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2006年8月

『HappinessX3 LonelinessX3』王力宏

『HappinessX3 LonelinessX3』王力宏

今日部屋を片付けていたら、面白いものが次々に出てきた。そのうちの一つがこれ。

ワタシが初めて香港に行った頃はちょうど宏くんがデビューした頃で、MTVやChannel[V]を観ていたら、彼の曲やMVがよーく流れていた。当時はCDを買おうとは思わなかったのだけど、顔くらいは覚えとくかと思って、生写真をよく買っていた(笑)。2000年頃からは『SPY_N』やレスリーの初(で最後…)監督作品《無煙草》に出演して俳優としても活躍するようになったので、顔を覚えといてよかったと思ったもんだった。上の宏くんの写真(《無煙草》プレミア時)はその当時作っていた『愛とツッコミの明星アルバム』なるものに納められたものだけど、この写真についてるふきだしシールのキャプションは「どーも、王力宏です。日本デビューしたいです」
…この4年後、宏くんは正式に日本デビューしたのは言うまでもなく。

もっとも彼はデビュー前からちょくちょく日本に来てちょこちょこと露出していたから、おーその調子で頑張れよ宏(当時はちゃんとリーホンって呼んでいたけどね)、なんて気分でいたんだけど、そんな彼が初めて日本に紹介されたのって、おそらくこの曲だったんじゃないかなぁと、見つけ出したこの『Happiness×3 Loneliness×3』を眺めていたのであった。

これは80年代後半に大ブレイクし、94年に活動を終了したユニット、TM NETWORKの再始動第1弾の曲がオリジナル。…つまり作詞作曲プロデュースは早実OBで90年代日本ポップスを代表するプロデューサーTKこと小室のテッちゃん(いちいち説明するのもあれなので詳細は『恋愛中のパオペイ』の音楽に関する記述を参照あれ)である。この曲、ただのTM再始動曲ってだけじゃなくて、なぜか英語版・スペイン語版・そして北京語版が製作されて、英語版をフリオ・イグレシアスJr.(エンリケではない)、スペイン語版をドラマーのシーラE、そして北京語版を宏くんに歌わせるというワールドワイドな展開を見せた曲なのである。ちなみにオリジナル曲は麻薬・覚せい剤撲滅キャンペーンテーマソングだとか。そうかー、そうだったのかぁ、と思いつつ、テッちゃんと宏くんのコラボ曲を久々に聴いてみた。

うーん、メロディラインはもろTM。ってーか他の皆さんも同じじゃん。まぁ仕方ないか。
でも宏くんヴァージョンはラップを入れたり、お得意のヴァイオリンをメロディアスに入れたりしてるので、宏くん的な感覚があるってのはよくわかる。でもこれはやっぱりお仕事だったってことかな。ま、しょうがないね。

この曲が発表されたのが1999年末。その時にはまだもちろん宏くんの日本デビューは想像できなかったよなぁ。そして当時からうまいということは知ってはいても、彼の曲をちゃんと聴こうという気もなかったんだけど(こらこら)…。ま、時は流れているってことね。

そういえばいま宏くんは紅館でコンサート中か…。頑張れよー、宏ぃ。

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詩人の大冒険(1993/香港)

♪あーる日、詩人が歩いているとー、美しーいお姫サマがやってきてー、悪者にねーいま追われているの、詩人、守ってー、とお姫サマー。詩人守ーって、詩人まもーって、しじんまも…って、つまらーん!この替え歌はつまらん!じゃあ歌うな自分

と気を取り直して。
しかしあの『金〇の大冒険』をわざわざ替え歌にする意味はどこにあるのかって問われたら、星仔のこの未公開映画《唐伯虎點秋香》の邦題が、どういう風の吹き回しか(?)『詩人の大冒険』なんていうもんだから、思わず歌いたくなった次第。
まーそのー、それはまたおいといて、今回は「祝!大導演星仔新作決定(しかもSFだ)記念!」「なぜにコン・リー姐がマイアミで悪徳を働いてるのか?記念」というわけのわからんダブル記念鑑賞ざんす。

大學での専攻が中国文化だったくせに、もとはしはとっても不真面目な学生だったので、この映画の元ネタが京劇(正しくは越劇)で、更なる元ネタは年画にもなっているくらいポピュラーな民間故事だと今さら知り、ああ、もう一回大学入り直して勉強するべきかしらK先生(T_T)…なんて思った次第ざんす。
でもさー、こーんなアカデミックなバックボーンがあったとはいえ、所詮は星仔映画だから、そんなことどーでもいいってくらい破壊的なんだよね。さすが星仔、実質初監督作品。

江南四大文才の一人、唐伯虎(星仔)は書画と詩作に優れ、さらに武術の達人でもある多彩な文人。たくさんの人々に慕われる人気者だったが、彼は決して幸せではなかった。家に帰れば8人の妻に囲まれ、その騒がしさに居場所を失って途方に暮れる日々。そんな伯虎に母親は、父親の仇である奪命書生(劉家輝)の話をするのであった。
ある日、3人の友人(ジャンユー他)とともに街に遊びに出た伯虎は、貧しい人々に施しを与える華夫人(チェン・ペイペイ!)の一団と出会う。そこで見かけた女性・秋香(コン・リー)に一目惚れをする。彼女に夢中になった伯虎は身分を隠して華府に潜り込み、番号で呼ばれる下働きから身を起こし、さまざまなトラブルや事件を起こしながら、才能を発揮して主人の華太師(ジェームズ・ウォン)に認められ、名前を与えられて見事に書生となる。しかし、そこで一つ厄介な問題が起こる。華府では唐伯虎を敵とみなし、憎んでいたのだ。そのため、愛する秋香に正体を明かせず、苦悩する伯虎。さらに王家の嫌われ者寧王(林威)が奪命書生を引き連れ、華太師と勝負しにやってきて、事はますます大変なことに…!

