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2009年1月

恭喜發財 年年有余

恭喜發財 年年有余
今夜の夕飯は湯餃にしてみた。自分で作れたらよかったが、忙しかったので、出来合いで手を抜く(苦笑)。
あと、なんちゃって清炒油菜も作ってみたが、写真撮るの忘れたわー。

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2009己丑年 恭喜發財 萬事如意

 今頃の香港では、花市で賑わっているのでしょうか。
2年前の旅行がちょうど旧正月前だったので、銅鑼湾が花市に行く人混みで賑わっていたけど、その時は体力切れで行けなかったのよね…。

 今回は5年前の香港行きで撮った写真をば。(クリックすれば大きくなります)

Newyear_2004hk
お馴染み、プロムナードのディスプレイ。
2年前はこんなのだったか。

Newyear_2004hk_2

これは九龍公園のネイザンロード側の入り口。

Newyear_toni

おまけ♪
これは秘蔵の生じゃアルバムより。
若い~。いつ頃の写真かなぁ。

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Oh, what's the man!

 昨夜、日テレの金曜ロードショーで、2度目の地上波放映となるニューポリを観た。
 あ、この記事のタイトルは、ニコ演じるシウホンが成龍さん演じるチャン警部に尊敬をこめて言う「さすがヒーロー!」のオリジナル台詞です、ハイ。

 金曜ロードショーの解説ページでは、各俳優の吹き替え声優さんがかなり細かく紹介。テレ朝版と変わらないので、DVDの吹き替えと同じなんだろうね。あと解説欄のラストの一言はかなり気が利いてるぞ。
 でも最近の地上波映画番組は、自局制作&提供映画のプロモ番組と化しててつまんないよ。なんか『赤壁』もpart2公開前にTV放映が噂されるって聞いたけど、それってルール違反じゃない?以前某デスノ(あ、この局の制作映画だ)が同年公開の後編上映直前にテレビ放映して、業界からブーイングされたって聞いたので、ちょっと心配。
 と、本題へ。

 地上波初放映のテレ朝版より短い、定時枠の放映だったのでかなりカットバリバリ。Boyzが最初にチャンと出会って財布をするシーンと、シウホンがホーイーをチャンのマンションに呼ぶシーン、ササ初登場シーンがカットされた代わりに、チャンのゲロゲロシーンが復活してたぞ(驚)。しかし、このつなぎ方じゃ、彼が部下を虐殺されてから1年経ったっていうことがわからんぞ。テロップでも入れてもらいたかったねぇ。
 今回は細かいところを観ようと楽しむ。お約束のセット大破壊場面の看板が楽しかったな。成龍さんが出資しているカリフォルニア・フィットネスクラブに似た看板や、いつも名前を見るたび意味なく笑ってしまうMatsunichiのバス広告に笑いました。あ、でもこの会社、親会社が電子部門を売却して名前を変えたんだ。へー。

 ところでこの映画がいま放映されるのって、どんな理由だからだろうか?
 ワタシは次のように考えてみたぞ。

 1・今週末から旧正月だから。
 2・今年、成龍さん&彦祖の《新宿事件》が日本&香港で公開されるから(参考として某ちうぶにアップされていた予告をリンク)。
 3・ニコと彦祖のプロモーション。

 この3つのうちどれかだったら、ある意味すごいな。
 

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《天下無双》と《江山美人》(1959)【予告】

 ああ、もうすぐ旧正月だねぇ。
 今年は日本で過ごすことになるけど、特にこれをやろう!って意識はないなぁ。
  湯圓が食べられるわけでなし、利是は…べつにいらんか。
 なんか香港じゃこのシーズン、待望の《赤壁(下)》に波兒波兒さかなの子(苦笑)をぶつけてきたとかで、きゃー〇ブ〇ったら露骨ぅー(こらこら!海外配給は違う会社だろ!)なんてうっかり暴言吐きそうに…あ、吐いてました。

 それはともかく、この旧正月シーズンは、おうちで賀歳片でも観て、気分に浸ろうかというわけで5年ぶりに観ました、《天下無双》

Chineseodyssey2002

 『レッドクリフ』の豪華キャスト+『恋する惑星』『2046』のウォン・カーウァイチーム=抱腹絶倒のミュージカルコメディ!?なーんてコピーをつけてソフト化してくれないだろうか、どこかのソフトメーカーさん。不況で苦しい今だからこそ、楽しくて笑える映画を観たいのよね。

 久々に観たら以前はわからなかった細かいネタがよくわかって、かなり笑えた。そーいえば張震とヴィッキーのカップルって、今や兄妹だよなーとか、長姫(フェイ)が一龍(トニー)のもとを去る時、やたらと帽子の周りに巻いたイヤマフ(上の写真参照)がずれまくってそれをいちいち治してたりとか、徒然亭曹操もとい草々(fromちりとてちん)まっつあおなボンバヘッドな張震のやさぐれ浪人姿とか(アフロ似合うな、張震)、いちいち回想録を持ちだす語り(この語りは葛民輝か?)とか、ウケまくってました。

 ところで、以前nancixさんに教えてもらった通り(感想リンク下部参照)、この映画は1959年に作られた李翰祥監督、林黛主演の黄梅戯電影《江山美人》がもとになっているとか。じつはまだVCDも入手してないんだけど、手元にあった金像奨特刊にこの映画のデータがあったので、それを読んでからまた映画を観て、いろいろ考えて書きたい次第。

