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2008年11月

なんのかの言われても、やっぱり中華はやめられないアルよ(涙)

 今年のフィルメックスツアーは地元の中華趣味友達と参戦したのだけど、実は彼女とはフィルメックス抜きでも、この時期に一緒に上京しようと約束していた。そして横浜の中華街でおいしい中華を食べようね、と約束していたのだ。

 ワタシ自身は横浜に恩師がいる関係で、実家に帰ったついでに足を運ぶチャンスが年に何度かあるのだが、やっぱり一人で行くことになるので、どーしてもお店に入って一人中華するのはいろんな意味で抵抗感がある。利用するのはもっぱら茶館。
 そんなことで今回は久々にちゃんと中華を食べよう!と張り切って、このガイドを買った。

 中華街に特化したガイドだし、クーポンもついてるわ♪と思って買ったのだが、

…クーポンの期限がみんな9月末で切れてるよ。il||li _| ̄|○ il||li

でもまぁ、お店は変わっていないんだろうし、巻末についている「コース料理パーフェクトガイド」で、比較的安めのコース料理を出してくれるお店もリストアップできたからいいか、と思い、午後遅めの時間に、渋谷で合流した東京在住の友人とともに東横線で横浜に向かった。

 連休初日だからか、夕方の中華街は賑わっている。
今年は中国産食品のトラブルが多かったので、中華料理が敬遠されているのかと思ったけど、そんなことはなさそうだ。
 まずはお茶したいね、ということで、お茶といえばやっぱり悟空だよな、と向かったら…、えらい混雑していた。しかも10グループお待ち合い。さすがに待ちくたびれちゃうよ、というわけでギブアップし、関帝廟通りにあるはちみつ専門店「薬蜜本舗」のティールームに行くことにした。
 あ、ここってテレ朝でやったレッドクリフ公開直前SP「三国志×中華街グルメツアー」で紹介されていたのね、見てなかったから知らなかったよ。

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 一冊ずつ違う、手書きメニューがラブリー♪

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 友人はマンゴーベースのお茶をクコのはちみつと一緒に飲み、ワタシは冬季限定のハイビスカスベースのハーブティーをライチのはちみつと飲んだ(写真)。最初はストレートで飲んでみて、2杯目ではちみつを入れたら、いい具合にハイビスカスの味が変化しておいしかった。お茶を出したあとのハーブを食べるのも好きなんだけど、残りのハーブにもはちみつをかけて食べたらおいしかったわ。ごまだんごも美味しゅうございました。

 日も暮れて、夕食にはいい時期かな、とお店を移動する途中、中華菓子で有名な「紅棉」を通りがかったので、ここで蛋達を買った。ホテルに帰ってから食べたけど、皮のサクサク感がよくておいしかった。お店の人からはオーブントースターで焼くことを勧められたけどさすがにそれはできず。今度実家から遊びに行ったときに買って、実家で焼いてみるか。

 夕飯は夜飲茶にしよう、と決まったので、手ごろな値段で飲茶ができる市場通りの福建料理店「龍門」にする。…行ってみたら混み混みだった。小さなお店なのね。
 15分くらいで入れ、2階に通された。飲茶セットだけじゃ足りない?という声が出て、芝エビと春雨の土鍋蒸し(下の写真左上)を注文した。お茶はもちろんプーアル茶。

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セットになっていたふかひれスープと前菜。

 セットメニューということもあり、料理はパッパパッパと出て、食べるのが追いつかない。別で頼んだ土鍋料理はさすがに時間がかかったけど、意外にもこれが辛かった…。辛いのが全くダメな友人がいたので、ヒーヒー言いながら食べつつ、結局ギブアップせざるを得なかった次第。それでもワタシはひとり、デザートの杏仁豆腐を食べたあとでもさめた春雨をつまんでいたりした(苦笑)。
 味はともかく、量はセットでちょうどよかったかな。遅い時間になって、席が空き出すと、ホールスタッフさんが賄いご飯を空いているテーブルに出して一斉に食べ出すのが中国的だった。

 2日目は特に中華なメニューは食べなかったが、3日目の昼飯は友人の「おかゆが食べたい」というリクエストで糖朝の青山店へ行った。
 以前ここに来た時は、フィリピンのマンゴーが不作だったためにマンゴープリンが限定メニューになっていたとのことだけど、今年はレギュラーメニューに復活していたとのこと。めでたい♪ワタシは香港でもいつも食べているピータンと豚肉粥、友人は椎茸粥を選び、蝦の腸粉をつまんだ。
 そういえば友人に言われて気がついたんだけど、このお店では油條が五目粥にしか入っていないのね。香港のお店同様、別売りの油條を売ってほしいという意見に同意した次第。
 お店に入ったのは混雑を見越して1時くらいだったのだけど、意外にもスッと入れたのでビックリ。でも、ワタシたちの後から来て待っていた人たちの方がずっと多かった。つまりラッキーだったってことね。

 うーむ、やっぱりなんのかの言いつつも、アタシは中華料理が好きだわ、ということを改めて思った、今回の食べ歩きであった。
 でも当分日本で中華三昧はできないかな。一人中華もやっぱり厳しいから。

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文雀(2008/香港)

 東京フィルメックスに参加するようになって今年で5年目。
 この映画祭に行ってよかったのは、4年前の『柔道龍虎房』やその上映前に行われたジョニー・トー親分のトークショーに参加したことで、親分の作品のよさを改めて認識したということ。
 それまでは、『Needing You』『フルタイムキラー』のような、いわゆる“商品”として作っている娯楽作品ばかり観ていたし、作品の完成度としても好みではなかったので、彼のよさがイマイチわからなかったのだ。でも、同じ年に盛岡の大画面で観た『やりび』や国際の『ブレイキングニュース』、そして『柔道』とどれもが面白かったので、やっぱり親分っていいかも、と思うようになった。もっとも、この流れの作品でも黒社会2部作(特に『エレクション2』)はあまりにもへヴィすぎて、半分泣きたくなったんだけど…(苦笑)。

 昨年のフィルメックスで観客賞を受賞した『エグザイル/絆放・逐)』に続いて(どうか東京で当たってください、そうすれば地方でも上映されるから!)、今年上映された『文雀』は今年のベルリン映画祭に出品されたピッカピカの最新作。スリと女性の話らしい、というのは当時聞いた話であるけど、その話がどう転がっていくのかわからないのは了承済み。『放・逐』だって、まさかああなるとは!って話だったもんね。