超有名な民間故事も星仔の手にかかれば、もう解説しなくてもいいよね?って感じの仕上がりになる。これは彼の実質上初監督作品だけど、『少林サッカー』での愉快な脇役くんたちや徹底して汚されるヒロイン(いや、それでも秋香は星仔に殴られていたなぁ)、そして自虐的ギャグはあまり感じられない。…でも鼻ほじほじオネェの如花こと李健仁さんや、やっぱり星仔とは永遠のライバルであるヴィンセントさん(確か脚本も担当)が登場しているから、そのへんを見つけてはゲラゲラと楽しんでいた。
文武両道に長けた男が主人公だと、結構面白い絵ができるのね、と思ったりして。ヴィンセントさんとの詩作対決は字幕でも面白かったけど、日本語ではどんな感じに仕上がったんだか?今度チェックするか。
ラスト近くの伯虎の大技「亀ー破ー波(かめはめ波)ーっ!」はなんとなくやると思った。だって香港人もドラゴンボール好きだもんね。
アクションではもうこの人、『臥虎蔵龍』の碧眼狐狸ことチェン・ペイペイ姐さんが大活躍!結構おちゃめなマダームで魅力的で、時々ヒロインを食ってました(笑)。
で、ヒロインのコン・リー姐さんなんだが…、なーんか最近シリアスで「えー?」っていいたくなる役どころ(特にハリウッド)ばかり見ていたので、いい目の保養になりましたよ(ってなんだそりゃ)。いや、姐さんにコメディは似合わないと思うこともあるし、初登場シーンで伯虎に「フツーじゃん」と言われたくらいなんだけど、やっぱりシリアスな役ばっかりじゃ飽きるもんね。といっても今後彼女がまた香港コメディに出ることは決してないと思うんだけど…。しかし姐さん、なんで映画版『マイアミバイス』のヒロインなんて請けたんだろう…。大いなる謎だ
あと、まるで四大天王のような人気の四大文才の一人にジャンユーが登場。これは嬉しい発見でした。大した見せ場はないけど。

原題:唐伯虎點秋香
監督:リー・リクチー(&チャウ・シンチー) 制作:チャールズ・ヒョン
出演:チャウ・シンチー コン・リー チェン・ペイペイ ナット・チャン ジェームズ・ウォン ゴードン・リュウ ナム・キッイン ン・ジャンユー ヴィンセント・コック

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中嶋朋子さん『地下鉄』を語る。

毎月1回NHKのBS2で放映される『夢のつづき・わたしの絵本』は、司会の渡辺正行氏が絵本を愛する女性タレントをゲストに招き、その映画の魅力を聞きだし、ゲストに絵本を朗読してもらうという番組。今月は先の記事にも書いたとおり、女優の中嶋朋子さんがジミーの『地下鉄』を紹介していました

朋子さんは息子さんがいる(『北の国から2002遺言』にも出ていたような…)お母さんだけど、もともとお子さんに読み聞かせできるようなシンプルな絵本を好んでいたそうで、知り合いのデザイナーさんからこの本を紹介された時、ゴチャゴチャした絵だなーと思ったとか(笑)。
あはは、確かにねー、この絵本がもともと大人のための絵本ということもあって、絵本=こどものための本という固定観念を持ってしまってこの本に向かうと、結構つらいんだよねー。でも、朋子さんはこの本を読んでいけばいくほど、どんどんハマッていったみたいで、「この絵本には緻密だけど余白がある。それが魅力」と語ってました。あと、ものすごーく深読みして、絵で遊んでいるとか。あ、その気持ちわかるなー。絵本に向かうとワタシも同じことやる人間なので(^^ゞ。
その勢いでNYの地下鉄で写真を撮ってアルバムをつくり、自分なりに『地下鉄』の世界を感じて遊んできたというのはすごい。これって、ミュージカル版や映画版をつくった製作者にも通じるような気がするぞ。そうか、『地下鉄』って、クリエイターにとっては大いにインスパイアされる要素のある絵本なのね、と改めて思うのであった。

後半は“絵本ソムリエ”の広松由希子さんによる解説。
広松さん曰く、背景はシュールレアリズムでダークな印象も抱かせるけど、その暗さをポップなキャラクターがフォローしているのが特徴とか。それはワタシも感じたな、こっちでも書いたけど(ちょっと表現は違うけど、言っていることは同じだと思いたい)。
そして、締めは朋子さんの朗読。…あれ?ちょっと短縮しましたね(^_^;)。ま、テレビだから時間制限があるか。でも、音として聞いてみると、また違った感じでよいです。

まー、映画は承知の通りDVDオンリーで来てしまったのが残念だけど、この絵本がこの番組のようにちゃんとメディアで紹介されて、その存在を広く知ってもらえるのは喜ぶべきかな。
そうそう、この番組を観て、なぜか唐突にミュージカル版が観たくなりました。2年前の台湾旅行で、ミュージカル写真集を買っておけばよかったかなぁ。
台湾上演版の上演権を買えば、日本でも上演可能かもしれないけど、やっぱりファン・ジーウェイで観たいんだよなぁ。台湾で舞台がDVD化されてないかしら?

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レッドダスト(1990/香港)

以前、Musical Batonで、ワタシの思い出のアルバムの一つにサラ・チェン(陳淑樺)の『一生守候』を挙げたけど、その中でも一番好きだったのが、このアルバムに収められていた『滾滾紅塵(こんこんこうじん)』という曲だった。これは私が台湾にいた当時に公開されていた同名映画の主題歌で、この切ない曲が主題歌になっている映画ってどんなものだろうと思っていた。この映画は台湾&香港公開から2年後に、日本でもひっそり公開されたけど、当時ビンボー学生だったワタシは見事に見逃してしまっていた。その後、ずっと観たいと思って、すでに日本版ビデオが絶版になっていたので中華グッズ屋さんでビデオを買ったものの、どうも観る機会をずっと逸していた。そして今に至ったのであった…。ああ、なんて長い宿題なんだ。その同名映画のご紹介と感想。

