« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »

2007年5月

今年のカンヌネタはこれでおしまい。

 いつもの年に比べて中華趣味的にはテンションが低かったような感もある今年のカンヌ(公式サイトは重いし、写真も引用できなかったし…ってこらこら)だけど、まだ閉会式の感想を書いてなかったので、これを最後としますか。毎日見ているデイリーハイライトも、中華圏作品が出揃ったからなぁ。

 毎年、閉会式は日曜の深夜(つまり月曜の早朝)なので、いつもムービープラスの生放送中継を録画している。だから受賞結果はいつも、起床時のラジオや早朝のネットサーフィンで知る。3年前は会期が1日短い土曜深夜(日曜早朝)だったので、リアルタイムで結果を知ることができたのよね。そんな思い出はいいとして、月曜の夜に録画分を鑑賞。今年の閉会式は、ご存知のように初のオールナイトのパブリックビューイングが行われたけど、そっちの様子はどーだったのかしら?レッドカーペット前のスタジオトークでハムの人(だったと思う)は「マギー・チャンが審査員にいるから、王家衛作品の受賞もあるかも」なんて言ってたけど、そんな身内贔屓なんかナイナイとつっこむ。
 コンペ授賞式の前に、短編部門やシネフォンダシオン、「ある視点」部門賞やカメラドールが発表。短編部門の審査委員長は『長江哀歌(三峡好人)』のジャ・ジャンクー監督だった。このへんの受賞はさくさくと進む。
 いよいよコンペの授賞式、ここで審査員全員が登場。マギーは開会式と同じく、スティーブン・フリアーズ審査委員長の前に入場。さすがに階段でコケることはなかったが、衣装が銀色の七分袖ミニスカドレス!もちろん美脚で若々しい!いやぁ羨ましいぞ43歳(爆)。席もフリアーズ監督の隣ということで、かなりの頻度で画面に映ってましたよ。かわいかったし(^_^)。
 ミシェル姐は昨年に引き続き、プレゼンターとして登場。今年は脚本賞でした。紺色のドレスが上品で、昨年よりも痩せたみたい。おそらく去年は『サンシャイン』のアップ後だったんじゃないかと思うけど、その後1年間でなにか映画に出ていたんだっけ?
 そんなこんなで河瀬監督の受賞も合わせ、大いに楽しんだ閉会式でした。
 しかし、こういう国際的な場に出たときのマギーやミシェルの姿はホントに堂々としていて、華やかなんだよなぁ。比べるようで申し訳ないが、ツーイーとはやっぱりオーラが違う。日本だと中華女優となると最近はホントにツーイーばっかだし(いつの間にか来日してたし)、もっと彼女たちにも光を当ててほしいよなぁ。あと、日本のCMの出演経験のあるすーちーにも。 

 さて、気は早いけど、カンヌの次は初秋のヴェネチア映画祭。
李安さんの《色、戒》が招待作品に選ばれるかもという噂もチラホラとあるので、もしかしたらカンヌ以上に楽しみになるかもね。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

《黒白道》(2006/香港)

 カンヌの最中に観たんだけど、忙しくてなかなか感想が書けなかったのが、今回の《黒白道》。

 無間道三部作以降、香港で雨後のたけのこのように次々と発生した潜入捜査官もの映画。登場人物に潜入がいるというのは決して珍しいことじゃないけど(『ハードボイルド』のトニーとか、潜入アクションものにしてほしかった『星月』のレスリーとか、『ジェネックス』の1作目とか)、潜入という仕事の哀しみを全面的に押し出して描くようになったのがまさに無間道以降の傾向みたい。でも、その手法もやりすぎると飽きられるんじゃないかな?なんて思ったのであった。

 潜入捜査官の海仔(ニック)は自分がずっとマークしていた黒社会の要注意人物ダーク(ジャンユー)を逮捕することに成功し、8年ぶりに身分を回復して警察に戻った。しかし、海仔は刑事として引き続き黒社会の捜査に当たることになり、ダークを逮捕したベテラン捜査官龍(アンソニー)と組むことになる。それは8年間属していた世界を敵に回すことであった。海仔は身分を隠したまま、かつての恋人キャット(レイン)にも会いに行くが拒絶される。自分の立場に疑問を抱く海仔。やがて、自分が情報屋として使っていた弟分(デレク)が危機に陥ったのを知り、助けようとするのだが…。

 悪(黒社会)と善(警察)の崖っぷちに立って苦悩する海仔。警察に就職してすぐ潜入を命じられ、8年の長きに及んで過ごしたアンダーワールドからなかなか抜け切れない。しかし、黒社会はすでに彼のことをよしとはしない…。そのあたりの、海仔の内面で生じるスリリングな駆け引きはうまく描かれていたと思うけど、正直言って目新しさはないなぁ。秋生さんの重厚さ、ジャンユーの存在感は相変わらずいいんだけど、出番が少ないし、その間はニックの「黒社会でのオレ」「今のオレ」の状況が、時間軸がわからなくなるくらい交互に映し出され続けるのだもの。そのへん辛かったっす。あと、デレクも頑張ってはいたんだけど、まだまだかなぁと思った次第。

 もちろん、ヒットした映画の傾向に乗っかって映画を作ることは悪くはないと思うんだけど(そうでなくても、いまや純粋香港映画の製作は年50~60本という淋しい時代…)、料理の仕方が自分の好みに合わないとこんなに辛いんだなとも思った。
 ハーマン・ヤウ監督は今年の香港国際映画祭でも特集が組まれたというけど、彼の作品は自分自身も『ロンリーウルフ』くらいしか観ていないので(代表作の人肉饅頭はもちろん、アンディの豪華客船映画も未見)、こういう作風かというのは今の時点では判断しにくいな。最新作の《性工作者十日談》や、人肉饅頭以外(だからこれはあくまで観たくない)の作品を何作か観ればつかめるかな。

