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2008年8月

一度は香港でやってみたい、三食ずっと茶餐廳

一度は香港でやってみたい、三食ずっと茶餐廳
 …チープな野望でどーもすんまそん(笑)。

 今回は早餐でいろんなメニューに挑戦したものの、選択肢はいつも同じというのは以前も書いた。こんなメニューの朝食だった。

 2日目 ハムエッグとパイナップルパン&ミルクティー
 3日目 ハムエッグをトッピングしたマカロニスープ&レモンティー
 4日目 ベーコンエッグ&サラダ&トースト&レモンティー
 5日目 ハムエッグと野菜をトッピングしたインスタントラーメン&ミルクティー

 ハムエッグやベーコンエッグばっかりだったのは別として、とりあえず早餐の定番を何とか食べようと試みた結果こうなった次第。今度は西多士にも挑戦しよう。

 ちなみに写真は、3日目のメニューを多少アレンジして再現した、今朝のブランチ。青菜はオリーブオイルで軽くいためたバジルです。

 今回自分でもよかったと思ったのは、以前より茶餐廳を利用できるようになったので、だいぶお金を使わずに済んだこと。朝は毎日、昼に2回利用できた。
 特に4日目の昼は助かったー。日本では昼の時間を過ぎたらランチ系がなくなるので、遅い昼飯を食べるのに難儀するんだけど、榮華で河粉が食べられたのはよかった。ワタシの他にはこの雨で仕事休みしてますって様子のオッちゃんばっかで、それもまたいい味出していた(こらこら)。
 ところで榮華と同じ通りか、あるいは別の道だったかで気になった茶餐廳があった。その名も「澳門餐廳」。…もしかしてマカオ料理を出してくれる餐廳?もしかしてマカオでの無念をリベンジできる?(参考としてこれ)と思ったものの、結局行けずじまい…マカオ料理に嫌われているのかワタシ?(それは気のせいだ)あの店、次に行くまでなくなっていなけりゃいいのに。
 
 そうだ、あと、茶餐廳で食べていないメニューが一つ。それはカレーである。
カレーはかつて台湾の茶餐廳でも定番メニューだったのだが、暮らしていた当時はどーも日本的でないところが気になったので、中華圏のカレーが妙に信用できなかった。でも、もらってきた味皇のメニューには「日式[ロ加]哩飯」の名前があるし、茶餐廳のカレーはわりと信用できると聞いたから、やっぱり食べればよかったかなと後悔したのであった。
 てなわけで次回の野望は「茶餐廳でカレーを食べる」も追加。
 …ホント、安い野望だな。 

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陳意齋のお茶菓子

陳意齋のお茶菓子

映画話も一息ついたので(《赤壁》のもろもろ話は日本公開時まで置いとく)、映画の次に好きな香港の食べもの話(笑)を。

 10回以上香港へ通っていても、有名店(ただし糖朝や陸羽は別)には全く入らず、自分の野性の勘(といっても役に立たないのは充分承知の助である)で行き当たりばったりに店に入るということが多いワタシである。日本で発行されたガイドブックもろくに読まないし、食べ物やお菓子のお土産もパークンやウェルカムやシティスーパーで安い値段のものを買って済ませていた。メイドインホンコンのお菓子なら、やっぱりあたり前田のソーダクラッカーに尽きるべぇ~(笑。しかもなぜかドクロベエの口調)っていうのが昨年始めまでの認識だった。

 でも、前回の訪問で零食皇后様に上環の「陳意斎」を紹介してもらい、今回、ここのお菓子を買ってくるように頼まれたことから、ワタシもまたここのレトロなお菓子にハマッてしまったのである。10年近く香港に通っていて、なんで今までここを知らなかったのかなー?
 だから、彼女へのお土産はもちろんのこと、親戚縁者や地元の友人たちに向けての食べ物系のお土産は、ここで全て調達してしまった。

  写真のお菓子はココナッツエッグロールとサンザシ餅。
エッグロールといえば、香港&マカオ土産の定番。あ、香港はシュリンプロールも有名か。『傷城』でマカオに行ってきた建邦が正熙に土産だと言ってエッグロールの箱を差し出す場面が記憶に新しいけど、大型の葉巻みたいなマカオのそれと違って、陳意斎のは平べったいサイズ。6個袋入り10元と贈答用缶入り(確か40~60元)の2種類あったんだけど、荷物になるのを嫌って10元のを3パック買ったら、ちゃんと形をとどめて日本にたどり着いたものはなかった…。サクサクして崩れやすいお菓子だから、袋入りをキャリーケースに詰めて帰るとどーしてもひとつは粉々になってしまうんだよなー。 
 自分用に1パック買って、しばらくお茶菓子にしていたのだが、ココナツパウダーと白ゴマをまぶした味とロール生地のサクサク感が美味。ついついハマッて完食しそうだったけど、その欲望を抑えて毎日ちみちみと食べていた。
 もうひとつ、ついついハマッてドカ食いしてしまうのが、中国茶館のお茶請けでも御馴染のサンザシ餅。これは前回、中国語教室のお土産にしたんだけど、「おー、懐かしいねー」と先生がハマッて授業中にモキュモキュと食べていたのが印象的だったので、今回も先生に買っていこー、と再び購入。先生ふたたび大喜びで、「これおいしいのに、なんで日本にはないんでしょうね?」と一言。「それは、日本だとサンザシもナツメも実を見て楽しむっていう意義があるので、加工して食べるって発想がなかったからじゃないですか?」などと推測で答えてみたワタシ。
 これまた自分のために一袋(40枚一組12元)買ったのだが、10枚ごとの個包装をむいて食べだすとこれまた止まらない(笑)。いかん、駄菓子食いは卒業したんじゃなかったのか自分!と自らにつっこむも、すでに10枚完食して、次の個包装に手がかかった始末。

 こんな感じで、駄菓子食い魂に思わず火がついてしまう陳意斎のお菓子である。このへんのローカルお菓子なら、テイストは違うけど、昔から買っている皇后餅店のオリジナルヌガー(銅鑼湾まで行かずとも、チムのパークホテル1階に店舗があった。ブルーベリー味が新発売)やハニーケーキやクッキーもお気に入り。皇后餅店ではパイナップルパンも売っていたけど、どうもこれは茶餐廳で食べるものというイメージが強いせいか、テイクアウトしても量が多いからなかなか食べられなかったりするんだよねぇ。
 あーそっかぁ、5日目の帰りに皇后餅店でパイナップルパンを買って、空港かそのへんのベンチで食べて空腹を満たせばよかったのか、なんてこれを書いて唐突に思いついたんだが、それは後の祭り。
 そんなパイナップルパンを懐かしみつつ、次は茶餐廳のことを書きます(予定)。

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トゥヤーの結婚(2006/中国)

 もう一本、忘れないうちに地元で観た映画の感想を。

 昨年、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した映画『トゥヤーの結婚』がこちらでもやっと公開。
最近、中国映画というとキンキラキン《赤壁》のような超大作か、ルオマちゃん『白い馬の季節』のような少数民族映画のどっちかしかきていないのは気のせいか。こっちにゃまだ来ていないけど、張静初の『雲南の花嫁』も少数民族ものだし。もしかして対外的国策?という変な下衆の勘繰りはとりあえずおいておこう。

 内モンゴル自治区西部の草原。ラクダに乗って羊を放牧するトゥヤー(余男)には、井戸掘りの事故で片脚が不自由になった夫バータル(バータル)と、ザヤとポロという二人の子供がいた。羊の放牧をしている時、トゥヤーは隣人のセンゲー(センゲー)がバイクから落ちて気を失っているのを発見したので、家に連れ帰って看病する。彼は仕事に失敗してはいつも嫁に逃げられている負け犬で、彼女もそのふがいなさにあきれているのだが、どういうわけかザヤと仲がよく、何かにつけトゥヤーの目の前に現れる。
 ある日、事故ってわら積みの軽トラに閉じ込められたセンゲーを助けようとしたトゥヤーは腰を痛めて入院してしまう。バータルの代わりに一家を支えているトゥヤーの身を心配する義姉は、彼女に離婚を勧めて弟を引き取るという。離婚は成立したものの、義姉の事情をよく知っているトゥヤーはバータルと別居はせず、彼のこともまとめて面倒を見てくれる男性となら再婚すると宣言する。
 トゥヤーのもとには次々と見合い相手がやってくるが、双方の条件が合わずに次々とご破算になる。そんな時、彼女は放牧中に中学の時の同級生ボロル(パン・ホンシアン)と再会する。石油成金で羽振りのいいポロルはトゥヤーの家に招かれるが、実は求婚しに来たことを明かす。バータルのことも引き受けるというが、草原より遠く離れた都会の介護施設に彼を預けてしまう。バータルと離れて不安になるトゥヤー。その夜、また妻に逃げられてバータルの元に身を寄せていたセンゲーから、バータルが自殺を図ったとの連絡があった。
 このことから、草原を離れず、バータルと共にいることをトゥヤーは固く誓った。しかし、暮らし向きは全く変わらず、今日もまた遠く離れた水場にラクダと共に水を汲みに行く。そんなトゥヤーのために、センゲーは家の近くに井戸を掘ってやることにした。かつてバータルが事故に遭ったことと、センゲーの余計なお節介を嫌うトゥヤーはいい顔をしなかったが、センゲーが命がけで井戸を掘るのはトゥヤーに結婚を申し込むためだった…。

 面白かった。だけど、この面白さを簡潔に説明するのは難しい。
 泣ける面白さではないし、かといって笑える面白さでもない。再婚できて幸せになりました、おしまいってわけじゃないし、結婚しても苦労が続くんだそーと脅されるような意地悪さもない。なんつーか、これは多くの映画の展開によくある、幸せや不幸なんていうものさしで計ることが愚かしく思えるくらい、人生と生活を積み重ねていく話だと読みとり、それが面白いと感じたのである。

 映画に描かれる人間の人生は、観客にとっては基本的に他人事。例えば若い女子が昔から潜在的に抱いている恋への欲望を婉曲して描いた有料TVドラマ映画や、使い古された物語の複数のパーツを組み合わせてきわどい展開も真綿にくるんだ中身カラッポなケータイ小説映画に登場するヒロインはワタシにとっちゃ完全に他人事だけど、それが若い女子の琴線に触れたら、熱烈な支持を受けることになる。それって思考停止だなぁと暴言を吐くと本筋からずれるのでやめとくけど、トゥヤーの生活も生き方も遠く離れた地での物語だから、乱暴に言ってしまえばこれもまた大いに他人事だ。
 だが、人によっては荒涼とした草原で働く彼女の姿に不幸や絶望を感じて凹むこともあるのだろう。ワタシはといえば、そんなことは一切感じなかった。むしろ、思わぬ場面で感情が緩んで笑ってしまったくらいだ。よく考えれば深刻な話であるのに、どこかユーモアも感じてしまったのだ。
 それは、同じように生活に困窮するチベット族の家族を描いた『白い馬…』と比べても、描写がウェットにならなかったこと(監督は漢族だけど、母親がモンゴル族だとか。それが客観的になる要素か?)、ヒロインのトゥヤーに悲壮感が全くなく、彼女の働く姿の描写に今よりも幸せになるとか楽をするという単純さよりも、汗水流して働くことが当たり前という価値観を持って描かれていること、そんなトゥヤーに思いを寄せる男たちが彼女のたくましい姿に比べてどこか情けなく感じたという3つのことに、どこか面白みを感じてしまったからである。

 トゥヤーの望む幸せは、肢体不自由になっても愛しているバータルと、子供たちと一緒に暮らしていくことだ。それ以上のことは望んでいない。だから、再婚相手には自分の望みをわかってくれる人じゃなきゃイヤだ。センゲーは普段の暮らし振りをみりゃ負け犬だってよくわかるし、ボロルはバータルを見ないで彼女のことしか見ていない。
 ただ、彼女はバータルをずっと変わらず愛している。多分かなり年上の夫なのだろうけど、彼女はバータルがそばにいてくれれば、安心していられる。それがわかるような描写があるので、こちらも安心していられるし、寡黙なトゥヤーの気持ちを理解できたのだ。
 そんなトゥヤーが感情を露にするのは、結婚式の日。よりによってめでたい席にトラブル発生。そんな大騒ぎから逃れて、彼女は閉じこもって涙する。それは今後の生活の不安からくるものかもしれないが、それも一時的な涙なのかもしれない。いざ、新しい生活が始まれば、涙する暇もなくなるに違いないのだから。そう思うと、こちらもウェットな気分にはならなかった。

 トゥヤーが地に足のついた女性になったのは、余男小姐の好演あってこそ。真っ赤な顔に素っ気ない衣装で馬を駆る姿は、本当にモンゴル族女性に見える。彼女が演じたことで、生活感と生命感に溢れるトゥヤーのキャラクターにユーモアが加えられ、深刻にならずにすんだような気がする。張りのあるアルト声と黒目がちの大きな目が印象的で、エネルギッシュな役柄が似合いそうな女優さん。コン・リーやツーイーとは明らかにテイストが違う。「台湾シネマコレクション」で上映されているロビン・リー監督待望の新作『DNAがアイ・ラブ・ユー』や、ジャンユー主演の《双食記》にも出ているというので、これからもお目にかかる機会があるかもしれない。…えーっ、『スピードレーサー』にも出ていたの?