 主人公は4人のスリグループ(ヤムヤム、カートン、羅永昌他)。毎朝行きつけの茶餐庁でモーニングを食べて作戦を練り、通行人から財布をすって生計を立てていた。
 ある朝、スリのリーダー(ヤムヤム)の家に文鳥が迷い込み、彼はその文鳥を飼い始める。彼は旧式の一眼レフで街の風景を撮ることを趣味にしていたが、撮影中に写りこんだ、何かに追われている様子の女性チャンレイ(ケリー・リン)の姿に気を留める。さらに彼女はスリ仲間3人にも接近し、思わせぶりな行動をとる。再び彼女を目にしたリーダーが追いかけると、何者かに襲われて腕を折られる。襲撃の次の日、リーダーが茶餐庁に行くと、やはり足を折られたり頭に包帯を巻いた仲間達が待っていた。
 実は、チャンレイはマフィアのボス、フーの愛人だった。中国から来た彼女は、大陸に残した恋人の元に戻りたい。そんな思いから何度もフーの元を逃げ出そうとするのだが、そのたびに失敗しては連れ戻される。彼女のパスポートはフーのもとにある。だから、チャンレイはスリたちに協力してもらおうと、彼らに近づいたのだ。彼女の力になるべく、スリたちはフーからパスポートの入った鍵を盗み出そうと試みるが…!

 常に緊張感をはらむ親分の作品にしては、オープニングからどこか軽やか。中環(多分)のアパートの1室で出かける準備をするヤムヤムのもとに、1羽の文鳥が舞い降りてくる。そのタイトルからとっさに思いついた邦題が「泥棒すずめの恋」。…いくら英題が「sparrow」だからって、泥棒すずめはどーよ、自分よ。
 
 それはさておき、同じ男の友情ものでも『放・逐』とは全然違う。殺し屋とスリという立場の違いももちろんあるんだけど、仲間のために命を賭ける男たちの緊迫感がカッコよさを呼んで「かかかカッコいい…」としか言えなくなるのが『放・逐』のよさなら、惚れた(?)女を助けるために、あまりいい特技とはいえないスリのテクニックを生かし、ボコにされたり裏をかかれたりしながら奮闘する男たちの姿が微笑ましく、思わず「かわいいわー」と言ってしまうのが、この作品のよさ。 

 ヤムヤム、カートン、林雪のお馴染だけどどこか余裕を感じさせてくれる演技に加え、『私の胸の思い出』やPTU2こと《機動部隊・警例》の監督、羅永昌の女装もハマるコミカルなオッサーーンぶり(nancixさん、使わせていただきました)、『フルタイムキラー』で薄幸なヒロインを演じていたケリー・リンのやっぱり薄幸気味な小悪魔ぶり(?)、これもまたいい味を出していたので、楽しく観ることができた。悪役もおらず(腹黒そうなオッサンのウーさんですら愛おしい!と思わされる場面もあり)、誰も死なず、暴力場面もちょっと血が流れたり腕を折られる程度、という作りもまた良し。
 そして、なによりも魅力的なのが、香港の街並み。3年がかりで撮られたというこの映画だけど、中環のクラシカルな建物群から、わざわざ郊外の街まで行って撮ったクライマックスシーンまで、香港でありながらどこか現在的でなく、古き善き時代にオマージュを捧げて作られたことがよくわかる。『放・逐』のメインロケ地となったマカオも、世界遺産周辺の街並みをうまく生かして撮っていたけど、急激にスクラップ&ビルドが進む現在の街を映すのも必要最小限にし、かつての香港が持っていたヨーロピアンな雰囲気をフィルムに映しこもうとして作ったのは、古きものが失われつつある現在に対する彼なりの異議申し立てなのかな、なんて深読みしてしまう。
 フランスのミュージシャンに依頼したという音楽も、中華な音色を交えながら、その物語をオシャレに彩っている。この音楽の効果もあって、全編にフランス映画の小品のような味わいがある。親分がヨーロッパ人に評判がいいのも、次回作をフランスで撮るというのも、なんとなくわかるなぁ。

 今回は初フィルメックス参加となる地元の友人Hさんと、フィルメックスには行っていたけど香港電影からしばらく離れていたという東京在住のMさんと一緒に鑑賞した。個人的に親分作品はオススメだけど、黒社会みたいにキッツイのもあるから、この作品をどう感じてもらえるかは正直ドキドキもんだった。観終わった後に感想を聞いてみたら「ジョニー・トーがこういうしゃれた映画を撮るとは思わなかった」とか「ヤムヤムがステキすぎる、見直しちゃった」など、好評だったのが嬉しかった。
 ええ、もちろん『放・逐』もオススメですよー。>Hさん、Mさん 

英題:sparrow
製作&監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム ケリー・リン ラム・カートン ラム・シュー ロー・ウィンチョン

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続・日本演劇界一の三国志マニア(多分)、『赤壁』を語る。

続・日本演劇界一の三国志マニア(多分)、『赤壁』を語る。
 連休中の横浜・東京&フィルメックスツアーや『文雀』の感想などを早いところ書きたいんだが、またまた赤壁ネタでほんとーにスマン。

 多分日本演劇界一の三国志マニアである三谷幸喜氏が、先日ご自身のラジオ番組で『赤壁』のことを語ったのは、以前も書いたけど、三谷さんがここでしゃべることは、だいたい、次の週あたりの朝日新聞連載エッセイ「三谷幸喜のありふれた生活」にとりあげられる。
 フィルメックスの後、同好の士の方から先週金曜夕刊のエッセイで『赤壁』について書いていたと教えてもらったので、帰盛してから土曜の朝刊をチェック。和田誠さんが描かれた周瑜&孔明のイラストを見つけたので、早速読んだ。和田さんのイラストは基本的に人物が点目で描かれるんだけど、トニーは二等辺三角形眉毛とM字型の口なのでよくわかる。しかも、やややつれ気味(笑)。金城くんはちと違うかな…。

 このエッセイでは、三谷さんはいかに周瑜を愛しているかを語ってくれている。
「モーツァルトに対するサリエリ的人物」という解釈はさすが演劇人だわ。そんな彼にとって『赤壁』のメインロールが周瑜であることは、非常に嬉しいことに違いないんだろうなぁ。