1938年、中国東北部(当時の満州)の大都市。封建的な家庭に生まれ、厳格な父親の支配下に置かれていた沈韶華(ブリジット)は、早くから文学の才能に目覚め、小説を執筆して発表していた。しかし、初めて恋した男とは父親によって引き裂かれ、韶華は屋根裏に幽閉される。押さえきれない思いを部屋一面に書き出し、何度も自殺を図ろうとする韶華。やがて父親の死が知らされ、重苦しい屋敷から解放された彼女の眼に映ったのは、この街を支配していた日本軍の行列だった。しかし、彼女は解き放たれた喜びにあふれていた。彼女は自分の半生をもとに、玉蘭という少女を主人公にした小説を書き綴る。
街中のアパートに移り、本を執筆する韶華のもとに彼女の小説のファンだという章能才(秦漢)が現れる。たちまち二人は恋に落ちるが、能才は実は日本占領軍と通じている、いわゆる漢奸だった。そのため能才は誰かに狙われているようだった。
韶華のもとに親友の月鳳(マギー)がやって来た。久々の友人との再会に心から喜ぶ二人。月鳳は能才とも知り合い、つかの間の平和を楽しく過ごすが、抗日ゲリラの戦闘に巻き込まれる。戦禍が人々に近づきつつあった。
1945年、韶華と能才は結婚を誓うが、能才が漢奸であることを知る人物の登場により、それが不可能となる。能才は街を出る。日中戦争は終わったが、その後すぐに国民党と共産党の内戦が始まり、国内はますます混乱する。韶華に思いを寄せる隣人(リチャードさん)や月鳳は能才を失った彼女を気遣うが、韶華は能才を探して旅に出る。やっと再会したと思ったら、能才には同居する女性がいたと知り、大いに落胆する韶華。失意の彼女を救ったのは月鳳だった。お互いに助け合って生きることを誓った二人だが、ある夜恋人と街に出た月鳳は、暴徒に教われて命を落とす。能才に去られ、月鳳を失ってしまった韶華。
1949年、韶華の住む街は国民党の最後の砦となっていたが、共産党の反撃が始まり、国民党の敗色が濃くなっていた。隣人はひとりぼっちの韶華に国民党の台湾脱出に乗じての出国を提案する。そしてその夜、混乱する街で韶華は能才と再会する…。

『kitchen』でお馴染のイム・ホー監督とともにこの映画の脚本を手がけたのは、映画が公開されて間もなく自殺してしまった当時の台湾の人気女性作家、三毛(サンマオ)。その後間もなくして日本でもエッセイが翻訳されて、彼女がニュージーランド人(だと思った)の夫とともに砂漠で生活したことを綴った『サハラ物語』を読んでいたけど、なぜ彼女が死に至ったのかまではわからなかった。…彼女の他の本や小説を読まなかったし、そこを読み取るまで中国語が達者だったってわけでもなかったもんな。でも、そんな彼女の生涯は、きっとこの映画の主人公である韶華に投影されていることは間違いない。

初恋を否定され、父親によって監禁されるというオープニングは衝撃的だった。父親自身は映画に登場しないけど、封建的な立場を利用した娘への歪んだ愛(こう書くと手塚治虫御大の『奇子』みたいな話を想像しそうだな)ゆえか、旧家の掟にそむいた恋ゆえか、そのへんははっきりしない(まー、観たのが北京語吹替の中国語&英語字幕版だから)。
いや、そうじゃないだろう。おそらく韶華の愛情があまりにも激情的だったのかもしれない。そうでなければ、部屋一面に遺書(にも見える)を書き綴ったり、ガラスの破片で何度も手首を切ろうとするわけがない。この彼女の情熱と、戦中期から中華人民共和国成立までの激動期を重ね合わせながら、物語は進んでいく。舞台は特定されてなかったけど、おそらく旧満州のどこか。(多分大連?)当然、モショモショと話す日本人兵士も登場。ただ、このことは背景として描かれるだけで、能才や韶華が日本軍に襲われることはない。(香港映画でこの時代を描くと、当然日本軍が敵になるのだけど、ものによっては観るのがためらわれる描写もあるからね…。それがなんだかは言わないし、その部分だけに注目して、だから香港はすでに中国で、それで反日なんだって第三者から断定されたら、ホントにガッカリなんだよ)
ただ、確かに能才(演じる秦漢はブリジットの恋人だったそうだ)は危険な魅力をはらんだいい男だったけど、彼が彼女の激情を支えていたかといえばそうじゃなく、それよりも韶華と月鳳が永遠の友情を誓い合いながら恋人同士のように生きていく姿が、ワタシには印象的だった。だからこの映画で韶華は、能才と月鳳の間で揺れ動いているって観たほうがかなり正しい(爆)。愛を誓い合った韶華と能才が、サラの歌にのせてバルコニーでゆったり踊る場面より、病と失意に苦しむ韶華を月鳳が健気に看病する場面の方がワタシにはエモーショナルでしたよ。ああ、女性版ブエノスやるならブリ&マギの二人で観たかったわ(もちろん冗談よ)。
そんな二人からの愛(こらこら)に揺れる韶華を密かに愛するのがリチャードさん。…こちらも好演。彼女への尽くしっぷりも健気なんだけど、それは決して報われないんだよね。

この映画は1990年度の金馬奨にて、当時最多の12部門にノミネートされ、作品賞を始め8部門を受賞したとか。主題歌がサラだし、ブリジットは台湾出身だもんねなんて思っていたけど、そんな理由だけじゃないのね。それはラスト近くの国民党軍の大脱出シーンを観てわかった。そう、ヒロインの悲劇に国民党の流浪も重ねられていたのね。(この頃の台湾の第一党は国民党でした)まー、これは先に書いたように、こういう事情はあくまでもヒロインの背景なんだけど、それにしてはかなりダイナミックに撮られている。…これ、きっと大陸では上映禁止なんだろうな。そして、こういう描写を見ると、これって思いっきり『悲情城市』の裏側にある物語だなと感じたのであった。
だからそれだけで政治云々は語りたくないけど、こういう形で映画の背景に隠された歴史を複眼的に観るのは大切なことだものね。

しかし、イム・ホー監督はすっかり大陸映画の人になってしまったなー。そのせいか『kitchen』以降の新作が日本に入ってこなくなっちゃったよ。
最近のスタンリーさんもそういうところはあるけど、香港ではもう文芸映画を撮ってきた映画監督さんの活躍の場がなくなってしまったのか。
イム・ホー監督といえば、東京国際でグランプリを受賞した『息子の告発』も観たけど…これはダメだった。でもそれに比べるとこの映画はまだよかった(こらこら)。
なんつーか、彼の作品はコテコテの大陸ものじゃない作品の方が面白いんじゃないのかなぁ。どうだろうか。

最後に、この映画の製作は、後に『覇王別姫』を製作する、トムソンエンターテインメントです。プロデューサーの徐楓さんもまた台湾出身だしね。

原題:滾滾紅塵
監督&脚本&出演:イム・ホー 脚本:サンマオ 製作:シュー・フォン 撮影:プーン・ハンサン 美術デザイン:ウィリアム・チャン 音楽:ロー・ターヨウ 主題歌『滾滾紅塵』byサラ・チェン
出演:ブリジット・リン マギー・チャン チン・ハン リチャード・ン

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NHK-BSにて絵本『地下鉄』が紹介されますよ。

NHKのBS2になってしまうのですが、毎月1回放映されている『夢のつづき・わたしの絵本』(火曜23:30~24:00)という番組があります。今月は今週火曜、つまり22日に放映されるのですが、以前ここでも感想を書いたジミーの『地下鉄』が紹介されるのです。

地下鉄
地下鉄
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.20
ジミー作・絵 / 宝迫 典子訳
小学館 (2002.11)
通常2-3日以内に発送します。

ちなみに紹介されるのは中嶋朋子さん。あ、ジミー好きを公言されている田中美里さんじゃないんですね。

この番組、純粋な絵本紹介番組なので、もうすぐビデオリリースされる(泣)映画『地下鉄』の紹介などは…多分ないと思います。あ、でも、おうちでBSが観られる環境にある方は、是非。
ワタシも観たら後ほど感想を書きます。

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台湾映画の逆襲が始まる?