原題&英題:圖雅的婚事(Tuya's marriage)
監督&脚本:ワン・チュアンアン 脚本:ルー・ウェイ 撮影:ルッツ・ライテマイヤー
出演:ユー・ナン バータル センゲー パン・ホンシアン ザヤ

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カンフーダンク!(2008/台湾・香港・中国)

 ♪我不賣豆腐(豆腐)、豆腐(豆腐)、日本語吹替だけかよ功夫、功夫(功夫)、功夫(功夫)、主題歌だけでは満足しないよ豆腐!←ここは「周大侠(マスター・チョウ)」のサビのメロディで歌っていただきたい。

 香港旅行記はまだまだ続けるけど、早くアップしなけりゃ終わりそうなので、今日はお休み。
 休み明けに地元で『カンフーダンク!』を観た。ああ、やっぱり字幕で観たかったなぁ。東京での字幕版上映は2週目から増えたそうだけど、ここ東北の田舎はもとより、東北最大の都市仙台でも吹替版のみ上映なんだもの。なんでかなー。そんなにジェイって日本じゃ無名か?

 こういったけど、日本ではジェイって意外と誤解されているというか、アジアのスーパースターという認識をされていないような気がする。確かにイケメンじゃないし(こらこら)、スターっぽくないはにかみ屋さんだし、日本で彼が紹介されるときはいつも「台湾長者番付ナンバーワン」なんていう妙に拝金主義的な枕詞(中華系だから?)がつくし。
TVワイドショー&スポーツ紙系向け露出を手がける広告代理店(〇通?)が「全ての日本女子はイケメン好き」と考えているからかどうなのかは知らんが、いくらジェイがいわゆるイケメンじゃないからって、それゆえの実力のすごさを全く伝えずに、ご本人よりゲストの名前の方が主語に来るような取り上げ方っていったいどーよ?そうでなくても、このところのエンタメの扱いがまるで20年前に戻ってしまったかのように欧米≧日本>アジアになっていると感じるのに…。
 それに追い打ちをかけているのが吹替メインの上映。配給側はこの映画を本気でヒットさせようとか、ジェイの知名度を上げようなんてことは全然考えてないんだなぁ、やっぱり誤解されているんだなぁと思って失望した次第。確かにジェイは忙しいし、英語でも日本語でもなく北京語で歌うことから日本人のアンテナには全く引っかかってこないのかもしれないけど、宣伝の側ももうちょっと“アジアのカリスマ”に敬意を払って、その旨を取材側に意識させてあげようよ、と思ったのであった。
 …考えすぎかもしれないけどね。

 さて、本題。
 監督の朱延平。うわー久々にこの人の名前を聞いたよ、誰が呼んだか“台湾の王晶”!
日本の映画ファンにとって台湾映画といえば、ホウちゃん、ヤンちゃん、ミンリャンのいわゆる“台湾ニューウェーブ”の面々や、李安先生のような国際派が思いつくのに、彼らは一般的にはマイナー。だからといって台湾に娯楽映画がないわけではなく、かつては実はこいつ一人で全て娯楽映画を作ってるんじゃないかと思うほどの数をこなしていた監督だ。しかもほとんどの作品が徹底的に娯楽に徹していて、困ったことに(?)ある意味王晶以上にナンセンスで、ある種の香港映画より壮絶な展開を見せてくれる作品も少なくない。
 そんな評判の監督だから、「絶対なんかやらかすだろーな」と思っていたら、まー案の定か。

 天津郊外のバスケットコートに、男の赤ん坊が捨てられていた。彼を拾ったホームレス(ジャッキー・ウー)は、「功夫武楼」という武術学校の師父(エディ・コー)に赤ん坊を託す。武術家の方世玉にちなんで(?)方世杰と名づけられた彼は、師父と「四天王」と呼ばれる師匠たち(マンタ、梁家仁、ヤン・ニー、ホアン・ポー)に可愛がられ、カンフーを学びながらすくすくと育つ。しかし、師父は自分が体得した瞬間移動の術を世杰に伝えようとする前に、術のトラップにハマッて凍死してしまう。
 成長した世杰(ジェイ)は、ちょっと勘違い屋さんだけど、カンフーを愛する素直な好青年になっていた。が、師父に代わって就任した校長には疎まれ、いうことを聞かないと追い出されてしまった。
 公演で野宿しようとした世杰は、香港人の小男リー(とっつぁん)と出会う。彼の抜群のコントロール力にリーが目をつけたからだ。一攫千金を狙い「富豪化計画」を世杰に持ちかけたリーは、彼にバスケをするように進める。そして、バスケットの名門チームを持つ第一大学に、「生き別れの両親を探す天才バスケ少年」との触れ込みで売りこんだ。当のバスケチームは世杰が密かに思いを寄せていたリリー(阿Sa)がマネージャーを務めていたが、彼の兄でキャプテンのウェイ(ボーリン)はチームメイトの裏切りにあって以来酒びたりで使いものにならず、リリーが思いを寄せているシャオラン(バロン)は恋人の死とケガでボロボロになっていた。
 最初の試合こそロングシュートを決めるものの、勢いだけでバスケの基本もわからない世杰のプレイはハチャメチャ。ウェイとリリーは基本を学ぶよう示唆し、彼はやがてカンフーで学んだことを応用して超絶なダンクを決めるようになる。ウェイとシャオランは世杰を認め、復活を遂げた第一大学はトーナメントで快進撃を続ける。
 決勝戦の対戦相手は悪名高き火球隊。キャプテンのティエン(畊宏)はかつて第一大学に所属していたため、ウェイやシャオランの弱点をついて反則スレスレのプレイを繰り出す極悪プレイヤー。しかもこのチームのオーナーは、功夫武楼の校長と取引して世杰を追い出した張本人。
 火球隊の攻撃を受けてウェイやシャオランは傷つき、一人になった世杰は「四天王」の助けを借りながら攻めていくが、残り3秒で放ったロングシュートが予想もされない相手に妨害されてしまい、絶体絶命に…!

 いやぁ、かわいいですねージェイ。あのあか抜けない感ある坊ちゃんヘアは、実は李小龍へのオマージュだそうだけど、気づいた人は少なくないよね?そんなところから、ジェイが好きなジャンルで伸び伸びやっている楽しさを感じて、こっちもつられて楽しくなる。
 カンフーとバスケはジェイがこよなく愛するもの。迷であれば誰もが知っているこれを映画に盛り込まんでどーする?これはそんな企画ありきで作られたアイドル映画である。しかも、愛とリスペクトはジェイの側にはあるんだけど、製作側には感じられない。いや、それが悪いってわけじゃなくて、とにかく面白けりゃ何やってもいーじゃん、愛とリスペクトなんて小ざかしいこと言ってんじゃねーよって勢いで作ってしまっている。つまりジェイの愛とリスペクトと、香港からそうそうたるスタッフを招いて天津でロケを敢行し、かなりのバジェットで作られたのならそれを存分に生かさなきゃと目論んだ作り手の勢いが化学反応して出来上がり、アイドル映画として見事に成功している。

 でもね、ジェイにそんなに思い入れがなくて、ある程度ここ数年の大作コメディを観てきた人には、厳しく見られそうな欠点も多い。例えば世杰はおとぼけキャラでも、そのおとぼけさが観る人にどう受け取られるかが微妙だし、ウェイやシャオランのエピソードも登場が唐突なので中途半端に語られる消化不良。四天王の大活躍もよく考えればいくらピンチだからといっても「それかなり反則!」とツッコミたくなるし、残り3秒の危機を劇的に覆す荒業(といってもその伏線はしっかり張ってある)も、真面目な人なら「そりゃねーべー」ものである。

 それでも、「そりゃねーべー」で腹を立てては絶対いけない。そんな人は『少林サッカー』でも同じことを言っているはずだ。なによりもこれはそんなことも大いに許されるアイドル映画だし、ここは素直に大笑いすればいいんだから。確かにあの『少林ラクロス』もクライマックスは「そりゃねーべー」な展開だったけど、あれに不満だった人にはぜひこっちの「そりゃねーべー」展開に笑ってほしい。あの映画にはここまでのつき抜け感がなく、バカに徹さないスタッフの妙なこだわりを無理やりねじ込ませたことが失敗要因なんだから。

 そんなメガすげー展開を横にして、香港電影迷であるワタシの心をつかんで話さないのは、世杰とリーの泣かせる擬似親子関係。『イニD』では秋生さんと、『黄金甲』ではコン・リーとそれぞれ親子関係を演じてきたジェイだけど、金儲けの道具として利用される関係からお互いを認めて支えあい、実の父親以上に慕うまでになる展開に、『わすれな草』でニコが演じたスモーキーと、やはりとっつぁんが演じたヒョウの関係に似たものを感じたので、ベタではあるけど胸がキュンとした次第。まったく、ここでも親孝行者かよー、ジェイ(笑)!