 書きあげるのに少し時間がかかるだろうけど、一度こういうこともやってみたかったの。これだけじゃ資料は足りないから、あれこれネットで調べるかなぁ。とりあえず、この旧正月の期間中にアップ予定。と、調子に乗って予告して自分を追い詰めてみる。ははははは。

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《深海尋人》(2008/香港)

 『セブンソード』以来、徐克さんが3年ぶりに撮った長編《深海尋人》は、ほとんど香港のエ○カ様と化していたイザベラ・リョンの映画復帰作だったり、与那国島での大々的なロケが敢行されたり、撮影に『墨攻』の阪本善尚さんが参加されていたりと、なかなかに注目度たっぷりな映画。

 精神科医の高静(アンジェリカ・リー)は、友人の小凱(イザベラ)の兄で、海洋考古学者兼カメラマンの陳國棟(郭暁冬)と恋に落ちる。國棟は高静に、与那国島の海底に眠る古代都市の話をする。いつか二人で与那国の海に潜り、愛を語りたいと…。そして、二人は小凱と、台湾人の考古学者阿木(張震嶽)とともに与那国島に行くのだが、そこで國棟が溺死してしまう。
 國棟の葬儀の席に、病院長(梁家輝)がやってきて、悲しみにくれる高静を励ます。しかし、葬儀場には異変が起こっていた。僧侶が葬儀場に現れたある人物におびえ、小凱は高静に「兄の遺体のDNAを調べて。首のないあの遺体、もしかして兄さんじゃないかもしれない」と告げる。
 國棟と常に一緒にいた高静には、彼の死の前後の記憶がなかった。院長が彼女に催眠を施したところ、憑依状態になった彼女は突然上海語を喋りだした。さらに高静は与那国島に飛び、海の奥底に國棟の首を見つけた。
 高静は香港に戻り、自分の患者のサイモン(張震)の治療にあたる。しかし、彼は「自分は死者が見える」といい、高静の近くに死者がいる、と告げる。彼女は、兄の死後、どこかおかしなそぶりを見せる小凱に悪霊がとりついている、と思いこむ。サイモンが小凱の運転する車にはねられ、親友の死の原因を探って香港にやって来た阿木が刺殺されたことで、その疑惑は高まる。さらに高静は、國棟が死んだ場所で、以前上海人の女性が溺死していることを知る。その女性の悪霊が与那国島から香港へやってきて、小凱にとりついて自分を殺そうとしているのではないか?そう思った高静は、ある日病院で黒衣をまとった國棟の霊と出会う…。

 海に囲まれた香港なのに、なぜか海を舞台にした映画は少ないような気がする。
 それは香港の都市部が海峡を挟んでいるという土地柄が原因なのかなぁ。
 ランタオ島やレパルスベイだとイマイチインパクトにかけるのか。

 それはともかく、この映画のキーになっているのは、秦の始皇帝時代に、多くの子供を連れて東方の海の彼方にあるという極楽の地“蓬莱”に不老不死の薬を求めて旅立った徐福の伝説。この“蓬莱”にあたるのが、実は与那国島であるという説があるとか(参考として「美ら島物語 与那国島情報」サイトのこれを)。ただ、ここでいう“蓬莱”には、伝説の理想郷であっても、不老不死云々という意味合いは消え、國棟と高静の愛を確かめ合う“約束の場所”というような位置づけがされていると思われる。それを考えれば、この映画は、愛し合いながらも死によって分たれた運命の恋人たちが、ギリシャ神話のオルフェウスとエウリディケのように死んでもなおお互いを求めあい、あの世でも結ばれてようとするファンタジックでロマンティックなラブストーリーになる、ということだ。

 んが!これは観終わった後にあれこれ考え、ワタシが勝手に導き出した結論である。
本来はこういう物語になるはずだったのだろうけど、観ている間はとてもそういう映画だとは思えなかった。もうねー、徐克さんは相変わらずのサービス満点っぷりを見せてくれているのはいいんだけど、そのやりたい放題がこの映画に関してはマイナスになっちゃっていたようで、そこが惜しいって思ったんだ。
 最初の見せ場では香港人が大好きなホラーテイストになり、いくら『The EYE』シリーズのヒロインが二人出ているからってそれはやめてくれよー、うわーイザベラちゃん、その顔イッちゃってるよ!と慄き、黒衣の國棟の霊が登場していきなりファンタジーと化す。しかし黒國棟、なんかハリポタのディメンターみたい。彼と上海の女の子の霊の対決を始めとしたくだりには、そんなハリウッドのB級ホラーみたいなのじゃなくて、チャイゴーみたいな幽玄な感じを漂わせてくれればよかったのに。そして、サイモンの意外な正体が明かされ、全ての謎が明らかになるクライマックスはサイコスリラー的であっけにとられ、すべてを失った高静が永遠の愛を求めて國棟の待つ与那国島に旅立つラストでやっとラブストーリーになる。この結論に至るまでが、あまりにもサービス過剰すぎて、そこまでやんなくてもいいんだよ徐克さん!と言いたくてしょうがなかったのよ。

