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2007年7月

中国映画の全貌2007行ってきました

中国映画の全貌2007行ってきました
 右は『クレイジー・ストーン』オリジナルポスター。左は説明不要ね(笑)。

 出張をえいやっとやっつけて(なんだそりゃ)、新宿のK's Cinemaで“中国映画の全貌2007”上映作品『ジャスミンの花開く』を観てきましたよー。平日夕方のせいか、お客さんは20~30人程度かな。お盆の『覇王別姫』の時は混むのかなぁ。
 感想は帰盛してから改めて書きますが、久々にツーイーに好印象を抱いたのと、母親役の陳沖さんの好演&いい味出した役どころがよかったです。
 しかしこの映画、えらい豪華キャストなのになんで地元上映されなかったのだろうか。

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10日経ってかの地に行った田舎もんトニー迷

10日経ってかの地に行った田舎もんトニー迷
 すみません相変わらずの自虐的タイトルで。これが最後ですm(__)m。
 写真はボケボケで申し訳ありませんが、みゆき座ロビーにあったトニーのサイン入りポスターざんす。

 さて、ただいま研修出張のため東京におります。
 新幹線の中で『山の郵便配達』を読了し(近日感想をアップします)、ホテルにチェックインして雷鳴轟く中日比谷みゆき座に向かい、傷城を鑑賞。おやー、館内が意外と狭いなぁ。地元のフォーラムの方が広い気がする、なんて思ってもお客様はこっちの方が断然多い。女子複数(トニー迷?武迷?)、若いカッポー、男子or殿方お一人という客層。
 また、この秋やっと公開の張震主演『呉清源 極みの棋譜』のチラシもゲット。ものすごーく渋い表はいいとして(笑)、チラシ裏の碁盤に向かう黒ぶちメガネ&短髪の張震の横顔は美しいです。

 今回は広東語を聴くことに集中。ワタシは不真面目な広東語(北京語もだけどね)学習者だけど、広東語の単語の音を北京語の発音に近い単語に置き換えてみたら、なんとなく、なんとなくわかるような気がするんだけど…それでも厳しいわ(泣)。やっぱり香港版DVD買おうかしら。日本語字幕のつじつまが合わないってことも、何度か見直してやっと気づいたし。
 あと、前から書こうとしていたけど今まで書けなかったこととしては、冒頭の捜査チームのメンバーにベリーダンサーのモニー・トンちゃんがいます。最年少で遊び好きで浮気性のあの子です(笑)。
 これが傷城見納めになるかな…。まぁいいでしょう。今度またDVDや地上波放映(あるのか?)の時にじっくり語りましょう(苦笑)。

 そうそう、夕飯は東京駅まで歩いて丸の内オアゾ内のわんたん&かゆ店「屏南」に行ってワンタンセットを食べたんだけど、そこで流れていたBGMがニコの「活着Viva」で、うわー懐かしい~なんて思ったのであった。

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来週上京したら『中国映画の全貌』を観ようか。

 来週からの出張を前に、仕事がバタバタしているこの頃。やや疲れ気味ざんす、ひー。
 明日で傷城の地元上映が終わるけど、最終回に観に行けるかなぁ。 もし見逃しても、東京でやってくれないだろうか? と思ったら、みゆき座で上映続行するみたいでまずは一安心。トニー来日時の写真など飾ってあればなお嬉しい(もう立ち直ったので見ても全く平気)。

 さて、東京といえば今上映中なのが新宿のケイズシネマの『中国映画の全貌』。
 タイムテーブルはこうなっているのだが…。うーん、出張中に観られるとしたら、29日最終回の『盗馬賊』と30日最終回の『ジャスミンの花開く』か。
 帰省中なら『クレイジー・ストーン』に『パープル・バタフライ』、そして15日夜の『覇王別姫』が観たいかな。『覇王別姫』は母を誘って観に行きたいけど、どーかな?

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『無極』朝日電視放映版

 昨日の日曜洋画劇場で地上波初放映された陳凱歌監督作品『PROMISE(以下無極。リンク先は初見時の感想)』。
…あれ?この映画、昨年始め公開なのに、もうTV放映されちゃうわけ?なんで?と、友人から教えてもらったときはやや驚いた。ちょうどカイコーの新作『梅蘭芳』クランクインのニュースをなぜか報知新聞サイトで知ったので(安藤政信くんが出演するのでその関係での配信か?)、これはカイコー新作クランクイン記念か、それともニコセシ第1子誕生間近記念か?などとわけのわからん理由を考えてしまったアタクシ。

 しかし無極…。初見時の感想でも書いたけど、観た後に「ああああカイコーよ、オマエはいったいどこへ行きたいんだよお~」と思いっきり頭を抱えさせられながらも、大笑いして観た映画だったわけで、よかったのは真田さんの熱演とニコの美しさだけなのだが、これを改めて小さなTVのスクリーンで観ればなおさら笑えるんだろうなぁ、さらに吹き替えもきっととんでもなくミスキャストなんだろーなと思ったら…、ええ、案の定でしたわ(爆)。