 ところでこの映画は2月の香港行きで買ったVCDなのだが、その時は妙に潜入捜査官者が観たくなっていたせいか、行きの飛行機で一部だけ観た《臥虎》や、やっぱり潜入ものなのかと思い込んでた《天行者》なども買っていた。
 …と、とりあえず、今後もそのへんも頑張って観るか(汗)。

英題:On the edge
監督:ハーマン・ヤウ
出演:ニック・チョン アンソニー・ウォン ン・ジャンユー レイン・リー デレク・ツァン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

結果がアレでも、香港映画ボーダーレス化は喜ぶべき?…だと思いたい。

今年のカンヌの傾向からは、中華圏作品の出品よりも、中華圏映画人や明星の非中華圏映画進出(その逆も然り)が目立ち、まさに香港&中華電影のボーダーレス化が始まったと感じさせてくれたけど、賞レースにはきっと絡まないんだろうな、というのが正直な気持ちでして、結果ももう、ご承知の通りというべきか…。

河瀬直美監督「殯の森」、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞 (読売新聞).

 もちろん、同世代&日本人として、河瀬監督のグランプリ受賞は素直に喜んでおります。まっちゃん映画や富士電視台2大ドラマ映画の話題なんかよりずーっとずーっと嬉しい。詳細は後日、非中華の方で書きますよ。
 あ、中華圏がらみと言っていいかどうかわからんけど、60回記念賞のガス・ヴァン・サント監督の《Paranoid Park》ではドイル兄さんが撮影を担当し、さらに役者として出演されているようですね。にーさん、ハイライト番組ではレッドカーペットを歩いていましたもん。

 河瀬監督がカメラドール受賞で華々しく世界デビューした10年前といえば、前からも書いているように王家衛の『ブエノスアイレス』が香港映画として初めてコンペに出品されて監督賞を受賞した記念すべき年でもあったけど、その頃も含んだ90年代の中華電影のことをちょっと思い出してみようかな。
 今回家衛と一緒に『それぞれの映画』を撮ったイーモウやカイコーは、彼より早くカンヌのコンペ常連となっていて、『覇王別姫』や『活きる』のように、中国政府にクレームをつけられながらも自分の撮る映画にメッセージ性を込めていたもんなぁ。もっとも、パルムドールやグランプリを撮った後の二人は、心境の変化がどうあったかは知らないけど、『あの子を探して』や『北京ヴァイオリン』のようなわりと国内ウケ(もちろん国際的にもウケたが)のような作品を経て、『英雄』や『無極』のような、香港明星も出演する超大作の監督になっちゃったわけで…。政府の妨害や横槍にもめげずに映画を撮っていた頃もずいぶん昔なんだなと思ったりして。

 あと、家衛といえば、97年以前に『楽園の瑕』のヴェネチア出品&金のオゼッラ賞受賞のキャリアもあって、『欲望の翼』か『天使の涙』も監督週間に出したこともあったんだっけか?そのへんはうろ覚えで申し訳ないんだが、正直言ってブエノスがカンヌ出品と聞いたとき、ものすごく驚いた記憶がある。日本でしか人気がないのか(当時は韓国でも人気があったらしいが)としか思っていなかったから。でも、これと『花様年華』がきっかけとなったのかな、欧州にて家衛作品の評価が高まったのには、我々10年来のファンとしては、嬉しく思わなきゃいけないもんだ。たとえ某『2046』が日本的にブーイングされたとはいえ…(アレは日本側の宣伝が悪かったのが原因。もう語りつくしたからいわないけど)。
 記念すべき60回目のオープニングフィルムとなった『マイ・ブルーベリー・ナイツ(邦題はこれで決定だよね?)』は、先にカンヌで観た方のレビューを読むと、かの『恋する惑星』を彷彿とさせるラブストーリーだとかいうらしいけど、それを聞いて「まさか片手間の仕事感覚だったんじゃ…」とか妙な心配をしてみる(笑)。いや、確かに家衛には珍しいくらい、今までにない早いスピードで撮り上げていたし(香港に比べると、欧米人スタッフ&キャストの拘束時間の契約がしっかりしているからか?)…それなら《一代宗師》はいったいどうなるんだ?ていうか、今後もちゃんと香港で撮ってくれるよね?っていうのが一番の心配。だって、齋藤敦子さんもおっしゃっていたけど、ワタシもまた王家衛の持ち味は香港でこそ発揮されると思っているからね。
 それもあわせて、どんどん外に出る香港映画人(もにかるさん曰く「香港映画人は西(欧米)を向く者、北(大陸)を向く者、そして留守を守って残る者がいる」とのこと)の活躍も嬉しいけど、たまには地元に戻って、思いっきり自由に映画を撮って、そのローカルさが国際的に注目されるってーのも大いにありなんじゃないか、なんてお気楽に思った次第。ええ、見果てぬ夢なのかも知れないけどね(やや泣)。

 さらに気になったことをいうと、この10年間で、家衛以外の香港映画コンペ作品をチェックすると、スタンリーさんの『ホールド・ユー・タイト』と、ジョニー親分の『エレクション』しかあがっていないのよね。ヴェネチアやベルリンにはいくつか出品されてはいるけど、カンヌでコンペにあまり出ていないってのが淋しい。なぜだろうか?
 ジョニー親分の作品が何のかのいいつつもアウトオブコンペに選ばれているのは、選考委員にジョニー親分ひいきがいるからか、それともハリウッド映画が増えてきたアウトオブコンペ全体のバランスをとるつもりだからかしら?

