« パイナップルパンを食べに行った。 | トップページ | 姐御(2005/香港) »

ジャンプ!ボーイズ(2004/台湾)

オリンピックの体操競技で日本がメダルを獲るたび、「おお!日本はやっぱり体操王国と言われるだけある!すごいぜ日本!」なんて思ってしまうものだったが、そのわりに体操が野球やサッカーに比べてメジャーではないのはなぜなのかしらん…
まーそれはともかく、台湾からやってきたドキュメンタリー映画『ジャンプ!ボーイズ』を観た。『生命』を観ていないので、初の台湾ドキュメンタリー鑑賞ってことになる。

舞台は台湾北東部の宜蘭。主人公は羅東鎮の公正小学校にある体操クラブ所属の7人の少年と、東アジア大会で金メダルを獲り、中国の体操代表とも競った経験のある林育信コーチ(33歳)。キャプテンの黄靖(小2・9歳)、クラブではトップクラスの実力を誇る黄克強(9歳、通称ハッタリ君)、逆立ちが得意な林智凱(小2・9歳、市場っ子)、 典型的な英才児である楊育銘(小1・8歳、英才君)、自宅に吊り輪を作ってもらった林信志(小2・9歳、吊り輪君)、兄弟の新入部員である謝亨軒(小1・8歳、2点君)と謝亨恩(幼稚園・6歳、キャラメル君)たちは、時にコーチにしごかれ、時に喧嘩しあい、時に大泣きしながらも、高雄で開かれるジュニア体操大会を目指している…。

ドキュメンタリーなのであらすじはホントにこの通り。
コーチを始め、子供たちやその両親、担任の先生のインタビューも交えて構成されているので、ちょっとNHKスペシャルやにんげんドキュメント的なオーソドックスさがある。林育賢監督(コーチの弟!)はCFやMVの監督や、『恋愛回遊魚』などのスタッフを経てドキュメンタリー短編を撮っていた人らしい。DVで撮影されて、カメラワークもやや不安定だったので長編初監督なのかな?と思ったけど、きっちり編集されていたこともあって特にそれがアラになっているって感じはない。やっぱりコーチの弟が撮っているってこともあるせいか、子供たちの表情も自然でぎこちないことはない。信頼感が出来上がっているんだなーと思ったもんだった。

日本の小学校の場合、学校所属のクラブ活動ってだいたい4年生くらいから始まる(というのはワタシの過去の経験だけで言っているのだが)けど、この映画の子供たちは日本で言えばだいたい1・2年生くらいの低学年で体操を始めている。それだけ英才教育なんだろうけど、日本とは取り組み方が違うのかな?なんて思った次第。…まー、日本の初等教育における体操教育がどうであるか知らないので、これ以上偉そうなことを書けないんだけどさ。

大会を目指す少年たちの姿と合わせて、監督が兄にインタビューして、自分にとって兄がいかにヒーローであったかというくだりを映像で語る場面が巻頭とラストに登場するのだけど、ここに監督の思いが収束されているとも思った。このドキュメンタリーを製作することになったきっかけは、兄が宜蘭の小学校で体操大会に出場した際の写真を見つけたことだったというから、兄の体操と子供たちに対する愛と、監督の兄に対する愛が重なってこの映画が誕生したんだなと思ったのであった。

題材も物語も派手じゃないけど、観ていて損はしない作品だった。
こういうささやかな映画だって、やっぱり観ておかなくちゃだよなー。

原題:翻滾[ロ巴]!少年
監督:林育賢 
出演:林育信 楊育銘 黄 靖 林信志 黄克強 林智凱 謝亨軒 謝亨恩

|

« パイナップルパンを食べに行った。 | トップページ | 姐御(2005/香港) »

台湾映画」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14197/11193348

この記事へのトラックバック一覧です: ジャンプ!ボーイズ(2004/台湾):

« パイナップルパンを食べに行った。 | トップページ | 姐御(2005/香港) »