 久々のアンジェリカは、髪を短くしても大人っぽくしても相変わらずホラーっぽい?彼女が出てくると、やっぱりホラーなんじゃ、って思っちゃうんだよね。『ディバージェンス』の時もちょっとそう思ったよ。
 イザベラちゃんも相変わらずで嬉しかったけど、もっと見せ場が欲しかったよ…。アンジェリカの恋人役が『故郷の香り』『愚公移山』の郭暁冬で、なんで?と思ったら『ムービング・ターゲット』の続編で香港デビューしてたのね。しかし、イケメンだとは、とても、思…っていうのは暴言かしら?張震はエキセントリックさと知的さを、言葉の使い方もあわせて演じ分けていて、手堅かったなぁ。あ、そういえば彼の広東語、初めて聞いたよ(あ、《天下無双》で喋ってたか。でもあれは吹替くさかったぞ)。
 今回初めて演技を観た、台湾の個性派シンガー張震嶽。役名も先住民族っぽかったなぁ。麦わら帽子がよく似合っていい味出してたよ。

 ああ、いつかちゃんと観てみたいよ、徐克さんによる本格的なラブストーリーが(苦笑)。いや、彼はそんなもんは作ってくれないか。

英題:missing
製作&脚本&監督:ツイ・ハーク 製作:レイモンド・ウォン シー・ナンサン ハン・サンピン 撮影:阪本善尚
出演:アンジェリカ・リー イザベラ・リョン チャン・チェン クオ・シャオトン チャン・チェンユエ レオン・カーファイ

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鉄三角(2007/香港)

 80年代後半~90年代初頭の香港映画黄金期を支えた3人の映画監督、それが徐克さん、リンゴ・ラムさん、そしてジョニー・トー親分である。TV局時代から一緒に仕事をしてきたという3人が集結し、全体を3パートに分けて、脚本なし&ほぼ即興演出状態で作り上げたのがこの『鉄三角』。
 これはまー簡単にいえば、リレー小説の映画版ってやつですね!旧正月シーズンに観るのには、実にピッタリなお祭り映画ではないですか!てなわけで鑑賞いたしましたよ。

 不動産のビジネスマン阿山(ヤムヤム)、タクシー運転手の輝(古天楽)、古物商の莫(孫紅雷)は親友同士。阿山は妻(ケリー・リン)の浮気に悩み、輝は黒社会のチンピラにゆすられており、どうしようもない状態に追い込まれている。事態を打開するには、金がいる。莫の店で愚痴っていた3人のもとに、不思議な人物がやってきて、古い金の破片と名刺を渡して去っていく。
 翌日、その人物の死をTVのニュースで知った3人は、名刺に記されたウェブサイトにログインし、立法院の地下に財宝が眠っているという情報をつかむ。これで問題は解決とばかりに、さっそく立法院の地下に潜入する3人組だが、それを妨害したのは刑事の正文(カートン)。実はこの刑事こそ、阿山の妻の浮気相手であり、彼女が妊娠を告げたことに困り果て、やはり金を必要としていたのだ。なんとか刑事を振り切り、財宝の入った大きな箱を転がしながら逃亡する。
 箱を開けた3人はそこに隠されたものに大驚き。その箱は古い棺であり、そこには純金の服を身につけた、古代女性のミイラが眠っていたのだ!
 刑事に加えて輝を追うチンピラたちもこのお宝争奪戦に参戦したり、3人の中に裏切り者がいることが発覚したり、阿山の妻にピンチが迫ったりと、まったく予想不可能な展開の中、お宝はいったい誰が手にするのか…? 

 2年前の香港映画祭で唯一観られず、日本公開もなさそうなのでVCD鑑賞となったけど、自分で書いたあらすじに自信がありましぇ~ん(苦笑)。実際、「あれはどーなった?」とか「確かさっき、阿山の奥さんは○に○○○○○のに、なんで今は平気なんだ?」などといった矛盾もいっぱい。…でもいーんだ、お祭り映画なんだから(爆)。

 演出の順序は徐克→リンゴさん→親分、らしい。その演出がどこで切り替わるのか?までは残念ながら見極められなかったけど、徐克さんの演出は序盤から不穏な空気をまとわせ、ケリーとカートンのエロティックな絡みを見せてくれた。(さすがに親分じゃあの色気は出せない?)それが中盤では一転して、人がバンバン転がるわ殺されるわ。しかもいつの間にか阿山夫婦が仲直りしているしさぁ。あれー、リンゴさんってこういう演出する人だっけ?徐克さんとリンゴさんといえば成龍さんの『ツイン・ドラゴン』でもタッグを組んだけど、あの映画を観たのもずいぶん前だから、どーゆーノリかというのもすっかり忘れているんだけど(苦笑)。
 唖然とする展開を見せた中盤から、劉備様…もとい尤勇さん&林雪がいきなり登場してきて、おそらくここからがしんがりの親分演出。またまた予想不可能のクライマックス。この場面は今までの親分作品を観た人ならたまらないものだけど、バイオレントさやダンディズムを前面に出した従来の作品とは違い、どっかコミカルさを強調していて面白かった。暗闇に乗じて状況が二転三転する、三つ巴のお宝争奪戦。これを文章で説明するのは難しいなぁ。とにかく、一番笑ったのはここだった。