 ま、こまかいことをゴチャゴチャいってもなんだけど、やはりここ数年は世界的にも欧州映画のほうに注目が上がっているのかもね。そのわりをくっちゃっているのが中華圏電影であると考えればいいか。あと、別にワタシもアート系ばんざい人間じゃないから、ホントに面白い映画を観たくてしょうがないのよね。某電視台ドラマ映画のことばかり騒がれていたマーケットにも香港独自のブースはあるわけだし、そこで『イザベラ』や『父子』、そして《鉄三角》が日本の配給業者の目にとまってくれていればいいよなぁ、なんて思ったのだけど…やっぱり無理か。

 最後に超蛇足。
今回の映画祭で、王家衛と仲よくしていたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(『バベル』)の顔と名前をしっかり覚えた(ラテン系の濃ゆい男前顔で出まくってたんだもの)。彼は昨年の名前ヨメナ語監督ナンバーワン。で、今年のヨメナ語監督ナンバーワンは、ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督だ。わはははは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フランス映画人には愛されているのか、香港映画よ。

   カンヌ映画祭も折り返し地点。毎晩カンヌハイライトを観ていると、かの地は毎日上天気のようで。よいかなよいかな(^_^)。

 さて、中華電影が少ないなぁとか思う中、唯一の香港映画《鉄三角》は特別招待作品として上映。この記者会見の模様を昨日のハイライトで見ました。キャストは昨年の『エレクション2』に続いて登場のヤムヤム&古天楽、『七剣』の孫紅雷、そして香港のスリーアミーゴス(笑)ジョニー親分、リンゴさん、徐克さんが記者会見で答えてました。当然広東語で。
 それぞれキャリアはかなり長いスリーアミーゴス、TV局時代から知った仲だそうで、その頃からいつか何か一緒にやろうと言っていたことを実現したとか。また、当然というかなんというか、脚本なしで撮影を進め、さらには各監督が順撮りしていたみたいで、古天楽やヤムヤムは監督が交代するたびに、今までの話を各監督に話して聞かせたらしい。
…役者って大変。当たり前か。
しかし、合計4回ほど流れたダイジェストを見ても、話がよくわからない。何かを盗み出したヤムヤムがブツを転がして海底トンネルを抜けようとしたり、病床の妻を病院に運ぶ?シーンあり、その妻と夫がいきなり踊りだしたり。まー、最初のシークエンスはジョニー親分パートなんだろーが。あ、この映画については、日本人ジャーナリストでもご覧になった人がおられたようで、シネマカフェのカンヌレポートでも紹介されてましたよん。
 2年前の『ブレイキング・ニュース』から4年連続で作品が上映され、すっかりカンヌでも知られるようになったジョニー親分。日本での一般公開は…(泣)だけど、それだけ彼の作品はカンヌを訪れる映画人に愛されているってことか?

 あと、WOWOWのカンヌblogを見てビックリしたのが、マギーの元旦那としても御馴染の仏国映画人一の香港映画オタク、オリヴィエ・アサイヤスの新作《Boarding Gate》。主演はイタリア人女優アーシア・アルジェント。そして香港ロケありで、香港からは『フルタイム・キラー』のケリー・リンと、リチャード・ンの息子カール・ン(初めてちゃんと顔を見たけど、結構ハンサムっすね。お父さんに顔の下半分が似てるかな。)が出演。ケリーはアーシアに銃を突きつけられたりしてたので、結構ハードなシーンもあるみたい。
 アサイヤスったら、「ボクは香港映画が大好きで~」って、かなり嬉しそうに話してましたよ。あと、意外だったのだけどこれが初の英語映画だそうで。まー、香港映画以外にも日本も好きそうだよね、未見なんだけど『デーモン・ラヴァー』では大森ハゲタカ南朋くんを起用したというし。それはともかく、カール曰く「アサイヤスの撮る香港はカンフーや東洋の神秘などのステロタイプじゃないのでやりがいがあった」とのことで、それは是非観てみたいと思った次第。…でも、アサイヤス作品って『CLEAN』や『デーモン』のように、日本じゃこっそり上映されるのがほとんどだから、観られる確率って限りなく低そうなんだけど(泣)。
 …でアサイヤス、今ももちろんマギーとはつながりがあるんだよね、きっと

 何のかの言いつつも、もしかしたら香港映画を一番愛している外国人って、フランス映画人なんじゃないかと思った2作品である。ああ、フランス人になりたい…ってそんな安易な理由でフランス人に憧れるなよ>自分

| | コメント (0) | トラックバック (0)

それぞれの映画、それぞれのカンヌ

 今朝ははよから富士電視台が大はしゃぎだったらしく、自局のドラマをそのまま持ってきた映画版をマーケットに持っていっては主演の某君と某君を中心に大パーティーをしたとか聞いてましたよ。(リンクは貼りません。すぐわかるでしょ?)
 なーんか去年に続いてのこういう傾向、あんまり好きじゃないなぁ。いくらカンヌのマーケットに作品を持っていって世界各国に売ったとしても、所詮は自国向けに「〇〇、世界で話題!」なんて予告で大々的に打つだけでお客を呼ぼうとするんだもの、たとえその内容が…であってもさ(実際、去年のこの局の映画がそういう結果だったらしい)。カンヌのメインはあくまでもコンペやある視点のような、世界中から集められた映画の上映であるんだけどなぁ、それなら富士電視台もカンヌのコンペに送り込めるような映画を作れよーとはなっから暴言吐きまくりでごめんなさい。
 しかし、このパーティーに参加してたのが王家衛&アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの“カンヌ監督賞コンビ”ってーのは…(苦笑)。この二人、例の60周年記念映画『それぞれの映画』に作品を出品していたので、多分パーティーもそこそこにしてそっちの会場に向かったんじゃないかな。

