのし上がっていくのである。要するに功夫なしの成り上がり一代記ですわね、『鹿鼎記』って(笑)。

…あれ、でも最近、この韋小寶に似たような人物を見たような気が…。
っつーか韋小寶、かの岩崎弥太郎に似ていないか?
いや、それは気のせいだ。ものすごい気のせいだ。頭の中に照之の顔が浮かんでいるがかなりの気のせいだ(爆)。

 清朝、康熙帝の時代。
 韋小寶(トニー)は7人の妻たち(ヴェロニカ他)と楽しく暮らす日々を送っていたが、ある日彼は康熙帝から、300年後の未来に行って自分の后を探すように依頼される。茶壷型タイムマシンに乗って小寶がやってきたのは1993年の香港・新界北部の田舎町。そこで彼は駐在とその部下である超仔(ディッキー)に捕まるが、出発前に7人の妻にこめてもらった気と、自らの知恵を武器にして彼らを味方につける。小寶は超仔に后候補を探すのを手伝わせ、自分は90年代香港のモダンライフを満喫する。
 ある日、小寶は新界の町で見つけた女性に恋をしてしまい、両思いになる。しかし、その女性こそ実は未来の后候補に合致する女性であった。そして清の時代からは、小寶の身を案じた2人の妻とともに、康熙帝の失脚と小寶の命を狙う呉三桂の手下がタイムスリップしてやってきたのであった…。

 いやあ、久々に観て楽しんだよ、バリバリのアイドルとにおさん!
 ドラマ版はちゃんと頭を剃った辮髪姿で演じていたけど、これでは頭を剃らない長髪を三つ編みにして演じていた。この数年前に星仔が《鹿鼎記》でやはり小寶を演じたときも、こういう髪型だったっけ。当時の髪型は前髪を長く伸ばして分けたツーブロックだったけど、ここではさらに三つ編みをくっつけたという感じ。地毛?じゃないと思うけど、この三つ編みを振り回しながら、時代を感じる大きめのジャケットを着て走り回るとにおさんの、ともかくかわいらしいこと!いやあ、初めて彼をかわいいと思っちゃったですよ。ってのはオーバーかしら。しかしこんなかわいい30歳だったんだなあ。挿入歌に「一天一天愛戀」も使われていたりして、ホントにアイドル全開で楽しゅうございました。
 
 共演のディッキーは、先に書いたとおり《奪標》で初めて観た。今すでに40歳越えているので、当時は多分まだ20代後半くらいなんだろうけど、結構顔立ちがシャープだった。彼は小寶の師匠、陳近南にそっくりだったため、何かにつけて頼りにされては振り回されるといった役回りだった。トニーのコメディ作品だと、今まで観てきたのはトニーが誰かに振り回されるというのが多かったせいか、今回はその逆パターンであったので、意外と新鮮だった(笑)。あと、ビックリしたんだけど、ディッキーってトニーより小柄なのね。

 そんなわけで思いっきり楽しんだわけなのだが、これって返還前の作品だし、香港映画が量的に一番勢いがあったころに作られた作品。年代だけを見れば古いなあとも思うんだけど、よく考えればついこの間じゃん、なんて思ってしまうワタシは、すっかりいい歳こいてしまったんだなあ…。
 なーんて思いながら、しみじみしてしまう、13回目の7月1日なのであった。

監督:ブラッキー・コー 撮影:アンドリュー・ラウ
出演:トニー・レオン ディッキー・チョン ヴェロニカ・イップ トニー・タン ブラッキー・コー

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