 キャストは大半が親分作品経験者で、唯一の外様が徐克作品(『セブンソード』)から参加の孫紅雷。この人は大陸の人だからしょうがないのだけど、なんでセリフが北京語よ…(泣)。大陸に金出してもらうための出演とはいえ(こらこら!)、香港に来たなら広東語でしゃべれよー、《明明》の周迅を見習ってさ(違う)。
 でも、彼が北京語をしゃべることによって生まれる利点が一つある。それは暗闇のシーンでは彼がしゃべることでヤムヤムとの区別がつけやすくなるということである。だってねー、ヤムヤムも紅雷さんって、両方とも眼鏡&短髪キャラなんだもの。背丈も同じくらいだから暗闇ではちょっと迷うのよ。だから、北京語を喋ってくれればそれが紅雷さんだってわかりやすいのさ。まさかそれを狙ったのか?(絶対違う)
 あ、髪で思い出したが、明るめの茶髪だった古天楽は、最後のパートでいきなり白っぽい金髪になってなかった?あれって別の仕事の都合かな?
 こういう統一感のゆるさ、他の映画では許されないかもしれないけど、香港映画、特にこういうお祭り映画だったら許せちゃうんだよね。ああ、ホントに香港映画に甘くてごめんね。

 劇場公開は難しくても、DVDくらいは出してくれないだろーか。セリフ等を確認したいところもあるのでね。

英題:Triangle
製作&監督:ツイ・ハーク リンゴ・ラム ジョニー・トー 脚本:ヤウ・ナイホイ アウ・キンイー他 撮影:チェン・シウキョン アクション指導:チン・カーロッ 音楽:ガイ・ゼラファ 
出演:サイモン・ヤム ルイス・クー スン・ホンレイ ラム・カートン ケリー・リン ユウ・ヨン ラム・シュー

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そうだ、香港、行こう。…でも台湾も行きたい。

 ☆本日で当blogは満5歳になりました。
6年目もがんばりますので、今後ともよろしくお願いします☆

 “ひとり香港電影天堂inみちのく”はちょっと一休み。
 今日は雑誌&番組ネタです。

 遅ればせながら、昨年末に出た新潮社の雑誌、『旅』の2月号を取り寄せして買った。
 香港特集ならどこの雑誌でもやっているけど、これが注目を集めたのは、茶餐廳をメインの“食”に特化したからだ。もちろん、以前書いた『裏グルメ』の影響もあるんだろうけど、リピーターも多くなってきたし、ブランドやグルメも一段落した、新たな香港の魅力をパンピーの方にも知ってもらおうって趣旨なのかも。

 取り上げられているお店も場所も幅広い。郊外の元朗や、天水圍に近い屏山なんて場所も登場している。ひえー、まだ深水[才歩]も行ったこともないのに、こんな郊外も紹介されちゃってる!
 でも、主だった観光地は今までにもうあらかた紹介されてしまっているし、有名店には大陸からの観光客が群がっている。それなら、今まで紹介されなかった場所を紹介すべきで、その結果たどりついたのが茶餐廳だったってことになるのだろう。ここにはまず大陸の団体客は押し寄せないだろうし(こらこら)。そして、以前も書いたように、たとえみすらんに★★★認定されたのが1店だけであっても、日本ではつかなかったというリーズナブルな庶民の店を意味するみすらんマンマークのついたお店がたくさんあったというのだから、やっぱり香港は今でも美食の街であるし、お金をかけずに手軽に楽しめる旅ができるということになるのだ。
 今、若い人が海外旅行に行かないのは、お金がかかるからとかいう理由らしいけど、せっかくの円高だし、コストが安く済むところなら行ってもいいんじゃないかな。それにぴったりなのが香港。言葉が通じないと思っても、ブロークンな英語でも充分やって行けるんだから、是非とも行って欲しいなぁ、そしてこの街の面白さを体験してもらいたいなぁ、なんて思ったりしたのだった。
 ああ、もちろんアタシも行きたいよ。とりあえず年度末に早く休みを取って、香港國際電影節の時に行きたいと考えている次第。

 そんなことを思いつつ、昨日の夜観たのが、NHKの『世界ふれあい街歩き』
 取り上げられていたのは台北。去年の1月に取材して、2月にハイビジョンで放映されたものらしい。日曜の夜遅い放映なので、こういう連休中しか観る機会がないのだが、ただ街を歩いて、いろいろ会話を交わしていくゆるゆるした作りっていいなぁ。
 以前2回ほど観た時(ヨーロッパのどこかだった)には、永作博美ちゃんが脱力した感じでナレーションしていたので、それがまたゆるさを倍増していた印象。今回のナレーションは歌舞伎俳優にしてベーシスト(!)の中村梅雀さんだったけど、これまたいい意味で力が抜けていた。思わず一緒にしゃべくりながら観ちゃったよ(笑)。
 龍山寺からスタートし、台北駅近郊の予備校街や北側の工場街、その近くの夜市など、自分が住んでいたころの姿と同じだったので、たまらなく懐かしかった。

 ああ、香港も行きたいけど、また台湾にも行きたくなっちゃったじゃないか。
 こりゃ少ないお金をやりくりして、旅費を貯めなきゃいけないなぁ。

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《明明》(2006/香港=中国)