 しかし、さすがコメディの人であるが故か、喩えがいちいちおかしいよ。
 三国志の世界が映像化されたことを「初めてディズニーランドに行って、アニメでしか観たことのなかったミッキーマウスを肉眼で確認した時のような感動」というのもおかしいが、当初はユンファが周瑜を演じると聞いたときに「竹内力がポニョを演じるくらいの違和感」というのはどーよ(苦笑)。しかも三谷さん、ユンファを「ぽっちゃり型」と言っていたから、かなりの数の發仔迷を敵に回したぞー。でも彼、カッコよかったころのユンファはやっぱり知らないんだろうな。

 ところで、赤壁チームはpart2もプロモーション来日するんだろうけど、その時はどんなプロモを展開してくれるんだろうか。今回みたいななりふり構わぬ大量露出をしなくていいから、質のいいプロモを展開してほしいよ。
 で、提案なんだけど、もしもよければ、三谷さんとウーさん&トニーの対談なんてーのはいかがでしょうか?…って無理だよな?片や日本演劇界一の三国志マニア、こなたクランクインまで原著を読んだことがなかった香港人俳優…。話がかみ合う、のか?
 でも見てみたいー。

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香港並?に充実した1日

香港並?に充実した1日
ただいま、ケイズシネマで『覇王別姫』を観てきました。

実は朝からかなり充実してました。朝日ホールに向かう途中、銀座インズの脇で某ドラマの撮影に遭遇。個性派俳優KSさん主演の連ドラだった様子。KSさんもいたよ。
朝日ホールで観た『文雀』、大いに楽しんだ次第。フィルメックス初参加の友人にも楽しんでもらえたようで、すすめてよかった♪感想は別記事にて。
ところで会場には、フィルメックスの私的応援をしているらしい俳優某Nさんがいたらしく、その後は友人たちと盛り上がりましたよ。
夕方は新宿まで出て覇王別姫を鑑賞。初めて劇場のスクリーンで観たので、感慨深いものがありました。
明日は最終日。映画は観ないけど、なにかあったらアップしますね。

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田舎もんなので、つい珍しくて(笑)。

田舎もんなので、つい珍しくて(笑)。
おはようございます。首都圏の方には珍しくないこの駅張りポスター(at東横線渋谷駅ホーム)、つい撮っちゃいましたよ。
これから朝日ホールに行ってきます。

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東京FILMeX前夜祭

東京FILMeX前夜祭
3連休初日、上京してます。
今年のフィルメックスは地元の友人と参加します。まずは横浜中華街めぐり。蜂蜜専門店の薬蜜本舗でごまだんご(写真)と薬蜜のティーセットをいただき、市場通りの龍門で夕飯しました。夜の中華街は賑やかだったわー。

明日はアサイチで『文雀』観ます。当日ご覧になられる皆様、楽しみましょうね♪

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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987/香港)

 や、やっと感想が書ける、嬉しい…(泣)。

 全体としては課題は山積だけど、上映された作品の評判がよかったと伝え聞く今年の東京国際。
 実際自分が国際で観た作品も香港映画においてはどれもよかったと思ったのだけど、このところの香港映画は、中国市場を視野に入れた三岸地域での“合作”というのが大きな流れになってしまった。これまでは『英雄』のように、どちらかと言えば中国側主導で、香港人キャストとアクション監督とスタッフを揃え、人民解放軍を総動員した物量大作戦をよしとしたところがあるように感じられたけど(その行き着く先が女帝とキンキラキンだったと思う)、ウーさんが『赤壁』の前半部だけで大成功を収めてしまったことから、この流れはますます加速しそうな予感がある。
 まー、個人的にはハリウッドよりインディペンデント、メジャーよりアート系が好きなので、ホーチョンやアン・ホイさんのようなミニマムな作品も好きではあるんだけど、娯楽映画としての純粋な香港映画はもう作られないのだろうか。CGや人民解放軍に頼らなくても、ものすごい低予算でも、工夫と演出と語るべき物語がちゃんとしていれば、まだまだ面白い物語を自力で生み出すことができるのでないだろうか。
 先月NHKのBSで放映された『男たちの挽歌』3部作、そして『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(以下チャイゴー)』3部作の、80年代に徐克がプロデュースしたこれらの作品群を観たことを思い出しながら、そんなことを考えた次第。

 どこかの時代の中国のどこかの地方。
 借金取り立てのバイトをしながら学問に勤しむ書生の寧采臣(ニン・チョイサン/レスリー)は、宿屋からの取立てに失敗して町の郊外の古寺に野宿するはめになる。幽霊が出現するとの噂が立っているこの寺でビクビクしながら夜を過ごすチョイサンだが、ある日、寺にやってきた美女に恋をしてしまう。彼女は小倩(シウチン/ジョイ)といい、寺の裏にある屋敷で姉妹たちと暮らしていたが、彼女の正体ははるか昔に一家共々惨殺されてしまった女性の幽霊であり、千年樹にとりついた老女の幽霊姥姥(ロウロウ/ラウ・シウミン)の支配のもと、若い男を誘惑しては餌としてロウロウに与えていたのだった。やはりチョイサンを愛してしまったシウチンは、自分を戒めから解き放ってくれるように彼に頼む。チョイサンは幽霊退治を専門とし、この寺で修行をしていたイン道士(牛馬)の協力を得て、ロウロウに立ち向かうことになる。

 ワタシがこれを初めて観たのは、そんなに昔のことではない。香港電影迷になって間もなくの頃だから、多分10年くらい前。それまでなかなか観る機会がなかったのに、なぜか名前だけは知っていた。それは多分、この映画の初紹介が今からちょうど20年前の東京ファンタだったからだと思う。
 実際にファンタに参加したのはこれまた10年くらい前からなのだが、そこから遡ること約10年前の高校生の頃、部室に転がっていた少年サンデー(当時は『らんま1/2』などを読んでいた)の2色グラビアにファンタ特集があり、そこで大々的に紹介されていたので名前を知ったんじゃないかな。
 当時はスプラッタホラーが人気で、怖いのはキライで人体破裂なんてもってのほか(でも『北斗の拳』はマンガだったから平気だった)、という人間だったので、当時は東京ファンタもそーゆー映画ばっかりやっていて、チャイゴーもバリバリのホラーだとどっかで思い込んでいた。しかし、そんなのは杞憂に過ぎなかったのは言うまでもなく(笑)。