この夏は出張と帰省のついでで2回東京に行って、『ジャンプ!ボーイズ』『姐御』『悲情城市』を観てきたので、映画館でいろいろとチラシをもらってきた。その中で気づいたのが、初秋からの台湾映画の東京公開が多いこと多いこと。
昨年の東京国際で上映された『深海 Blue Cha-cha』、一昨年国祭上映の『夢遊ハワイ』(ボクカレのトニー・ヤン君主演♪)、田中麗奈ちゃん中華芸能進出プロジェクト作品(笑。そーいえば彼女、先に中国ドラマに出演したものね)『幻遊伝』、待っていたよぉ(^o^)丿の『靴に恋する人魚』、そして♪帰ってきたぞ、帰ってきたぞー、ツァイ・ミンリャーンと思わず歌いたくなる(爆)『西瓜』『楽日』の連続公開と、ミンリャン組のシャオカンことリー・カンション初監督作品『迷子』。ミンリャンといえばプレノンアッシュだけど、この会社はミンリャン作品に続きホウちゃん新作『千年恋歌』も手がける。すごいな、大忙しだ

…しかしいったいなんだろうか、この怒涛の一斉公開は。F4がらみでもないのに(笑)。
でも、今までかなり長い間台湾映画が公開されなかったし、当の台湾映画も台湾現地でしばらく悲しい扱いの状態が続いていたっていうから、台湾映画にもだんだん明るい兆しが見えてきたって考えていいのかな。
これが東京だけの公開じゃなくて全国でやってくれれば、もう言うことなしなんですけど。せめて『靴恋』と『千年』だけでも来てほしいけど、わが街でのホウちゃん作品は『珈琲時光』の上映が予定されながら取り消されたという悲しい過去があるからなぁ…。

そんな我が街では、来月『玲玲の電影日記』と『胡同のひまわり』が上映されます。そうか、中国映画シフトなのか…

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ダニエル監督と細野さんの対談から、日本における香港映画の戦略を考える。

休み明け初出勤の今日、お盆期間中にたまった職場の新聞を整理していたのだが、その中で8月10日付の日刊経済紙「フジサンケイビジネスアイ」に目が留まった。
『経済のニュースがよくわかる本』等で有名な経済評論家の細野真宏さんが、我らが大プロデューサー様アンディ先生の相方、『愛と死の間で』のダニエル・ユー監督と対談をしていたのだ(この記事です)。細野さんは最近、ビジネスアイでヒット戦略という面からの映画評論を書いていて、この新聞が経済紙だからってのはもちろんわかるんだけど、それってまるで「ヒットする映画がいい映画」って断定されちゃってるみたいでなぁ…と複雑な思いになって彼のコラムを読んでいるのであった。でも、現在はやはり売れなければ次につながらない。だからいかに売るかが重要になっている。それを考えれば最近の香港映画にいい作品が多くても、決して日本ではヒットせず、ヒットのために主題歌を差し替えするような大手外資系配給会社のやり方(例:“フォーフォーの悲劇”)が許せないワタシとしては、多少ツッコミを入れつつ、興味深く読んだのであった。

まず、ダニエルさんは細野さんの「なぜ日本映画や香港映画はハリウッドに比べて広く発信できないのか?」という質問を投げかける。それに対してダニエルさんは「香港にはワーナーやフォックスのようなスタジオから配給までを網羅している会社がなく、劇場チェーンまで確保していないから、作品を作り上げて配給を考えている状況なので公開のタイミングが悪い」と答えている。つまり香港の映画会社は独立系配給会社的だっていうことだけど、やはりかつてのゴールデンハーベスト(以下GH)のような会社(ここはハリウッド的な経営をしてきた会社だと思うんだけど、どーでしょうか?)が今ないというのが痛いのかなぁ…。大プロデューサー様の「フォーカスフィルムズ」も独立系的な製作をしているし、いま香港にシネコンがえらい勢いで増えているってことを考えれば、まだまだ自分の会社で劇場を持つってところまで至らないのかしら。そーいやぁEEGはどーだろう?
だけど、ダニエルさんは『愛と死の間で』の配給を独立系のムービーアイに任せた(もともとハリウッドメジャーの製作協力が入っていないので、外資系配給会社での配給はないとは思っていたけど)。この会社は一般的には『ミリオンダラーベイビー』や『クラッシュ』など、アカデミー賞作品の配給会社として知られているけど、その前からチェン・ボーリンの日本でのマネージメントをサポートしたり、中国方面との合作映画を作ってきてアジアとのパイプを作り上げている会社だから、将来的な展開を見越してこの会社と組むのは堅いかな、なんて思ったものだったし、ダニエルさんも「今後はどうなるかわからないけど、長期的コラボはやりたい」と言っていたので、そのへんは安心してもいいかな、なんて思ったりして。

対談の後半で細野さんが投げかけたのは「香港映画の日本への輸出を考えると、出来のいい作品がヒットしないのはなぜか?『無間道三部作』や『イニD』はなぜ日本でダメだった?」という、こちらでも気になっていたことだった。それに対してダニエルさんは「『無間道』は『インファナル・アフェア』というタイトルでつまずいたのでは?」といい、さらに「『イニD』は面白く撮っていない。超えられるはずの『ワイルド・スピード』を超えていないから」と指摘。それに対する細野さんの分析は「『ワイルド・スピード』より『イニD』の方が面白かった。中華圏等で大人気のジェイを始めとしたキャストの知名度が日本では低い。最近の日本では俳優の知名度で映画がヒットすることが多く、韓国映画がそのいい例」と挙げ、「だけどそれらの映画の出来は香港映画より劣る」と付け加えていた。つまり『イニD』に関しては全く意見が分かれたんだけど、細野さんは「日本でももっとアンディのようなスター性のある俳優の知名度を上げて香港映画(の日本輸出)の発展につなげることが大切」と結論づけていた。