 あと、特筆すべきは杉浦先輩こと畊宏(爆)。スクリーンでは久々のお目見え。ついでに結婚おめでとー♪ホントは親友なんだけど、イニDに続いてジェイの敵役(しかもアホ)、そして相変わらずいい筋肉がつきまくってる二の腕に胸筋を惜しげもなく晒してくれて、そのお約束っぷりに大笑いしましたよー。やーっぱ彼はこうじゃなくっちゃね。
 そうそう、エンドクレジットで気がついたんだけど、南拳の弾頭と不機嫌な要潤…もとい張傑もカメオ出演したらしい。で、どこに出てたかわかる?できればもう一回観て確認したいんだけど、こっちの上映はすでに昼間1日1回のみ上映に縮小されちゃったのよ…。

原題:功夫灌籃
監督:チュウ・イェンピン アクション監督:チン・シウトン 美術:ハイ・チョンマン 音楽:吉田清之&石川 光
出演:ジェイ・チョウ シャーリーン・チョイ エリック・ツァン チェン・ボーリン バロン・チェン ウィール・リュウ エディ・コー ン・マンタ リョン・ガーヤン ヤン・ニー ホアン・ポー ジャッキー・ウー ウォン・ヤッフェイ ケネス・ツァン

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《盗墓迷城3》(2008/アメリカ)

 ワタシは中華電影だけじゃなく、欧米ものも日本映画も平等に観るのだが、ハリウッドやTV局映画よりはインディーズ系の方が好きだ。だからといって偏食してちゃいけないし、ハリウッドでも興味を持ったものは観るけど、シリーズものを途中から観るのは苦手だ。そして、この原題“The Mummy”、邦題『ハムナプトラ』のシリーズは、第1作を見事に見逃したので、いままでスルーしていた。
 だけど、無謀にもこの最新作を香港で観ようと思ったのは、月曜の夜に観るつもりだった《一半海水、一半火焔》のチケットが取れなかったことと、リンチェイやミシェル姐を始め、秋生さんやイザベラちゃんなど、香港でおなじみの面々が大挙出演しているからである。日本で観るより香港の方がずっと安いし、香港人観客がどこに反応するか知りたいしね。そんなわけで月曜の夜、旺角まで足を運んだのだ。

 ところで、原題が“ミイラ”なのはいいとして、邦題のハムナプトラって何?
 …ほー、エジプト王家が眠る死者の都の名前かぁ。そこに生きたままミイラにされた大司教が閉じ込められて、数千年後にエジプトを訪れたヒロインのイヴリン(レイチェル・ワイズ)と冒険家のリック・オコネル(ブレンダン・フレイザー)が封印解いちゃって大司教のミイラが復活しちゃってさあ大変、っていうのが1作目か。ほんで結婚したリックとイヴリンが、数年後にまたエジプトに行って、復活しちゃったミイラに追われてまた大変、っていうのが2作目か。要するにミイラに追われてさあ大変、ってーのを三度繰り返したシリーズか。
 でも、今回の舞台は第2次大戦直後の中国。え、それじゃ“ハムナプトラ”じゃなくて“シャングリラ”にすべきじゃないの?

 前2作を観ていないから、文句をつける資格はないんだけど、ヒロインの交替(レイチェルからマリア・ベロ)ってどーよ。あと、20歳の息子(ルーク・フォード)がいるにしてはリックがあまりにも若すぎて貫禄なくてうっかりくんなのも…。
 そして何よりもつっこみたいのは、リンチェイ演じる皇帝が、具体名は出されていないけど、やってることからどー考えても秦の始皇帝にしか思えないこと。『英雄』で秦王の命を狙う刺客を演じてから6年、なんでよりによって始皇帝…(苦笑)。あと、秋生さん演じる楊将軍ね。軍隊を率いているので共産党軍と国民党軍のどっちだろう、大陸に寄りかかったら悪役は国民党軍になっちゃうのかしら?台湾の立場は?と思ったら、私設軍隊って…(さらに苦笑)。なんかもー、フィクションだからリアリズムを求めちゃいけないって十分承知だけど、ほんとにそりゃねーよ、だよな。

 ミシェル姐が演じたのは、不老伝説を追い求める皇帝が恋に落ちた魔術師の紫媛。しかも彼女の恋人、郭明将軍はラッセル・ウォン!うわ、豪華だなぁ。紫媛は皇帝と敵対するので、この二人のアクションが非常に見ごたえあるのはうれしい。
 なんだか香港では日本でいうところのエ○カ様みたいな存在にされてしまったイザベラちゃん、彼女が演じたのは紫媛と郭明の娘、林ちゃん(香港での中国語字幕がこれだった。おいおい)。当然、息子のラブロマンス要員なんだけど、かわいいです、アクションバリバリです。コン・リーやらツーイーやらだとさすがに飽きた?という状況なのか、ハリウッドは『ドラゴン・キングダム』のリー・ビンビン&リウ・イーフェイに続いての女優輸入をしている。ふーむ。

 まーねぇ、このところ中国を舞台にしたハリウッド作品が続くわけで、奥運会便乗?とかそんなにハリウッドは中国が好きなのか?とかあれこれ言われているんだけど、実際おもしろけりゃ世界の波に乗ったろーじゃん、という余裕かまして作ってるのかしら?なんて思った次第。それに愛とリスペクトがあればよかったんだけど、ははは…。

 なんかやり投げ、もとい投げやり気味な感想になっちゃったな。
特に熱狂的なハムナプトラファンのみなさんに対して申し訳ない感想になっちゃいました。すんません、ここは中華映画系blogなので、怒らないで下さいませ。 

原題&邦題 The Mummy/ハムナプトラ3・呪われた皇帝の秘宝
監督:ロブ・コーエン
出演:ブレンダン・フレイザー ジェット・リー(リー・リンチェイ) ミシェル・ヨー マリア・ベロ ルーク・フォード イザベラ・リョン ラッセル・ウォン アンソニー・ウォン

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《赤壁》(2008/中国・香港・韓国・日本)

 以前、この映画―『レッドクリフ』の日本の前売り販促についてこんなふう(リンク元)に文句を言ったことがある。ぼやいた理由はいたって簡単だ。いくら近頃の若者が○○○(伏字失礼)だからといって、この映画のターゲット層がみんな『三国志』を知らないということはないだろう、と思ったからなのだ。キューピーに罪はないが、こんな見当違いのプロモなんてするなよav○x、と改めて思う次第。

 最近マスコミやらいろんな方面で中国に対してネガティブな焚きつけがあるが、そんなことをおいといても、古代中国史で最もスリリングでドラマティックな時代を綴った『三国志(と三国志演義)』は、昔から日本で人気が高かったことは、ワタシが説明しなくてもいいだろう。
 後漢末期の黄巾の乱から始まり、曹操(張豊毅)率いる魏・孫権(張震)率いる呉・そして漢王室の末裔である劉備(尤勇)率いる蜀が広大な中国大陸―天下を三分して闘いを繰り広げ、呉の軍師・周瑜(トニー)や三顧の礼をもって蜀に迎えられた天才軍師・諸葛亮孔明(金城くん)がときには敵として、時には結託しながら知略を巡らし、劉備亡き後、孔明が中原にて病で倒れながらも、魏の司馬仲達を圧倒したという“死せる孔明、生ける仲達を走らす”という故事で幕を引かれるまで、さまざまなエピソードが語られる。

 ワタシが『三国志』を初めて知ったのは、中学生の頃にNHKで放映された人形劇
とはいっても、これを観たから中国語に興味を持ったわけじゃないし、もっとも全編をきちんと見たのは中国語を学んでから観た何度目かの再放送だった。でも、大好きになった。日本を代表する人形作家・川本喜八郎さんによる人形たちが素晴らしかったもの。成都に短期留学した時には孔明を祀った武侯祠に足を運んだが、川本さんの孔明がいた(当然レプリカなんだけど)のが嬉しかったっけ。

 その他にも、中高生のときにちょうど横山光輝氏のマンガが完結して話題を呼んだこともあったし、日本映画『敦煌』が公開された時に、製作を手がけた徳間康快氏が「次は『三国志』を作りたい!」と言って「できんのかよ!?」と突っ込まれていたっけなーなんてことも一緒に思い出した(笑)。

 忘れちゃいけないのが、吉川英治のこれ↑
三国志にハマった多くの殿方(もちろん女性も)が読んだのはこれなんだろう。ワタシも読んだけど、中国の事情もよく見える演義の方が好きだったかな。三国間のスリリングな駆け引きや孔明の突飛な戦略、そして理想的リーダー論などが語られるので、ビジネスマンに人気なのはよく分かる。キャラも魅力的だしね。吉川版では曹操が関羽に抱くホモソーシャルな感情がストレートに描かれていて、そこが面白かった。
 このほかにゲーム(門外漢なのであえてパス)でも人気な作品なのに、なんで若者や女性には知名度が低いなんて判断しちゃうのかなぁ。宣伝担当の人は原作を読んだことないのかな?

と、まぁついつい思い出話で長い前振りをしてしまったけど、『三国志』で一番人気を誇るエピソード「赤壁の戦い」の映画化がウーさんの悲願だというのは有名な話だった。確か、ハリウッドに行く前から言っていたような気がしていたんだが、ちがったかな?
 『ハードボイルド』を最後に香港を離れ、ハリウッドに新天地を求めていったウーさん。『フェイス/オフ』や『ミッション:インポッシブル2』を取ってヒットを飛ばし、ハリウッドで名声を揚げた後、ついに撮ることができたのがこの作品。
 ウーさんがハリウッドでブレイクした後、同じアメリカでもインディペンデント界で名声を博していた李安さんが中華電影界を巻き込んで『臥虎臓龍』を作り、ワイヤーアクションがハリウッドにも取り入れられて注目された。さらに中華圏ではアメリカ資本が入ることから超大作映画が作りやすくなり、張芸謀が『英雄』や『十面埋伏』を作って大ヒットさせたことも追い風になり、ついにウーさんが中華圏に帰って、悲願を達成することができたのではないか。
 もちろん、ここに至る道に苦難があったのはいうまでもない。資金繰りの問題、トニーとユンファの降板、そしてトニーの再登板。これは説明しなくともいいだろうけど、それがあったからこそ、lここに念願の作品を作り上げることができ、ウーさんも一層感慨深いのではないだろうか。

 物語は孔明を軍師に迎えたばかりの劉備軍が曹操軍を相手に苦戦を強いられ、さらに息子阿斗の母親である靡夫人を失うことになる長坂の戦いから始まる。これがきっかけで弱小の劉備軍は呉と手を結ぶことになるのだけど、まさかここから始まるとは思いもよらなかった。実はこのエピソードも結構長いんだよね。でも、夫人から阿斗を託された趙雲(胡軍。ハマり役!)が赤子を胸に抱いて敵陣を突っ切るお約束のエピソードはちゃんと見せてくれたし、この映画では完全に脇に回ってしまうのではないかと心配した関羽(バーサンジャプ。登場シーンがカッコイイ!)と張飛(臧金生。なんとなく頭の中にせんだみつおの声が勝手に響く…)にもちゃんと見せ場があった。これは嬉しい。劉備の義兄弟&部下たちにはファンが多いから、おざなりにするわけにはいかない。このへんは日本の三国志好きも満足できるに違いない。

 そんなこともあって、主人公が登場するのはだいたい40分くらい経ってから。しかもかなりもったいぶった登場っぷり(苦笑)。いやートニー目当てでこれを見ちゃうと確かに待ちくたびれちゃうかも。アタシもトニー好きとしてわかるよその気持ち、でも許してー、そうしないとこの物語は語れないもんね、などとウーさんに代わって謝りながら(なぜ?)周瑜の人となりが現れたファーストシーンを楽しんだ。
 孔明が訪ねた呉国の孫権はまだ若く、偉大だった父と兄を次々と失ったことに心を痛め、曹操の襲来に立ち向かう勇気がなかった。それを気に病んだのが義兄弟として育った周瑜と、男勝りでしっかり者の妹尚香(ヴィッキー)。二人は孔明の訪問をきっかけに孫権に勇気と誇りを自覚させ、周瑜は孔明と結託することを決意する。そして、曹操の放った先軍との戦いに向けて策を練る、といったところが今回の山場。

 トニー演じる周瑜は“美周郎”と呼ばれる美形。本人の実年齢を考えるとアレなところもあるけど(あ、聞かなかったことにしてー。ユンファでもなおさらあれだもーん)、当初のキャスティング予定だった孔明よりはずーっとあっている。孔明と智略合戦を繰り広げる策士というイメージが強いのだけど、ユーモアがあって意外にもアグレッシブな一面も見せてくれて、今までどーも周瑜に愛がなかったワタシもその活躍を認めたくなります。
 金城くんの孔明も負けていない。川本さんの人形の醸し出すような色気はないものの、当時27歳という若さを考えれば、ああいうキャラクターになるのは必然的。でも、孔明には熱烈的なファンが多いから、賛否両論な感じも否めないな。
 張震の孫権とヴィッキーの尚香、適材適所って印象。おてんば娘がはまるヴィッキーは納得。しかし、尚香って確か政略結婚で劉備に嫁ぐんだよねー。自分よりずーっと年上の劉備に突っかかる気の強さを見せ、それに劉備が惚れこみそうな描写があるのは今後語られる策略の生臭さを弱めるための伏線か?

