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張國榮跨越97演唱会

 祝!レスリー先生51歳のお誕生日おめでとーう!

 おーそういえばこのたび前進座から独立した歌舞伎俳優の中村梅雀さんも同じ歳だーとかかなりわけのわからんことを(いや、この記事を見たからなんだが)言いながら、あの97年の演唱会VCDをやっと観ることができた。

Leslie1997live 張國榮跨越97演唱會(VCD)

 前々からも書いているが、ワタシの中華明星演唱会初体験はこのコンサを元にした10年前のレスリー演唱会だった。しかしアレを見られたのは今思えば奇跡だったよ、ワタシにしてはかなりリスキーなことまでやっちゃったもんなー、今じゃ若気の至りなんていって笑えるわよねなんていってしまうのだが、そうだよなぁ、いくら東京演唱会も伝説のステージと化しても、やっぱり地元香港の紅館(香港コロシアム)での演唱会にはかなわないもんなぁ。

 この演唱会は1996年12月12日から新年をはさんで1月4日まで全20回行われた、レスリー歌手復帰後初の本格的ソロコンサート。アイドル時代の往年のヒット曲(『Monica』や『風継続吹』など日本のカバー曲多し)から自ら歌った映画の主題曲を中心にまとめた前半と、コンサート直前に発表された広東語アルバム『紅』の曲を中心にめくるめくお嬢の世界が展開する後半で構成される豪華贅沢グラマラスなコンサート。さらに衣裳はすべて親友ウィリアム・チャン先生がデザインし、豪華絢爛に拍車をかけていたっけ。
 自分この当時はねー、まだペーペーの香港電影迷だったもんでねー。まーもちろんこの時からトニーは好きだったし、『ブエノスアイレス』撮影中の話もハラハラしながら聞いていたし(たしか「カリーナという人がいながらトニーはレスリーに走ったらしいぞー」ってーかなり冗談めいたゴシップが仲間内を駆け回っていたっけ。爆)、そんなときにこれを観ちゃったワタシは、一瞬自分を見失いましたよ。(こらこら!)

 コロシアムの四面をフルに使ったステージングはやっぱり国際フォーラムとは段違い。そういえば東京演唱会もオープニングは同じだったなぁ。でも1曲目が確か違った。ノリノリの『恋愛交叉』が東京の開幕曲だったけど、香港では帰還を象徴する『風再起時』だったか。キラキララメラメスーツにシースルーシャツにものすごいボリュームのロングコート、ああ懐かしや…。(ついでに『無極』の鬼狼のマントを見るたびこれを思い出す)しかし、ライヴVCDというものを初めて観ることもあるんだけど、ご親切に字幕もついているのね。…いやだから、このVCDは買って10年間ずーっと寝かせていたんですよ、はははのは。
 最初こそクラッときたものの、そのあとの前半部分(disc1)は心落ち着けて観られましたよ。一緒に歌う余裕も出てきたし。薄れ行く記憶を脳の奥底から掘り起こしつつ、あーそういえばこんなシーンあったっけなー、この場面はさすがに紅館ならではかー、なんて思いつつ。『覇王別姫』主題歌『當愛已成往事』の前に展開された、あの映画のオープニングを彷彿させる子供たちの京劇は実際に北京から招いた子達だったのか。日本版ではダンサーたちが扮装してやってた記憶があったな。このときにレスリーが着ていた青ラメに花をあしらった上着が好きだったわ。

 そして後半。うわーすっかり思い出したよ、めくるめくボクの世界へカモーン!状態!!アナタはスト(以下顰蹙を買いそうなので省略)か!と口走りたくなるがそれでもうまく表現できずに言葉を失ってしまう『偸情』だよ!うわー興奮して血圧が多少上がったー(多分)。どうもこの驚きをうまく説明できないんだよねー、いつも。その後、数曲はさんでいよいよクライマックスのデカダンお嬢爆走曲『紅』が来たー!
…うーむ、なんていっていいのやら。妖艶とか華麗とか世紀末的頽廃(確かに世紀末も近かったな)とか、口に出すとどーも陳腐になってしまってうまくいえない。そーゆー魅力があったのよね
 で、このVCDに収められていたのは、12月31日の公演。レスリーが『紅』を歌い終わったのが午後11時56分。つまりこれが96年最後の曲だったのだ。その後はダンサーや京劇を演じた北京の子供たち、ゲストのカレン、すーちー、ウィニー・シン、プロデューサーのフローレンス・チャンさん(はじめて見ました!)を呼んで会場で一斉カウントダウン。さっきまであんなに妖艶だったのに、ルージュを引いたままの顔で子供たちに「ねぇ、チャンおじさんに新年の誓いを教えてよ」と聞き、急にスイッチが入れ替わってしまうレスリーがおかしい。カウントダウンを迎え、新年最初に歌ったのが伝統的年末年始の歌『Auld Lang Sang(蛍の光)』。会場に漂っていたのは、和やかな空気と新年への期待。
 アンコールは千秋楽の1月4日の映像。キラキラ衣装を脱ぎ捨て、シックなタキシードのレスリーが会場の母親や唐さんを紹介し、『月亮代表我的心』を歌う。10年ぶりに聴いたこの曲は、テレサのオリジナルより軽い感じで、非常に彼らしい歌い方だった。
 そして大トリの『追』。サビの「アナタはワタシの目標だから追いかけてまた追いかける(自己流訳失礼)」に感慨深い気持ちになる。そして、最後の最後に「どうかこの時のボクをいつか思い出してください。ボクもいつかアナタたちのことを思い出しますから」(これも意訳です。すみません)という言葉に、6年後に去ってしまう彼の不在を改めて感じたのであった…。

 ホントはもっと早く観てもよかったのかもしれない。でも、亡くなったばかりのころには絶対観られなかった。10年経った今だから心も落ち着かせて観られた。また、いつかじっくりと観ようっと。

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