確かに、細野さんの結論は正しい。レスリーやムイ姐はもういないけど、香港には成龍さん以外にもスターはいっぱいいる。アンディやカンヌの影帝トニーがいる。アーロンやリヨンやイーキンがいる。ニコや彦祖やステ監督がいる。えぢやショーンだっている。女優だって、いくらツーイーが香港を嫌おうと、ハリウッドでも台湾でも最近は呼ばれればどこでも行っているようなすーちーもいるし、彼女と同い年のジジもいる。サミーやチカちゃんやジョイだって歌手兼業で頑張っている。カレーナちゃんやTwinsもいる。彼女たちより年上のカレンやチャーリーも姉御的存在を見せている。これだけ名前を挙げても充分スターはいるじゃないか。
でも、これまで香港映画を日本に売り込むときには、明星をクローズアップしてきた。ユンファもレスリーもジョイも然り、『恋する惑星』の時の金城くんもフェイも然り。ケリーはアミューズと契約して日本と香港の両方で活躍した。でも、それはあくまでも映画ファン向けのアピールで、彼らの活躍の場がお茶の間に広がることはなかった。それが残念。あと、ちょうどその頃はアジア全体が経済危機に陥り、香港でも返還前後から映画の製作本数が減ってしまい、GHも会社の規模を縮小してしまった。アミューズで思い出したけど、もし、この経済危機がなければ、アミューズあたりがGHときっちり連係して香港映画界をうまくサポートして起死回生が図れたんじゃないかって思ったけど…、この後、あの会社は韓国に行っちゃったからねー(泣)。
まー、アンディはキャリアが長いけど、いまだにスター性があるのは事実。映画だっていい作品に出ることが多くなったし、『笑っていいとも!』で笑いを取るのもありかもしれないけど、出演CMや露出媒体等をよーく考えてプロモーションすれば知名度は上がると思う。10年前も日本進出には積極的で、その頃プロモーションがうまくいっていたら成功の可能性もあったかもしれなかったけど、当時の映画ははっきり言って…いや、非ファンにとっては無言になりたくなるものが多かったか(ファンの人ホントにすみません)。

でも、一番大切なのは、日本の配給側の人間に、香港映画への愛とリスペクトをもって、いかに多くの人に知ってもらうようにプロモートしていくかをじっくり考えてもらいたいってことかな。そして、香港を始めとする中華明星のプロモートも、大韓明星のビジネス手法をそのまんま真似したりせずに(例えば高額のファンミーティングとかね。そんなことしなくても、もし売り込みたい明星が歌手ならば、演唱会と主演&関連映画の連動だっていいプロモになるじゃない)真剣に売り込むことも心がけてほしいって思うのよね。

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真夏の中国茶道楽

残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏は日中が暑くても、夕方が涼しいので過ごしやすいのが嬉しい。そんなときでも熱い中国茶は楽しめるのであった。
そんなわけで、実家で飲んだ中国茶。

真夏の中国茶道楽

まずは小香さんのお茶会で購入した白葉単そうを弟に入れてもらう。
茶葉を見た彼には「これって醗酵しすぎて、すでに単そうじゃないんじゃない?」と言われたけど、聞香杯に注いだ後、茶杯に移し変えて飲んでみたら、「聞香杯と茶杯で香りが違う!面白い!そして美味い!」と絶賛。気に入ってもらえたのは嬉しい。

真夏の中国茶道楽

お茶請けは悟空で買った干しマンゴーと、崎陽軒の月餅(黒ゴマ)。

そして今日は恩師訪問で横浜に行き、中華街の大手中国茶販売店『悟空』に行ってみた。単そう系のお茶を飲み比べたいかなとあれこれ物色したら、白葉単そうもあったけど、今年の春にできた福建省産の一級金片単そうなるお茶がリーズナブルだったので購入し、蓋碗で飲んでみた。
…うーん、香りは確かに単そう。もっともしゃおしゃんのお茶のように焙煎をかけていないので、その香りは若々しいし、味も若い感じだった。青茶は大陸よりも台湾産が好みだけど、単そうは大陸産のお茶でもやっぱり美味だと思ってしまうのだ。そんなワタシもまた、タンソウニスト(以前小香さんが単そう好きの人をこう称するとおっしゃっていたので)なのね、などと思うお盆休み最後の夜であった…。

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華仔主演最新作『墨攻』は、まだ読んでいませんでした。

なんだか明日『Cina』に行けるかどうか怪しくなっているのですが…(詳しくはこちら)。

さて、もにかるさんのblog話題になっていた(あ、こっちでもだ)のですが、アンディの最新作は日本公開も決まっている『墨攻』。原作は日本ファンタジーノベル大賞の栄えある第1回受賞者、酒見賢一さんの同名小説。つまり待望のアジアンコラボ映画ってことですね!
…でもすみません、読んでいません。

墨攻
墨攻
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.13
酒見 賢一著
新潮社 (1994.7)
通常2-3日以内に発送します。

ビーケーワンで調べたら、文庫化は12年前…。うう、彼の『後宮小説』は好きな小説だったのに、なんでこれを読んでいなかったのだろうか?
今年の“新潮文庫の100冊”には選ばれていなかったけど、大きな書店に行けばまだ売っているかな。このお盆休み中、ちょっと探しに行ってみます。
そういえば、マンガ化(絵は森秀樹氏)されているのも知っているけど、これは今も入手可なんだろーか?(下のリンクは文庫版のセット。単品ならきっと入手可かな)

墨攻(小学館文庫)
酒見 賢一
小学館 (N/A)
この本は現在お取り扱いできません。

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香港カフェ『Cina』、明後日夜で営業終了…(涙)

今日は雷鳴轟く中、友人と東京で遊んで、お茶しに『Cina』に行ってフレッシュマンゴージュースとミニポーロをいただいてきた。せっかくだから家に持って帰ろうとポーロを買ったところ、180円が100円になっていたのでおや?と思ったところ、店員さんから「明後日までやってます。今までありがとうございました」と言われて、改めて店頭の掲示板を見たところ…、