 ハイビジョン画像の美しさが仇となっているのか、なんかもうCG画面が目立ちまくって、美しいというよりなんじゃそりゃーといいたくなる画面構成にはただ笑うばかり。一番笑ったのはセシリア凧状態の場面か。ドンゴンの濃ゆさはスクリーンより3割増で、なおかつ声優さんがウィル・スミスの吹き替えなどをしている東地秀樹さんのせいか、さらに濃いキャラと化しているぞ(爆)。
 真田さんの声はもちろん本人(^_^)。以前ここで放映された『ラストサムライ』で謙さんが英語の台詞を自ら吹き替えていたので、これはやっぱりご本人の日本語じゃなきゃねと思っていたので嬉しかった。大げさすぎずナチュラルすぎず、演技の時にちゃんと自分で日本語で喋っていたような台詞回しになっていた印象。(字幕や他の人が「カンミン」と言っていた自分の名前「光明」を、ちゃんと中国語風に「クァンミン」と発音していたのもよかった)そのぶん相方のドンゴンの台詞回しが大げさで…まーそれはしょうがない。洋画吹き替えの宿命よね。
 日本人の日本語吹き替えといえばちょっと話がそれるんだけど、金城くんは普段本人が日本にいないってこともあるせいか、どうしても別の声優さんにあてられちゃうのがちょっと気になるんだよね。(『ダウンタウン・シャドー』と『十面埋伏』の時が声優さんだったので)それでも本人のやや独特な日本語を聞きたいってこともあるから、傷城日本語吹替版製作の時は是非ともご本人を呼んで吹き替えしてもらえないかなーなんて思うんだけど、無理か?(そしたらトニーは無間道に続いて山路和弘さんになるのかなー。でもそれもちょっとなぁ…)
 ニコの声はニューポリに続いての浪川大輔君じゃないのね。(平川大輔さんという方でした)でも、無歓のキザったらしさはうまく出ていたと思う。しかし、不満だったのはリウイエ君の鬼狼が全然違う声…。なんであんなパシリ声というか下僕声なんだ(って暴言ですみません。吹替を担当した大塚芳忠さんって昔ユンファの吹き替えもしていたような…) 。もっと儚い美少年声の声優さんにしてくれれば、彼の悲劇的な面が強調されたのになぁ…。
 んで、リアルではニコ嫁となってしまったセシ。…ああ、そんな声かよ。そして改めて化粧が濃い。んーしかし、セシの声ができるアルト声の声優さんっているかなぁ。戸田恵子さんは明らかに違うし、魏涼子さん(ヴィッキーやツーイーの声を担当)も違うもんなぁ。かつて『デッド・ヒート』がTV放映された時に、やはりアルト声のユンれんれんを吹き替えた松本梨香さん(ポケモンのサトシくんですね) はけっこう本人っぽいって思ったけど、彼女がセシを演じてもちょっと違うかな。

 なによりも驚いたのが、すべての発端があっさりカットされていたこと。おーい、この映画はそもそも「まんじゅうの恨みは恐ろしい」から始まるじゃないかよー。
 そして、一番おいしい役どころがドンゴンだったってことに改めて気づかされたのであった。ああ、当時は韓流ブームだったもんねー。今やすっかり退潮だけど(爆)。

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苗栗烏龍と毛蟹王、そして“越人の歌”。

 まずはこの写真を。
 わはははは、勝手に作っちゃいました、傷城コラボタンブラー(爆) 。
 サイズが小さいのでチラシが入らず、アドカードを入れた次第。
  ちなみに余ったスペースにはチラシのスチール写真を切りばり。…自分ってセンスないなという仕上がりになったので裏面の写真はパス(笑)。

2007_07220106_1 

 では、本題行きまひょか(^_^)。

 この頃は暑くても冷たいお茶(韃靼そば茶を冷やしてペットボトルに詰めてます)だけでなく、スタバタンブラーに温かいお茶を詰めて出勤しております。北国&冷房のない職場とはいえ、仕事して汗をかいたら当然冷えるので、暑い時期でも熱いお茶は必要だと思うんですよ。
 いつもなら青プーアル茶を常備するんだけど、このところ青プーオンリーで消費が異常に早かったので、今は紅茶&そば茶を合わせて5種類をローテーションで飲んでおります。あーでもそのうちに青プーを買いに行かねば。

 最近飲んでいるお茶のうち、苗栗烏龍は中国産なので、青茶でも多分岩茶系。色は濃い目。でも、タンブラーに1日以上茶葉を入れておいても、味は決して濃くなることはなかった。(もちろんお湯を足していけばどんどん薄くなるんだけど)
 総会準備のためにトニー舞台挨拶に行けなかった無念+総会での疲れで倒れた(ちょっとオーバーか?)翌日、苗栗烏龍を茶壷で入れて飲んだ。自分にしてはかなり長時間(10時間以上)寝て水分がすっかり抜けてしまった上に、頭も身体もかなり痛かったけど、一口飲んだら身体に沁みておいしかった。調子は急激に戻ったってわけじゃないんだけど、お茶飲んで助かったって思ったのは事実。なんか最近中国産食品批判とともに中国茶もまた何度目かのバッシングを受けているみたいだけど、それでもおいしいし、専門店では安心できる商品を入れているわけだから、ほっといてもらいたいもんである。

 もう一つのお茶、毛蟹王の説明は下記リンク(仙台の中国茶店だ!今度行こう)を参照してもらうとして、これは水色が薄い、どちらかといえば清茶に近い味わい。味も若々しいので、タンブラーには少なめに茶葉を入れている次第。
 なお、地元の中国茶館「凛蘭」には冷茶の毛蟹王もメニューにあったので、今度家でも入れてみようか。梅雨明けも間近なので。 

中国茶ブログ/以茶會友/中国茶藝館/江畔麗水ブログ 毛蟹王.

 あと、諸事情で写真がのっけられないんだけど、『女帝』公開に合わせて地元の茶館に登場していたアレンジティー“越人の歌”は、ハイビスカス&ローズヒップというハーブティーの人気ブレンドにメイクイを加えた中華版ハーブティーだった。冷茶なのでちょっと雰囲気は違うけど、自分もハーブティー好きなので結構おいしかった。中華街のお茶屋さんや雑貨屋さんでローズヒップが普通に売られていて「?」と思ったことあったけど、花茶なら使わないわけないもんな。
 ところでローズヒップって中国語でなんというんだろうか。

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『傷だらけの男たち』鹿野貴司ノベライゼーション

 あれから2日、昨日の総会が終わってから疲れでぶっ倒れ、10時間寝ても頭痛と肩こりと腰痛が抜けず、薬の世話になってうだうだしながら1日過ごし、夕方に4回目鑑賞した今、なんとか復活しました。今夜しっかり寝れば復調するかな。
 体調の復活とともに気力も出てきたので、やっと落ち着いてネットサーフィンできるようになりました。同好の士の皆様やネットニュースの来日レポートも心落ち着けて読めましたよ(^o^)。下の記事のフォトギャラリーをニコニコしながら眺めてました(笑)。

トニー・レオン緊急来日。中越沖地震被災者へメッセージも : 映画ニュース - 映画のことならeiga.com.