 今日はこの短編映画集(北野監督作品は楽しそうだな)とか、まっちゃんの“怪獣映画(記事を読む限りではそうだと思ったんだが、一応検索よけで)”の話題で賑々しく、あーそーよかったねぇとほどほどに喜んでいたんだけど、こんな時は富士電視台なんか観るよりもやっぱり専門局に頼るべ、というわけで、今日から11日連続で放映されるムービープラスのカンヌハイライトを観ることにしましたよ。ああ、なんて落ち着くんだ。

 今日が1日目のハイライトなので、オープニングの『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のレッドカーペットと、審査委員の記者会見の模様がメイン。
 まずはフォトコール。王家衛はいつものグラサン+いつものグレイのシャツ+いつものジャケット+ジーンズだったが、笑ったのがジュード。Tシャツ+グレイのベスト以外は家衛と同じコーディネイト。うわーホントにペアルックだよ、キミリスペクト送りすぎ(爆)。ノラは確かにやせた感じ。もーちょっと肉感的なのかなって勝手に思ってたんだけどね。
 …しかし、言っていい?言っていい?予告が番組で流れたんだけど、

ノラがすーちーに見えて、ジュードが張震に見えたのは、絶対ワタシの気のせいよね?

 …つーかこのコンビだと家衛じゃなくてホウちゃんよね(^_^;)。
 記者会見では確かに、「この映画の元ネタは昔中国語で撮った短編」って言ってましたが、あたしゃその短編の方が観たいです、『花様年華』現代編…。 

 審査委員のフォトコールでは女優陣が艶やかー。マギーはカナダのサラ・ポーリー(『死ぬまでにしたい10のこと』。彼女が多分審査員最年少?)のとなりでポーズしてました。記者会見ではスティーヴン・フリアーズ監督のお隣という好位置♪インタビューでは「ずっと審査員はやりたかったけど、毎年開催2週間前にオファーが来るから遅すぎて断っていた、でも今年は早く連絡が来たから引き受けたのよ」と答えてましたよ。あとは、家衛作品のバックアップもちょっとしてみてたりして(笑)。世界中から人気のありそうな彼女だけど、ファンとしてはリラックスして映画審査に当たってもらいたいもんですわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Et viva la cinema! カンヌ映画祭開会式観ましたよ。

 リニューアルしたのにものすごく使い勝手の悪いカンヌ公式サイトにあきれつつ(過去の写真など観られます。『花様年華』の時のトニー&マギーの写真もあるよ!)、毎日日本の隅っこからカンヌに参加しております(笑)。あ、WOWOWのカンヌ特設サイトは面白いね。

 そんなわけで今日はケーブルのムービープラスでカンヌの開会式を観ましたよん。
今年は現地映像だけなのねぇー。でも、そのほうが集中して観られていいか。これまでは生放送だったから同時通訳だったんだけど、今回は字幕つけてくれたので嬉しい。

では、感想をフラッシュで(笑)。
〇レポーターの最初のインタビューは、開会宣言を行ったすーちー。ブルーのホルターネック&ベアバック(ベアトップ?)のドレスがよく似合う。なんと3カ国語(北京語・広東語・英語)でインタビューに答える。ちなみに開会宣言では北京語で「康城影展」といってました。港台式だわ。
〇コン・リーもベアバックのドレスだったな。メイクは比較的ナチュラル。確かにやせていた。
〇『パリ・ジュテーム』の諏訪敦彦さん、そしてホウちゃんとこのところアジアの監督との仕事が続いているジュリエット・ビノシュ。「ウォン・カーウェイ監督の新作はどうですか?」と聞かれ、「発音が違うわよ、ウォン・カーウァーじゃないわ」と答えていた。やっぱ英語読みか、ウォン・カーウェイ。
〇その王家衛、奥様のドレスが清楚でかわいい。ノラ、小さい!ジュードのグラサン、リスペクトかよ。それならグラサンお揃いにしようぜー。そして家衛は、ずーっとガムを噛んでいた。俺様だな。
〇開会式では、司会のダイアン・クルーガー(ドイツ人初のカンヌMCだそーだ)がマギーを「歌手兼女優」といってたかどうかは聞き逃したんだが、入場時にこけそうになっていたぞ、マギー!ミシェル・ピコリが助けに行っていた。

開会式で流れた『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の映像はほんの一部分だったけど、確かに家衛作品だな、と思った次第。しかし、カメラはドイル兄さんでもなければ黎耀輝でもない…。これもまたリスペクトか。

 しかし、レポーターは捕まえた人にずーっと家衛作品について聞きまくっていた。ホントにカンヌで支持されているんだなぁ、家衛よ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

緑豆の翡翠かんを作ってみた。

緑豆の翡翠かんを作ってみた。
 いつもカンヌの時期になると、なぜか中華スウィーツを作りたくなる。今年はこんなもんを作ったよ。

 中華スウィーツレシピ本『香港のデザート』(ここで取り上げてます)にあった翡翠緑豆[米羔](緑豆の翡翠羹)、いったいどういうものだろうと思ってたんだけど、なかなか作る機会がなかったのである。で、材料も揃っていたので今日思い切って作ってみたのだ。