なんと、8月14日20時をもって営業終了だそうです(大泣)。

ううう、この間の記事で、東京国際のときでも寄りたいって書いたばかりなのに。

というわけで、東京近郊の方でおヒマな方がおりましたら、是非!
“閉店”とは書いていなかったので、場所を変えて再開ってこともあるのかもしれませんが、これでおそらく当分日本でパイナップルパンは食べられなくなるかと思います…。

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毎夏恒例中国茶会。

毎夏恒例中国茶会。

小香さん特製sweets、盛岡名物よせどうふの豆花風アレンジ。美味でした。

毎夏恒例中国茶会。

しゃおしゃんの店舗でも使われている、南部鉄器の鉄瓶。

一昨年&昨年に引き続き、帰省前に小香さんの茶会に参加。
今月のお茶会は「岩手茶楽の会」。この6月に小香さんが摘んできて焙煎している気仙茶を中心に、岩手ならではのお茶の楽しみを喜ぶという企画。うーん、ビバ地産地消、どんど晴れっ(この言葉特に意味なし。ちなみに来年前期のNHK連ドラはこの言葉が題名で岩手が舞台です)
飲んだお茶は今年の気仙茶の蒸し製緑茶(在来種)焙煎済と、久々登場の白葉単[木叢](2004春製)。気仙茶はいつも飲んでいるので感想はパス(こらこら)だけど、今回のお茶会ではなんといっても単そうが嬉しかった。
最近しゃおしゃんへ行ったときに「久々に単そうをお店に出しますよー」と聞き、試飲させてもらったのだけど、置いた時間も長かったことからお茶の水色も明るいオレンジになり、以前飲んだときはマスカットだった香りも、桃やマンゴーを思わせる香りに変化していて、時間をかけて夏向きのお茶に変身したという印象。ワタシは単そうが好きなので、初めてこのヴァージョンを飲んだときにはその変化に驚かされてしまったくらい。このお茶会で飲んで、ホントにおいしくて嬉しかったので、買ったお茶の葉を実家にも持ってきたくらい。
ところで、以前本館のお茶ページにも書いているんだけど、ワタシにとっての白葉単そうはレスリーを想う茶だったりするのですよ。これについてはまた後日改めて書きたいと思います。

この日のお茶会のお茶請けは、上の写真にも揚げた「よせどうふ豆花風」
よせどうふは、香港の「糖朝」名物の豆腐花と同じくらいの柔らかさで、全国的にもある豆腐だけど、盛岡は沖縄の那覇に続いて全国でも豆腐消費量が多いらしく、そこでよく登場するのが老舗お豆腐屋さんのよせどうふなのだ。そのお豆腐屋さんのよせどうふに小豆と緑豆、角切りの白こんにゃくを添えてシロップをかけ、台湾の豆花風にアレンジしたものがこれ。…いやー、ちゃーんと豆花でした!これは思いつかなかったな。今度、よせどうふを買ってきて、やってみようかなって思ったくらいですもの。小香さん、好多謝!

さて、現在はお盆休みにつき帰省中ですが、ヒマがあったら(というか、東京方面に出るのなら)またまた中国茶めぐりしたいと考えております。
…そーいえば、まだ行っていなかったよな、陸羽茶荘。と思ったらサイト改装中とのこと。?お店は?もしかしてお盆休み?

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2006夏の悲情城市。

今日は「BOW30映画祭」atシャンテ・シネにて『悲情城市』を鑑賞。3回上映のうち、初回と最終回は早々にソールドアウト。びっくり。(ワタシは4時から上映の2回目を観た)王家衛作品や『英雄』や『無間道』でトニーを知った方で、この作品を観ていないって方も多そうだもんね。初回でトニー迷の皆様が観ていたようで、入れ替えのときに久々に再会。

香港で買った3枚組VCDや、紀伊國屋書店から出されたDVDも持っているんだけど、やっぱり銀幕で観るとまた特別だよなぁ、と思ってしまう。BOW30サイトで予告編が観られるので初めて観てみたけど、ナレーターが来宮良子さんだったのね…。いつみても波乱万丈かい?とかボケたくなってしまった。♪ちゃっちゃららー、ちゃっちゃっちゃっちゃー

それはともかく、この映画を観るといつも、当時27歳くらいの初々しいけどやっぱりキミは職業俳優なのねってーのがよくわかるトニーの姿ばっかり追ってしまうのだが、おお、この映画って見方によってはフィルムノワールにも見えるよなって改めて思ったのであった。もともとこの映画の企画は、ユンファ主演で企画された映画で、その物語の前日譚として設定されたというからってこともあるけど、林家が基隆近辺の顔役で、日本の占領政府からも恐れられていたり、港町を行きかうヤクザどもが上海人や広東人だったりするあたりからも感じる。対象から引いて撮られる修羅場なアクションシーンも効果的。阿嘉の話す広東語を聞いていると、ちょっとだけ香港映画な雰囲気にもなるし。

そして、2.28事件を境に、物語は歴史に引き裂かれる個人のドラマへと発展する。最初に投獄されて獄中の仲間が処刑台に送られるのを見ていた文清が出所後にとる行動のくだりでは、初見時より年経た今なら、その気持ちや感情が理解しやすくなっている。
劇中、多くの人々が苦難を味わって死んでいく。理想を追いながらも弾圧に命を散らした者、激しい拷問で精神を病んでしまう者、いざこざで命を落とす者。日本軍の撤退から国民党の支配までの約4年は、昔から不安にさらされてきた“悲しみの町(原題直訳)”台湾が最も悲しかった時だったのかもしれない。そんなことを考えてしまったのはいうまでもない。

座席が前のほうだったけど、もう何回も観ている映画だから台詞もだいたい覚えているし、字幕に頼らずに画面を眺めて堪能してました。
帰省の新幹線の時間をあわせて、無理して観に行ったんだけど、観られてよかったなぁ。

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南拳媽媽『調色盤』

いつの間にか日本デビューを果たしていた、南拳媽媽(日本語表記は“ナンチュエンママ”)の新譜『調色盤(カラー・パレット!)』。

南拳『調色盤』

いやぁしかし、渋谷のタワレコで南拳の新譜はないかと中華ポップス棚を物色していて、これを見つけたときはホントにビックリしたよ。まさかデビューするとは思わなかったもので。…まー、テレ東の華流特番の反響がどんなもんだったかは、観ていない人間にはよくわからんのですが、それなりにあったんでしょうね、きっと。