 コーリー・ユンが担当したアクションはワイヤーアクション控えめな実戦型。張芸謀の大好きな人民解放軍総動員の人海戦術型でもなく、チン・シウトンの空飛び系でもなく、どちらといえば日本の時代劇や大河ドラマ的な作りなのがよい。流血も過多ではないし、荒っぽさもない。やればできるじゃん。
 大河ドラマといえば、音楽は大河ドラマ『義経』を担当した岩代太郎さん。韓国映画『殺人の追憶』ですでにアジア映画のスコアを担当されていて、中華圏の映画はこれが初めてらしい。公式サイトのトップで流れているのがオープニングテーマなんだけど、とっても大河ドラマ的。盛り上げどころにもいい曲をつけていて、それぞれの場面で「おおー、大河だったらここで『第1話・曹操の襲撃』のラストだな」なーんて思いながら楽しんでいた。そうやって盛り上げどこをチェックしていたら、大体この映画は大河ドラマ6話分ぐらいのボリュームがあることに気がついた。てことは後半と合わせたらちょうどワンクールくらいの分量になるってことかしら、なんてね。

 そんなふうにあれこれいいところを中心に、なるべくネタバレなし(といってもストーリーは有名だからネタバレも何もないんだが)で最初の感想を書いてみたが、どーしても引っかかるのが上映時間。全編だけで2時間半はいくらなんでも長すぎる。あまりにもボリュームが大きすぎる物語なので、前後編にするのは問題はないんだが、それでも40分くらいは削れるだろう。特に周瑜と…、というのは完全ネタばれになるので、これ以上は日本公開時まで言わないでおきましょうか。
 ツッコミに関してはもっと書きたいけど、またさらに長くなるからねー。てなわけで、第1次感想終了。 

邦題:レッドクリフ
製作&監督:ジョン・ウー 製作:テレンス・チャン アクション指導:コーリー・ユン 美術&衣装:ティン・イップ 音楽:岩代太郎
出演:トニー・レオン 金城 武 チャン・チェン ヴィッキー・チャオ ユウ・ヨン フー・ジュン チャン・フォンイー バーサンジャプ ツァン・ジンシェン ホウ・ヨン 中村獅童 リン・チーリン

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《天水圍的日與夜》(2008/香港)

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 香港郊外、ウェットランドパークの近くに位置するニュータウン天水圍。ここを舞台にしたアン・ホイ監督の新作が、《天水圍的日與夜》だ。ちょっと調べてみると、この地域は近年、住民の失業率が高く、自殺や家庭内暴力も多発しているという。それゆえについた呼び名が“悲情城市”。まさかこの名前が、戦後の台湾ではなくて現代の香港で聞かれるとは…(泣)。
 なお、同じ地域を舞台に、ここで生きる青少年の姿を描いたのが、ローレンス・ラウ(アモン)監督の《圍城》とのことで、これもVCDを買ってきた。後で見比べてみたいと思う。

 貴姐(パウ・ヘイチン)は天水圍の団地で、高校生の息子(ジュノ・リョン)と一緒に暮らしている。彼女は夫を早くに失い、街のスーパーマーケットの青果売り場で働きながら、息子を育ててきた。息子はただ今夏休み中で、学年末に受けた試験の結果を気にしながら、家でゴロゴロしている。友達も少ない息子だが、ただ引きこもっているだけではない。母親に仕事を頼まれればすぐ手伝うし、気に入らないことを言われても反抗はしない。
 貴姐は同じ団地に住む一人暮らしの老女と出会い、仲良くなって面倒を見てあげるようになる。老女には沙田に嫁いだ娘と孫がいたが、娘が先に死んでしまい、義理の息子はその子を連れて再婚する。老女は孫と義理の息子に会いたいのだが、今の家庭の状況を知ってそれをためらう。貴姐は彼女の背中を押し、一緒に沙田へ行ってあげる。
 そんな貴姐の母も病に倒れる。多忙な母に代わり、息子が従妹と一緒に祖母の看病に行くことになる。やがて、貴姐の従兄の親も亡くなり、彼女は自分の夫を失った時のことを思い出す。
 長い夏休みが終わり、息子が学校に通いだす。なんとなく日々を過ごしてきたが、いろいろなことも起こった夏休み。特にドラマティックではないが、ささやかな日常は続いていく。幸せでなければ、不幸せでもない。でも、生きていかなきゃいけないのだ。

 一人のおばさんのジェットコースターな人生の転換を描いた『おばさんのポストモダン生活』とはうって変わって、現代の香港郊外の市井の人々の暮らしをありのまま映し出した作品。ほとんどドキュメンタリーといってもいいくらいである。日本の是枝裕和監督の作品たちに通じるところがあるかな。

 事件らしい事件は何も起こらない。貴姐のもとに突然大金が転がってきたりユンファばりのいい男が現れることもないし、息子が突然キレて貴姐を虐待したり、無差別殺人をしたりするわけじゃない。貴姐親子の日々の生活があまりにも淡々と描かれるから、最初のうちはそのリズムに慣れなくて多少意識がアレしたりしたんだが(スマン)、無気力な息子(目の大きなハンサムくんです)の視線から母や祖母などの親族、そして近所の人々の姿を眺めていくと、貧困や孤独で悩み苦しんでいる人々も、決して社会や人生に絶望せず、一日一日を精いっぱいに生きているここの人々の姿が浮き上がってくる。時々挿入されるモノクロ写真には、この街の昔の姿や、貴姐や近所の老女の若き日を彷彿とさせる女性たちが映し出され、現在の香港の繁栄を築いてきた人々の歴史を感じさせる。

 ここ数年、日本も人々の生活格差が開いたといわれ、それに不満や不安を感じた人が事件を起こしているとも言われている。しかし、客観的にみれば、マスコミや一部の社会学者がさんざん言いまくる日本の格差など、本当はそんなに大きいものじゃないのだろうか。
 いまや中国の一都市となってしまったものの、香港はまだ民主主義政治が行われている。それゆえに生活格差もある。しかしその格差はおそらく日本以上だ。それから判断して、行政区内で最も貧困にあえぐ地域としてクローズアップされたのが天水圍なのだろう。
 アン・ホイさんはそんな地域の人々の深刻な問題をとりわけ声を大にして訴えたりはせず、日々の生活の裏側にそれを感じさせ、観客に伝えるという演出を選んだのかもしれない。貧困にあえぐとみなされる人々も、ほかの地域の人々と変わらない生活をしている。もちろん、それは香港だけじゃなく、世界中の庶民と全く変わらないのは言うまでもないんだろう。そんなことを考え、しみじみとした気持ちになった。『おばさん』よりこちらの方がいい出来だったと個人的には思う。

 上映後のティーチイン。えんじ色のTシャツと緑色のフォークロア調ギャザースカートという意表を突いてキュートな服装で登場したアン・ホイさんにビックリ。しかもそのスタイルがまったく浮いてないよ。こういうスタイルで登場することが許される(?)空気がうらやましい。KYなんて言ってる場合じゃねーよ。
 当然、広東語のやり取りオンリーなので内容は全く理解できず。でも、そこで交わされるやり取りは東京国際のそれよりフレンドリーだった気がする。観客と監督の距離も近いしね。
 前述したとおり、この映画は福岡のアジアフォーカス映画祭で上映されるそうだけど、東京国際でも上映してくれないだろうか。それでアン・ホイさんを呼んでいただければ、ぜひもう一度観てあれこれ質問したい気がする。
 何も言えないのはもちろんだけど、今までおばさん呼ばわりしたことを詫びつつ、こんなしみる映画を作ってくれたことに心の中で感謝しながら、ティーチインを眺めていた。

 長くなるのもなんだけど、最後にもうちょっとだけ。
 天水圍についてあれこれ調べていたら、知日派の香港人(多分)のblogにて天水圍と日本の被差別部落地区を比較した記事がヒットしたけど(あえてリンクは貼りません。天水圍で検索すると上位にヒットします)、その記事を読んでちょっと考え方が違うかなーと思った。この街について映画だけで判断した個人的な印象としては、ニューヨークのブロンクスやハーレムまではいかないにしろ、下流社会という流行語を作り出した某社会学者がよく取り上げる郊外地域の“ファスト風土”がもっと深刻化した状態なんじゃないか、ということを受け取った。
 日本でも、いずれ貧困化が進むなどという凹んでしまう予測もよく聞くけど、だからといって絶望してちゃ意味ないだろう。やっぱり生きていかなきゃいけない。近頃日本社会を騒がす問題をこの映画に重ねてみたりすると、生きることの普遍的な問題などを強く感じる。貧しくても虐げられても、他人のせいにして暴発しちゃいけない。つつましやかに生きることは大切なんだ。そんな思いを強くした。

 鑑賞後かなり日が経って、あれこれ調べた後の感想になったのでかなり冷静さが失われているかな。まぁ、そのへんは気にしないで。
 とにかく観られたのはよかったです。ご一緒したg小姐、好多謝です。

英題&邦題:The way we are/生きていく日々
監督:アン・ホイ
出演:パウ・ヘイチン ジュノ・リョン アイディ・チェン

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夏光乍洩香港避暑行第5天・香港、何日我再来!

 今日で香港滞在もおしまい。
 名残惜しい気持ちからか、6時には目が覚めてしまった。
 当初、キャリーバッグだけを九龍駅に持って行ってインタウンチェックインし、ホテルのチェックアウト時間まで粘って街を回ろうと思っていたのだが、幸いチェックアウトが12時であるとわかったので、荷物を置いたままなら午前中チムでお買い物できると判断し、手荷物のボストンバッグに余裕を持たせてキャリーバッグをパッキングした。

 最後の朝食も茶餐廳。今日はカーナヴォンロードにある香港仔に入った。平日なのにあまり混んでいないのはなぜ?と思ったけど、ワタシが入ってから次々と客が入ってきた。
 ここで注文したのはずっと食べてみたかった公仔麺(インスタントラーメン)。トッピングは3種類選べ、ハムと目玉焼きと野菜という栄養を考えたチョイス。というより、ハムと目玉焼きしか注文できないところが意外と小心者。日本じゃめったに食べないスパムで頼めばいいのに。ははははは。

 AELシャトルバスの停留所が意外と近かったことに安心し、最後のパッキングをしてから、9時半にチムへ。だいたいのお店が11時近くにならないと開店しないのはじれったいが(特に許留山とハーバーシティ内の店)、昨日行った海防道のVCDショップと漢口道のMHVが早々と開店していたので、VCDショップで《我要成名》を、HMVで今まで入手していなかった宏くんと南拳のCDをゲット。『言えない秘密』のサントラにもひかれたけど、これは映画を観るまでのお楽しみにしようか。
 …しかし、それでも『出エジプト記』はVCDどころかDVDも見つからなかった。おかしいなぁ。諦めるしかないか。

