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『1+1到日本找幸福』阿倫(アラン・リャン)・艾莉(アリー・チェン)

『1+1到日本幸福』

去年の年末と先月の年度末、北海道に行ってきた。
とはいっても豪華温泉旅館に泊まったり、カニやジンギスカンを腹いっぱい食べたりしたわけじゃなく、ひたすらローカル列車を乗り継いで、網走や稚内や根室などの“日本の果て”を目指し(夕張も見に行ったよ…)、毎晩東横インに泊まって朝はそこでおにぎりを、昼は車内で駅弁と名物お菓子(マルセイバターサンドや夕張メロン系お菓子)を食べていたので、体脂肪率は上がっても決して贅沢な旅ではなかった。でも、春でもたくさんの雪が見れたし、雪に覆われた原野や湿原などは普段見ない景色が多いから、移動が大変でも楽しかったのは確かだ。
この春の旅の最終地点は函館。朝市の近くにある某海鮮料理店ででこの旅一番の豪華なディナーをとったのだが、そこで板さんとお話ししたところ、お店には台湾人や香港人、韓国人やロシア人も多く来るそうで、簡単な挨拶や魚の名前を各国語で表わしたメモを使ってコミュニケーションをとるんだとか。「香港や台湾は南国だから、みんな雪を見に来るんだよねー」とも言ってたっけ。春の旅では、イースターホリデイなどに重なっていなかったせいか、旅先で香港人を見かけることは少なかったんだけど(その前の年末旅行ではホントにたくさんの香港人とすれ違った)富良野で韓国人グループ(多分日本の大学への留学生でしょう)、函館朝市で台湾人家族(台湾語を話していたのですぐわかった)とすれ違った程度だった。
ところで、北海道大好き香港人といえば当然トニーなんだが、ここ3度の北海道旅行ではすれ違ったことがないんですけど…ってあたり前だわな。旅のルートが全然違うんだから。あっちはスキー&スノボがメインだし。ついでにワタシが香港に行っている時に限ってトニーが日本に来ているってこともしょっちゅうだ。

それはともかく、ワタシは旅が大好きだ。香港にハマる前は台湾や大陸は当然のこと、学生時代からアメリカやカナダ、イギリスに行っていたし、高校時代に経験した初めての一人旅は花巻と遠野だった(当時はまさかその約10年後にこの岩手に住むことになるとは思いもよらず…)。国内旅行はお金がかかるけど、北海道みたいに工夫すれば貧乏旅行でも充分楽しめるので、あちこち行くようにしている。今年のGW後半は2年ぶりに京都へ行くので、それもまた楽しみなのである。
そして、おそらくワタシ以上に旅が好きな人間というのが台湾人じゃないのだろうか、ということを思ったのが、前回香港旅行で買った、『1+1到日本找幸福』を読んだ感想になるのだ。
相変わらず長い前置きでスマン(ってここまでが前置きだったのか)。

福岡県が制定しているAYCC(アジア青年文化センター?)の駐台北大使を務めているフリーライターの阿倫(男性)と、テレビ番組制作やラジオDJを務めている艾莉(女性)の自由旅行中毒(「中毒」は中国語で「上[(疾-矢)+隠」と書く)カップル(多分)が、雪まつり真っ最中の北海道、桜が満開の京都と東京、福岡→別府→ゆずの野外ライブ→新宿→姫路→福岡と動き回った暑い夏、紅葉の京都と大阪…とい、各季節の日本各地を精力的に回り、二人で満喫した旅の記録を綴ったこの本、確かに一種の哈日本であるけれど、一般的に台湾の皆さんがどーゆーところを好むのか、というのがよくわかる。
しかし二人とも、やっぱり“ガイジン”的な視線で日本を見ているなぁ、当たり前なんだけど。ワタシたちが知らないものをあれこれと見つけているもんね。
台湾の皆さんって「カワイイ」ものが大好きだから、登場するアイテムも写真もイラストもみんなカワイイ。今や上のほうが「クールジャパン!」とかなんとかいって、全世界に日本のカワイイカルチャーを発信しようと躍起になっているけど、そーんなに必死にならなくても、カワイイものは自然と日本の外に出ていて、注目されているんだからね。それを思うと台湾人の流行に関するアンテナっていうのは非常に鋭く、これはやっぱり旅行好きだからなのかなーなんて思ったもんで。
それでも多少は筆者たちのこだわりがあるみたい。だって自由旅行とはいえ六本木ヒルズが取り上げられていないもん(笑)。ヒルズでは土地柄か、アジア人より欧米人の方が多いんだよなー。あと、文中に「手塚治虫博物館」とあったのでてっきり宝塚かと思ったら、京都駅のほうか…。手塚御大迷でなくても、カワイイもの好きだったら宝塚の記念館の方も行こうよー(趣味丸出し発言でスマン。苦笑)。
当たり前ながら全編中国語なので、丁寧に読むよりもほとんど流し読みしたんだけど(こらこら)、眺めていても結構楽しめましたよ。

ここ4,5年、日本中でも英語以外の観光案内が増え、これは本腰入れて外国からの観光客を誘致しようとしているんだなーと感じてるんだけど、一つ注文がある。中国語の表記は簡体字・繁体字併記にするべき。いくら大陸と国交を結んでいるとか言っても、彼らも頻繁に日本に自由旅行に来ているわけじゃないし、それなら繁体字圏の台湾&香港人の来日率の方が高いでしょ、やっぱり。
…と、ウェン・ジアポー先生がやってきている今、こんなことを思うのであった。
まーウェンさんのことについては門外漢なので書きませんよー。

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