 そんなわけでトニー先生がバタバタとやってきて、六本木でお寿司でも食っていたであろう夜、とーほぐの田舎もんトニー迷もとはしは自宅で『傷城』ノベライズを一気読みしたのであった。

 著者の鹿野貴司さんは金城くんより一つ下(それじゃアタシより年下か!)で、フリーライター兼写真家だそーです。

(以下ノベライズ完全ネタバレで書きます。これから読む人は読まないようにお願いします)

 プロローグはいきなり周&文叔殺害場面(@_@)。劇中にはなかったチョイがマジメに捜査している場面を経て本編へ。そしたらいきなり建邦が一人称で語る語る。う、もしかしたらこの物語完全に建邦視点で描くのかよ、てーことはまるっきり正煕の心理描写が…、

 ないどころか完全悪役になっているよ、正煕

 しかも本編では単なるこの恨み晴らさておくものか状態でストーカーしていた黎を仲間に引き入れているし!
 さらにクライマックスで建邦ったら淑珍の「アナタはワタシを殺そうとしたのね」を立ち聞きしているし!
 そ、そりゃねーぜ鹿野さん…(泣)。

 しかし、この映画のトニーの演技に関しては、東京新聞で「レオンが底深く、怨念こもる陰険な悪役ぶり」(ソースはeiga.comのマスコミ注目度ランキングから)とか、最近目にした岩手日報(多分共同通信配信。好意的な記事で嬉しかったわー)でも「残忍さを秘めた」云々と書かれていて、そうかなー?ワタシは“悲しき復讐鬼”の彼だけど、そこまで非情なヤツではないんじゃん?なーんて思っているんだけど、それは単なる迷の贔屓目ってヤツ?
 ははははは、復活しても相変わらずな自分だな。どーか笑ってちょーだいよ。

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明日、トニー・レオンの舞台挨拶に行かれる皆さん、

 どうか、どうか、精いっぱいの声援をワタシに代わって送ってください。…なんて言うのはあまりにもおこがましいか。

 

先のエントリーでは怒りと哀しみのあまり、暴言を吐きまくってしまいました。あの思いは真実ではありますが、ついつい感情に走ってしまい、見苦しくて本当に申し訳ありません。まー特に修正せず、そのままにしておきますけどね(^_^;)。

 明日はしっかり仕事に取り組み、夜は多分明日届く予定の傷城ノベライズでも読んで、心を落ち着けようと思います。
 しばらくしたら復活しますわ。書きたいネタもたくさんあるから。

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とーほぐの田舎もんで勤め人のトニー迷はもうすでに大泣きしながら諦めています。

 聞いてはいたんですよ。この三連休以降に何か動きがあるんじゃないかってことを。
 でも、結構半信半疑状態だったんですよ。
 舞台挨拶となれば普通は土曜日じゃないですか。公開途中のイベントだって最近は定着してきたし。

 でも、いくら直前君だからと言って、なんでよりによって思いっきり平日来日の明後日舞台挨拶なんですか(大泣)!
 確かに非関東人の勤め人にとっても、スケジュール的には会社を早退して最終挨拶にギリギリ間に合う時間が組まれていますよ。
 移動する本人は大変だけど、そのへんは充分なファンサービスにはなっていますよ。

 それでも、ワタシはトニーの舞台挨拶には行けません。
 なぜなら、その日は本業で翌日の総会の準備がかかっているので。いつも通りの仕事ならすぐに有休とってチケぴに駆け込むんだけど、今回ばかりは総会で重要な仕事を任されているので、どうしてもすっぽかせないんです。これで準備をサボったらボスに大目玉を食らうばかりか、クビも確実です。

 だから、だから、ホントにトニーには申し訳ないけど、満席の中の観客の一人にはなれないので、涙をのんで諦めます。悲しくて心乱れるのは当然だからメッセージも送りません。翌日のTVワイドショーなんか観ません。心が落ち着くまでネットやblogの情報も見ません。終極プレミアの時と同様、見たら絶対悔しくなって吼えまくるのがオチだから。
 もし地元の映画館で今週末以降も上映続行なら(どうか頼むよフォーラムさん!)、どんなに悪い上映時間でもなんとか時間を作ってしっかり土日に観るから、それでローカル興収ちょっとでも上げてあげるからさぁ(T_T)(T_T)。これで儲からなくて「香港映画はもう終わり。今後地方では成龍作品も上映されないよ」なんて思われるのはすっごく悔しいもの!
 ちくしょう、こんな映画イベント地方格差なんか大大大大っキライだー!今度のせ(以下政治的発言にすりかえようとする感情的な暴言が続くため削除)
 以上、とーほぐの田舎もんトニーファンの報われぬ悪あがきを終わります。 笑い飛ばしてやってくだせい。

 

…明後日彼に会いに行かれる同好の士の皆様、どうかどうか、存分に楽しんできてくださいませ。
 そして、今度トニーに会えるときを、楽しみにしたいと思います。

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傷城ノベライズ、まだ見つけていません。

 昨日『傷城』3回目鑑賞をしてきました(^_^)。
 日曜の昼だったこともあり、お客さんの入りはまぁまぁ。カップル鑑賞が多かったかな。チャッピーのお笑い場面(バーで目を覚ます場面&署で「オマエら早く仕事しろよー!」と急かす場面)で珍しくクスクス笑いが起こって心なごまされたんだけど(笑)、もしかして観客さんにチャッピー好きの方がいたのか?
 さすがに3回観ると以前の感想でかなり勘違いしているところをいくつか見つけた次第。チョイさんが浮気がばれそうと心配して電話をかけていたのがオーストラリアに移住している本妻さん(だからこっちをクリスタルで脳内キャスティングすべき)だったとか、火事で焼け出された後の食事シーンは、正煕がスープを手作りしていたんじゃなくて、単にケータリングを温めなおして薬を盛っていただけだと知り、さらにみんなで食事していたその部屋はあのマンダリンオリエンタルのスイートと気づいてうらやましく思ったとか。

 

 ところで、サイドバーにも挙げているこの傷城ノベライズ。この連休で探したんだけどありません(泣)。しかしこれ、日本人ライターさんによる書き下ろしだったんですね。やたらと見つかった『夜宴』ノベライズは中国版の翻訳だったのに。そういえば香港でも写真集だけしか見つけられなかったもんな。
 ええ、オンラインブックストアの力を借りることにしませう。

 しかし、無間道三部作もノベライズの翻訳出してほしかったような。ハヤカワ文庫あたりで出すとちょうどいい感じだったんだけどねー。

ところで日本人による香港映画ノベライゼーションといえば、『メイド・イン・ホンコン』と『花様年華』を持っています(昔の作品なので画像が出せない…)。ノベライズを担当された方は両方とも同じ方なんですが、案の定というかなんというか、最近は大韓電影のノベライズを担当されているようです。

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女帝[エンペラー](2006/中国)

 本題に入る前に、こんなネタをひとつ。

映画「梅蘭芳」に出演のチャン・ツィイー、わずか6シーンでギャラ2億円!—中国(Record China) - 芸能 スポーツ総合サイト:Sports@nifty.