 そう決意してホテルに戻り、11時半にいよいよチェックアウト。
シャトルバスの停留所に行ったら、バスがすぐ来た。しかし乗客はワタシだけだった。バスはチムに別れを告げるかのようにペニンシュラの前まで大回りしてくれ、九龍駅に向かった。
 12時にインタウンチェックイン。通路側の席を押えてもらい、3時45分までに搭乗口に行くことを確認する。
 これからが最後の悪あがき。九龍駅直結のELEMENTSでHMVと書店があることを確認し、ボストンを抱えていざ出発。…しかし、このモールってなんか異常に広いんですけど(笑)。作りが似ているC県N市の某〇おた〇の森SCの五倍くらいの面積がありそう、と言いつつまずはHMV。
 ここでやっと!悲願の『出エジプト記』をDVDで発見!うわー、嬉しいよ!と注意書きを見たら、…なんでリージョン3なんですか?そんなに日本輸出を阻止したいんですか?『AV』はオールのくせに。映画祭では大ウケだけど一般公開は絶対しない(できない?)ホーチョン作品のくせに。でもまぁ、南拳のベストアルバムをゲットしたからそれで良しとしよう。

 重ねて言うけど、ELEMENTSはとにかく広い。書店を求めてさまよったところ、その店の前に映画館The GRANDがあったことに今さら気づく。遅いっちゅーねん。ちなみにここで《赤壁》は午後10時のみの上映だった。…これを観るのなら、BPインターナショナルか佐敦のホテルに泊らなきゃだわね(苦笑)。

 今年日本に上陸するファッションショップ「H&M」をのぞいたりしたけど、いいレストランもなく、こりゃ空港の美心で飲茶するといういつものコースでいいか、とAELで一路空港へ。
 なぜか締めはいつも美心になってしまうが、今回は蝦餃と腸粉のほか、こーゆーのも食べていた。

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 カスタードまんと三色豆のゼリー寄せ。これが意外とボリュームあって、お腹いっぱいで苦しかったのよ。お腹ぱんぱん状態で出国しようとしたら、…あ、ホテルで淹れたお茶を飲んでいなかった。急いでお茶を飲み、ステンレスボトルを手荷物から出して荷物検査してもらった。ああ、憎いのは原油価格の上昇とテロルなり。だからワタシは世界の平和を願うのよ(オーバー)。

 飛行機の席は前方の通路側。隣にいたバンコクで働くスペイン人カップルとおしゃべりしたり、パーソナルTVで《我的最愛》を観たりして復路の4時間を過ごす。
 ところで《我的最愛》、観ていたことは観ていたんだが、どうも感想を書くほどのものではなかったと思うので感想は書きません。でもステフィー・タンはかわいいかな。雰囲気は井上真央小姐に似ていると思った。
 成田に着いたのは9時半過ぎ。荷物の出てくるのが遅くてちょっと焦った。到着ゲートを抜けたのは10時過ぎだった。

 9年ぶりの夏香港。暑がりなのに冷房が苦手なワタシにとって、外気と中の温度差が激しいこの季節は厳しいのだが、今回は体を壊すこともなかったのでよかった。
 奥運会加油なムードを漂わせていても、香港はいつもの香港と変わらなかった。でも、馴染んだものは少しずつ形を変えたり、なくなっていっているので、それにますます切なさを感じる。やっぱり香港の中国化が進んでいるの?
 でも、ややホッとする話をSさんから聞いた。あの聖火リレーが香港で行われた時、沿道で赤い旗を振った香港人が少なかったということを聞き、やっぱり香港でも大陸からの動員がかかっていたのか、香港人が中国人化したわけじゃないんだ、とちょっとだけ安心した。
 古いものがどんどんなくなり、常に変わり続ける香港だけど、あの街が持っている精神みたいなものは失われてほしくない。ここしばらく、観光地だけじゃなくて下町や郊外に行くことが多いけど、こういうことは今後も続けて、香港という街の風俗を観測し、何かを感じ取りたいと思った次第。

 とりあえず、日程ごとの旅行記はこれでひとまず終わり。
 次は《赤壁》を始め、観た映画の感想や、旅行記に書ききれなかったこと、買ったブツの紹介などを。帰国しても、まだまだ旅行は終わりませんよ♪

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夏光乍洩香港避暑行第4天・線路続きの離島に、晩夏の雨が降る

 2008年8月11日月曜日。
 滞在後半ともなると疲れが出るせいか、前日はいつ眠りに落ちたのかわからないくらいあっさり入眠し、気がついたら7時だった。泥のように寝ていたのね、ワタシ。
 テレビをつけてTVBのニュースを観たら、画面の端っこに出たお天気アイコンは雨。部屋の小さい窓から外をのぞいても雨。マジかよー。

 雨が降っても朝食は欠かせない。今日は滞在の度に行っている尖東の茶餐廳で食べたが、月曜の朝のラッシュアワーだったのでお店は大混雑。お客はほとんどビジネスマンかOLさんで、自分の席もOLさんと相席だった。この日の注文はトーストセット。ハムエッグにサラダがついていたのが珍しかった。中華圏で生野菜は貴重だわー。

 ここ数年、4泊滞在の時は半日~日帰りで行ける遠足をしているのだが(94年早春は西貢、昨年早春はマカオ)、今年は是非ランタオ島を1周したいと思っていた。
 いつも島の空港に着陸していると言ってもその裏側なんて行ったこともないし、『終極無間』に出てきた寶蓮寺に行ったこともなかったし。でも、島まではAELの他に東涌線でも行けるし、一度落下事故を起こしたとはいえ今は順調に運行されている昂坪360にも乗ってみたいし、西側にある港町の大澳が《哥哥的情人》の舞台になっているからなんていう軽い興味を持っていたのだ。
 予定では往復フェリーにしたかったのだが、この雨降りだし、さらに旺角に寄らなければいけない用事もできたので、行きは東涌線を使うことにした。

尖東からKCRで九龍塘→MTRで太子→ライ景で東涌線と乗り継ぐ。ラッシュのピークも過ぎて平日のゆるゆるモードになった車内で目立つのは、某ネズミーランドへ行く子供たちの集団。かつて某ネズミーランドの最寄を走るJRで都内まで通学した経験があるワタシとしては、なんか激しくデジャヴュを感じたりして(こらこら)。この遊園地の最寄駅は欣澳(サニーベイ)だが、隣のプラットフォームにはフッフーマウス(笑)の形をした窓がキュートな電車が止まっていた。…しかしこれを見ても、奥運会と同じくらい、ネズミーランドに興味の湧かないワタシ。
 東涌に着いたら雨は本降り。しかし、駅前がえらくきれいだなぁ。開通してまだ10年しか経っていないし、昂坪360もできたばかりだしね。そんなわけでいざ昂坪360へ。

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 ゴンドラは最大10人乗り。ワタシはお一人様なので、必然的に後から乗った家族連れ5人と同じゴンドラにされた。10歳くらいのボクちゃんとティーンエイジのお兄ちゃん、お母さんと伯母さんとおばあちゃんといった構成。特に話し掛けたりはしなかったんだけど(意気地がなくてゴメンネ)、彼らをヒューマンウォッチングしてちょっと驚いたのは、ちっちゃなボクちゃんの第一言語が完全に北京語だったこと。お兄ちゃんが広東語と北京語のバイリンガルらしく、ボクに話し掛けるのに北京語、他の家族には広東語だったんだけど、オトナはみんなボクに広東語で話し掛けていたし、ボクはひとっことも広東語を話さなかった。…中国回帰11年。こういう子供たちが出てきたことに、驚くやら切なくなるやら。よく考えれば自分は北京語ができるから、ボクちゃんに話し掛けて家族とコミュニケーションを取ればよかったんだろうけど、やっぱり香港では広東語を聞きたいし、自分もなるべく広東語で話したいということを思えば、ねぇ。*タメイキ*

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 ロープウェイの行程は思った以上に長い。これがスキーのゴンドラリフトなら飽き飽きして途中から飛び降りたくなるくらい(いや、そんなことした経験なんぞありません)。東涌湾の運河を越えて空港を見下ろし、山の間を分け入って右手に751mの弥勒山を見る。山の脇にはトレイルも確認。なんだか山岳トレーニングがしたくなるけど、別にワタシは山登りするわけじゃないぞ。

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 昂坪に到着。向こうの方にあの仏像を発見。ありゃ確かにでかいわ。
駅の周りは中華な城下町風に整備されてオサレなフレンチレストランやら台湾料理店やら茶館やらが入ったちょっとしたモールやアトラクション施設(昂坪市集)になっている。さすが逞しきなり中華民族。新名所ができたらすぐさま観光地化する。これは台湾でも香港でも大陸でも同じってか…。あ、それは日本でも同じか。

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 足元の水溜りを気にしつつ、あの長い階段を上る。観光客も多いので、みんながみんな、傘をさしたりカッパを着て階段を上る。いくら雨が降ろうとも、ここまできたなら登らなきゃ損だもんな。

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 いざ登ってみると、階段は意外と狭く、大仏殿も『終極』で見たより狭い。まー、雨が降って傘を差して参拝している人が多いから、そう感じたのかもしれない。

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 多分、方向的には深窟湾あたり。もしかしたら大澳寄りかも。

 全段登りきって靴はびしょ濡れ。早いところバスに乗って大澳に行って、できればそこでご飯でも食べるか、と思い。階段を下りる。昂坪から大澳へ行くバスは本数が多いのだが、次のバスは40分後。しょうがないので昂坪市集まで戻り、その一角にあった「満記甜品」(実は初めて入った)でマンゴーのクレープ包みを食べてヒマをつぶす。
 時間近くなったのでターミナルへ行くと、座席はすでに3分の1ほど埋まっていた。え、みんな同じルートなの?と地方指南を見たら、大澳には古廟や教会があり、少林武術文化中心もあるちょっとした名所らしく、それを目指していたのかな、と気づく。
 バスはガタガタと山間の道を降りていき、なかなかスリリング。規模は違うけどなんとなく岩手の峠を越えている気分になった。20分後に大澳に到着したが、雨脚は激しくなるばかり。フェリーのある梅窩に行くバスがちょうど1時間後だったので、その間歩けるところまで歩いた。
 街は乾物の匂いでいっぱい。そのせいか猫も多かった気がする。飲食街を抜けて運河沿いに歩き始めたが、その街並びに驚かされた。

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 運河に沿って小屋みたいな家が立ち並ぶ姿に、TVで見たタイの運河みたいと思って橋を渡って歩き始めたが、よくみるとその家はみんな銀色のスチールで覆われている。失礼ながら開いている家の中をちらっと見ると、木造で簡素な作りになっていたのだが、こういう家を見たことがなかったのでとにかく驚いた。ほとんどの家が運河の脇に船を出していたので、おそらく漁師の家なのだろう。なんだか、人の生活に無断で踏み込んだような申し訳ない気分になり、家が切れたところで引き返した。
 実は、その運河の反対側には古廟があったりして、個人的にはそっちに行きたかったのだけど、雨がますますひどくなったので結局ギブアップ。あと、おそらく《哥哥的情人》のロケ地とは全く反対側を歩いてしまったこともあったので、いずれ天気のいい時に再訪しようと思い、バスターミナルに戻った。
 しかし、一難去ってまた一難。東涌行きのバスの後に来るはずの梅窩行きのバスが来ない。
周りの人の話していることは理解できなかったが、どーも件のバスが運休になったらしい。しょうがないので、20分後にきた東涌行きのバスで戻ったが、およそ50分ほどバスに揺られてしまうことになってしまい、濡れた靴を冷房で乾かしながら転寝するはめになった。雨脚が強くて外を見てもよく見えないしね。

 東涌から九龍で降り、ミニバスに乗って広東道で降りる。街中のチムも雨模様だ。
 時間は4時近かったけど、お腹が空いていたので遅い昼飯を榮華茶餐廳でとる。
 食べたのはこれ。河粉おいしかったー。外でエッグタルトも売っていたので、テイクアウトする。

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 そして、買い物モード突入。まずは北京道のVCDショップでVCDを一気買い。観たかった《我要成名》を買い忘れ、さらにお目当ての『出エジプト記』がどうしても見つからなかったが、それはとりあえず夜の買い物で探すことにしてホテルに撤収。 