 中国の怪談ともいえる『聊斎志異』の一編「聶小倩」を元に、人間の青年と女性の幽霊の儚い恋物語を描く…といっても、そのまま描くだけではやっぱり面白くない。せっかくの幽霊ものだからホラーにするのも悪くないけど、それだけだとマニアックになってしまう。それならVFXとワーヤーワークでやりたいことをやろう!という作り手の思いがよく出ている。80年代香港娯楽映画の黄金期を作り上げた徐克さんの見事なプロデュース力と、監督も兼任した程小東の、舞踏的ワイヤーアクションをふんだんに生かした動作設計、そして美青年なのに三枚目役もハマり、母性本能をくすぐられるレスリーのかわいらしさと、やはりこの映画の成功を決めたのは彼女以外にありえないと思うジョイの美しさ、それがうまくかみ合って面白くなっているし、それがこの映画を名作にもしている理由である。
 ジョイは当時19歳ということもあり、まだまだ幼さもあるんだけど、風に髪をなびかせて現れる姿はとにかく妖艶。すでに30歳だったレスリーが彼女より年下に見えるのも不思議だけど、やっぱり小倩は彼女以外にはありえない。ヌードも背中だけならオッケイ(もしかして吹替なのかもしれないけど)みたいだし、脱がなくてもエロティシズムを醸し出していたんだから、やっぱり貴重な存在だったのね。
 レスリーはねー、とにかくカワイイっすねー(笑)。反則なくらいかわいいよ。特に戦うわけじゃなく、戦いは基本的に小倩やイン道士に任せて、脇でバタバタしているのがおかしい。日本じゃこういう主役は基本的にありえないし、それだからこそかわいいのかね。

 あと、この頃はまだSFXだった特撮技術も、今見ればローテク感覚だけど、それがまたいい味出してる。昔はこーゆーのでも充分怖かったもんね。もちろん、この映画もホラーだから、ゾンビやら不気味な怪物やらがガンガン出てくるんだけど、もう大人になっちゃったから全然怖くない。むしろ笑っちゃう。明るい部屋の小さなテレビで見たら安心感もあるものね。
 寺にこもるレスリーを、床下のゾンビ(みたいなヤツ)が襲おうとする場面なんかホントにおかしいよ。ノリはほとんど「うしろだ、志村!(by全員集合)」だもの。こんな楽しさもまさに、黄金期の香港映画そのものなんだよね。

 というわけで、そのうち書くつもりのチャイゴー2の感想に続く。

原題:倩女幽魂
製作:ツイ・ハーク 監督&アクション指導:チン・シウトン
出演:レスリー・チャン ジョイ・ウォン ウー・マ ラウ・シウミン

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ブタもおだてりゃ吹替版、ブー♪

 説明しよう!
 今回は、『レッドクリフ』日本語吹替版で周瑜の声を吹き替えている山ちゃんに敬意を表し、現在彼が最大5役をこなして大活躍しているこのアニメ番組の名台詞にちなんだタイトルなのである!

 …すみません、ほんとーにすみません、前振りからしょーもなくて。

 香港で観たときは、非北京語ネイティブ(つまりトニー&獅童)だけ吹き替えかと思ったし、AERAの金城くんインタビューで判断した限り、台湾上映時は彼本人の声だったみたいだけど、いろんな情報から判断したところによると、現在日本で上映されているヴァージョンはほぼ全員が吹き替えになっているようなので、この大陸で上映された版がすなわち国際版と判断した方がいいということなのだろうか?
 本人の声にこだわりを持って観るのが我々中華電影迷のポリシーみたいなもの(って決めつけるなよ)ではあるけど、全員吹き替えなら字幕で観るメリットってなんなんだ?さらに、今回の字幕はせっかく鈴木真理子さんが翻訳したのに某なっ〇が字幕担当なので省略も多く、確かに説明不足の感も否めない。残念なことだけど、いかにこの頃の合作系中華電影が大陸基準で作られているかがよくわかるってことだ。これもまたグローバリズム?

 何のかの言いつつこれで4回目の鑑賞になっちゃっているので、基本的に嫌いなエイベに儲けさせているのが辛いんだが、早く観に行かないと打ち切られそうな雰囲気もしたので、先週末に日本語吹替版を観に行った次第。…よく考えれば『少林サッカー』も『英雄』も『カンフーハッスル』も字幕版と吹替版を両方観ていたんだが、この頃は『イニD』『ミラクル7号』『カンフーダンク!』と吹替版オンリー上映が続いたので、字幕版への渇望から吹替版憎し(炎)モードになってしまっていただけである。
 成龍作品以外、これまでの中華電影の吹替に満足したことがないので、実は今回もあまり期待していなかった。むしろ、星仔がすっかり当たり役になった山ちゃんが、『ハードボイルド』のTV放映以来久々にトニーの吹き替えをやる(多分その時の放映を見逃している。ワタシがTVで観た時は松本保典さんが声をあてていた記憶があるので、おそらく2回目の放映を観ていたんだと思う)というので、山ちゃんのハマりっぷりを楽しむか、それ以外はメッタメタでもいいや、と半分投げやりな気分だった。

 吹替版が上映されていたのは、いつも行っているシネコンではなく、街の中心部にある東宝系の劇場。この劇場は土曜の20時以降、レイトショー割引があるので、それを狙って行った。しかし、せっかく1000円で観られるというのに、観客は10人もいなかったぞ。2週間前の金曜夜にシネコンで観たときは、満席ではなかったけど広い劇場がかなり埋まっていたぞ。やっぱり“映画は断然字幕で”という昔気質の映画ファンがまだまだ多いのかもしれないな、というより、夜遅く観に行ったから、吹替版の対象となる家族連れがいなかったってことも考えられるのだが。

 事前に「タレントの〇〇、『レッドクリフ』で声優初挑戦!」などというふざけた報道もなかったので、声優キャストは山ちゃんを始め、プロ中のプロが揃っているんだろうなと思ったのは言うまでもないのだが、その出来は予想以上だった。
 以下、吹替を担当した声優さん一覧。海外ドラマやTVの映画番組で吹替を担当している皆さんが勢揃いですよ。ワタシは海外ドラマをよく観るので名前を知っている声優さんも少なくないけど、名前は御存知なくても、この声はどこかで…という人ばかりじゃないかな。

 周瑜:山寺宏一
 孔明:東地宏樹
 曹操:磯部勉
 孫権:平田広明
 関羽:楠大典
 趙雲:佐久田修
 小喬:岡寛恵
 尚香:朴[王路]美
 甘興:中村獅童
 劉備:玄田哲章
 魯粛:大川透
 献帝:石田彰