 いや、別にワタシゃ彼女がキライだとかやっかんでるとかそーゆーわけじゃないんだけど、こーゆーニュースを配信してもなんだかなーって感じなんですよ、レコードチャイナさん。あーそーバブリーねーって感じぃ。
 なんてやる気なし子な前振りですが、ツーイーがこんなにイケイケなのはなぜなんでしょうか?『狸御殿』あたりまではまー微笑ましかったんだけど、ここ最近の出ずっぱり状態は、うーむ…。日本マスコミもアジアンビューティー=ツーイーみたいな図式を築いちゃって、まぁ韓流女優よりはいいとは思うけど(とまた火に油を注ぐようなことを言ってみる)、そんなわざわざステロタイプ化しなくても、もっと他にもあるだろーがよーと思うのだ。
 そんな中、わが街にやっと『夜宴』こと『女帝[エンペラー]』がやって来た。映画館側のプロモーションが『傷城』より力入っていたのがなんとなく切なかった…。しかしこの読ませ方、アタマの悪そうな邦題だよねー、と今さらながらこっそり呟いてみる。

 時は五代十国時代の唐。若き婉(ツーイー)はもともと皇太子(彦祖)と愛し合っていたが、彼の父親に見初められて王妃となった。しかし、夫であった皇帝はさそりに刺されて死に、彼の弟(葛優)が王位を継いで新しい皇帝となった。彼は婉を妻とし、夜は彼女の肉体に溺れ、昼は反抗する者を次々と殺していた。皇太子は恋に破れたことで遠くの地に去って芸術をたしなんでいたが、父親の死と同時に都から刺客が差し向けられたことで父親が叔父に殺されたことを知り、都へと戻る。都には許婚の青女(周迅)がいて、皇太子を気にかけるが、復讐心に燃える彼は彼女を信頼できず、かつての恋人である自分の母の心変わりが許せなかった。
 新帝の即位式で、皇太子は演武の代わりに仮面をつけて諷刺劇を演じる。それは前帝の死の真相。怒り狂った新帝は彼を契丹に派遣したことに見せかけて暗殺しようと試みるが、それを婉妃の命を受けた青女の兄(黄暁明)が助ける。そして、婉妃は新帝を暗殺しようと決意する。
 天下を獲ったと喜ぶ新帝は豪勢な夜宴を催す。婉妃は彼の杯にこっそり猛毒を盛り、毒殺を試みるが…。

…ううううううー、なんつーか、最初から最後までどっかで観たぞこれはデジャヴか感が拭えないのはなぜだ?なぜ美しい竹林を思わせぶりに撮る?なぜ皇太子はマヌケな仮面をかぶっている(バイクには乗っていないが)?なぜ戦いながら踊る?なぜ近衛兵はスローモーに動いて虐殺する?なぜ自害のシーンをわざわざスローモーションにする?なぜ音楽がパーカッション?等々…。これ、すでに先達がいるじゃないのよ。それをわざわざ繰り返すのはリスペクトかそれともインスパイヤ(という名のパクリ)か。中国娯楽電影の巨匠らしいフォン・シャオカン監督作品は運悪いことに全部観ていないんだが、『イノセントワールド・天下無賊』の評判を聞く限りではホントに面白い映画を作る人と思ったのに、初見映画がこれだったのは自分的に不幸かなぁ…。あとでDVD出たら観てフォローしようか。

 キャストでは周迅ちゃん&葛優さんがよかった。周迅ちゃんはさすが金像ウィナー。中華オフィーリアを儚く演じて印象的だし、お人形のようなルックスなのであのお公家眉(としか思えない)がよく似合う。葛優さんは『覇王別姫』『活きる』でしか知らなかったんだけど、これまで観たなかでは一番色気のある役だった。いい役者さんだ。さすがトニーより早く康城影帝になった男だ。
 ハムレット彦祖。本来なら彼が主役になるはずじゃないのか?うつけのふりをする代わりに仮面劇に耽るのはなんとなく不気味。しかも復讐に燃えるわりには詰めがアマアマ。これはあまりにもそんな役回りじゃないのか?それでいいのか、本当に!
 そして問題の女帝ツーイーだが…やっぱり眉毛ヘーン(爆)。どういうセンスだよティン・イップさん。そして、その欲望のあり方がよくわからない。ギラギラしようとして全然なっていないどっか中途半端なキャラに終わっているし、女帝にしては貫禄がない。脇がいい演技していることもあるせいか、なんか負けている。こういうキャラはコン・リーなら容易にこなせると思うが、ツーイーには早すぎたんじゃないのか?小鼻ピクピクな表情を見るたび、やっぱり小娘感があるし、ましてやシャオカンさん、イーモウ専売特許の“らぶらぶ邪念”まで真似することはなかったんじゃないかしら。あ、彦祖とラブシーンがなかったのは正解だったと思う。なんとなくそう思う。

 ところで、字幕翻訳は御馴染水野衛子さんだったけど、字幕監修にここ数年人気の昼のドロドロドラマ(『真珠夫人』とか『牡丹と薔薇』とか『偽りの花園』とか)脚本で御馴染の中島丈博氏がついていたのね。するとターゲットは昼ドラ好き主婦か。それなら出生の秘密とか腹違いの兄妹とか近親相姦(未遂)とかいじめとか壮絶な仕打ちとか盛り込むのもアリかな…なんて言っても意味ないか。

原題:夜宴(The Banquet)
監督:フォン・シャオカン 原案:ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』 美術&衣裳:ティン・イップ 音楽:タン・ドゥン アクション指導:ユエン・ウーピン
出演:チャン・ツーイー クォ・ヨウ ダニエル・ウー ジョウ・シュン ホアン・シャオミン

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愛と復讐は後回しにして、腹が減ったらさっさと飯を食おう。