 ホテルで軽くお茶して休息し、濡れた靴の中に新聞紙をつっこみ、荷物を詰め替え着替えて持参したサンダルに履き替えて、5時半頃再び出発。今度は中環の陳意斎ふたたび。お菓子系のお土産ならやっぱりここだろうと思い、2日前に買えなかったものをいくつか買い足す。そしてチム経由で旺角へ。
 またまた(というより3日連続で)GH旺角&新世紀広場へ来たわけだが、この夜は《盗墓迷城3》を観た。これは原題が「The Mummy」で、邦題が『ハムナプトラ3』なのだが、ワタシはこのシリーズを初めて観た。なぜこれを観たのかは、別記事に書くことにしませう(笑)。
 ここでVCDやCDが探せないかと歩き回ったのだが、やっぱり品揃えが悪い(泣)。結局、VCDも置いてある書店で、台湾で発行された『赤壁』のムックを買うのがせいいっぱい(しかもVCDより高い。どういう金銭感覚なんだ)だった。ショッピングモールも万能にあらず。今回の滞在でそれを思い知った。

 映画の後はチムに戻って久々の糖朝(with 某小姐)。すでに10時を過ぎていて、日本では健康のために9時を過ぎたら絶対何も食べないでいるワタシでも、香港では異常に腹が減ることもあって、ここで軽く夜食を取る。食べたのはエビワンタンのスープと、タピオカとクワイの豆腐花。遅いのでこれだけで充分だし、日本で食べられないものをと考えてのチョイス。

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 ホテルに戻ったらすでに12時。いよいよ明日は最終日。
 夕刻の出発だから、午前中はまだ余裕があるけれど、そこでできなかった買い物をしたいなと思っている。寝る前にキャリーバッグを軽くパッキングして、1時半頃就寝。

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夏光乍洩香港避暑行第3天・21世紀の悲情城市と、3世紀の大戦と、旺角の大火と。

 前日3万歩も歩いてあまりにも疲れすぎたせいか?目が覚めるのは早かった。
テレビをつけながらベッドでごろごろし、6時くらいに改めて起きる。

 今日は映画の日なので、チムを歩くのを中心としよう。そんなふうに考えて、出かける準備をした。
 朝食はグランヴィルロードにあるチェーンの茶餐廳「源記」にて。たぶん3年前にここで叉焼飯を買ったような気がするぞ。ここではハムと目玉焼きをトッピングした通粉を注文。新聞で奥運会で明星大合唱が放映されなかった記事を読みながらいただいた。
 早めに店を出たので、チムを散歩することに。星光大道を歩いたが、ここではなぜか今まで出会わなかった北京語ネイティブ集団に遭遇。…あれ、いつもの旅に比べて大陸の人に逢わないと思っていたのに、てっきりみんな奥運会に夢中だと思っていたのにな?

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 文化中心に下がっていた幕。…あのー、馬術以外に選手は出ているよね?

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 こーゆーイベント広場ができていた。いろいろやるらしいがもちろんそれに行く興味はなかった。

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 近日文化中心で行われる、BEYONDの黄家駒の歌をモチーフにしたミュージカル『駒歌』の幕。

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 毎度お馴染になるヴィクトリア湾の写真だけど、船が通るとついつい撮ってしまう。

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 プロムナードを歩いて、ハーバーシティに入る。
 オン・ペダーでオリジナルの靴やバッグがないかなー、と思ってお店に入ったが、出ている品物は海外ブランドばかり、しかもお値段はどれもドレスより高い(苦笑)。仕方がないので靴とバッグは次回オーダーで作ることにして、今回はギブアップ。

 いったんホテルに戻ってちょっと休み、ブロードウェイで映画を観るため油麻地に向かい始める。

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 今回はなぜかあまり撮れなかった明星広告写真。ケリーの美心。
 この隣にエリックとっつぁんの奇華の写真を撮って並べたかった。
 街にはジェイのエレッセ、カレンのシチズン(だったと思った)などの時計の広告が目立っていた。

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 お昼は油麻地ブロードウェイ近くにある美都餐室にて。
 映画と合わせて某g小姐とご一緒しました。
 いつも近くを通っていたくせに、入ったことがなかったのよね。

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 ここでいただいたのは白切鶏飯。海南鶏飯より骨が多かったけど、それでもおいしかった。ご飯も少なめで食べやすい。

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 油麻地ブロードウェイで近日上映される作品2作。これは『それでもボクはやってない』。日本と同じポスターだけど、こっちの方がなぜかインパクトがある。

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 シャオカン監督の『ヘルプミー・エロス』。上映スケジュールの下の図案が気になる(笑)。

 時間になったので《天水圍的日與夜》を鑑賞。感想はアン・ホイ監督の印象と合わせて別記事にて。

 映画鑑賞後はいよいよ《赤壁》。観ようと思ったのは7時の回なので、先にGH旺角でチケを取るべくネイザンロードを歩いていたら、いきなりある一角が封鎖されていて驚く。…そういえばg小姐から、来る途中で旺角で火事があったと聞いていたっけ、それがここなのかなとその時に気づいた。そして、それが五級にもなる大火災であったことを知ったのは、携帯からチェックしたもにかるさんのこの記事からだった。巻き添えになることはなかったけど、いま改めて殉職した方々、亡くなられた方々のご冥福を祈るばかり。
 この間に信和中心をチェックして、明星グッズの品ぞろえにがっかりしたり(お店はたくさん入っていたんだけどね)、やっと許留山に入ってマンゴープリンを食べることができたりしていた。

 GH旺角でチケをとったら、すでに席はある程度埋まっている。上映館が小さいのね。見やすそうな席を選んで、しばらく新世紀広場をうろつく。…しかし、なんか品揃えがイマイチなモールだな。歩いててあまり面白くない。歩き疲れそうなので、パシフィックコーヒーに入ってホットチョコレートを飲んで暇をつぶしていた。しかし、本を持ってこなかったり、書店で《赤壁》関係本を買っておかなかったことを後悔。結構長い間暇をつぶす羽目になったからだ。

 時間になったのでGHへ。コンセッションでホットドッグを買って劇場へ入る。
 席数のわりにスクリーンが大きいのは、まぁよしとしよう。
 《赤壁》の感想も、また改めて別記事で。

 映画が終わったのは9時半過ぎ。そのままKCRに乗って尖東へ向かう。
 何も食べずに寝るつもりだったけど、ホテル近くに出ているジューススタンドでマンゴー西米露を、そして格仔餅(ワッフル)を売ってるスタンドでチョコとプレーンのコンビワッフルwithピーナツバターを買って、夜食にした。おいしかったわ。

 次の日の天気が心配だけど、晴れても雨でも遠出することにきめていた。
 就寝は2時。

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夏光乍洩香港避暑行第2天・転がる旅行者に苔なんか生えず

 前日の就寝は2時で、本日の起床は7時半。結構遅いな。
シャワーを浴びてから7-11へ行き、朝食はそのへんでパイナップルパンでも買って…と思っていたら、チャタムロード沿いの味皇餐廳が開いていたので、ハムエッグとパイナップルパンのセットを注文する。17ドル。安いな…。

 今日は中環を中心にぶらぶらしようと思ったが、気になるのは《赤壁》の上映館と時間。新聞ではGH旺角以外に上映館が載っておらず、一番確実に観られるのはここしかないのかと思い、尖東からKCR東線に乗って旺角まで行き、駅ビルになっている新世紀広場(初めて足を踏み入れた気がする)からGH旺角に行って時間を確かめたら滞在中に書いたようなありさま。ものすごくがっかりしたのは言うまでもない。

 悲しみに暮れたまま(オーバーやな)なんとかMTRの方の旺角駅に出ようと試みるが、さんざん迷って体力を使う。なんとか出られてネイザンロードへ抜け、そのまま中環へ抜けていつもの陸羽茶室へ向かう。

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 食べたのはこれ。定番点心の淡水鮮蝦餃と竹笙上素餃に加え、黒芝蔴[女乃]巻という、黒ゴマの蒸し春巻みたいなもの(意外と美味)を食べた。この3つでお腹いっぱい。お茶はもちろんプーアル茶。

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 陸羽に行くとついつい頑張って広東語で点心の名前を言えるようにしよう、注文できるようにしようと思ってしまうのだが、そうは思ってもこの街では所詮ガイジンなので、最近では日本語メニューを出されても、あーもーいいや!という気分でいる(笑)。なにはなくとも、ごーはいやっぷんやん、だからね。

 お昼の予約で混みあい始めた頃に店を出る。
 今回は友人から、皇后大道中の御菓子屋「陳意斎」でココナツエッグロールを買うこと(マカオのエッグロールと違って平たいのだが、件の零食皇后様はこれがいたくお気に入り)と、ソーホーのMornでロールケーキ型ポーチを買ってくることを命じられていたので、速やかにミッションに入る。
 Mornの開店にはまだ早い時間だったので、まずは陳意斎へ。…いきなりお店が移転していて(と言っても、旧店舗より中環側へ寄ったところに店を出していた)驚く。ここで早速ココナツエッグロールとサンザシ餅を買う。初めて入ったときには限定販売だった名物の燕の巣ケーキが定番商品になっていたのだが、この間買って食べたときは微妙な味だったので今回はパス(値段も高いし)。
 ヒルサイドエスカレーターに乗ってStaunton's Barの前で降り、目的の店まで歩くと当然開いていない。時計を見たらあと30分くらいなので来た道を降り、ドレス作りでお世話になった年華時装公司をのぞいて店員さんに御礼を言う。時間つぶしにドレスを見ていたけど、なんかまた作りたくなって困ったぞー(苦笑)。
 開店時間にはちょっと早いかな?と思ってMornに行くと、今度こそ開いていた。やったー!
ロールケーキポーチを2種類ゲットし(バニラ&チョコ。お値段も意外と安かった)、店内の雑貨をじっくり見る。ほとんどがオリジナルデザインらしく、日本のガイドブックにも紹介されたパンダモチーフのボストンバッグの他、ウサギをモチーフにしたショルダーバッグやサメのモチーフのデイパックやチョークバッグもかわいかった。サメをモチーフにしたのは、フカヒレのためにサメを乱獲するのに反対するという目的かららしく、サメグッズには「ワタシは絶対フカヒレ料理を食べません」というメッセージがタグについていた。…使うのにはかなり覚悟のいるグッズだな。2日後、ネイザンロードでこのチョークバッグをぶら下げていた少年とすれ違ったが、少年よ、君は当然フカヒレを拒否ってるんだよな?なんて聞きたくなってしょうがなかった(笑)。

 ミッションを完遂し、次はマクダルフェアをしているというピークへ向かう。
 ピークに登るのは6年ぶりだなー。ケチってバスで登ってもよかったのだが、久々だし一人だからトラムで行こうと思って並んだら、いやーさすが夏休みの土曜の午後だけあって大混雑。日本人も少なくなかったけど、なによりも欧米人が多かったねー。さすがユーロ高だけあるよ。ところでサーチャージはどのくらいなんだ?そんなもん取ってないのかも。
 チケットを発券してもらったらマクダルだったのでニッコリ。しかもこの2ヶ月間は、半月ごとにチケットのイラストが変わるという企画だったらしい。
 大混雑の中ピークに上がる。そしてマクダルを見つけては写真をパシャ。こんな感じにね。こういうとき“お一人様”なのがある意味惜しい。

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 ピークタワーで300ドル分のお買い物をすると、スタンプラリー用ブックレットがもらえたらしいけど、あまりお金を使いたくなかったので結局何も買わず。スタンプはチケットなどに押して楽しんだ。
 スカイパスで買っていたので、ピークタワーの新しくなった屋上に出る。少し高くなった分だけ、香港島の裏の景色まで見えるようになっていた。いつも撮ってしまうけど、やっぱりここでも街の写真を撮らずにはいられない。

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 以前のピークカフェ。お店が変わってからもう結構経つよね…。

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 これは昔のトラム。説明によると、80年代まで現役だったとか?