吹替版の翻訳は鈴木さんではなく、香港映画の字幕も多く手がけている税田春介さん。監修は当然大東文化大の渡邉先生。
 もともと時代劇だから、演劇的な言い回しも違和感がないし、アンサンブルキャストだから、主人公が複数である『ER』などの感覚に近いものがある。ただ、それに慣れちゃっても、でっかいTVで洋画劇場をノーカットで観ている感覚に襲われてしまうのが玉の瑕(笑)。字幕では省略されたけど北京語ではしっかり言っている台詞もちゃんと訳してくれていたので、理解に苦しむことはなかった。
 ただ、呉に招かれた孔明を、周瑜や魯粛を始めとした高官の皆さんが「諸葛殿」と言っていたのがちょっと引っかかった。皆さん、確かに台詞でも「諸葛先生」とは言っていたけど、日本の三国志ものではどんなヴァージョンでも字の孔明で呼ばれているから、そっちでもよかったんじゃないかな。

 山ちゃんのトニーはかなり二枚目演技。
どーも山ちゃんというと、アニメの演技をあまり知らなくても、エディ・マーフィやクリス・タッカーのような暴走気味のお笑いキャラ吹替が強烈だし、二枚目なのにやってることは三枚目(しかも顔が笑っていないし)の星仔も見事にハマっていたので、笑っちゃわないかなーと多少心配はしていた。それはもちろん杞憂に終わり、うっかりうっとりしちゃいそうなくらい。それでも目の前に尚香が来るたび、「地球は危険だ、火星へ帰れ!」なんて言わないかなー、なんて思っちゃったけどー(笑)。個人的なベスト台詞は「チマキにされそう」でしょーか(爆)。
 これまでのトニーの声というと、『花様年華』や『英雄』の小杉十郎太さん、無間道三部作の山路和弘さんなどが挙げられるらしいけど、実際は『英雄』しか観たことがない。無間道シリーズはいつもテレ東で放映されるから、こっちでは絶対観られないもの。小杉さんも山路さんも、トニーの地の声からすれば異様に重たいし、山ちゃんの声も実際はトニーとは違う声質だけど、トニーの周瑜には軽さがあるので、山ちゃんで正解だと思ったよ。今後、《天下無双》や《行運超人》のようなトニーのおちゃらけ系が日本に入るのなら、是非吹き替えは山ちゃんでお願いしたいくらいです、って誉めすぎ?

 孔明は東地宏樹さん。ウィル・スミスや『無極』のドンゴン、最近はスーパーマンなどのヒーローキャラがハマリ役のよう(先々週の『スーパーマン リターンズ』観ちゃったもんで)。ただ、この声もまた金城くんとは合わない。これまた先日観た『十面埋伏』では、宮内敦士さんという方が声をあてていたけど、むしろそちらの方が金城くんの声に合わせようとしていた気がする。孔明は知的なキャラだから、若者っぽさより重さを出そうとしたのかもしれないけどね…。
 曹操は磯部さんでしたか。無間道だけではなく、イニDでも秋生さんの声でしたね。ベテランなので、聞いてて安心。同じく聞いてて安心だったのが、玄田さんの劉備。シュワルツェネッガーやスタローンの声の人であり、アニメ&映画の『トランスフォーマー』の司令官役。そうか、司令官キャラか。
 張震の孫権をあてた平田広明さんは、『ER』のカーターくんやジャック・スパロウでお馴染、と思ったら、彼もまた『トリック大作戦』で星仔の声をあててました。さらにウーさんつながりでは、TV放映時の『フェイス/オフ』で、極悪野郎キャスターのメガネの弟ポラックスの声もやってましたよ。
 個人的に好みだったのは、佐久田修さんがあてた趙雲。わーい好青年声だ~。そーいえばこの方も、ポラックスの声をやっていた記憶がある…(細かいこと覚えているな>自分)。
 女性陣は無難ではないでしょうか(こらこら)。ヴィッキーの声、今回は魏涼子さん(『英雄』のツーイーの声。あとなぜか星仔映画のヒロイン役が続いている)じゃなくて、『エンター・ザ・フェニックス』でカレンの声をやっていた朴[王路]美さんかぁ。低い声質が似ているので、てっきり今回も魏さんだと思ってたんだけどな。

 blogめぐりをしてみると、このキャストは結構好評らしい。中華電影系ではない一般的な金城くんファンの方や、アニメ&吹替ドラマ好きの方が多くご覧になっているみたいだけど、バリバリの中華電影迷が観ても違和感はないと思いますよ。
 とりあえず、トニー&ウーさん迷の義務として、part2も字幕版と吹替版を両方観ます(爆)。

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プーアル千日紅を飲んで思う、食の安全とかいろいろ。

 昨日、『赤壁』日本語吹替版を観てきたんだけど、あまりにこのネタばかりなのもアレなので、感想は明日以降にでも。

 すっかり寒くなったので、仕事にはタンブラーとお茶が欠かせない。
 先月の始めからずっと飲んでいたしゃおしゃんの雲南青プーアル茶が1ヵ月でなくなり、買い置きしていた黒プーアル茶と千年古茶のどっちを次に飲もうかと思っていたときに、行きつけの茶芸カフェのサービスでもらったプーアル茶と千日紅のブレンドがあるのを思い出し、量も少ないのでそれを先に飲むことにした。
 このカフェの黒プーアル茶は散茶なので、当然茶葉は大きい。千日紅も茉莉花茶とブレンドして飲む時のように一つだけじゃなく、たくさん入っていたので、お茶パックに入れず、スタバのタンブラーに茶葉と花をそのまま入れて飲んでいる。千日紅はハイビスカスに似た味があって(ビタミンCが豊富らしい)、最初飲んだ時はやや違和感があったけど、飲みなれるとプーアルとメイクイ茶のブレンドのような味になる。花茶のブレンドをたまに飲むのも悪くない。

  ところで、カフェでこのお茶をもらった時、店員さんに「今月いっぱいで中国茶の取扱いを辞めるんです」と言われた。…ああ、ついに来るべき時が来たか。
 もともとは中国茶専門店で、蝦餃やチャーシューまんなどを扱っていたのだけど、今年初めの農薬ギョーザ事件の後、店のメニューから点心メニューが一掃されてしまった。その代わり、フードメニューは国内産材料を使ったピラフや美肌系スイーツが増え、茶器の並んだ飾り棚には某天然水やらコスメやらが増えてきて、ずいぶん雰囲気が変わってきた。そのころから、もしかしたらここは中国茶をやめるかも、と思っていたのだ。その時が来た、ということか。

