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今年最後のお茶会で、”昔の恋人”に再会す。

今年最後のお茶会で、”昔の恋人”に再会す。
今日は今年最後のしゃおしゃん茶会。
いただいたのは全て中国茶。かつてワタシが愛した白葉単そう、カニアシ入り千年古茶青プーアル、そして22年ものの陳年黒プーアル茶。いつもながらおいしかったー。

 白葉単そうについては、以前も書いたけど、しばらく飲んでいなかったってこともあるので、このお茶との縁を改めて。
 6年前の4月にレスリーが逝ってしまった翌日、その日のワタシは打ちのめされて仕事も手につかなかった。夕方から小香さんのお茶会に参加することになっていたので、凹んだまま早めに行ったのだが、その時に小香さんが煎れてくれたのが、白葉単そうだったのである。そのマスカットのような上品な香りと、かすかな苦味が悲しみの中のワタシの心をほっとさせてくれたのだった。
 それ以来、しゃおしゃんのお店があった頃にこのお茶が出されていたら、必ず飲みに行っていたお茶だったのである。

 しばらく寝かしてあったので、水色はやや濃いめ、香りは甘いココナッツみたい(by 参加者のKさん)。そして苦味もやや強め。同じく参加者のMさん曰く、「石焼き芋のコゲコゲを食べたような苦味」だとか。そこまで苦くは感じなかったけどね。

 このお茶は、かつてワタシが愛したお茶だったということから、お茶会のガールズトークは「昔の恋人」話で大盛り上がり。
「昔好きだった人がものっすごく変わってたら、あの頃の思いも冷めるよね」
「いや、昔はなんとも思わなくても、再会するとものすごくいい男になっててまた惚れちゃうってこともあるかも」
なーんて話しながら飲んだお茶は、“昔の恋人”の進化した姿に出会えて(つまりますますいい男になった?)嬉しかった、という結末でした。

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 次は千年古茶青プーアル茶。
お次はしゃおしゃん定番、千年古茶青プーアル(2003春)。
今から6年前の春の新芽を摘んで作られたというお茶。
この千年古茶には特徴がある。これが摘まれた地域のお茶の木にだけ宿る、通称“カニアシ”を混ぜて作られ、精製・焙煎されたのである。カニアシが入ったお茶には血の巡りをよくする薬効が含まれているらしく、しゃおしゃんが市内にお店を出していた頃によくご馳走になったお茶である。カニアシ本体も、いくつかもらたこともあるんだけど、その頃はその成分をよく理解しないまま飲んでいたから、なんてもったいないことをしていたんだと思ってしまうのである。
 しかし、このカニアシ、今はもうその地域には存在しないとのこと。ええ、お分かりでしょう。お茶で大もうけを企む悪い輩が、根こそぎ持って行っちゃったそうですよ!許せーん!!(激怒)
 前々から話題には出ていたんだけど、中国大陸が消費社会へと移行するにつれ、お茶の消費量もそれに比例して増加し、高級な嗜好品としての価値も上がってきていたり、大量生産のために農薬をどんどん使ったりという傾向にあるという。農薬をあまり使わず、自然の茶樹から摘まれる古茶も例外ではない。昔からこのお茶を飲んできて、身体になじませている身としてはとっても複雑な気分。香りを聞くと眠気を誘うものの、数杯飲むと覚醒する(ヤクより効くぞ!なんちって)このお茶はやっぱりおいしいし、これからも大切に味わっていきたいものである。

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 今月のお茶請け。盛岡特産のりんご「ふじ」を煮たものに、マスカルポーネとダッチのビスケットを添えたもの。

 お茶請けをおいしくいただいた後は、これまた秘蔵のお茶。22年ものの陳年黒プーアルが登場。
すると、1987年頃からずっと眠っていたのか…。あのころのワタシは、そうだなぁ、青春真っ盛りだったなー(遠い目)。ワタシもかなりいい歳になってきて、ついつい20年くらい前を振り返っては「あの頃はよかったよなー」などとうっかり懐古趣味に走りたくなるのだが、いかんいかんそれをやっては。どちらにしろ人生は一度走り始めたら、死ぬまでずっと停まらない列車である(これは某氏の名言より引用)。たまに昔を振り返っても、その思い出にどっぷり浸かって停止してしまうのではなく、明日への糧にして生きていこうではないか、などと前向きに考えて、今年のお茶会はしみじみとお開きになったのであった。

 小香さん、お茶会に参加された皆さん、大変お世話になりました。
 また、来年もよろしくお願いいたします。

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