 “ひとり香港電影天堂inみちのく”の第2弾は、香港MTV界の女王ことスージー・アウ(區雪兒)監督の長編監督デビュー作《明明》。

 この映画は2年前にもにかるさんのblogで紹介されて、そこで興味を持って購入したんだけど、今回は主演男優が二人とも『ブラッドブラザーズ・天堂口』(我的感想はこちら)に出演していることと、ベニチオがラウちんに似ているなら(from《我要成名》)、中越典子嬢も周迅に似ているじゃないかー、ってことが観る決め手になった。
 顔面相似形つながりで観るものを決めるってどうなんだアタシ。
 
 香港と大陸の裏社会で生き抜く明明(周迅)は、ストールについた大きなビーズを飛ばして敵を倒す女侠客。香港の裏社会のボス、猫哥(ジェフ・チャン)も、彼女には一目置いていた。
 ある日、彼女は猫哥に案内された地下カジノで賭けボクサーとして戦っていたD(彦祖)と出会い、たちまち恋に落ちる。Dもまた彼女に一目惚れし、二人は激しく愛し合う。明明がDに欲しいものを聞くと、彼は「500万ドルが欲しい。ハルピンに行きたいんだ」と言う。
 明明は猫哥から500万ドルを強奪し、彼が大切にしている木箱も一緒に奪ったことから猫哥の手下に追われることになる。愛するDは香港から姿を消していた。明明は自分を慕うチンピラの阿土(トニーくん)に金を預けて逃走するが、すれ違った少女・ナナ(周迅)を巻き添えにすることをとっさに思いつき、木箱を持って香港から上海へとひとり高飛びする。
 赤毛のナナは明明に瓜二つで、しかもDのガールフレンドだった。阿土は彼女を明明と勘違いしたまま、失踪したDを探すことにする。事情を察したナナは真実を言わぬまま、阿土と行動を共にする。占い師(クリスティ)の見立てによると、Dが上海にいることがわかり、二人は船で上海に行く。
 ハルピンに行きたがっていたDはなぜ上海にいたのか?実は、Dは幼少時上海で暮らしていて、幼い頃に父親の手によって母親が殺されるところを見ていた。しかし、それからあとの記憶が曖昧であり、その事の顛末を知りたがっていた。その秘密はなぜか、かつて猫哥の手にあり、今は明明が持っていた木箱に隠されていたのだ…。

 同じオサレ派映画作家でも、王家衛は女が失踪して、男がその影を追う。
 でも、さすがに女性監督だけあって、消えた男を女が追いかける。江湖を渡り歩き、つわものどもと対等にやりあう女侠客も、惚れた男はとことん愛し抜き、追い求める。
 物語の基本はベタで、それに加えてどこに行くのかわからない展開を見せ、最後の最後で明かされるDの“母を訪ねて幾千里(?)”の顛末はあまりにも衝撃的で、明明とDの愛の行方なんかどうでもいいくらいに吹っ飛んでしまったけど、こんなに支離滅裂でもなぜか許せてしまう映画。アンチ王家衛派が彼の作品に対してよくいう“スカした感じ”がこの映画にはないからかしら?
 MTVの女王と呼ばれる所以か、アクションシーンはVFXがバリバリ(予告でしか観ていないが、『シン・シティ』や『300』みたいな撮り方してるな、と思った。あくまでイメージね)でマンガっぽい。イメージショットもてんこ盛りだし。そういう画作りだけじゃ疲れるけど、ちゃんと緩急をつけた映像を構成していたから、独りよがり感もあまりなかったし。

 周迅も彦祖も美形に撮られていて、よかった~。このカップルといえば『夜宴』だけど、あっちよりも100倍(オーバー?)いい。ラブシーンもエロティックだしね。特に周迅はタイトルロールを張っているだけあって、彼女の持つコケティッシュさが十二分に発揮されていた。コテコテの大陸電影じゃ、彼女を黒社会の女チンピラにしようなんてこと、思いつきもしないだろうしね。クールな外見に熱情を秘めた黒の明明、初見は乙女でもかなりサバサバしている赤のナナ、メイクやキャラクター造型はもちろんだけど、それぞれの演じ分けもよかった。あと、驚いたのはナナの話す広東語が彼女自身のセリフであること!明明が北京語オンリーだから「しょーがねぇなぁ、周迅、大陸の人だもんな」と諦めていたんだけど、感心しましたよ。この使い分けは演出意図かな?彼女も香港の特別居民になるようなので、これからは香港映画への出演が増えるのだろうか?大作じゃなくていいから、この映画みたいな、才能のある若手映画監督とタッグを組んでもらいたい。
 彦祖には長髪が似合わないと思っていたけど、こういう長髪なら結構イケるのね。しかし、相変わらずいい身体をしているよ…。惚れないけどさ(爆)。そういえば上海のシーンでは上海語を話していたねー。器用なヤツだ。
 これが香港映画初出演になる?トニーくんの好演は新鮮な驚き。これまた自分自身でしゃべっている広東語がどこまで不自然なのかはよくわからないけど、ちゃんと香港のチンピラとして街に馴染んでいたし、ナナを明明と思いこんだまま行動を共にしつつ、ナナに明明へのかなわぬ想いを重ね、行動や言葉ににじませていっているように感じたよ。うーん、純情くんがよく似合うよ、台湾のトニーくんには。
 そして、トニーくんと違った意味で驚いたのが、台湾の“情歌王子”張信哲さんの演じた黒社会のボス。杖をつき、プールで泳ぐこのボスは、自分の宝物を奪った明明を追い詰めて殺さんとしている残酷さを持っているのに、なぜこんなに軽やかでキレイな声をしているのだろうと思ったら、それが…!と、謎に気づいたときは大いに驚いた。もう一回観たくなったけど、できれば日本語でその謎を解説してもらいたい気もする。あーでも日本版DVDは無理なんだろうな。こりゃ自学自習せねば。