 しかし、この1年で、「中国産」食品の評判の墜ちっぷりはすごい。
中国産だからというだけですべて悪役にされてしまうのはなんだか気の毒、と思うのは、ワタシが中華趣味だから、そう言っているわけではない。このことで、改めて風評被害のすごさを実感した。それだけ日本が食品を輸入に頼っていたということもよくわかる。日本の自給率の低さはホントに問題だけど、自給率を上げろというのもすぐ解決できるわけじゃないのがもどかしい。
 逆に中国では、人民が魚を食べるようになったので、魚市場もすごいことになっているとも聞くし、中国茶も需要が増えてこっちも大変だと聞く。雲南プーアルや千年古茶もこれまで飲んできたクオリティのものがもう生み出せないと聞いたときは驚いた。20世紀後半の50年間で日本人の食生活も急激に変わったというけど、中国人の食生活も同じような変化を遂げるんだろうか。

 それでも、やっぱり中国茶はやめられない。それは決して健康のためや痩せるために飲んでいるんじゃなくて、いいお茶は日頃の生活に潤いを与えてくれるから飲んでいるのだもの。茶葉だってお湯を差せば何杯でも飲めるから、コストだって思ったほど高くかからないしね。
 環保(エコ)にも配慮できる飲み物でもあるから、中国茶専門店でもこんなマイボトルを作ったり輸入して売っているしね。

水筒 エコで便利な茶漉し付き水筒 華泰茶荘.

 華泰茶荘さんのこれもなかなかのアイディアだと思ったけど、タンブラーも水筒も十分なくらいあるので、買わなくてもまだまだ大丈夫かな。

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日本演劇界一の三国志マニア(多分)、『赤壁』を語る。

 すみません、また赤壁ネタで。

 最近は映画監督や俳優など、多方面に活躍されている脚本家・演出家の三谷幸喜さんは、実は三国志マニアでもある。
 三国志について語らせたら、多分日本演劇界一かもしれない。
 いや、ほかにいるかもしれないけど。

 そんな彼はJ-WAVEで清水ミチコさんと一緒に「Making Sense」(インターネットラジオbrandnew-Jでも聞けます♪)というレギュラー番組を持っていて、当然そこでも時々三国志について熱く語るんだけど、そんな彼に対して、ミッちゃんが非常に冷たい反応をするので(つまり全く関心がない)、いつも笑ってしまう。

 そんな調子だから、三谷さんは当然『赤壁』を観られるんだろうなー、でも忙しそうだからいつ観て話してくれるのだろうか?と思っていたんだけど、昨日の放送で、やっと話題に挙げてくれましたよ。
 しかも褒めてましたよ。当然熱烈に語ってましたよ。それに対してミッちゃんは相変わらずの冷たさで、やっぱり笑っちゃいましたよ。
 サイトで出だしの2分ほど視聴できますので(08.11.14放映分です)、気になる方はどーぞ。

 さらに彼は周瑜がお好きなのね、でも以前、横山光輝氏の『三国志』文庫版に寄せた解説では、非常にマイナーな登場人物をお気に入りに挙げていたような…なんて思ったけど、まぁいいや。

 ところで、三谷さんは件の映画を字幕で観たのだろうか、それとも吹き替え?トニー、もとい周瑜の声は周知の通り山ちゃんで、その山ちゃんは三谷作品の常連俳優でもあるから、もしかしたら吹き替え版を観ている可能性があるなー。

 おそらくpart2も観るのでしょうし、当分ラジオで熱烈に語ってくれそうな感じです。で、その度にミッちゃんは冷たくあしらうに違いないです、はい(笑)。

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決まりましたか、アンディ趙雲日本上陸。

 そろそろ『赤壁』ネタも一息つきたいな、と思ってお茶ネタやらチャイゴー感想やらを書きかけていたんだけど、先の記事でもネタにしたeiga.comでこの記事を見つけてビックリーw(゚o゚)w。

「レッドクリフ」だけじゃない!もうひとつの「三国志」映画が公開 : 映画ニュース - 映画のことならeiga.com.

「三国志演義」の中でも最大の戦いといわれる“赤壁の戦い”をジョン・ウー監督が2部作で映画化した「レッドクリフ」の前編「レッドクリフ Part I」が今月1日から日本で公開され、早くも興収18億5000万円(11月10日現在)という大ヒットを記録しているが、そんな中、もう1本の「三国志」映画の公開が決定した。こちらのタイトルはそのものズバリ「三国志」。

 …あれ、『三国志 龍の復活』じゃないの?
これ、夏の香港旅行でVCDを買っていて、当然まだ観ていないんだけど、香港・中国に韓国が製作に加わっているのね。そんなわけで上記タイトルでぐぐっちゃうとトップに来るのが朝鮮日報のコレだったりするんだけど、ついでにレコチャイのこれもリンクしておこう。

 キネ旬11月上旬号で、すでに日本公開が決定とあったからやることは予想していたけど、そうか、《投名状》より先にやるのか。金城くん人気に乗じて、《投名状》の方を先に観たかったな、というのはあくまでも個人的意見であり、意見には個人差があります。

 しかし、アンディ版三国志には、いろいろ言いたいことや不安がある。
 まず、この兜…ありなのか?
 「なんでアンディとサモハンは帽子かぶっているんだろ?」と思ったよ、マジで。

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 そして、監督はダニエル・リー。言わずと知れた『星月童話』、そして『スターランナー』のあの人。
 …う、苦手だ、この監督。アクションは心配してないけど、ラブシーンがイマイチなんだよなー。
 ところでヒロインはマギーQなんだけど、最近ハリウッド方面で名前見ますねー。『燃えよ!ピンポン』(参考としてリンク)のそれってどーよ?的なヒロインをやったかと思えば、最近公開されたこの映画にも出演しているみたいで。でもハリウッドに行きっぱなしというわけじゃなく、ジョー&田壮壮の新作《狼災記》のヒロインにも選ばれたみたいだから、あっちとこっちを行ったり来たりなのか。

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ああそうですか、トニーったら○○に似てますか。

 祝『赤壁』2週連続観客動員数第一位。
 …と書きつつ、実はテンション低いです。
 だから上のフレーズも棒読みで読んでいただければ幸い。
 私事で申し訳ないけど、本業がかなり忙しいのでネタがないんです。

 さて、映画関連サイトでも話題になっているけど、eiga.comでこんなリアルタイム投票をやってます。もうチェックされた方も多いかな。
 しかし、この投票のQ3の選択肢…やや失笑気味の苦笑。
 確かに過去、「トニーは○○に似ている」というフレーズはあちこちで聞いてきたけど(注:○○にはいろんな男優さんの名前が入ります。これまでは役○さんとか○林○さんとか○島さんとか○○人さんの名前を聞いたことがあります)、こう言われちゃったら、女装と金髪のヅラは似合うのかとか、そもそもデカくないし腕毛はそんなにないよなとか、ペ○リナ○トで踊りまくるとかありえないよな、なんて思っちゃうじゃないか。

 忙しいとか言いつつ週末にしっかり2回観てきたんだけど、そろそろ日本語吹替版も観ようかと検討中。金城くんは残念ながら本人の声じゃないけど(声優さんの声は正直違和感あり、と先日『十面埋伏』をTVで観て思った)、トニーの吹替が星仔でお馴染山ちゃんというのに興味を持ったもんで。エディ・マーフィからおだてブタまでこなし、さらには俳優としても大活躍(こっちの方で認識してます)だけど、…当然二枚目(ブラピとか)路線なんだよね、山ちゃん?