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 ここにもいた福娃ちゃんたち。
 街には「同一個世界、同一個夢想」という奥運会のスローガンがバシバシ貼られ、まるで香港で行われているかのように見えたけど、あまり意味はないような気が…。

 久々にカフェデコに入ってピンクグアバジュースを飲む。
 だけどここでのほほんとしてはいられない。夏日国際電影節の前売チケットがどーなっているのか気になっていたので、ヤムヤム映画が上映されるので、ちょっと休んで下界に降りた。中環までバスで出てトンチョン線から九龍駅へ。

 最近、九龍駅にはELEMENTSという新しいショッピングモールが完成し、その中にTHE GRANDという大型シネコンが入った。そこは今年から香港国際映画祭の上映会場にもなり、さらに夏日国際電影節の上映会場にもなっており、ここで11日に上映される《一半海水、一半火焔》を観たいと思い、チケットが買えないかどうかと必死で探した。…しかし、探しきれなかったのよ(大泣)。同じ建物だっていうのに!アホかアタシは!その後、文化中心でもチケを探してもらったが、結局ソールドアウト。これまた終了となってしまった。
 そこで凹んじゃいけん。次の日に行われるアン・ホイ監督ティーチイン付《天水圍的日與夜》を観られることになったから、それをよしとせねばね。

 気がつけばもう5時半。ホテルに戻って身支度を整え、今年から香港で働いている日本語教師Sさんに会うために、銅鑼湾へ向かう。Sさんは4年前の台湾旅行でお世話になった方。台湾赴任前には香港でしばらく働いていたとのことで、広東語はペラペラ。う、うらやましい…。
 今回は彼女の地元である牛頭角へ。住居のお隣のマンションがあのアモイガーデンで(!)、SARS発生後、徹底的に改装したら、なんと住居費が急上昇だとか。
 そして、この牛頭角は70年代に開発された団地であり、庶民的な屋台が多い地域であるのだが、数年前に取り壊された上村に続き(昨年行った大阪の茶餐廳レストランは、おそらく上村の出身の方のお店では?)、今年いっぱいで下村が取り壊され、再開発されるということで、下村の屋台でご飯しませんか?と誘ってくれたのだ。

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 屋台ではこんな料理をいただきました。他にはあと2品。
えびはおいしかったけど、二人でも4品は多すぎたみたいで完食できず。残念!
サンミゲルビールを注文したら、サンミゲルガールに注いでもらえちゃったよ♪

 団地の下に店がひしめく屋台街は、台湾の夜市や日本の公団団地の商店街とも違う雰囲気だけど、なぜか懐かしい。最近人気の屋台点心として、人形焼きがくっついたような鶏蛋餅を紹介してもらい、炭焼きでの焼きたてを食べた。好食好食、好好食。
 蒸し蒸しするけどいい風の吹く屋外で、広東語の喧噪に紛れて食べた料理はホントにおいしかった。こういう昔ながらの屋台街が、これからどんどんなくなってしまうというのは本当に残念だ。
 その後はこれまたいい味出してた茶餐廳(椅子がステンレスよー)でお茶しながら、台湾での思い出から香港のおもしろドラマのことなど、あれこれと話した。Sさんはあともう少し香港にいるとのことで、また近いうちに訪ねたいなーと思っている。
 Sさん、大変お世話になりました、我表示非常感謝。

 牛頭角から尖東に直接向かうバスにしばらく乗り、ホテルに戻ったのは10時半過ぎ。なんか、冷房に慣れないせいか、体の芯から冷えちゃって鳩尾が痛い…(泣)。すぐにシャワーを浴びたらいくらか生き返った。合計3万歩超えたこともあって、疲れていると思ったのですぐ寝たのであった。
 明日は《天水圍》に加え、《赤壁》も観る。両方とも、楽しめるといいな。
 と、盛りだくさんに過ごした2008年8月9日を、無事終えたのであった。

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夏光乍洩香港避暑行第1天・半ち…もとい、開会式には目もくれず

 2008年8月8日金曜日。
 世界的には奥運会開会式ってことになっているが、ワタシにゃそんなの関係ねぇ(苦笑)。昨年2月以来、夏に行くのは実に9年ぶりの香港である。

 4時ごろに空港に到着し、チェックインしたら「座席は窓側も通路側もお取りできませんですが」と言われる。そんなに乗客多いの?…と早めに入国検査を済ませて搭乗口に行ったらなんとなく納得。香港人旅行客に加え、香港経由でヨーロッパに出る旅客が多いのだ。現にワタシの両隣がトランジットでヨーロッパに行くお嬢さんだった。やっぱりサーチャージの安さのおかげか?

 予定通り、6時半にテイクオフ。
 機内映画は《愛情萬歳》(注・ミンリャン映画じゃなくてれっきとした香港映画です)と『PTU』をやっていた。最初愛情を観ていたけど、つまらなかったのでPTUにチェンジ。あー刺してる刺してる(こらこら)、あー滑ってる滑ってる(バナナで)、あーかっこいいかっこいい(ヤムヤムが)などと言いながら観ていた。

 香港も予定通りに10時到着。
荷物が出てくるのが遅くてややイラッとしたけど、体調も悪くないし、気温もそれほど暑くないので助かった。
 久々にバスで街まで移動。泊まるホテルはいつもネイザンロード沿いが多いのだが、今回はチムトンなので、見慣れた景色を通り過ごしてしまうのが惜しい。
 泊まったのは、九龍華美達酒店(ラマダ・カオルーン)。ここは今までホテルの予約サイトに名前が上がってこなかったし、チムの他のホテルが軒並み1万円台/1泊だった中で唯一10000円以下だったので予約したのだった。チムトンに近い地域に泊まるのは初めてだけど、グランヴィルやキャメロン、キンバリーの各通りは歩きなれた好きな場所なのでいいかな、と思った次第。
 しかし、クラシックなホテルだったなー(笑)。日本人のステイ客、ほとんど出会わなかったんですけど。ラマダってアメリカのモーテルチェーンの名前だから、そのせいで欧米系のお客が多いのか?
 さて、懸案(?)だったネット接続。客室にはワイヤレス接続可と書かれていたけど、ケーブルジャックがない。フロントに聞いたら「ケーブルは仕えないよ」といわれて終了。ここで、我がPCが無用の長物と化したのは言うまでもない。

 寝る前にTVBで奥運会ハイライトを鑑賞。もちろん全部観たわけではない。『黄金甲』ってこの開会式の予行練習だったんかいな、と思わされたイーモウ演出によるマスゲーム、郎朗のピアノなどを観て、聖火の最終ランナー李寧さんのワイヤーアクション(違う。でも特技動作設計は程小東だったらしい。byもにかるさん)をニュースで観て済ませて寝た。

 そのあと、開会式がえらいことになっていたと知ったのは、次の日以降の新聞であった。

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旅行記を書き終わるまでが旅行です。

旅行記を書き終わるまでが旅行です。
 今回の戦利品、一部。『出エジプト記』のDVDがリージョン3だったのに泣いた…。

 昨日の最終便で、無事に帰国いたしました。
 ああ、楽しかった。暑くて汗をいっぱいかいたけど。
 向こうでお世話になったSさん、g小姐、ホントにありがとうございました。

 観た映画は《天水圍的日與夜》(今年のアジアフォーカス福岡映画祭で『生きていく日々』の邦題で上映)、《赤壁》、そして《盗墓迷城3》
これらの感想もあわせて、今日あたりからぼちぼち旅行記と写真をアップしていきます。

 さーて、次に香港に行けるとしたら、来年の冬か春休みかなぁ。
暑くないからいい時期だもんなー。

 ホント、毎回気が早くてすみません(笑)。

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一人飲茶は高くつく

一人飲茶は高くつく
それでも、最後の贅沢をしてしまう(笑)。@機場美心

これが香港から最後のモブログ投稿になるかな。(来月のケータイ料金を知るのが怖い…)
帰国したら、改めて旅行記&映画の感想をアッブします。

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香港最終日は好天

昨日は雨で、ランタオ島行きを強行したんだけど、やっぱり濡れた…(当たり前)。なんで昨日晴れてくれないの?

帰りは夜便なので、これからインタウンチェックインして、九龍駅のエレメントを回ってきます。

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《赤壁》鑑賞報告

昨夜、GH旺角にて《赤壁》観てきました。
個人的には三国志の王道を行く劉備軍のキャスティング(趙雲の他、関羽&張飛も大活躍!)と、トニー&張震&趙薇と明星大集合の呉国の皆さんは、バランスよく取り上げられていたし、アクションはどことなく大河ドラマ的で、観てて安心できます。でも、ツッコミすると限りないので、続きは帰国後感想書きます。
今日は雨です。これからあれこれ買い物します。

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今日もまた3万歩越え?

今日もまた3万歩越え?
昼飯の白切鶏飯@美都餐室

今日は近場をぶらぶらして映画を観て終わるはずが、なぜかまた延々とあるくはめになった。日頃から歩数計を身につけていて、いつもはだいたい8000〜1万3000歩くらい。意識してウォーキングする時でもだいたい1万5000歩くらいだから、バテるのも当然か。
今日は昼からアン・ホイ監督の新作《天水圍的日與夜》をティーチインつきで観ました。質問とその答えは残念ながら理解できなかったけど、監督は今までおばさん呼ばわりしていたことを詫びたくなるくらい若くてチャーミングでした。

さて、ただいま新世紀広場のパシフィックコーヒーで休息中。いよいよ今回のメインイベントである《赤壁》を鑑賞します。長いから、凍えないように気をつけねば。

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おはやう香港

おはやう香港
写真は今日のりんご日報。奥運会開会式が長すぎて、明星大合唱の放映がカットされたという記事。

昨日は歩きすぎて疲れすぎたせいか、なかなか眠れませんでした。無理しないようにしなきゃ。
これからチム近辺をぶらぶらしてきます。

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気付いたら、3万歩歩いてた!?

気付いたら、3万歩歩いてた!?
午後は少し買い物してピークへ。ただいまマクダルのスタンプラリーが実施中。ピークタワーで300元以上お買い物すれば、ブックレットがもらえるらしい?
その後、九龍駅のTHE GRANDに行き、文化中心へ行ってみた。詳しくは後日。
夜は来年再開発が決まっているという牛頭角の屋台へ。台湾で知り合った日本人Sさんのご案内で、往年の香港下町の雰囲気を堪能。

歩きまくって、さすがに疲れました。今日は早く寝ようっと。

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《赤壁》はレイトショーのみ…(泣)

《赤壁》はレイトショーのみ…(泣)
行ってみてがっかり。

早くて4時からしか上映がない。一番遅くて10時台とは。今夜は知人と食事するんだけど、どうしよう?

悔しいので、陸羽でやけ食い中(笑)。
今日の香港は薄曇りで、時々太陽も顔を出す。当然汗だく。日傘持って来てよかったよ。
陸羽でゆっくりした後は、SOHOと上環を回ります。九龍駅のTHE GRANDものぞかなきゃ。

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Today's headline news in HK

Today's headline news in HK
テレビでは奥運会がトップに来ていたけど、銅鑼湾で爆弾騒ぎがあったらしい。おいおい。

昨日はうっかり奥運会の開会式ハイライトを観てしまい、予定より遅れ気味。これから両替して、GH旺角に赤壁観に行きます。

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香港到着。

ただいま荷物待ち。なかなか出てきませぬ。携帯は通じたので安心だけど、パソはうまくいくかな?