またまた『傷城』裏感想です。今回もネタバレ全開で、ふざけたこともかなり書きます。

○劉夫妻の設定が富裕層ということもあってか、ロケは香港島のみだったのかなぁ。そういえば九龍の下町の雰囲気があまりないって感じたなぁ。黄と陳(もちろん殺された方の)のアジトは鯉魚門(当初の設定では西貢だったらしい)で、周氏のハイソ(成金ともいう?)な自宅はピーク。そういえば中腹にメイタワーが見えていたよね。
○ところで、こういう映画でもあってもついつい注目してしまうのが食事。レストランでの食事シーンより自宅や病院で飯を食うシーンばっかり印象的なんだけど。最初の方では正煕が淑珍に(薬を盛った)食事を作り、建邦&チョイさんを交えた食事はテイクアウト(スープのみ正煕の手作り)。クライマックス直前では細鳳が淑珍の看護をする正煕にお弁当を持っていってあげたりする。結構手料理系の出番が多いような…そうでもないか?家ご飯は男性が作る場合が多いというのは、香港も大陸も一緒みたいだな。日本の男性もそうなってほしいけど、香港のように職住近接じゃなければ難しいのかな?
○オープニングから何度も登場するのが、ソーホーのランドマークにしてすっかり御馴染のバー、Staunton's。2月の香港行きにて、ここでお酒飲んでおいてよかったー(苦笑)。しかし、ここは2回行ったけど、両方行っても西洋人しかお客さんがいなかったぞ。今度は二階に上がって、下戸の友人と「酒がなぜうまいか知っているか?飲みにくいからだ」と再現をやろう。もちろんアタシが正煕で(こらこら)。
○何度も登場する場所といえば病院。あれは『愛と死の間で』ニューポリでも出てこなかったか?(エンドタイトルで名前をチェックしておこう)
○車がトヨタ&レクサスでパソがVAIO、オーディオ類がパナソニックと、日系(合弁?)企業の提供が意外と多い。でも衣裳はアルマーニなのね(笑)。 
○細鳳が働いてるバーは確かに“世界杯”ですよね。世界林ってーのはやっぱりどうかと。それならせめて“ワールドパブ”って名前にしてほしいとも思ったけど、もしかして字幕数にひっかかるのですか、鈴木さん(広東語映画の翻訳といえばこの方)&松浦さん(英語映画の字幕をよく担当される方)!
○イラストレーターだったらしいレイチェルが描いた絵が残されている建邦のアパートメント。友人曰く「ちょっと不気味」なゴシック系イラストが印象的だけど、あれを手がけたのはもしかして、スタジオがすーちーのアパートとして登場したBlue Hydrantの壁面イラストを手がけた方でしょうか?香港アートに詳しくないので…(^_^;)
○チャッピー演じるホラ吹きチョイが「シェリーに浮気がばれそうで…」という場面、そのシェリーを脳内で勝手にキャスティングしたら、案の定クリスタル・ティンになりました(爆)。
○名前は今まで聞いたことがあるのに顔を知らなかったのが、ティ・ロンの息子さんであるショーン・タム(譚俊彦)。今回やっと顔が確認できました。冒頭で正煕が指揮する捜査チームに入っている若手刑事くんですね!逆に凶悪犯の黎は、顔を見る限りではてっきりトニー・ホーだと思っていたんだが全然違った。

 そうそう、今日のフジサンケイ・ビジネスアイ(ただし本紙のみ)にてアンドリューさんのインタビューがありました。…でも、結構間違い多いです(笑)。監督作は今のところ年イチペースで途切れていないんだけど、何が“5年ぶり”なの?来日が?トニーとのコンビが?…違うよね?

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傷は涙で癒すものか、それとも復讐で荒療治するか。

 

「城市(まち)も人も、心に傷を抱えて生きている。」
…コピーはこんな雰囲気がよかったと思うんだけど、ありふれすぎているかなぁ。

 はい、愛と哀しみと妄想とツッコミで綴る『傷城』裏感想その1の時間です。本blogによる公式感想はこちらをご覧あれ
 なお、前回の感想は極力ネタバレ厳禁で書きましたが、今回からはバリッバリのネタバレでお送りしますので、未見の方は読まないでね。
 いいよね?答えは聞いてないよ。(こらこらこらこら!)

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 今回は、傷と復讐をめぐるあれこれを考えてみた。
 1978年のあの瞬間から、“復讐するは我にあり”な人生を送ってきた劉正煕こと陳偉強。無間道パターンを踏襲すれば、劉という苗字が裏切り者を表わすと思うけど、今回はアンドリューさんの中国名である“偉強(ワイキョン。確か『恋する惑星』の頃、彼はまだ英語名を使ってなかったような気がする)”まで登場してやや驚く。普通なら“キョン”と聞けばどーしてもチャッピーの顔が思い浮かぶもんなんだが(そうか?)、 今回は劇中ダイアログでワイキョン連発なので、初見時は友人と「うわー、アンドリューさんの本名連発だよー」とキャピキャピ(死語)してしまったのは言うまでもない。しかしこのネーミングは脚本のアランさんとフェリックスさんが意図したものなんだろうか。
 nancixさんは正煕のキャラクターには無間道三部作の劉建明と楊錦榮が反映されていると書かれているけど、ワタシはそれに加えて、実は陳永仁も多少は加わっているのではないかと思う。いや、正確に言えば彼の父親に、か。まーそれは父親の名前が陳永福で、同じ麻薬捜査官だった文に殺されてしまったってところからかぶる部分があると感じたんだけどね。クライマックスの台詞に「オレは家族を失い、名前まで失ったんだ」というのがあるけど、この映画における名前は重要なポイントなのかもしれない。陳永福が潜入までしていたかどうかはわからないけど、かなり似た立場にあったのは案外外れていないような気がする。…もちろん、正煕とヤンのキャラクターが全く違うのはいうまでもないのだけどね。
 残りの人生を復讐に捧げてきた彼も、何をもって復讐を終わらせるつもりだったのか。香港映画によく出る「裏切り者は一族根絶やし」の恐ろしさや非情さは改めて説明する必要がないと思うけど、たとえ周氏の娘とはいえども、偽りとはいえ愛してはいた淑珍を手にかけることが終結だったのか。それなら彼が淑珍に言った「初めての家族を失いたくない」の言葉が、いま妙に気にかかる。もし、淑珍が周氏の本当の娘ではないと早くにわかっていれば、淑珍は彼を救うことができたのかもしれない。でも、できなかった。そして、愛する人を失いかける時に限って、それが自分の求めている愛だとわかるのだけど…、結局、正煕を最後の最後で拒んでしまったもんね(泣)。それを思えば、あのラストは不自然ではないということか。
 復讐だけに人生を捧げることにより、わずかな希望も打ち砕かれてしまう悲しさ。それを知ってしまったら、絶望しか感じられなくなる。やはり復讐は心を迷わせ、それを果たしても虚しさだけがついてまわる。そんなことをぼんやり思っていた。