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言えない秘密(2007/台湾)

 台北で生まれたジェイが思春期を送っていた淡水は、ワタシにとってもまた思い出の地である。台北からバスで1時間ほど北に行ったところにある淡水河口にあるこの街は、日本統治以前にスペインが統治したころの歴史的建造物が残っており、“東洋のヴェネチア”と呼ばれている…なんていうウソっぱちなガイドブック的紹介はおいといて、私的バリバリで書いてしまえば、この淡水はワタシが生まれて初めて住んだ海外の街なのである。
 なにせ留学していたのもかなーり前(四捨五入したら20年前だよ、おい!)なので、数年前に久々に行ったらかなり変わっていたのだけど、数年前の台湾旅行で久々に行ってみて、川岸に立って河口を見ると、天気のいい日に蝦巻とラムネを買ってそこでボーっとしていた初秋の土曜の午後を思い出したのであった。ああ、あのころに戻りたいなぁ…、と思ってももう戻ってこない。
 ジェイの初監督作品『言えない秘密』を見た時、やっぱり台湾留学の時を思い出してしまったのはいうまでもない。それもあって、観た後に妙な切なさがあったのかもしれない。

 1999年秋、淡水。父親(秋生さん)が教師を務める淡江芸術学院に転校してきた葉湘倫(ジェイ)は、もうすぐ取り壊されるという演奏室から聞こえてくるピアノの音に心を奪われた。それを弾いていた路小雨(ルンメイ)と知り合った彼は、たちまち恋に落ちた。聞いたことのないこの曲の題名を彼女に尋ねると、「誰にも言えない秘密よ」と教えてくれない。
 湘倫は、学院で一番のピアニスト、“ピアノ王子”こと宇豪(宇豪)とのピアノバトルに挑戦する。見事勝った彼は宇豪から楽譜を譲り受ける。それは、サン・サーンスの『白鳥』で、小雨が欲しがっていたものだった。
 小雨が喘息持ちだったことを知った湘倫は、父親の助言に従って、彼女が休むたびにリンゴを持って行った。リンゴが15個たまったある日、やっと出席した小雨と湘倫は夜に演奏室で待ち合わせする約束をした。しかしその夜、やってきたのは湘倫に思いを寄せていたチンイー(アリス・ツォン)だった。その現場を小雨に目撃されて以来、小雨は湘倫の目の前から姿を消す。
 そして5カ月後の卒業式の日。音楽科の卒業生の代表として、湘倫は卒業式でサン・サーンスの『白鳥』を弾く。ホールの入口に小雨を見つけた彼は、演奏を放り投げて彼女を追いかける。やっと彼女を捕まえた湘倫だったが、父が愕然とした顔をして自分たちを見つめていたのに気づく…。

 旧館の外型となった紅毛城、湘倫と小雨がデートする淡水河のほとり、昔と全く変わらない淡水の老街、とにかくみんな懐かしい。おまけにルンメイは『藍色夏恋』出演後、ワタシが半年間留学していた大学のフランス語学科に在学していたというし、まさにワタシが観なくてどうする、という作品(ごめん、オーバーすぎるね)。惜しむらくは、当時すでに大学生だったってこともあって、ジェイの出身校である淡江高中を見にいったことがないこと。でもね、この高中の制服はあの映画ほどオシャレじゃなかったよ。どっちかといえば、『恋恋風塵』の主人公たちが着ていた、味もそっけもない色(確かベージュかライトブルーだった記憶がある)のワイシャツを着ていたような…。スマン、なんせ前世紀の記憶なもんで(ってまたオーバーなことを)。
 こんな高校時代をジェイが過ごしていたのか、というのは別として、かつて高校生だったワタシたちはもちろん、現役の高校生にも共感してもらえる(実は鑑賞時、後ろの高校生が大泣きしながらこれを観ていた。一緒に来た子に「アタシこれ、すっごく観たかったの!」と言っていたのも聞いたぞ)青春映画だった。もっともテイストとしては『藍色』や話題の《海角七号》(観たい観たい観たい!)のようなストレートな新世代台湾青春映画、と見せかけながら、実は『時をかける少女』(ネタバレに近いので反転)ばりの変化球をクライマックスで投げるところがジェイらしいというか。
 ビル・コンの協力を得たこともあり、香港からは若き脚本家クリスティン・トーとナイスなコーディネイトで楽しませてくれるドーラ・ン、台湾の二大大御所リー・ピンビンに杜篤之(この人の名前、つい「もり・あつゆき」と日本語で読みたくなる)と豪華スタッフを従えながらも、香港や大陸(やもちろん日本)との合作ではなく台湾で作り上げたというのは一種ののこだわりなのだろう。中華圏、いやアジアのスターでありながらも、やはり地盤は台湾にありたい、という彼の気持ちが見える、なんて考えてしまうのはちょっと深読みしすぎかな。