(携帯から追記)ホテルではワイヤレスのみだって。古いホテルだからケーブル接続できると思ったのに(泣)。ああ、携帯料金が心配。ま、パソはオフラインで旅行記書くのに使うか。

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夏光乍洩香港避暑行・序章

先程チェックイン済ませました。広東語があちこちから聞こえるのは、今日帰る香港人が多いってこと?さすがにトニーは昨日のうちに帰国したか。
ハイシーズンだからか、奥運会見に行く人がいるせいか、空港は思ったより人がいます。サーチャージが上がったから、もっといないと思ったよ。
ほんでは行ってきます。無事に着きますように…。

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ウーさんとゆかいな仲間たち(笑)に愛とツッコミを。

 今朝は休みだったので珍しくワイドショーチェックを試みたんだけど、結局観られたのは花丸街市の金城孔明インタビューのみ…。くくく、悔しい。
 その後ウェブチェックもしたんだけど、出ていたのは映画系メディアくらいだったな。というわけで代表してここに。

新婚のトニー・レオン、製作費100億円の主役よりも獅童との卓球対決の方が怖い!? - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ.

 こういうサイトだけじゃ足りないなぁと思ったところに、取材に行かれていたもにかるさんが記事をアップされていたので、それも併読。いつもありがとうございます、もにかるさん。
 結婚ネタが振られたのはMCからだったんだ、珍しい。日本俳優じゃ絶対ありえねー(笑)。
 前日のファンキーなTシャツから一転、ラフに結んだネクタイ姿で会見に挑んだトニーだけど、このネクタイかわいいなー。
 内容自体につっこむとしたらシドー君との卓球ネタだと思うんだが、…心配しなくてもいいんだぞー、あれは役作りだから!

 張震とチーリンの日本語はお約束だと思うけど、取材の男性陣は生チーリンにやられたりしなかっただろうか?
 で、さらにチーリンか張震が某朝○新聞出版のニュース雑誌の表紙を飾ったりしてくれないだろうか、と希望するワタシである。今年初めに湯唯小姐が表紙を飾っているから、実現しそうな気もするんだけど、選ばれるのはチーリンだろうな。

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今年もまた、真夏の中国茶会

 香港行きを明日に控え、夏休み恒例の小香さんの中国茶会に参加した。
気温は32℃。5日連続で真夏日である。ひー。

 今月のテーマは「夏のお茶~冷たいお茶、暑さを和らげるお茶~」。
飲んだのは、石古坪烏龍茶(2003年春)と白葉単そう(2002年秋)、そしてしゃおしゃん定番の千年古茶青プーアールの竹筒茶(2002年冬)。
まずは石古坪烏龍を氷に注いだ冷茶をいただく。ポイントはお茶を濃いめに淹れること。

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 水色はこんな感じ。ウーロン茶だからか、淡い茶色。
匂いは台湾のお茶屋さんを思い出してしまうくらい香ばしく(6年寝かせていたそうなので)、でも味はあっさりしっかりでビックリ。
 このお茶はしゃおしゃんのお店でもちょっとだけ飲ませていただいた記憶があるのだけど、冷茶にするとまた違った感じだった。
 お茶葉を買ったので、香港で飲んで楽しみたい。

 次は久々に飲んだひいきのお茶、白葉単そう。
 これは常温(某神社の清水を使ったとのこと)の水出し。

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 フラッシュをたかないで撮影したので暗いけど、水色が石古坪と違うのはわかるよね?
 マスカットやライチを思わせる香りが特徴のこのお茶はひいきで、別のお店でもついつい探してしまうようなお茶なんだが、水出ししてもあの香りが変わらないというのがいい。
 この2つの冷茶を飲んでしまうと、もうペットボトルの中国茶が飲めなくなってしまうこと確実(笑)。

 次の青プーは沸騰したお茶で淹れるいつものスタイル。
もちろん、聞香杯付きでいただいた。

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 竹筒に保存されていたせいか、竹の香りが香ばしい1杯。
 久々に小香さんに淹れていただいて、飲み口をゆるゆる楽しんだ次第。
 食道を伝わって胸に広がるような感触が楽しい。

 お茶会のお楽しみ、お菓子はこれ。
 こんにゃくと緑豆、はとむぎ(意仁)のお汁粉である。

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 そういえば、はとむぎは去年もいただいていたっけ。
 香港の涼茶舗や許留山にもありそうなメニュー。探してこようかな。

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 このほかに素敵なおつまみも登場。
 他のお客様が南蛮味噌焼きおにぎりを差し入れてください、それもいただく。
 一口サイズだけど、かなり辛い。でもおいしい♪

 毎年、この時期のことながら、いつもおいしくお茶をいただけるのはとても嬉しい。
小香さん、ありがとうございました。また来年の夏も、お茶会があれば参加しますね。

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ウーさんは大いに語り、トニーは微笑み大サービスす。

  奥運会を2日後に控え、あの“毒品ぎゃうざ”事件も新展開を迎えた今日この頃だが(どういう書き出しなんだ)、ただいま来日中のスタッフ&キャスト(当然日本から参加の彼も登場。明日のワイドショー&スポーツ紙の見出しが心配…泣)が『レッドクリフ』の記者会見に臨んだとのこと(とりあえず読売にリンク)。詳細とそれに関するツッコミは、明日書けるといいかな。

 さらに今朝は富士電視台の朝のワイドショーでウーさん&トニーの独占インタビューが放映されたので、仕事に行く前にしっかり鑑賞。
 いやぁ、独占インタビューって落ち着くなぁ。余計なタレントのゲストやどーでもいいコメントが入らなくて(笑)。もっとも、しゃべりまくるのは当然ウーさんで、トニーは妻帯者(記者会見でも当然聞かれたようで)になってもいつものほほ笑みは大サービスしてくれたわけだし、観た分にはまぁそれなりに満足。

 しかし、どーしてもツッコミたいことがある。
非公式的な場のせいか、トニーはアンフォーマルな服装で登場し、Tシャツを重ね着していたんだが、そのシャツの柄があまりにもファンキー(苦笑)すぎて言葉を失った…。
 あのシャツ、どのブランドなんだ?
 そして、妻帯者になっても私服のセンスが変わらないってーのはどーいうことだ?

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あと3日なのは奥運会じゃなくて

 ワタシの香港行き♪と思いっきり私的事項に走る今日の記事。
しかし、新疆ウイグル自治区で起こった警察襲撃はかなり気になる。ましてや出発日は奥運会の開会式…。いくら「一国二制度」とはいえ、香港も中国と見なされてしまっている今日この頃だから、なにもないってこともないのかもしれないのか?

 まーそんな後ろ向きになっている場合じゃなくて、そろそろどこで何をしようか決めなきゃな。
 とりあえず、もろもろの打ち合わせをいろんなところでやっているけど、香港島や九龍でできることは後で考えられるとして、どこに遠出をしようかなーということ。
 
 候補は離島。…といってもランタオ島を回ったことがないので、そこに落ち着きそうな気もするな。トンチョン(字が出ない)線でサクッと行くのもいいけど、ここはフェリーでのんびり行くのがいいか。未だに寶蓮寺に行ったこともないし、《哥哥的情人/三個夏天》の舞台になった漁村の大澳も見てみたいし(もっとも15年前の映画だから、かなり変わっているってことは覚悟しているんだが)。

 ところで、今回は初めてPCを持っていくんだが、いくら有線LANであっても、やっぱり日本のプロバイダーなら海外ローミングは高くつくんだろうか?ちなみにニフは1分42円ほどかかるそうだけど、お得な接続方法ってないのかな?

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なぜかパンダに縁のある日

 昨日は『レッドクリフ』日本初の試写会だったそうだが、1週間後に香港行きを控えている身としては散財できないので、ブツは私的香港プレミアでってことで我慢することにした。…しかし、今どこでやっているんだらう。調べとかなきゃ。

 で、せっかくの映画の日だし、観られない代わりに地元で1本映画を観ていた。
 こっちでもお盆時から公開される『カンフーダンク!』はなぜ日本語吹替版オンリーなのよ、カド○ワ&シネコンのパカパカパカー(こらこら!なお、これについては後日別エントリにて吼えます)などと言いながら、予告がかかることを期待して観に行ったのが『カンフーパンダ』
 かなり長ーく予告がついていたんだが、その中の1本にちゃんとありました。うう、予告編は字幕なんだ、なんだか複雑な気分。テンションの上がるシーンでは、ちゃーんと『周大侠』の♪我不賣豆腐、豆腐、とうふ~とうふ~が流れて嬉しくなり、こっちのボルテージも上がったけど、吹替版の主題歌が差し替えなんてことになったらさらに泣くぞ。

 ここから本題。
 いやー、3Dアニメだし、ジャック・ブラックの声が山口タッちゃんになっちゃってる日本語吹替版だし、だいたいにして主役のパンダがかわいくないので観ないつもりでいたんだけど、KEIさんのレビューで興味を持ち、さっそく観に行ったんだが、これは観てよかった!確かに往年のカンフー映画に対する愛とリスペクトがある!『ドラゴン・キングダム』と同じくらいで、『少林ラクロス』より100万倍はある!これがハリウッドのアニメじゃなくて本家本元の香港映画(大陸との合作じゃなくて)だったらもっとよかったのに、とちょこっと思ったところもあったが、まーそれを言っちゃいけんよね。
 しかし、最近のハリウッドは香港映画リスペクトなのか?その扱い方は『マトリックス』に始まるワイヤーアクション乱発だった頃に比べたら、ずっとよくなっていると思うんだが、それがいい意味で香港映画にプラスになってくれればいい。
 …でも、そのリスペクトもまだカンフーものに偏重しているし、リスペクトが感じられない『ディパ』みたいな映画も、ハリウッドにはまだまだありそうだよな(それを日本の観客が見て満足しちゃうのもまた問題だし)。

 遅く帰宅し、テレビをつけたら、内閣改造報道で時間が遅れていたらしく、NHKで「ワイルドライフ~国境なき獣医師団R.E.D.~」というドラマをやっていた。
 世界中の動物を治療するという団体“R・E・D”に所属する金髪で元ヤンキーの新米獣医師(演じるは市原隼人)が、ラオスで象の治療をし、中国でパンダの治療をするという、いかにも少年マンガ原作らしいドラマだった。主人公はちゃんと獣医大か農学部(うちの方の国立大には農学部に獣医学科がある)を出てるんだろうか、それにしちゃあまりにもバカすぎないかとか、玉山鉄二演じる主人公の先輩獣医師が年齢不詳の謎の男って設定なのに、単に美形ってだけで全然貫禄がないなどとあれこれツッコミまくっていた。
 そう文句を言いつつも観ちゃったのは、臥龍のパンダ保護センターで全面的にロケをしていて、画面に本物のかわいいパンダがたくさん写ったからってことからだったりする。ちなみに撮影は今年1月とのこと。だから、やや切なくなる。
 しかし、パンダの演技が見事だったなー(笑)。野性のパンダを治療した主人公たちが、患畜だったパンダを山に帰す場面があったんだが、そのパンダもちゃんと演技していたように見えたよ。
 あと、ヒロインの女子獣医師(仲里依紗)が日中ハーフという設定らしく、彼女と主人公が中国入りした時に通訳を務める場面があったんだが、意外にもきちんと聞ける発音をしていたのに感心。若い子だから、発音もすぐマスターできたのかしらー?それから、臥龍のセンターに勤務する中国人獣医師にも女子がいて、ちょっと特徴のある顔しているなーと思ったら、この子は中国人俳優じゃなくて、『夜の上海』で口の悪いアシスタントスタイリストを演じていた子だった。もしかして中国で修行中なのか? 

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