 ええ、こういうセンスの香港映画も「あり」でせう。
 でもスージーさん、2作目もこのパターンだと飽きられますよー。
 新作ではまた違った驚きが観てみたいです。今後も頑張ってね。  

製作&監督&脚本:スージー・アウ 音楽:アンソニー・ウォン(黄耀明)&ヴェロニカ・リー@人山人海
出演:ジョウ・シュン ダニエル・ウー トニー・ヤン クリスティ・ヨン ジェフ・チャン

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《我要成名》(2006/香港)

 この冬は地元で香港映画の上映がなく、あっても月末の『僕は君のために蝶になる』(でもこれ、親分のお仕事映画だし、北京語なんだよな…)まで待たなきゃいけないので、「香港電影天堂」の上映を行う東京のシネマート六本木に対抗して、“ひとり香港電影天堂inみちのく”を開催することに決定(爆)。
 よーするに、今まで観ないでいた香港映画のソフトを、時間の許す限り観まくって感想を書くってだけです。

 その第一弾作品に選んだのが、この《我要成名》。
 選んだ理由は次の通り。

 1・新年早々、へヴィな作品は観たくなかったから。

 2・2年前の金像奨において“無冠の帝王”だったラウチンに、最優秀主演男優賞をもたらした作品だから演技、もとい縁起がよさそう。

 3・劇場でソダーバーグ監督の『チェ』2部作の予告を観ると、チェ・ゲバラを演じるベニチオ・デル・トロが時々ラウチンに見えるので、ラウチンの映画が観たくなった。 

 両方の迷の皆さんすみません、やっぱりベニチオってラウチンに似ていると思います。

 潘家輝(ラウチン)はデビュー作でいきなり金像奨の最優秀新人賞を受賞した天才俳優だったが、ここ最近はテレビドラマの端役ぐらいしか仕事がもらえず、かつての俳優養成所の同期が経営する車の修理工場で愚痴をいいながら、エキストラ出演などで食いつないでいく日々を送っていた。
 ある日、家輝は自分が被告役として参加した法廷ドラマの撮影で、彼の演技に憧れのまなざしをおくる若手女優のフェイ・ン(霍思燕)と出会う。杭州から香港に出てきたばかりで広東語もおぼつかず、仕事にも恵まれないのに女優になる情熱を秘めたフェイは、家輝を「師匠」と呼んで慕う。家輝は成り行きで彼女のマネージャーを務めることになり、自分が芸能界で学んだことを彼女に教えていく。フェイはみるみるうちに彼の教えを飲み込み、街の娼婦役のエキストラ、芸術映画での愛にゆれる人妻、グラスホッパー(本人たち)のグラビアフォトなど、あらゆる場面で違う表情を見せるようになって、魅力を増していく。時が経つにしたがって、家輝とフェイは師弟関係を越えて思いを寄せ合うようになる。
 しかし、フェイのブレイクへの道は厳しかった。ある芸能プロダクションのボスがアイドルユニットの一員として彼女を売りたいと言う申し出を家輝が断ったことで、二人の間に行き違いが生じる。自分の納得いく仕事を見つけたいと願ったフェイは、ある日、ゴードン・チャン監督(本人)が日本で撮る文芸映画のヒロインのオーディションを受ける。ヌードや性愛が前面に出された野心作に家輝は抵抗感を覚えるが、監督の事務所で身体を晒す彼女を見て、決意の固さを読み取る。しかし、日本に渡るのは予算の都合上、彼女ひとり。家輝は彼女のために旅の準備を整え、見送る。その後、彼女は日本でブレイクし、家輝とはすっかり縁が切れてしまう。
 愛と生きがいを失い、仲間の修理工場を手伝う家輝の元に、顧客としてなんと梁家輝(本人)がやって来た。先輩である彼の言葉に刺激され、家輝はもう一度俳優として花を咲かせようと一念発起。アパートを改装し、身体を鍛え、オーディションを受けては落ち続けるが、家輝はめげない。ある日、アン・ホイ監督(本人)作品へのオーディションに出かけ、監督に演技に対する自分の思いを思いっきりぶつけてみる。それが気に入られ、彼女が撮るアクション映画で、ジョー・コック(本人)の相手役に抜擢される…。 