 一晩水につけた緑豆を20分ほど煮て裏ごししなければならなかったのだが、うちには裏ごし器がない。さて困ったと思ったら、ピューレ状にするならミキサーでできるか!と思い立ち、4年ぶりくらいにジューサーを引っ張り出して使ったよ。わはは。
 それからふやかした寒天を入れて少し煮たのだが、なんだか寒天がうまく溶けないし馴染まない。それもそのはず、レシピでは「粉末寒天使用」とかいてあった。ワタシが使ったのは棒状寒天。…あははははは(また笑うか)。
 なんとか溶かして冷蔵庫で冷やし、青プーアル茶と一緒に食してみると…。

 うーむ、なんか緑豆あんの荒削りな半生羊羹って感じでしたよ。

ミセス・デイジーの香港スイーツ
洪 翠娟著
文化出版局 (2001.6)
通常2-3日以内に発送します。

 まだまだ緑豆が残っていたので、先日買った『ミセス・デイジーの香港スイーツ』にあった緑豆汁粉(陳皮緑豆沙)でも作ろうとしたのだが、…陳皮がないよベイベー(笑)。輸入雑貨店で探してくるか、ハーブショップのオレンジピール(甘味なし)で代用するかなんかすべきかしら。
 あと、緑豆ってカラダを冷やす作用があるんだってね。今の季節に食べるのはちょっとあれかな?もーちょっと暖かくなってから作ろうかしら?でも早く作らんと傷んじゃうか。
 甘く煮てよせ豆腐にかけて緑豆豆花にしてみてもいいかな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラジオから「Don't know why」が流れたら…

間違いなく話題はカンヌです(笑)。昨日の晩から今朝まで、ノラ・ジョーンズのこの曲を二度聞きました。

 いやぁやっぱりオープニングフィルムともなると注目度は抜群なんだなぁ、王家衛の《My Blueberry Nights》。それは人気若手ジャズシンガーであるノラの初主演作だから(from MSN毎日インタラクティブ.『花様年華』を観て出演を決めたというのがまた嬉しいじゃないか、ノラ)ってーのもあるんだけど、改めて王家衛が世界的大導演になってしまったことを認識したよ。しかもちゃんと締め切りも守った(笑)。んまー欧米電影界ってスケジュールをきっちり組んでやりそうだから、撮影延期ねーんなんてお気楽に言えないってことかしらーん。…ま、「これが香港映画ならっ」というのはいいっこなしにして(半泣)。
 ところで私事ながらノラの歌はアタシも好きです(*^_^*)。語学教室で歌ったりしてるもんで。

 純粋中華&香港電影の出品は少ないながら、60周年記念短編『それぞれのシネマ』にイーモウ&カイコー(中国)、ミンリャン&ホウちゃん(台湾)、そして家衛と堂々5名の監督が参加していることもあってか、審査員のマギーも合わせて結構賑々しい感じもします。ま、それでもいっか。正式上映は20日(日本時間21日)とのことで、21日は夜までカンヌ周辺をネットサーフィンしそうだわ。
 また、アウトオブコンペの《鉄三角》では、またまたジョニー親分とともに濃ゆい面々が登場のようで、3年連続で嬉しいぜ。

 我が日本も別の意味で騒がせてくれるみたいだけど(まっちゃんとか北野監督じゃありませんよ、コンペ出品作は出ないくせに今年もまたマーケットで日本マスコミ向けにブイブイ言わす某電視台のことですよ。意地悪かもしれないけど参考はこれ)、そのへんでツッコミ入れて書くとまたろくでもないコメントやスパムがつくに違いないから、ここでは完全スルーね。書くとしたら別のところにね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本とフランスは時差7時間。

簡単に書いちゃうけど、結構あるよね。

 さっきまで聴いていたJ-WAVE : TOMORROWで、映画評論家の齋藤敦子さん(東北地方で発行されている河北新報でカンヌ・ヴェネチア・ナントの映画祭レポートを書かれている方かな?)がレッドカーペット直前の現地カンヌの様子を電話レポートしていた。正式上映はこれからだけど、王家衛の《My Blueberry Nights》はすでにプレス試写が行われていて、一足お先にご覧になったという斎藤さん曰く「王家衛ならやっぱり香港で撮ってほしかったなぁ」とのこととか。そうか、やっぱり…。
 ところで、ジョニーさん&リンゴさん&徐克さんの《鉄三角》はやっぱりというかなんというか深夜上映だそうですね。わはははは(泣笑)。

 そうそう、今年もまた、ムービープラスのカンヌ映画祭スペシャルにはお世話になりそうです。しかし、今年は開会式の生中継をやめたのね…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

そろそろカンヌモードにシフトチェンジ。

 どーも最近日本限定なんちゃって中華ネタ(テレサのドラマとかげきれんじゃあとか)ばっかりで本格的な中華電影ネタが書けなくてすみません。我が道行きまくってるもとはしです。大ネタはついつい他の中華bloggerさんに任せてしまっていますけど、これでも《赤壁》も《色、戒》もきずしろも楽しみなんですよ。
 だけど、なによりもこの時期ならやっぱりカンヌ国際映画祭ですよね。

