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老師と一緒に『投名状』を観る。

 今年度の中国語もいよいよラストスパート。
 去年の春から読み始めた『香港電影類型論』は、まだまだ最初の方しか読めていない。
  1年かけて読めたのは、羅卡さんの《香港類型電影之武侠篇》の、最初の5つの総論と張徹論のみ。残り2週で総おさらいをすることになるので、書き途中だった学習記録をいずらダイジェストでまとめる予定。

 で、せっかく張徹論を読んだのだから、《獨臂刀(片腕必殺剣)》か《刺馬(ブラッドブラザース)》を観たいなーと思ったのだけど、結局レンタルで見つけることができず。それじゃあ自分のVCDコレクションから張徹つながりならこれだよな、と思い、《投名状(ウォーロード)》を観ることにした次第。

 説明するまでもなく、劇場公開版は国際版+じあるひーの歌というものだったわけだが、この国際版の上映時間は1時間53分。対してオリジナルは2時間7分。…えーっ、14分もカットされているの!
 そういえば、この場面は見たことないぞというのが多数…。例えば、二虎がかわいがっていた小五と小七って出てきてたっけか?とか、舒城の戦いで残された女性たちが襲われる場面が具体的なんですけど!とか、イエスについて述べる場面なってあったっけ?あと本編ではほとんど出てこなかった午陽の辮髪姿があったなあ、といったところ。これがみんなカットされたところなんだろうか?あと、パンと蓮生のラブシーン(というかパンが無理やり手籠めにしていた状態)、ちゃんとあったんじゃないか。こういうのはカットしちゃだめじゃん。
 劇場公開でこういう細かな場面があったなら、観ていて疲れることはなかったと思うんだけどなあ。

 老師は観ていてちょっとつらいなあ、と言ってました。状況が複雑だったってこともあるからかな。例えば「金と食事と女を奪え!」と言わせているのに、女を襲ったからって殺すのはおかしいよ、とか、老大(パン)が老二(二虎)を殺そうとしているのは、明らかに投名状に反しているじゃない、などと言ってたっけなあ。

 ワタシが観直してて感心したのは、冒頭からかなり激しい虐殺場面が連続していたと思えば、蘇州が陥落し、投降した4000人の蘇州兵を殺す場面は、蘇州兵が死ぬ場面を直接的に見せず、午陽やパンの表情や、嗚咽(ゲロ)しながら矢を射る山軍兵士たちの表情だけでその悲しさ、残酷さを見せていたという演出が効いていたなってことだった。やっぱりうまいわ、ピーターさん、と老師と二人で感心していた。

 老師とあれこれ言いあいながら、楽しく観られたのはよかったけど、やっぱり往年の武侠映画が観たいよなあ。これはやっぱり、《獨臂刀》や《刺馬》を買うしかないかしら、香港で!

 というわけで決めました。今月末、香港に行ってきます!
 詳しくは、明日以降の更新で!

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コメント

 どうも、ご無沙汰の沖野@八戸です。今年も中華圏の映画を北東北にさらに普及させるべお互いにくコツコツと頑張りましょう。実は先日フォーラムの社長&常務と飲んだ際に「復仇」(邦題は長すぎ!)の上映を依頼したんですが、どうも感触はイマイチでした。作品の良さは少なくとも常務は試写で見て理解してくれてたんですが・・如何せんフィルム本数が少ない様で、今後の展開に期待というところでした(泣)。

 ところでせっかく「ウォーロード」を見たのにそのオリジナルである「ブラッド・ブラザース刺馬」は未見なのですか?それって凄く勿体ないですよ。たしかに女性が見るにはあのラスト・シーンはちょっとキツイとは思いますが、デビッド・チャン&ティ・ロンの黄金コンビが活躍する作品を見ない手はないです。私はDVDありますので私信で連絡先を教えていただければ焼いて送りますよ(←と言いながら知人に頼まないと焼けないんですが)。同じ志を持つ者として、必要なら遠慮なく言ってください!

投稿: 沖野 雅之 | 2010.03.17 21:56

沖野さま、お久しぶりです。
日本における中華電影の上映が減少しているので、なかなか厳しい状況ですよね。『放・逐』の未上映も悔しいですが、『コネクテッド』も案の定やってくれなかったのが残念です。その分は来月上映の『海角七号』で晴らすとして(苦笑)。

ところでせっかくのお申し出ですが、《刺馬》は来週末に香港に行くので、《獨臂刀》とともに、オリジナル版を探して買おうと思っております。ですので、大丈夫ですよ。目的が中国語学習も兼ねていますので、北京語で撮られた張徹作品はいいテキストになるのですよ。

投稿: もとはし | 2010.03.17 22:51

 どうも、沖野@八戸です。香港へ行くのでしたら現地で調達できますね。獨臂刀3部作の、日本タイトルでいうところの「新・片腕必殺剣」はティ・ロンとデヴィット・チャンが共演してますから、「刺馬」と続けて見るのも面白いと思いますよ。

 香港旅行、楽しんできてください!

投稿: 沖野 雅之 | 2010.03.23 07:47

情報ありがとうございます。
今回は旧作も入手したいと思うので、チェックしておきます。

投稿: もとはし | 2010.03.26 09:06

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