相変わらずの愛と独断と偏見による、2008funkin'for HONGKONG的十大電影
やっと、『初恋の想い出』の感想が書けた…。
忙しかったから、これ書くのになぜか10日もかかってしまったよ。
この作品をもって、ワタシの今年の中華電影はとりあえず見納め(『放・逐』がこっちでやってないのでね)。夏に香港で買ってきたVCDも実は全部観ていないんだけど、早いところまとめないと師走の忙しさに巻き込まれて何もできなくなってしまうので、毎年恒例のコレをやってしまいます。
てなわけで愛と独断と偏見に満ちて、早いことで今年で5回目!となった、funkin'for HONGKONG的十大電影を発表しまーす♪
なお、選定基準はこちらです。では、カウントダウン形式で10位から。
10・武侠怪盗英雄剣 楚留香
9・ファイヤーライン
両方とも旧作ですが、『香港レジェンド・シネマフェスティバル』で観た貴重な作品。
『楚留香』は若々しいティ・ロン兄さんの伊達男っぷりと、「なんじゃこりゃあああ!」と思わず言ってしまいたくなるストーリー展開にやられた次第。ああ、これが往年のショウブラ武侠電影の醍醐味なのね。カルト映画は食指が動かんが、これなら観られるなぁ。
『十萬火急』は現在の親分作品につながる見せ所満載で楽しく、ラウチン・中信さん・レイモンドくんのアンサンブルも魅力的。これを『つきせぬ想い』のすぐ後に観たら、多分ラウチンに惚れるんじゃないか…と思うがいかがなものか。
8・些細なこと
7・陽もまた昇る
両作とも東京国際での鑑賞作品。
もうすみません、ホーチョンに甘くて。さらにすいません、アートな映画に甘くて。
『破事兒』は未だに『出エジプト記』が観れないので、この短編集をどう評価していいのか迷っているんだけど、短時間でよくがんばってとったよ、偉いねってことで。
『太陽』は美術の美しさとメロディアスな音楽と魅力的なロケ地と実力派俳優の演技があれば、物語が破綻していてもいいのだ、という、まるでかつての王家衛のようなこと(これが彼の悪いところでもあるが)を平気でやりながら、それでいて姜文の個性が出ているってーのをつい評価しちゃいまして、ホントにすんません。
6・トゥヤーの結婚
ダメダメで辛くてどうしようもなくて悲惨な状況を描いた物語なのに、思わずクスクス笑いを抑えきれないのはなぜだ。たくましく働く寡黙なトゥヤーにくらべ、彼女に恋する男たちの情けないことよ。
愛する人のいるいないに関わらず、働いてしっかり生きなきゃね、と思いを新たにした(なんか違う)。
5・言えない秘密
香港映画以上に、地方で台湾映画を観る機会は少ない。もし無理してでも「台湾シネマコレクション」や「アジア海洋映画祭」を観に行っていたら、『遠い道のり』や『練習曲』や『海角七号』が上位に入っていたのかもしれない。でも、ジェイが初めて監督したこの作品からも、現在の台湾映画がいかに瑞々しさにあふれているのかが手にとるようにわかる。来年は先に挙げた3作品はもちろん、『DNAがアイラブユー』や『ミャオミャオ』などの旬の台湾映画が、日本で一般公開されてくれると嬉しい。
4・長江哀歌
今年の中華電影は、ジャ・ジャンクーで幕を上げた。
もちろん、初期作品の良さもわからないわけはないけど、不意に『男たちの挽歌』のあのテーマが流れてきた瞬間、反則だとわかっていても胸をグッとつかまれてしまったので。そして、彼が自分と同世代の人間であるということも、この映画を観てよくわかったのであった。
それでも、1位にはできないんだけどね。ははは。
劇場で一般公開された中華電影では、これがトップ。
トニー主演だし、李安さんの作品だから、という贔屓はもちろんある。そして、非常に映画としても完璧である。しかーし、それでも何かが足りない。それはボカシが邪魔というわけじゃない。あまりに完璧すぎると、愛を注ぐのも難しく、それゆえか1番にはできない。
こんなこともあるのね、なんて思った次第。
2・文雀
すでに昨年『エグザイル』を1位にしているし、過去に『ブレイキングニュース』もトップにしたので、自分どんだけ親分作品贔屓にしとるんか、そろそろ別格にしたらどうか、という気もしたのだが、この『文雀』もたまらなくよかった。まさかあの『放・逐』の後にこーゆー作品を撮るのか!と驚いたし、これがまたいい話だしねぇ。
だから日本でももーちょっと親分の知名度が上がってくれるとなおさら嬉しい。だから現在地元で『放・逐』が上映中の皆さん、是非劇場まで観に行ってヒットさせてください!
そして今年の第1位は、まさかというかやっぱりというか、とにかくこれでした!
1・生きていく日々
社会問題となっている地域を舞台に、無名&素人俳優のアンサンブルで綴られる、何も事件が起こらない物語。はっきりいって地味地味の極致なのに、これほどまで心をつかまれた映画はかなり久々。
スターがいなくても、HD撮影でも、低予算でも、これは立派な香港映画。そう思わせてくれるのは、アン・ホイさんが市井の人々の暮らしに温かい目を向け、困難な経済状況でも人の暮らしはこれほどまでにいとおしいのだ、ということをさりげなく伝えてくれているからだ。人々の姿を温かく描くのも、香港映画の特性だからね。
次回作となる、ヤムヤム&張静初主演のやや悲劇的な作品では、プロの俳優を用いて、同じ舞台でどこまでエモーショナルに描くことができるのか、ということに注目したい。
ここまでが公式的な十大電影。個人賞等は次回記事にてアップ。
最後に、おまけの番外編。
今年の番外:レッドクリフ
完結していたら入れてあげたのにねー。だから感想も歯切れ悪いまま終わっちゃったよ。
というわけで来年エントリー予定。これは前後編あわせて1作品として数えます。
今年の次点:ミラクル7号
楽しめたし、いい話ではあるんだけど、吹替版メインの公開形態と、本格的に星仔が大陸を目指したということで複雑な心境にさせられた作品。もうハチャメチャな星仔は戻ってこないのか?
星仔よ、とりあえずハリウッド版『七龍球』のプロデューサーからは降りたほうがいいと思うぞ。そうでなくても、日本じゃ次に挙げる作品の評判でミソつけられているんだから…。
そんなわけで今年初めて選んだ、最悪中華(もどき?)電影:少林少女
謝れ、この映画のプロデューサーと監督は星仔と星仔迷と香港電影迷に謝れ!
もうこの電視台製作の映画、もとい、このコンビの作品なんか二度と観ないぞ!
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