 明日(でも日本時間では明後日未明か)から始まるカンヌ映画祭。よく考えれば今年はスタートが遅めだよね…。
 今年から全面的にリニューアルされた公式サイトではまだ出品作品の詳細がアップされていないけど、マギーが審査委員に決まったり(しかし今年は女優の審査委員が多い!誰の趣味だよ)、徐克さん・リンゴさん・ジョニー親分というthat's hong kong!な3人の共同監督映画《鉄三角》が出品される(アウトオブコンペだって)と、香港方面はかなり手堅く攻める様子。
 しかし、その一方で複雑な気持ちにさせられるのは、オープニングフィルム&コンペティション部門出品の王家衛の《My Blueberry Nights》と、「ある視点」部門オープニングフィルムのホウちゃんの新作でジュリエット・ビノシュ主演の《Looking for the Red Baloon》が、いずれも非中華電影であるということ。そりゃあ監督本人たちにとっては大いなるチャレンジだし、両作品ともキャストが好みだから興味深いんだけど…。ま、こういう形の新作が登場したってことは、家衛もホウちゃんもそれだけ世界に認められたってことだし、先達には李安さんもいるわけだし、その彼もちゃーんと中華電影界に戻ってきてくれているわけだしね。トニーやマギーや張震やすーちーが出ない両作品だけど、家衛&ホウちゃんの飛躍は素直に喜んでおこう。
 あとは、カンヌ映画祭60年を記念したショートフィルム(中華圏では家衛&イーモウ&カイコー&ミンリャン&ホウちゃんが参加。日本では北野武監督が参加)はいつ上映されるのかな。それも楽しみなのよね。
 監督週間への中華電影のめぼしい参加作品は残念ながらなし。まぁいいでしょう。コメディアン出身ってことでなーんとなくカンヌ的にはポスト北野監督扱いされそうな(!?)雰囲気のまっちゃん初監督作品があるから、日本ではそっち方面で注目されるんだろうし、ここではスルーしても構わんな(こらこら)。

 ここ数年、世界各地の国際映画祭的には欧州作品に注目が集まっているために、アジア映画は以前より注目を浴びていないとかいう話も聞く。コンペ作品に限っても、去年のベルリンとカンヌでは日本からの作品がなく、今年は純粋な中華圏作品が選考からはじかれた。まぁ、そういう時期ならしょうがないと思うしかないんだろうな。
 前から書いているように、国際映画祭は参加することに意義があるってわけで、ワタシもまた、こうやって日本の隅っこからカンヌに参加するのであるよ、なあんちゃって。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

げきれんじゃあ、ほんこんへいく。

 一昨日は見逃してしまったのだが、先日ここでネタにしたゾウのお師匠エレハン・キンポーに続いてコウモリのお師匠が登場し、その名もジェットならぬバット・リー(声は誰ですか?池田シャア秀一さん?森田無名順平さん?)というのをサイトで知って、思いっきりパソのディスプレイに頭を打ち付けそうになったよ、アタシは。
 ああ、どこまで行くんだげきれんじゃあ、どうせなら映画版では香港まで行ってくれ…と思っていたら、

 本当に香港へ行っちゃうんだって!?マジー?

 いや、それを知ったのは公式サイトじゃなくて、こっち(from日刊スポーツ)を先に見てげきれんじゃあ電影版の製作決定を知ったからなんだけど。
 ふーん、悪役はインリンちゃんかぁ。香港人の役だから広東語しゃべってほしいんだけど、台湾人の彼女は広東語しゃべれるかな?(北京語でごまかされたりして)
 しかし、香港人俳優は出ないのか…。捜査官役は香港人がよかったなぁ。せっかくの香港ロケなのに淋しいぞ。あ、でも誰か出そうかな。

 しかし、オマエはこれを観に行くのかもとはしよ?と言われると…厳しすぎ、確かに。
ま、以前観たファイズ劇場版みたいに、DVD化されたらレンタルして観てみるか♪

 それでも観るつもりなのかよ!それならやはり香港が舞台の力兄貴&翔さんの『DOAファイナル』も早く観ろよー>自分

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『私の家は山の向こう テレサ・テン十年目の真実』有田芳生

 先の記事「読んでいない!スマン!」と叫んだのを恥に思い、早速文庫版を買ってきました、ハイ。

 有田芳生さんと言えば、オウム真理教や統一教会などのカルト団体批判で有名な方だけど、連日TVでオウム報道が展開されていた頃、ワイドショーに彼が出演すると、その番組で取り上げられたオウム以外の事件やゴシップにも必ず丁寧なコメントをつけられていたので、毎日殺人的なスケジュールに追われていてオウム以外のネタが追えなさそうなのに、どーでもいい芸能ネタにまでコメントできるってのはすごいよなぁなどと、変な感心をしたことがある。それもそのはずで、彼はカルト批判という専門(?)の他に、都はるみや宇崎竜童などの芸能人の半生を取材したノンフィクションも得意だったということを知って、なるほどーと思った次第。さらに昔から中華電影もよくご覧になっていたというそうだから、それならテレサについて調べるはずだよな(ってちょっと偉そうだな>すみません有田さん)。

私の家は山の向こう
有田 芳生著
文芸春秋 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

 単行本には表題になった歌「我的家在山的那一邊」と、有田さんが92年にテレサに行った単独インタビューでの彼女の肉声が収められたCDが付録についているとか。

 今思えば、香港映画の挿入歌でテレサの中国語曲を聴くことができたワタシのような中華趣味人間はラッキーなんじゃないだろうか。それがきっかけで、鄧麗君という歌手の、日本では「演歌(異論もあると思うけどあえてこう書く)」しか歌っていなかったために、演歌好き以外には多少の偏見を持たれた彼女の本当の姿を、一端だけでも知ることができたのだから。しかし、レスリーや梅姐が歌い、ユンファの映画や香港リメイク版『キッチン』で使われた『月亮代表我的心』や、『ラヴソング』の原題となった『甜蜜蜜』を聞いたその時に、テレサの生の曲が聴けなかったのはやはり悔しいと少し思う。 もう少し早く、このことに気づくべきだったよな…。