 期待の新人としてデビューしながら、大成する人っていったい何人いるのだろう。
香港映画界で現在活躍する俳優たちも、金像奨で最優秀新人賞を受賞するよりも、長い下積み期間を経て今に至る俳優の方が大多数なのではないか。逆に、若い頃に大きな志が評価されても、こだわりが過ぎて時代の変化についていけずに苦労する新人賞受賞者もいるにちがいない。
 トニーと同じTVBの俳優養成所の出身であるラウチンが、この映画で演じた家輝とどこまでキャリアがダブるかはわからないのだけど、自分のこだわりで演技を突き詰めたい、それを評価してほしいという思いはどんな俳優でも持っている願望なのではないか。どんな仕事でも、若手スタッフに馬鹿にされても演技をして評価されたい。自分が邪険にされても、若い俳優に自分の思いを受け継いでほしい。
もう若くもない家輝だから、劇中からそんな気持ちも読み取れる。  
 自分が育てた若手女優と恋に落ち、でも別れ…というのはお約束だよなー、と思うけど、その失意から立ち上がるには、やっぱり演技に打ち込むこと。そう悟った家輝の立ち直りが描かれるクライマックスには、やっぱりそうこなくっちゃ!と喝采を送りたい。これまた王道的な展開だけど、こういう作品にはふさわしい。そして、実際の金像奨授賞式で撮影されたというラストの続きには、撮影の1年後にラウチンが助演男優賞ならぬ主演男優賞を受けるという真の結末が用意され、ノンフィクションになっちゃったよ!という驚きをもって映画を締めくくるという流れになったのが面白い。

 演技に対する自分のこだわりを捨てきれず、愚痴ばっかり言っていた家輝が、ひとりの少女との出会いで甦り、初心に戻って真の演技者として目覚めていく。一見いつものラウチンだけど、俳優を演じるということで観る側はそれを意識して彼を見る。俳優が俳優を演じるのは難しいと思うけど、小規模撮影が多い香港映画でそれを見せられると、ついつい本人と二重写しになって思わず応援してしまう。それを考えれば、ラウチンの金像受賞には大いに納得するのである。 
 お相手の霍思燕小姐は大陸の女優さんなの?最初のうちは広東語の喋りを馬鹿にされるという場面があるけど、吹替だったのかな?言葉にそんなに違和感がなかった。香港の女優さんだったらよかったのに…。
 そして、この映画で一番楽しいのは、実名で登場する俳優や監督の皆さん。冒頭の陳果さん(多分)の「梁家輝じゃないの?潘家輝って誰よ?」という場面にはちょっと笑う。家輝とイーキンが同じ事務所だったという設定、フェイのメイクにいろいろアドバイスをするばったの皆さん、アクション派なのに「性愛をテーマにして国際映画祭への出品を考えている」映画を撮ろうとするゴードンさん、それに対してアクション映画を撮影するアン・ホイ姐さんなど、現実とちょっとしたずれ(?)が多少あるんだけど、そのせいか皆さん楽しそうな感じだった。
 あ、そういえば、アン・ホイ姐さんが劇中で着ていたえんじのTシャツは、『生きていく日々』ティーチインで着ていたシャツと同じだったのでは?お気に入りなのか、姐さん?

英題:My name is fame
監督:ローレンス・ラウ 脚本:ジェームズ・ユエン アクション指導:スティーブン・トン・ワイ
出演:ラウ・チンワン フォ・シーイン キャンディス・ユー デレク・ツァン レオン・カーファイ イーキン・チェン ニキ・チャウ グラスホッパー ジョー・コック クー・フェン ゴードン・チャン アン・ホイ フルーツ・チャン

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ありがたーう!キネ旬の皆さん!

 年が明け、各国ではいよいよ映画賞のシーズンとなってくるわけだけど、日本で一番権威のある賞は、日本アカデミー賞…じゃなくて、キネマ旬報ベストテン。それが今日、発表された(from読売新聞)。
 去年は良質な(当然ながら金を儲けた、というわけではない)日本映画が多かったので、どうしても日本映画中心になってしまうのだけど、このベストテンでは外国映画も発表される。そこで発表されたベストテンが、次の通り。

【外国映画】

〈1〉ノーカントリー

〈2〉ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

〈3〉ダークナイト

〈4〉イントゥ・ザ・ワイルド、ラスト、コーション

〈6〉イースタン・プロミス

〈7〉その土曜日、7時58分

〈8〉エグザイル/絆

〈9〉つぐない

〈10〉チェチェンへ アレクサンドラの旅

 おお、『色、戒』が結構上位にある。実はもっと下かと思っていた。今年の外国映画はすごい作品も多かったからね(といっても、このベストテンの中では4作品しか観てないんだけどね)。
 しかし、注目すべきことは、なんといっても『放・逐』の8位でしょう!
 これまでキネ旬ベストテンに入った香港映画といえば、王家衛作品と無間道くらいだと思っていたので(ちなみに『悲情城市』は90年度のベストワン)、やっと親分が認識されたか、てーか今頃かよ、遅いよ!でも嬉しいよ!
 これがきっかけで、東京で来月公開される『天使の眼、野獣の街』などの銀河映像作品や《文雀》の日本公開、そして香港映画への再注目へとつながってくれれば嬉しいんだけどね。

 あとは“最低映画のベストテン”としてここ数年話題を呼んでいる、文春きいちご賞に『赤壁』がランクインしないことを祈る(笑)。
 part1って最初から言えよー!とか言われそうなんだもん。
 かつて『2046』や『無極』もランクインしたことあるしね(うんうん、入れたい理由はよくわかる)。

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今のうちに書いておきたい時事ネタ。

 次のうち、信じがたい事実はどれでしょう?

