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ぼくの最後の恋人(2006/香港)

 “負け犬の遠吠え”なんて言葉が流行ったのもあったけど、そんなの関係ねぇ(今年しか使えない流行語)。それはもとより、いい歳こいた女子の恋愛問題ってまだまだあれこれある(含む自分…っておいおい)。それは日本だけじゃなくて香港でも同じみたい。さらにその女子が大酒飲みの姐御肌だったらどうなる?そんな問題を描いているのが、『早熟』と《門徒》の間にイー・トンシンさんが撮りあげた『ぼくの最後の恋人』だったりする…ってそういう映画じゃないか?

 シウマン(ミリアム)は30歳を目前にしたビール会社のキャンギャル。若さはそろそろなくなってきたけど、“千杯不酔”とあだ名されるくらいの呑みっぷりがウケていて、雇い主の店長(ヴィンセント)や屋台街を仕切るボス(中信)にかわいがられている。
 ある日、シウマンは火鍋屋の屋台で酔いつぶれている男性を発見し、家に連れて帰る。彼の正体は中華系フランス人のマイケル(彦祖)で、職業はなんと中環にある小さなフレンチレストランのシェフ。世界中を旅していた彼は香港に魅せられ、ここで店を持つことを決意したものの、あまりのこだわりに客がつかず、店を閉めることにしたのだ。彼を気の毒に思ったシウマンは共同経営者になることを申し出る。自分のカフェを持つことを恋愛以上に夢見ていた彼女は、彼のレストランで昼間だけカフェを始めることにする。同居することになった2人は恋愛抜きの生活を送っていたが、店長やキャンギャル仲間にはやし立てられ、案の定恋愛関係に。
 彼女の人脈と明るさのおかげでカフェは大賑わいだけど、夜の部は相変わらず閑古鳥。彼女に申し訳なく思ったマイケルは、友人(テレンス)の訪問で旅心をかき立てられ、さらに新たな出資を申し出た美食チェーンの女社長の依頼を受けてしまったことで、シウマンと袂を分かつことに…。

 香港女子ってどことなく姉御肌と思うのは、見ている女優がみんなそういうタイプだから?だってカリーナにミシェルにカレンにサミーにetc…(苦笑)みんな勝気な役どころを得意とするよね。ははは。
 ミリアムことチカちゃんは、ここ2、3年香港映画でよく顔を見るようになったけど、以前も書いたようにサミーと印象がかぶるんだよね。だから彼女も姉御肌が得意なの?個人的には《花好月圓》みたいな役柄がかわいいと思うんだけど。
 彼女の演じるシウマンは、豪快で気がいいんだけど、どーも恋愛対象にはされない女子。うーむ、なんか他人とは思えないキャラだ(笑)。恋愛よりも夢を追うタイプで、自分のカフェを手に入れるまでは、たとえライバル社からオバさん扱いされてもビール会社の派遣(だよね?)でせっせと頑張る。そんな彼女がひょんなことから夢をかなえてしまったら、後は恋愛を叶えるしかないのは全世界女子的お約束?…違うと思うが。
 しかし、そんな彼女の元に飛び込んだのが、ガイジンでイケメンのマイケル。ある意味演じる彦祖もガイジンか。彼が街を行くたびガイジン扱いされていたのには笑ったけど、中華系西洋人ってアレが典型的なのかな?まーそれはいいとして、ちょーっとそこができすぎだよねー(苦笑)。そこまでできすぎなくてもいいんじゃないかなトンシンさん、と思った次第だけど、ベタでアマアマだけどそれなりに楽しめたからとりあえず許そう(偉そうに)。

 しかし、彼を自分の下に引き抜いたあのオーナー…。北京語しゃべっていたから大陸から移民して香港で成功したセレブって設定なんだろうけど、かなりスノッブで「イケメンシェフは飾り」的扱いで見下しているのって、なんか、ホントにありそうな感じがしちゃったりして。実際どーなのかしら、なんて勘繰るのは無粋?   

原題:千杯不酔(Drink, drank, drunk)
監督:イー・トンシン
出演:ミリアム・ヨン ダニエル・ウー ヴィンセント・コック アレックス・フォン チン・カーロッ テレンス・イン 

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