 レスリーが生まれる3年前、大陸から台湾に逃げてきた国民党軍人の長女として、テレサは生まれた。つまり彼女は外省人である。歌が好きな少女は13歳で台湾芸能界にデビューし、17歳で香港芸能界に進出、20歳でアジアのトップスターに躍り出る。やがて香港での彼女の活躍に目をつけた日本の芸能関係者が彼女を日本に呼んだものの、デビューはアイドル路線で失敗、結局演歌路線で売り出すことになってしまう。
 …まー、当時の日本アイドルの面々とテレサを比べると、確かになぁとは思うんだけど、だからなんで演歌なんだよ、というのがいまさらだけど正直なところか。そのおかげでワタシがテレサを知った当初のイメージは、なんでこんな情念の歌やら不倫の歌やらがいいんだろう?だから演歌はいやなんだ、という非常に子供っぽいものだった。あたり前だ、当時は子供だったから(爆。でもテレサ自身も『愛人』を歌うことになった時は「不倫の歌なんか歌いたくない」と反発したというくだりがあったので、そこはまぁ正常な感覚の持ち主なんだと安心)。それに当時の芸能界を考えれば、ねぇ。ともあれ、『空港』や『グッバイ、マイラヴ』を日本で歌っていた頃、香港では『甜蜜蜜』がヒットしていたことを知ると、なんだか悔しい気もするし(なぜ?)、この頃から香港や台湾で受けるものが日本でそのままウケるってことじゃなかったのね、と改めて思った次第。それは今でも変わんない傾向だもんね。実際、彼女に続いて台湾から日本に来たビビスーやインリンちゃんは、日本と台湾じゃやってることが全然違ったもんな。(でもインリンちゃんはパッツンパッツン衣裳着てグラビアとか格闘技とかやってる日本での活動の方が過激か?もともと彼女は台湾ではパフォーマンス系アーティストだって聞いたけど)
 ただ、意外だったのは、テレサの日本語曲があれだけ人気だったのにかかわらず、実際に日本で活動した期間はそんなに長くなかったということ。それはやはり、あくまでも台湾や香港での活動が彼女にとってメインだったからだろうか。
 そして、彼女の生まれ故郷、台湾の国際的に複雑な立ち位置が原因で、“偽造パスポート事件”が起こってしまい、彼女は台湾マスコミに非難されるところとなる。さらに彼女の運命は、台湾と大陸の微妙な関係、さらには文化大革命後に改革開放路線を推し進め始めた中国の政治的な動きにシンクロするようになる。テレサが再び日本でも歌うようになった頃、大陸では彼女の歌を収めた海賊版テープが次々と入ってきていた。激変する中国の、まだまだ社会主義でガチガチだった時代に、テレサの歌がすっと入り込んできたのである。その評判は瞬く間に人々に広がる。いまでこそ海賊版は厄介者扱いされてるけど、こういう効能もあったのだ。『時の流れに身をまかせ(さすがのワタシもこの曲は好きだ。もちろん中国語ヴァージョンも)』が大ヒットしたのもこの頃でありお、シンガポールにいた彼女を中国の新聞記者関鍵が彼女に電話インタビューを試みたのもこの頃。この件は中国と台湾の間で政治利用されることになり、テレサは大いに傷つく。が、台湾の戒厳令解除等を受け、テレサの歌を生で大陸の人々に聞いてもらおうというコンサートまで立ち上がることになったのだが、89年6月4日のあの事件が、またも彼女の運命に大きく影響を及ぼすのだった…。

 あまり書くとますます長くなりそうなのでいい加減にしておくけど、非常に内容の濃いこの本を読むと、『つぐない』や『愛人』ではなく、『月亮』や『甜蜜蜜』を聴いているだけじゃとても想像がつかなかったテレサの人生がそこにあり、いかに彼女が激動する20世紀後半の中華圏の歴史に翻弄され、なおかつ彼女がそれを感じさせずに「歌姫」として表舞台に立っていたのか、とてもわからなかったということがわかった。さらに、タイで急死した以降に日本でも流れた「スパイ説」がどんなもので、その真相や説の矛盾も丁寧に書かれていたのも、詳細を詳しく知らない者にとっては親切である。 

 中華趣味者のワタシは芸能&文化と政治を完全に分離して、中華芸能や文化のみに愛を注いでいるわけだが、時々芸能ネタでも政治や近代史が絡むとなんだかとんでもない非難がきてしまうのに困っている。はんちゅー傾向にある人なんてこの件でそれ見たことか的なことを言うのを聞いたことがあるし(芸能にも興味なさそうだもんね)、その傾向が顕著なのはちゅーかじゃないけどけんかんの皆さん。もともと冬のなんちゃらブームやW杯でのことがよく思えないであれこれネットを渉猟していったらたどり着いたのがそこで、それでも非常に政治的見地から芸能やスポーツを語ってしまっていいのかって言いたい(そういいつつも相変わらずかんりゅうは好きになれない)。
 香港明星や台湾明星も、普段から政治的発言には非常に気を遣っているだろう。はんちゅうはんにち発言はともかく、両岸問題となれば特に。テレサはあの天安門事件以降、積極的に政治的発言を行い、中国政府のあのやり方に抗議してきた。いくら政治に疎い人間としても、彼女の一連の発言の危うさはよくわかる。しかし、中国大陸からやってきて、生まれ育った台湾を始め、香港や日本、その他アジア各国でトップスターとなった彼女には、自分の歌を聴いてくれた両親の故郷の人々をこよなく愛していて、その人たちも国の立場を超えて自分の曲を愛してくれたので、なんとか架け橋になりたいと思ったいたのだろうか。しかし、彼女の前に立ちはだかった政治という壁はあまりにも厚かった、と捉えるのは間違いだろうか。