さて、2月のジェイ演唱会で彼らの存在を知り、すぐさまファーストを、春にセカンドの『2号餐』を買ってかなりハマっていたのは以前ここでも書いた通り。
そして、この日本デビュー盤の帯には「ジェイ・チョウがスーパーバイザーをする期待の若手グループ」と銘打っているけど、さすがにサードアルバムで、このメンバーで出すのも2枚目ということもあって、独自色を出してきている意欲が見られる。ビジュアルも進化して今回はちょっとブリティッシュな正装で登場し(台湾のどっかの報道で“制服ルック”とか書かれていたような…)、おー張傑髪切ったな、でも相変わらず不機嫌な要潤だとか、Laraちゃんがグッとフェミニンになったなー、そしてますますLisa(元m-flo)っぽくなってきたぞ(爆)、とか思った次第。

曲については、第1期南拳メンバーのGaryさん、巨砲さんも書いてはいるけど、メンバーの手がける曲の割合が増えてきているので、独自色が見えてきているのかな。特に張傑が頑張っている。そのせいかジェイっぽい曲があまりない…。まー杰倫先生も作曲どころかレコーディングでサポートに入っていないしね。でも、それはそれでまたいいのかもしれない。アーティストとしての勝負をかけるならね
『2号餐』では結構ロック色が強いと思ったけど、今回はポップ色が強まってきている。1曲目の『Tonight』ではレゲエを取り入れたり、Guns'N Rosesへのオマージュのような曲を作ったり(by張傑)と面白いことをしたと思ったら、後半でメンバー一人ずつが作ったソロ曲では、かなり内省的な雰囲気を漂わせたりしている。日本盤なので訳詞を見ながら聴いてみると、ラストの『離家不遠』(作詞は弾頭)なんてかなり切ないもんね。

お気に入りは『Tonight』と台湾のスクーターBUBUのCM曲となった『初恋粉色系』、Laraちゃんのソロ曲『水晶蜻[虫廷]』、そして『離家不遠』。
このアルバム、初めて『破曉』を聴いた時のような衝撃はなかったけど、南拳ワールド的なものは確立しつつあると思うので、安心してヘヴィロテできそうなCDであることは確か。
そこでソニーさんにお願い。せっかく日本デビューさせたんだから『2号餐』も日本盤出しませんか?ねぇ。あと、ジェイつながりで劉畊宏も日本デビューさせませんか?

しかしこの4人、やっぱり台湾版ライダーやらせたいわ、ジェイと畊宏を加えて。…ってまだ言うか自分。>ここは独り言。

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『雪山飛狐』金庸

早いところ『射鵰英雄伝』を読まなければなーと思いつつ、県立図書館で借りて東京出張でなんとか読みきったのが、この『雪山飛狐』。

雪山飛狐
雪山飛狐
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 6
金 庸著 / 岡崎 由美監修 / 林 久之訳
徳間書店 (1999.2)
この本は現在お取り扱いできません。

ジャンルとしては“復讐もの”というべきか。清代初期だから李自成のことが出てくるのはまぁ当然か、などと思いながら読んでいた次第。
しかし、金庸小説を読んでいてもまだ慣れないのが、主人公が途中から出てくるってことなんだよね。まー、“雪山飛狐”こと胡斐が一度顔見せしてから、胡斐の親が殺されたくだりの証言が人によって食い違っていて…というあたりは芥川の『藪の中』か、はたまた『英雄』かって感じで面白かったけど、あの終わり方は…(泣)。
あと、胡斐と親の仇である苗人鳳の娘若蘭とのラブラブな場面は非常に蛇足だと思ったんだが、どーだろうか。
と、かなり投げやりな感想にてすみませぬ。なんだかかなり不完全燃焼です。
やっぱり、次こそは『射鵰』に進まなきゃだなぁ。帰省前に一度市立図書館に行ってくるか。

なお、今回は金烏工房さんの金庸の武侠小説を参考とさせていただきました。金庸小説を始め、中華小説をわかりやすく紹介されているサイトです。

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パイナップルパン王女になってみた。

というわけで、東京出張中に思わず2回行ってしまった『Cina』

パイナップルパン王女になってみた。

焼鶏包セットをテイクアウトし、帰りの新幹線で食べてました。サンドは冷たいままお持ち帰りしてもよかったかな。

意外なことなんだけど、これまでエッグタルトが話題になっても、本格的香港スタイルのエッグタルトや焼鶏を売る店ってこれまでなかったのね。もちろんパイナップルパンも日本初上陸だし。
原宿駅からは歩いて7分、地下鉄の表参道駅からは9分。原宿って若い頃からあまり足を運んでいなかったので、ちょっと迷ったんだけど、なんとかたどり着いた次第。お店の感じは香港の茶餐庁というより、かのミッドナイトエクスプレスのような雰囲気。
月曜の夕方に行ったときは、焼鶏、エッグタルト、パイナップルパンとレモンティーをオーダー(これで1000円)して、涼しいベランダ席を陣取って食べていた。途中トイレに行ったら、紙がない!とか騒いでしまった。はずかしー(爆)。
実は、パイナップルパンをちゃんと食べるのはこれが初めて。香港であまりパンを食べないこともあって、食べた記憶がないなぁってことで。…しかし、美味かった(^o^)丿。もともとメロンパン好きなので、パイナップルパンの上のほうのパリパリっとした感じはたまりませぬ。へへへ。エッグタルトも久々に食べられたのが嬉しかったわ。

あまりに嬉しかったので(単純だな)、出張最終日には焼鶏包セット&パイナップルパンをテイクアウト(全メニューテイクアウト可)。セットサラダのドレッシングはオリジナル。
ホントにカフェなのでおなかいっぱい食べるわけにはいかないけど、お散歩ついでに気楽に寄れる店なので、小食で済ませたい時やお散歩した時にいいかな。今後の上京時(特に秋の東京国際のとき!)にも是非寄りたい。

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姐御(2005/香港)

そりゃあ、ウォン・ジンポーが才能ある有望な監督であるっていうのは、『ベルベット・レイン』を観たときにすぐわかった。…だけどそれが成功を収めて、金像奨の最優秀新人監督賞をゲットしたからって言っても、同じことを何も2回やる必要はないと思うし、それってなんか激しく間違ってやいないか?と問いただしたくなったのが、現在東京でひっそりとレイトショー公開されている《阿嫂》こと『姐御』だった。ちなみに珍しく(?)原題と邦題が同じ意味である。…でもなぁ、っていうのはまた後で述べるか。

