« Feliz aniversario,Tony! | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/フランス=香港) »

《奪標》(2008/香港)

 ヴェエエエエエエエェエエエエエエェエエエエエエェエ。
 足球世界盃(以下世足)は薄ーく楽しもうと思っていたけど、それでもブブゼラが気になる今日この頃です。すいません。
 そんなふうに世の中が世足で盛り上がりまくる中、こんな映画を最近観た。
 これは同じスポーツイベントでも2年前の北京奥運会を意識して作られた作品。たぶん。

 1936年、中国はこの年初めて、オリンピックに代表団を送り込むことになった。各競技はもちろんのこと、中国武術を世界で初めてこの大会で披露することに決まったため、武術の使い手たちは、誰もが五輪参加を夢見ていた。中央國術館の館長・張之江(于榮光)は全国の各派から使い手を選抜することに決定した。
 お調子者の張鳳(ディッキー)と生真面目な関樹寶(謝苗)は張館長の元で蟷螂拳学んで育ってきた親友同士。彼らは代表団を派遣する金がないと知るや、館員たちと力をあわせて金策に回ることにする。二人とも、オリンピックで武術を披露したいと考え、日々研鑽しあっていた。
 張鳳は同じ國術館に所属して、陸上選手として優秀な成績を上げている雁羚(黄翠如)のことが好きだった。彼女とともにオリンピック代表団に入ることを切望していたが、ある日、雁羚は國術館にやってきた俊足の陸上選手李森との勝負に敗れ、頚椎を傷めるしまう。医者の診断では、これ以上激しい運動をすると、命にもかかわるとまでいわれてしまう。張鳳は彼女の完治を信じて、樹寶とともに武術の代表選考会に臨む。対立する一派との熾烈な争いを勝ち抜いてきた二人だが、最終選考は流派無差別の演武。しかも二人でその残りの座を争わなければならなくなって…。

 監督の徐小明さんって、台湾の監督じゃなかったっけ?と思ったが、これは同姓同名の別人らしい。武術指導者にして驕陽電影のプロデューサーで、監督はかなり久々らしいです。(wikipedia参照)
 この電影公司は日本公開作品も多く、ちょうど一緒に購入していたジョー&秋生さんの《蕩寇》もプロデュースしておりました。

 監督さんが武術指導者だし、さらに主演がかつて「ポスト星仔」と呼ばれたディッキー・チョンなので、アクション&お笑い多めの娯楽作なのかしら?と思いきや、意外にマジメな作品だったのでビックリ。普通、こういう歴史的事実も、香港でならもっと涙あり笑いありの娯楽大作に仕立てるんじゃないかなーという気があるのだが、そうじゃなかったので拍子抜けしてしまったわ。
 ま、娯楽的な要素としては、張館長の妹弟子でやはり武術の達人である女性が登場したり、蟷螂拳の一派に対抗する鷹爪拳の一派が登場して、覇を競い合ったりするなどもあったけど、なんか中途半端だった気がする。あとは、ヒロインの雁羚の使い方がかわいそうでねー。彼女は悲劇的な最期を遂げるんだけど、お涙話にする必要はなかったんじゃないかな、と思った次第。彼女のことがあって、結局張鳳は…だったんだけど、無理やりでもいいからハッピーエンドにしちゃったらよかったと思う。
 ※意見には個人差があります。

 

 実はこの作品で初めて顔を見たディッキー。
 なぜかワタシはこれまで彼の主演作に出会ってきませんでした。
 故・飯島愛小姐がゲストされたことで知られるドラマ『西遊記』は日本でもソフト化されているから(上に出してます)、見ようと思えば観られたはずなのに。
 先にも書いたように、かつて彼は90年代にポスト周星馳と呼ばれたコメディアンだったらしいんだけど、その後人気ががた落ちし、先に書いた『西遊記』で再ブレイクしたものの、どうも(日本では)知名度を上げられずに今に至るとのことなので、ワタシが知らないのはしょうがないのかな。むしろ、彼のお師匠を演じていた于榮光さんの方が御馴染であるのだから、しょうがないのだろうけど。
 後の俳優さんはほとんど知らないなあ。おそらく、TVドラマで活躍している俳優さんなんだろうけどね。
 アクションは、ディッキーはもちろん頑張っていたんだけど、関樹寶を演じた謝苗さんの動きが彼以上にシャープだった。おそらく、本格的にやっている方なんだろうなあと思うんだけど、はたしてどうなんだろう。

 ところで、ディッキーは若い頃にトニーと共演していたらしい。彼がコメディアンとして頭角を現し、トニーがバリバリのアイドルだった1993年に製作された《正牌韋小寶之奉旨溝女》がその作品。これを教えてもらい、早速観たので、近日中に感想をアップ。
(実は東京で観た《復仇》こと『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』の感想もまだだったことを思い出した。これも早いところ書かねば!)

英題:Champions
製作&監督&原案&脚本&中国伝統武術指導:チョイ・シウミン 武術指導:江道海 音響:キンソン・ツァン
出演:ディッキー・チョン 謝 苗 黄翠如 呉天楡 ユー・ロングアン

|

« Feliz aniversario,Tony! | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/フランス=香港) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

香港映画」カテゴリの記事

コメント

「奪標」ご覧になったんですね。
張衛健と謝苗くんの共演作なので興味はあったんですが。

謝苗くんは子役時代李連杰の息子役をやったので李連杰迷の間では有名です。
(邦題は「新少林寺伝説」か何かだったと思います)

最近は大陸の「少林寺伝奇」にも出てましたよ。
すっかりおとなになって・・・

ディッキーは実はその昔アイドル歌手でした。
イマイチ売れないでいるうちになぜかコメディアンになってしまったんですが、歌はうまいです。

投稿: sammei | 2010.06.29 22:18

なるほど。謝苗くんはリンチェイさん関連の人でしたか。
それならわかりました。情報ありがとうございます。

これまでディッキーを見てこなかったということからして、どうも偏り気味に観てしまうので、今後は何でも観なければなあと改めて思うのでした。

投稿: もとはし | 2010.06.29 23:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14197/48750864

この記事へのトラックバック一覧です: 《奪標》(2008/香港):

« Feliz aniversario,Tony! | トップページ | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/フランス=香港) »