 なんだか取り留めのつかない感想になってしまったけど、つれづれと考えていたらこんなに長くなってしまったわ。
 しかし、ドラマではこの本のどこまでを扱うつもりなんだろうか。サイトのキャラクター相関図を見ていると、日本での活動と三度の恋愛に触れるだけで終わりそうな予感もするようなしないような(^_^;)。さすがに政治的なことは描けないのかな。
 ま、観たら感想は書きますのでね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『甜蜜蜜』や『月亮代表我的心』、流れるといいんだけど…。

 そういえば今日は、テレサの命日だったんだよねぇ…。とネットサーフィンしてたどり着いたのが、来月テレ朝で放映される『テレサ・テン物語』。
 原作は、テレサをこよなく愛していたフリーライター、有田芳生さんのルポルタージュ。…すみません、読んでいません(泣)。

私の家は山の向こう
有田 芳生∥著
文芸春秋 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

 日本人にとって、テレサといえば『つぐない』や『愛人』などのいわゆる演歌系日本語曲なんだろうけど、ワタシは今でもこのへんが超苦手。
もともと演歌体質の人間じゃないし、いくら『花様年華』が好きであっても、自分の恋愛ポリシー(あるのかそんなもん!?>自分)には「他の人のものは欲しがらない、だから不倫許すまーじ!」というのがあるので、不倫の歌や他人の不倫話を聞くことはどーしても好きになれなかったのだ。でも若い頃はウケ狙いで歌っていたよ『つぐない』は(爆)。
 しかーし、テレサが台湾出身だということを知り、彼女の中国語曲を聴くと、結構いけるじゃんってことに気づき、見直したのである。
 そして、決定打は今でも忘れられない、10年前のレスリー演唱会…。あの時聴いた『月亮代表我的心』については以前も書いたとおりだけど、彼女がこの世から退場してもなお、中華圏の人々にその歌と思いが息づいているってことを知ってシミジミしたもんなぁ。そのレスリーも、そしてやはり『月亮…』をよく歌っていた梅姐も、テレサのもとに逝ってしまったわ…。

 そうそう、有田芳生さんといえば、テレサが亡くなった時は、あのオウムの事件を追っていたんだっけね。あの事件の合間を縫ってテレサについていろいろ調べていたのだっけ。辛かっただろうなぁ。もともと有田さんは中華電影をよくご覧になっていたということを昔どこかで書いておられたし、『ラヴソング』のパンフにも寄稿されていたので、先に挙げた本以外にも中華娯楽について何か書かれていないのかなぁ…。あ、もちろん本は読みますよ。ドラマの放映までまだ間があるし。

 で、ドラマ。…まー、キャストが全員日本人ってーのはとりあえず置いといて(そうじゃないと一般視聴者にわかんないもんねー)、テレサを演じる木村よしよしちゃん(『無間輪舞曲』で特別出演だった人ですね)はホントに歌うんでしょうか?やっぱし歌うのか。でも聞いたことないからなー。他に誰か台湾明星も出して欲しかった気もするんだが…無理か。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京菓子は中国茶に合う。

京菓子は中国茶に合う。
 昨晩、京都から帰還いたしました。詳しくは非中華日記をごらんあれ。
 この写真はしゃおしゃんで撮りました。八ツ橋と京金平糖で黒プーアル茶をいただきましたが、八ツ橋は生よりハードタイプ(というのか?)が中国茶にあうみたい。
 これはお茶好きな中華圏の皆さんにもオススメできるかも♪

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京都で中国茶をいただきました。

京都で中国茶をいただきました。
  はい、もちろんお抹茶もいただきましたが、こちら的には中国茶です。
先斗町のお茶屋さん「茶香房長竹」です。いただいたのは黄山毛峰。
昼下がり、ゆるゆるとしていたかったけど、連休お昼ということで結構混み合っていて、じっくりできなかったのが残念でした。(それでも1時間いました。すみません)
京都は明日までですが、次回来る時にもここに寄りたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京都で中華をいただきました

京都で中華をいただきました

ただいま京都におります。
天気もよく、日中はガンガン歩いております。
お寺に行ったり美術館を観たりと結構中華濃度は低いのですが、今夜はgraceさんオススメの中国料理店「上上(Shangshang)」でごはんしてきました。好食♪

| | コメント (0) | トラックバック (1)

で、《黄金甲》の邦題がどうなるか、勝手に予測する

 前回の《夜宴》のことは、以前の読売新聞に載っていたこの記事からツッこみたくなったのだけど、 そんなわけで次の話はライバル作品でこれまた公開が決まっている《黄金甲》へ。
 これ、まだ邦題が決まっていないようだけど、配給はあの“フォーフォーの悲劇(こらこら!)”で御馴染ワー○ーなので、この映画会社お気に入りの日本オリジナル英単語邦題(前例:『LOVERS』『SPIRIT』)になることが確実っぽい。だから今から文句を言わないために勝手に邦題予想。こちらの予想は次の3本。

 ○原作が『雷雨』なので『THUNDER(雷)』。
 ○悲劇的な運命の物語なので『DESTINY(運命)』。もちろんユンファ兄貴の『グリーン・デスティニー』に便乗(苦笑)。
 ○架空の王朝の物語なので『DYNASTY(王朝)』。うわー、なんか80年代の米国テレビドラマみたい(爆)。

 さーて、どれに決まるかなぁ。○ーナーさんよろしきゅー(^_-)-☆なーんて。

…とかなんとかいいつつも、これって邦題考えるの難しそうなんだよねー>黄金甲

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »