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アプローズ組圧勝!今年の金像奨を振り返る。

 昨日、「スポーツ紙あおれー」と書いたのが効いたせいか(たぶん違う)、今朝の日刊スポーツに以下のような記事がありましたよん。

「香港電影金像奨」音楽賞に久石譲さん - シネマニュース : nikkansports.com.

 しかし、RTHKって、直訳すると「香港公共ラジオ」というのか、初耳だぜ。

Tony_kinzo2008

21世紀亜洲影帝、開幕宣言のご様子。from捜狐娯楽

 さて、2年ぶりの監督賞となるピーターさんだけど、今年は自ら監督した初の時代劇《投名状》と、イー・トンシンさんとタッグを組み、プロデュースに回った《門徒》が多数ノミネート。結果として《投名状》で8部門、《門徒》で2部門と、受賞部門のほぼ半分がアプローズ・ピクチャーズ作品ってことになったわけか。2年前の『ウィンターソング』ではお帰りなさい的ムードも多少あったんだろうけど、思い切って路線を変えたこの作品で多数受賞したのだから、本格的に中華圏復帰ってことになるのでしょうかね?
 一方、ライバルの銀河映像組も『マッド探偵』と『アイ・イン・ザ・スカイ』で手堅く3部門ゲット。ジョニーさんもすっかり“香港が世界に誇る映画の親分”的貫禄を見せているけど、これからも当分「こつこつ作って海外の映画祭でドカンとプレミア」状態が続くんでしょうね。

 リンチェの主演男優賞!ここ10年ほど聞いたことがなかったので、なんだか他人事とは思えず嬉しいよ。しかもこの《投名状》、アクションだけじゃなくドラマの比重も高いとのこと、リンチェだけではなく金城くんもアンディも出演してるから、もちろん買いますよね角川ヘラルドさん?(『ウィンターソング』配給元)日本公開はジェイの『カンフーダンク!』の後でいいですから。

 観たのが2年前なのですっかり過去の映画と思っていたアン・ホイさんの『おばさん』、こちらもダブルおばさんパワー(おいおい!)で主演女優賞&音楽賞の2部門ゲット。おかしくてやがて哀しき…な話なのでもう一回観たいかというとあまりにも哀しすぎるんでできれば遠慮したいんだが、愛すべきおばさんの喜怒哀楽を説得力をもって演じきったカオワーさんは見事だった。
 そして久石譲さんの音楽がこれまた泣かせるのよ!宮崎アニメmeets中国音楽といったバリエーションで冴え渡ってます。映画が公開されなくてもサントラだけでもほしい。スタジオジブリさーん、この夏公開の『崖の上のポニョ』のHP&パンフでの久石さんの紹介には、是非とも「中国・香港合作『おばさんのポストモダン生活(06)』で香港電影金像奨最優秀音楽賞を受賞」の一文を入れておいてねー。

 金像奨全体を見れば、顔ぶれが決まってきているというか、台詞が北京語の作品が目立ってきているとか、気になるところはいっぱいあるんですよね。先にも書いたけど、主演女優賞が4年連続大陸女優っていうのもどうよって思うし。北京語のスピーチが多かったとはいえ、実際大陸からのゲストは胡軍さんだけだし、台湾からは『不能説的・秘密』でヒロインだったグイ・ルンメイちゃんが笑えるやりとり(注)をしていて、それがわかって大笑いしたのは助かったんだけどね。

(注)うろ覚えですがこんな感じでした。
ステ:キミは『不能説的・秘密』に出演したけど、あれはジェイの初監督作品だったよね。初監督作品で(金馬賞の)監督賞にノミネートされたんだっけ。
ルン:そうよ。あなたも監督だったわよね。監督賞のノミネートは?
ステ:…ないよ。
ルン:じゃあ、処女作が新人監督賞にノミネートされたの?
ステ:…ないよ。

 では、覚え書きとして受賞作品一覧を。
以前書いたノミネート予想と見比べると、結構当たっているような気がするぞ。

最優秀作品賞 《投名状》
     
最優秀監督賞  ピーター・チャン(投名状)

最優秀脚本賞  ワイ・カーファイ&アウ・キンイー(マッド探偵)

最優秀主演男優賞 ジェット・リー(投名状)

最優秀主演女優賞 スーチン・カオワー(おばさんのポストモダン生活)

最優秀助演男優賞 アンディ・ラウ(門徒)

最優秀助演女優賞 邵音音(野・良犬)

最優秀新人俳優賞 ケイト・チョイ(アイ・イン・ザ・スカイ)

最優勝撮影賞   アーサー・ウォン(投名状)

最優秀編集賞   コン・チーリョン(門徒)

最優秀美術デザイン賞 ハイ・チョンマン、易振洲、黄炳耀(投名状)

最優秀衣装デザイン賞 ハイ・チョンマン、載美玲、利碧君(投名状)

最優秀アクション指導賞 ドニー・イェン(導火線)

最優秀音響効果賞 Sunit Asvinikul、Nakorn Kositpaisal(投名状)

最優秀視覚効果賞 呉[火玄]輝、鄒志盛、郭惠玲(投名状)

最優秀サウンドトラック賞 久石譲(おばさんのポストモダン生活)

最優秀主題歌賞「逼得太緊」(十分愛)

最優秀新人監督賞 ヤウ・ナイホイ(アイ・イン・ザ・スカイ)

最優秀アジア映画賞 『ラスト、コーション』

 …しかし魏君子さんとやら!「港片時代完結」なんて、かなり失礼なこと書いてくれるじゃないのよ。儲かる映画だけがいい映画じゃないってことは、日本でも中国でも同じことでしょ!

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