 先に挙げたドーラさんがコーディネイトした「淡江芸術学院」の制服がよく似合うジェイ。もうすぐ30歳だっつーのに、この似合いっぷりは反則に近いぞ。いつもながらのシャイなキャラクター&親孝行キャラだけど、結局アタシ(もちろんそれ以外の人もね)が彼に求めるのはそーゆーキャラなので没問題。
 それにもまして可愛らしかったのう、ルンメイちゃんは(爆)。もうおねーさん、彼女にココロつかまれちゃいましたよ。さすがパンフレットで我らが野崎先生が大絶賛していただけあるよ。ああ、『時の流れの中で』と『遠い道のり』が観たいよ。でも台湾映画の特集上映はとーほぐの田舎まで来ないんだよね。
 もちろん、これが映画デビュー作というアリス小姐もかわうい。香港映画にも出て順調にキャリアを重ねているようで、どこかで見かけたらぜひ手を振ってあげたい。
 さらにお素敵だったのは再びジェイとコンビを組んだ秋生父さん!『陽もまた昇る』の♪ブンガワン~ソロ~にちょっとやられ気味だったので、ここでも歌ってくれるのよね、と思ってたら、歌やギターはもちろん、ダンスまで踊ってくれるじゃんか!なんて大サービスしてくれるんだ秋生さん、落ちたらいったいどうするんだ自分!…でもこの人は15年前に人肉饅頭作(以下略)、というフレーズがよぎって正気に戻る。ってそんなことで覚めるなよ。
 あとはいつもながらの南拳メンバー。ピアノ王子の宇豪はもちろん、悪ガキの弾頭ともども適材適所の演技が楽しかったねー。はて、“不機嫌な要潤”ことイケメンギタリスト張傑はいずこ?と思いきや、細ぶち眼鏡をかけた地味ーなCDショップのオーナーで笑った。でも要潤本人もあーゆー役似合いそう。Laraちゃんが出てなかったのはわかる気がするけど、もしかして挿入歌を歌ってなかった?エンドクレジットで確認できなかったな。

 この後はネタバレ感想になるので、キャストデータの後に書きます。 

原題(英題):不能説的・秘密(secret)
監督&原作&音楽&出演:ジェイ・チョウ 製作:ビル・コン 脚本:クリスティン・トー 撮影:リー・ピンビン 衣装:ドーラ・ン 音楽:テルザック・ヤンパン 録音:トゥー・ドゥーチー
出演:グイ・ルンメイ アンソニー・ウォン アリス・ツォン ソン・ダントウ ジャン・ユーハオ チャン・チェ ホアン・ジュンラン

ここから先はネタバレです↓ 

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梁朝偉&呉宇森&張震対パックンもえもえ

 今夜の英語でしゃべらナイトにはトニーとウーさんと張震の3人が登場。直前で気づいて観た次第。この番組にて、トニーは4年前に「英語は幼稚園で学んだ」というナイスな名言を残していたっけねー。
 珍しい張震の英語、ウーさんが淡々と語る夫婦愛など、なかなか面白い話が聞けたし、3人とも英語に関しては非ネイティブということもあって、アーカイブのインタビュー採録も英語だけでも意味が取りやすくていい。
 しかしもえもえよ、先にトニーに「最近結婚されたと聞きましたが…」と聞いておきながら、どーして「好みの女性のタイプは?」とか聞けるんだ?キミ考えて聞いてないだろ(暴言スマン)。

 あと、AERAのトニー&金城くんインタビューも書店でチェック。これは後ほど感想を別記事で。しかし、先日の来日でトニーもウーさんもいろんな媒体の取材を受けたらしいけど、まさか胸にメロンをそれぞれ二つずつつけた職業不明の自称姉妹とも対談したーってのは、必然性あるのか?あの姉妹が三国志に興味あるとはとても思えんぞ。とりあえずあのメロンについてのコメントを聞いてみたい、って何書いとるんじゃオレ。

 ところで、テレビ局邦画じゃないのに異常に宣伝しまくっていることについて、某夕刊紙にこういう余計な心配されております。それこそ余計なお世話だと言いたいけど、結局は大量に宣伝しないとヒットしないっていうことよね…。

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今年もFILMeX行きますよ

赤壁旋風にあおられている皆様こんにちは。お近くの劇場のご様子はいかがでせう?

さて、今朝は東京フィルメックスの前売発売日。チケぴの初日もこれだけということで、えらい空いてました。
実は『文雀』のチケはプレリザで取れていたのですが、今年は後半3連休に地元の香港好きの友人と上京することになり、一緒に観ようということで、プレリザで取れなかった残りのチケを店頭で取った次第。
そんなわけで、今年は友人とフィルメックスに参加いたします。他の皆さんはいかがだったでしょうか。

あ、ジャンユー&秋生さんが今きてるんだっけ。早いなぁ、『放・逐(エグザイル)』からもう1年か…。

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『レッドクリフ』は三国志です。そして2部作です。

 「レッドクリフ」で検索してて、何かの間違いでここまでいらっしゃった皆さんこんにちは。
 題名に書いたとおりですので、途中で終わっても腹を立てないでください。たった半年待てばいいのですから。

 さて、8月に香港で観て以来、2ヵ月半ぶりの鑑賞。
 さすがに初日だけあって、混んでいるわー(当たり前じゃ)。若いカップルもいれば、どーみてもゲーム世代の男子二人連れもいる。しかし、今時の若者女子は三国志なんか知らないんじゃないか、と思う今時じゃない女子がここにいる。
 冒頭に舞台説明があって親切だったけど、ちと長いように感じた。でも、こうしないと理解できないか。劇中も人物名字幕がチョコチョコ出てきていたけど、そりゃ人物が多すぎてわかりにくいだろうからね。

 日本語字幕版を見ての印象は香港で観た時とほとんど変わらなかったのだが、あの時書かなかったのは、もーちょっと短くできるだろう、ってことだ。とくに周瑜と小喬のラブラブシーン(含むベッドシーン)。確かに彼女はキーパーソンなんだろーが、ウーさんはベッドシーンが下手なんだから、いらなかったと思うぞ。あとは周瑜の手当てをしている場面の、トニーのおなじみのアレがかなり気になってしょうがなかった(それを言うな)。
 字幕になって印象が変わったのは、実は草々、じゃない曹操。中国語&英語字幕を頼りにしてみるとかなり狡猾なムードがあったんだけど、意外と人間くさいキャラなんだな(色ボケともいう)、なんて思った次第。もっともこのへんのキャラ設定、ハリウッド的勧善懲悪に慣れてしまうと、いまいち物足りなく思うんだろうけど。

 本編の後についていたpart2の予告。周瑜、何をいきなり踊るんだ?
 で、孔明は、雨乞いの儀式で踊らないのか?一応の闘いの顛末は知ってはいるけど、この映画ではいったいどうなるのか、あと半年わからないのか?はやいとこ知りたいぞ。また香港でみるか?

 しかし、香港でのpart2の公開って、やっぱり旧正月なのだろうか。と悩みつつ、また何か気付いたら別記事で書きます。

 あ、こーゆーの作ってみました。
 ココログの表示形式上、右側が切れてしまうのが惜しい。

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