 1・美国次期大統領バラク・オバマとアンディ・ラウは同い年。

 2・美国次期大統領バラク・オバマとジャッキー・チュンは同い年。

 3・美国次期大統領バラク・オバマとフランシス・ンは同い年。

 …つまりみんな、同い年ってことよね。中華明星でも、探せばいっぱいいそうだな、この年代。
(実は1歳下の秋生さんと2歳下のリンチェイもオバマさんと同い年かと思ったが、違った。調べてよかった)

 単に書きたかっただけです、すんません。

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新年早々、“世界最大の映画村”に思ふ。

 ども、今日から正常稼動です。
 今年もよろしくお願いいたします。
 (昨年、身内に不幸がありましたので、新年の挨拶を簡単にいたします)

 『放・逐』はもとより、いよいよ今週いっぱいの上映となった『赤壁』のお別れ鑑賞をする暇もなく過ぎ去ったこの正月休みは、例年にも増して中華度が低く、それでも出かけた北海道の観光地や東京近郊のショッピングモールで北京語や広東語の会話を拾い聞きした程度。札幌名物味噌ラーメンは食べたけど、中華料理も食べていないしね。

 そんな状態で帰盛し、通常運行の生活となっているのだが、とりあえず新年一発目のネタとして、暮れに再放送されて録画しておいた、NHK-BSの「BS世界のドキュメンタリー世界最大の映画村、誕生(本放送は昨年の春)」でも観ておくか、と思い、HDDのスイッチを入れて観てみた。
 
 中国で作られた(しかしスタッフには西洋人の名前もちらほら)このドキュメンタリーは、今から13年前に、昨年亡くなられた謝晋監督の『阿片戦争』の撮影のために作られたことがきっかけで、中国最大の撮影スタジオとなった横店のスタジオ「横店影視城」について取り上げられたもの。
 この横店撮影所が有名になったきっかけは、いうまでもなく張藝謀の『英雄』。ここでロケをしたのは、本物の紫禁城が天安門事件の影響で撮影不可能になってしまったことだとか。それを考えれば、実物の紫禁城でロケできた『ラストエンペラー』はなんとラッキーだったことなのか(違うって)。
 番組では、撮影所の歴史や見どころと、その広大なスタジオの一地域で行われていた、ピーター・ホー&ディラン“もこみち”クオ主演のドラマ《精武飛鴻》の撮影現場を並行して見せる。このドラマ、台湾ドラマなんだろうか?面子を見たらそう思ってしまうんだが、そうじゃなくて大陸ドラマなんだろうな。

 このスタジオは、京都の映画村やLAのユニヴァーサル・スタジオのようなテーマパーク的な面をもっており、アトラクションも多いみたい。『英雄』のアクションシーンを再現したショーもあるのか。画面だけでの判断になるけど、無名(リンチェイ)と長空(ドニーさん)、無名と飛雪(マギー)のそれぞれのアクションシーンを再現している模様。えーと、残剣の見せ場は?実際の九賽溝じゃなきゃダメか?(苦笑)…それはともかく、リンチェイ役のアクション俳優さんには今後も頑張ってほしい。
 また、実際の撮影現場を公開しているのには少し驚く。トラブルなど起こらないんだろうか。

 しかし、ワタシが日本人だからなのか、気になったのは番組中で取り上げられていた、映画村が歴史博物館的役割をはたしているというくだり。
 いや、『世界』に出てきた、北京の世界公園を思わせるような感じの中国の歴史的建造物は、多分ワタシが観に行っても楽しめると思う。でも、番組中で言っていたような、「実物を見に行くにはお金がかかるから、ここの建物で中国の歴史を学びたい」という意見には賛成できない。やっぱさぁ、移動が大変でも実物を観に行かなきゃダメだよって。
 でも、それ以上に違和感を感じたのが、前世紀前半に共産党が行った“長征”をショーとして見せること。…ああ、ここでこの国の歴史と現実を改めて確認してしまった。さらにこの映画村を経営する会社が党と関係があると聞けば、これが民営であっても、かの国のものであるってことを思い知ってしまったのだ。

 香港映画を応援したいと思っても、香港の内外で「香港映画は死んだ」と言われてしまう。それが悔しい。それに代わるかのように急激に台頭してきたのが中国映画だったり、中華圏合作の大作映画だったりするのだが、これを見てしまうとその理由もよくわかるし、さらにその背景に中国政府の力までが見えてしまうようだ。政治的な制限だってあるのだろうし、なんだか複雑な気持ちになってしまった。
 でも、こういう状況ばかりじゃ面白くない。ハリウッドに対して独立系映画があるように、大作映画に対して、中国インディーズや台湾や香港の映画がある。そういう多様性だって必要なんだよね。

 …って、なんかいつも言っているようなことと同じ結論になってしまったな。申し訳ない。
 で、「ここに行ってみたいか?」と問われたら…、う~ん、これならアタシは上海のスタジオの方に行ってみたいなぁ。
 でも当分大陸に行く用事がないので、その機会もなさそうだ。大陸よりもやっぱり香港や台湾に行きたいよ。

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