 一方、愛する人をなんとか繋ぎ止めたいと願っても、結局彼女を自分の胸に戻らせることができなかった丘建邦。そのために彼は堕ちてしまい、飲んだくれと化すわけだが、そんな彼を救うのが細鳳であり、始めはワンナイトスタンドだった二人の関係が深まるに連れ、建邦は自分を取り戻していき、かつての恋人を死なせた原因を作った人間に対しても赦せるようになった(といってもその当人は事故で昏睡状態にあったわけだが)のだが、このくだりには傷を受けた相手に対してどう出るかという点で正煕との比較をしたかったのかなと思う。復讐については、まだ公開中のはずの蜘蛛男くんその3(笑)でも「復讐は良心を失わせる」というようなことが描かれていたので、それも思い出しながら観ていた次第。

 自分を傷つけた相手を赦すことは難しい。建邦はそれができたが、もしかしたら正煕も、淑珍を愛することで赦されるチャンスがあったんじゃないだろうか。でも、それが出来なかったのはあまりにも悲しい。
 そして、建邦も敬愛していたに違いない正煕を救えなかった。しかし、たとえ彼を救えたとしても、正煕を待っているのは無間地獄なのかもしれない。やはり、彼は復讐に殉じるしかなかったのかな…。

 ややヘヴィになってしまって失礼します。ネタバレなしだとここまで書けなかったから、やっと書けてちょっとはスッキリしているんだけど。
 次はややおちゃらけた面からいろいろ書きます。こうやってバランスを取らねばね。

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傷だらけの男たち(2006/香港)

 ミステリーの基本は次のような流れだ。ある事件が起こり、最後には犯人が突き止められる。しかし優れたミステリーに必要なことは犯人がわかるという結果ではなく、なぜ彼がその罪を犯すことになったのかという原因がしっかり描かれているかどうかだ。それが明らかになり、事件に隠された意外な事実を知ることで、ワタシたちは彼らの負った傷に共感させられる。現実に起こる悲しい事件で犯人に対してそんな思いを抱くことは決してなくても、フィクションでならそのような感情移入は充分に可能だ。だからこの世にミステリーは必要なんだと考えることがある。
 アンドリュー・ラウ&アラン・マックのコンビは、多分香港映画に本格的にミステリーを持ち込んで成功したコンビだと思う。それは『無間道』三部作の成功、そしてハリウッドリメイク『ディパーテッド』のオスカー受賞で証明されているから間違いない。その後の香港映画界に潜入捜査官ものと非常に凝った(凝りすぎた?)構成の映画が見られるようになった気がするのもその影響があるからなのかもしれない。個人的に国内外のミステリー小説を多く読んできた身としては、ハリウッド以上に内容の濃いミステリー映画が香港で生まれたことを嬉しく思う。しかも原作ものではなく、完全オリジナル脚本で。リメイクばかりのハリウッドと、マンガやドラマが原作ばかりの最近の日本メジャーはこの姿勢を見習うべきだ。
 そんな思いを抱きながら、アンドリュー&アランの監督コンビ、脚本のフェリックス・チョン、そしてトニーが再び集った『傷だらけの男たち』に臨んだ次第である。

 2003年のクリスマス。刑事の劉正熙(トニー)と丘建邦(金城)はソーホーで発生した連続強姦殺人事件の犯人、黎を逮捕した。現場に踏み込み、乱暴された女性の姿を目にした正熙は黎を激しく殴りつける。一方、事件を終えて恋人のレイチェルの待つ家に戻った建邦は、両腕に深い傷をつけて横たわる彼女の姿に茫然とする。レイチェルに自殺された建邦は警察を辞め、無免許で私立探偵を始めて酒に溺れていた。
 3年後、正熙は警察幹部まで上り詰め、富豪の周氏(岳華)の娘でフォトジャーナリストの淑珍(ジンレイ)と結婚していた。建邦とは卓球仲間であり、親しく付き合っていた。ある日、淑珍は父親と執事の文(ヴィンセント・ワン)と正熙に紹介する。長い間父親と別れて暮らしたこともあり、淑珍は父親が苦手だった。
 しかし、それから間もなく周氏と文が惨殺される。彼らを殺し、大金を奪った犯人の黄明と陳偉強は死体で発見される。その事件にはあまりにも謎が多すぎた。不審に思った淑珍は建邦に捜査を依頼する。正熙と捜査担当の崔(チャッピー)の協力を得て、建邦は周氏と文のことを調べていく。しかし、淑珍は何者かに狙われ、アパートメントが襲撃される。事件と関連はあるのか…。
 建邦はガールフレンドの細鳳(すーちー)と共に、周氏の出身地マカオへ向かう。そして、殺人犯の陳偉強の家族が25年前に周氏と文によって惨殺されていたことを知る。事件は陳偉強の復讐だったのだ。しかし、その陰には意外な真実が隠されていた…。

“犯人”は序盤から提示されるので、観客である我々は、最初でも書いたように、なぜ彼が罪を犯すに至ったのか、彼に隠された秘密が何かということを探偵役 と一緒に探っていくことになる。それがこの映画の楽しみであるが、これがもし小説だったら、どんなふうに展開するのだろうか。
 香港映画でのサスペンスといえば、無間道やジョニーさん作品を挙げるまでもなく、黒社会と警察の対決というものがほとんどになってしまうのだが、これには黒社会そのものは登場しない。正熙は警察の人間だが、冒頭以外は警察で働く姿も観られない(でもちゃんと署にいる場面はあるのだが)。これは相対する二つの組織ではなく、個人の感情を描いたドラマであるから、どうしても主人公二人の姿を詳細に描かねばならないのだろう。確かに他のキャラクターの背景ももうちょっと明確に…とは思ったけど、それをやっているとおそらく2時間以内で収まらない。ハリウッドなら平気で30分プラスしてサブキャラ話でもするだろうけど、ディパのオリジナルタイムを30分延長した展開も余計だったからなぁ。