百徳(エリック兄貴)と、彼の3人の弟分―阿辰(ヤムヤム)、阿花(アレックス)、大風(アンソニー)は、黒社会を牛耳る最強のチームだった。そんな彼らの顔をほころばせるのは、百徳の娘で18歳の小瑛(アニー)だった。しかし、小瑛は百徳の実の娘ではなく、13年前に百徳と敵対した阿鬼を殺し、その妻洛華(カレーナ)によって命を落とした百徳の部下阿九(カイチー)の忘れ形見だった。彼女の未来のために、百徳はヤクザから足を洗うことを決意したのだが、自分の配下に収まった洛華との面会の直後、狙撃されて暗殺される。百徳の最後の言葉を聞いた阿辰は、小瑛を後継者として組織のトップに立たせる。それを気に、阿辰たちの間では自分たちのうちの誰かが百徳を亡き者にしたという疑惑が立ち上がり、血で血を洗う抗争が勃発したのであった…。

ヤクザもんの世界に飛び込んだ若き女性の話といえば、日本人なら真っ先に『セーラー服と機関銃』が思い浮かぶもんなんだが、これはさすがに香港映画なので、当たり前だがそうはならない。いや、何でもありの香港映画なら、あの映画みたいなアクションコメディっぽいアプローチでも充分できるんだけど、そうしなかったんだよねージンポー君は。『江湖』はね、あれはあれでよかったんだと思うし、今回も8ミリ映像やアニメの挿入、岩井俊二監督作品の挿入歌の使用など面白いことをやっていたし、そういうチャレンジは大いに買うんだけど、それをヤクザ映画でやっていいのか?ってホントに思ったんだよな。こういうことするなら別の素材でもよかったんじゃないかって思うんだけど、どーよジンポー?いいか、同じネタは3度は使えないからな、ジンポーよ!

キャスト。野郎どもはまーこのメンツならねぇ。エリック兄貴、ヤムヤム、中信さん、秋生さん、それぞれのキャラクターにあっていたけど、みんな意外性のない役どころなんだよね。なんか無間道とか、古惑仔とか、ジョニーさん作品で御馴染なんだもの(いや、それを言っちゃおしめぇよだな、確かに)。
女子の皆さんは、うーん…(ーー;)。カレーナちゃんの初の極道演技も、新星アニーちゃんの“黒社会のジャンヌ・ダルク”ぶりも、頑張っているとは思うのだが…。特にアニーちゃんは○○演技まで見せてくれて、初主演なのによくやった、えらいよと感心したんだけど、それでもねぇ、って感じですわ。
そうそう、忘れちゃいけないリウイエ君、坊主頭&広東語演技は新鮮でした。惚れるわー(こらこら)

原題:阿嫂
監督:ウォン・ジンポー 
出演:カリーナ・ラム アニー・リウ エリック・ツァン サイモン・ヤム アンソニー・ウォン アレックス・フォン リュウ・イエ リウ・カイチー ツェー・クアンホウ

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ジャンプ!ボーイズ(2004/台湾)

オリンピックの体操競技で日本がメダルを獲るたび、「おお!日本はやっぱり体操王国と言われるだけある!すごいぜ日本!」なんて思ってしまうものだったが、そのわりに体操が野球やサッカーに比べてメジャーではないのはなぜなのかしらん…
まーそれはともかく、台湾からやってきたドキュメンタリー映画『ジャンプ!ボーイズ』を観た。『生命』を観ていないので、初の台湾ドキュメンタリー鑑賞ってことになる。

舞台は台湾北東部の宜蘭。主人公は羅東鎮の公正小学校にある体操クラブ所属の7人の少年と、東アジア大会で金メダルを獲り、中国の体操代表とも競った経験のある林育信コーチ(33歳)。キャプテンの黄靖(小2・9歳)、クラブではトップクラスの実力を誇る黄克強(9歳、通称ハッタリ君)、逆立ちが得意な林智凱(小2・9歳、市場っ子)、 典型的な英才児である楊育銘(小1・8歳、英才君)、自宅に吊り輪を作ってもらった林信志(小2・9歳、吊り輪君)、兄弟の新入部員である謝亨軒(小1・8歳、2点君)と謝亨恩(幼稚園・6歳、キャラメル君)たちは、時にコーチにしごかれ、時に喧嘩しあい、時に大泣きしながらも、高雄で開かれるジュニア体操大会を目指している…。

ドキュメンタリーなのであらすじはホントにこの通り。
コーチを始め、子供たちやその両親、担任の先生のインタビューも交えて構成されているので、ちょっとNHKスペシャルやにんげんドキュメント的なオーソドックスさがある。林育賢監督(コーチの弟!)はCFやMVの監督や、『恋愛回遊魚』などのスタッフを経てドキュメンタリー短編を撮っていた人らしい。DVで撮影されて、カメラワークもやや不安定だったので長編初監督なのかな?と思ったけど、きっちり編集されていたこともあって特にそれがアラになっているって感じはない。やっぱりコーチの弟が撮っているってこともあるせいか、子供たちの表情も自然でぎこちないことはない。信頼感が出来上がっているんだなーと思ったもんだった。

日本の小学校の場合、学校所属のクラブ活動ってだいたい4年生くらいから始まる(というのはワタシの過去の経験だけで言っているのだが)けど、この映画の子供たちは日本で言えばだいたい1・2年生くらいの低学年で体操を始めている。それだけ英才教育なんだろうけど、日本とは取り組み方が違うのかな?なんて思った次第。…まー、日本の初等教育における体操教育がどうであるか知らないので、これ以上偉そうなことを書けないんだけどさ。

大会を目指す少年たちの姿と合わせて、監督が兄にインタビューして、自分にとって兄がいかにヒーローであったかというくだりを映像で語る場面が巻頭とラストに登場するのだけど、ここに監督の思いが収束されているとも思った。このドキュメンタリーを製作することになったきっかけは、兄が宜蘭の小学校で体操大会に出場した際の写真を見つけたことだったというから、兄の体操と子供たちに対する愛と、監督の兄に対する愛が重なってこの映画が誕生したんだなと思ったのであった。

題材も物語も派手じゃないけど、観ていて損はしない作品だった。
こういうささやかな映画だって、やっぱり観ておかなくちゃだよなー。

原題:翻滾[ロ巴]!少年
監督:林育賢 
出演:林育信 楊育銘 黄 靖 林信志 黄克強 林智凱 謝亨軒 謝亨恩

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