 トニーのエリート役って、ある意味観るのは初めてかも。いや、メガネ姿が完全に初めてだ。こういう役をこなす年齢になったんだなぁ…。お得意の目で語る演技は、今回事をなすときの無表情さに発揮される。その行為に至るに当たっていかに感情を押し殺しているか非常にわかりやすく表現されており、そして正熙の複雑すぎるキャラクターを体現している。
 金城くんは『ウィンターソング』よりずーっとよかった。酔っぱらい探偵として再登場するときはちょっと大げさに感じたけど、だんだん馴染んできたし。正直、ラブストーリーよりこういうほうがいいような気がする。現在好調撮影中の『死神の精度』ではどーなんだが。いやそれ以前に《投名状》&《赤壁》(ってまだでしょうが)の二大時代劇の方がますます気になる。
 ジンレイは…吹替でしたよね?口が広東語の語調とあっていないように見えたので。でも、設定上香港人じゃないといけないから、『ヒロイック・デュオ』や最近の香港映画に観られるような、大陸人はそのまま北京語でしゃべるようなわけにはいかないんだもんな。役柄的には、かなりもったいなかったよなー。というより、彼女の結末に、高村薫女史のミステリー作品(デビュー時から『レディ・ジョーカー』まで)に通ずる女性への愛のなさを感じたよ(やや暴言か)。
 すーちーの役柄はこの映画の救いですわね。やっぱり生き残った者には救いが欲しい。これ以上の無間地獄に落ちるわけにはいかないから。

 マジメな感想はこんなところかな。あと、いろいろ細かいことや大バカ丸出しの個人的感想は、後ほどあれこれと書いていくつもり。上映される限りは足を運ぼうと思っているのでね。つらいと感じる時もあるかもしれないけど、終極無間も結局5回観たからな。

原題:傷城(Confession of pain)
監督&製作&撮影:アンドリュー・ラウ 監督&脚本:アラン・マック 脚本:フェリックス・チョン 撮影:ライ・イウファイ 音楽:コンフォート・チャン(チャン・クォンウィン)
出演:トニー・レオン 金城武 スー・チー シュー・ジンレイ チャップマン・トー エメー・ウォン ユエ・ホア ヴィンセント・ワン

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『傷城』初日鑑賞報告

 えー、先ほど観てまいりました。観客数は…言うまい(泣)。
 しかし、同日公開(でも1ヵ月遅れ)の『夜宴』の方が観客数が多いとは…そりゃー行きつけの茶店とコラボしているとはいえ、我が街ではトニーよりツーイーの方が人気なのか!
 そんなショックもあって感想がまだ書けてません(もちろん冗談です)。
 明日もう一回観に行ってくるか。ついでに『夜宴』も観るってことで、ついでに。

 しかし、敵は韓流でもハリウッドでも日本でもなくて、大陸だったか…超皮肉だぜ。

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各紙によって、記事の主語が違えばこんなに印象が違うとは!

 どうもこんにちは。もとはし“とーほぐの田舎もん”たかこです。←自虐モード全開
行けなかった傷城ジャパンプレミアネタを求めて、今朝は珍しくめざましチェックしたのですが、TVをつけたのが出勤間近の7時台だったので、やってるニュースも誠意大将軍とかオキナちゃんとかのゴシップもんばっか。ネット回りもしたけど、そーかー、昨日はブイスリャー製作発表もあったのか。
 そんな中で見つけたのが下記の記事。

 金城武が仕事前の飲酒を告白! - シネマニュース : nikkansports.com.

 この見出しどーよと思うけど、とりあえずキャスト中心記事だから許す(笑)。
 これが報知だとぴんちーぷー主体スポニチもだ。ぶー。
 …ううう、記事の主語が違うだけで、受ける印象がこんなに違うのはなぜだ。これぞまさしくメディアリテラシーを学ばねばいけないってことか(だんだんわけのわからんことを口走るようになっている自分)。
 どっちの記事が好印象かって問われれば、すぐわかるでしょって言うけど、これでトニーが来ていたら、真っ先にトニーが主語の見出しに目が行っちゃうんだよね。そりゃしょーがねーな、迷だから。

 そんなふうにぼやきつつも、傷城日本公開まであと2日なのである…。
 読売新聞のストリーミングサイトG+映像では、昨日の映像が観られる様子(要WMP最新版。うちのWin98には入れられないので観られませーん)。

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AERAを読みながら、アンドリューさんの10年を思う。

 先月學友ツアーで遊びまくったので、しばらくおとなしくしてろという香港芸能の神(いるのか?)からの警告か、はたまたとーほぐの田舎もんは田舎でおとなしくしてろと複数の抽選元に嫌われたのか、トニーは来なくても行きたかった傷城プレミアに全部外れ。ややヤケクソ気分で臨時の仕事を引き受けていた本日午後、出入りの書店さんが職場に持ってきてくれました、我らがアンドリュー・ラウ監督のどアップが表紙を飾るAERAを。曲がったメガネがいい味出しております(ええ、誉めております)。

 …しかし、巻頭の「person in focus」は物足りないかな。カメラマン出身だけど今でも監督作で撮影を担当していることはもちろん、せめて王家衛の初期作『いますぐ抱きしめたい』と『恋する惑星』ブリジット&金城くんin重慶大厦編の撮影を担当していたことくらい書いていてほしかったな。「撮影助手」だとニュアンスが全然違うもの(編集部にご意見メール送ろうかしら)。
 あと、彼の監督作は『古惑仔』シリーズからすでに日本でかなりの本数が劇場公開されているから、それにも触れてほしかったなぁ。そーいえばインファが初めて日本に紹介された時、アンドリューさんの紹介は『恋する惑星』の(カメラマン)だったと記憶しているからね。
 さらに、プロフィールの作品欄が淋しすぎる…。えーと『デイジー』って何だったっけ?と大ボケして韓流マニアに殺意を抱かせるアタクシ(ウソウソ。ちなみに感想はこっちを参考のこと)。アンドリューさんといえば『古惑仔』シリーズ(全6作)と『風雲』と『中華英雄』の香港マンガ原作映画群は欠かせないし、それがなくともリヨン&瀬戸朝香小姐の『バレット・オブ・ラブ』入れとかなきゃだよー。でもそこまではやりすぎか。

 彼のここ10年の監督作も全部観ているわけじゃないし(だいたい『バレット』を観ていない)、大きなことは言えないけど、思えば彼の名を初めて知った10年前、まさかトニーと一緒に映画を撮って、それがハリウッドリメイクされて…なんてことは全然思わなかったよ。
 ディパはオスカーを獲ったことで、米国の皆さんも改めてオリジナルを観てくれて評価してくれたことが嬉しいと謙虚に語ってくれているけど、日本ではどーかなー?(荒れることで有名な某サイトの投稿レビューでも一部だけ「オリジナル大したことない」なんて書き込みもあったからなー。まーあそこは信用していないけど)
 それでも、ディパを観てオリジナルが気になってみた人も日本にはいないわけじゃないだろうし、やはりディパのオリジナルを作ったチームの新作ってことでこれを観てくれる一般映画ファンの方だっていてくれるに違いないって思っているのだ。

 そんなわけで皆さん、どうかひとつ!『傷だらけの男たち』をよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
 ちなみに田舎もんのワタシは、地元で初日夕方に初鑑賞予定です。

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港台二導演・劉偉強さんと楊徳昌さんの話。

 今朝の朝日新聞社会面を職場で見た時、かなり驚いたのは言うまでもない。

 まずは今週の『AERA』の表紙に登場したアンドリュー・ラウ監督。香港人の映画監督としては2002年10月7日号の(なぜ詳しく覚えているのかというと手もとにあるから)ウーさん以来ではないか?あとはイーモウも10年以上前に登場済。
 思えばちょうど10年前、この雑誌の表紙を飾っていたのが成龍さんに金城くんにユンれんれんにトニーにアンディにカレンにレスリー…とそうそうたる面々の香港明星たち。香港ブームが去ったその後は、サムやフェイやりよんやサミーやケリーも登場していたっけ。
 ここ数年のAERAは某ぺ様を始めとする大韓明星ばっかりかと思えば、ジェイやジェリーも登場し、賑々しいんだけど誰か香港関係の人も…と残念に思ったのは確か。そうそう、実は王家衛も確かまだ登場していないはず。彼は姉妹誌の週刊朝日の表紙になったことはあるんだけどねー。
 詳しい感想は読んでから改めて記事にするけど(多分明日以降)、それに加えて近いうちに「アンドリューさん作品で振り返る香港返還後の香港映画10年」なんてーことをやってみたいです。そういえば10年前、彼はまだ『古惑仔』シリーズを監督していたんだよね。

 次に、同じ監督でも台湾出身のエドワード・ヤン監督の名前を久々に目にした…と思ったら、そこはお悔やみ欄だった(涙)。
 
 台湾の映画監督、エドワード・ヤンさん死去(朝日新聞)

 ヤンちゃんこと楊徳昌監督は、ホウちゃん(候孝賢)、ミンリャン(蔡明亮)とともに、80年代後半から始まった“台湾ニューウェーブ”を支えた一人であり、この3人はまさに台湾新電影鉄三角と呼ぶべき存在だったと思う。李安さんは90年デビューだし、最初からアメリカを拠点にして映画作りをしていたから、この3人とは明らかに違うのよね。(ヤンちゃんもアメリカで映画制作を学び、実際に住んでいたのだが、デビュー時は台湾を拠点にしていた)
 ヤンちゃんの80年代作品は『恐怖分子』しか観ていないんだけど、当時15歳だった張震のデビュー作『[牛古]嶺街少年殺人事件』、チェン・シャンチーがキュートなOLを演じていた悩める台湾青年の群像劇『エドワード・ヤンの恋愛時代』、張震&ルンルン(クー・ユールン)コンビにあのヴィルジニー・ルドワイヤンが絡む『カップルズ』、呉念眞さんとイッセー尾形さんのやり取りが印象的だった『ヤンヤン 夏の思い出』など、どれも好きだった。
 『ヤンヤン』のあとにぱったり名前を聞かなくなったけど、どうもガンで闘病中らしい…ということは3、4年前から噂で聞いていた。かなり心配していたのだが、2年前にカンヌのシネフォンダシオン&短編作品の審査委員長として久々に顔を観たときには嬉しくもあったんだけど、松田優作似だと思っていたクールな容貌がずいぶん変わっていて、髪がすっかり白くなっていたのに驚いたもんだった。やっぱり闘病していたんだって思ったもの。そして、それが個人的には最後になってしまったか…。
 カンヌで監督賞を受賞した時、同じ年に男優賞を受賞したトニーと一緒に映画を作りたいという意志も見せていたそうだけど、それももう永遠に実現しないのか…。さらに自らもマンガを描き、自分のプロダクションに『鉄腕アトム』にちなんだ「原子電影(Atom Films)」という名前をつけていたくらい熱烈な手塚治虫ファンだったことでも有名なヤンちゃん、同じ手塚御大好きとしては、何か手塚作品を映画化してほしかったなぁ(『七色いんこ』や『ミッドナイト』あたりなら台湾に舞台を移しても無問題かも)。今頃天国では、御大と一緒に楽しくマンガ話で盛り上がっているのでしょうか。しかし、59歳はあまりにも若すぎる!

 ヤンちゃんのご冥福を、心からお祈りしております…。そして今年の東京国際(『[牛古]嶺街』で受賞歴あり)で彼の追悼特集を組んでくれたら、可能な限り観たいと思います。

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乾焼蝦仁を作ってみた。

乾焼蝦仁を作ってみた。
 今日は香港返還の日。
 ちょうど10年前に撮った返還式典のビデオでも思いつつも、そんな余裕もなく休日を過ごした次第。
 昼に行きつけの茶館に寄ったけど、家に冷凍えびがあったので、レシピを見ながら初めてエビチリを作ってみた。チンゲンサイ多めにして彩りにしてみましたよ。
 思ったより辛くなかったざんす。好食♪

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